JPH10182118A - 炭素材料およびその製造方法 - Google Patents
炭素材料およびその製造方法Info
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Abstract
導電率が向上したメソフェーズ小球体黒鉛化品(粉体)
及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明に係る炭素材料及びその製造方法
は、α成分が88重量%以上、β成分が4重量%以上、
かつγ成分が4重量%以下であるメソフェーズ小球体を
2500°C以上の温度で黒鉛化したことを特徴とす
る。
Description
製造方法に関するものである。さらに詳しくはリチウム
イオンをドープ、脱ドープする非水電解質二次電池の負
極用として好適な炭素材料及びその製造方法に関するも
のである。
密度の二次電池の要求が高まっている。この観点から非
水電解液二次電池、特にLiCoO2 等を正極活物質と
し、負極に炭素材を用いたリチウムイオン二次電池(以
下単に「リチウム二次電池」という。)が脚光を浴びつ
つある。
数百℃以下の温度で熱処理された黒鉛構造が未発達の
「非晶質系」と呼ばれるものと、黒鉛構造が発達した
「黒鉛系」のものとに大別され、それぞれに特徴を有し
ている。しかし、初期サイクルにおける充放電効率の高
さ、電位平坦性等から、実際の電池においては黒鉛系の
方が有利との見方が一般的である。
ェーズ小球体の黒鉛化品が、充放電容量、サイクル特
性、安全性等から最近注目を集めている。メソフェーズ
小球体は、ピッチ類の炭化初期過程に生成するもので、
これを球体同士の合体が始まる前にピッチマトリックス
中から分離することによって得られる。得られたメソフ
ェーズ小球体は、キノリン等の溶媒にて洗浄を行った
後、焼成工程等を経て2500℃以上の温度での熱処理
(黒鉛化)を行い、さらに粒度調整等を行ってリチウム
二次電池の負極用炭素材料として供される。
ョンの一つとして種々溶媒を用いて分別抽出を行う方法
が知られている。ピッチ類を、まずトルエン(あるいは
ベンゼン)を用いて抽出を行い、この可溶成分TS(T
oluene Soluble)をγ成分(重量%)と
呼ぶ一方、その不溶成分TI(Toluene Ins
oluble)をさらにキノリン(Quinolin
e)にて溶媒分別を行い、この可溶成分(TI−QS)
をβ成分(重量%)、不溶成分QIをα成分(重量%)
と呼んでいる。
γ成分は、H/C1.8〜0.8(原子比)、平均分子
量500程度以下の低分子成分(低沸点分)で、ピッチ
類の流動性、炭化に際しての焼結性に寄与する。またβ
成分は、H/C0.8〜0.5(原子比)、平均分子量
300〜2000程度で、炭化に際して強い凝集力を持
ち、メソフェーズ前駆体であると言われている。さらに
α成分は、H/C0.6(原子比)程度以下、平均分子
量2000程度以上で、メソフェーズあるいは気相熱分
解等によって生成した不溶不融な平均粒径1μm程度の
微粒子などからなるフリーカーボン(メタフェーズとも
呼ばれる)等である(大谷杉郎、真田雄三共著『炭素化
工学の基礎』、JIS K2425、等)。
ェーズ小球体生成過程においては、上述のフリーカーボ
ンがメソフェーズ小球体の周囲に付着するが、このフリ
ーカーボンは、黒鉛化を行っても結晶化の発達しない三
次元的な構造をもった一種のハードカーボンである。そ
して、このフリーカーボンの付着は、メソフェーズ小球
体の表面に単に付着しているのではなく、ピッチ類から
メソフェーズ小球体の分離操作を行っても分離させるこ
とができない程強固に密着している。
炭素材料に供される、熱処理前のメソフェーズ小球体の
成分調整は、一般にα成分を約90重量%程度とし、ま
た熱処理時にメソフェーズ小球体の凝集をできる限り防
ぐためにβ成分を約数重量%以下にし、さらに酸化防止
を目的として雰囲気形成を行わせるためにγ成分を約数
重量%程度以上にする。
ソフェーズ小球体(従来品)は、ほぼ球状を呈した、し
かも結晶の発達いていないハードカーボンたるフリーカ
ーボンの黒鉛化処理微粉がメソフェーズ小球体の周囲
に、あたかも餅の周りにまぶした黄粉の如く付着したま
