JPH10183045A - 両面多色印刷機用平版インキ - Google Patents

両面多色印刷機用平版インキ

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JPH10183045A
JPH10183045A JP34934596A JP34934596A JPH10183045A JP H10183045 A JPH10183045 A JP H10183045A JP 34934596 A JP34934596 A JP 34934596A JP 34934596 A JP34934596 A JP 34934596A JP H10183045 A JPH10183045 A JP H10183045A
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JP
Japan
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ink
lithographic
viscosity
silicone oil
impression cylinder
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Pending
Application number
JP34934596A
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English (en)
Inventor
Shinkichi Arai
新井信吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷適性を損なわず、かつどのような印刷用紙
を用いても圧胴へのパイリングを減少することができ、
また従来のセット時間遅延タイプのインキだけでなく、
高速セットタイプのインキにも利用できるため、棒積み
性、及び、作業性の向上したインキを提供する。 【解決手段】シリコーンオイルを0.1 〜5重量%含有
し、コーンアンドプレート型粘度計で25℃、シェアレ
ート100/sにおける粘度が500ps以下であるこ
とを特徴とする両面多色印刷機用平版インキ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は両面多色印刷機用平
版インキに関するもので、インキの平版印刷機圧胴への
パイリングを少なくすることができる両面多色印刷機用
平版インキに関するものである。本発明に於いて云う平
版印刷機圧胴とは一般的な両面多色平版印刷機の圧胴及
び、その平版印刷機圧胴にインキがパイリングしにくい
ような表面処理を施したジャケットを装着したものも含
まれる。
【0002】
【従来の技術】両面多色印刷機は反転方式のものと非反
転方式のものがあり、これらのいずれの方式においても
一旦紙面に乗ったインキが乾燥しないうちに圧胴と接触
するために、圧胴にインキが付着する。この付着したイ
ンキのタックが次第に上昇し、後から印刷される印刷物
と接触するため、光沢の劣化、表裏差、デラミ及び紙面
の汚れを生じさせる。酸化重合型の平版インキでは印刷
後瞬時に乾燥しないため、このような現象はさけられな
い。
【0003】両面多色印刷機の設計の時において、印刷
機圧胴表面にインキがパイリングしにくいように表面処
理をしたジャケットを装着しているものがあるが、セッ
トの早いタイプのインキでは、パイリング抑制効果はあ
まりない。セットが遅く、タックが上昇しにくい平版イ
ンキでも印刷枚数が増えると次第に表裏差が現れて、光
沢が失われてくる。
【0004】従来の両面多色印刷機用平版インキは、植
物性油を多用し、紙上でのセットを非常に遅くしアフタ
ータックを抑えることによって圧胴へ付着量及び、付着
したインキのタック上昇及び、乾燥を抑えている。ま
た、インキ中のロジン変性フェノール樹脂の溶解性を向
上させ、インキ中の溶剤分が揮散し難く、つまりタック
上昇を抑制するために、芳香成分を1重量%以上含む石
油系溶剤を使用しているものもある。これによって、印
刷物上の未乾燥インキが圧胴にパイリングしたインキに
とられる量が少なくなり、表裏の甚大な差は多少である
が改善されている。しかし、インキ自体のセット時間及
び乾燥時間が非常に遅いため、印刷物は半日以上移動不
可で、さらに絵柄によっては裏移り事故を起こすことも
ある。さらに、版を交換するごとに圧胴上にパイリング
したインキを洗浄しなければ次の原稿に影響するため、
