JP2516881B2 - 擬岩ブロックとその製造方法 - Google Patents

擬岩ブロックとその製造方法

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JP2516881B2 JP6082957A JP8295794A JP2516881B2 JP 2516881 B2 JP2516881 B2 JP 2516881B2 JP 6082957 A JP6082957 A JP 6082957A JP 8295794 A JP8295794 A JP 8295794A JP 2516881 B2 JP2516881 B2 JP 2516881B2
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  • Revetment (AREA)
  • Artificial Fish Reefs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、景観修復のための擬岩
ブロックとその製造方法に関し、更に詳しくは、天然岩
石と同様な外観を呈する擬岩を簡単かつ堅固にして創出
することができると共に、移動、運搬に便利な擬岩ブロ
ックとその製造方法に存する。
【0002】
【従来の技術】一般に、海岸保全のために設置されてき
た護岸堤、離岸堤、突提その他の海岸構築物は、その強
度、経済性、施工性の利点から、殆どがコンクリートで
構築されている。従って、かつては砂浜、干潟、磯や変
化に富んだ地形の岩石海岸などで美しく構成されていた
日本の自然な海岸線は、次第に姿を消し、代わりに直線
からなる無機質の人工構造物が海岸を縁どるようになっ
てきているため、最近では、斯かる人工海岸線に、所
謂、擬岩ブロックを設置して、もう一度、自然景観を蘇
らせる試みがなされている。
【0003】従来、斯かる擬岩ブロックとしては、例え
ば、実開平5−81315号公報に開示されているもの
が知られている。この従来の擬岩ブロックは、消波根固
め、被覆ブロックの表面にガラス繊維強化コンクリート
製の擬岩石のパネル部材を層着し、同パネル部材に魚巣
空間及び海草類が付着し易い岩肌と広い表面積を設けて
なることを特徴とするものであった(実開平5−813
15号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た実開平5−81315号公報に開示されている擬岩ブ
ロックにあっては、擬岩石のパネル部材が、仮令、ガラ
ス繊維強化コンクリートで成形されているとはいえ、擬
岩石そのものが、消波根固め、被覆ブロックの表面に単
に層着されているだけであることから、波、潮流、風等
の外力により擬岩石が外れ易く、また、消波根固め、被
覆ブロックが、大きさの割に重いことも相俟って、移
動、運搬に余儀なくされるといった問題を有するもので
あった。
【0005】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、天然岩石と同様な外観を呈する擬岩を
簡単かつ堅固にして創出できると共に、移動、運搬に便
利な擬岩ブロックとその製造方法を提供することを目的
としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題点
を解決し、所期の目的を達成するため本発明の要旨とす
る構成は、所望の大きさに成形された複数枚の擬岩パネ
ルをケーソンの表面に組み付けてなる擬岩ブロックに存
し、延いては、ケーソン等のコンクリートベースにアン
カーを打設すると共に、必要に応じて配筋することによ
り全体形を整え、かつ、この表面に固着された擬岩パネ
ルと前記コンクリートベースとの間にコンクリートを充
填してなる擬岩ブロックに存する。
