JPH10183388A - 金属表面をばり取り、脱脂および洗浄するための組成物、およびその使用方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属表面、特にアルミニウムまたはその合金
の加工物の大量仕上げに際し、従来品に比し、より優れ
たばり取り／脱脂／洗浄性等を与える水性液体組成物、
およびその使用方法の提供。 【解決手段】（Ａ）（Ａ．１）式 −（ＣＨＸＯ）−
（式中、ｍは２、３または４であり、ｚは０〜２ｍの整
数であり、Ｘはハロゲン原子を表し、ｖは正の整数を表
す）で表される基を含有するノニオン性界面活性剤、お
よび（Ａ．２）いずれもアルカリ安定性である、アニオ
ン性界面活性剤および両性界面活性剤の少なくとも１
つ、および （Ｂ）式Ｉ 【化１】 ［式中、Ｒは式 −ＣＨＦ（式中、ｎは６〜２２の整数
であり、ｙは０〜（２ｎ＋１）の整数である）で表され
る一価の脂肪族基を表す］で表される基を含有する分子
を含有する、金属表面の大量仕上げ用水性液体組成物、
および該組成物を用いる大量仕上げ方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は金属表面、特にアル
ミニウムおよびアルミニウム合金金属表面を、適当な水
性液体組成物の存在下に、大量仕上げすることによっ
て、ばり取り、脱脂および洗浄を同時に行う方法に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】大量仕上げは複数の加工物（ｗｏｒｋｐ
ｉｅｃｅ）成分をエッジおよび表面仕上げする方法であ
って、その方法においては、容器中で、加工物成分を複
数の別個のタイプの、「媒体」（ｍｅｄｉａ）と称せら
れる消耗成分と一緒にする。消耗成分は通常、固体とし
てのまたはある種のマトリックス中の研摩粒子として
の、研摩剤であるが、他の特定目的のための材料より構
成されていても良い。本発明が関与するタイプの大量仕
上げにおいては、加工物および媒体が用いられると同じ
容器中で、液体水性組成物も使用する。これら３種の成
分を容器中に入れた後、媒体と加工物との間の相対運動
を引き起こすための機械的手段を用いる。詳細は種々の
標準的な参考書類、例えば“Ｍｅｔａｌ Ｆｉｎｉｓｈ
ｉｎｇ，５３ｒｄ Ｇｕｉｄｅｂｏｏｋ−Ｄｉｒｅｃｔ
ｏｒｙ Ｉｓｓｕｅ １９８５”（Ｍｅｔａｌｓ ａｎ
ｄ Ｐｌａｓｔｉｃｓ Ｐｕｂｌｉｃａｔｉｏｎｓ，Ｉ
ｎｃ．，Ｈａｃｋｅｎｓａｃｋ，Ｎｅｗ Ｊｅｒｓｅ
ｙ，１９８５）のＪ．Ｂ．Ｈｉｇｎｅｔｔ，“Ｍａｓｓ
Ｆｉｎｉｓｈｉｎｇ”の項（７７−９８頁）に記載さ
れている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の主たる目的
は、大量仕上げ、特にアルミニウムおよびアルミニウム
合金加工物の大量仕上げに用いる場合に、現在用いられ
ている大量仕上げ方法に対し以下の改良の少なくとも１
つを達成する水性液体組成物およびそれを用いる大量仕
上げ方法を提供することである：加工物に関しての、よ
り良い脱脂、表面の他のタイプの汚れのより良い洗浄除
去、より良いばり取り、およびより明るい（すなわち、
より反射する）および／または滑らかな表面仕上げ。こ
こで、「より良い」なる語は（ｉ）同等の加工物表面品
質をより短い時間に得ること、（ｉｉ）より優れた加工
物表面品質を得ること、および（ｉｉｉ）加工物品質に
直接関与しないが、改良された方法成績、例えばより低
い発泡、より低いレベルの汚染性副生物のいずれかない
しすべてを含むものである。他の随伴するまたは取って
代わる目的は大規模操作のためのより経済的な方法およ
び／またはより安価な装置で行える方法を提供すること
である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】説明の一般的原則 特許請求の範囲および実施例中、または別の指示がされ
ている場合を除き、物質の量または反応および／または
使用の条件を表す、本明細書中の全ての数量は、発明の
もっとも広い範囲を示す場合には「約」という語によっ
て修飾されているものとして解されるものとする。しか
しながら、記述された数値限界内での実施が好ましい。
また、異なる指示がされていない限り、パーセント、部
および比の値等は重量によるものとし；「重合体」なる
語は、「オリゴマー」、「単独重合体」、「共重合
体」、「ターポリマー」等も包含するものとし；発明に
関する与えられた目的に適当であるか好ましいとして一
群のもしくはひとクラスの物質が記載されている場合に
は、その群もしくはクラスのメンバーの２以上の混合物
も同様に適当であるか好ましいものとし；電気的に中性
な成分の化学用語での記載は、明細書中に特定されたい
ずれかの組合せにする添加の時点でのおよび／または明
細書中に特定された既知の化学反応による、組合せ内で
の、生成の時点での成分に関するのであって、一旦混合
された後の混合物の成分の間での化学的相互作用を必ず
しも排除するものではないものとし；イオン形態での物
質の特定はその組成について全体として電気的中性をも
たらすのに十分な対イオンの存在を予定しているものと
し（暗に記述される対イオンは、可能な限り、イオン形
態で明示的に記述された他の成分の中から、好ましく
は、選ばれるべきであるものとし；さもなくば、かかる
対イオンは、発明の目的にそぐわない行動を取る対イオ
ンを避けることを除き、自由に選択することができるも
のとする）；および「モル」という語およびそれらの文
法的に変化した語は、良く定義された分子で示される化
合物のみならず、元素的、イオン的、または他のタイプ
の、そこに存在する原子の数およびタイプによって定義
される化学的存在物にも適用されるものとする。

【０００５】また、文脈から違って解釈される場合や
「純粋の」という修飾語の使用等の明示的な指示がされ
ている場合を除き、本発明方法によって処理されるか処
理されるのに適した基体を説明するのに用いられる場合
の「アルミニウム」なる語は純粋なアルミニウムと少な
くとも５５％の純粋なアルミニウムを含有するすべての
アルミニウム合金を包含するものと理解されるべきであ
る。

【０００６】発明の概要 本発明の金属のばり取り／脱脂／洗浄用処理液および濃
縮液組成物は、水および、溶解するか、安定に分散する
か、または溶解しかつ安定に分散した以下の成分を含有
するか、好ましくは本質的に水とそのような以下の成分
とからなるか、またはさらに好ましくは水とそのような
以下の成分とからなる： （Ａ）（Ａ．１）一般式 −（ＣＨＸＯ）−（式中、ｍ
は２、３または４、好ましくは２または３、より好まし
くは２であり、ｚは０〜２ｍの整数であり、Ｘはハロゲ
ン原子を表し、ｚが１より大であるときは各Ｘについて
同一のもしくは異なるハロゲン原子を表し、ｖは正の整
数を表す）で表される基を含有する、アミンオキサイド
分子を除く、ノニオン性界面活性剤分子、および（Ａ．
２）いずれもアルカリ安定性である、上記したいずれの
成分でもない、アニオン性界面活性剤、両性界面活性
剤、およびアニオン性でかつ両性の界面活性剤よりなる
群から選ばれた少なくとも１つのメンバーを含む界面活
性剤成分、および （Ｂ）成分（Ａ）の一部である分子を除く分子であっ
て、一般式Ｉ

【０００７】

【化２】

【０００８】［式中、Ｒは式 −ＣＨＦ（式中、ｎは６
〜２２の整数であり、ｙは０〜（２ｎ＋１）の整数であ
る）で表される一価の脂肪族基、好ましくは一価の直鎖
の脂肪族基を表す］で表される基を含有する分子よりな
る群から選ばれた成分、

