JPH10183525A - 舗装機械の車輪制御装置 - Google Patents
舗装機械の車輪制御装置Info
- Publication number
- JPH10183525A JPH10183525A JP34624796A JP34624796A JPH10183525A JP H10183525 A JPH10183525 A JP H10183525A JP 34624796 A JP34624796 A JP 34624796A JP 34624796 A JP34624796 A JP 34624796A JP H10183525 A JPH10183525 A JP H10183525A
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- front wheel
- wheel
- pressure
- control
- pump
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 施工面状況や合材量に応じて前輪用ポンプの
設定リリーフ圧を自動的に設定変更できる舗装機械の車
輪制御装置を提供する。 【解決手段】 前輪用ポンプ31と前輪用モータ36との間
に前輪速度制御用の前輪速度制御弁34を設ける。前輪速
度制御弁34と前輪用モータ36との間からパイロットライ
ン41を引出し、前輪用ポンプ31の吐出量制御部32に連通
する。パイロットライン41中に、施工面の状況やホッパ
内合材量の多少を検出するセンサとして、前輪負荷圧を
検出する圧力センサ42を設ける。パイロットライン41
に、前輪用ポンプ31の設定リリーフ圧を可変制御するた
めの可変形リリーフ弁45を設ける。可変形リリーフ弁45
は電磁比例リリーフ弁であり、圧力センサ42で検出した
前輪負荷圧信号に応じてデジタルコントローラ11により
前輪用ポンプ31の設定リリーフ圧を可変制御する。
設定リリーフ圧を自動的に設定変更できる舗装機械の車
輪制御装置を提供する。 【解決手段】 前輪用ポンプ31と前輪用モータ36との間
に前輪速度制御用の前輪速度制御弁34を設ける。前輪速
度制御弁34と前輪用モータ36との間からパイロットライ
ン41を引出し、前輪用ポンプ31の吐出量制御部32に連通
する。パイロットライン41中に、施工面の状況やホッパ
内合材量の多少を検出するセンサとして、前輪負荷圧を
検出する圧力センサ42を設ける。パイロットライン41
に、前輪用ポンプ31の設定リリーフ圧を可変制御するた
めの可変形リリーフ弁45を設ける。可変形リリーフ弁45
は電磁比例リリーフ弁であり、圧力センサ42で検出した
前輪負荷圧信号に応じてデジタルコントローラ11により
前輪用ポンプ31の設定リリーフ圧を可変制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アスファルトフィ
ニッシャ、リペーバ・リミキサなどの舗装機械の車輪制
御装置に関するものである。
ニッシャ、リペーバ・リミキサなどの舗装機械の車輪制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平8−134829号公報には、吐
出量可変形の前輪用ポンプより、後輪速度に応じて作動
する前輪速度制御用の電磁比例弁を経て、前輪用モータ
に作動油を供給する四輪駆動式アスファルトフィニッシ
ャにおける前輪駆動力制御装置が示されている。
出量可変形の前輪用ポンプより、後輪速度に応じて作動
する前輪速度制御用の電磁比例弁を経て、前輪用モータ
に作動油を供給する四輪駆動式アスファルトフィニッシ
ャにおける前輪駆動力制御装置が示されている。
【0003】すなわち、後輪の副変速機の軸などに装着
した回転速度センサにより後輪速度を検知し、その後輪
速度信号を前輪コントローラ(アナログコントローラ)
に入力し、この前輪コントローラにより前輪速度制御用
の電磁比例弁の開度を制御することで、ロードセンシン
グ型の前輪用ポンプの吐出量を後輪速度に合致させる制
御方式を採用している。
した回転速度センサにより後輪速度を検知し、その後輪
速度信号を前輪コントローラ(アナログコントローラ)
に入力し、この前輪コントローラにより前輪速度制御用
の電磁比例弁の開度を制御することで、ロードセンシン
グ型の前輪用ポンプの吐出量を後輪速度に合致させる制
御方式を採用している。
【0004】この場合、前輪用ポンプの吐出圧(設定リ
リーフ圧)を通常のリリーフ弁により一定圧に制御した
場合は、前輪がグリップ力を発揮しにくい状況(ホッパ
内の合材量が少い場合、施工面がタックコート塗布量過
多の場合または粘着係数の低い軟弱路面の場合など)に
おいては、機械車両の駆動力が過強となるなどの理由に
より前輪がスリップを引起こす問題を生じている。
リーフ圧)を通常のリリーフ弁により一定圧に制御した
場合は、前輪がグリップ力を発揮しにくい状況(ホッパ
内の合材量が少い場合、施工面がタックコート塗布量過
多の場合または粘着係数の低い軟弱路面の場合など)に
おいては、機械車両の駆動力が過強となるなどの理由に
より前輪がスリップを引起こす問題を生じている。
【0005】あるいは、ホッパ内の合材量が多い場合は
必要駆動力を得るための必要圧力が前輪用ポンプの設定
リリーフ圧を上回るなどの理由により、見かけ上前輪が
ロックする(前輪用ポンプの吐出圧が設定リリーフ圧に
達しても必要駆動力が得られない)という問題を生じて
いる。
必要駆動力を得るための必要圧力が前輪用ポンプの設定
リリーフ圧を上回るなどの理由により、見かけ上前輪が
ロックする(前輪用ポンプの吐出圧が設定リリーフ圧に
達しても必要駆動力が得られない)という問題を生じて
いる。
【0006】そこで、公報記載の前輪駆動力制御装置
は、前輪用ポンプから前輪用モータに作動油を供給する
回路にて前輪負荷圧の発生する部分に、オペレータが手
動式ダイヤルにより前輪用ポンプのリリーフ圧を任意に
手動設定することのできる電磁比例リリーフ弁を設けて
いる。
は、前輪用ポンプから前輪用モータに作動油を供給する
回路にて前輪負荷圧の発生する部分に、オペレータが手
動式ダイヤルにより前輪用ポンプのリリーフ圧を任意に
手動設定することのできる電磁比例リリーフ弁を設けて
いる。
【0007】そして、この従来のアスファルトフィニッ
シャは、施工面の状況(前輪がグリップ力を発揮しにく
い状況)、またはホッパ内合材量の多少をオペレータが
目視により観察し、施工面の状況やホッパ内合材量に応
