JPH10180912A - 音響特性に優れたプラスチックパイプとその製造方法 - Google Patents

音響特性に優れたプラスチックパイプとその製造方法

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JPH10180912A
JPH10180912A JP9361942A JP36194297A JPH10180912A JP H10180912 A JPH10180912 A JP H10180912A JP 9361942 A JP9361942 A JP 9361942A JP 36194297 A JP36194297 A JP 36194297A JP H10180912 A JPH10180912 A JP H10180912A
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JP
Japan
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layer
pipe
filler
plastic
plastic pipe
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JP9361942A
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Francois Hugues
ユーグ フランソワ
Jean Michel Tremillon
トレミロン ジャン−ミシェル
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Alphacan SAS
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L11/00Hoses, i.e. flexible pipes
    • F16L11/04Hoses, i.e. flexible pipes made of rubber or flexible plastics
    • F16L11/12Hoses, i.e. flexible pipes made of rubber or flexible plastics with arrangements for particular purposes, e.g. specially profiled, with protecting layer, heated, electrically conducting
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L9/00Rigid pipes
    • F16L9/12Rigid pipes of plastics with or without reinforcement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L9/00Rigid pipes
    • F16L9/21Rigid pipes made of sound-absorbing materials or with sound-absorbing structure

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防音特性を改良するための充填剤を含むプラ
スチック材料を押出成形または射出成形して得られるプ
ラスチックパイプ。 【解決手段】 一般のプラスチック材料から成る外側第
1層1と、少なくとも防音特性を改良する充填剤Cを含
むプラスチック材料から成る第2層2との少なくとも2
つの同軸層1.2が一つの共通面で互いに接触してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、音響遮断特性(防
音特性)を向上させる充填剤、特に無機充填剤を含むプ
ラスチック材料を押出成形または射出成形して得られる
プラスチックチューブに関するものである。
【0002】
【従来技術】欧州特許EP-A-0 254 375号には、硫酸バリ
ウムを充填することによって従来のパイプに比べて防音
特性が改良されたパイプが記載されている。しかし、チ
ューブの製造に用いられる樹脂にこのような無機充填剤
を添加すると材料の流動特性および研磨特性が変化する
結果、最終製品の表面仕上げが損われ、射出成形用ノズ
ルおよび押出ダイが急速に磨耗することになる。この問
題は例えば充填剤の比率が増加した場合や、防音効果は
高いが流動性および/または研磨性に有害な影響を与え