圧胴を洗浄する手間が非常にかかっていた。このよう
に、圧胴へパイリングしたインキがトラブルの大きな原
因となっているため、圧胴へのパイリングを減少できる
両面多色印刷機用平版インキが課題となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は両面多色印刷
機使用時において、前記のような課題を解決するための
ものであり、印刷適性を損なわず、かつどのような印刷
用紙を用いても圧胴へのパイリングを減少することがで
き、また従来のセット時間遅延タイプのインキだけでな
く、高速セットタイプのインキにも利用できるため、棒
積み性、及び、作業性の向上したインキを提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリコーンオ
イルを0.1 〜5重量%含有し、コーンアンドプレート型
粘度計で25℃、シェアレート100/sにおける粘度
が500ps以下であることを特徴とする両面多色印刷
機用平版インキに関する。更に本発明は、シリコーンオ
イルがジメチルポリシロキサンであることを特徴とする
上記平版インキに関する。更に本発明は、添加するシリ
コーンオイル類の粘度が5cSt〜5000cSt 、好ましくは5
cSt 〜1000cSt 、更に好ましくは10cSt 〜100cStである
ことを特徴とする上記平版インキに関する。
【0007】更に本発明は、インキ溶剤の芳香成分が1
重量%以下であることを特徴とする上記平版インキに関
する。
【0008】
【発明の実施の形態】
【0009】本発明において、平版印刷インキとは酸化
重合型で両面多色平版印刷機に使用する印刷インキであ
り、インキに使用している樹脂としては、ロジン変性フ
ェノール樹脂、石油樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、
アクリル酸変性ロジンフェノール樹脂、アマニ油変性ロ
ジンフェノール樹脂などがある。その他乾性油、半乾性
油、溶剤、補助剤、顔料等はすべての種類のものに適用
できるものであり、従来公知の酸化重合型平版印刷イン
キはすべて本発明の対象となり得るものである。
【0010】更に本発明は、特に低芳香族、低毒性印刷
インキ用溶剤に溶解する樹脂組成物及びそれらを含む印
刷インキに関するものである。平版印刷インキ用石油系
溶剤として、日本石油(株)製のAFソルベント5、A
Fソルベント6などがある。
【0011】本発明において、シリコーンオイル類とは
ジメチルポリシロキサン、高級脂肪酸変性ポリシロキサ
ン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポ
リシロキサン等のポリシロキサン誘導体を云う。
【0012】本発明の平版印刷インキ中のシリコーンオ
イルの含有量はその種類にもよるが、0.1 重量%〜5重
量%であり、好ましくは0.3 重量%〜1重量%の範囲で
ある。含有量が0.1 重量%未満では圧胴へのパイリング
を十分に減少させることができず、5重量%を越えると
インキの転移性を劣化させ、ハイライト部分の着肉不良
をもたらす場合もあり得るので好ましくない。
【0013】また、平版印刷インキにシリコーンオイル
類を含有させるに際しては製品としての平版インキに所
定量添加してもよく、製造時にミキサーにて添加しても
よい。
【0014】本発明の両面多色印刷機用平版印刷インキ
はたとえば 顔料 10〜25(重量%) ロジンフェノール樹脂 15〜45 アルキッド樹脂 0〜10 植物性油 30〜50 印刷インキ用溶剤 10〜15 乾燥促進剤 0〜 3 シリコーンオイル 0.1〜5 その他の添加剤 0〜10 からなる。
【0015】顔料としては公知の一般的なもの、例えば
ベンジジンイエロー,レーキレッドC,カーミン6B,
フタロシアニンブルー,カーボンブラック、必要に応じ
て無機顔料や流動性調整剤としての体質顔料が使用され
る。
【0016】本発明の平版インキは、コーンアンドプレ
ート型粘度計で25℃、シェアレート100/sにおけ
る粘度が500ps以下、好ましくは200〜400p
sであり、粘度が上記数値より大きくなると、流動性、
転移性が低下するため印刷物全体にがさつきの傾向が出
てくる。また、粘度とともにインキのタック値も上昇す
るため、デラミなどが発生し易く、裏表差が生じ易くな
る。
【0017】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。例中「%」とは重量%を表す。なお、表1中のロジ