じて経験に基づき手動式ダイヤルを操作し、電磁比例リ
リーフ弁を例えば施工面が軟弱である場合ほど低圧に、
またホッパ内合材量が多い場合ほど高圧に設定してい
る。
シャは、施工面の状況(前輪がグリップ力を発揮しにく
い状況)、またはホッパ内合材量の多少をオペレータが
目視により観察し、施工面の状況やホッパ内合材量に応
じて経験に基づき手動式ダイヤルを操作し、電磁比例リ
リーフ弁を例えば施工面が軟弱である場合ほど低圧に、
またホッパ内合材量が多い場合ほど高圧に設定してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は、
オペレータが施工面の状況やホッパ内の合材量を常に目
視観察し、施工面の硬軟の度合いや合材量の多少から経
験的に判断して手動式ダイヤルを操作しているが、オペ
レータにかかる負担が大きいとともに、常に適切な判断
がなされるとは限らない。
オペレータが施工面の状況やホッパ内の合材量を常に目
視観察し、施工面の硬軟の度合いや合材量の多少から経
験的に判断して手動式ダイヤルを操作しているが、オペ
レータにかかる負担が大きいとともに、常に適切な判断
がなされるとは限らない。
【0009】また、従来の前輪駆動力制御装置は、機械
前進中は後輪速度に応じてアナログコントローラにより
電磁比例弁を作動して前輪速度を制御しているが、機械
発進時や停止時は前輪と後輪とを関連制御することがな
いので、次のような不具合が生じている。
前進中は後輪速度に応じてアナログコントローラにより
電磁比例弁を作動して前輪速度を制御しているが、機械
発進時や停止時は前輪と後輪とを関連制御することがな
いので、次のような不具合が生じている。
【0010】すなわち、機械発進時に前輪牽引力を常に
確保し、後輪のスリップ発生を防止するために、図3に
2点鎖線で示す現行の前輪応答は、点線で示す後輪応答
よりも先行して行い、前輪回転速度を早めに設定してい
るが、一方では、このような制御は、前後輪のスタート
タイミングをずらすものであるから、前後輪の不同調に
よる牽引力不足や、後輪抵抗による前輪スリップなどが
発生しやすい。
確保し、後輪のスリップ発生を防止するために、図3に
2点鎖線で示す現行の前輪応答は、点線で示す後輪応答
よりも先行して行い、前輪回転速度を早めに設定してい
るが、一方では、このような制御は、前後輪のスタート
タイミングをずらすものであるから、前後輪の不同調に
よる牽引力不足や、後輪抵抗による前輪スリップなどが
発生しやすい。
【0011】さらに、従来は、図3に2点鎖線で示すよ
うに、停止時に前輪の牽引力を完全に解除してしまうた
め、その停止時に後輪の駆動チェンに遊びが発生した
り、タイヤにたわみが発生することにより、発進時だけ
でなく再発進するたびに、前輪応答が立上る一定のポイ
ントSにて車両ショックが発生し、オペレータに影響を
与えている。
うに、停止時に前輪の牽引力を完全に解除してしまうた
め、その停止時に後輪の駆動チェンに遊びが発生した
り、タイヤにたわみが発生することにより、発進時だけ
でなく再発進するたびに、前輪応答が立上る一定のポイ
ントSにて車両ショックが発生し、オペレータに影響を
与えている。
【0012】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、施工面状況や合材量に応じて前輪用ポンプの設定
リリーフ圧を自動的に設定変更できる舗装機械の車輪制
御装置を提供することを目的とするものである。さら
に、機械発進時や停止時に前後輪間の関連制御を良好に
行える舗装機械の車輪制御装置を提供することを目的と
するものである。
ので、施工面状況や合材量に応じて前輪用ポンプの設定
リリーフ圧を自動的に設定変更できる舗装機械の車輪制
御装置を提供することを目的とするものである。さら
に、機械発進時や停止時に前後輪間の関連制御を良好に
行える舗装機械の車輪制御装置を提供することを目的と
するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、前輪用ポンプより前輪用モータに作動液を供給す
る舗装機械の車輪制御装置において、前輪用ポンプと前
輪用モータとの間で発生した前輪負荷圧を検出する圧力
センサと、この圧力センサで検出された前輪負荷圧に応
じて前輪用ポンプの設定リリーフ圧を可変制御する可変
形リリーフ弁とを具備した舗装機械の車輪制御装置であ
る。
明は、前輪用ポンプより前輪用モータに作動液を供給す
る舗装機械の車輪制御装置において、前輪用ポンプと前
輪用モータとの間で発生した前輪負荷圧を検出する圧力
センサと、この圧力センサで検出された前輪負荷圧に応
じて前輪用ポンプの設定リリーフ圧を可変制御する可変
形リリーフ弁とを具備した舗装機械の車輪制御装置であ
る。
【0014】そして、施工面状況や合材量などによって
変化する前輪負荷圧を圧力センサにより自動的に検出し
て可変形リリーフ弁を制御することで、前輪用ポンプの
設定リリーフ圧を施工面状況や合材量などに応じて自動
的に変更する。
変化する前輪負荷圧を圧力センサにより自動的に検出し
て可変形リリーフ弁を制御することで、前輪用ポンプの
設定リリーフ圧を施工面状況や合材量などに応じて自動
的に変更する。
【0015】請求項2に記載された発明は、請求項1記
載の舗装機械の車輪制御装置において、後輪速度を検出
する後輪速度センサと、前輪用ポンプと前輪用モータと
の間に設けられた前輪速度制御弁と、後輪速度センサに
て検出された後輪速度との関係で前輪速度制御弁を通じ
て機械前進中の前輪速度を制御するデジタルコントロー
ラとを具備したものである。
載の舗装機械の車輪制御装置において、後輪速度を検出
する後輪速度センサと、前輪用ポンプと前輪用モータと
の間に設けられた前輪速度制御弁と、後輪速度センサに
て検出された後輪速度との関係で前輪速度制御弁を通じ
て機械前進中の前輪速度を制御するデジタルコントロー
ラとを具備したものである。
【0016】そして、デジタルコントローラにより後輪
速度センサにて検出された後輪速度との関係で前輪速度
制御弁を通じて機械前進中の前輪速度を制御し、例えば
機械前進中の前輪を後輪より若干速い周速で駆動し、後
輪の走行抵抗の一部を前輪の牽引抵抗として分担する。
速度センサにて検出された後輪速度との関係で前輪速度
制御弁を通じて機械前進中の前輪速度を制御し、例えば
機械前進中の前輪を後輪より若干速い周速で駆動し、後
