JP3703298B2 - 水力機械の軸封装置及び水力機械 - Google Patents

水力機械の軸封装置及び水力機械 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばポンプ回転軸とその回転軸のケーシング貫通部との隙間をシールする軸封装置に係わり、特に、負圧運転を行うのに好適な水力機械の軸封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
水力機械の回転軸とその回転軸がケーシングを貫通する貫通部との隙間をシールする軸封装置は、用途に応じて種々の類型のものが存在する。
例えば、河川水(土砂等の硬い粒子を含んだ水)を排水する立軸形排水ポンプの軸封装置としては、一般的に、シール材として紐状のパッキンを使用したグランドパッキン構造を備えた軸封装置が使用されている。この軸封装置では、正圧運転(水力機械内部の密封側が外部の大気側よりも高圧となる場合)・負圧運転(密封側が大気側よりも低圧となる場合)のいずれの場合でも使用できるように、摺動面へ潤滑水を供給している。通常、この潤滑水の供給圧力は、密封側の圧力よりも約0.1MPa高くしている。
【0003】
一方、他の軸封装置の類型としては、回転軸に例えばリング状の回転側摺動部材を連結し、かつケーシングにも固定側摺動部材を連結し、それら2つの摺動部材を互いに摺動させることで機械構造的にシールを行ういわゆるメカニカルシールを備えた軸封装置がある。この軸封装置においては、近年、機械設計第32巻第2号(1988年2月号)に記載のように、摺動部材を耐摩耗性に優れたセラミックスで構成したメカニカルシールが提唱されている。
メカニカルシールを備えた軸封装置では、正圧運転の場合は、密封側からの揚水液が2つの摺動部材が摺動するシール部に導入されその揚水液で潤滑されるため、外部からの給水は不要となる。しかしながら、負圧運転の場合は、シール部がドライ状態となって摩擦により温度が上昇するため、これに対応するために、例えば特開平2−154869号公報に開示のように、ポンプの外部から潤滑水を導入して潤滑を行っている。
【0004】
また、さらに他の軸封装置の類型としては、例えば実開昭62−147766号公報に開示のように、回転軸と固定側部材との間に予めギャップを設定して非接触状態でシールするいわゆるブッシュシールを備えた軸封装置が提唱されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術には、以下の課題が存在する。
すなわち、グランドパッキン構造を備えた軸封装置では、正圧運転・負圧運転を問わず常に潤滑水の供給が必要となる。またメカニカルシールを備えた軸封装置でも、負圧運転の場合には潤滑水の供給が必要となる。そのため、負圧運転を長時間行う場合には、多量の潤滑水が必要となり、コスト高となる。
また、潤滑水供給配管系が必要となるため、配管の保全管理が必要となり、そのための作業負担が増加してさらにコスト高を招く。さらに、給水配管系のトラブルが生じた場合にはポンプが起動できなくなる可能性があり、信頼性の向上のが困難であるという問題もあった。
【0006】
一方、ブッシュシールを備えた軸封装置では、回転軸と固定側部材とが通常は非接触状態にあるため、負圧運転時においても潤滑水を用いることなく長時間の運転が可能である。しかしながら、正圧運転時には、回転軸と固定側部材との隙間を介し密封側からの揚水液が漏出するため、多量の漏水が発生し、効率が低下する。
また、負圧運転時には、正圧運転時とは逆に、回転軸と固定側部材との隙間を介し大気側からの空気を吸い込むことになるが、例えば負圧側排水ポンプでは、その空気吸込量があまり多くなるとポンプの運転自体が困難になるという問題もある。
【0007】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、正圧運転時に漏水量が少なく、かつ、負圧運転時に潤滑水を供給することなく長時間運転を安定して行うことができる水力機械の軸封装置及び水力機械を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するために、第1の発明は、水力機械の回転軸又はこの回転軸の外周に設けたスリーブと前記水力機械のケーシングとの間のシールを行う水力機械の軸封装置において、前記回転軸又はスリーブの外周部に径方向に接触し、摺動するように配設された摺動部材と、この摺動部材の外周側に圧力室を形成しつつ該摺動部材を収納する収納部材と、前記圧力室と前記水力機械の密封側とを連通させるように、前記摺動部材又は収納部材に径方向に設けられた溝を有する連通手段と、前記圧力室と前記水力機械の大気側との遮断を図る遮断手段とを備えたことを特徴とする。