【0007】また、斯かる擬岩ブロックは、所望形状の
ケーソンと、該ケーソンの表面に打設されたアンカー
と、該アンカーを介して配設された下地配筋と、該下地
配筋に立体的に組み付けられた造形配筋と、該造形配筋
の表面に固着された擬岩パネルとで構成するのが好まし
い。
【0008】更に、前記擬岩パネルは、ガラス繊維補強
セメントで成形するのが好ましく、延いては、セメント
1000〜1100kg/m3 、水170〜180kg
/m 3 、粗骨材700〜750kg/m3 、混和材12
0〜215kg/m3 を混合してなる補強セメントで構
成するのが良い。
【0009】また、前記混和材は、ラテックス系乳化剤
170〜180kg/m3 若しくは水系エポキシ樹脂1
00〜120kg/m3 と、顔料20〜25kg/m3
若しくはガラス繊維30〜35kg/m3 とで構成する
のが好ましい。
【0010】一方、この擬岩ブロックを実施するための
本発明の製造方法は、現地の岩から型取りして擬岩パネ
ルを製作する工程と、ケーソン若しくは擁壁等のコンク
リートベースにアンカーを打設する工程と、下地配筋及
び/又はパネル造形のための配筋を施して全体形を整え
る工程と、前記擬岩パネルを前記造形配筋に固着する工
程と、各擬岩パネル同士の継目を処理する工程と、擬岩
パネルと前記コンクリートベースとの間にコンクリート
を充填する工程と、天然岩石と色合いを一体化させるべ
く前記擬岩パネルの表面に着色等を施す表面処理工程と
からなることを特徴としている。
【0011】
【作用】このように構成される本発明の擬岩ブロック
は、所望の大きさに成形された複数枚の擬岩パネルをケ
ーソンの表面に組み付けたことによって、大きさの割に
軽量な擬岩を製作し得ることから、移動、運搬に便利と
なる。
【0012】また、ケーソン等のコンクリートベースに
アンカーを打設すると共に、必要に応じて配筋すること
により全体形を整え、かつ、この表面に固着された擬岩
パネルと前記コンクリートベースとの間にコンクリート
を充填すれば、前記コンクリートベースの上に擬岩パネ
ルが堅固にして被装されることとなる。
【0013】更に、所望形状のケーソンと、該ケーソン
の表面に打設されたアンカーと、該アンカーを介して配
設された下地配筋と、該下地配筋に立体的に組み付けら
れた造形配筋と、該造形配筋の表面に固着された擬岩パ
ネルとで構成すれば、擬岩パネルの取り付けがより堅固
に行えることとなる。
【0014】また、前記擬岩パネルをガラス繊維補強セ
メント、延いては、セメント1000〜1100kg/
3 、水170〜180kg/m3 、粗骨材700〜7
50kg/m3 、混和材120〜215kg/m3 を混
合してなる補強セメントで構成すれば、従来のコンクリ
ート製品に比して、極めて大きな引張り、曲げ強度を有
することとなる。
【0015】更に、前記混和材を、ラテックス系乳化剤
170〜180kg/m3 若しくは水系エポキシ樹脂1
00〜120kg/m3 と、顔料20〜25kg/m3
若しくはガラス繊維30〜35kg/m3 とで構成すれ
ば、変形性能が向上し耐候性及び耐久性に優れ、コンク
リートの中性化を遅延することとなる。
【0016】また、本発明に係る擬岩ブロックの製造方
法が、現地の岩から型取りして擬岩パネルを製作する工
程と、ケーソン若しくは擁壁等のコンクリートベースに
アンカーを打設する工程と、下地配筋及び/又はパネル
造形のための配筋を施して全体形を整える工程と、前記
擬岩パネルを前記造形配筋に固着する工程と、各擬岩パ
ネル同士の継目を処理する工程と、擬岩パネルと前記コ
ンクリートベースとの間にコンクリートを充填する工程
と、天然岩石と色合いを一体化させるべく前記擬岩パネ
ルの表面に着色等を施す表面処理工程とからなることに
よって、自然の岩石と極めて酷似した擬岩が簡単かつ円
