JPH10181192A - インクジェット用転写シート - Google Patents
インクジェット用転写シートInfo
- Publication number
- JPH10181192A JPH10181192A JP8348173A JP34817396A JPH10181192A JP H10181192 A JPH10181192 A JP H10181192A JP 8348173 A JP8348173 A JP 8348173A JP 34817396 A JP34817396 A JP 34817396A JP H10181192 A JPH10181192 A JP H10181192A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- layer
- transfer
- absorbing layer
- transfer sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Printing Methods (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インクジェット記録を行って被転写生地に転
写を行う転写シートにおいて、耐水性、特に洗濯による
色落ち、色流れ等を防止できる転写シートの提供。 【解決手段】 基材の基層にインク吸収層を設けて、必
要により剥離性樹脂層・樹脂皮膜層・接着層からによっ
て構成されるインクジェット記録用転写シートであっ
て、かつ前記インク吸収層がアルミナ多孔質層であるイ
ンクジェット用転写シートを用いる。
写を行う転写シートにおいて、耐水性、特に洗濯による
色落ち、色流れ等を防止できる転写シートの提供。 【解決手段】 基材の基層にインク吸収層を設けて、必
要により剥離性樹脂層・樹脂皮膜層・接着層からによっ
て構成されるインクジェット記録用転写シートであっ
て、かつ前記インク吸収層がアルミナ多孔質層であるイ
ンクジェット用転写シートを用いる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は熱転写により転写生
地上に鮮明な図柄模様をインクジェット記録方法により
付与するインクジェット記録用転写シートに関するもの
である。
地上に鮮明な図柄模様をインクジェット記録方法により
付与するインクジェット記録用転写シートに関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】基材上に転写層が設けられた転写シート
に画像を形成し、画像の形成された転写層を衣類等の被
転写生地類にアイロンやヒートプレス等を用いて加熱お
よび加圧し、その後基材を剥離することによって被転写
生地類に画像を形成する方法は従来より広く知られてい
る。
に画像を形成し、画像の形成された転写層を衣類等の被
転写生地類にアイロンやヒートプレス等を用いて加熱お
よび加圧し、その後基材を剥離することによって被転写
生地類に画像を形成する方法は従来より広く知られてい
る。
【０００３】また、転写シートに画像を形成する一般的
な印刷手段としては、ドットインパクト方式、熱溶融転
写方式、熱昇華型転写方式、電子写真方式、インクジェ
ット方式等があるが、これらの方式のなかでもカラー記
録の容易性、低コスト・低ランニングコスト、静粛性、
小型化の等の点や、小量多品種への印刷に適しているこ
とから、インクジェット方式が普及しつつある。インク
ジェット方式の普及に伴って、インクジェット方式で生
地へ画像を転写するという要望が増えつつある。
な印刷手段としては、ドットインパクト方式、熱溶融転
写方式、熱昇華型転写方式、電子写真方式、インクジェ
ット方式等があるが、これらの方式のなかでもカラー記
録の容易性、低コスト・低ランニングコスト、静粛性、
小型化の等の点や、小量多品種への印刷に適しているこ
とから、インクジェット方式が普及しつつある。インク
ジェット方式の普及に伴って、インクジェット方式で生
地へ画像を転写するという要望が増えつつある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】インクジェット記録方
法に用いられる記録用インクとしては、一般に安全性お
よび記録特性の向上の観点から水及び有機溶媒を比較的
多量に含んだ水系インク組成物によって記録が行われ
る。
法に用いられる記録用インクとしては、一般に安全性お
よび記録特性の向上の観点から水及び有機溶媒を比較的
多量に含んだ水系インク組成物によって記録が行われ
る。
【０００５】記録に用いる被記録材には、記録用インク
の吸収、定着性に優れていることが要求される。転写シ
ートに使用される様な透光性を有するインク吸収層を形