【０００９】および、任意的に、以下の成分の１以上 （Ｃ）上記したいずれの成分の一部ではない、洗浄剤技
術分野ではしばしば「ビルダー」と称せられる、ｐＨ調
節剤成分、 （Ｄ）（１）上記したいずれの成分の一部ではなく、
（２）２５℃で液体であり、および（３）（３．１）
（３．１．１）少なくとも２つのヒドロキシ酸素原子を
含有しおよび（３．１．２）その他の点では（３．１．
２．１）炭素原子と水素原子と、任意的に、ハロゲン原
子のみ、または好ましくは（３．１．２．２）炭素原子
と水素原子のみを含有する分子から構成される化合物、
および（３．２）（３．２．１）少なくとも２つのエー
テル酸素原子を含有しおよび（３．２．２）その他の点
では（３．２．２．１）炭素原子、水素原子、ヒドロキ
シ酸素原子および／またはハロゲン原子のみ、または好
ましくは（３．２．２．２）炭素原子と水素原子と、任
意的に、１以下のヒドロキシ酸素原子のみを含有する分
子から構成される化合物よりなる群から選ばれた有機化
合物成分、 （Ｅ）上記したいずれの成分の一部ではない、可溶化剤
（ｈｙｄｒｏｔｒｏｐｉｎｇ ａｇｅｎｔ）成分、 （Ｆ）上記したいずれの成分の一部ではない、腐食抑制
剤成分、および （Ｇ）上記したいずれの成分の一部ではない、金属イオ
ン封鎖剤成分。

【００１０】本明細書において「安定に分散した」は、
上記成分をそれを安定に分散させるべき液相中に導入し
てから１時間以内に、該成分が、混合によって、分散さ
れて、正常人の肉眼で感知し得る唯一の凝集相（ｂｕｌ
ｋ ｐｈａｓｅ）を有し、最初の混合後機械的攪拌なし
に２５℃で貯蔵後、２４時間以内に、好ましくは、与え
られた順に好ましさが増すものとして、７、３０、６
０、９０、１２０、１８０、２４０、３００または３６
０日以内に、正常人の肉眼で感知し得る別の凝集相を自
然に発達させない、液体混合物を生成することを意味す
る。（上文における「凝集」（ｂｕｌｋ）は、凝集相と
見做されるために、正常人の肉眼で見ることができるほ
ど十分に大きく、分散液中に存在する他の少なくとも１
つの相から、正常人の肉眼で見ることができる境界面に
よって分離されている、少なくとも１つの空間容積を占
有していなければならないことを意味する。したがっ
て、組成物の「透明な」から「曇った（または「濁りを
おびた」）（ｈａｚｙ）」または「曇った」から「透明
な」への変化は、別の液相または固相が混合物中に、正
常人の肉眼で独立に見ることができるほどの大きさの少
なくとも１つの容積で、発達しているのでなければ、分
散液のこの定義内の不安定性を意味しない。）。また、
本明細書中で、界面活性剤について使用する「アルカリ
安定性である」は、該界面活性剤が、与えられた順に好
ましさが増すものとして、少なくとも５、１０、１５、
２０、２５または２９％の水酸化ナトリウムも含有する
水溶液中に、臨界ミセル濃度で、該界面活性剤と水酸化
ナトリウムとの間での（起こるかもしれない可逆的中和
を除いて）化学反応なしに、かつ最初の混合後機械的攪
拌なしに２５℃で貯蔵後、２４時間以内に、好ましく
は、与えられた順に好ましさが増すものとして、７、３
０、６０、９０、１２０、１８０、２４０、３００また
は３６０日以内に、正常人の肉眼で感知し得る別の凝集
相を生成することなしに、共存することができることを
意味する。

【００１１】本発明の組成物の態様はそのまま洗浄に使
用することができる液体組成物（すなわち、「処理液」
（ｗｏｒｋｉｎｇ ｃｏｍｐｏｓｉｔｉｏｎ）および水
での希釈によって処理液を調製するのに適した濃縮液
（ｃｏｎｃｅｎｔｒａｔｅ）を包含する。組成物によっ
ては両方の用途に使用できる場合がある。濃縮液は一液
型（ｓｉｎｇｌｅ ｐａｃｋａｇｅ）、または多液型
（ｍｕｌｔｉｐｌｅ ｐａｃｋａｇｅ）、通常二液型
（ｄｕａｌ ｐａｃｋａｇｅ）であることができる。多
液型濃縮液は、処理液中に望まれるすべての成分が一液
型濃縮液組成物に要求される高い濃度で十分に溶解する
か安定に分散するという要件を満たすことができない場
合に好ましく、かかる要件が満たされる場合には一液型
濃縮液が好ましい。例えば、ある濃度では、好ましい高
分子有機金属イオン封鎖剤とある種の好ましいアルカリ
化成分とは一緒には可溶化されない。したがって、２つ
の成分を、混合および希釈後に安定な溶液または分散液
を生成させることができるように、その組成の他の部分
を入れた別々のパッケージに入れる。二液型濃縮液系は
２つの成分を異なる比率で混合して、特定の汚れ、複合
汚れ（ｓｏｉｌ ｃｏｍｂｉｎａｔｉｏｎｓ）および／
または被洗浄基体に対しより有効な洗浄を行うことがで
きるという利点を有している。しかしながら、通常、少
なくとも洗浄要件が大きく変化しないユーザーにとって
は、より使いやすい一液型濃縮液が好ましい。

【００１２】本発明の方法の態様は、大量仕上げ中、金
属基体から汚れを除去するために本発明の処理液を最小
量で使用することを包含し、かかる態様は他の工程、特
に、先行技術における洗浄および大量仕上げ複合工程の
前または後に行われるそれ自身常套的な工程を含んでい
ても良い。本発明の組成物はアルミニウムおよび少なく
とも５５重量％のアルミニウムを含有するアルミニウム
合金の表面を持った基体のばり取り／脱脂／洗浄のため
に特に有用であるが、鋼、ステンレス鋼、マグネシウ
ム、チタン、タンタル等の金属から二次加工した製品、
および二次加工して有用な製品とする過程で機械にかけ
るか加工する他の金属に対しても有用である。上記した
必要なおよび任意的な物質に加え、本発明の組成物はさ
らに殺菌剤、防腐剤（ｐｒｅｓｅｒｖｉｎｇ ａｇｅｎ
ｔｓ）等を含有することができる。本発明の組成物は一
般に抑泡剤の存在を必要としない。本発明の組成物にお
けるすべての好ましいタイプの界面活性剤は比較的低い
発泡特性（ｆｏａｍｉｎｇｅｍｂｏｄｉｍｅｎｔｓ）を
有するものとして商業上容易に入手し得る。高い発泡性
を有することが知られている界面活性剤を用いて抑泡剤
を添加するよりも、低いまたは中程度の発泡性を有する
界面活性剤物質からばり取り／脱脂／洗浄用組成物を製
造する方が一般に好ましい。しかしながら、別個に抑泡
剤を使用することは本発明の広い範囲に入る。

【００１３】

【発明の実施の形態】本発明の処理液および方法は広い
範囲のｐＨに亘って有効である。大抵の引き続く工程に
先立つばり取り／脱脂／洗浄のために、本発明のアルカ
リ性処理液は、十分なばり取り／脱脂／洗浄を一般によ
り迅速に成し遂げるので、しばしば好ましい。もっとも
好ましい特定のアルカリ性度（ｄｅｇｒｅｅ ｏｆ ａ
ｌｋａｌｉｎｉｔｙ）については、より高いアルカリ性
度によって有利になる、迅速なばり取り／脱脂／洗浄
と、より低いアルカリ性度によって、少なくともアルミ
ニウム基体にとって、有利になる、腐食の最少化との間
での妥協を必要とする。本発明の処理液中にケイ酸塩を
存在させると、以下にさらに詳細に述べるごとく、より
高いアルカリ性度レベルでの腐食を減ずるのに非常に有
利である。しかしながら、ケイ酸塩はしばしばわずかな
表面残留物を残し、このものはあるタイプのその後の加
工にとっては問題にならないが、他のタイプのその後の
加工にとっては受け入れられない。

【００１４】航空宇宙ロケットの製造に用いられるアル
ミニウム合金のばり取り／脱脂／洗浄のためには、ばり
取り／脱脂／洗浄による腐食が非常に低いことが要求さ
れ、ケイ酸塩が残すであろう残留物が、ばり取りされ／
脱脂され／洗浄された対象物がその後に受ける加工によ
って、除去されるか、および／またはかかる加工に害を
及ぼさない限り、ケイ酸塩の存在は受け入れられる。本
発明の航空宇宙工業への適用のために、迅速なばり取り
／脱脂／洗浄が望まれる場合、本発明の処理液のｐＨ
は、好ましくは、与えられた順に好ましさが増すものと
して、少なくとも９．３、９．５、９．７、９．９、１
０．１、１０．３、１０．５、１０．７、１０．９、１
１．０、１１．１、１１．２または１１．３であり、そ
れとは独立に、好ましくは、与えられた順に好ましさが
増すものとして、１２．０、１１．９、１１．８または
１１．７以下である。処理液中でのケイ酸塩の存在が受
け入れられ、また腐食の最少化が航空宇宙適用において
より重要性が低い他の適用においては、少なくとも１
２．７までのｐＨが満足な結果を与え、比較的急速にば
り取り／脱脂／洗浄を成し遂げるので、処理液のために
は好ましいであろう。