滑にして製作し得ることとなる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施の一例を図面を参照しな
がら説明する。図中Aは、本発明に係るケーソン式擬岩
ブロックであり、この擬岩ブロックAは、図1に示すよ
うに、所望の大きさに成形されたケーソン1と、該ケー
ソン1の表面に固着された複数枚の擬岩パネル2,2…
とを備えている。
【0018】この擬岩パネル2,2…は、ガラス繊維補
強セメントから成形されており、前記ケーソン1の表面
にアンカー3,3…、下地配筋4,4…、造形配筋5,
5…等の骨組を介して立体的に装着されている。また、
この骨組の形状、大きさを適宜変えることにより、所望
の形状、大きさを有する擬岩が造形できる。
【0019】尚、前記擬岩パネル2,2…は、同パネル
2,2…の裏面に埋め込まれたLアングル2a,2a…
を前記下地金物4,4…若しくは造形配筋5,5…に溶
接することにより、ケーソン1の表面へ一体的に固着さ
れるのである。
【0020】また、図2に示すように、このケーソン1
と前記擬岩パネル2,2の間にコンクリート6を打設し
て両者をより強固に接着させることは云うまでもない。
【0021】次に、本発明の擬岩ブロックの製造方法の
第1工程について説明する。まず、前工程として現地の
岩の種類、形状、色調を調べた上で、全体的なバランス
を考慮したデザインを決定する。そして、現地の岩から
シリコンで型を取り、補強セメント(詳しくは、色含浸
ポリマーセメント若しくはガラス繊維補強セメント)で
擬岩パネル2を製作する。一枚のパネルの大きさは約
1.5m平方のものが好ましいが、デザインに応じて数
種類の大きさのパネルを用意する。
【0022】尚、前記補強セメントとしては、主として
耐アルカリ性ガラス繊維を重量比で2〜6%程度混入し
てなるガラス繊維補強セメントを使用するものである
が、中でもセメント1092kg/m3 、水175kg
/m3 、粗骨材720kg/m 3 、混和材120〜21
5kg/m3 からなる補強セメントを用いるのが良い。
また、水セメント比(W/C)は30〜50%程度が好
ましく、更にこのセメントに後述の如き無機質顔料を配
合することもできる。
【0023】また、前記混和材は、ラテックス系乳化剤
170〜180kg/m3 若しくは水系エポキシ樹脂1
00〜120kg/m3 と、着色顔料20〜25kg/
3若しくはガラス繊維30〜35kg/m3 とからな
るものであり、就中、最も好ましい色含浸ポリマーセメ
ントとして下表の2例が挙げられる(単位kg/m3)。
【0024】因に、セメントには常套の白セメントを粗
骨材には5号硅砂を使用した。また、ラテックス系乳
剤、水系エポキシ樹脂並びに顔料の混入量はそれぞれ対
セメント重量の16%、10%、2%である。
【0025】また、着色顔料としては、赤:ベンガラ
(Fe23)、黄:黄酸化鉄(Fe23・H2O)、
緑:酸化クロム(Cr23)、青:群青・コバルトブル
ー[2(Al2Na2Si310)Na240O・nAl
23]、黒:四三酸化鉄(Fe34)又はカーボン
(C)を使用するのが好ましい。
【0026】一方、前記ガラス繊維補強セメントとして
は、下表のように、前記顔料の代わりにガラス繊維3
2.76kg/m3 (対セメント重量の3%)を混合し
たものを使用するのが好ましい。因に、斯かるガラス繊
維としては長さ37mm(カット長)のARGファイバ
ーを用いた。
【0027】
【0028】次に、第2工程について説明する。ケーソ
ン若しくは擁壁等のコンクリートベースにアンカーを所
定ピッチで打設する。このアンカーの打設は、コンクリ
ートベースのコンクリート打設時にあっては差し筋を入
れたり、また、打設完了後にあっては、ホールインアン
カーを打ち込むことにより行われる。
