JPH10183573A - 構造壁の意匠パネル及びその施工方法 - Google Patents

構造壁の意匠パネル及びその施工方法

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JPH10183573A
JPH10183573A JP8343599A JP34359996A JPH10183573A JP H10183573 A JPH10183573 A JP H10183573A JP 8343599 A JP8343599 A JP 8343599A JP 34359996 A JP34359996 A JP 34359996A JP H10183573 A JPH10183573 A JP H10183573A
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panel
structural wall
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leg
panel main
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JP8343599A
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Shiro Sakamoto
志郎 坂本
Toru Miyazaki
徹 宮嵜
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Achilles Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリートなどによる構造壁面に意匠を施
す。 【解決手段】 パネル本体1の脚部2を構造壁面3の受
け4に差し込んで樹脂5で固定し、脚部2の長さ分だけ
パネル本体1を構造壁面3から浮かして支持し、パネル
本体1で構造壁面3を覆うとともに、パネル本体1と構
造壁面3との間に隙間Sを確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート壁そ
の他既設の構造壁に意匠を施す意匠パネル及びその施工
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】河川,海岸の岸壁,橋脚,要壁などにお
いては、建物の外壁のようなタイル張りによる化粧を施
さずにコンクリートスラブ又は型枠の使用による鋳放し
の表面のままのものが多い。施工当初は、外観上殺風景
であるという以上に格別のことはないが、古くなると、
菌類が発生し、あるいは汚損して黒ずむために極めて見
苦しく、景観を損なうこと甚しい。
【0003】このような問題が生じたときには、化粧直
として再度構造壁の表面にコンクリート打ちをするか、
或いは塗料を用いて表面塗装を施すのが通例である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】コンクリートの打設に
よる化粧直しの際には、表面に意匠が付されることが多
いが、施工が大がかりであり、既設コンクリート壁との
接合を完全に行うことは難しく、特に経年変化により剥
離する可能性が高い。しかも表面がコンクリートである
限り、日時の経過とともに黒ずんで見苦しくなるという
欠点は避けられない。
【0005】一方、表面塗装によるときには、施工が比
較的容易であるが、岸壁,要壁などに対するペンキ塗
り、或いは噴付塗装は、景観にそぐわない場合が多く、
また直射日光や雨水,波などに晒されると、短時間で劣
化し、反って景観を損なうことがある。
【0006】また本出願人は、特開平7−48820号
公報に開示された意匠パネルを開発しており、この意匠
パネルをもって構造壁の改修を行うという所期の目的を
達成することができてはいるが、この意匠パネルは、構
造壁に密着させて取付ける型式であるため、構造壁の表
面形状によっては取付けが困難となる場合が考えられ、
また平面的な意匠を施すものとしては不向きのものであ
り、新たな意匠パネルの開発についての要望が高まって
いる。
【0007】本発明の目的は、既存のコンクリート壁そ
の他の構造壁面と密着せずに覆って平面的な意匠効果を
高める意匠パネルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る構造壁の意匠パネルは、パネル本体
と、脚部とを有する構造壁の意匠パネルであって、パネ
ル本体は、合成樹脂製の平板からなり、表面に意匠が施
され、構造壁面を被覆するものであり、脚部は、パネル