【００１５】ばり取りされ／脱脂され／洗浄された金属
表面上のケイ酸塩残留物を受け入れることができず、ま
たばり取りされ／脱脂され／洗浄される金属表面が主と
してアルミニウムである場合には、処理液のｐＨは、好
ましくは、与えられた順に好ましさが増すものとして、
８．９、８．８、８．７、８．６または８．５以下であ
る。その理由は、より高いｐＨではばり取りされ／脱脂
され／洗浄されたアルミニウム対象物の腐食が許容し得
る度を越えて大きくなる恐れがあるからである。腐食を
最少にするために、やや酸性ｐＨの処理液を使用して脱
脂することが多くのアルミニウム基体にとって有利であ
ることもあり、残留物を最少にしおよび／または高い最
終表面明るさを促進するために、ケイ酸塩を本発明組成
物中に入れない本発明の１つの特定の具体的態様におい
ては、処理液のｐＨは、好ましくは、与えられた順に好
ましさが増すものとして、少なくとも３．０、３．５、
３．８、４．０、４．２、４．４、４．６、４．７０、
４．８０、４．９０、５．００、５．１０、５．２０ま
たは５．２８であり、それとは独立に、好ましくは、与
えられた順に好ましさが増すものとして、７．１、６．
９、６．７、６．５、６．３、６．１、５．９、５．７
０、５．５０、５．４０または５．３２以下である。本
発明のこれらの態様は船用電動機工業に用いられるよう
なアルミニウム合金ダイ鋳物をばり取り／脱脂／洗浄す
るのに特に有効である。

【００１６】使用する場合、サブ成分（Ａ．１）は、好
ましくは、（Ａ．１．１）（Ａ．１．１．１）プロピレ
ンオキサイドとエチレンオキサイドとのブロック共重合
体、（Ａ．１．１．２）エトキシル化された、およびエ
トキシル化されかつプロポキシル化された脂肪アルコー
ル、（Ａ．１．１．３）エトキシル化された、およびエ
トキシル化されかつプロポキシル化されたアルキルフェ
ノール、および（Ａ．１．１．４）エトキシル化された
アルキルまたはアリール部分（ｍｏｉｅｔｉｅｓ）（サ
ブ−サブ成分（Ａ．１．１）のすべての成分、つまり
（Ａ．１．１．１）〜（Ａ．１．１．４）は末端エトキ
シまたはプロポキシ基を低分子量の一般に炭素数１〜４
のキャッピング基でキャッピングすることによって修飾
されていても良い）；（Ａ．１．２）分子構造中にポリ
オキシエチレンブロックを含有する脂肪酸および／また
は脂肪アルコールの中性エステル、（Ａ．１．３）エト
キシル化された脂肪アミン；および（Ａ．１．４）エト
キシル化されたモノグリセリドおよびジグリセリドより
なる群れから選ばれる。本発明の実施において利用され
るノニオン性界面活性剤は安定であり、これを含有する
処理液に可溶性であることが好ましい。

【００１７】これとは独立に、これらのノニオン性界面
活性剤は、より好ましくは、一般式Ｒ−（ＣＨＯ）−Ｒ
（式中、Ｒは、好ましくは、与えられた順に好ましさが
増すものとして、少なくとも５、６、７、８または９の
炭素数を有し、それとは独立に、好ましくは、与えられ
た順に好ましさが増すものとして、２２、２０、１８、
１６、１４、１３または１２以下の炭素数を有するアル
キル、アリールまたはアルキルアリール基を表し、Ｒは
水素、または、与えられた順に好ましさが増すものとし
て、８、６、４、３、２または１以下の炭素数を有する
アルキル、アリールまたはアルキルアリール基を表し、
ｗは、与えられた順に好ましさが増すものとして、少な
くとも４．０、５．０、６．０、７．０、８．０または
８．７であり、それとは独立に、好ましくは、与えられ
た順に好ましさが増すものとして、１４．０、１３．
０、１２．０、１１．０、１０．０、９．６または９．
３以下である平均数を有する数である）で表される分子
から選ばれる。ＲおよびＲ基の各々は、独立に、より好
ましくは、アリール基なしのアルキル基であり、およ
び、独立に、より好ましくは、一級であり（すなわち、
自由原子価を有する基中の炭素原子に結合した２つの水
素および／またはハロゲン原子を有する）、および、独
立に、より好ましくは、置換基を有さない。もっともＲ
およびＲ基の各々は、本発明の広い範囲ではハロゲンま
たはエーテル置換基を有していても良い。もっとも好ま
しいＲ基は水素である。

【００１８】他の好ましさとは独立に、使用する場合の
サブ成分（Ａ．１）は、与えられた順に好ましさが増す
ものとして、９．６、１０．０、１０．４、１０．８、
１１．２、１１．６、１１．８、１２．０、１２．２ま
たは１２．４以上であって、および、それとは独立に、
好ましくは、与えられた順に好ましさが増すものとし
て、１６、１５．０、１４．６、１４．２、１３．８、
１３．６、１３．４または１３．３以下である親水性−
親油性バランス（以下、通常「ＨＬＢ」と略す）を有す
る界面活性剤から選択されるのが好ましい。上述のサブ
成分（Ａ．１）として使用のためのこの範囲内のＨＬＢ
を有する適当な商業上入手し得るノニオン性界面活性剤
としては、ＭＡＣＯＬＯＬＡ−４、ＡＬＫＡＳＵＲＦＬ
Ａ−ＥＰ４５、ＣＨＥＭＡＬＬＡ−９、ＦＬＯ ＭＯ６
Ｄ、ＰＬＵＲＯＦＡＣＲ ＡＲ２０、ＡＬＫＡＳＵＲＦ
ＯＰ−５、ＴＲＩＴＯＮＤＦ−１２、Ｎ−８７、および
ＤＦ−１８、ＡＬＫＡＭＵＬ４００ＭＯ、ＴＥＲＧＩＴ
ＯＬＴＭＮ−６、ＰＬＵＲＯＮＩＣＬ４３、およびＮＥ
ＯＤＯＬ２５−７、１−７３Ｂ、９１−８、等の物質が
挙げられる。

【００１９】使用する場合のサブ成分（Ａ．２）は、好
ましくは、Ｔｏｍａｈ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｐｒｏｄｕ
ｃｔｓ，Ｍｉｌｔｏｎ，Ｗｉｓｃｏｎｓｉｎによって商
業的に供給され、その供給者によってその界面活性剤成
分、すなわち両性界面活性剤であるイソデシロキシプロ
ピルアミノジプロピオン酸のモノナトリウム塩の約３５
％の水溶液であると報告されているＡｌｋａｌｉ Ｓｕ
ｒｆａｃｔａｎｔ ＪＥＮ２７００、およびＣｈｅｍａ
ｘ，Ｉｎｃ．，Ｇｒｅｅｎｖｉｌｌｅ，Ｓｏｕｔｈ Ｃ
ａｒｏｌｉｎａから商業的に入手することができ、その
供給者によって、リン酸の有機エステルおよび／または
リン酸の有機エステルの塩を包含する両性−アニオン性
アルカリ安定性界面活性剤であると報告されているが他
の組成情報は公開されていないＳＵＲＭＡＸＣＳ−５０
４、−５１５、−５２１、−５２２、−５５５、−５８
６、−６３４、−６８４、−７２７、−７７２および７
８６界面活性剤よりなる群から選ばれる。

【００２０】本発明の組成物は、独立に、好ましくは、
サブ成分（Ａ．１）とサブ成分（Ａ．２）の両方を、
（Ａ．２）：（Ａ．１）の比で、与えられた順に好まし
さが増すものとして、少なくとも０．０２：１．０、
０．０４：１．０、０．０６：１．０、０．０８：１．
０、０．１０：１．０、０．１２：１．０、０．１４：
１．０、０．１６０：１．０、０．１７０：１．０、
０．１８０：１．０または０．１９０：１．０で、およ
び、それとは独立に、好ましくは、与えられた順に好ま
しさが増すものとして、１．０：１．０、０．８０：
１．０、０．６０：１．０、０．４０：１．０、０．３
０：１．０、０．２５：１．０または０．２０：１．０
以下で含有する。