輪の走行抵抗の一部を前輪の牽引抵抗として分担する。
【0017】請求項3に記載された発明は、請求項2記
載の舗装機械の車輪制御装置におけるデジタルコントロ
ーラが、機械発進時に前輪の牽引力立上り特性と後輪の
牽引力立上り特性とを同調制御するものである。
載の舗装機械の車輪制御装置におけるデジタルコントロ
ーラが、機械発進時に前輪の牽引力立上り特性と後輪の
牽引力立上り特性とを同調制御するものである。
【0018】そして、デジタルコントローラにより機械
発進時の前後輪間の牽引力立上り特性を同調制御するこ
とにより、十分な牽引力を得るとともに、前後輪間のス
リップ発生を防止する。
発進時の前後輪間の牽引力立上り特性を同調制御するこ
とにより、十分な牽引力を得るとともに、前後輪間のス
リップ発生を防止する。
【0019】請求項4に記載された発明は、請求項2ま
たは3記載の舗装機械の車輪制御装置におけるデジタル
コントローラが、後輪始動前に前輪回転に至らない程度
の前輪スタンバイ圧を前輪用モータに対し予圧制御する
ものである。
たは3記載の舗装機械の車輪制御装置におけるデジタル
コントローラが、後輪始動前に前輪回転に至らない程度
の前輪スタンバイ圧を前輪用モータに対し予圧制御する
ものである。
【0020】そして、デジタルコントローラにて後輪始
動前に前輪用モータに対し前輪スタンバイ圧を加えてお
くことにより、機械停止後の再発進時に発生するショッ
クをなくすとともに、機械発進前に予め前輪に軽い牽引
力を付与しておくことにより後輪始動時のスリップ発生
を防止する。
動前に前輪用モータに対し前輪スタンバイ圧を加えてお
くことにより、機械停止後の再発進時に発生するショッ
クをなくすとともに、機械発進前に予め前輪に軽い牽引
力を付与しておくことにより後輪始動時のスリップ発生
を防止する。
【0021】請求項5に記載された発明は、請求項4記
載の舗装機械の車輪制御装置において、前輪用ポンプの
設定リリーフ圧の可変制御、機械前進中の前輪速度の制
御、機械発進時の前後輪の牽引力同調制御、後輪始動前
の前輪スタンバイ圧の予圧制御を、一つのデジタルコン
トローラにより行うものである。
載の舗装機械の車輪制御装置において、前輪用ポンプの
設定リリーフ圧の可変制御、機械前進中の前輪速度の制
御、機械発進時の前後輪の牽引力同調制御、後輪始動前
の前輪スタンバイ圧の予圧制御を、一つのデジタルコン
トローラにより行うものである。
【0022】そして、一つのデジタルコントローラが、
圧力センサからの信号を処理して可変形リリーフ弁を制
御して前輪用ポンプの設定リリーフ圧を変更制御し、後
輪速度センサにて検出された後輪速度との関係で前輪速
度制御弁を制御して機械前進中の前輪速度を制御し、機
械発進時に前輪の牽引力立上り特性と後輪の牽引力立上
り特性とを同調制御し、後輪始動前に前輪用モータに対
し前輪スタンバイ圧を予圧制御する。
圧力センサからの信号を処理して可変形リリーフ弁を制
御して前輪用ポンプの設定リリーフ圧を変更制御し、後
輪速度センサにて検出された後輪速度との関係で前輪速
度制御弁を制御して機械前進中の前輪速度を制御し、機
械発進時に前輪の牽引力立上り特性と後輪の牽引力立上
り特性とを同調制御し、後輪始動前に前輪用モータに対
し前輪スタンバイ圧を予圧制御する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
1および図3に示されたアスファルトフィニッシャの車
輪制御装置を参照しながら説明する。
1および図3に示されたアスファルトフィニッシャの車
輪制御装置を参照しながら説明する。
【0024】図1において、11は、デジタル信号により
各種制御処理を行うデジタルコントローラであり、この
デジタルコントローラ11を操作したり制御量を表示する
ためのコントロールパネル12を備えている。このデジタ
ルコントローラ11は、中央処理装置(CPU)、メモリ
(ROMおよびRAM)、アナログ/デジタル変換器、
デジタル/アナログ変換器などにより形成されている。
各種制御処理を行うデジタルコントローラであり、この
デジタルコントローラ11を操作したり制御量を表示する
ためのコントロールパネル12を備えている。このデジタ
ルコントローラ11は、中央処理装置(CPU)、メモリ
(ROMおよびRAM)、アナログ/デジタル変換器、
デジタル/アナログ変換器などにより形成されている。
【0025】このデジタルコントローラ11に吐出量制御
ライン13を介して後輪用ポンプ14の吐出量制御部15を接
続する。この吐出量制御部15は、デジタルコントローラ
11から出力された電気信号により後輪用ポンプ14の吐出
量を可変制御する。
ライン13を介して後輪用ポンプ14の吐出量制御部15を接
続する。この吐出量制御部15は、デジタルコントローラ
11から出力された電気信号により後輪用ポンプ14の吐出
量を可変制御する。
【0026】この吐出量可変形の後輪用ポンプ14と後輪
用モータ16とを管路17により連通して閉回路を形成す
る。後輪用モータ16の出力軸に、起動性を発揮できるよ
うにギア変速比を高/低選択可能の副変速機18を介し
て、後輪19を接続する。そして、後輪用ポンプ14より後
輪用モータ16に作動油を供給して、後輪19を駆動する。
用モータ16とを管路17により連通して閉回路を形成す
る。後輪用モータ16の出力軸に、起動性を発揮できるよ
うにギア変速比を高/低選択可能の副変速機18を介し
て、後輪19を接続する。そして、後輪用ポンプ14より後
輪用モータ16に作動油を供給して、後輪19を駆動する。
【0027】副変速機18の軸には、後輪19の回転速度を
検出する後輪速度センサ21と対向する回転検出板22を一
体に設ける。回転検出板22は、多数の凸部を外周縁に定
ピッチで形成し、後輪速度センサ21(近接センサ)は、
回転検出板22の各凸部を検知して生じたパルス信号を信
号取込ライン23でデジタルコントローラ11に取込むこと
により、後輪19の単位時間当りの回転量(回転速度)を
検出する。
検出する後輪速度センサ21と対向する回転検出板22を一
体に設ける。回転検出板22は、多数の凸部を外周縁に定
ピッチで形成し、後輪速度センサ21(近接センサ)は、
回転検出板22の各凸部を検知して生じたパルス信号を信
号取込ライン23でデジタルコントローラ11に取込むこと
により、後輪19の単位時間当りの回転量(回転速度)を
検出する。
【0028】一方、前輪用ポンプ31は、そのポンプ吐出