本体の裏面に後方に突き出て取付けられ、構造壁に定着
されてパネル本体を構造壁面から浮かして支持するもの
である。
【0009】また、前記脚部は、パッドとスタッドとの
組合せからなり、パッドは、同一樹脂を用いてパネル本
体裏面に固定保持されたものであり、スタッドは、パッ
ド上に植立され、少なくともパネル本体裏面の上部に設
けられたスタッドは、構造壁の中空の受けに挿入され、
樹脂により固定されるものである。
【0010】また、本発明に係る意匠パネルの施工方法
は、装飾用意匠パネルを構造壁に取り付ける意匠パネル
の施工方法であって、意匠パネルをなすパネル本体に
は、裏面から後方に突き出して脚部を設けており、構造
壁には、パネル本体の脚部に対応させて受けを設けてお
り、パネル本体の脚部を構造壁面の受けに固定し、パネ
ル本体を構造壁面から浮かして構造壁面を被覆すること
を特徴とする。
【0011】また、前記脚部は、パネル本体の裏面に少
なくとも上下二段に設けられており、前記構造壁に設け
た受けのうち少なくとも上段の受けは、前記脚部が挿入
可能で、かつ脚部固定用の樹脂が充填される中空構造の
ものであり、パネル本体の少なくとも上段の脚部を構造
壁面の中空の受けに挿入し、パネル本体の下段の脚部を
構造壁の対応する受けにネジ止めして、パネル本体で構
造壁面を被覆し、次に、パネル本体の姿勢を調整し、脚
部が挿入された中空の受けに固定用の樹脂を注入し、硬
化させることを特徴とする。
【0012】
【作用】パネル本体の脚部を構造壁の受けに固定し、か
つパネル本体を浮かせて構造壁面を覆う。したがって、
パネル本体は、構造壁の表面形状に倣って設置する必要
がなく、平面形状の特性を活かして構造壁のもつ意匠と
は異なる意匠を施すことが可能となる。さらに、意匠パ
ネルの固定具がパネル本体の表面に露出しないため、意
匠景観を損なうことはない。
【0013】また、パネル本体の裏面上段に設けた脚部
を中空の受けに挿入し、下段脚部を受けにネジ止めによ
り取付けた後、パネル本体の姿勢を調整し、その後、中
空の受けに樹脂を注入して完全に脚部を固定することに
より、意匠パネルの施工性を向上させる。
【0014】また、パネル本体の裏面上段に設けた脚部
の先端を下方に鈎状に折曲げ、中空の受けの開口を上方
に向けて設置し、パネル本体上段の脚部を中空の受けに
引掛けることにより、パネル本体の上部を仮取付けす
る。これにより、パネル本体の下部を下段の受けに取付
ける際の作業性や取付け位置の微調整が容易となり、施
工性が向上さされる。
【0015】また、パネル本体と構造壁面との間に確保
された隙間を利用してメンテナンスを行うことが可能で
ある。また、隙間が通気口となって構造壁を外気に晒す
ことにより、構造壁をパネルで覆ったことによる弊害が
生じさせることはない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
より説明する。
【0017】図1は、本発明の実施形態に係る意匠パネ
ルを施工した状態を示す斜視図、図2は、図1のA−A
線断面図、図3は、パネル本体を示す平面図である。
【0018】図において、本発明の実施形態に係る意匠
パネルは、パネル本体1と、脚部2とを組合せたもので
ある。
【0019】パネル本体1は図1,図2,図3に示すよ
うに、合成樹脂製の平板からなり、表面に意匠が施され
て構造壁面3を被覆するようになっている。実施形態で
は、構造壁面3としての橋脚の橋桁に意匠を施すように
横長の平板形状にユニットとして整形され、ユニット化
されたパネル本体1を組合せて長尺の橋桁3の全体を覆
うようになっており、隣接したパネル本体1の継目1a
では凹凸嵌合してパネル本体1の端縁が隠れるようにな
っている。またパネル本体1には、縦に桟1bが整形さ
れ、庇のように造形されている。尚、実施形態では、構
造壁としての橋脚に意匠を施すようにしたが、適用され
る構造壁は、橋脚に限られるものではなく、これ以外の
ものでもよい。またパネル本体1は、平板状をなすもの
であるが、そのパネル本体1に施される意匠は、構造壁
面及び周辺の景観等に対応させて、平面或いは立体の形
状等に種々変更させればよい。
【0020】パネル本体1の素材には、ポリエステル,
エポキシ,アクリル樹脂に、ファイバーグラス,炭素繊
維を混入したFRP又はABS,ジシクロペンタジエ
ン,PD等を使用することができる。
【0021】また、脚部2は、パネル本体1の裏面から
後方に突き出て取付けられ、構造壁面3に定着されてパ
ネル本体1を構造壁面3から浮かして支持するようにな
っている。脚部2は、パネル本体1の裏面に一定間隔に
設けられていればよいが、パネル本体1の固定性を考慮