この発明によれば、負荷運転時には、水力機械の密封側が大気側の大気圧よりも低圧になる。このとき、摺動部材の内周部は、スリーブ(又は回転軸)の外周部に径方向に接触し摺動している。これにより、この摺動部材内周部は、その大気側端部が大気圧となるが、密封側端部では水力機械密封側と同じ低圧となる。一方、摺動部材の外周側に位置摺る圧力室は、連通手段を介して水力機械密封側と連通し、かつ遮断手段で水力機械大気側とは遮断されている。これにより、圧力室内は水力機械密封側と同圧まで一様に減圧される。したがって、摺動部材の内周部全体に作用する力と摺動部材の外周部全体に圧力室から作用する力とのバランスで、前者の方が大きくなるため、摺動部材の内周部を径方向外周側に押し上げる力が発生する。これにより、摺動部材内周部とスリーブ(又は回転軸)との間の摩擦力が減少して温度上昇がほとんどなくなる。したがって、潤滑水を供給しなくても、安定的に長時間負圧運転を行うことができる。
【0009】
一方、正圧運転時には、水力機械密封側からの揚水液が摺動部材内周部とスリーブ(又は回転軸)との摺動面に導入され、その揚水液で潤滑が行われるが、このとき、上記負圧運転時と全く逆の作用で、摺動部材の内周部を径方向内周側に押しつける力が発生するので、摺動面を介した揚水液の漏出量を低減できる。
またこのとき、水力機械密封側からの揚水液は、連通手段を介して圧力室にも導入されるが、圧力室と水力機械大気側とは遮断手段によって遮断されることにより、圧力室からの揚水液の漏水を防止できる。以上のようにして、正圧運転時における全体としての揚水液の漏出量を十分に少なくすることができる。
【0016】
また、第2の発明は、水力機械の回転軸又はこの回転軸の外周に設けたスリーブと前記水力機械のケーシングとの間のシールを行う水力機械の軸封装置において、前記回転軸又はスリーブの外周部に径方向に接触し、摺動するように配設された摺動部材と、この摺動部材の外周側に圧力室を形成しつつ該摺動部材を収納する収納部材と、前記圧力室と前記水力機械の密封側とを連通させる連通手段と、前記圧力室と前記水力機械の大気側との遮断を図る遮断手段と、前記摺動部材の内周部に形成され、前記水力機械の密封側と連通せず前記水力機械の大気側と連通する溝とを備えたことを特徴とする。この発明によれば、負圧運転時に、摺動負圧運転時に、摺動部材内周部の溝部分までが大気圧となることにより、摺動部材内周部全体に作用する力と摺動部材外周部全体に作用する力とのバランスに基づく摺動部材を外周側に押し上げる力がより大きくなる。したがって、摺動部材内周部とスリーブ(又は回転軸)との間の摩擦力がさらに減少し、さらに安定した摺動特性を得ることができる。また、溝によって摺動面の空気膜の面積が増加するので、空気膜の剛性が高くなり、スリーブ(又は回転軸)が振動した場合も摺動部材との非接触状態を確保できる。したがって、摺動部材の長寿命化を図ることができる。さらに、摺動面を通過する空気量が増大して冷却性が向上するので、水力機械の運転範囲を高周速域側に拡大することができる。
【0019】
更に、第3の発明は、水力機械の回転軸又はこの回転軸の外周に設けたスリーブと前記水力機械のケーシングとの間のシールを行う水力機械の軸封装置において、前記回転軸又はスリーブの外周部に径方向に接触し、摺動するように配設された摺動部材と、この摺動部材の外周側に圧力室を形成しつつ該摺動部材を収納する収納部材と、前記圧力室と前記水力機械の密封側とを連通させるように、前記収納部材に設けられた連通孔(図12の115)を有する連通手段と、前記圧力室と前記水力機械の大気側との遮断を図る遮断手段とを備えたことを特徴とする。この発明によれば、更に、収納部材は摺動部材のように他部材と摺動せず、通常の金属部材で製造することができるため、摺動部材に溝を形成する場合よりも連通手段作成のためのコストを低減することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0022】
まず、本発明の適用対象となる水力機械の一例として、横軸排水ポンプを例にとって説明する。この横軸排水ポンプの全体構造を表す縦断面図を図2に示す。