まの状態となる。
ーズ小球体を例えばリチウム二次電池の負極用炭素材料
とした場合、粉末同士の接触点が極めて少なく、しかも
黄粉状に付着したフリーカーボンの黒鉛化処理微粉によ
って導電率が低くなり、放電容量に劣る等の欠点を有し
たものとなってしまう。
解消し、粉体の導電率に優れた炭素材料及びその製造方
法を提供することを目的とし、さらには、集電効率が良
くしかも放電容量の大きいリチウム二次電池負極用炭素
材料及びその製造方法を提供することを目的とする。
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定量のα成
分を有し、かつ特定量のβ成分およびγ成分を有するメ
ソフェーズ小球体を熱処理、粒度調整することにより、
以外にも前記課題を解決できることを見い出し、本発明
を完成させるに至った。
並びにリチウム二次電池負極用炭素材料及びその製造方
法は、α成分が88重量%以上、β成分が4重量%以
上、かつγ成分が4重量%以下であるメソフェーズ小球
体を2500°C以上の温度で黒鉛化したことを基本的
特徴とするものである。また、本発明の炭素材料及びリ
チウム二次電池負極用炭素材料は、粒度調整後の黒鉛化
処理された後のメソフェーズ小球体の表面へのフリーカ
ーボン付着量が、面積比で10%以下、さらに好ましく
は5%以下であることを特徴とするものである。
用材料は、上記のフリーカーボン付着量が面積比で10
%以下という構成要件に加えて、以下〜の各要件を
少なくとも1つ以上満たすことを特徴とする材料であ
る。 メソフェーズ小球体黒鉛化粉末品(以下単に「メソ黒
鉛粉」と略記する。)の粉体嵩密度が0.6g/cm3
以上であること、 メソ黒鉛粉の吸油量が60ml/100g以下である
こと、 メソ黒鉛粉が、5μm≦10%D≦15μm、10μ
m≦50%D≦35μm、および30μm≦90%D≦
60μmからなる粒度分布を有すること。 メソ黒鉛粉の比表面積が8m2 /g以下であること。
てのメソフェーズ小球体は、熱処理後の収率を高めるた
め、α成分は88重量%以上、好ましくは90重量%と
する。そして、適度に球形を崩して粉体同士の接触点を
増やすため、熱処理過程でメソフェーズ小球体の適度な
凝集を起こさせるべく、β成分は4重量%以上、好まし
くは6〜9重量%程度とする。
防止を目的とした雰囲気形成)を必要以上に抑えるべ
く、つまりある程度の酸化の進行を許容する雰囲気を形
成するため、γ成分は4重量%以下、好ましくは3重量
%以下とする。γ成分を低くして上記雰囲気形成を必要
以上に抑えることにより、メソフェーズ小球体の周面に
付着したフリーカーボンを酸化により除去することがで
き、また凝集したメソフェーズ小球体同士の界面も適度
に酸化され、熱処理後の粒度調整を行い易くなる。
ンが一種のハードカーボンであって、メソフェーズ小球
体よりかなり酸化されやすい特性を有することを利用し
たものであり、この結果、フリーカーボンとβレジンの
酸化が選択的に起こり、粒度調整後のメソフェーズ小球
体黒鉛化品の表面に付着する黄粉状の微粉(フリーカー
ボン)の付着量を極めて少ないものとすることができ
る。従って、上記のメソフェーズ小球体黒鉛化品(粉
体)同士の接触点が増し、しかもその粉体の各粒子の表
面には従来品で見られたような黄粉状の微粉であるフリ
ーカーボンの付着がほとんどないため、粉体自体の導電
率が増加する。
二次電池の負極用炭素材料として用いた場合、粉体同士
の接触点が増し、しかも微粉のフリーカーボンの付着が
ほとんどないことの効果も付加されて、粉体自体の導電
率を向上させることができるため、集電効率が良くしか
も放電容量の大きいリチウム二次電池負極用炭素材料と
することができる。
性)に適合するように選別してリチウム二次電池用負極
用材料とすることにより、リチウム二次電池の性能面、
生産面に種々の効果をもたらすことができる。具体的に
は、まず粉体嵩密度が0.6g/cm3 以上のメソ黒鉛
粉とすることにより、一定容積内に充填できる活物質
(メソ黒鉛粉)の量をより多くすることができ、このた
め容量のより大きなリチウム二次電池の生産が可能とな
る。
メソ黒鉛粉とすることにより、バインダーとの濡れ性が