成する場合は、一般的には水溶性・親水性のポリマーが
使用されるため、印刷物への耐水性は得られにくく、特
にハンカチやＴシャツ等の水洗を繰り返す被転写材への
転写には不向きであった。逆に耐水性を向上させようと
すると、インクの定着性・乾燥性に問題が発生して、イ
ンクのにじみや、印刷ムラ等の問題を解決できなかっ
た。
の吸収、定着性に優れていることが要求される。転写シ
ートに使用される様な透光性を有するインク吸収層を形
成する場合は、一般的には水溶性・親水性のポリマーが
使用されるため、印刷物への耐水性は得られにくく、特
にハンカチやＴシャツ等の水洗を繰り返す被転写材への
転写には不向きであった。逆に耐水性を向上させようと
すると、インクの定着性・乾燥性に問題が発生して、イ
ンクのにじみや、印刷ムラ等の問題を解決できなかっ
た。
【０００６】特開昭６０−１８７５９８号公報に、コン
ピュータデータをプリンタで転写シートに印刷を行い、
しかるのちに加熱加圧を行って転写を行う方法が提案さ
れているが、インクジェット記録方法で記録を行う場合
には、水系インクを使用するために、インク定着および
耐水性についてまったく考慮されていない。
ピュータデータをプリンタで転写シートに印刷を行い、
しかるのちに加熱加圧を行って転写を行う方法が提案さ
れているが、インクジェット記録方法で記録を行う場合
には、水系インクを使用するために、インク定着および
耐水性についてまったく考慮されていない。
【０００７】また、水溶性・親水性ポリマーを使用して
転写生地に転写した後、その上に保護層を設けて、耐水
性を付与させる技術も様々な実例がある。
転写生地に転写した後、その上に保護層を設けて、耐水
性を付与させる技術も様々な実例がある。
【０００８】しかしながら、この方法では転写生地上に
膜状の保護層が存在することになり、転写生地の質感を
大いに損なうことになるため、Ｔシャツ等の衣類・ハン
カチへの印刷には不向きである。
膜状の保護層が存在することになり、転写生地の質感を
大いに損なうことになるため、Ｔシャツ等の衣類・ハン
カチへの印刷には不向きである。
【０００９】また、特開昭６２−２７１７７７号公報
に、剥離シート、インク保持層、インク輸送層からなる
転写シートが提案されているが、インク保持層がインク
に対して親和性を有する材料によって構成されているた
めに、水系インクの組成物によっては染料が経時によっ
てにじんだり、十分な耐水性が得られにくいものがある
ため、インク組成物によって構成を適宜選択する必要が
ある。
に、剥離シート、インク保持層、インク輸送層からなる
転写シートが提案されているが、インク保持層がインク
に対して親和性を有する材料によって構成されているた
めに、水系インクの組成物によっては染料が経時によっ
てにじんだり、十分な耐水性が得られにくいものがある
ため、インク組成物によって構成を適宜選択する必要が
ある。
【００１０】そのため、充分な耐水性があり、かつ滲み
のない高品位の印刷を転写することは今まで困難であっ
た。
のない高品位の印刷を転写することは今まで困難であっ
た。
【００１１】しかし、本発明者等は、この欠点を克服
し、インクジェット記録方法で耐水性を改善する転写シ
ートを見い出した。
し、インクジェット記録方法で耐水性を改善する転写シ
ートを見い出した。
【００１２】本発明の目的は熱転写により転写生地上に
鮮明な図柄模様をインクジェット記録方法により付与す
るインクジェット記録用転写シートを提供するものであ
る。
鮮明な図柄模様をインクジェット記録方法により付与す
るインクジェット記録用転写シートを提供するものであ
る。
【００１３】
【課題を解決するための手段】本発明によるインクジェ
ット用転写シートは、基材の上に必要により剥離層・樹
脂被覆層を設け、更にインク吸収層、そして必要により
接着層によって構成されるインクジェット記録を行う転
写シートであって、かつ前記インク吸収層がアルミナ多
孔質層であることを特徴とするインクジェット用転写シ
ートである。
ット用転写シートは、基材の上に必要により剥離層・樹
脂被覆層を設け、更にインク吸収層、そして必要により
接着層によって構成されるインクジェット記録を行う転
写シートであって、かつ前記インク吸収層がアルミナ多
孔質層であることを特徴とするインクジェット用転写シ
ートである。
【００１４】
【発明の実施の形態】本発明においては、インクジェッ
ト記録方法によって転写シートに付着した記録用インク
がアルミナ多孔質層によって構成されたインク吸収層に
よって定着・保持される。
ト記録方法によって転写シートに付着した記録用インク
がアルミナ多孔質層によって構成されたインク吸収層に
よって定着・保持される。
【００１５】染料がインク組成物の構成にかかわらず、