すると、少なくともパネル本体1の幅方向に対して、少
なくとも上下二段に設けられていることが望ましい。脚
部2は図1,図3,図4に示すように、パッド2aとス
タッド2bとの組合せからなっている。
【0022】パッド2aは、板厚方向に貫通する透孔2
cを有し、パッド2aの透孔2cを通して樹脂1cがパ
ネル本体1の裏面に達して硬化し、投錨効果によって固
定を強固なものとするようになっている。
【0023】スタッド2bは図2に示すように、パッド
2aに植立され、構造壁面3に設置した中空の受け4に
差し込まれ、樹脂5で固定されるようになっており、こ
の構造により、意匠パネルの施工性が向上される。な
お、スタッド2bは、中空の受け4に樹脂5で固定され
るようになっているが、パネル本体1の設置場所等を考
慮してボルト6aとナット6bとにより、受け4に固定
するようにしてもよい。またスタッド2bは、受け4に
引掛けるように下方に鈎状に屈曲させたもの、或いは受
け4に差し込む直線形状のものでもよく、その形状は、
施工性を向上させるために種々変更することができる。
また、パッド2aにスタッド2bを植立させた脚部2の
構造は、パッド2aとスタッド2bとが一体構造となっ
ているものでもよいが、パッド2aとスタッド2bとを
ネジ止め或いは凹凸嵌合等により組立てる構造のもので
あってもよい。
【0024】また、パッド2aにスタッド2bが植立さ
れた脚部2は、樹脂を用いてパネル本体1の裏面に固定
保持される。脚部2をパネル本体1に固定保持する方法
としては、パネル本体1と同一の樹脂を用いることが望
ましいが、樹脂の添加剤の量や組成を変えたり、パネル
本体1とは異なる他の樹脂を用いてもよく、パネル本体
1に脚部を強固に固定されるものでもあれば、いずれの
樹脂を用いてもよい。
【0025】脚部2をパネル本体1の裏面に取り付ける
にあたっては、まず予め成形されたパネル本体1の裏面
の脚部取付領域に、パッド2aの設置面より広い範囲に
渡ってサンドペーパー等により粗面加工を行ない、粗面
加工した部分に脚部2のパッド2aを配置する。このと
き、パネル本体1の粗面加工した部分や、パッド2aの
裏面に樹脂を塗布しておき、その樹脂の硬化前にパッド
2aを配置する。次に、グラスウール等の補強材をパッ
ド2a上に配置する。補強材は、必要に応じて積層枚数
等を調整する。そして、積層した補強材層の上に樹脂を
注加し、補強剤及びパッド2a全体を樹脂によって被覆
し、その樹脂を硬化させて脚部2をパネル本体1に固定
する。なお、脚部2は、パネル本体1の成形時に埋め込
んで固定可能であれば、パネル本体成形時に脚部2をパ
ネル本体1に一体的に固定保持するようにしてもよい。
【0026】次に、本発明に係る意匠パネルを構造壁に
取付ける施工方法について説明する。意匠パネルを構造
壁に施工するには、まず構造壁面3には、パネル本体1
の裏面の脚部2に対応した位置に、脚部2を固定するた
めの受け4を設置する。この固定用の受け4は、構造壁
面3に桟木や金属パイプ等を用いて組み上げて設置して
おいてもよいが、図4(c)に示すようにアンカーボル
ト2d等で構造壁面3に固定して設けてもよく、パネル
本体1の脚部2を強固に固定保持できる構造となってい
れば、いずれの構造のものであってもよい。
【0027】次に、パネル本体1の裏面上段に取付けら
れた脚部2及びパネル本体1の裏面下段の脚部2を構造
壁面3の受け4に取付け、パネル本体1を構造壁面3か
ら浮かし、構造壁面3を被覆して設置する。
【0028】パネル本体1の脚部2を構造壁面3の受け
4に取付けるにあたっては、パネル本体1の裏面の上段
及び下段に取付けられた脚部2を全てネジ止めによって
構造壁面3の受け4に固定保持するようにしてもよい
が、意匠パネルの施工性を向上のためには、図2に示す
ように、パネル本体1の少なくとも上段の脚部2を構造
壁面3の中空の受け4に挿入し、パネル本体1の下段の
脚部2を構造壁面3の対応する受け4にボルト6a及び
ナット6b等を使ってネジ止めによって取付けることが
望ましい。なお、脚部2を構造壁面3の受け4にボルト
6a及びナット6bによりネジ止めして固定する方法に
代えて、脚部2のスタッド2bにネジを直接切り、これ
にナットを嵌合してネジ止めしてもよい。
【0029】また、パネル本体1の裏面上段の脚部2が
挿入される構造壁面3の受け4は、スタッド2bの挿入
が可能で、注入される樹脂を保持可能な有底の中空構造
となっている。中空構造の受け4は、脚部2のスタッド
2bが挿入される開口を上方に向けて設置することによ
り、鈎状のスタッド2bを中空の受け4に引掛けてパネ
ル本体1を構造壁面3に吊下した状態で仮止めすること