【００２１】本発明の濃縮液組成物において、成分
（Ａ）の合計量は、好ましくは、与えられた順に好まし
さが増すものとして、少なくとも２５、３５、４０、４
５、５０、５５、６０、６５、７０、７５、８０、８
５、９０、９５、１００、１０５、１１０、１１５、１
２０または１２５ｇ／ｋｇ組成物全体（以下、通常単に
ｇ／ｋｇという）であり、およびそれとは独立に、好ま
しくは、与えられた順に好ましさが増すものとして、５
００、４００、３５０、３００、２７５、２５０、２２
５、２００、１８５、１７５、１６５または１６０ｇ／
ｋｇ以下である。

【００２２】一般に、本発明の処理液において、それに
ついての濃縮液組成物における好ましい濃度がここに特
定されている（水を除く）成分の濃度は、好ましくは、
与えられた順に好ましさが増すものとして、濃縮液組成
物中の同じ成分について特定された濃度の少なくとも
０．００２、０．００４、０．００６、０．００８、
０．０１０、０．０１５、０．０２０または０．０２５
倍であり、およびそれとは独立に、主として経済的理由
から、好ましくは、与えられた順に好ましさが増すもの
として、濃縮液組成物中の同じ成分について特定された
濃度の０．１５、０．１０、０．０９０、０．０８０、
０．０７０、０．０６０、０．０５０、０．０４５、
０．０４０または０．０３５倍以下である。例えば、処
理液において、成分（Ａ）の濃度は、好ましくは、与え
られた順に好ましさが増すものとして、少なくとも０．
７５、１．０５、１．２０、１．３５、１．５０、１．
６５、１．８０、１．９５、２．１０、２．２５、２．
４０、２．５５、２．７０、２．８５、３．００、３．
１５、３．３０、３．４５、３．６０または３．７５ｇ
／ｋｇであり、それとは独立に、好ましくは、与えられ
た順に好ましさが増すものとして、１５．０、１２．
０、１０．５、９．０、８．２５、７．５０、６．７
５、６．００、５．５５、５．２５、４．９５または
４．８０ｇ／ｋｇ以下である。しかしながら、本発明の
実際の濃縮液組成物については、処理液中に１〜２０％
の濃縮液組成物の範囲での実際の濃縮液組成物の量を与
えるように、実際の濃縮液組成物を希釈することによっ
て製造された処理液が特定の目的のためにもっとも好ま
しい。比較的少ない量の汚れを除去する場合には、この
範囲内での、濃縮液のより少ない量が一般に満足すべき
ものであり、かつ処理液としてより経済的であり、ま
た、この範囲内での、濃縮液のより多い量が、経済的に
許容し得る時間内に、重い負荷の汚れを除去するのに処
理液に必要とされる可能性が高い。

【００２３】上述の成分（Ｂ）は、好ましくは、式
（Ｉ）の基における窒素および炭素原子がすべて５また
は６員環構造の部分である分子、より好ましくは、Ｎ−
アルキル−２−ピロリドン類であって、そのアルキル基
がより好ましくは直鎖で、および、それとは独立に、好
ましくは、与えられた順に好ましさが増すものとして、
少なくとも２、３、４、５、６、７または８の炭素数を
有し、および、それとは独立に、好ましくは、与えられ
た順に好ましさが増すものとして、３０、２０、１８、
１６、１４、１２、１１、１０または９以下の炭素数を
有するものの群から選択される。

【００２４】本発明の濃縮液組成物において、成分
（Ｂ）の濃度は、好ましくは、少なくとも０．５、１．
０、１．５、２．０、２．５、３．０、３．５、４．
０、４．３、４．６または４．９ｇ／ｋｇ濃縮液であ
り、および、それとは独立に、好ましくは、与えられた
順に好ましさが増すものとして、１００、６０、４０、
３５、３０、２５、２０、１５、１０、９．０、８．
０、７．５、７．０、６．５、６．０、５．７、５．４
または５．１ｇ／ｋｇ以下である。また、それとは独立
に、成分（Ｂ）の濃度：成分（Ａ）の濃度の比は、好ま
しくは、与えられた順に好ましさが増すものとして、少
なくとも０．００４：１．０、０．００８：１．０、
０．０１２：１．０、０．０１６：１．０、０．０２
０：１．０、０．０２４：１．０、０．０２８：１．
０、０．０３２：１．０、０．０３４０：１．０、０．
０３５０：１．０、０．０３６０：１．０、０．０３７
０：１．０、０．０３８０：１．０または０．０３９
０：１．０であり、および、それとは独立に、好ましく
は、主として経済的理由から、与えられた順に好ましさ
が増すものとして、０．５０：１．０、０．３５：１．
０、０．２０：１．０、０．１５：１．０、０．１０
０：１．０、０．０９０：１．０、０．０８０：１．
０、０．０７０：１．０、０．０６０：１．０、０．０
５０：１．０、０．０４５：１．０または０．０４１：
１．０以下である。

【００２５】好ましいものとして、本発明組成物中に存
在させる場合、ｐＨ調整成分（Ｃ）は、好ましくは、一
般に洗浄処方物中の「無機ビルダー」として有用である
ことが知られている種々の無機酸、塩、および水酸化物
から選ばれる。無機ビルダー塩は一般に、アルカリ金属
ケイ酸塩、アルカリ金属ホウ酸塩、アルカリ金属炭酸
塩、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ金属ポリリン酸塩、
アルカリ金属リン酸塩、アルカリ金属オルソリン酸塩、
アルカリ金属ピロリン酸塩等の多官能価無機酸の塩であ
る。ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、オルソ
ケイ酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム、ホウ酸ナトリ
ウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、リン酸トリナ
トリウム、オルトリン酸ジナトリウム、メタリン酸ナト
リウム、ピロリン酸ナトリウム、および等価のカリウム
塩等の塩、および水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
が本発明組成物のための適当なｐＨ調整剤である。リチ
ウム、ルビジウムおよびセシウムの塩および水酸化物も
適当であるが、価格がより高いので通常はあまり好まし
くない。また、アンモニウム塩は技術的には適当である
が、一般に、揮発による損失の機会およびそれに伴うア
ンモニアヒュームの不快な臭いゆえに避けられる。

【００２６】本発明の酸性ｐＨ値が好ましい特定の態様
のために、成分（Ｃ）は好ましくは（Ｃ．１）ホウ酸ま
たは縮合ホウ酸のアルカリ金属塩と（Ｃ．２）遊離のホ
ウ酸または縮合ホウ酸との混合物を含有し、より好まし
くはかかる混合物より本質的になり、さらに一層好まし
くはかかる混合物のみよりなる。オルソホウ酸（すなわ
ち、ＨＢＯ）が好ましく、およびそれとは独立に他のア
ルカリ金属塩よりもカリウム塩が好ましく、ナトリウム
塩がその次に好ましい。サブ成分（Ｃ．１）は、適当な
ホウ酸を、最終的に目的とする量よりも過剰な量で組成
物に添加し、その目的とする少部分をアルカリ金属の酸
化物、炭酸塩および／または水酸化物で中和することに
よって、供給するのが好都合であり、通常好ましく、そ
の場合の好ましい量の計算の目的については、添加した
アルカリ金属の酸化物、炭酸塩および／または水酸化物
の量で、化学量論的に可能な程度に、各ホウ酸分子中の
水素原子のすべてを中和するものとする。本発明の濃縮
液組成物中のサブ成分（Ｃ．１）の濃度は、好ましく
は、与えられた順に好ましさが増すものとして、少なく
とも２０、３０、４０、５０、６０、７０、８０、９
０、１００、１１０、１２０、１３０、１４０、１５
０、１５５または１６０ミリモル／ｋｇ組成物全体（以
下、通常ｍＭ／ｋｇと略す）であり、また、それとは独
立に、好ましくは、与えられた順に好ましさが増すもの
として２．０、１．５、１．０、０．９０、０．８０、
０．７０、０．６０、０．５０、０．４０、０．３０、
０．２５、０．２０、０．１９０、０．１８０または
０．１７０モル／ｋｇ組成物全体（以下、通常Ｍ／ｋｇ
と略す）以下である。