アルミナ多孔質の細孔によって保持されるため、記録イ
ンクの定着性や耐水性が格段に向上し、インクドットの
形状も真円性に優れたものが得られ、高品位な転写物が
得られる。
アルミナ多孔質の細孔によって保持されるため、記録イ
ンクの定着性や耐水性が格段に向上し、インクドットの
形状も真円性に優れたものが得られ、高品位な転写物が
得られる。
【００１６】そして、剥離層を基材の上に形成すること
によって、基層の剥離をより容易にすることができる。
によって、基層の剥離をより容易にすることができる。
【００１７】また、樹脂被覆層を剥離層とインク吸収層
との間に設けることにより、インク吸収層を保護し、転
写物の強度を高めることができる。
との間に設けることにより、インク吸収層を保護し、転
写物の強度を高めることができる。
【００１８】さらに、接着層を設けることにより、転写
生地との密着性を向上させることができる。
生地との密着性を向上させることができる。
【００１９】基層の好ましい例としては、耐熱性が比較
的高い合成樹脂、紙、合成紙等が好ましく使用され、さ
らに剥離性をより高めるためにシリコンコーティングを
施した紙がより好ましい。
的高い合成樹脂、紙、合成紙等が好ましく使用され、さ
らに剥離性をより高めるためにシリコンコーティングを
施した紙がより好ましい。
【００２０】剥離層の好ましい例としては、加熱時に粘
度が低下する熱溶融性材料を用いるが、比較的分子量が
低く、転写生地と転写層の密着力よりも基材と転写層の
密着力が弱いものが好ましい。具体的な例としては、カ
ルナウワックス、パラフィンワックス、サゾールワック
ス、マイクロクリスタニンワックス、カスターワックス
等のワックス類、ステアリン酸、ステアリン酸バリウ
ム、ステアリン酸亜鉛、メチルヒドロキシステアレー
ト、グリセロールモノヒドロキシステアレート等の高級
脂肪酸あるいはその金属塩、エステル等の誘導体が好ま
しく用いられる。これらは、単独であっても、また任意
のものを適宜混合しても良い。
度が低下する熱溶融性材料を用いるが、比較的分子量が
低く、転写生地と転写層の密着力よりも基材と転写層の
密着力が弱いものが好ましい。具体的な例としては、カ
ルナウワックス、パラフィンワックス、サゾールワック
ス、マイクロクリスタニンワックス、カスターワックス
等のワックス類、ステアリン酸、ステアリン酸バリウ
ム、ステアリン酸亜鉛、メチルヒドロキシステアレー
ト、グリセロールモノヒドロキシステアレート等の高級
脂肪酸あるいはその金属塩、エステル等の誘導体が好ま
しく用いられる。これらは、単独であっても、また任意
のものを適宜混合しても良い。
【００２１】接着層および樹脂皮膜層の好ましい例とし
ては、ポリエーテル系ウレタンやポリウレタン系、ポリ
エステル系等の接着剤、ポリエチレン、アイオノマー、
ＥＶＡ、ナイロン、水系アクリル樹脂等のホットメルト
性の樹脂が好ましく用いられる。
ては、ポリエーテル系ウレタンやポリウレタン系、ポリ
エステル系等の接着剤、ポリエチレン、アイオノマー、
ＥＶＡ、ナイロン、水系アクリル樹脂等のホットメルト
性の樹脂が好ましく用いられる。
【００２２】インク吸収層の好ましい例としてはアルミ
ナゾルや、酸化アルミニウムを細かく粉砕したもの等が
好ましく使用される。これらは、単独であっても、また
任意のものを適宜混合しても良い。
ナゾルや、酸化アルミニウムを細かく粉砕したもの等が
好ましく使用される。これらは、単独であっても、また
任意のものを適宜混合しても良い。
【００２３】これら、剥離性樹脂層・樹脂皮膜層・イン
ク吸収層・接着層を構成する方法としては、特に限定さ
れず、公知の種々の方法を採用することができるが、バ
ーコーター、スピンコーター、エアナイフコーター、ブ
レードコーター、ロールコーターなどを用いて、塗布し
乾燥する方法を好ましく使用することができる。
ク吸収層・接着層を構成する方法としては、特に限定さ
れず、公知の種々の方法を採用することができるが、バ
ーコーター、スピンコーター、エアナイフコーター、ブ
レードコーター、ロールコーターなどを用いて、塗布し
乾燥する方法を好ましく使用することができる。
【００２４】また、これら剥離性樹脂層・樹脂皮膜層・
インク吸収層・接着層の厚さについては、厳密にいえば
記録インク組成・単位面積当りのインク打込み量等や他
層との釣り合いが取れるように設定するのが好ましい
が、剥離性樹脂層は１〜１５μｍ程度、樹脂皮膜層、接
着層は５〜２０μｍ程度、インク吸収層は１５〜４０μ
ｍ程度が好ましい。
インク吸収層・接着層の厚さについては、厳密にいえば
記録インク組成・単位面積当りのインク打込み量等や他
層との釣り合いが取れるように設定するのが好ましい
が、剥離性樹脂層は１〜１５μｍ程度、樹脂皮膜層、接