図2において、ポンプ1は、ケーシング2と、回転軸であるポンプ主軸3と、このポンプ主軸3の中央部に固定された羽根車(ランナ)4と、ポンプ主軸3がケーシング2を貫通する貫通部に設けられ、ポンプ主軸3の外周に設けたスリーブ5とケーシング2との間のシールを行う軸封機構6a,6b,6c,6d,6e,6fとを有している。このとき、ポンプ主軸3は、その両端部をころがり軸受8によって回転自在に支持されており、また一端(図示右端)にカップリング9が固定されている。
【0023】
このポンプ1において、ケーシング2の図示しない吸込口より吸い込まれた水(例えば雨水)は、その吸込口から吸い込み通路10に導入される。その後、ポンプ主軸3と共に回転するランナ4によって昇圧されて吐き出し通路11に吐出され、ケーシング2の図示しない排出口からポンプ外に排出される。
【0024】
本発明の一実施形態による軸封装置を図1〜図4により説明する。
本実施形態によるポンプ軸封装置100の全体構造を表す縦断面図を図1に示す。
図1において、軸封装置100は、例えば図2中の上記軸封機構6a〜fとして適用されるものであり、回転軸101(図2のポンプ主軸3に相当)に固定されたスリーブ102(図2のスリーブ5に相当)の外周部に径方向に接触し、摺動するように配設された摺動部材としてのシール材103と、このシール材103の外周側に圧力室104を形成しつつシール材103を収納する収納部材としてのシールケース105及びカバー106と、ポンプケーシング(図示せず、図2のケーシング2に相当)に固定された略円筒形状のシールケーシング108とを備えている。
【0025】
スリーブ102は、金属製であり、例えばSUS403で構成されている。またスリーブ102は、回転軸101に六角穴付き止めネジ等(図示せず)あるいは、接着剤等を塗布して固定されている。
【0026】
シール材103は、略円筒形状を備えており、例えばカーボン材で構成されている。またシール材103は、セグメント状に周方向に複数個(この実施形態では2個)に分割された構造となっており、シールケース105とスリーブ102との間に周方向に沿って配設されている。
このシール材103の詳細構造を表す図1中III−III断面図(但し回り止めピン111は除く)を図3に示す。
この図3において、シール材103は、合わせ目109,109を境に、シール材セグメント103Aとシール材セグメント103Bとから構成されている。これらシール材セグメント103A,103Bは、その外周側にガータスプリング110(図1参照)が装着されておりこれによって1つのリング状形状をなすように保持されている。
また、シール材103は、そのポンプ密封側(図1中P側で示す)の端面に、周方向に形成された1つの円周溝103aと、この円周溝103aに交差するように内周から外周に至るように径方向に形成された4つの放射溝103bと、円周溝103aから外周に至るように径方向に形成された2つの回り止め用溝103cとを備えている。
各回り止め用溝103cには、シールケース105の凹溝105aに挿入固定された回り止めピン111が挿入され、これによって、シール材103がスリーブ102とともに回転するのを防止している。この回り止め用溝103cは、図3に示すように、2分割されたシール材セグメント103A,103Bそれぞれの周方向中央部に設けている。
なお、シールケース105とシールケーシング108との間にも、図示しない回り止めのための固定手段が設けられている。
【0027】
さらに、シール材103の大気側(図1中Po側で示す)端面とカバー106とが接する部分には、圧力室104とポンプ大気側Poとの遮断を図る遮断手段として、ゴム等の弾性体、例えば、Oリング112が設けられている。このOリング112は、カバー106のシール材103の対向面に周方向に形成された円周溝106a内に、シール材103を弾性的に押圧するようにして挿入配置されている。
【0028】
シールケース105は、スリーブ102の外周側に径方向に間隙をもって配置されており、その軸方向位置はカバー106によって位置決めされる。
【0029】
なお、上記の構成においては、1つの円周溝103a、及び4つの放射溝103bが、圧力室104とポンプ密封側(P側)とを連通させる連通手段を構成する。
【0030】
以上のように構成した本実施形態の作用を以下に説明する。
【0031】
(1)負圧運転時における長時間安定運転
この作用を比較例と比較しつつ、図4及び図5(a)(b)を用いて説明する。
