JPH10182373A - 染毛用毛髪前処理剤及びそれを用いる染毛法 - Google Patents

染毛用毛髪前処理剤及びそれを用いる染毛法

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JPH10182373A
JPH10182373A JP35973796A JP35973796A JPH10182373A JP H10182373 A JPH10182373 A JP H10182373A JP 35973796 A JP35973796 A JP 35973796A JP 35973796 A JP35973796 A JP 35973796A JP H10182373 A JPH10182373 A JP H10182373A
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JP
Japan
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hair
dyeing
acid
agent
organic
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JP35973796A
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English (en)
Inventor
Koichi Uejima
浩一 上島
Takahiro Kitamura
孝普 北村
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ODA SEIYAKU KK
Original Assignee
ODA SEIYAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸性染毛料による毛髪の染色における、染料
の染着性及び洗髪堅牢度を向上させるための、染毛用毛
髪前処理剤並びにそれを使用する染毛法を提供する。 【解決手段】 少なくとも一種類の有機溶剤及び少なく
とも一種類の有機酸又は無機酸を含み、pHが1〜5で
且つ酸度が1〜20規定である染毛用毛髪前処理剤であ
り、それを使用する染毛法は、その毛髪前処理剤を毛髪
に塗布し、略30〜60℃で暫時放置した後、該毛髪を
水洗し、ついで酸性染毛料で該毛髪を染色する方法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪に対する酸性
染毛料による染色作用を促進、強化すると共に染料の毛
髪への固着性を強化して染色の洗髪堅牢度及び色調の顕
著な向上を図ることができる染毛用毛髪前処理剤並びに
その処理剤を使用する染毛法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の酸性染料による毛髪の染色法は、
通常、酸性染毛料或いはヘアーマニキュアと呼ばれるも
のを使用する染毛法で、酸性染料をそのイオン性により
毛髪に染着させるものである。この染毛方法は色の種類
が豊富なことや健康に心配がないことで手軽に使用でき
ることから近時広く使用されるようになったが、一般に
染着性に劣り希望の色相に染色しにくい。また、シャン
プーによる洗髪堅牢度が劣る欠点もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、そのような
従来の方法での難点、欠点を除去し、酸性染毛料による
染毛における染料の染着性及び洗髪堅牢度を効果的に改
善できる、染毛用毛髪前処理剤並びにその毛髪前処理剤
を使用する染毛法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の染毛用毛髪前処
理剤は、少なくとも一種類の有機溶剤及び少なくとも一
種類の有機酸若しくは無機酸を含むと共にpHが1〜5
で且つ酸度が1〜20規定である毛髪前処理剤である。
また、本発明のその毛髪前処理剤を使用する染毛法は、
その毛髪前処理剤を毛髪に塗布し、略30〜60℃でし
ばらく放置した後、その毛髪を水洗してその毛髪に付着
している毛髪前処理剤を洗い流し、ついで酸性染毛料で
その毛髪を染色する方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の染毛用毛髪前処理剤に用
いる有機溶剤としては、ベンジルアルコール、エチルア
ルコール、イソプロピルアルコール、N−メチルピロリ
ドン等が挙げられる。これらの有機溶剤は併用しても又
は単独でも用いることができ、本発明の染毛用毛髪前処
理剤組成中に1.0〜50.0重量%、特に10.0〜
45.0重量%配合されることが好ましい。
【0006】その染毛用毛髪前処理剤に用いる有機酸若
しくは無機酸としては、グリコール酸、レブリン酸、ク
エン酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、乳酸、リン酸、
塩酸、酢酸等が挙げられる。これらの有機酸若しくは無
機酸は併用しても又は単独でも用いることができ、その