着層は５〜２０μｍ程度、インク吸収層は１５〜４０μ
ｍ程度が好ましい。
【００２５】本発明において用いられる記録インクは、
着色剤、有機溶媒等で構成されるものである。
着色剤、有機溶媒等で構成されるものである。
【００２６】着色剤の好ましい例としては、直接染料、
酸性染料、食料染料、塩基性染料、反応性染料、分散染
料、建築染料、可溶性建築染料、反応分散染料、油性染
料が挙げられいずれも使用できるが、中でも水溶性染料
は記録液の性能上好ましく使用される。
酸性染料、食料染料、塩基性染料、反応性染料、分散染
料、建築染料、可溶性建築染料、反応分散染料、油性染
料が挙げられいずれも使用できるが、中でも水溶性染料
は記録液の性能上好ましく使用される。
【００２７】これら染料の添加料は、染料の種類、溶媒
成分の種類、インクに対し要求されている特性等に依存
して決定されるが、一般にはインク全重量に対し０．２
〜１５ｗｔ％、好ましくは０．５〜１０ｗｔ％の範囲が
好ましい。
成分の種類、インクに対し要求されている特性等に依存
して決定されるが、一般にはインク全重量に対し０．２
〜１５ｗｔ％、好ましくは０．５〜１０ｗｔ％の範囲が
好ましい。
【００２８】有機溶媒の好ましい例としては、グリセリ
ン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール等の高沸点低揮
発性の多価アルコール類が用いられ、その他Ｎメチル２
−ピロリドン、１，３−ジメチルイミダゾリジノン、モ
ノエタノールアミン、Ｎ，Ｎ−ジメチルエタノールアミ
ン、Ｎ，Ｎ−ジメチルエタノールアミン、ジエタノール
アミン、Ｎ−ｎ−ブチルジエタノールアミン、トリイソ
プロパノールアミン、トリエタノールアミン等の含窒素
有機溶剤等の水溶性有機溶剤を印字のにじみが生じない
範囲で添加することができる。
ン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール等の高沸点低揮
発性の多価アルコール類が用いられ、その他Ｎメチル２
−ピロリドン、１，３−ジメチルイミダゾリジノン、モ
ノエタノールアミン、Ｎ，Ｎ−ジメチルエタノールアミ
ン、Ｎ，Ｎ−ジメチルエタノールアミン、ジエタノール
アミン、Ｎ−ｎ−ブチルジエタノールアミン、トリイソ
プロパノールアミン、トリエタノールアミン等の含窒素
有機溶剤等の水溶性有機溶剤を印字のにじみが生じない
範囲で添加することができる。
【００２９】更に必要なら、顔料分散剤、増粘剤、流動
性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、
着色顔料、着色染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、防腐剤等を適宜配合することもできる。
性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、
着色顔料、着色染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、防腐剤等を適宜配合することもできる。
【００３０】
【実施例】本発明を以下の実施例によって更に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【００３１】〔被記録媒体の調製〕 （実施例１）基層として上質紙の表面にシリコンコーテ
ィングを施し、さらにその上に剥離性樹脂層としてアク
リル樹脂を１０μｍ塗布して基材シートを作成した。さ
らに樹脂皮膜層として水系アクリル系樹脂バインダーを
１５ｇ／ｍ2になるようにバーコーターで塗布、乾燥を
行った。一方、アルミナゾル（触媒化成製：カタロイド
ＡＳ−３）１００重量部にポリビニルアルコール２５重
量部および水を加えて総固形分濃度１０重量％の塗工液
を調整した。
ィングを施し、さらにその上に剥離性樹脂層としてアク
リル樹脂を１０μｍ塗布して基材シートを作成した。さ
らに樹脂皮膜層として水系アクリル系樹脂バインダーを
１５ｇ／ｍ2になるようにバーコーターで塗布、乾燥を
行った。一方、アルミナゾル（触媒化成製：カタロイド
ＡＳ−３）１００重量部にポリビニルアルコール２５重
量部および水を加えて総固形分濃度１０重量％の塗工液
を調整した。
【００３２】この塗工液を先程作成した基材シートに乾
燥時に３０ｇ／ｍ2になるようにバーコーターを用いて
塗布し、６０℃のオーブン中で数分間保持した後、さら
に１５０℃のオーブンにて数十秒間保持させて、インク
吸収層を作成した。オーブンから取り出して、表面温度
が１１０℃になったときに、粒径２００μｍのナイロン
ホットメルトパウダーを圧着させて転写シート２を得
た。
燥時に３０ｇ／ｍ2になるようにバーコーターを用いて