図4は、本実施形態の構造から連通手段としての円周溝103a及び放射溝103bと遮断手段としてのOリング112とを省略した構造(第1の比較例;図5(b)参照)と、連通手段としての円周溝103a及び放射溝103bのみを省略し、遮断手段としてのOリング112は設けた構造(第2の比較例;図5(c)参照)と、本実施形態の構造(図5(a)参照)の3つについて、負圧運転時におけるシール材103の温度の挙動を測定した実験結果を比較して示した図である。
このとき、横軸には運転開始後の経過時間をとり、縦軸にはシール材103の温度上昇をとって表している。なお、実験条件は、スリーブ102の外径を100mm、シール材103の内径を100.08mmとしており、またシール材103の温度は、摺動面から1mmの位置にセンサを埋め込んで測定した。また、シール材の温度上昇値はシール材の温度−気温で規定している。
【0032】
まず、連通手段・遮断手段のない第1の比較例において、負圧運転を開始するとポンプ密封側(P側)が大気側(Po側)の大気圧(図5ではこれを基準値0で表す)よりも低圧の−Pとなるが、シール材103の内周部は、スリーブ102の外周部に径方向に接触し摺動している。これにより、摺動部であるシール材103の内周部は、図5(b)の下部に概念的に示すように、その大気側端部が大気圧0となる一方、密封側端部に向かうほど減圧されて密封側端部では−Pとなる。したがって、単位周方向長さ当たりの摺動面(シール材103内周面)に作用するシール材103を径方向外側に持ち上げる力は、シール材103の軸方向の幅をLとすると、(−1/2)LPとなる。
またこのとき、ポンプ密封側(P側)が大気側(Po側)より低圧となっていることからシール材103はポンプ密封側に向かって押圧され、シール材103の大気側端面とカバー106のポンプ密封側端面との間には微小な間隙113が生じる。そのため、シール材103の外周部に位置する圧力室104は、この間隙113を介し大気側(Po側)と連通し、図5(b)の上部に概念的に示すように、その圧力は一様に大気圧0となる。したがって、単位周方向長さ当たりのシール材103外周面に作用するシール材103を径方向内側に押しつける力は、0となる。
以上により、シール材103には、単位周方向長さ当たり(1/2)LPの大きさの径方向内側に押し付ける力が作用することとなるので、シール材103の内周面がスリーブ102に押し付けられる。そのため、シール材103とスリーブ102との摩擦力が増大し、図4に示すように3時間で20℃以上の著しい温度上昇が生じるので、そのままでは長時間の運転は困難であり、長時間運転を行う場合には潤滑水供給が必要であることがわかった。
【0033】
次に、遮断手段のみを設けた第2の比較例では、負圧運転を開始すると、上記第1の比較例と同様の原理で、図5(c)の下部に概念的に示すように、単位周方向長さ当たりの摺動面(シール材103内周面)に作用するシール材103を径方向外側に持ち上げる力は(−1/2)LPとなる。
このとき一方、上記第1の比較例同様、ポンプ密封側(P側)が大気側(Po側)より低圧となっていることに基づきシール材103の大気側端面とカバー106のポンプ密封側端面との間に微小な間隙113が生じるが、遮断手段としてOリング112が設けられていることにより、圧力室104と大気側(Po側)とは遮断されている。しかしながら、シール材103はポンプ密封側に向かって押圧されていることから、シール材103のポンプ密封側端面とシールケース105の大気側端面との間隙はほとんどなくなり、圧力室104内の圧力は、図5(c)の上部左側に概念的に示すように、運転開始前の大気圧0に近い圧力に保たれる。
以上により、上記実施形態とほぼ同様に、シール材103には、単位周方向長さ当たり(1/2)LPに近い力が径方向内側に押し付けるように作用するので、図4のア部分に示すように、運転開始後の3時間弱の間に約9℃の温度上昇が生じる。
【0034】
ところで、このように温度上昇が進んでくるとシール材103が熱膨張し、分割構造のシール材セグメント103A,103B間の合わせ目109,109が開いて隙間が生じる(このこと自体は第1の比較例も同様)。ここで、この第2の比較例では、第1の比較例と異なりシール材103の大気側端面とカバー106のポンプ密封側端面との間に遮断手段としてOリング112が設けられていることにより、圧力室104は、大気側よりも主としてポンプ密封側と連通するようになる。これにより、圧力室104内の圧力は急激に低下し、図5(c)の上部右側に概念的に示すように、−Pに近い圧力となる。したがって、単位周方向長さ当たりのシール材103外周面に作用するシール材103を径方向内側に押しつける力は、−(1/2)LPとなる。