【００２７】サブ成分（Ｃ．２）はその塩がサブ成分
（Ｃ．１）を構成する酸と同じ酸であるかまたはかかる
酸の混合物である。好ましい量を計算する目的のために
は、サブ成分（Ｃ．２）の有効量は、直上パラグラフに
記述したように中和されるものとされた、添加された量
を排除するものとする。サブ成分（Ｃ．２）の量は、好
ましくは、本発明組成物中に存在する、サブ成分（Ｃ．
２）の有効量：サブ成分（Ｃ．１）の量の比が、与えら
れた順に好ましさが増すものとして、少なくとも０．
３：１．０、０．５：１．０、０．６０：１．０、０．
７０：１．０、０．８０：１．０、０．９０：１．０、
１．００：１．０、１．１０：１．０、１．２０：１．
０または１．２５：１．０であり、また、それとは独立
に、好ましくは、与えられた順に好ましさが増すものと
して、８：１．０、６：１．０、５．０：１．０、３．
０：１．０、２．５：１．０、２．１：１．０、１．
９：１．０、１．７：１．０、１．６０：１．０、１．
５０：１．０、１．４０：１．０、１．３５：１．０ま
たは１．３０：１．０以下であるような量である。

【００２８】任意的な溶媒成分（Ｄ）は本発明の組成物
中では通常必要とされず、この成分の基準を満たす化学
物質の大部分が、大気中への排出についての程度につい
て、大幅に制限されている限り、必要とされないなら入
れない方が好ましい。しかしながら、ある特定の使用に
ついては、かかる溶媒が満足な結果を得るために必要と
されるかもしれない。

【００２９】任意的な可溶化剤成分（Ｅ）も一般的には
本発明の大抵の組成物中で必要とされない。その理由の
１つは、成分（Ａ）の好ましいものがある程度の可溶化
作用（ｈｙｄｒｏｔｒｏｐｉｎｇ ｅｆｆｅｃｔ）を有
しているからである。アルキルベンゼンスルホン酸、特
にクメンスルホン酸の塩等の常用の可溶化剤が本発明の
洗浄目的を達成するのに適当であるが、多くの航空宇宙
に関する適用に対しては、かかる適用について規定され
ている、表面上の残留イオウについての非常に低い許容
量ゆえに、使用すべきでない。したがって、本発明の大
抵の処方のために、可溶化剤（ｈｙｄｒｏｔｒｏｐｅ
ｓ）を添加する必要がある場合には、他の２つのタイプ
の可溶化剤が好ましい。すなわち、（ｉ）有機リン酸エ
ステル、および（ｉｉ）アルキルおよびアルケニル置換
環状酸無水物、特に炭素数６〜２０のアルキルまたはア
ルケニル基で置換されたＣ末端ジカルボン酸の無水物。
このタイプの可溶化剤の特に好ましい例はノネニル（ｎ
ｏｎｅｎｙｌ）コハク酸無水物である。これらの２つの
タイプは両者を、タイプ（ｉ）／タイプ（ｉｉ）の比
が、好ましくは、与えられた順に好ましさが増すものと
して、少なくとも０．１、０．２、０．４、０．６、
０．８０、０．９０、１．００、１．１０、１．２０、
１．３０、１．４０、１．５０または１．５５であっ
て、および、それとは独立に、好ましくは、与えられた
順に好ましさが増すものとして、２０、１５、１０、
７、５、４、３、２．７、２．４、２．２、２．０、
１．９、１．８、１．７５、１．７０または１．６５以
下であるように、組み合わせて使用するのがより一層好
ましい。可溶化剤の量は臨界的でないと思われるが、好
ましいレベルの他の成分を有する高いアルカリ性の濃縮
液では、可溶化剤の合計量は、好ましくは、与えられた
順に好ましさが増すものとして、少なくとも５、２５ま
たは５０ｇ／Ｌであり、および、それとは独立に、好ま
しくは、与えられた順に好ましさが増すものとして、１
５０、９０または７０ｇ／Ｌ以下である。処理液または
より低いｐＨの濃縮液では、可溶化剤の存在は悪影響を
もたらさないが、可溶化剤は通常まったく必要ない。

【００３０】本発明組成物中での腐食抑制有効量の成分
（Ｆ）の存在はしばしばしかし常にではなく好ましい。
本質的に、アルミニウムに対し腐食抑制作用を有するこ
とが知られている有機物質のいずれをも上述した本発明
の任意成分（Ｆ）として用いることができる。本発明の
実施にもっとも有用な有機腐食抑制剤は、一般にアミ
ン、ニトロ化合物、イミダゾール類、ジアゾール類、ト
リアゾール類、カルボン酸等の窒素または酸素含有有機
化合物である。特に好ましい有機抑制剤は芳香族トリア
ゾール類およびその塩である。成分（Ｆ）を本発明濃縮
液組成物中に存在させ、これらの有機物質から選ぶ場合
に、その濃度は、好ましくは、与えられた順に好ましさ
が増すものとして、少なくとも０．００１、０．００
２、０．００４、０．００８、０．０１５、０．０３
０、０．０６０、０．１２、０．２５、０．３５、０．
４０、０．４５、０．４８、０．５２、０．５５または
０．５８ｇ／Ｌであって、および、それとは独立に、
主として経済的理由から、好ましくは、与えられた順に
好ましさが増すものとして、２０、２０、５、４．５、
４．０、３．６、３．２、２．８、２．４、２．０、
１．９、１．８、１．７または１．６ｇ／Ｌ以下であ
る。

【００３１】任意的な金属イオン封鎖剤成分（Ｇ）は本
発明の大抵の組成物において必要とされないかまたは好
ましくない。しかし、ある場合、特に本発明組成物の大
量部分を形成する水が法外に硬度が高いものである場合
かおよび／またはやや酸性の処理液が好ましい場合に
は、成分（Ｇ）は有用であろう。水溶液中のアルミニウ
ム、カルシウムおよび／またはマグネシウムカチオンの
封鎖剤として当分野で認識されている物質であればいず
れも使用可能である。本発明のひとつの特定の態様のた
めに特に好ましいタイプの金属イオン封鎖剤は一般に商
業上入手することができ、しばしば「有機ビルダー」と
して知られているタイプのポリカルボキシレート共重合
体である。ローム・アンド・ハース（Ｒｏｈｍ ａｎｄ
Ｈａａｓ）によって供給されるＰｏｌｙｍｅｒ ＱＲ
１３６２−ＰＭＮおよびＡＣＵＳＯＬ１０２等の物質
が、本発明の実施におけるこの目的のために有用である
ことが見出された。本発明の処理液において、必要とさ
れる場合のポリカルボキシレート共重合体の濃度は、好
ましくは、与えられた順に好ましさが増すものとして、
少なくとも０．１、０．２、０．４、０．８、１．５、
２．０、２．５、２．８、３．１、３．４、３．６、
３．７、３．８、３．９、４．０または４．１ｇ／Ｌで
あり、および、それとは独立に、好ましくは、与えられ
た順に好ましさが増すものとして、１００、５０、３
８、２８、２４、２０、１６、１４、１３、１２または
１１ｇ／Ｌ以下である。

【００３２】処理液のｐＨが酸性である本発明の特定の
態様について、他の好ましい金属イオン封鎖剤は酸分子
中に配置された、少なくとも２つの（カルボキシル基の
部分であってなくても良い）ＯＨ基を、その２つの酸素
原子が少なくとも２つの炭素原子によって互いに隔てら
れた状態で、含有する十分に水溶性の有機酸およびその
塩を包含する。かかる酸の好ましい例はニトリロトリ酢
酸（「ＮＴＡ」）、エチレンジアミン四酢酸（「ＥＤＴ
Ａ」）、および、特に好ましくは、クエン酸を包含す
る。７以下のｐＨ価を有する処理液を調製するのに使用
するための濃縮液においては、組成物全体のｋｇ当りの
（対応する酸よりも塩がこの金属イオン封鎖剤成分の源
であるとしても、酸形態での）カルボキシル基のヒドロ
キシル部分も含むヒドロキシルグラム当量数（以下、通
常（ＯＨ−ｅｑ）／ｋｇと略す）は、好ましくは、少な
くとも０．０５、０．１０、０．２０、０．３０、０．
３５、０．４０、０．４５または０．５０（ＯＨ−ｅ
ｑ）／ｋｇであり、および、それとは独立に、好ましく
は、２．５、２．０、１．５、１．２、０．９、０．８
０、０．７０、０．６５、０．６０または０．５５（Ｏ
Ｈ−ｅｑ）／ｋｇ以下である。