が可能となり、注入される樹脂の保持が容易となるだけ
でなく、下段脚部2をネジ止めする際のパネル本体1の
位置の微調整等が容易となる。また、スタッド2bの形
状は、中空の受け4の構造や構造壁面3の状態によって
適宜選択される。
【0030】次に、仮止めの状態でパネル本体1の姿勢
を調整し、その調整後に、上段脚部2が挿入された中空
の受け4内に固定用の樹脂5を注入して、硬化させ、一
方、下段脚部2に対してネジを本締めし、パネル本体1
の脚部2を構造壁面3に定着させる。スタッド固定用の
樹脂5としては、二液反応型エポキシ系樹脂や二液反応
型ポリエステル系樹脂、シリコン樹脂等を使用すること
ができる。勿論これに限らず中空構造の受け4に注入
後、速硬化性、硬化後耐撃性があり、スタッド2bを強
固に保持できるものであれば、いずれの樹脂を用いても
よい。
【0031】本発明によれば、パネル本体1と構造壁面
3との間に隙間Sが確保されるため、この隙間Sを利用
して、パネル本体1の構造壁面3に対する取付けが行わ
れ、さらに、施工後のパネル本体1のメンテナンスが行
われる。
【0032】また、パネル本体1と構造壁面3との間の
隙間Sを通して、構造壁面3が外気に晒され、通気性を
保つことができる。
【0033】次に、本発明に係る意匠パネルの施工方法
を、橋脚の橋桁に意匠を施す場合に適用した実施例に基
いて具体的に説明する。図1及び図2に示すように、パ
ネル本体1は、長さ1859mm〜幅900mmで木目
調の意匠パネルとなっており、長さ方向の一端には、隣
接する他の意匠パネルの端部が凹凸嵌合するような継目
1aの構造となっており、パネル本体1の裏面には、固
定用の脚部2が幅方向の上部に3ヶ所、下部に3ヶ所の
合計6ヶ所に設けられている。
【0034】上部脚部2のスタッド2bは、先端部が下
方に鈎状に屈曲した形状になっており、下部脚部2のス
タッド2bは、直線状になっており、その先端部にはネ
ジ山が設けられている。橋脚の橋桁の意匠パネルを施す
面には、角パイプをアンカーボルトで固定し、パネル本
体1の脚部2を取付ける受け4を角パイプに支持して、
各脚部にそれぞれ対応する位置に配置する。また上部脚
部2を取付ける受け4は、開口を上方に向けて角パイプ
に支持され、鈎状のスタッド2bが挿入可能で、注入さ
れる樹脂を保持可能な有底の中空構造となっている。一
方、下部脚部2が取付けられる受け4は、スタッド2b
を挿入してナットで固定するような梁状の受け構造とな
っている。
【0035】次に、隣接するパネル本体1を継目1aを
介して接合し、各パネル本体1裏面の上段の鈎状スタッ
ド2bを上段の中空の受け4に引掛けて吊下し、複数の
パネル本体1で橋桁3を覆い、パネル本体1裏面の下段
のスタッド2bを下段の梁状の受け4にボルト6aとナ
ット6bとにより固定する。
【0036】次に、各パネル本体1の姿勢及び隣接する
パネル本体1相互間の姿勢をそれぞれ調整し、上段の受
け4に樹脂5を注ぎ込んで硬化させ、上段のスタッド2
bを固定し、一方、下段スタッド2bに対してネジを本
締めし、パネル本体1の脚部2を構造壁面3に定着させ
る。
【0037】パネル本体1は、橋桁3の長さ方向に沿っ
て横方向に配列して施工し、互いに隣接するパネル本体
1,1の端縁を凹凸嵌合し、継目1aを桟1bで覆い隠
す。
【0038】施工されるパネル本体1は、スタッド2b
の長さ分だけ橋桁3の表面より浮かして支持され、パネ
ル本体1と橋桁3との間に隙間Sが形成される。
【0039】パネル本体1と橋桁3との間に確保された
隙間Sを利用して、パネル本体1の橋桁3に対する取付
けが行われ、さらに、施工後のパネル本体1のメンテナ
ンスが行われる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、パ
ネル本体の脚部を構造壁面の受けに固定し、かつパネル
本体を浮かせて構造壁面を覆うため、パネル本体は、構
造壁の表面形状に倣って設置する必要がなく、平面形状
の特性を活かして構造壁面のもつ意匠とは異なる意匠を
施すことができ、さらに、意匠パネルの固定具がパネル
本体の表面に露出しないため、意匠景観を損なうことを
防止するこができる。
【0041】また、パネル本体の裏面上段に設けた脚部
を中空の受けに挿入し、下段脚部を受けにネジ止めによ
り取付けた後、パネル本体の姿勢を調整し、その後、中
空の受けに樹脂を注入して完全に脚部を固定することに
より、意匠パネルの施工性を向上させることができる。
【0042】また、パネル本体の裏面上段に設けた脚部
の先端を下方に鈎状に折曲げ、中空の受けの開口を上方
に向けて設置し、パネル本体上段の脚部を中空の受けに