量を可変制御するための吐出量制御部32を備えている。
この吐出量可変形の前輪用ポンプ31は、その吐出ライン
33を前輪速度制御用の電磁比例弁(以下、前輪速度制御
弁34という)の入口ポートに連通する。この前輪速度制
御弁34は、後輪速度センサ21にて検出された後輪速度と
の関係でデジタルコントローラ11からソレノイド34a に
供給される電気信号(電流)により比例動作する電磁弁
である。
量を可変制御するための吐出量制御部32を備えている。
この吐出量可変形の前輪用ポンプ31は、その吐出ライン
33を前輪速度制御用の電磁比例弁(以下、前輪速度制御
弁34という)の入口ポートに連通する。この前輪速度制
御弁34は、後輪速度センサ21にて検出された後輪速度と
の関係でデジタルコントローラ11からソレノイド34a に
供給される電気信号(電流)により比例動作する電磁弁
である。
【0029】この前輪速度制御弁34の一方の出口ポート
に、左右の前輪35を駆動するための一対の前輪用モータ
36の一方ポートを並列に連通し、各前輪用モータ36の他
方ポートを前輪速度制御弁34の他方の出口ポートに連通
し、また、前輪速度制御弁34のドレンポートをタンク37
に連通する。
に、左右の前輪35を駆動するための一対の前輪用モータ
36の一方ポートを並列に連通し、各前輪用モータ36の他
方ポートを前輪速度制御弁34の他方の出口ポートに連通
し、また、前輪速度制御弁34のドレンポートをタンク37
に連通する。
【0030】さらに、前輪速度制御弁34と前輪用モータ
36との間の管路からパイロットライン41を引出し、前輪
用ポンプ31の吐出量制御部32に連通することにより、前
輪用モータ36の前進側回路に発生した前輪負荷圧を前輪
用ポンプ31の吐出量制御部32にフィードバックする。こ
の吐出量制御部32は、前輪用ポンプ31から前輪用モータ
36の前進側ポートへ作動油を供給する管路に発生した前
輪負荷圧に応じて、ポンプ吐出量を可変調整する。
36との間の管路からパイロットライン41を引出し、前輪
用ポンプ31の吐出量制御部32に連通することにより、前
輪用モータ36の前進側回路に発生した前輪負荷圧を前輪
用ポンプ31の吐出量制御部32にフィードバックする。こ
の吐出量制御部32は、前輪用ポンプ31から前輪用モータ
36の前進側ポートへ作動油を供給する管路に発生した前
輪負荷圧に応じて、ポンプ吐出量を可変調整する。
【0031】このパイロットライン41中に、施工面の状
況(前輪35のグリップ力を左右する状況)やホッパ内合
材量の多少を検出するセンサとして、前輪負荷圧を検出
する圧力センサ42を設け、この圧力センサ42の信号取込
ライン43をデジタルコントローラ11の入力端子に接続す
る。
況(前輪35のグリップ力を左右する状況)やホッパ内合
材量の多少を検出するセンサとして、前輪負荷圧を検出
する圧力センサ42を設け、この圧力センサ42の信号取込
ライン43をデジタルコントローラ11の入力端子に接続す
る。
【0032】さらに、パイロットライン41からリリーフ
ライン44を引出し、前輪用ポンプ31の設定リリーフ圧を
可変制御するための可変形リリーフ弁45を設ける。この
可変形リリーフ弁45は、圧力センサ42で検出された前輪
負荷圧信号に応じて前輪用ポンプ31の設定リリーフ圧を
可変制御する電磁比例リリーフ弁であり、デジタルコン
トローラ11の出力端子に出力信号ライン46を介して接続
されたソレノイド45aに供給される電流値により前輪用
モータ36へ供給される作動油の設定リリーフ圧を制御す
る。
ライン44を引出し、前輪用ポンプ31の設定リリーフ圧を
可変制御するための可変形リリーフ弁45を設ける。この
可変形リリーフ弁45は、圧力センサ42で検出された前輪
負荷圧信号に応じて前輪用ポンプ31の設定リリーフ圧を
可変制御する電磁比例リリーフ弁であり、デジタルコン
トローラ11の出力端子に出力信号ライン46を介して接続
されたソレノイド45aに供給される電流値により前輪用
モータ36へ供給される作動油の設定リリーフ圧を制御す
る。
【0033】デジタルコントローラ11は、前輪用および
後輪用に共通のコントローラであり、この一つのデジタ
ルコントローラ11により、圧力センサ42で検出された施
工面状況信号または合材量検出信号としての前輪負荷圧
信号に応じて可変形リリーフ弁45の設定リリーフ圧を可
変制御し、後輪速度センサ21にて検出された後輪速度と
の関係で前輪速度制御弁34を制御して機械前進中の前輪
速度を制御し、機械発進時に後輪用モータ16による牽引
力立上り特性と前輪用モータ36による牽引力立上り特性
とを同調制御し、後輪用モータ16の始動前に前輪回転に
至らない程度の前輪スタンバイ圧を前輪用モータ36に対
し予圧制御するための各プログラムを有する。これらの
制御方法は、以下の作用説明で詳細に述べる。
後輪用に共通のコントローラであり、この一つのデジタ
ルコントローラ11により、圧力センサ42で検出された施
工面状況信号または合材量検出信号としての前輪負荷圧
信号に応じて可変形リリーフ弁45の設定リリーフ圧を可
変制御し、後輪速度センサ21にて検出された後輪速度と
の関係で前輪速度制御弁34を制御して機械前進中の前輪
速度を制御し、機械発進時に後輪用モータ16による牽引
力立上り特性と前輪用モータ36による牽引力立上り特性
とを同調制御し、後輪用モータ16の始動前に前輪回転に
至らない程度の前輪スタンバイ圧を前輪用モータ36に対
し予圧制御するための各プログラムを有する。これらの
制御方法は、以下の作用説明で詳細に述べる。
【0034】次に、図示された実施形態の作用を説明す
る。
る。
【0035】機械前進中は、デジタルコントローラ11に
より後輪速度センサ21にて検出された後輪回転速度(以
下、後輪速度という)との関係で前輪速度制御弁34を通
じて機械前進中の前輪回転速度(以下、前輪速度とい
う)を制御し、例えば機械前進中の前輪35を後輪19より
若干速い周速で駆動し、後輪19の走行抵抗の一部を前輪
35の牽引抵抗として分担する。
より後輪速度センサ21にて検出された後輪回転速度(以
下、後輪速度という)との関係で前輪速度制御弁34を通
じて機械前進中の前輪回転速度(以下、前輪速度とい
う)を制御し、例えば機械前進中の前輪35を後輪19より
若干速い周速で駆動し、後輪19の走行抵抗の一部を前輪
35の牽引抵抗として分担する。
【0036】この前輪35を後輪19より若干速い周速で駆