る充填剤を使用した場合にはさらに深刻になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、防音
特性を保持したまま、非常に優れた最終表面仕上がりを
有するプラスチックパイプを押出成形または射出成形に
よって得ることにある。パイプの機械強度および耐火性
はできるだけ高いことが望ましい。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、防音特性を改
良するための充填剤を含むプラスチック材料を押出成形
または射出成形して得られるプラスチックパイプにおい
て、一般的なプラスチック材料から成る外側第1層と、
少なくとも防音特性を改良する充填剤を含むプラスチッ
ク材料から成る第2層との少なくとも2つの同軸層が一
つの共通面で互いに接触していることを特徴とするプラ
スチックパイプを提供する。『パイプ』という用語は極
めて一般的な意味を有し、特殊形状のパイプ部品、例え
ばL字継手または管継手などを含むということに注意さ
れたい。
【0005】
【発明の実施の形態】パイプは、充填剤を含む第3の同
軸層を第2層の放射方向内側に有するのが好ましい。こ
の第3層すなわち内側層も一般的なプラスチックで作
る。本発明では従来型のプラスチック層が存在するの
で、製造中、特に共押出中の第2層に含まれる充填剤に
よる射出成形機または押出機の研磨作用が減少する。さ
らに、最終製品の外観およびその表面仕上げは従来のパ
イプと同じままで、優れた防音特性が得られ、パイブの
連結・接着および継手の形成が容易になる。
【0006】第2層は、防音用充填剤として、防音特性
だけでなく耐火性の向上にも貢献する珪酸ジルコニウム
(ZrSiO4)を含むのが好ましい。この第2層の厚さはパイ
プの複合壁全体の厚さに対して約70%にする。PVC
(ポリ塩化ビニル)製パイプの場合、第2層には珪酸ジ
ルコニウムを 50phr(樹脂100 部に対して50部)以上の
比率(重量比)で充填する。この充填剤含有率は100phr
〜200phrにするのが好ましく、300phrまでにすることが
できる。『phr 』は「樹脂100 部あたり〜部」という表
現の代わりに使用するもので、充填剤含有率は全て重量
部で表す。第2層の密度は2〜2.5 kg/dm3 であるのが
好ましい。最終製品の表面密度は8kg/m2 以上、好ま
しくは少なくとも10kg/m2 にする。
【0007】特開昭51-95449号には、PVCの防音特性
を向上させる充填剤としてジルコニウム化合物、特に珪
酸ジルコニウム (ZeSiO4)を使用することが開示されて
いるが、この特許には本発明が解決しようとする課題す
なわち押出または射出成形によってプラスチックパイプ
を製造する際にこれらの充填剤を使用することによって
発生する課題、すなわち防音特性を維持し、しかも珪酸
ジルコニウムを充填剤として使用することによって得ら
れる特性を向上させる点は記載がない。PVCパイプの
場合には、充填剤を含む第2層は新しい材料とリサイク
ル材料とを混合して使用し、特にリサイクル材料の含有
率を50phr 〜100phrにするのが有利である。
【0008】本発明はさらに、珪酸ジルコニウムを充填
したポリオレフィン(PE=ポリエチレン、PP=ポリ
プロピレン、共重合体)型プラスチックのパイプでの利
用に関するものである。この材料は予備配合(混合)段
階で配合される。この材料は顆粒状の樹脂から製造する
ことができ、第1の押出し成形後に造粒し、第2の押出
し成形することができる。本発明は上記構成の他に、以
下で具体的な例を挙げてより詳細に説明する多くの構成
を含むものである。以下、図面を参照して本発明の実施
例を説明するが、本発明が下記実施例に限定されるもの
ではない。
【0009】〔図1〕に示すプラスチックパイプTは液
体の輸送、特に排水の輸送に使用され、パイプ中を液体
が流れる時に雑音が生じる。従って、このパイプを熱可
塑性プラスチック材料から押出成形または射出成形で製
造する際に、プラスチックに充填剤、特に表面密度を良
くし、しかも、防音特性を良くする無機充填剤を配合し
てパイプTの防音特性をよくすることが求められてい
る。これら充填剤に、耐火作用、その他の作用を有する
従来の充填剤、例えば炭酸カルシウムCaCO3 、酸化亜
鉛ZnOをさらに追加して使用することもできる。これら
追加の充填剤は音響減衰効果を高めるために一般に高い
含有率で使用されるため、材料の流動性を変え、最終製
品の表面仕上げを低下させ、磨耗性が増加することに起
因するパイプ製造機器の磨耗を加速させる。この磨耗は
射出成形用ノズルまたは押出ダイ、スクリュー/バレル
組立体内部で特に生じる。本発明パイプTは〔図2〕に