向上し集電体である銅箔との密着性を良くすることがで
きるので、歩留り良くリチウム二次電池を生産でき、か
つ安全性の高いリチウム二次電池の生産が可能となる。
が10〜35μm、90%Dが30〜60μmの粒度分
布を有するようなメソ黒鉛粉とすることにより、容量、
クーロン効率の高いリチウム二次電池の生産が可能とな
る。さらに、比表面積が8m2 /g以下のメソ黒鉛粉を
使用することによっても、同様に容量、クーロン効率の
高いリチウム二次電池の生産が可能となる。
密度、吸油量、粒度分布、比表面積の条件(物性)は2
以上組み合わせることは勿論可能であり、その組み合わ
せによりリチウム二次電池としての集電効率、放電容量
の一層のレベルアップが期待できるが、適用機器の要求
仕様、価格等との関係を考慮して適宜選択すればよい。
池の負極用に好適であるが、この例に限定されず、他に
も例えばゲル状あるいは固体の電解質を用いたリチウム
二次電池、キャパシタ等のコンデンサー用として適用す
ることも勿論可能である。
らに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により限
定されるものではない。
°Cにて熱処理し、ピッチ中にメソフェーズ小球体を生
成させた。これに溶剤としてタール中油を使用し、メソ
フェーズ小球体とともにピッチマトリックス中の重質成
分であるβ成分をメソフェーズ小球体の周囲に残存させ
ながら、抽出、ろ過した。ろ過残留物を300〜450
°Cで熱処理し、残存する溶剤を揮発除去すると共に、
β成分の一部を熱重合反応によりα成分に変換した。こ
れを分級処理し、熱処理にて生成した粗大球晶と灰分を
分離除去し、α成分、β成分、γ成分がそれぞれ表1に
示すように異なった8種類〔(実施例1〜5)及び(比
較例1〜3)〕のメソフェーズ小球体を得た。
料)をそれぞれ黒鉛製ルツボに詰め、アチェソン炉にて
最終的に2800°Cで黒鉛化を行った。その後、それ
ぞれのメソ黒鉛粉について、平均粒径15μmに粒度調
整を行った後、それぞれのメソ黒鉛粉のX線回析結果
(d002 ,La ,Lc )を表1に併せて示す。
られた各メソ黒鉛粉の走査型電子顕微鏡写真(SEM写
真)を図1に示す。図1の(a)は(実施例1)のもの
を示し、(b)は(比較例1)のものを示す。図1よ
り、(実施例1)に係るメソ黒鉛粉は(比較例1)のも
のに比べて、粉体の球形が崩れ、より接触しやすくなっ
ていると共に、その粉体の表面には従来品に見られる粉
体表面の黄粉状の微粉(フリーカーボン)が認められな
い程度に非常に少なくなっていることが分かる。
なる集電体の表面に、活物質の炭素材料として上記の
(実施例1〜5)及び(比較例1〜3)で得られたメソ
黒鉛粉の各々86部とバインダーとしてのポリフッ化ビ
ニリデン14部とを混合しNMPを適宜加えてペースト
状に調整したものを塗布、乾燥することにより負極板を
製作した。
のそれぞれに対応する8種類の負極板を単板試験に供し
た。このとき、対極としてリチウム金属を用い、0.5
mAhで、0Vまで充電し、3Vまで放電を行った。電
解液としては、LiPF6 を1mol/lを含むエチレ
ンカーボネート:ジエチルカーボネート=1:1(体積
比)の混合液を使用した。各放電容量の結果を表1に併
せて示す。
での放電容量は、比較例1〜3のものく比べて非常に高
くなっていることが分かる。これは、メソ黒鉛粉の表面
に付着した微粉のフリーカーボンが除去され、集電効率
が改善されたことに起因するものと考えられる。この点
を確認すべく、実施例1と比較例1について、微粉(フ
リーカーボン)の付着量、放電容量及びクーロン効率を
調べ、比較した結果を表2に示す。
みられないが、放電容量は微粉付着量の違いに応じて大
きく変化しており、つまり実施例1の放電容量は比較例
1に比べ、非常に高くなっており、上述したようにメソ
黒鉛粉の表面からのフリーカーボンの除去がメソ黒鉛粉
の集電効率の改善に大きく寄与していることが分かる。
粉の粉体嵩密度が異なるものを4種類用意し、それぞれ
について同様に負極板を製作し、単板試験を行って放電
容量を調べた。この結果を表3に示す。なお、粉体嵩密
度は、それぞれの粉体をロートを介して予め重量を測定
してある容積20cm3 のステンレス容器に、縁から高