【0029】次に、第3工程について説明する。前工程
で得たアンカーに下地配筋4,4…を施すと共に、丸
鋼、アングル等の鋼材を張り出して前記擬岩パネル2,
2…を取り付けるための造形配筋5,5…を形成し、全
体形を整える。尚、この造形配筋5,5…が仕上がりの
フォルムを想定して施工されることは云うまでもない。
【0030】次に、第4工程について説明する。前工程
で得た造形配筋5に擬岩パネル2,2…を所定位置に固
着する。この固着手段としては、前述したように、擬岩
パネル2の裏面にアングル等のブラケットを埋め込み、
該ブラケットを前記下地配筋4,4…又は造形配筋5,
5…に溶接するのが良い。
【0031】次に、第5工程について説明する。前工程
にて造形配筋5,5…に固着された各擬岩パネル2,2
…同士の継目処理を行う。この継目処理としては、目地
及び基岩との隙間を色含浸モルタルの吹き付けで結合さ
せるのが好ましく、更には表面に造形処理を施す。この
表面造形処理には、岩の種類に応じてハンドカービング
若しくはテクスチャースキン(型押し)などの適宜表面
加工が用いられる。
【0032】次に、第6工程について説明する。擬岩パ
ネル2,2…とコンクリートベース1との間にコンクリ
ート6を充填する。このコンクリート6の充填は、擬岩
パネル2,2…を、一段、結合する毎に行うのが好まし
い。
【0033】次に、第7工程について説明する。現地の
天然岩石と色合いを一体化させるべく前記擬岩パネル
2,2…の表面に着色等の表面処理を施す。これは色含
浸パネルのベース色に対して、カラーアップ、エージン
グをなすものである。
【0034】また、斯かるケーソン式擬岩ブロックAを
用いて離岸堤を構築する場合にあっては、図3に示すよ
うに、浮き7で擬岩ブロックAのバランスをとりなが
ら、タグボート8で曳航し、クレーン船9で所定位置に
設置後、図3(b)に示すように、セメント船10を介
して擬岩ブロックA(詳しくはケーソン1)の内部にコ
ンクリート6を充填する。然る後、擬岩ブロックAの上
面開口1bを閉塞すべく擬岩パネル2を固着すると共
に、前述したテクスチャースキン等の表面処理を施すこ
とにより自然感のある離岸堤が完成される。尚、図中1
1は、ケーソン1内に浸透する水を外部に排出するため
のポンプである。
【0035】次に、既存のケーソン式防波堤に擬岩ブロ
ックを構築するための施工例を図4〜図7を参照しなが
ら説明する。まず、天端付近の側壁外面を内側へ傾斜さ
せ、外面にカラーモルタルを吹き付けてなる既存のケー
ソン(図示せず)にあって、蓋コンクリート1aの打設
時に、メッキ処理された差し筋アンカーを所定ピッチ
(1000mm程度)で入れ打設する。尚、差し筋入れ
が難しい場合は、打設完了後に、ホールインアンカーを
打ち込んでも良い。
【0036】次いで、製作ヤードで擬岩パネルを製作す
る。この擬岩パネルの裏面にはLアングルを数カ所埋め
込んでおくのが好ましく、同パネルの表面に10mm程
度の顔料入りモルタルを吹き付ける。
【0037】そして、図4(a)に示すように、蓋コン
クリート1aのアンカー3に斯かるLアングルを溶接し
て下地配筋4,4…を施し、次いで、この上に仕上がり
のフォルムを想定して造形配筋(二次金物)5,5…を
施工する(図4(b)参照)。因に、下地配筋4,4から
1000mm以上離れて擬岩パネル2,2…を取り付け
る場合は、仕上がり面から200〜300mm内側に、
Lアングル、丸鋼にて単純な形状の造形配筋5,5…を
施すのが良い。
【0038】次いで、クレーン船等で擬岩パネル2,2
…を吊り上げ、パネル裏面のLアングル(図示せず)と
造形配筋5,5…とを溶接して固着する(図5(a)参
照)。尚、擬岩パネル2,2…は2段づつに分けて取り
付けるのが好ましく、また、必要に応じ、足場が組まれ
ることは云うまでもない。