示すような複合壁を有する。この複合壁は従来のプラス
チックからなる少なくとも1つの外側層1と、その放射
方向内側にそれと同軸に設けられた少なくとも防音特性
を改良するのに適した充填剤Cを含む層2とからなる。
また、同じく従来のプラスチックから成る内側の同軸層
3を設けるのが好ましい。
【0010】層2の充填剤Cは天然状態(純度50%以上
のもの)または精製された珪酸ジルコニウム (ZrSiO4)
にするのが有利である。使用する熱可塑性プラスチック
はPVC、ポリプロピレン、ポリエチレンまたはこれら
の共重合体あるいはABS(アクリロニトリル−ブタジ
エン−スチレン共重合体)にするのが好ましい。充填剤
Cの含有率は、最終製品のパイプが液体流によって発生
する雑音が大幅に減衰させる効果が得られるように、最
終製品の表面密度が8kg/m2 以上になるように調節す
る。PVCパイプTの場合、外側層1および内側層3
は、建設業で一般に用いられるパイプおよび継手に一般
的な充填剤含有率(重量)0〜30phr の通常の硬質PV
Cで構成し、真ん中の層2すなわちコアは珪酸ジルコニ
ウムが高い含有率で充填された硬質PVCで構成され
る。この場合の充填剤含有率は、50phr 以上かつ300phr
以下、好ましくは100phr〜200phrにする。
【0011】本発明製品は、外側層1および内側層3に
ZnOのような難燃剤を例えば0.1 〜0.2phrの添加するこ
とによって、建築物仕様に従った耐火性は『M1』に分
類される。珪酸ジルコニウムは難燃作用を有するので、
強制的に着火しても、発生する煙は大幅に減少する。珪
酸ジルコニウムが存在するので、真ん中の層に難燃添加
剤を導入する手間を省くことができる。PVC/珪酸ジ
ルコニウム化合物はその他の充填剤に比べて押出性(押
出しの容易性)に優れている。珪酸ジルコニウムの難燃
効果とこの特性とが組み合わされることによって、『ボ
トルリサイクリング』で回収したPVCを高含有率で使
用することを可能になる。リサイクルPVCの添加が有
益であることは分かっている。特に、スクリューの供給
帯域における押出し特性が向上する。
【0012】真ん中の層2では、PVCパイプTの場
合、ボトルリサイクリングで回収したPVCの再粉砕材
料を60phr 添加するのが望ましい。再粉砕材料の組成お
よび粒径を適当に選択することによって混合帯域および
押出機の供給ホッパーでの材料の流れが良くなり、押出
機本体内での材料のゲル化が良くなる。本発明のパイプ
および継手は、外側層1(場合によってはさらに内側層
3)が存在するので、従来のパイプと同じ外観(表面外
観)および使用性(接着性)を有している。PVCに炭
酸カルシウムを添加した通常の硬質外側層1および内側
層3の相対密度は約1.5 である。珪酸ジルコニウム充填
剤が100phr〜200phrの含有率で充填された真ん中の層2
の密度は2〜2.5 kg/dm3 である。真ん中の層2の厚さ
(放射方向の厚さ)は、パイプTの壁全体の厚さの約70
%であり、全表面密度は約10kg/m2 であるのが好まし
い。この構造によってパイプに要求される条件すなわ
ち、防音性能特性の外に、接着・連結、継手の形成、耐
化学薬品性、耐火性に優れ、しかもパイプの耐衝撃性を
向上させるという条件が満足される。
【0013】珪酸ジルコニウムは本質的に高い硬度を有
し、それを含む材料の摩損性を増加させる。本発明では
複合構造にすることによってPVCパイプ押出し成形に
おける摩損の影響を軽減する。100phrの珪酸ジルコニウ
ムを含むPVC混合物を得る場合には、粉末状の樹脂を
出発材料として従来の機器を用いて配合を行うことがで
きる。少なくとも100phrの珪酸ジルコニウムを含むポリ
プロピレン(PP)またはポリエチレン(PE)を得る
場合には、顆粒状の樹脂を出発材料として第1の押出し
を行い、その後、顆粒化し、さらに第2の押出しを行う
のが好ましい。結論として、本発明の複合構造を有する
パイプの押出は、標準的な機器を用いて行うことができ
る。PVCの場合、外部で再粉砕した材料を配合するこ
とによって押出機内での混合物の流動がし易くなる。本
発明によって機器の磨耗が軽減し、最終的に得られるパ
イプの衝撃強度は向上する。
【0014】
【実施例】構造(寸法)および材料(防音用充填剤の種
類)により機械特性、物理特性、耐火性および防音特性
がいかに変化するかを比較するために、下記のパイプ
(全て外径100mm )を押出成形した: パイプ1:100phrのZrSiO4 を含む薄い壁(単一層)を
有するPVCパイプ 壁面全体の厚さ:2.91mm 表面密度:5.99kg/m2 パイプ1a:パイプ1と同じであるが壁面の厚さが4.47