ン変性フェノール樹脂ワニス1,2(以下、樹脂ワニス
1,2)は下記処方により常法で得たものであり、AF
ソルベント5及び、5号ソルベントは日本石油(株)製
溶剤(商品名)、LIONOL BLUE FG7330は東洋インキ製造
(株)製青顔料(商品名)、TSF451-5,10,100,1000,500
0は東芝シリコーン(株)製シリコーンオイル(ジメチ
ルポリシロキサン)である。 ロジン変性フェノール樹脂ワニス処方
【0018】 (単位:重量%) 樹脂ワニス1 樹脂ワニス2 タマノール356 (ロジン変性フェノール 50.0 50.0 荒川化学工業製商品名) アマニ油 15.0 15.0 AFソルベント5 35.0 5号ソルベント 35.0
【0019】比較例、実施例のインキを表1に示す処方
に従って常法でインキを作成しタックを6.0 〜7.0 、シ
リコーンオイルを0.1 〜5重量%含有し、コーンアンド
プレート型粘度計で25℃、シェアレート100/sに
おける粘度を350〜400psに調整した。
【0020】
【表1】
【0021】上記処方の比較例、実施例のインキを用い
て次の条件でテストを行い、1万部印刷時の印刷機圧胴
へのパイリング状態を目視で測定した。
【0022】
【表2】
【0023】印刷条件 印刷機:SM102−8−P(ハイデルベルグPMT
(株)商品名) 用紙 :NPIコート(日本製紙(株)商品名) 湿し水:アクワマジックNS(東洋インキ製造(株)商
品名)の1.5%水道水溶液 印刷速度:10,000枚/時 温室度:24〜25℃,40〜50%RH
【0024】その結果、各実施例のインキを使用した場
合はいずれも印刷機圧胴へのパイリングが見られなかっ
たのに対し、比較例では、印刷機圧胴へのパイリングが
著しく、印刷物の光沢も劣化、デラミ現象が確認され
た。上記実施例及び比較例において、LIONOL BLUE FG73
30に代えて、LIONOL RED FG4213 (東洋インキ製造
(株)製紅顔料、商品名)、三菱カーボンMA77(三菱化
学(株)製カーボンブラック、商品名)を用いて同様に
試験を行ったところ、同等の結果を得た。
【0025】
【発明の効果】本発明は両面多色印刷機使用時におい
て、印刷適性を損なわず、かつどのような印刷用紙を用
いても圧胴へのパイリングを減少することができた。ま
た、従来の両面多色印刷機用セット時間遅延タイプのイ
ンキだけでなく、高速セットタイプのインキにも利用す
る事によって品質向上がはかられた。さらに、高速セッ
トタイプのインキに用いることによって、棒積み性、及
び、作業性の向上したインキの提供を可能にした。本発
明の方法によれば、芳香族成分を1%以下に減じた高速
セットタイプの印刷インキは、作業現場の環境を向上さ
せる事ができ現場作業員の健康を守ることができるのは
言うまでもない事である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーンオイルを0.1 〜5重量%含有
    し、コーンアンドプレート型粘度計で25℃、シェアレ
    ート100/sにおける粘度が500ps以下であるこ
    とを特徴とする両面多色印刷機用平版インキ。
  2. 【請求項2】 シリコーンオイルがポリジメチルシロキ
    サンである請求項1記載の平版インキ。
  3. 【請求項3】 シリコーンオイルの粘度が5 〜5000cSt
    である請求項1または2記載の平版インキ。
  4. 【請求項4】 インキ溶剤の芳香族成分が1重量%以下
    である請求項1〜3いずれか記載の平版インキ。
JP34934596A 1996-12-27 1996-12-27 両面多色印刷機用平版インキ Pending JPH10183045A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002194260A (ja) * 2000-12-22 2002-07-10 Dainippon Ink & Chem Inc 平版印刷インキ組成物
US6762216B2 (en) * 2000-04-07 2004-07-13 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. Printing ink composition

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