JP2657611B2 - 構造壁の意匠パネル - Google Patents

構造壁の意匠パネル

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JP2657611B2
JP2657611B2 JP19851793A JP19851793A JP2657611B2 JP 2657611 B2 JP2657611 B2 JP 2657611B2 JP 19851793 A JP19851793 A JP 19851793A JP 19851793 A JP19851793 A JP 19851793A JP 2657611 B2 JP2657611 B2 JP 2657611B2
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shell
structural wall
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flange
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尚武 小野
禎一 鈴木
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Achilles Corp
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Achilles Corp
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  • Retaining Walls (AREA)
  • Revetment (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート壁その他
既設の構造壁上に施工する意匠パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】河川,海岸の岸壁,橋脚,要壁などにお
いては、建物の外壁のようなタイル張りによる化粧を施
さずにコンクリートスラブ又は型枠の使用による鋳放し
の表面のままのものが多い。施工当初は、外観上殺風景
であるという以上に格別のことはないが、古くなると、
菌類が発生し、あるいは汚損して黒ずむために極めて見
苦しく、景観を損なうこと甚だしい。このような問題が
生じたときには、化粧直として再度その表面にコンクリ
ート打ちをするか、あるいは、塗料を用いて表面塗装を
施すのが通例である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コンクリートの打設に
よる化粧直しの際には、あわせて表面に意匠が付される
ことが多いが、施工が大がかりであり、既設コンクリー
ト壁との接合を完全に行うことは難しく、特に経年変化
により剥離の可能性が高い。しかも表面がコンクリート
である限り、時日の経過と共に表面が黒ずんで見苦しく
なるという欠点は避けられない。
【0004】一方、表面塗装によるときには、施工が比
較的容易であるが、岸壁,要壁などに対するペンキ塗り
あるいは噴付塗装は、景観にそぐわない場合が多く、ま
た、直射日光や雨水,波などに晒されると短時間で劣化
し、反って景観を損なうことがある。
【0005】本発明の目的は、既存のコンクリート壁そ
の他の構造壁面を覆って取付ける意匠パネルを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による構造壁の意匠パネルにおいては、合成
樹脂製の意匠パネルであって、殻及び鍔を有し、殻は、
一面が開放された有底の中空体であり、外形は、不定形
の隆起形状をなし、鍔は、殻の縁であり、同一平面で殻
の縁に一体形成され、構造壁面に定着させる脚である。
【0007】また、殻は、互いに密接して定形の板状体
に少なくとも2以上賦型され、各殻間の板状体の部分
は、鍔を形成するものである。
【0008】また、殻の中空内に、充填剤が充填され、
充填剤は、殻を保型するものである。
【0009】また、意匠パネルは蓋板を有し、蓋板は、
鍔に接合され、殻の中空部を密閉するものである。
【0010】
【作用】殻の縁に形成された鍔を構造壁の壁面に脚とし
て要所をアンカーボルトで壁面に固定する。パネルの大
部分は、殻であり、壁面の突起物などは殻の中空部内に
吸収される。殻の外面は壁面上に突出して立体的な新た
な意匠を形成する。殻の中空内に充填剤を充填したとき
には、殻が中実となって強度はさらに増大する。もっと
も、構造壁が平坦面であれば、蓋板で密閉したパネルを
壁面に取付けることができる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を図によって説明す
る。図1,2において、本発明のパネル1は、合成樹脂
を素材とし、板状体の一面を隆起させて殻2を賦型した
ものである。殻2は、図3(a)に示すように、立上り
高さが40〜50mmの有底の中空体であり、一面が開
放され、開口縁に鍔3を有するものである。実施例で
は、定型の板状体に不定型の自然石を象った種々の大き
さの複数の殻2を隆起させて一体に賦型した例を示して
いる。各殻2の相互間はできる限り密接させ、互いに隣
接する殻2,2間に共通の鍔3を同一平面上に形成す
る。
【0012】鍔3は、殻2を支えて構造壁4の壁面に着
座させる脚となるものであり、図2に示すように要所に
アンカーボルト5を挿入して構造壁4に取付ける部分で
ある。
【0013】パネル1の素材には、ポリエステル,エポ
キシ,アクリル樹脂に、ファイバーグラス,炭素繊維を
混入したFRP又はABS,ジシクロペンタジエン,P
P等が使用できる。
【0014】実施例において、岸壁,橋脚,要壁などの
コンクリート構造壁4に殻2の中空側を向けてパネル1