mm パイプ2:100phrのBaSO4 を含む薄い壁(単一層)を
有するPVCパイプ 壁面全体の厚さ:2.58mm 表面密度:5.25kg/m2 パイプ3:本発明の複合パイプ(従来のPVCからなる
外側と内側の層と、充填剤を含む真ん中の層すなわちコ
アの3層構造:コアには100phrのZrSiO4 が充填されて
いる) 壁面全体の厚さ:4.28mm 表面密度:7.97kg/m2 パイプ4:本発明の複合パイプ(従来のPVCからなる
外側と内側の層と、充填剤を含む真ん中の層すなわちコ
アの3層構造:コアには100phrのZrSiO4 が充填されて
いる) 壁面全体の厚さ:5.5mm 表面密度:10.34kg /m2
【0015】機械特性 試験の結果、パイプ1a、3および4の機械特性はパイ
プ1および2よりも優れていることが示された。これは
パイプ1a、3および4の壁面全体の厚さが厚いことに
よって一部説明される。しかし、非常に顕著に向上する
機械特性は衝撃強度である。衝撃強度は試験するパイプ
上に温度0℃で1.2 mの高さから0.8 kgの重りを落下さ
せる標準的な試験で測定した。一連の同じ種類のパイプ
でこの試験を行い、破断の発生数を記録した。結果は以
下のとおりである: パイプ1 : 25%破断 パイプ1a: 40%破断 パイプ2 : 100 %破断 パイプ3 : 0%破断 パイプ4 : 3%破断
【0016】試験したパイプの厚さの差だけでは、本発
明パイプの衝撃強度が極めて顕著に向上することは説明
できない。パイプの衝撃強度は必ずしも厚さの増大によ
って向上するものではない。事実、環状試験片に重りを
落下させる試験では、薄い壁を有する(従って、可撓性
のある)パイプが、同じ試験をした厚い壁を有するパイ
プよりも優れた耐衝撃性を示すことがある。衝撃強度の
向上は従来型プラスチック、特に充填剤含有率の少ない
標準的なPVCからなる外側表皮(一般にはさらに内側
表皮)を有する本発明の構造に起因するものである。
【0017】耐火性挙動 試験の結果、充填剤としてZrSiO4 を用いた場合に耐火
性が向上することが示された。本発明では複合パイプの
コアに防音充填剤を添加することによって煙の発生が大
幅に抑えられる。この結果は表面密度10.5kg/m2 を有
するパイプ4で特に顕著である。
【0018】防音効果(減衰指数) 空中ノイズ遮断試験(airborn-noise insulation test)
を行った。被試験パイプが貫通する防音仕切りによって
隔てられた2つの部屋の音圧差を測定した。一方の部屋
のパイプの開放末端付近にノイズ発生装置を配置し、も
う一方の部屋のパイプ近くにマイクを配置した。パイプ
末端はガラスウールのプラグで閉鎖した。630 Hz〜10,0
00Hzの広い帯域のスペクトルについて2つの部屋の音圧
差を測定した。測定値はdBで表される直線全レベル(lin
ear overall level)である。各種周波数に対する耳の感
度を考慮して、値には加重値を与えてdB(A) とした。水
流に含まれる周波数範囲は1250〜10,000Hzである。以下
の値はこの範囲で加重された値dB(A) である。
【0019】
【表1】
【0020】この表の最初の欄はパイプの種類を定義し
たものである:St. cel. PVCは標準的な発泡PVCであ
る。St. co. PVC は標準的な中実PVCである。 パイプ3は上記定義の本発明パイプ パイプ4は上記定義の本発明パイプ PP/BaSO4中実はBaSO4 を充填したポリプロピレンから
なる中実な(単層)パイプ その隣の欄はそれぞれパイプ外径(mm)、壁全体の厚さ(m
m)、壁密度(g/cm3) 、表面密度(kg/m2) およびウエイト
付けした1250Hz〜10,000Hzの遮断特性(dB(A))を示す。
この試験結果から、全体の表面密度が約10.30kg/m2であ
る複合PVC製のパイプ4はそれよりもわずかに厚く
(前者5.50mmに対して5.64mm)、100phr(重量)のBaS
4 を充填したポリプロピレンPP製のパイプに非常に
近い防音効果を有することがわかる。本発明パイプ4で
は、壁面の厚さのうち充填剤を含む部分はわずか70%で
ある。
【0021】同じ構造で厚さが 4.28mm で、表面密度が
約8kg/m2 であるパイプ3の防音特性の低下度は約2dB
(A) である。市販されている通常のパイプと比べた場
合、パイプ4によって得られる防音特性の向上は8〜10
dB(A) である。上記の結果は実験室装置に対応するもの
で、パイプが実際の使用時に配置される構造を完全に考
慮したものではなく、付属品やパラメータ、例えばY継