【００３３】ばり取りされ／脱脂され／洗浄されるべき
金属製品は、本発明の水性ばり取り／脱脂／洗浄用組成
物および適当な大量仕上げ媒体と接触させ、ばり取り／
脱脂／洗浄に有効な十分な温度で十分な時間、運動させ
ながら、保持すべきである。１８〜２５℃の通常の人に
快適な周囲温度が通常十分であり、それで十分な場合に
は、便宜上非常に好ましい。その理由は、大量仕上げに
適した機械装置のほとんどは温度コントロール装置を有
していないからである。平均タイプの汚れを除去するた
めには、当業界で知られたと実質上同じ機械的条件、お
よび媒体、加工物および液体間の比率を用いて、２〜１
０分の時間が適当である。

【００３４】当業界で良く理解されているごとく、ばり
取り／脱脂／洗浄操作後、加工物を、アルカリまたは酸
洗浄、脱酸、化成処理（ｃｏｎｖｅｒｓｉｏｎ ｃｏａ
ｔｉｎｇ）やクロム洗浄工程（ｃｈｒｏｍｉｕｍ ｗａ
ｓｈ ｓｔｅｐ）のような化成皮膜改良後処理（ｃｏｎ
ｖｅｒｓｉｏｎ−ｃｏａｔｉｎｇ−ｉｍｐｒｏｖｉｎｇ
ｗａｓｈ ｃｏａｔ）またはシーラー処理（ｓｅａｌ
ｅｒ）等の他の通常の工程で加工することができ、ま
た、必要に応じ、加工物に、有機または無機保護塗料を
塗布することができる。追加の工程のすべては、当業界
で周知であり、加工物が意図される特定の用途によって
必要とされる。

【００３５】以上説明した本発明の態様は好ましいも
の、さらに好ましいもの等も含め以下の通り表すことが
できる。 （１） そのままおよび水で希釈後のいずれかまたは両
方において、大量仕上げによって、汚れた金属加工物表
面から汚れを除去するのを助けるのに適した液体組成物
であって、水および、ある濃度の （Ａ）（Ａ．１）化学式 −（ＣＨＸＯ）−（式中、ｍ
は２、３または４であり、ｚは０〜２ｍの整数であり、
Ｘはハロゲン原子を表し、ｚが１より大であるときは各
Ｘについて同一のもしくは異なるハロゲン原子を表し、
ｖは正の整数を表す）で表される基を含有するノニオン
性界面活性剤分子、および（Ａ．２）いずれもアルカリ
安定性である、アニオン性界面活性剤、両性界面活性
剤、およびアニオン性でかつ両性の界面活性剤よりなる
群から選ばれた成分、および、ある濃度の （Ｂ）成分（Ａ）の一部である分子を除く分子であっ
て、一般化学式Ｉ

【００３６】

【化３】

【００３７】［式中、Ｒは式−ＣＨＦ（式中、ｎは６〜
２２の整数であり、ｙは０〜（２ｎ＋１）の整数であ
る）で表される一価の脂肪族基を表す］で表される基を
含有する分子よりなる群から選ばれた成分を含有する液
体組成物。

【００３８】（２） 成分（Ａ）濃度が少なくとも約４
０ｇ／ｋｇであり、成分（Ａ）がある濃度のサブ成分
（Ａ．１）および（Ａ．２）の各々を包含し、（Ａ．
２）の濃度：（Ａ．１）の濃度の比が約０．０６：１．
０〜約０．６０：１．０であり、成分（Ｂ）の濃度が少
なくとも約１．５ｇ／ｋｇであり、成分（Ｂ）の濃度：
成分（Ａ）の濃度の比が約０．０１６：１．０〜約０．
１５：１．０である上記（１）記載の組成物。 （３） サブ成分（Ａ．１）が、（Ａ．１．１）（Ａ．
１．１．１）プロピレンオキサイドとエチレンオキサイ
ドとのブロック共重合体、（Ａ．１．１．２）エトキシ
ル化された、およびエトキシル化されかつプロポキシル
化された脂肪アルコール、（Ａ．１．１．３）エトキシ
ル化された、およびエトキシル化されかつプロポキシル
化されたアルキルフェノール類、および（Ａ．１．１．
４）エトキシル化されたアルキルまたはアリール部分
（サブ−サブ成分（Ａ．１．１）のすべての成分は末端
エトキシまたはプロポキシ基を炭素数１〜４の低分子量
キャッピング基でキャッピングすることによって修飾さ
れていても良い）、（Ａ．１．２）分子構造中にポリオ
キシエチレンブロックを含有する脂肪酸および／または
脂肪アルコールの中性エステル、（Ａ．１．３）エトキ
シル化された脂肪アミン；および（Ａ．１．４）エトキ
シル化されたモノグリセリドおよびジグリセリドよりな
る群れから選ばれ、成分（Ａ）の濃度が少なくとも約６
０ｇ／ｋｇであり、（Ａ．２）の濃度：（Ａ．１）の濃
度の比が約０．１０：１．０〜約０．４０：１．０であ
り、成分（Ｂ）の濃度が少なくとも約２．５ｇ／ｋｇで
あり、成分（Ｂ）の濃度：成分（Ａ）の濃度の比が約
０．０２４：１．０〜約０．１５：１．０である上記
（２）記載の組成物。

【００３９】（４） 成分（Ｂ）が、アルキル基が２〜
２０の炭素数を有するＮ−アルキル−２−ピロリドン類
よりなる群から選ばれ、成分（Ａ）の濃度が少なくとも
約８０ｇ／ｋｇであり、成分（Ｂ）の濃度：成分（Ａ）
の濃度の比が約０．０２４：１．０〜約０．０９０：
１．０である上記（３）記載の組成物。 （５） アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属ケイ酸
塩、アルカリ金属ホウ酸塩、アルカリ金属炭酸塩、アル
カリ金属硫酸塩、アルカリ金属ポリリン酸塩、アルカリ
金属リン酸塩、アルカリ金属オルトリン酸塩およびアル
カリ金属ピロリン酸塩よりなる群から選ばれるアルカリ
性無機ビルダーをさらに含有する上記（４）記載の組成
物。 （６） アルカリ性無機ビルダーがアルカリ金属ケイ酸
塩である上記（５）記載の組成物。 （７） 酸性で、あるモル濃度の、ホウ酸類および縮合
ホウ酸類のアルカリ金属塩よりなる群から選ばれるサブ
成分（Ｃ．１）、およびあるモル濃度の、遊離のホウ酸
類および縮合ホウ酸類よりなる群から選ばれるサブ成分
（Ｃ．２）をさらに含有する上記（４）記載の組成物。

【００４０】（８） サブ成分（Ｃ．１）のモル濃度が
少なくとも約６０ｍＭ／ｋｇであり、サブ成分（Ｃ．
２）のモル濃度：サブ成分（Ｃ．１）のモル濃度の比が
約０．８０：１．０〜約２．５：１．０である上記
（７）記載の組成物。 （９） サブ成分（Ｃ．２）がオルトホウ酸であり、サ
ブ成分（Ｃ．１）がオルトホウ酸のカリウム塩よりなる
上記（８）記載の組成物。 （１０） サブ成分（Ａ．１）が一般式Ｒ−（ＣＨＯ）
−Ｒ（式中、Ｒは炭素数９〜１２のアルキル基を表し、
Ｒは水素または炭素数２以下のアルキル基を表し、ｗは
約６．０から約１１．０、１０．０、９．６または９．
３までの平均値を有する数である）で表される分子より
なる群から選ばれ、成分（Ａ）の濃度が少なくとも約１
００〜約１８５ｇ／ｋｇであり、（Ａ．２）の濃度：
（Ａ．１）の濃度の比が約０．１７０：１．０〜約０．
３０：１．０であり、成分（Ｂ）が、アルキル基が６〜
１０の炭素数を有するＮ−アルキル−２−ピロリドン類
よりなる群から選ばれ、成分（Ｂ）の濃度が約３．５〜
約７ｇ／ｋｇであり、成分（Ｂ）の濃度：成分（Ａ）の
濃度の比が約０．０３５：１．０〜約０．０６０：１．
０であり、サブ成分（Ｃ．１）のモル濃度が約０．１０
０〜約０．２０Ｍ／ｋｇであり、サブ成分（Ｃ．２）の
モル濃度：サブ成分（Ｃ．１）のモル濃度の比が約１．
００：１．０〜約１．５０：１．０である上記（９）記
載の組成物。