動する理由をさらに説明すると、前輪速度が後輪速度よ
りも遅くなると、後輪19から見た前輪35側の回転は牽引
抵抗を増加させる方向に働くので前後輪駆動(4輪駆動
または6輪駆動)の性能を損なうこととなる。したがっ
て、油温変化などによるバルブ流量のばらつき、モータ
容積効率の変化、後輪タイヤ空気圧などを考慮し、前輪
速度が後輪速度センサ21にて検出された後輪速度よりも
大となって常に前輪35がポンプリリーフ圧で後輪19を引
張る状態となるように、デジタルコントローラ11により
前輪速度制御弁(電磁比例弁)34の開度を制御すること
により、前輪用ポンプ31から前輪用モータ36に供給され
る吐出量を制御している。
動する理由をさらに説明すると、前輪速度が後輪速度よ
りも遅くなると、後輪19から見た前輪35側の回転は牽引
抵抗を増加させる方向に働くので前後輪駆動(4輪駆動
または6輪駆動)の性能を損なうこととなる。したがっ
て、油温変化などによるバルブ流量のばらつき、モータ
容積効率の変化、後輪タイヤ空気圧などを考慮し、前輪
速度が後輪速度センサ21にて検出された後輪速度よりも
大となって常に前輪35がポンプリリーフ圧で後輪19を引
張る状態となるように、デジタルコントローラ11により
前輪速度制御弁(電磁比例弁)34の開度を制御すること
により、前輪用ポンプ31から前輪用モータ36に供給され
る吐出量を制御している。
【0037】その際に、前輪側の流量過多による空転
(前輪35のグリップ力不足による暴走回転)が起こらな
いように制御する必要があるため、前輪負荷圧に見合う
圧力を保持するようにロードセンシング型の前輪用ポン
プ31からのポンプ流量を制御し、速度同調させるととも
に、常に前後輪の回転速度差が僅かとなるように前輪側
を少し速く設定している。このように、基本的には、前
後輪同速で回転させるが、上記の理由により、微視的に
は前輪側に多めに流量指令を送り後輪19より僅かに速い
回転速度とすることが望ましい。
(前輪35のグリップ力不足による暴走回転)が起こらな
いように制御する必要があるため、前輪負荷圧に見合う
圧力を保持するようにロードセンシング型の前輪用ポン
プ31からのポンプ流量を制御し、速度同調させるととも
に、常に前後輪の回転速度差が僅かとなるように前輪側
を少し速く設定している。このように、基本的には、前
後輪同速で回転させるが、上記の理由により、微視的に
は前輪側に多めに流量指令を送り後輪19より僅かに速い
回転速度とすることが望ましい。
【0038】この機械前進中に、圧力センサ42により前
輪負荷圧を検出し、施工面の状況(前輪35がグリップ力
を発揮しにくい状況)やホッパ内合材量の多少を自動的
にかつ総合的に判断する。
輪負荷圧を検出し、施工面の状況(前輪35がグリップ力
を発揮しにくい状況)やホッパ内合材量の多少を自動的
にかつ総合的に判断する。
【0039】例えば、ホッパ内合材量が少くなった場合
や、前輪35がタックコート塗布量過多の施工面または粘
着係数の低い軟弱な施工面にさしかかった場合は、前輪
35のグリップ力が低下して、前輪用モータ36の負荷に応
じて発生する前輪負荷圧も低下するため、デジタルコン
トローラ11は、圧力センサ42によりその変化を直ちに読
取って、可変形リリーフ弁45の設定リリーフ圧を施工面
状況や合材量に応じて低圧側に自動的に無段階で設定変
更する。
や、前輪35がタックコート塗布量過多の施工面または粘
着係数の低い軟弱な施工面にさしかかった場合は、前輪
35のグリップ力が低下して、前輪用モータ36の負荷に応
じて発生する前輪負荷圧も低下するため、デジタルコン
トローラ11は、圧力センサ42によりその変化を直ちに読
取って、可変形リリーフ弁45の設定リリーフ圧を施工面
状況や合材量に応じて低圧側に自動的に無段階で設定変
更する。
【0040】これにより、前輪用ポンプ31の設定リリー
フ圧が低下し、前輪用モータ36に供給される前輪作動圧
も低下するので、前輪駆動力が前輪グリップ力に見合っ
たレベルまで低下し、前輪駆動力の過強に因るスリップ
の発生を防止し、施工面の掘起しを防止する。
フ圧が低下し、前輪用モータ36に供給される前輪作動圧
も低下するので、前輪駆動力が前輪グリップ力に見合っ
たレベルまで低下し、前輪駆動力の過強に因るスリップ
の発生を防止し、施工面の掘起しを防止する。
【0041】同時に、パイロットライン41により前輪用
ポンプ31の吐出量制御部32にフィードバックされる制御
圧も施工面状況や合材量に応じて自動的に低下すること
により、前輪用ポンプ31からの吐出量も減少し、モータ
側で必要とされる流量の減少に対応でき、ポンプ効率を
上げることができる。
ポンプ31の吐出量制御部32にフィードバックされる制御
圧も施工面状況や合材量に応じて自動的に低下すること
により、前輪用ポンプ31からの吐出量も減少し、モータ
側で必要とされる流量の減少に対応でき、ポンプ効率を
上げることができる。
【0042】一方、前輪35の上側に位置するホッパ内の
合材量の多少に応じて前輪35にかかる荷重が変化し、そ
れに伴い、前輪35がスリップしない範囲での発生可能な
駆動力の上限も変化するため、デジタルコントローラ11
は、その前輪負荷圧の変化を圧力センサ42により読取っ
て、可変形リリーフ弁45の設定リリーフ圧をホッパ内合
材量に応じて自動的に設定変更する。
合材量の多少に応じて前輪35にかかる荷重が変化し、そ
れに伴い、前輪35がスリップしない範囲での発生可能な
駆動力の上限も変化するため、デジタルコントローラ11
は、その前輪負荷圧の変化を圧力センサ42により読取っ
て、可変形リリーフ弁45の設定リリーフ圧をホッパ内合
材量に応じて自動的に設定変更する。
【0043】例えば、路面状態が一定で、ホッパ内合材
量が少ない場合は、前輪35がスリップしない範囲での発
生可能な駆動力の上限が低下するため、デジタルコント
ローラ11は、圧力センサ42によりその変化を読取って、
可変形リリーフ弁45の設定リリーフ圧を低圧側に自動的
に設定変更する。これにより、前輪用モータ36に供給さ
れる前輪作動圧の上限も低下するので、前輪35の駆動力
が減少して、前輪35がスリップしない最大の駆動力を得
ることができる。
量が少ない場合は、前輪35がスリップしない範囲での発
生可能な駆動力の上限が低下するため、デジタルコント
ローラ11は、圧力センサ42によりその変化を読取って、
可変形リリーフ弁45の設定リリーフ圧を低圧側に自動的