以上により、シール材103には、単位周方向長さ当たり(1/2)LPの大きさの径方向外側に持ち上げる力が作用することとなるので、シール材103とスリーブ102との摩擦力が減少し、図4のイ部分に示すように、急激な温度降下が生じる。
【0035】
そして、このように温度降下が進んでくると、シール材103が熱膨張状態から収縮してくるので、再びシール材セグメント103A,103B間の合わせ目109,109が閉じる。これにより、再び運転開始直後の状態と同じになってシール材103とスリーブ102との摩擦力が増大し、最初に説明したような著しい温度上昇が再び生じ、以降、図4に示すように温度上昇と温度降下を繰り返す極めて不安定な挙動となることがわかった。
【0036】
以上のような第1及び第2の比較例に対し、本実施形態においては、以下のような挙動となる。
すなわち、単位周方向長さ当たりの摺動面(シール材103内周面)に作用する力については、第1及び第2の比較例同様、負圧運転の開始とともに、図5(a)の下部に概念的に示すように、シール材103を径方向外側に持ち上げる力は(−1/2)LPとなる。
そしてこのとき、シール材103の外周側に位置する圧力室104は、遮断手段であるOリング106で大気側(Po側)と遮断される一方、連通手段である円周溝103a及び放射溝103bを介しポンプ密封側(P側)と常時連通していることにより、ポンプ密封側と同圧の−Pまで一様に減圧される。したがって、単位周方向長さ当たりのシール材103外周面に作用するシール材103を径方向内側に押しつける力は、−(1/2)LPとなる。
以上により、シール材103には、単位周方向長さ当たり(1/2)LPの大きさの径方向外側に持ち上げる力が常時作用することとなるので、シール材103とスリーブ102との摩擦力が常に減少し、図4に示すように、温度上昇は極めて少なくかつ時間経過と共に次第に緩やかになり、7時間経過後あたりで飽和してほぼ一定値になる。そして、温度上昇の最大値は、9時間経過後において3℃程度であり、その後は時間の経過に関係なくほぼ一定値で推移した。したがって、潤滑水を供給しなくても、安定的に長時間負圧運転を行うことができることがわかった。
【0037】
(2)正圧運転時における漏水量低減
一方、正圧運転時には、本実施形態では、ポンプ密封側(P側)からの揚水液(例えば雨水)がシール材103内周部とスリーブ102との摺動面に導入され、その揚水液で潤滑が行われるが、このとき、上記負圧運転時と全く逆の作用で、シール材103の内周部を径方向内周側に押しつける力が発生するので、その摺動面を介した揚水液の漏出量を低減できる。
またこのとき、ポンプ密封側からの揚水液は、連通手段である円周溝103a及び放射溝103bを介し圧力室104にも導入されるが、圧力室104と大気側とは遮断手段であるOリング112によって遮断されることにより、圧力室104からの揚水液の漏水を防止できる。
なお、通常、この種の軸封装置からの漏水はこのOリング112が設置される間隙113からの方が上記シール材103内周部とスリーブ102との摺動面よりも多いことから、本実施形態の構造は特に有効である。
以上のようにして、正圧運転時における全体としての揚水液の漏出量を十分に少なくすることができる。したがって、ポンプ効率の低下を防止できる。
【0038】
(3)その他
なお、上記2つの主たる作用以外にも、以下のような作用がある。
【0039】
▲1▼シール材振動抑制
遮断手段としてのOリング112がカバー106と接触していることにより、シール材103の周方向の振動を押さえることができる。したがって、軸封装置としての信頼性を向上できる。
【0040】
▲2▼シール材片当たり防止
シール材103に形成された円周溝103aにより、密封側端面にシール材103が押し付けられる時に圧力分布を均等に保持できるので、シール材103の片当たりを防止できる。
【0041】
▲3▼動圧効果の有効利用
回り止め用溝103cを、図3に示すように、2分割されたシール材セグメント103A,103Bそれぞれの周方向中央部に設けたことにより、この回り止め用溝103cを例えばシール材セグメント103A,103Bの周方向端部に設ける場合よりも、回転による動圧効果(回転により揚水液の粘性を利用して水膜が形成され、シール材セグメント103A,103Bを径方向外周側に押し上げる効果)を有効に利用することができる。
【0042】
以上説明したように、本実施形態によれば、負圧運転時に潤滑水を供給することなく長時間運転を安定して行うことができ、かつ、正圧運転時に漏水量の少ない軸封装置を得ることができる。