【００４１】（１１） 金属表面を有する複数の固体加
工物を、該加工物および固体状仕上げ媒体が入っている
のと同じ容器中の水性液体組成物の存在下に、大量仕上
げすることによって、ばり取り／脱脂／洗浄する方法で
あって、その改良が該水性液体組成物として上記（１）
記載の組成物を利用することを特徴とする該方法。 （１２） 該水性液体組成物において、成分（Ａ）の濃
度が約１．２〜約９．０ｇ／ｋｇであり、成分（Ａ）が
ある濃度のサブ成分（Ａ．１）および（Ａ．２）の各々
を包含し、（Ａ．２）の濃度：（Ａ．１）の濃度の比が
約０．０６：１．０〜約０．６０：１．０であり、成分
（Ｂ）の濃度が約０．４５〜約１．２ｇ／ｋｇであり、
成分（Ｂ）の濃度：成分（Ａ）の濃度の比が約０．０１
６：１．０〜約０．１５：１．０である上記（１１）記
載の方法。

【００４２】（１３） 該水性液体組成物において、サ
ブ成分（Ａ．１）が、（Ａ．１．１）（Ａ．１．１．
１）プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドとのブ
ロック共重合体、（Ａ．１．１．２）エトキシル化され
た、およびエトキシル化されかつプロポキシル化された
脂肪アルコール、（Ａ．１．１．３）エトキシル化され
た、およびエトキシル化されかつプロポキシル化された
アルキルフェノール類、および（Ａ．１．１．４）エト
キシル化されたアルキルまたはアリール部分（副−副成
分（Ａ．１．１）のすべての成分は末端エトキシまたは
プロポキシ基を炭素数１〜４の低分子量キャッピング基
でキャッピングすることによって修飾されていても良
い）、（Ａ．１．２）分子構造中にポリオキシエチレン
ブロックを含有する脂肪酸および／または脂肪アルコー
ルの中性エステル、（Ａ．１．３）エトキシル化された
脂肪アミン；および（Ａ．１．４）エトキシル化された
モノグリセリドおよびジグリセリドよりなる群れから選
ばれ、成分（Ａ）の濃度が約１．８〜約７．５ｇ／ｋｇ
であり、（Ａ．２）の濃度：（Ａ．１）の濃度の比が約
０．１０：１．０〜約０．４０：１．０であり、成分
（Ｂ）の濃度が約０．０７５〜約０．６０ｇ／ｋｇであ
り、成分（Ｂ）の濃度：成分（Ａ）の濃度の比が約０．
０２４：１．０〜約０．１５：１．０である上記（１
２）記載の方法。

【００４３】（１４） 成分（Ｂ）が、アルキル基が２
〜２０の炭素数を有するＮ−アルキル−２−ピロリドン
類よりなる群から選ばれ、成分（Ａ）の濃度が約２．４
〜約６．０ｇ／ｋｇであり、成分（Ｂ）の濃度：成分
（Ａ）の濃度の比が約０．０２４：１．０〜約０．０９
０：１．０である上記（１３）記載の方法 （１５） 該水性液体組成物が少なくとも約９．３のｐ
Ｈ値を有し、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属ケイ
酸塩、アルカリ金属ホウ酸塩、アルカリ金属炭酸塩、ア
ルカリ金属硫酸塩、アルカリ金属ポリリン酸塩、アルカ
リ金属リン酸塩、アルカリ金属オルトリン酸塩およびア
ルカリ金属ピロリン酸塩よりなる群から選ばれるアルカ
リ性無機ビルダーをさらに含有する上記（１４）記載の
方法。 （１６） 該水性液体組成物が少なくとも約１１．３の
ｐＨ値を有し、アルカリ性無機ビルダーがアルカリ金属
ケイ酸塩である上記（１５）記載の方法。

【００４４】（１７） 該水性液体組成物が約４．０〜
約６．９のｐＨ値を有し、あるモル濃度の、ホウ酸類お
よび縮合ホウ酸類のアルカリ金属塩よりなる群から選ば
れるサブ成分（Ｃ．１）、およびあるモル濃度の、遊離
のホウ酸類および縮合ホウ酸類よりなる群から選ばれる
サブ成分（Ｃ．２）をさらに含有する上記（１４）記載
の方法。 （１８） 該水性液体組成物において、サブ成分（Ｃ．
１）のモル濃度が少なくとも約１．８ｍＭ／ｋｇであ
り、サブ成分（Ｃ．２）のモル濃度：サブ成分（Ｃ．
１）のモル濃度の比が約０．８０：１．０〜約２．５：
１．０であり、ｐＨ値が約４．６〜約５．９である上記
（１７）記載の方法。 （１９） 該水性液体組成物において、サブ成分（Ｃ．
２）がオルトホウ酸であり、サブ成分（Ｃ．１）がオル
トホウ酸のカリウム塩よりなる上記（１８）記載の方
法。

【００４５】（２０） 該水性液体組成物において、ｐ
Ｈ値が約５．１０〜約５．５０であり、サブ成分（Ａ．
１）が一般式Ｒ−（ＣＨＯ）−Ｒ（式中、Ｒは炭素数９
〜１２のアルキル基を表し、Ｒは水素または炭素数２以
下のアルキル基を表し、ｗは約６．０から約１１．０、
１０．０、９．６または９．３までの平均値を有する数
である）で表される分子よりなる群から選ばれ、成分
（Ａ）の濃度が約３．０〜約５．５ｇ／ｋｇであり、
（Ａ．２）の濃度：（Ａ．１）の濃度の比が約０．１７
０：１．０〜約０．３０：１．０であり、成分（Ｂ）
が、アルキル基が６〜１０の炭素数を有するＮ−アルキ
ル−２−ピロリドン類よりなる群から選ばれ、成分
（Ｂ）の濃度が約０．１０〜約０．２１ｇ／ｋｇであ
り、成分（Ｂ）の濃度：成分（Ａ）の濃度の比が約０．
０３５：１．０〜約０．０６０：１．０であり、サブ成
分（Ｃ．１）のモル濃度が約０．００３〜約０．００６
Ｍ／ｋｇであり、サブ成分（Ｃ．２）のモル濃度：サブ
成分（Ｃ．１）のモル濃度の比が約１．００：１．０〜
約１．５０：１．０である上記（１９）記載の方法。

【００４６】

【実施例】以下の実施例は本発明の組成物および方法を
例証するものである。実施例は単に例証目的のためであ
り、本発明を制限することを意図するものではない。濃縮物、処理液および方法の実施例 ５つの濃縮液組成物において使用される成分および各成
分の量、および、大抵の場合において、注記がなけれ
ば、脱イオン水中２０容量％の濃縮液組成物の溶液より
なる対応する処理液のｐＨ価を下記表１に示す。

【００４７】

【表１】

【００４８】表１に示すＮ−オクチルピロリドンは、Ｉ
ＳＰ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅｓ，Ｉｎｃ．，Ｗａｙｎ
ｅ，Ｎｅｗ Ｊｅｒｓｅｙからの市販製品であるＳＵＲ
ＦＡＤＯＮＥＬＰ−１００であった。表１に示すホウ酸
はＵ．Ｓ．Ｂｏｒａｘ，Ｉｎｃ．，Ｒｏｓｅｍｏｎｔ，
Ｉｌｌｉｎｏｉｓの市販製品であり、その供給者による
とＨＢＯの９９．９〜１００．９％に化学量論的に等価
のホウ素含量を有すると報告されている。表１において
またはここまでの明細書の記述において明らかにされて
いない、表１における他の成分の化学的性質および／ま
たは供給元は以下の通りであった。

【００４９】ＮＥＯＤＯＬ９１−８および１−７３Ｂ界
面活性剤は共にＳｈｅｌｌ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏ．
によって商業的に供給されていた。前者はその供給者に
よって、エトキシル化前に分子当り９〜１１の炭素数を
有し、エトキシル化後に分子当り平均８つのエチレンオ
キサイド残基を有し、１２．５のＨＬＢ値を有する線状
第一級アルコールのエトキシレートであると報告されて
いる。後者はその供給者によって、分子当り３および７
個のエチレンオキサイド残基の平均数を有する２つの別
のエトキシレートをブレンドすることによって得られ、
１１．２〜１２．３の総括ＨＬＢ値を有する、分子当り
総括平均（ｏｖｅｒａｌｌ ａｖｅｒａｇｅ）で５．６
個のエチレンオキサイド残基を有するＣ第一級アルコー
ルのエトキシレートのブレンドであると報告されてい
る。使用したメタケイ酸ナトリウム・５水和物は商品名
ＵＮＩＦＬＯ２６のもとにキルクランド、ワシントンの
Ｖａｎ Ｗａｔｅｒｓ ＆ Ｒｏｇｅｒｓによって供給
された。使用したクエン酸はＨａｒｒｍａｎｎ ＆ Ｒ
ｅｉｍｅｒ Ｃｏｒｐ．、エルクハート、インジアナに
よって商業上供給され、その供給者によって１００％無
水クエン酸であると報告されていた。