手、フランジ、水の流速等が結果に影響を与えるという
点に注意されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明パイプの一部を示す斜視図。
【図2】 図1に示したパイプの拡大断面図。
【符号の説明】
1、2、3 同軸層 C 充填剤 T パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 3/34 C08K 3/34 C08L 23/02 C08L 23/02 F16L 55/02 F16L 55/02 // B29K 23:00 27:06 105:16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防音特性を改良するための充填剤を含む
    プラスチック材料を押出成形または射出成形して得られ
    るプラスチックパイプにおいて、 一般のプラスチック材料から成る外側第1層(1) と、少
    なくとも防音特性を改良する充填剤(C) を含むプラスチ
    ック材料から成る第2層(2) との少なくとも2つの同軸
    層(1,2) が一つの共通面で互いに接触していることを特
    徴とするプラスチックパイプ。
  2. 【請求項2】 充填剤を含む第2層(2) の放射方向内側
    に同軸な第3の層(3)を有し、この第3層または内側層
    が一般のプラスチック材料からなる請求項1に記載のプ
    ラスチックパイプ。
  3. 【請求項3】 第2層(2) が 50 phr 〜 300 phr(樹脂
    100 重量部に対して充填剤50〜300 重量部)以上の含有
    率(重量)で珪酸ジルコニウム (ZrSiO4)が充填された
    PVCからなる請求項1または2に記載のプラスチック
    パイプ。
  4. 【請求項4】 第2層(2) の珪酸ジルコニウム含有率
    (重量)が100 〜200phrである請求項3に記載のプラス
    チックパイプ。
  5. 【請求項5】 第2層(2) がリサイクルプラスチックを
    主成分とし、特に粉砕材料を60phr の割合で含有する請
    求項1〜4のいずれか一項に記載のプラスチックパイ
    プ。
  6. 【請求項6】 第2層(2) の密度が2kg/dm3以上、好ま
    しくは2kg/dm3〜2.5kg/dm3 である請求項4に記載のプ
    ラスチックパイプ。
  7. 【請求項7】 パイプ材料の表面密度が少なくとも10kg
    /m2 である請求項1〜6のいずれか一項に記載のプラス
    チックパイプ。
  8. 【請求項8】 第2層(2) の厚さがチューブ壁面全体の
    厚さの約70%である請求項1〜7のいずれか一項に記載
    のプラスチックパイプ。
  9. 【請求項9】 ZrSiO4 を充填したポリオレフィン(P
    E=ポリエチレン、PP=ポリプロピレン、共重合体)
    型プラスチックを使用し、この材料を予備配合段階で配
    合する請求項1〜8のいずれか一項に記載のパイプの製
    造方法。
JP9361942A 1996-12-10 1997-12-10 音響特性に優れたプラスチックパイプとその製造方法 Withdrawn JPH10180912A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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FR9615139 1996-12-10
FR9615139A FR2756906B1 (fr) 1996-12-10 1996-12-10 Tube en matiere plastique a proprietes acoustiques ameliorees, et procede pour fabriquer un tel tube

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EP (1) EP0848202B1 (ja)
JP (1) JPH10180912A (ja)
AT (1) ATE232275T1 (ja)
AU (1) AU729922B2 (ja)
CA (1) CA2222357A1 (ja)
DE (1) DE69718887T2 (ja)
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FR (1) FR2756906B1 (ja)

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