く盛り上がるまで自然落下させ、平滑なエッジを持った
定規で容器の縁で水平に粉体を切り落とした後、容器ご
と重量測定することにより求めた。
0.6g/cm3 を下回ると初期容量、クーロン効率と
も大きく劣っており、0.6g/cm3 以上では反対に
初期容量、クーロン効率とも非常に高くなることが分か
る。これは、実際の電池においては、一定容積の電池管
体に充填できる活物質たる黒鉛粉の量如何が製作後の電
池の容量を左右する一因となるが、メソ黒鉛粉の場合
は、粉体嵩密度が0.6g/cm3 を超えるときにその
現象が顕著な効果となって現れるものと考えられる。
粉のの給油量が異なるものを4種類用意し、それぞれに
ついて同様に負極板を製作した。この負極板の両端を手
で持ち、負極板を机の端に当てて25回擦った。その
後、銅箔とメソ黒鉛粉の密着度合いを目視にて観察し
た。この結果を表4に示す。なお、吸油量は、JISK
6221「ゴム用カーボンブラックの試験方法」6.
1.1項で規定されているA法(機械法)により測定さ
れた値を指す。
ml/100gを超えるメソ黒鉛粉を使用した負極板の
場合は、集電体である銅箔との密着性が非常に悪くなる
ことが分かった。即ち、リチウム二次電池として歩留り
良く、しかも安全性の高いものを製作するためには、吸
油量が60ml/100g以上のメソ黒鉛粉を原料(負
極材)として使用すればよいことが分かった。
粉の粒度分布及び比表面積の異なるものを4種類用意
し、それぞれについて同様に負極板を製作し、単板試験
を行って放電容量を調べた。この結果を表5に示す。な
お粒度分布は、日機装製マイクロトラックを使用して1
0%D、50%D、90%Dを算出した。日機装製マイ
クロトラックは、レーザ光源前方散乱回折式分析計であ
り、その原理は分析計内で循環している水に試料を分散
し、その分散された粒子の流れにレーザー光を照射する
と、レーザー光は粒子の大きさに応じて散乱を起こす
が、その散乱光の強度と角度を特殊な光学フィルターで
分光、検出、演算処理することにより10%、50%、
90%を算出するものである。また比表面積の測定に
は、CARL0 ERBA INSTRUMENTS製S0RPOMATIC1900を使
用した。この測定器の原理は、試料をビュレットに適量
入れ、真空脱気後液体窒素温度で窒素ガスを導入し、そ
の時吸着した窒素ガス量と圧力変化の関係を測定してB
ET式から比表面積を算出するものである。
度分布(10%D、50%D、90%D)が所定の範囲
(本発明の要件)にあるときには、放電容量が非常に高
くなり、さらにメソ黒鉛粉の比表面積が所定の範囲(本
発明の要件である8m2 /g以下)にあるときには、ク
ーロン効率も同時に高くなることが分かった。
材料及びその製造方法並びにリチウム二次電池負極用炭
素材料及びその製造方法は、α成分が88重量%以上、
β成分が4重量%以上、かつγ成分が4重量%以下であ
るメソフェーズ小球体を2500°C以上の温度で黒鉛
化したことを基本的特徴とする。従って、本発明では、
β成分により適度の凝集が起こり、メソフェーズ小球体
の形状が適度に崩されると共に、γ成分により雰囲気形
成が必要以上に抑えられて黒鉛化が進められることによ
り、メソフェーズ小球体黒鉛化品の周面に付着する黄粉
状の微粉のフリーカーボンの付着量を極めて少ないもの
とすることができる。従って、メソフェーズ小球体黒鉛
化品(粉体)同士の接触点が増し、しかもフリーカーボ
ンによる微粉の付着がないことの利益と相俟って、粉体
自体の導電率が大きく増加する。
負極用炭素材料(粉体)として用いた場合、粉体同士の
接触点が増し、しかも微粉のフリーカーボンの付着がほ
とんどないことの利益も付加されて、粉体自体の導電率
を向上させることができるため、放電容量の大きいリチ
ウム二次電池負極用炭素材料とすることができる。
(物性)に適合するように選別してリチウム二次電池用
負極用材料とすることにより、リチウム二次電池の性能
面、生産面に種々の効果をもたらすことができる。具体
的な効果としては、まず粉体嵩密度が0.6g/cm3
以上のメソ黒鉛粉とすることにより、一定容積内に充填
できる活物質(メソ黒鉛粉)の量をより多くすることが