【0043】
なお、上記実施形態では、シール段数が1段構造の場合を例にとって説明したが、シール段数は封水圧力、漏水量等により決まるものであり、特に限定されるものではない。
【0044】
また、上記実施形態では、Oリング112を装着する円周溝106aをカバー106側に設けたが、これに限られず、シール材103側に設けてもよい。この場合も、同様の効果を得る。
【0045】
さらに、上記実施形態では、遮断手段として、Oリング112を設けたが、これに限られず、所定の圧力損失を介し圧力室104と大気側(Po側)とを連通させる抵抗手段、例えば横断面形状が四角形の弾性体リングや、あるいはラビリンスシール等を用いてもよい。この場合も、同様の効果を得る。
【0046】
また、上記実施形態では、回転軸101の外周にスリーブ102を設け、軸封装置100はこのスリーブ102とシールケーシング108との間のシールを行うものであったが、これに限られない。すなわち、回転軸101に耐摩耗性皮膜を形成したり、回転軸101自体を耐摩耗性材料で構成することによってスリーブ102を省略し、軸封装置100でこの回転軸101とシールケーシング108との間のシールを行うようにしてもよい。これらの場合においても、同様の効果を得る。
【0047】
さらに、上記実施形態では、適用対象の一例として横軸排水ポンプを示したが、これに限られず、他のポンプ、例えば立軸排水ポンプに適用してもよい。このポンプの構造を表す縦断面図を図6に示す。
図6において、ポンプ51は、ケーシング52と、回転軸であるポンプ主軸53と、ポンプ主軸53の下部に固定された(羽根車)ランナ54と、ポンプ主軸53がケーシング52を貫通する貫通部52aに設けられ、ポンプ主軸53の外周に設けたスリーブ57とケーシング貫通部52aに連結されたシールケーシング55との間のシールを行う軸封機構56a,56bとを有している。
上記実施形態の軸封装置100は、このポンプ51に適用することもできる。
またポンプにも限られず、他の水力機械、例えば水車等にも適用することができる。これらの場合も、図2のポンプに適用した場合と同様の効果を得ることは言うまでもない。
【0048】
また、上記実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の構造的変形が可能である。その変形例を、以下、順次説明する。
【0049】
(A)超硬合金の利用
本変形例によるポンプ軸封装置100Aの全体構造を表す縦断面図を図7に示す。
図7において、上記一実施形態の軸封装置100と異なるのは、スリーブ102Aを、金属リング102Aa及びこの金属リング102Aa外周面に設けられた超硬合金皮膜102Abからなる筒状部材で構成したことと、シール材セグメント103AA,103ABを、周方向に2分割した円筒形状の炭化珪素(あるいは四ふっ化エチレン樹脂を含浸した炭化珪素)のセラミックスで構成したことである。
スリーブ102Aは、金属リング102Aa(例えば材質:SUS304等)の外周面に、例えば溶射等によって超硬合金製の皮膜102Abを形成し、その後、四ふっ化エチレン樹脂をその超硬合金製皮膜102Abの空孔部に含浸処理することにより製造されている。なお、超硬合金製の皮膜102Abのバインダーは耐食性の点からニッケル系が好ましい。
本変形例においては、スリーブ超硬合金製皮膜102Abに含浸された四ふっ化エチレン樹脂が、回転軸101の回転とともにスリーブ摺動面に数ミクロンの薄い四ふっ化エチレン樹脂皮膜を形成する。この形成された四ふっ化エチレン樹脂皮膜はすべりやすく摩擦係数が小さいので、より安定した摺動特性を得ることができるという効果がある。また、シール材セグメント103AA及びシール材セグメント103ABを構成する炭化珪素のセラミックスは、カーボンよりも硬度が高いことから、シール材の長寿命化を図り、耐摩耗性を向上できるという効果もある。
なお、超硬合金製の皮膜102Abは四ふっ化エチレン樹脂が含浸されていなくても高硬度でしかも酸化しやすく、摺動面の安定化を図れるので、スリーブ超硬合金製皮膜102Abへの四ふっ化エチレン樹脂の含浸を省略してもよい。この場合も、焼き付きを防止され、軸封装置の信頼性を向上できる。
また、金属リング102Aaに超硬合金製の皮膜102Abを設けるのではなく、スリーブ102A自体を超硬合金製の筒状ソリッド材で構成しても良い。このソリッド材による超硬合金製のスリーブ102Aは、例えば粉体−成形−焼結の順で製造された後に、表面に開口する空孔部に四ふっ化エチレン樹脂を含浸して製造される。