【0039】そして、擬岩パネル2,2…相互の隙間を
アンカーにて連結し金鋼(ラス)を張設し、表面側から
擬岩パネル2,2…と同質の材料(モルタル)を吹き付
けた後(図5(b)参照)、パットにて表面の仕上げをす
る(目地造形)。
【0040】然る後、伸縮目地部に弾性ポリマー等から
なる目地材を入れた後、標準的なコンクリートミキサー
船で練り上げたコンクリートを、図6(a)に示すよう
に、コンクリート用ポンプPにて打設する。また、コン
クリートの入りにくい箇所は、バイブレータ(図示せ
ず)を使用して完全な充填を行う。尚、斯かる中詰コン
クリートの打設は、目地部の十分な養成期間を経た後、
行なわれることは云うまでもない。
【0041】また、図6(b)に示すように、3段目以
降は、2段づつ必要な高さに擬岩パネル2,2…を取り
付け、上記同様、目地造形、中詰コンクリートの打設を
行い、所望形状の擬岩を造形する。
【0042】そして、擬岩パネル2,2…の表面を良く
洗浄して十分に乾燥させた後、水性樹脂塗料にて下塗り
中塗りをした上で、仕上げ塗りを行う。また、デザイン
に基づき自然な状態になるようにエージンクをすること
で擬岩ブロックが完成する。
【0043】因に、図8は、既存のケーソン1上に造形
してなる擬岩ブロックの断面図であり、上記同様、下地
配筋4,4…、造形配筋5,5…を介して擬岩パネル
2,2…を固設し、かつ、各擬岩パネル2,2…の境目
に軟性素材からなる伸縮目地材20を介在せしめて両部
材を堅固に一体化させている。
【0044】次に、本発明の第2実施例である内枠式擬
岩ブロックについて、図9〜図10を参照しながら説明
する。この内枠式擬岩ブロックBは、上述のパネル工法
と同様、下地配筋(図示せず)、造形配筋5,5…等を
介して擬岩パネル2,2…を順次、溶着造形していくも
のであるが、斯かる擬岩の造形に合わせて型枠12を建
て込んでいくことで、周面にコンクリート内枠13を形
成するものであり(図10参照)、ケーソンを用いる場
合に比して、更なる重量の軽減を可能にする。
【0045】また、この擬岩ブロックBの海中での繋止
方法について簡単に説明すると、まず、図11(a)に
示すように、擬岩ブロックBの接合面側に突出せしめた
配筋14,14同士を互いに溶接し、次いで、型枠15
を介してコンクリートを充填すること(所謂、押え型)
により堅固に連結固定されるのである。
【0046】次に、本発明の第3実施例である擬岩ブロ
ックCを用いた突堤の構築方法について、図12〜図1
4を参照しながら説明する。まず、図12中、16は、
地上で下地鉄骨を組み上げて構成された鉄骨構造体であ
り、該鉄骨構造体16の表面に造形配筋5,5…を介し
て全体形を整え、斯かる造形配筋5,5…に擬岩パネル
2,2…を溶着固定することにより必要数の擬岩ブロッ
クCを造形する。
【0047】そして、斯かる擬岩ブロックCを台船17
に積み込んで所定場所までタグボード18で曳航し(図
13参照)、次いで、複数の擬岩ブロックCを接合状態
に沈めていきながら複数の擬岩ブロックC,C…を同軸
状に連続せしめ、図14に示すように、各擬岩ブロック
C,C…内にコンクリート6を充填することにより、所
要長さの突堤が構築される。
【0048】尚、このコンクリート6の充填は、直接コ
ンクリートミキサ19が乗入れ可能な場所は、コンクリ
ートポンプPを用い、陸上と大差ない方法で打設できる
ものである。
【0049】尚、本発明は本実施例に限定されることな
く、本発明の目的の範囲内で自由に設計変更し得るもの
であり、本発明はそれらの全てを包摂するものである。
例えば、本明細書で言及している補強セメントの配合例
は本発明の一実施例を示すものであり、これに限定され
ることなく、他の配合によるガラス繊維補強セメント及
び造形用モルタルを使用できることは云うまでもない。