を当てがい、鍔3を壁面に着座させ、要所にアンカーボ
ルト5を挿し込んでパネル1を構造壁4に固定する。パ
ネル1は、構造壁4上に定められた領域の全域にわた
り、縦横に配列して施工し、互いに隣接するパネル1,
1’については、図2のようにパネル1,1’の端縁を
上下に重ね合わせてアンカーボルト5で固定するが、図
1のように、パネル1の端に殻2の部分が形成されてい
るときには、隣接する他のパネル1’に、パネル1の端
縁を突き合わせるのみで施工する場合もある。もっと
も、この場合には、一方のパネルに形成されている殻の
部分と他方のパネルの殻の部分とが完成された一つの殻
を形成するようなパネルの組合せを選定するのが望まし
い。
【0015】本発明において、施工面上に突起物があっ
たとしても突起物は、パネル1の大部分を占めるから殻
2の中空部内に受け入れて施工することが可能であり、
殻2は、構造壁4の施工面に隆起して立体模様を形成
し、殻として自然石を象ったときには、自然石を敷き詰
めたような構造壁となり、鍔3の外面は立体模様の目地
となる。
【0016】パネル1に強度が必要のときには、図3
(b)のように殻2の中空内に充填剤6を充填して図2
のように施工すればよく、さらにパネル面に充填剤6を
一定厚みに盛り付け施工すれば、施工面の平面精度を問
題とせずに施工できる。充填剤としては、不飽和ポリエ
ステル,ウレタンが適当であり、さらに増量のため、こ
れらに中空体充填剤を混入したものを使用してもよい。
【0017】充填剤6を使用するときには、充填剤6に
コンクリートを使用し、施工現場において、意匠パネル
1を一般の型枠と同様に扱い、意匠パネル1の殻2内に
充填したコンクリートを壁面に固定させ、意匠パネル1
を離型せずにそのままで施工を完了する。意匠パネル1
は、コンクリートを介して壁面に固定されるが、永年使
用により意匠パネル1が破損又は摩滅,消滅しても、意
匠パネル1の殻形状を象るコンクリート形状がそのまま
表面に残されて景観や美感が大きく損なわれることがな
く、その影響を最小限にとどめることができる。
【0018】以上実施例では、コンクリートの構造壁に
ついて説明したが、これに限らず、石壁,木,アスファ
ルトその他の構造壁にも全く同様に適用できる。
【0019】構造壁の壁面が平坦面であるときには、図
3(c)に示すように、蓋板7を一体に取付けた意匠パ
ネル1を使用するのが好都合である。蓋板7は、殻2の
中空部を覆って鍔3に接合され、中空部を密閉するもの
である。蓋板7の接合により殻2は保型されて強度を増
し、運搬時,施工時,施工後に破損することがなく、ま
た殻2の中空部内に水が入ることもない。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によるときには、既
存の構造壁の表面に施工して殻の形状による立体模様の
構造壁に改修できる。特に本発明によれば、立体模様を
形成する殻を有底中空体としたときには、構造壁表面に
不整な突起物があったとしてもその殆どを殻の中空内に
収めることができ、工事に際しては、施工表面の処理を
最小限に留めてアンカーボルトの使用により容易に取付
けることができる。
【0021】本発明において、殻の形状としては、自然
石のほか、自由な隆起形状を象ることができ、雨水は、
各殻間を通して流下するため、殻の相互間の間隔を狭め
ることにより、雨水の跡に形成される黒い筋を目立たさ
ず、長期間に渡って美麗な外観を保たせることができ
る。
【0022】また、殻内に充填剤を詰めることにより、
護岸壁としての強度を得ることができ、河川,海岸の護
岸壁に用いて殻を消波材として機能させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すパネルの平面図であ
る。
【図2】構造壁に取付けた状況を示す断面拡大図であ
る。
【図3】(a)〜(c)はそれぞれ本発明の実施例を示
す要部の断面図である。
【符号の説明】
1 パネル 2 殻 3 鍔 4 構造壁 5 アンカーボルト 6 充填剤 7 蓋板

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の意匠パネルであって、殻及
    び鍔を有し、 殻は、一面が開放された有底の中空体であり、外形は、
    不定形の隆起形状をなし、 鍔は、殻の縁であり、同一平面で殻の縁に一体形成さ
    れ、構造壁面に定着させる脚であることを特徴とする構
    造壁の意匠パネル。
  2. 【請求項2】 殻は、互いに密接して定形の板状体に少
    なくとも2以上賦型され、各殻間の板状体の部分は、鍔
    を形成するものであることを特徴とする請求項1に記載
    の構造壁の意匠パネル。
  3. 【請求項3】 殻の中空内に、充填剤が充填され、 充填剤は、殻を保型するものであることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の構造壁の意匠パネル。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の構造壁の意匠パ
    ネルであって、蓋板を有し、 蓋板は、鍔に接合され、殻の中空部を密閉するものであ
    ることを特徴とする構造壁の意匠パネル。
JP19851793A 1993-08-10 1993-08-10 構造壁の意匠パネル Expired - Lifetime JP2657611B2 (ja)

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JPH0748820A JPH0748820A (ja) 1995-02-21
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