【0050】
(B)シール段数の多段化
本変形例によるポンプ軸封装置100Bの全体構造を表す縦断面図を図8に示す。
図8において、軸封装置100Bは、上記(A)変形例の軸封装置100Aを2段シール構造としたものである。すなわち、軸封装置100Aを2つ併置した構造となっている(但し、ケース106B及びシールケーシング108Bは共通化されている)。
【0051】
本変形例によれば、2段シール構造となっているので、各段間の差圧が上記一実施形態のような1段構造の1/2になり、負圧運転時における全体の漏気量、及び正圧運転時の全体の漏水量を減らすことができ、さらに安定した密封性能を得ることができる。
また、上記一実施形態で説明したように、1段構造でも十分な性能があることから、1段は予備シールとして機能させることができるので、万一1段が損傷しても予備シールでバックアップできる。したがって、軸封装置全体の信頼性が向上する。
【0052】
(C)摺動面に大気圧導入溝を形成
本変形例によるポンプ軸封装置100Cの全体構造を表す縦断面図を図9に示す。
図9において、軸封装置100Cは、上記(A)変形例の軸封装置100Aにおいて、シール材セグメント103AA,103ABの内周部に、それぞれ密封側(P側)と連通することなく大気側(Po側)と連通する大気圧導入溝114を形成したことである。
【0053】
本変形例においては、負圧運転時に、上記一実施形態の図5(a)に相当する(但し断面位置が若干異なる)図10に示すように、シール材セグメント103AA,103AB内周部の溝部分までが大気圧となることにより、シール材を外周側に押し上げる力がより大きくなる。したがって、シール材内周部とスリーブ102Aとの間の摩擦力がさらに減少し、さらに安定した摺動特性を得ることができる。
また、大気圧導入溝114によって摺動面の空気膜の面積が増加するので、空気膜の剛性が高くなり、スリーブ102Aが振動した場合もシール材セグメント103AA,103ABとの非接触状態を確保できる。したがって、シール材の長寿命化を図ることができる。
さらに、摺動面を通過する空気量が増大して冷却性が向上するので、ポンプの運転範囲を高周速域側に拡大することができる。
【0054】
(D)放射溝をシールケースに形成
本変形例によるポンプ軸封装置100Dの全体構造を表す縦断面図を図11に示す。
図11において、上記一実施形態の軸封装置100と異なるのは、連通手段の一部を構成するシール材103の放射溝103bの代わりに、シールケース105に放射溝105bを形成したことである。この放射溝105bは、シール材103の円周溝103aに連通するようにかつシールケース105の内周に至るように形成される。
【0055】
本変形例において、シールケース105はシール材103のように他部材と摺動せず、通常の金属部材で製造することができるため、シール材103に放射溝103bを形成する場合よりも加工が容易であり、連通手段配置のための製造コストを低減できるという効果がある。
【0056】
(E)シールケースに連通孔を形成
本変形例によるポンプ軸封装置100Eの全体構造を表す縦断面図を図12に示す。
図12において、上記一実施形態の軸封装置100と異なるのは、連通手段を、シール材103の円周溝103a及び放射溝103bで構成する代わりに、シールケース105に形成した連通孔115で構成したことである。この連通孔115は、一方側端部が圧力室104に開口し、他方側端部がシールケース105内周に開口し、圧力室104とポンプ密封側(P側)を連通するように形成されている。
【0057】
本変形例においても、上記(D)変形例同様、シールケース105が金属部材で製造でき、シール材103に円周溝103a及び放射溝103bを形成する場合よりも連通孔115の加工のほうが容易であるので、連通手段配置のための製造コストを低減できる。
なお、上記連通孔115の設置箇所、大きさ、個数等は軸封装置の規模・寸法できまるものであり、特に限定されるものではない。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、負圧運転時には、摺動部材の内周部全体に作用する力の方が、摺動部材の外周部全体に圧力室から作用する力より大きくなるので、摺動部材の内周部を径方向外周側に押し上げる力が発生する。したがって、摺動部材内周部とスリーブ又は回転軸との間の摩擦力が減少して温度上昇がほとんどなくなるので、潤滑水を供給することなく長時間運転を安定して行うことができる。