【0050】因に、前記造形用モルタルとしては、1m
3 あたりセメント720Kg、グラスファイバー10k
g、ポリマー0.4Kg、砂0.95m3 、その他、適
量の着色剤並びに混和材を配合したものを使用しても良
いものである。
【0051】また、本明細書で言及している「コンクリ
ートベース」とは、ケーソン、突堤、防波堤、砂防護
岸、築島等の人工構造物の他、断崖、岩場、岩礁若しく
は海食洞等の如き、擬岩パネルを取り付けできる不動な
自然造形物をも包摂するものであり、コンクリート材料
にて成形された構造物のみに限定されるものではない。
【0052】因に、防波堤の表面に擬岩パネルを取り付
ける場合は、図15に示すように、自然景観を損なわな
いように配慮されることは云うまでもなく、これら擬岩
防波堤Dによる修景は、国定公園、国立公園区域の護岸
対策としても有効である。
【0053】更に、砂浜海岸の侵食を防ぐため或いは砂
浜の自然形成を促すために設けられる堤防(砂防護岸)
として使用する場合は、図16に示すように、コンクリ
ート堤の代わりに、擬岩ブロックによる細長い島Eを形
成し、周囲の植生に合わせた植栽を施すなどして、周囲
の自然景観にとけ込むように配慮するのが良い。
【0054】また、本発明の擬岩ブロック並びに製造方
法が、自然岩等の維持保存として応用できることは云う
までもない。換言すれば、断崖や岩礁の連なる海岸線に
は、波の力によって出来た海食洞や、洞門が所々にあ
り、その造形の巧みさは見る者に感動を与えずにはおか
ないものである。しかしながら、自然が常に刻み続ける
これらの造形物は、悠及の時を経てみれば、跡形もなく
消え去っているか、すっかりその姿を変えてしまうもの
である。
【0055】従って、今ある姿をそのまま維持・保存し
ておきたい場合や、自然崩壊をどうしても食い止めなけ
ればならない場合には、これら自然造形物をそのままケ
ーソン若しくはコンクリートベースとして代用し、該自
然造形物の上に、本発明方法により、予めシリコンで型
を取り補強セメントにて製作された擬岩パネル2,2…
をそれぞれ被装し固定することで(図17参照)、これ
ら自然造形物の維持保存が可能になるものである。
【0056】更に、ビーチの面積に限界のある海水浴場
では、図18に示すように、沖側に擬岩ブロックによる
人工島Fを増設することで、利用可能面積を広げること
ができるものであり、海水浴場の単調さに変化を与える
ことになる。
【0057】また、本発明の擬岩ブロックは、釣り公園
としても造形できるものである。すなわち、この釣り公
園は、自然の岩場が釣り人にとって思いがけない大物を
釣れる魅力的な釣り場である反面、足を滑らせたり高波
にさらわれるなど大変に危険な場所でもあるということ
に鑑みてなされたもので、釣り人の安全を考慮した人工
岩場を提供することを目的として案出されたものであ
る。
【0058】換言すれば、この釣り公園Gは、図19〜
図20に示すように、中空状に形成されたコンクリート
ベース上に擬岩パネル2,2…を組み付けてなるいくつ
かのブース22,22…を備え、各ブース22へ出入り
できる通路23を有すると共に、各ブース22の奥は、
階段24で上部のホール25へ連絡しており、売店や洗
面所を備えている他、避難場所としての機能も果たす空
間である。
【0059】また、本発明の擬岩ブロックは、これら海
面上の構造物に限らず、埋立地の護岸や、更には、図2
1に示すように、海底内に存する人工漁礁やダイビング
スポットとしても使用できるものであり、ある特定の用
途にのみ限定されるものではない。
【0060】
【発明の効果】本発明は上述のように構成され、所望の
大きさに成形された複数枚の擬岩パネルをケーソンの表
面に組み付けたことによって、大きさの割に軽量な擬岩
を製作し得るため、従来の擬岩ブロックに比して、移