塗布し、６０℃のオーブン中で数分間保持した後、さら
に１５０℃のオーブンにて数十秒間保持させて、インク
吸収層を作成した。オーブンから取り出して、表面温度
が１１０℃になったときに、粒径２００μｍのナイロン
ホットメルトパウダーを圧着させて転写シート２を得
た。
【００３３】（実施例２）基層として上質紙の表面にア
クリル樹脂マットコーティングを施し、剥離性樹脂層と
してパラフィンワックスを１０μｍ塗布してして基材シ
ートを作成した。さらに樹脂皮膜層として水系アクリル
系樹脂バインダーを１５ｇ／ｍ2になるようにバーコー
ターで塗布、乾燥を行った。
クリル樹脂マットコーティングを施し、剥離性樹脂層と
してパラフィンワックスを１０μｍ塗布してして基材シ
ートを作成した。さらに樹脂皮膜層として水系アクリル
系樹脂バインダーを１５ｇ／ｍ2になるようにバーコー
ターで塗布、乾燥を行った。
【００３４】一方、酸化アルミニウム粉末（日本アエロ
ジル社製：Aluminum Oxide C）１００重量部にポリビ
ニルアルコール２５重量部および水を加えて総固形分濃
度１０重量％の塗工液を調整した。
ジル社製：Aluminum Oxide C）１００重量部にポリビ
ニルアルコール２５重量部および水を加えて総固形分濃
度１０重量％の塗工液を調整した。
【００３５】この塗工液を先程作成した基材シートに乾
燥時に２６ｇ／ｍ2になるようにバーコーターを用いて
塗布し、６０℃のオーブン中で数分間保持した後、さら
に１５０℃のオーブンにて数十秒間保持させて、インク
吸収層を作成した。オーブンから取り出して、表面温度
が１１０℃になったときに、粒径２００μｍのナイロン
ホットメルトパウダーを圧着させて転写シート２を得
た。
燥時に２６ｇ／ｍ2になるようにバーコーターを用いて
塗布し、６０℃のオーブン中で数分間保持した後、さら
に１５０℃のオーブンにて数十秒間保持させて、インク
吸収層を作成した。オーブンから取り出して、表面温度
が１１０℃になったときに、粒径２００μｍのナイロン
ホットメルトパウダーを圧着させて転写シート２を得
た。
【００３６】（比較例１）実施例１で作成した記録シー
トのインク吸収層にポリウレタンを使用する以外は同じ
方法で転写シート３を作成した。
トのインク吸収層にポリウレタンを使用する以外は同じ
方法で転写シート３を作成した。
【００３７】これらの転写シートにセイコーエプソン株
式会社製インクジェットプリンターＭＪ−９１０Ｃを使
用してプリント図柄の印刷を行った。
式会社製インクジェットプリンターＭＪ−９１０Ｃを使
用してプリント図柄の印刷を行った。
【００３８】次にこの転写シート印刷物を、綿１００％
の生地片の上に印刷面を生地片に密着するように設置
し、その上にアイロンを置き１８０℃で９０秒間ヒート
プレスを行い転写生地片を熱接着した後、基体シートを
剥離除去し、プリント図柄入り転写物を形成した。
の生地片の上に印刷面を生地片に密着するように設置
し、その上にアイロンを置き１８０℃で９０秒間ヒート
プレスを行い転写生地片を熱接着した後、基体シートを
剥離除去し、プリント図柄入り転写物を形成した。
【００３９】このようにして得られた転写物を使用し以
下のような実験を行った。
下のような実験を行った。
【００４０】試験１：ドットのシャープさ 転写物の印刷部分のドット形状を観察し、ドットの輪郭
が目視によって認識できれば○、ぼやけてはっきりしな
い場合を×とした。
が目視によって認識できれば○、ぼやけてはっきりしな
い場合を×とした。
【００４１】試験２：吸収・定着性 転写物の印刷部分を観察し、印刷箇所のインクの滲み出
しや印刷ムラが目視によって確認できなれば○、確認で
きる場合を×とした。
しや印刷ムラが目視によって確認できなれば○、確認で
きる場合を×とした。
【００４２】試験３：洗濯性 転写物を水洗し、自然乾燥させた後、再度水洗、自然乾
燥を繰り返した。印刷部分の色滲みや退色がなければ
○、色滲みや退色が確認できれば×とした。
燥を繰り返した。印刷部分の色滲みや退色がなければ
○、色滲みや退色が確認できれば×とした。
【００４３】上記試験１〜３の評価を行った結果、下記
表１のような結果が得られた。
表１のような結果が得られた。
【００４４】
【表１】
【００４５】
【発明の効果】基材の基層にインク吸収層を設けて、必
要により剥離性樹脂層・樹脂皮膜層・接着層からによっ
て構成されるインクジェット記録用転写シートであっ
て、かつ前記インク吸収層がアルミナ多孔質層であるこ
とを特徴とするインクジェット用転写シートを用いるこ
とによって、アイロン等の熱転写により転写生地上に鮮
明な図柄模様をインクジェット記録方法により付与する
インクジェット記録用転写シートをが形成できる。そし
て、この転写シートは耐水性が非常に良好で、かつ鮮明