また、正圧運転時には、摺動部材の内周部を径方向内周側に押しつける力が発生し、かつ圧力室と水力機械大気側とは遮断手段によって遮断されているので、圧力室からの全体の漏水量を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による軸封装置の全体構造を表す縦断面図である。
【図2】本発明の適用対象となる水力機械の一例である横軸排水ポンプの全体構造を表す縦断面図である。
【図3】図1に示すシール材の詳細構造を表す図1中III−III断面図である。
【図4】第1の比較例と、第2の比較例と、実施形態の3つについて、負圧運転時におけるシール材の温度の挙動を測定した実験結果を比較して示した図である。
【図5】第1の比較例、第2の比較例、及び実施形態における圧力室及び摺動部の圧力分布を示した図である。
【図6】本発明の適用対象となる水力機械の他の例である立軸排水ポンプの全体構造を表す縦断面図である。
【図7】超硬合金を利用した変形例による軸封装置の全体構造を表す縦断面図である。
【図8】シール段数を多段化した変形例による軸封装置の全体構造を表す縦断面図である。
【図9】摺動面に大気圧導入溝を形成した変形例による軸封装置の全体構造を表す縦断面図である。
【図10】図9の変形例における圧力室及び摺動部の圧力分布を示した図である。
【図11】放射溝をシールケースに形成した変形例による軸封装置の全体構造を表す縦断面図である。
【図12】シールケースに連通孔を形成した変形例による軸封装置の全体構造を表す縦断面図である。
【符号の説明】
1 横軸排水ポンプ
2 ケーシング
3 ポンプ主軸
6a〜f 軸封機構
9 カップリング
10 吸込通路
11 吐き出し通路
51 立軸排水ポンプ
52 ケーシング
53 ポンプ主軸
56a,b 軸封機構
100 軸封装置
100A〜E 軸封装置
101 回転軸
102 スリーブ
102A スリーブ
102Aa 金属リング
102Ab 超硬合金製皮膜
103 シール材(摺動部材)
103A シール材セグメント
103B シール材セグメント
103AA シール材セグメント
103AB シール材セグメント
103a 円周溝(連通手段)
103b 放射溝(径方向に設けられた溝、連通手段)
104 圧力室
105 シールケース(収納部材)
105a 凹溝
105b 放射溝(径方向に設けられた溝、連通手段)
106 カバー(収納部材)
108 シールケーシング
109 合わせ目
112 Oリング(遮断手段)
114 大気圧導入溝(大気側と連通する溝)
115 連通孔(連通手段)
P 密封側
Po 大気側

Claims (3)

  1. 水力機械の回転軸又はこの回転軸の外周に設けたスリーブと前記水力機械のケーシングとの間のシールを行う水力機械の軸封装置において、前記回転軸又はスリーブの外周部に径方向に接触し、摺動するように配設された摺動部材と、この摺動部材の外周側に圧力室を形成しつつ該摺動部材を収納する収納部材と、前記圧力室と前記水力機械の密封側とを連通させる連通手段と、前記圧力室と前記水力機械の大気側との遮断を図る遮断手段と、前記摺動部材の内周部に形成され、前記水力機械の密封側と連通せず前記水力機械の大気側と連通する溝とを備えたことを特徴とする水力機械の軸封装置。
  2. 水力機械の回転軸又はこの回転軸の外周に設けたスリーブと前記水力機械のケーシングとの間のシールを行う水力機械の軸封装置において、前記回転軸又はスリーブの外周部に径方向に接触し、摺動するように配設された摺動部材と、この摺動部材の外周側に圧力室を形成しつつ該摺動部材を収納する収納部材と、前記圧力室と前記水力機械の密封側とを連通させるように、前記摺動部材又は収納部材に径方向に設けられた溝を有する連通手段と、前記圧力室と前記水力機械の大気側との遮断を図る遮断手段とを備えたことを特徴とする水力機械の軸封装置。
  3. 水力機械の回転軸又はこの回転軸の外周に設けたスリーブと前記水力機械のケーシングとの間のシールを行う水力機械の軸封装置において、前記回転軸又はスリーブの外周部に径方向に接触し、摺動するように配設された摺動部材と、この摺動部材の外周側に圧力室を形成しつつ該摺動部材を収納する収納部材と、前記圧力室と前記水力機械の密封側とを連通させるように、前記収納部材に設けられた連通孔を有する連通手段と、前記圧力室と前記水力機械の大気側との遮断を図る遮断手段とを備えたことを特徴とする水力機械の軸封装置。
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