に設定変更する。これにより、前輪用モータ36に供給さ
れる前輪作動圧の上限も低下するので、前輪35の駆動力
が減少して、前輪35がスリップしない最大の駆動力を得
ることができる。
【0044】逆に、路面状態が一定でホッパ内合材量が
多い場合は、前輪35がスリップしない範囲での発生可能
な駆動力の上限が上昇するため、デジタルコントローラ
11は、あらかじめコントローラのメモリ(ROM)内に
プログラミングされた指令により、可変形リリーフ弁45
の設定リリーフ圧を高圧側に自動的に設定変更する。こ
れにより、前輪用モータ36に供給される前輪作動圧の上
限も上昇するので、前輪35の駆動力が増大して、設定リ
リーフ圧を上限として、かつ前輪35がスリップしない範
囲での発生可能な駆動力が得られる。
多い場合は、前輪35がスリップしない範囲での発生可能
な駆動力の上限が上昇するため、デジタルコントローラ
11は、あらかじめコントローラのメモリ(ROM)内に
プログラミングされた指令により、可変形リリーフ弁45
の設定リリーフ圧を高圧側に自動的に設定変更する。こ
れにより、前輪用モータ36に供給される前輪作動圧の上
限も上昇するので、前輪35の駆動力が増大して、設定リ
リーフ圧を上限として、かつ前輪35がスリップしない範
囲での発生可能な駆動力が得られる。
【0045】次に、図2は、デジタルコントローラ11に
より、機械発進時に前輪35の牽引力立上り特性と後輪19
の牽引力立上り特性とを同調制御した例を示す。
より、機械発進時に前輪35の牽引力立上り特性と後輪19
の牽引力立上り特性とを同調制御した例を示す。
【0046】すなわち、デジタルコントローラ11が、後
輪用ポンプ14の吐出量制御部15を調整して後輪用モータ
16への吐出量を制御するとともに、前輪速度制御弁34を
制御して前輪用モータ36への吐出量を制御することによ
り、図2に示すように前後輪のスタートタイミングが一
致するように同調制御する。
輪用ポンプ14の吐出量制御部15を調整して後輪用モータ
16への吐出量を制御するとともに、前輪速度制御弁34を
制御して前輪用モータ36への吐出量を制御することによ
り、図2に示すように前後輪のスタートタイミングが一
致するように同調制御する。
【0047】このような同調制御を行った場合は、後輪
19および前輪35ともに駆動力を同時に立上げることが可
能となり、不同調による牽引力不足を防止して十分な牽
引力を得ることができるとともに、前後輪間でのスリッ
プ発生を防止することができる。
19および前輪35ともに駆動力を同時に立上げることが可
能となり、不同調による牽引力不足を防止して十分な牽
引力を得ることができるとともに、前後輪間でのスリッ
プ発生を防止することができる。
【0048】次に、図3は、図2に示す同調制御を一部
に利用した別の制御例を示し、デジタルコントローラ11
により、機械の前進指令があると、後輪用ポンプ14から
の吐出量を制御して後輪用モータ16を始動する前に、前
輪速度制御弁34に制御信号を出力して、前輪用ポンプ31
から吐出した作動油を前輪用モータ36に供給して、A部
に示すように前輪35に牽引力を立上がらせる。
に利用した別の制御例を示し、デジタルコントローラ11
により、機械の前進指令があると、後輪用ポンプ14から
の吐出量を制御して後輪用モータ16を始動する前に、前
輪速度制御弁34に制御信号を出力して、前輪用ポンプ31
から吐出した作動油を前輪用モータ36に供給して、A部
に示すように前輪35に牽引力を立上がらせる。
【0049】この後輪始動前の前輪用モータ36への供給
圧は、B部に示すように低圧に設定された前輪スタンバ
イ圧であり、この前輪スタンバイ圧は、前輪35が常に機
械車両を引張るための牽引力を発生させる低圧である
が、単独で前輪35を回転させる程の牽引力を発生させる
高圧ではない。
圧は、B部に示すように低圧に設定された前輪スタンバ
イ圧であり、この前輪スタンバイ圧は、前輪35が常に機
械車両を引張るための牽引力を発生させる低圧である
が、単独で前輪35を回転させる程の牽引力を発生させる
高圧ではない。
【0050】このように、機械発進前に予め前輪用モー
タ36に対し前輪スタンバイ圧を予圧制御して前輪35に軽
い牽引力を付与しておくことにより、後輪19の始動時の
スリップ発生を防止する。
タ36に対し前輪スタンバイ圧を予圧制御して前輪35に軽
い牽引力を付与しておくことにより、後輪19の始動時の
スリップ発生を防止する。
【0051】それから、デジタルコントローラ11により
C部に示すように機械発進時の前後輪を同調制御するこ
とにより、十分な牽引力を得るとともに、前後輪間のス
リップ発生を防止する。
C部に示すように機械発進時の前後輪を同調制御するこ
とにより、十分な牽引力を得るとともに、前後輪間のス
リップ発生を防止する。
【0052】さらに、機械停止後は後輪用モータ16の始
動前であっても、D部に示すようにデジタルコントロー
ラ11により前輪回転に至らない程度の前輪スタンバイ圧
を前輪用モータ36に対し予め付与しておくことにより、
機械停止中の後輪駆動チェンの遊びやタイヤのたわみの
発生により再発進時の機械車両に発生するショックを確
実に防止できるとともに、発進前に予め前輪35に軽い牽
引力を付与しておくことにより後輪始動時のスリップ発
生を防止する。
動前であっても、D部に示すようにデジタルコントロー
ラ11により前輪回転に至らない程度の前輪スタンバイ圧
を前輪用モータ36に対し予め付与しておくことにより、
機械停止中の後輪駆動チェンの遊びやタイヤのたわみの
発生により再発進時の機械車両に発生するショックを確
実に防止できるとともに、発進前に予め前輪35に軽い牽
引力を付与しておくことにより後輪始動時のスリップ発
生を防止する。
【0053】このように機械車両に発生するショック
は、前輪スタンバイ圧制御により、A部の初回発進時の
スタンバイ圧立上り時のみに抑えることができ、その後
の再発進時でのショック発生は防止できる。前輪スタン
バイ圧制御を行わないと、再発進するたびにポイントS
にてショックが発生する。
は、前輪スタンバイ圧制御により、A部の初回発進時の
スタンバイ圧立上り時のみに抑えることができ、その後
の再発進時でのショック発生は防止できる。前輪スタン
バイ圧制御を行わないと、再発進するたびにポイントS
にてショックが発生する。
【0054】以上のように、一台のデジタルコントロー
ラ11を用いて、後輪速度の検出および前輪負荷圧の検出
