JPH10184573A - ベーン型コンプレッサのベーン異常摩耗防止機構 - Google Patents

ベーン型コンプレッサのベーン異常摩耗防止機構

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Publication number
JPH10184573A
JPH10184573A JP34946296A JP34946296A JPH10184573A JP H10184573 A JPH10184573 A JP H10184573A JP 34946296 A JP34946296 A JP 34946296A JP 34946296 A JP34946296 A JP 34946296A JP H10184573 A JPH10184573 A JP H10184573A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vane
cylinder
type compressor
abnormal wear
lubricating oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34946296A
Other languages
English (en)
Inventor
Taku Nakamura
卓 中村
Kenjiro Ouchi
健次郎 大内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP34946296A priority Critical patent/JPH10184573A/ja
Publication of JPH10184573A publication Critical patent/JPH10184573A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダ内側と接触するベーンの先端および
本体の構造を変更することによって、摩擦抵抗を低減あ
るいは潤滑油の供給量を増やしてベーンの異常摩耗を防
止するようにする。 【解決手段】 ベーン10のシリンダとの接触箇所であ
る先端側に円柱状シール部材11を転動自在に保持す
る。前記ベーン10における先端側に、円柱状シール部
材11を転動自在に保持するように、凹状受け部12を
形成し、円柱状シール部材11を凹状受け部12におい
て余裕を持って転動自在に保持することで、凹状受け部
12の、円柱状シール部材11との接触面に、潤滑油を
確保できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベーン型コンプレ
ッサにおいて、シリンダ内側と接触するベーンの先端お
よび本体の構造を変更することによって、摩擦抵抗を低
減あるいは潤滑油の供給量を増やしてベーンの異常摩耗
を防止するようにした、ベーン型コンプレッサのベーン
異常摩耗防止機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば図3に示すようにベーン型コンプ
レッサ1の冷媒ガスの圧縮は、ロータ2が回転し、ベー
ン3が遠心力によって外側に飛び出し、シリンダ4の内
側に接触して冷媒ガスを閉じ込めることによって行われ
ている。その場合、前記ベーン3の先端部と、シリンダ
4内側の摺動部の潤滑は、表面に形成された潤滑油の油
膜によって保たれている。そのような油膜形成のための
潤滑油の供給は、オイルを含んだ吸入冷媒ガスの吸入
と、ロータ2中心部に圧送されたオイル拡散によってい
る。なお、ベーン3の材質には、アルミニウムが、シリ
ンダ4には、鉄が適用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリン
ダ4内側に接触しているベーン3先端を拡大してみる
と、図4に示すように狭い面をシリンダ4内側に接触し
た状態で繰り返し摺動動作を行っているので、潤滑油の
油膜形成が不充分な場合に、滑り摩擦により、柔らかい
材質により構成されたベーン3の摩耗が激しくなる。本
発明はこのような課題を改善するために提案されたもの
であって、ベーン型コンプレッサにおいて、シリンダ内
側と接触するベーンの先端および本体の構造を変更する
ことによって、摩擦抵抗を低減あるいは潤滑油の供給量
を増やしてベーンの異常摩耗を防止するようにした、ベ
ーン型コンプレッサのベーン異常摩耗防止機構を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、ロータとロータに複数のベーンを放
射状に突没自在に設けて、前記ロータの回転によりベー
ンが遠心力によって突出し、シリンダの内側に接触して
圧縮性流体を閉じ込めることによって圧縮性流体の圧縮
を行うベーン型コンプレッサにおいて、前記ベーンのシ
リンダとの接触箇所に転動シール部材を介在した。前述
の構成において、ベーンに、ベーンにおけるシリンダと
の接触箇所に潤滑油を供給するための通路を設けること
ができる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかるベーン型コ
ンプレッサのベーン異常摩耗防止機構について、一つの
実施の形態を挙げ、添付の図面に基づいて、以下説明す
る。図1にベーン型コンプレッサに適用されるベーン1
0を示し、このベーン10は、ロータ(後述)に複数
枚、放射状に且つ突没自在に設けられるもので、前記ロ
ータの回転によりベーン10が遠心力によって突出し、
シリンダ(後述)の内側に接触して圧縮性流体を閉じ込
めることによって圧縮性流体の圧縮を行うようにしたも
ので、ベーン10のシリンダとの接触箇所である先端側
に転動シール部材、すなわち円柱状シール部材11を転
動自在に保持する構成としている。
【0006】前記ベーン10における、シリンダとの接
触箇所である先端側には、円柱状シール部材11を転動
自在に保持するように、凹状受け部12が形成されてい
る。かかる凹状受け部12の、円柱状シール部材11と
の接触面における曲率半径は、円柱状シール部材11外
周の曲率半径に比較して大きめに設定されている。円柱
状シール部材11を凹状受け部12において余裕を持っ
て転動自在に保持することで、凹状受け部12の、円柱
状シール部材11との接触面に、潤滑油を確保できるよ
うにしている。
【0007】かかるベーン型コンプレッサのベーン異常
摩耗防止機構によれば、ベーン10のシリンダとの接触
箇所に、転動自在な円柱状シール部材11を設けたた
め、摩擦の形態が滑り摩擦ではなく、摩擦係数の小さい
転がり摩擦となるので、ベーン10の異常摩耗を防止す