引掛けることにより、パネル本体の上部を仮取付けする
ことができ、これにより、パネル本体の下部を下段の受
けに取付ける際の作業性や取付け位置の微調整を容易に
行なうことができ、意匠パネルの施工性を向上させるこ
とができる。
【0043】また、パネル本体と構造壁面との間に確保
された隙間を利用してメンテナンスを行うことができ
る。
【0044】さらに、パネル本体と構造壁面との間に確
保された隙間を活かして構造壁面を外気に晒して通気性
をもたせることができ、構造壁の表面を意匠パネルで覆
ったことによる弊害を回避することができ、構造壁面の
耐久年数を短縮することがない。
【0045】また意匠パネルは、スタッドの長さ分だけ
構造壁面から浮かして支持されるため、構造壁面の表面
形状に問われず、意匠パネルを施工することができ、し
かもスタッドの長さを長短調整することにより、意匠パ
ネルの向きを構造壁面とは独立して変更することがで
き、意匠パネルを構造壁面の周囲の環境に対応して施工
することができる。
【0046】また意匠パネルの固定用の脚部は、パネル
表面に露出しないため、意匠パネルの意匠を損なうこと
がなく、構造壁面に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る意匠パネルを施工し
た状態を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】パネル本体を示す平面図である。
【図4】(a)は、脚部を示す断面図、(b)は、脚部
のパッドを示す平面図、(c)は、受けの取付け構造を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 パネル本体 2 脚部 3 構造壁面 4 受け 5 樹脂 6a ボルト 6b ナット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル本体と脚部とを有する構造壁の意
    匠パネルであって、 パネル本体は、合成樹脂製の平板からなり、表面に意匠
    が施され、構造壁面を被覆するものであり、 脚部は、パネル本体の裏面に後方に突き出て取付けら
    れ、構造壁に定着されてパネル本体を構造壁面から浮か
    して支持するものであることを特徴とする構造壁の意匠
    パネル。
  2. 【請求項2】 前記脚部は、パッドとスタッドとの組合
    せからなり、 パッドは、樹脂を用いてパネル本体裏面に固定保持され
    たものであり、 スタッドは、パッド上に植立され、少なくともパネル本
    体裏面の上部に設けられたスタッドは、構造壁の中空の
    受けに挿入され、樹脂により固定されるものであること
    を特徴とする請求項1に記載の構造壁の意匠パネル。
  3. 【請求項3】装飾用意匠パネルを構造壁に取り付ける意
    匠パネルの施工方法であって、 意匠パネルをなすパネル本体には、裏面から後方に突き
    出して脚部を設けており、 構造壁には、パネル本体の脚部に対応させて受けを設け
    ており、 パネル本体の脚部を構造壁面の受けに固定し、パネル本
    体を構造壁面から浮かして構造壁面を被覆することを特
    徴とする意匠パネルの施工方法。
  4. 【請求項4】前記脚部は、パネル本体の裏面に少なくと
    も上下二段に設けられており、 前記構造壁に設けた受けのうち少なくとも上段の受け
    は、前記脚部が挿入可能で、かつ脚部固定用の樹脂が充
    填される中空構造のものであり、 パネル本体の少なくとも上段の脚部を構造壁面の中空の
    受けに挿入し、パネル本体の下段の脚部を構造壁の対応
    する受けにネジ止めして、パネル本体で構造壁面を被覆
    し、 次に、パネル本体の姿勢を調整し、脚部が挿入された中
    空の受けに固定用の樹脂を注入し、硬化させることを特
    徴とする請求項3に記載の意匠パネルの施工方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100762223B1 (ko) 2006-11-13 2007-10-01 주식회사 케이.알 교량 외장재 부착용 프레임의 진동흡수 및 밀림 방지장치
CN102926319A (zh) * 2012-11-05 2013-02-13 约翰内斯威廉颂约瑟福凡等白斯拉尔 桥梁附属结构
KR20230034724A (ko) * 2021-09-03 2023-03-10 권태국 철판 플레이트의 조립 구조체

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