JP2899470B2 - 水なし平版印刷用水ぬり絵インキおよび水ぬり絵 - Google Patents
水なし平版印刷用水ぬり絵インキおよび水ぬり絵Info
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Description
する場合に、好適に使用される水なし平板印刷用水ぬり
絵インキおよび水ぬり絵に関する。
クルと水溶性染料から主として構成されている。その印
刷物は水をつけた綿棒や筆等でなぞることにより、水溶
性染料が溶出する為、子供の絵本(ぬり絵)等に使用さ
れている。
より行われているが、近年平板印刷方式への要望が高ま
っている。この理由としては凸版印刷に比べて、平板印
刷では製版が容易であること、寸法精度が高いこと、お
よびインキ膜厚が均一なことから印刷品質が優れている
ことなどが挙げられる。
用インキに含まれる染料が水溶性(親水性)の為、印刷
上大きなトラブルの原因となる。即ち水ぬり絵インキは
湿し水と親和性が強く、その結果非画線部に地汚れが発
生して印刷が困難になる。これは印刷時にインキが湿し
水と過乳化し流動性が著しく劣化したり、染料が溶出し
たり、また逆に湿し水にインキが混入することが原因で
ある。このような問題をなくすために水ぬり絵インキの
改良が試みられているが、未だ満足なものは得られてい
ない。
して、湿し水を用いない水なし平板印刷が考えられる。
しかしながら満足できる、水なし平板印刷用水ぬり絵イ
ンキは未だ開発されていないのが現状である。従来の活
版又は樹脂凸版印刷用水ぬり絵インキをそのまま水なし
平板印刷に用いると地汚れが発生して印刷が全く不可能
となる。これは染料の分散に使用しているビヒクルの分
子量が低くインキの凝集力が弱い為か、あるいは版非画
線部のシリコンラバー層と化学的親和性が強い為、版面
上で非画像部とのインキ反発性が劣り、地汚れ等のトラ
ブルが発生するものと考えられる。
を、高分子量の油溶性ビヒクルに変更すると、染料との
分散性が著しく劣化し、流動性不良となり印刷できない
という欠点があった。
技術の諸欠点に鑑み創案されたもので、その目的は耐地
汚れ性が良好であり、かつ印刷適性に優れる実用性の高
い水なし平板印刷用水ぬり絵インキおよび水ぬり絵を提
供するものである。
量5000以上の油溶性樹脂、沸点200℃以上の溶
剤、水溶性染料およびアルキルアセトアセテートアルミ
ニウムジイソプロピレートを含むことを特徴とする水な
し平版印刷用水ぬり絵インキである。 更に本発明は、沸
点200℃以上の溶剤がαオレフィンを主成分とするこ
とを特徴とする上記水なし平版印刷用水ぬり絵インキで
ある。 更には本発明は、上記水なし平版印刷用水ぬり絵
インキで印刷してなる水ぬり絵である。
油溶性フェノール樹脂、またこれらの多価カルボン酸ま
たはその無水物によって変性された変性フェノール樹
脂、ケトン樹脂、ポリアミド樹脂、マレイン酸樹脂、石
油樹脂およびアルキッド樹脂等が挙げられる。使用され
る樹脂の重量平均分子量は、5,000以上であること
が必要であり、より好ましくは10,000以上、さら
に好ましくは50,000以上である。樹脂の重量平均
分子量が5,000未満の場合には、耐地汚れ性の低い
インキとなるため好ましくない。重量平均分子量の上限
は、特に限定されないが、樹脂の溶解性またはインキの
流動性等の点からは500,000以下であることが好
ましい。
沸点200℃以上の溶剤、好ましくは沸点200〜35
0℃の石油系溶剤が使用でき、例えばダイヤレン168
(三菱油化製)、3号ソルベント、4号ソルベント、5
号ソルベント、および0号ソルベント(いずれも日本石
油製)等が挙げられる。上記の溶剤の中では、ダイヤレ
ン168のようなα位に分岐鎖を有する炭化水素系溶
剤、すなわちα−オレフィン系溶剤を使用するのが好ま
しい。
前述の樹脂と溶剤等からなる油性ビヒクルに分散できる
水溶性染料ならばいずれでも良い。好ましくは安全性の
面から食用色素が使用でき、例えば食用黄色4号、食用
赤色3号、食用青色2号(いずれもダイワ化成製)等が
挙げられる。
体と有機物に親和する部分を持つアルキルアセトアセテ
ートアルミニウムジイソプロピレートを使用する。この
分散剤は、アルミキレートM(川研ファインケミカル社
製)プレンアクト(味の素社製)等の商品名で市販され
ている。
を必須成分とするが、その他必要に応じて、従来の水な
し平板印刷用インキに通常使用される各種の添加剤はい
ずれも同様に使用し得るものである。これら各成分の割
合としては特に限定されないが、好ましくは染料10〜
30重量%、樹脂10〜40重量%、溶剤25〜60重
量%、分散剤0〜10重量%、その他の添加剤0〜20
重量%である。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