染毛用毛髪前処理剤組成中にpHが1〜5、酸度が1〜
20規定になるように配合されることが望ましい。その
場合のpHと酸度を両立させるために、アンモニア水、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、有機アミン類等の
アルカリ類を使用して緩衝作用を利用することができ
る。
【0007】その染毛用毛髪前処理剤にはその作用効果
を妨げない範囲で他の成分を添加配合することができ
る。例えば、界面活性剤、シリコーン、高級アルコー
ル、エステル油、動植物油、アミノ酸、ポリペプチド、
粘度調節剤、保湿剤、防腐剤、香料、着色料等である。
また、その毛髪前処理剤の剤型は液状、ジェル状、クリ
ーム状、乳液状、スプレー、フォーム等種々の剤型を選
択することができる。
【0008】本発明のその染毛用毛髪前処理剤を使用す
る、染料の染着性及び洗髪堅牢度を効果的に改善する染
毛法は、酸性染毛料で毛髪を染色する前に毛髪をその毛
髪前処理剤で処理する方法であり、洗髪した毛髪にその
毛髪前処理剤を塗布した後、略30〜60℃で略5〜3
0分間放置し、ついで毛髪を温湯又は水で洗浄して毛髪
に付着している余分な毛髪前処理剤を洗い落し、その後
に通常の方法に従って酸性染毛料で染毛処理を行う方法
である。この方法によって染料の毛髪への染着性は格段
に改善されると共にその染色の洗髪堅牢度も顕著に向上
させることができるようになる。
【0009】
【実施例】下記の表1及び表2に示す組成の染毛用毛髪
前処理剤A及びBをそれぞれ調製し、以下に示す試験方
法及び評価基準に従って染色性試験及び洗髪堅牢度試
験、並びにそれら試験結果の評価を行った。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】染色性試験:それぞれ3gの脱色人毛毛束
に上記表1及び表2の染毛用毛髪前処理剤A及びBのそ
れぞれ5gをハケで均一に塗布した。これらを40℃の
恒温槽中に15分間放置した後、40℃の温水で洗浄
し、乾いたタオルで水を切り、ついで下記の表3の組成
の酸性染毛料5gづつをハケで均一に塗布した。これら
を40℃の恒温槽中に15分間放置した後、40℃の温
水で洗浄し、乾いたタオルで水を切り、ドライヤーで乾
燥した。
【0013】
【表3】
【0014】染色性評価:比較対照は、本発明に係る染
毛用毛髪前処理剤A又はBによる前処理をすることな
く、脱色人毛毛束を酸性染毛料で染色処理のみしたもの
と肉眼で比較し、下記の表4の染色性評価基準に従って
評価した。
【0015】
【表4】
【0016】洗髪堅牢度試験:上記の染色性試験で得た
染色された毛束を40℃の温水で濡らした後、下記の表
5の組成のシャンプー2.5gを塗布し、手でもみなが
ら洗浄し、40℃の温湯ですすいだ後、更に下記の表6
の組成のリンス2.5gを塗布し、手でもみながらなじ
ませ、40℃の温水ですすいだ後、乾いたタオルで水分
を除き、ドライヤーで乾燥した。この操作を50回繰り
返した。
【0017】
【表5】
【0018】
【表6】
【0019】洗髪堅牢度評価:染毛用毛髪前処理剤A又
はBによる前処理することなく、脱色人毛毛束を酸性染
毛料で染色処理のみした直後のものの染まり状態を比較
対照用のコントロールとして、下記の表7の洗髪堅牢度
評価基準に従って肉眼で評価した。また、タオルで水分
を除いた時のタオルへの染料の移染度も肉眼で評価し
た。
【0020】
【表7】
【0021】それらの評価結果は下記の表8に示すとお
りであり、染色性では明らかに染毛用毛髪前処理剤を使
用した方が染まりが良く、染色性を強化、促進させる作
用が明瞭であると共に、洗髪堅牢度についても染毛用毛
髪前処理剤を使用した方が明らかに優れた結果となっ
た。また、タオルへの移染度については、染毛用毛髪前
処理剤を使用した方の染まり状態が染毛用毛髪前処理剤
を使用しない方の染まり状態よりも良好であるにもかか
わらず、それら両者の移染度には差異が認められなかっ
た。
【0022】
【表8】
【0023】
【発明の効果】上記からも明らかなように、本発明に係
る染毛用毛髪前処理剤を使用して染毛すれば、通常の酸
性染毛料によって毛髪への染色性及び洗髪堅牢度に優れ
た染毛を容易に実施することができ、染毛技術の進歩に
寄与するところが大である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一種類の有機溶剤及び少なく
    とも一種類の有機酸若しくは無機酸を含むと共にpHが
    1〜5で且つ酸度が1〜20規定であることを特徴とす
    る染毛用毛髪前処理剤
  2. 【請求項2】 請求項1記載の染毛用毛髪前処理剤を毛
    髪に塗布し、略30〜60℃で暫時放置した後、該毛髪
    を水洗し、ついで酸性染毛料で該毛髪を染色することを
    特徴とする染毛法
JP35973796A 1996-12-20 1996-12-20 染毛用毛髪前処理剤及びそれを用いる染毛法 Pending JPH10182373A (ja)

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