ることができる。その場合、潤滑油による油膜が円柱状
シール部材11表面に充分に形成されないような場合で
も、異常摩耗を防止することができる。
【0008】本発明にかかるベーン型コンプレッサのベ
ーン異常摩耗防止機構は、図2に示すように実施するこ
ともできる。この場合のベーン型コンプレッサのベーン
20においては、ベーン20における、シリンダ21内
側面との接触箇所である先端に形成した凹状受け部22
に、ロータ23中央側から潤滑油を供給するための通路
24が形成されている。この場合、潤滑油はロータ23
の回転による遠心力によって、ロータ23中央側から通
路24を通って凹状受け部22に至らしめ、潤滑油を円
柱状シール部材25表面に供給して、円柱状シール部材
25表面に油膜を形成するようにしている。
【0009】以上のようなベーン異常摩耗防止機構によ
れば、ロータ23中央側から潤滑油を、運転毎に常時ベ
ーン20先端側の凹状受け部22にもたらすことができ
るため、油膜形成不良という事態はなくなり、一層確実
に、異常摩耗の防止が可能である。
【0010】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、 (1)ベーンのシリンダとの接触箇所に転動自在な部材
を配したことにより、摩擦の形態が従来のような滑り摩
擦ではなく、転がり摩擦とすることができ、例え、潤滑
油による油膜形成が不良となっても、異常摩耗は起こり
にくい。 (2)ベーン自体に、シリンダとの接触箇所に潤滑油を
送り込むための通路を形成すると、運転毎に常時ベーン
先端側のシリンダとの接触箇所にもたらすことができる
ため、油膜形成不良という事態はなくなり、一層確実
に、異常摩耗の防止が可能である。
【0011】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるベーン型コンプレッサのベーン
異常摩耗防止機構を実施するためのベーンの一例を示す
外観斜視図である。
【図2】本発明におけるベーン型コンプレッサのベーン
異常摩耗防止機構を実施するためのベーンの別例を示す
要部構造的斜視図である。
【図3】現行のベーン型コンプレッサの一例を示す断面
説明図である。
【図4】図3に示すベーン型コンプレッサのベーンのシ
リンダとの接触構造を示した、要部拡大説明図である。
【符号の説明】
10、20 ベーン 11、25 円柱状シール部材 12、22 凹状受け部 21 シリンダ 23 ロータ 24 通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータとロータに複数のベーンを放射
    状に突没自在に設けて、前記ロータの回転によりベーン
    が遠心力によって突出し、シリンダの内側に接触して圧
    縮性流体を閉じ込めることによって圧縮性流体の圧縮を
    行うベーン型コンプレッサにおいて、前記ベーンのシリ
    ンダとの接触箇所に転動シール部材を介在したことを特
    徴とするベーン型コンプレッサのベーン異常摩耗防止機
    構。
  2. 【請求項2】 前記ベーンに、ベーンにおけるシリン
    ダとの接触箇所に潤滑油を供給するための通路を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のベーン型コンプレッサ
    のベーン異常摩耗防止機構。
JP34946296A 1996-12-27 1996-12-27 ベーン型コンプレッサのベーン異常摩耗防止機構 Pending JPH10184573A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34946296A JPH10184573A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 ベーン型コンプレッサのベーン異常摩耗防止機構

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JP34946296A JPH10184573A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 ベーン型コンプレッサのベーン異常摩耗防止機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10184573A true JPH10184573A (ja) 1998-07-14

Family

ID=18403917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34946296A Pending JPH10184573A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 ベーン型コンプレッサのベーン異常摩耗防止機構

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JP (1) JPH10184573A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020090509A (ko) * 2001-05-28 2002-12-05 조수용 회전형 베인을 이용한 에어공구의 회전장치
WO2006111993A1 (en) * 2005-04-18 2006-10-26 O.M.P. Officine Mazzocco Pagnoni S.R.L. Vane pump for a motor vehicles engine and vane for such pump
CN106968787A (zh) * 2017-06-01 2017-07-21 湖北科技学院 一种转子引擎

Cited By (4)

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WO2006111993A1 (en) * 2005-04-18 2006-10-26 O.M.P. Officine Mazzocco Pagnoni S.R.L. Vane pump for a motor vehicles engine and vane for such pump
CN106968787A (zh) * 2017-06-01 2017-07-21 湖北科技学院 一种转子引擎
CN106968787B (zh) * 2017-06-01 2022-09-06 湖北科技学院 一种转子引擎

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