を行い、その検出された前輪負荷圧の信号を可変形リリ
ーフ弁(電磁比例リリーフ弁)45にフィードバックさ
せ、そのフィードバック値を基に前輪用ポンプ31の設定
リリーフ圧を制御するシステムの採用により、リアルタ
イムで施工面の状況やホッパ内の合材量に応じた前輪負
荷圧の自動制御を行うようにする。
ラ11を用いて、後輪速度の検出および前輪負荷圧の検出
を行い、その検出された前輪負荷圧の信号を可変形リリ
ーフ弁(電磁比例リリーフ弁)45にフィードバックさ
せ、そのフィードバック値を基に前輪用ポンプ31の設定
リリーフ圧を制御するシステムの採用により、リアルタ
イムで施工面の状況やホッパ内の合材量に応じた前輪負
荷圧の自動制御を行うようにする。
【0055】さらに、一台のデジタルコントローラ11を
用いて、後輪回路および前輪回路の2回路を連携制御で
きるので、機械車両の発進時や停止時に後輪用モータ16
と前輪用モータ36との間の関連制御(同期した前後輪の
立上りタイミングによる車両発進の同調制御または前輪
スタンバイ制御)を適正に行えるとともに、従来のアナ
ログコントローラで行っていた前輪速度制御弁(電磁比
例弁)34への入力電流値の調整を自動化することもでき
る。
用いて、後輪回路および前輪回路の2回路を連携制御で
きるので、機械車両の発進時や停止時に後輪用モータ16
と前輪用モータ36との間の関連制御(同期した前後輪の
立上りタイミングによる車両発進の同調制御または前輪
スタンバイ制御)を適正に行えるとともに、従来のアナ
ログコントローラで行っていた前輪速度制御弁(電磁比
例弁)34への入力電流値の調整を自動化することもでき
る。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、圧力セン
サで検出された前輪負荷圧により可変形リリーフ弁を制
御して前輪用ポンプの設定リリーフ圧を施工面状況や合
材量に応じて自動的に変更するから、前輪駆動力の過強
による施工面の掘起しや前輪駆動力の不足を自動的に防
止でき、オペレータの負担を軽減できるとともに、オペ
レータの経験に頼った誤操作を防止できる。また、安価
な圧力センサを用いて自動化を効果的に達成できる。
サで検出された前輪負荷圧により可変形リリーフ弁を制
御して前輪用ポンプの設定リリーフ圧を施工面状況や合
材量に応じて自動的に変更するから、前輪駆動力の過強
による施工面の掘起しや前輪駆動力の不足を自動的に防
止でき、オペレータの負担を軽減できるとともに、オペ
レータの経験に頼った誤操作を防止できる。また、安価
な圧力センサを用いて自動化を効果的に達成できる。
【0057】請求項2記載の発明によれば、デジタルコ
ントローラにより後輪速度センサにて検出された後輪速
度との関係で前輪速度制御弁を通じて機械前進中の前輪
速度を自動的に制御し、例えば機械前進中の前輪を後輪
より若干速い周速で駆動することにより、後輪の走行抵
抗の一部を前輪の牽引抵抗として分担し、前後輪の駆動
力バランスを最適に保つことができる。
ントローラにより後輪速度センサにて検出された後輪速
度との関係で前輪速度制御弁を通じて機械前進中の前輪
速度を自動的に制御し、例えば機械前進中の前輪を後輪
より若干速い周速で駆動することにより、後輪の走行抵
抗の一部を前輪の牽引抵抗として分担し、前後輪の駆動
力バランスを最適に保つことができる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、デジタルコ
ントローラにより機械発進時の前後輪間の牽引力立上り
特性を同調制御することにより、十分な牽引力を得るこ
とができるとともに、前後輪間のスリップ発生を防止し
て、施工面の掘起しを防止できる。
ントローラにより機械発進時の前後輪間の牽引力立上り
特性を同調制御することにより、十分な牽引力を得るこ
とができるとともに、前後輪間のスリップ発生を防止し
て、施工面の掘起しを防止できる。
【0059】請求項4記載の発明によれば、デジタルコ
ントローラにより後輪始動前に前輪用モータに対し前輪
回転に至らない程度の前輪スタンバイ圧を予圧制御する
ことにより、機械停止後の再発進時に発生するショック
をなくすことができるとともに、発進前に予め前輪に軽
い牽引力を付与しておくことにより後輪始動時のスリッ
プ発生を防止でき、後輪による施工面の掘起しを防止で
きる。
ントローラにより後輪始動前に前輪用モータに対し前輪
回転に至らない程度の前輪スタンバイ圧を予圧制御する
ことにより、機械停止後の再発進時に発生するショック
をなくすことができるとともに、発進前に予め前輪に軽
い牽引力を付与しておくことにより後輪始動時のスリッ
プ発生を防止でき、後輪による施工面の掘起しを防止で
きる。
【0060】請求項5記載の発明によれば、一つのデジ
タルコントローラにより、前輪用ポンプの設定リリーフ
圧の可変制御、機械前進中の前輪速度の制御、機械発進
時の前後輪の牽引力同調制御、後輪始動前の前輪スタン
バイ圧の予圧制御を、総合的に行うことにより、機械の
停止中、発進時および前進中の最適制御を行うことがで
きる。
タルコントローラにより、前輪用ポンプの設定リリーフ
圧の可変制御、機械前進中の前輪速度の制御、機械発進
時の前後輪の牽引力同調制御、後輪始動前の前輪スタン
バイ圧の予圧制御を、総合的に行うことにより、機械の
停止中、発進時および前進中の最適制御を行うことがで
きる。
【図1】本発明に係る舗装機械の車輪制御装置の一実施
形態を示す回路図である。
形態を示す回路図である。
【図2】同上制御装置のデジタルコントローラによる前
後輪同調制御の一例を示す前輪および後輪の牽引力・時
間特性図である。
後輪同調制御の一例を示す前輪および後輪の牽引力・時
間特性図である。
【図3】同上デジタルコントローラによる前輪スタンバ
イ制御および前後輪同調制御の一例を示す前輪および後
輪の牽引力・時間特性図である。
イ制御および前後輪同調制御の一例を示す前輪および後
輪の牽引力・時間特性図である。
11 デジタルコントローラ 19 後輪 21 後輪速度センサ 31 前輪用ポンプ 34 前輪速度制御弁 35 前輪 36 前輪用モータ 41 パイロットライン 42 圧力センサ 45 可変形リリーフ弁
Claims (5)
- 【請求項1】 前輪用ポンプより前輪用モータに作動液
を供給する舗装機械の車輪制御装置において、 前輪用ポンプと前輪用モータとの間で発生した前輪負荷
圧を検出する圧力センサと、 この圧力センサで検出された前輪負荷圧に応じて前輪用