実施例中の印刷適性、および水ぬり絵適性については次
の方法で評価したものである。
を使用し、印刷した。用紙は三菱製紙製特菱アートを使
用した。11,000枚/時間の印刷スピードにて、非
画線部にインキの反発不良による地汚れおよび画線部へ
の転移性を目視にてチェックし、これを印刷適性の評価
とした。また得られた印刷物を水をつけた綿棒でなぞ
り、染料の溶出レベルをチェックし、これを水ぬり絵適
性の評価とした。
(テスポールSPR130,重量平均分子量19万,日
立化成工業製)50重量部と石油系溶剤(ダイヤレン1
68,三菱石油製)30重量部とアマニ油20重量部を
フラスコ中で加熱溶解し、ワニスとする。さらにこのワ
ニスを75重量部とり、これに食用黄色4号20重量
部、ダイヤレン168.3重量部および分散剤アルミキ
レートM(川研ファインケミカル製)を2重量部添加し
て、三本ロールでよく混練りして、インキ−1を作製し
た。このインキについて印刷を行い、印刷適性、水ぬり
絵適性をそれぞれ評価した。結果を表−1に示す。
レートM(川研ファインケミカル製)のかわりにプレン
アクト(味の素製)を用いる他は全く同様にしてインキ
−2を作り、同様の評価を行い、結果を表−1に示す。
ポキシ樹脂(リポキシVR−60、重量平均分子量19
50、昭和高分子社製)を用いる他は全く同様にしてイ
ンキ−3を作り、同様の評価を行い、結果の表−1に示
した。
アルミキレートMを用いず(ダイヤレン168に等量置
換)他は全く同様にしてインキ−4を作り同様の評価を
行い、結果を表−1に示した。
での水ぬり絵インキとして優れていることが判る。一方
インキ−3,4はそれぞれ耐地汚れ性、流動性が劣り、
水なし平板印刷での水ぬり絵インキとしては、満足し得
ないインキと言える。
地汚れ性が良好であり、かつ転移性に優れ、商業的に実
用性の高い水なし平板印刷用水ぬり絵インキを得ること
ができた。
Claims (3)
- 【請求項1】 重量平均分子量5000以上の油溶性樹
脂、沸点200℃以上の溶剤、水溶性染料およびアルキ
ルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレートを
含むことを特徴とする水なし平版印刷用水ぬり絵イン
キ。 - 【請求項2】 沸点200℃以上の溶剤がαオレフィン
を主成分とすることを特徴とする請求項1記載の水なし
平版印刷用水ぬり絵インキ。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の水なし平版印刷
用水ぬり絵インキで印刷してなる水ぬり絵。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5708592A JP2899470B2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 水なし平版印刷用水ぬり絵インキおよび水ぬり絵 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5708592A JP2899470B2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 水なし平版印刷用水ぬり絵インキおよび水ぬり絵 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05222329A JPH05222329A (ja) | 1993-08-31 |
JP2899470B2 true JP2899470B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=13045657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5708592A Expired - Lifetime JP2899470B2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 水なし平版印刷用水ぬり絵インキおよび水ぬり絵 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2899470B2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-07 JP JP5708592A patent/JP2899470B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05222329A (ja) | 1993-08-31 |
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