【００５０】表１に示す濃縮液１〜３の各々の５、１
０、１５および２０容量％の水溶液を調製し、標準化し
た量のインク、リップスティック、ＣＯＳＭＯＬＥＮＥ
鉱油および車軸グリースで汚れたアルミニウム加工物を
洗浄するために周囲温度で試験した。大量仕上げメディ
ア、加工物および処理液が存在する容器中でパネルを２
〜１０分間振動させるかタンブルする。ついで本発明の
処理液および大量仕上げメディアとの接触から加工物を
除去し、水道水ですすぎ、検査する。すべての標準的汚
れの高度に有効な除去が達成される。アルミニウム加工
物のエッチングは目視検査によって観察されない。同様
に、濃縮液４および５の各々の１、３および５容量％の
水溶液を調製し、主として軽油および金属微粒子を包含
するかなり少ない汚れを有するアルミニウム加工物につ
いてであることを除き、同様な方法で試験する。汚れは
除去され、リンス後の加工物は清浄で光輝を有してい
る。

フロントページの続き (72)発明者 ウイリアム ジェー ウィトケ アメリカ合衆国、ミシガン 48016、クラ ークストン、サン バレイ ドライブ 6889

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 そのままおよび水で希釈後のいずれかま
   たは両方において、大量仕上げによって、汚れた金属加
   工物表面から汚れを除去するのを助けるのに適した液体
   組成物であって、水および、ある濃度の （Ａ）（Ａ．１）化学式 −（ＣＨＸＯ）−（式中、ｍ
   は２、３または４であり、ｚは０〜２ｍの整数であり、
   Ｘはハロゲン原子を表し、ｚが１より大であるときは各
   Ｘについて同一のもしくは異なるハロゲン原子を表し、
   ｖは正の整数を表す）で表される基を含有するノニオン
   性界面活性剤分子、および（Ａ．２）いずれもアルカリ
   安定性である、アニオン性界面活性剤、両性界面活性
   剤、およびアニオン性でかつ両性の界面活性剤よりなる
   群から選ばれた成分、および、ある濃度の （Ｂ）成分（Ａ）の一部である分子を除く分子であっ
   て、一般化学式Ｉ 【化１】 ［式中、Ｒは式−ＣＨＦ（式中、ｎは６〜２２の整数で
   あり、ｙは０〜（２ｎ＋１）の整数である）で表される
   一価の脂肪族基を表す］で表される基を含有する分子よ
   りなる群から選ばれた成分を含有する液体組成物。
2. 【請求項２】 成分（Ａ）濃度が少なくとも４０ｇ／ｋ
   ｇであり、成分（Ａ）がある濃度のサブ成分（Ａ．１）
   および（Ａ．２）の各々を包含し、（Ａ．２）の濃度：
   （Ａ．１）の濃度の比が０．０６：１．０〜０．６０：
   １．０であり、成分（Ｂ）の濃度が少なくとも１．５ｇ
   ／ｋｇであり、成分（Ｂ）の濃度：成分（Ａ）の濃度の
   比が０．０１６：１．０〜０．１５：１．０である請求
   項１記載の組成物。
3. 【請求項３】 サブ成分（Ａ．１）が、（Ａ．１．１）
   （Ａ．１．１．１）プロピレンオキサイドとエチレンオ
   キサイドとのブロック共重合体、（Ａ．１．１．２）エ
   トキシル化された、およびエトキシル化されかつプロポ
   キシル化された脂肪アルコール、（Ａ．１．１．３）エ
   トキシル化された、およびエトキシル化されかつプロポ
   キシル化されたアルキルフェノール類、および（Ａ．
   １．１．４）エトキシル化されたアルキルまたはアリー
   ル部分（サブ−サブ成分（Ａ．１．１）のすべての成分
   は末端エトキシまたはプロポキシ基を炭素数１〜４の低
   分子量キャッピング基でキャッピングすることによって
   修飾されていても良い）、（Ａ．１．２）分子構造中に
   ポリオキシエチレンブロックを含有する脂肪酸および／
   または脂肪アルコールの中性エステル、（Ａ．１．３）
   エトキシル化された脂肪アミン；および（Ａ．１．４）
   エトキシル化されたモノグリセリドおよびジグリセリド
   よりなる群れから選ばれ、成分（Ａ）の濃度が少なくと
   も６０ｇ／ｋｇであり、（Ａ．２）の濃度：（Ａ．１）
   の濃度の比が０．１０：１．０〜０．４０：１．０であ
   り、成分（Ｂ）の濃度が少なくとも２．５ｇ／ｋｇであ
   り、成分（Ｂ）の濃度：成分（Ａ）の濃度の比が０．０
   ２４：１．０〜０．１５：１．０である請求項２記載の
   組成物。
4. 【請求項４】 成分（Ｂ）が、アルキル基が２〜２０の
   炭素数を有するＮ−アルキル−２−ピロリドン類よりな
   る群から選ばれ、成分（Ａ）の濃度が少なくとも８０ｇ
   ／ｋｇであり、成分（Ｂ）の濃度：成分（Ａ）の濃度の
   比が０．０２４：１．０〜０．０９０：１．０である請
   求項３記載の組成物。
5. 【請求項５】 アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属ケ
   イ酸塩、アルカリ金属ホウ酸塩、アルカリ金属炭酸塩、
   アルカリ金属硫酸塩、アルカリ金属ポリリン酸塩、アル
   カリ金属リン酸塩、アルカリ金属オルトリン酸塩および
   アルカリ金属ピロリン酸塩よりなる群から選ばれるアル
   カリ性無機ビルダーをさらに含有する請求項４記載の組
   成物。
6. 【請求項６】 酸性で、あるモル濃度の、ホウ酸類およ
   び縮合ホウ酸類のアルカリ金属塩よりなる群から選ばれ
   るサブ成分（Ｃ．１）、およびあるモル濃度の、遊離の
   ホウ酸類および縮合ホウ酸類よりなる群から選ばれるサ
   ブ成分（Ｃ．２）をさらに含有する請求項４記載の組成
   物。
7. 【請求項７】 サブ成分（Ｃ．１）のモル濃度が少なく
   とも６０ｍＭ／ｋｇであり、サブ成分（Ｃ．２）のモル
   濃度：サブ成分（Ｃ．１）のモル濃度の比が０．８０：
   １．０〜２．５：１．０である請求項６記載の組成物。
8. 【請求項８】 サブ成分（Ｃ．２）がオルトホウ酸であ
   り、サブ成分（Ｃ．１）がオルトホウ酸のカリウム塩よ
   りなる請求項７記載の組成物。
9. 【請求項９】 サブ成分（Ａ．１）が一般式Ｒ−（ＣＨ
   Ｏ）−Ｒ（式中、Ｒは炭素数９〜１２のアルキル基を表
   し、Ｒは水素または炭素数２以下のアルキル基を表し、
   ｗは６．０から１１．０、１０．０、９．６または９．
   ３までの平均値を有する数である）で表される分子より
   なる群から選ばれ、成分（Ａ）の濃度が少なくとも１０
   ０〜１８５ｇ／ｋｇであり、（Ａ．２）の濃度：（Ａ．
   １）の濃度の比が０．１７０：１．０〜０．３０：１．
   ０であり、成分（Ｂ）が、アルキル基が６〜１０の炭素
   数を有するＮ−アルキル−２−ピロリドン類よりなる群
   から選ばれ、成分（Ｂ）の濃度が３．５〜７ｇ／ｋｇで
   あり、成分（Ｂ）の濃度：成分（Ａ）の濃度の比が０．
   ０３５：１．０〜０．０６０：１．０であり、サブ成分
   （Ｃ．１）のモル濃度が０．１００〜０．２０Ｍ／ｋｇ
   であり、サブ成分（Ｃ．２）のモル濃度：サブ成分
   （Ｃ．１）のモル濃度の比が１．００：１．０〜１．５
   ０：１．０である請求項８記載の組成物。
10. 【請求項１０】 金属表面を有する複数の固体加工物
    を、該加工物および固体状仕上げ媒体が入っているのと
    同じ容器中の水性液体組成物の存在下に、大量仕上げす
    ることによって、ばり取り／脱脂／洗浄する方法であっ
    て、その改良が該水性液体組成物として請求項１記載の
    組成物を利用することを特徴とする該方法。