ポンプの設定リリーフ圧を可変制御する可変形リリーフ
弁とを具備したことを特徴とする舗装機械の車輪制御装
置。 - 【請求項2】 後輪速度を検出する後輪速度センサと、 前輪用ポンプと前輪用モータとの間に設けられた前輪速
度制御弁と、 後輪速度センサにて検出された後輪速度との関係で前輪
速度制御弁を通じて機械前進中の前輪速度を制御するデ
ジタルコントローラとを具備したことを特徴とする請求
項1記載の舗装機械の車輪制御装置。 - 【請求項3】 デジタルコントローラは、機械発進時に
前輪の牽引力立上り特性と後輪の牽引力立上り特性とを
同調制御することを特徴とする請求項2記載の舗装機械
の車輪制御装置。 - 【請求項4】 デジタルコントローラは、後輪始動前に
前輪回転に至らない程度の前輪スタンバイ圧を前輪用モ
ータに対し予圧制御することを特徴とする請求項2また
は3記載の舗装機械の車輪制御装置。 - 【請求項5】 前輪用ポンプの設定リリーフ圧の可変制
御、機械前進中の前輪速度の制御、機械発進時の前後輪
の同調制御および後輪始動前の前輪スタンバイ圧の予圧
制御を、一つのデジタルコントローラにより行うことを
特徴とする請求項4記載の舗装機械の車輪制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34624796A JP3301705B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 舗装機械の車輪制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34624796A JP3301705B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 舗装機械の車輪制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10183525A true JPH10183525A (ja) | 1998-07-14 |
JP3301705B2 JP3301705B2 (ja) | 2002-07-15 |
Family
ID=18382119
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34624796A Expired - Fee Related JP3301705B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 舗装機械の車輪制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3301705B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10203732A1 (de) * | 2002-01-30 | 2003-08-21 | Wirtgen Gmbh | Baumaschine |
JP2007315419A (ja) * | 2006-05-23 | 2007-12-06 | Handa Kikai Kk | アスファルトフィニッシャの前輪駆動回路 |
JP2009019432A (ja) * | 2007-07-12 | 2009-01-29 | Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd | 四輪駆動型道路舗装機械の油圧走行回路 |
CN111549755A (zh) * | 2019-02-11 | 2020-08-18 | 卡特彼勒路面机械公司 | 用于旋转混合机的牵引控制方法 |
CN113863102A (zh) * | 2021-09-26 | 2021-12-31 | 湖南三一中益机械有限公司 | 摊铺机的输料控制方法、摊铺机的输料控制系统和摊铺机 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2024072153A (ja) * | 2022-11-15 | 2024-05-27 | 株式会社小松製作所 | 作業機械、作業機械のコントローラ、および作業機械の制御方法 |
-
1996
- 1996-12-25 JP JP34624796A patent/JP3301705B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10203732A1 (de) * | 2002-01-30 | 2003-08-21 | Wirtgen Gmbh | Baumaschine |
US7422391B2 (en) | 2002-01-30 | 2008-09-09 | Wirtgen Gmbh | Road milling machine with optimized operation |
US7905682B2 (en) | 2002-01-30 | 2011-03-15 | Wirtgen Gmbh | Road milling machine with optimized operation |
JP2007315419A (ja) * | 2006-05-23 | 2007-12-06 | Handa Kikai Kk | アスファルトフィニッシャの前輪駆動回路 |
JP2009019432A (ja) * | 2007-07-12 | 2009-01-29 | Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd | 四輪駆動型道路舗装機械の油圧走行回路 |
CN111549755A (zh) * | 2019-02-11 | 2020-08-18 | 卡特彼勒路面机械公司 | 用于旋转混合机的牵引控制方法 |
CN111549755B (zh) * | 2019-02-11 | 2024-01-02 | 卡特彼勒路面机械公司 | 用于旋转混合机的牵引控制方法 |
CN113863102A (zh) * | 2021-09-26 | 2021-12-31 | 湖南三一中益机械有限公司 | 摊铺机的输料控制方法、摊铺机的输料控制系统和摊铺机 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3301705B2 (ja) | 2002-07-15 |
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