動、運搬が頗る簡単に行えるといった優れた効果を奏す
るものである。
【0061】また、ケーソン等のコンクリートベースに
アンカーを打設すると共に、必要に応じて配筋すること
により全体形を整え、かつ、この表面に固着された擬岩
パネルと前記コンクリートベースとの間にコンクリート
を充填すれば、前記コンクリートベースの上に擬岩パネ
ルが堅固にして被装されるため、安易にして擬岩部分が
コンクリートベース上から離脱することのない擬岩ブロ
ックを提供できるものである。
【0062】更に、所望形状のケーソンと、該ケーソン
の表面に打設されたアンカーと、該アンカーを介して配
設された下地配筋と、該下地配筋に立体的に組み付けら
れた造形配筋と、該造形配筋の表面に固着された擬岩パ
ネルとで構成すれば、天然岩石と同様な外観を呈する擬
岩を簡単かつ堅固に創出することができるといった効果
を奏するものである。
【0063】また、前記擬岩パネルを、ガラス繊維補強
セメント、延いては、セメント1000〜1100kg
/m3 、水170〜180kg/m3 、粗骨材700〜
750kg/m3 、混和材120〜215kg/m3
混合してなる補強セメントで構成すれば、従来のコンク
リート製品に比して、極めて大きな引張り、曲げ強度を
有するため、波、潮流、風等の外力によっても安易に壊
れることのない、より丈夫な擬岩ブロックを提供できる
ものである。
【0064】更に、前記混和材を、ラテックス系乳化剤
170〜180kg/m3 若しくは水系エポキシ樹脂1
00〜120kg/m3 と、顔料20〜25kg/m3
若しくはガラス繊維30〜35kg/m3 とで構成すれ
ば、変形性能が向上し耐候性及び耐久性に優れ、コンク
リートの中性化を遅延し得るといった優れた効果を奏す
るものである。
【0065】また、本発明に係る擬岩ブロックの製造方
法が、現地の岩から型取りして擬岩パネルを製作する工
程と、ケーソン若しくは擁壁等のコンクリートベースに
アンカーを打設する工程と、下地配筋及び/又はパネル
造形のための配筋を施して全体形を整える工程と、前記
擬岩パネルを前記造形配筋に固着する工程と、各擬岩パ
ネル同士の継目を処理する工程と、擬岩パネルと前記コ
ンクリートベースとの間にコンクリートを充填する工程
と、天然岩石と色合いを一体化させるべく前記擬岩パネ
ルの表面に着色等を施す表面処理工程とからなることに
よって、自然の岩石と極めて酷似した擬岩を簡単かつ円
滑にして製作し得るといった効果を奏するものである。
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケーソン式擬岩ブロックを示す説
明図である。
【図2】擬岩パネルの取付状態を示す縦断面図である。
【図3】図3(a)は同擬岩ブロックの運搬方法を示す
説明図、図3(b)は同擬岩ブロックの設置状態を示す
説明図である。
【図4】既存のケーソン式防波堤に擬岩ブロックを構築
するための施工例を示すもので図4(a)はアンカーの
打設を示す説明図、図4(b)はアンカーに下地及び造
形配筋を施工している状態を示す説明図である。
【図5】図5(a)は擬岩パネルの溶接状態を示す説明
図、図5(b)は擬岩パネル同士の目地造形を示す説明
図である。
【図6】図6(a)は中詰コンクリートの打設状態を示
す説明図、図6(b)は2段目の擬岩パネルの取り付け
状態を示す説明図である。
【図7】同擬岩ブロックの表面処理状態を示す説明図で
ある。
【図8】既存のケーソン上に造形してなる擬岩ブロック
の一部縦断面図である。
【図9】本発明の第2実施例である内枠式擬岩ブロック
を示す縦断面図である。
【図10】同擬岩ブロックの一部拡大縦断面図である。
【図11】海中での擬岩ブロックの繋止方法を示す説明
図である。
【図12】擬岩ブロックの第3実施例を示す説明図であ
る。