でき、このため容量のより大きなリチウム二次電池の生
産が可能となる。
メソ黒鉛粉とすることにより、バインダーとの濡れ性が
向上し集電体である銅箔との密着性を良くすることがで
きるので、歩留り良くリチウム二次電池を生産でき、か
つ安全性の高いリチウム二次電池の生産が可能となる。
が10〜35μm、90%Dが30〜60μmの粒度分
布を有するようなメソ黒鉛粉とすることにより、容量、
クーロン効率の高いリチウム二次電池の生産が可能とな
る。さらに、比表面積が8m2 /g以下のメソ黒鉛粉を
使用することによっても、同様に容量、クーロン効率の
高いリチウム二次電池の生産が可能となる。
ズ小球体黒鉛化品のSEM写真であり、(a)は実施例
1のものを示し、(b)は比較例1のものを示す。
Claims (10)
- 【請求項1】 α成分が88重量%以上、β成分が4重
量%以上、かつγ成分が4重量%以下であるメソフェー
ズ小球体を2500°C以上の温度で黒鉛化することを
特徴とする炭素材料の製造方法。 - 【請求項2】 前記黒鉛化の処理の後、得られた黒鉛化
メソフェーズ小球体を粉末化することを特徴とする請求
項1記載の炭素材料の製造方法。 - 【請求項3】 請求項2記載の炭素材料の製造方法にお
いて、該炭素材料がリチウムイオン二次電池負極用炭素
材料である製造方法。 - 【請求項4】 請求項1記載の製造方法により得られた
炭素材料であって、黒鉛化処理された後のメソフェーズ
小球体の表面に付着しているフリーカーボンの付着量
が、面積比で10%以下であることを特徴とする炭素材
料。 - 【請求項5】 請求項2記載の製造方法により得られた
炭素材料であって、粉末化された後のメソフェーズ小球
体の表面に付着しているフリーカーボンの付着量が、面
積比で10%以下であることを特徴とする炭素材料。 - 【請求項6】 請求項3記載の製造方法により得られた
リチウムイオン二次電池負極用炭素材料であって、粉末
化された後のメソフェーズ小球体の表面に付着している
フリーカーボンの付着量が、面積比で10%以下である
ことを特徴とする炭素材料。 - 【請求項7】 請求項6記載のリチウムイオン二次電池
負極用炭素材料であって、メソフェーズ小球体の黒鉛化
粉末品の粉体嵩密度が0.6g/cm3 以上であることを特
徴とする炭素材料。 - 【請求項8】 請求項6記載のリチウムイオン二次電池
負極用炭素材料であって、メソフェーズ小球体の黒鉛化
粉末品の吸油量が60ml/100g以下であることを
特徴とする炭素材料。 - 【請求項9】 請求項6記載のリチウムイオン二次電池
負極用炭素材料であって、メソフェーズ小球体の黒鉛化
粉末品が下記(イ)〜(ハ)の粒度分布を有することを
特徴とする炭素材料。 (イ)累積度数分布における10体積%粒径D(以下
「10%D」と表記する)が、5μm≦10%D≦15
μm、(ロ)累積度数分布における50体積%粒径D
(以下「50%D」と表記する)が、10μm≦50%
D≦35μm、および(ハ)累積度数分布における90
体積%粒径D(以下「90%D」と表記する)が、30
μm≦90%D≦60μm。 - 【請求項10】 請求項6記載のリチウムイオン二次電
池負極用炭素材料であって、メソフェーズ小球体の黒鉛
化粉末品の比表面積が8m2 /g以下であることを特徴
とする炭素材料。
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JP06738497A JP4255989B2 (ja) | 1996-10-16 | 1997-03-04 | 炭素材料およびその製造方法 |
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JP06738497A Expired - Fee Related JP4255989B2 (ja) | 1996-10-16 | 1997-03-04 | 炭素材料およびその製造方法 |
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JP (1) | JP4255989B2 (ja) |
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