な転写物を形成できる。
要により剥離性樹脂層・樹脂皮膜層・接着層からによっ
て構成されるインクジェット記録用転写シートであっ
て、かつ前記インク吸収層がアルミナ多孔質層であるこ
とを特徴とするインクジェット用転写シートを用いるこ
とによって、アイロン等の熱転写により転写生地上に鮮
明な図柄模様をインクジェット記録方法により付与する
インクジェット記録用転写シートをが形成できる。そし
て、この転写シートは耐水性が非常に良好で、かつ鮮明
な転写物を形成できる。
Claims (4)
- 【請求項１】 少なくとも基材上にインク吸収層が設け
られ、このインク吸収層にインクジェット記録方法によ
り画像を形成し、この画像が形成されたインク吸収層側
を被転写媒体に加熱および加圧を行い、その後基材を剥
離して画像を被転写媒体に転写して用いる転写シートで
あって、 前記インク吸収層がアルミナ多孔質層であることを特徴
とするインクジェット用転写シート。 - 【請求項２】 インク吸収層の下に剥離層を設けてなる
ことを特徴とする請求項１記載のインクジェット用転写
シート。 - 【請求項３】 剥離層とインク吸収層との間に更に樹脂
被覆層を設けてなることを特徴とする請求項２記載のイ
ンクジェット用転写シート。 - 【請求項４】 インク吸収層の上にさらに接着層を設け
てなることを特徴とする請求項１乃至３いずれか１項に
記載のインクジェット用転写シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8348173A JPH10181192A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | インクジェット用転写シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8348173A JPH10181192A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | インクジェット用転写シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10181192A true JPH10181192A (ja) | 1998-07-07 |
Family
ID=18395242
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8348173A Withdrawn JPH10181192A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | インクジェット用転写シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10181192A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10329415A (ja) * | 1997-05-30 | 1998-12-15 | Canon Inc | インクジェット記録用転写媒体 |
| JPH1165447A (ja) * | 1997-08-26 | 1999-03-05 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 情報表示面形成用フィルム及びその使用方法 |
| JP2000168250A (ja) * | 1998-12-02 | 2000-06-20 | Daicel Chem Ind Ltd | 熱転写シート及びその製造方法 |
| JP2002187370A (ja) * | 2000-12-19 | 2002-07-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 中間転写記録媒体 |
| KR101031934B1 (ko) | 2002-11-26 | 2011-04-29 | 폴리마테크 컴퍼니 리미티드 | 컬러디자인 화상을 가지는 가식성형체 및 그 제조방법 |
| JP2017105148A (ja) * | 2015-04-03 | 2017-06-15 | キヤノンファインテック株式会社 | 転写材、記録物、記録物の製造方法、画像記録装置及び記録物の製造装置 |
| CN110603153A (zh) * | 2017-06-26 | 2019-12-20 | 大日本印刷株式会社 | 热转印片 |
-
1996
- 1996-12-26 JP JP8348173A patent/JPH10181192A/ja not_active Withdrawn
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