【図13】同擬岩ブロックの運搬方法を示す説明図であ
る。
【図14】突堤の構築方法を示す説明図である。
【図15】擬岩ブロックで造形された防波堤を示す説明
図である。
【図16】擬岩ブロックで造形された砂防護岸を示す説
明図である。
【図17】自然岩の上に擬岩パネルを被装した状態を示
す説明図である。
【図18】擬岩ブロックで造形された人工島を示す説明
図である。
【図19】擬岩ブロックで造形された釣り公園を示す説
明図である。
【図20】同釣り公園の内部を示す説明図である。
【図21】擬岩ブロックで造形された人工漁礁やダイビ
ングスポットを示す説明図である。
【符号の説明】
1 ケーソン 1a 蓋コンクリート 1b 上面開口 2 擬岩パネル 2a アングル 3 アンカー 4 下地配筋 5 造形配筋 6 コンクリート 7 浮き 8 タグボート 9 クレーン船 10 セメント船 11 ポンプ 12 型枠 13 内枠 14 配筋 15 型枠 16 鉄骨構造体 17 台船 18 タグボート 19 コンクリートミキサ 20 伸縮目地材 22 ブース 23 通路 24 階段 25 ホール

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所望の大きさに成形された複数枚の擬岩パ
    ネルをケーソンの表面に組み付けてなることを特徴とす
    る擬岩ブロック。
  2. 【請求項2】ケーソン等のコンクリートベースにアンカ
    ーを打設すると共に、必要に応じて配筋することにより
    全体形を整え、かつ、この表面に固着された擬岩パネル
    と前記コンクリートベースとの間にコンクリートを充填
    してなることを特徴とする擬岩ブロック。
  3. 【請求項3】所望形状のケーソンと、該ケーソンの表面
    に打設されたアンカーと、該アンカーを介して配設され
    た下地配筋と、該下地配筋に立体的に組み付けられた造
    形配筋と、該造形配筋の表面に固着された擬岩パネルと
    から構成されていることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の擬岩ブロック。
  4. 【請求項4】前記擬岩パネルは、ガラス繊維補強セメン
    トからなることを特徴とする請求項1、2又は3に記載
    の擬岩ブロック。
  5. 【請求項5】前記擬岩パネルは、セメント1000〜1
    100kg/m3 、水170〜180kg/m3 、粗骨
    材700〜750kg/m3 、混和材120〜215k
    g/m3 を混合してなる補強セメントからなることを特
    徴とする請求項1、2、3又は4に記載の擬岩ブロッ
    ク。
  6. 【請求項6】前記混和材は、ラテックス系乳化剤170
    〜180kg/m3若しくは水系エポキシ樹脂100〜
    120kg/m3 と、着色顔料20〜25kg/m3
    しくはガラス繊維30〜35kg/m3 とからなること
    を特徴とする請求項5に記載の擬岩ブロック。
  7. 【請求項7】現地の岩から型取りして擬岩パネルを製作
    する工程と、ケーソン若しくは擁壁等のコンクリートベ
    ースにアンカーを打設する工程と、下地配筋及び/又は
    パネル造形のための配筋を施して全体形を整える工程
    と、前記擬岩パネルを前記造形配筋に固着する工程と、
    各擬岩パネル同士の継目を処理する工程と、擬岩パネル
    と前記コンクリートベースとの間にコンクリートを充填
    する工程と、天然岩石と色合いを一体化させるべく前記
    擬岩パネルの表面に着色等を施す表面処理工程とからな
    ることを特徴とする擬岩の製造方法。
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