JP2002089755A - 三層発泡パイプ - Google Patents
三層発泡パイプInfo
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- JP2002089755A JP2002089755A JP2000282459A JP2000282459A JP2002089755A JP 2002089755 A JP2002089755 A JP 2002089755A JP 2000282459 A JP2000282459 A JP 2000282459A JP 2000282459 A JP2000282459 A JP 2000282459A JP 2002089755 A JP2002089755 A JP 2002089755A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コア層となる発泡体を形成する塩化ビニル系
樹脂の性状、発泡剤の種類や添加量、加工助剤の種類や
添加量、充填材の種類や添加量、押出成形する際の温度
条件等を総合的に検討し、十分な強度を有しながら、十
分な軽量化や防音性能が得られる三層発泡パイプを提供
する。 【解決手段】 硬質塩化ビニル系樹脂組成物の発泡体か
らなるコア層と、該コア層の外周面を被覆する硬質塩化
ビニル系樹脂組成物からなる外管と、コア層の内周面を
被覆する硬質塩化ビニル系樹脂組成物からなる内管とに
より構成した三層発泡パイプにおいて、前記コア層を、
重合度が約1000の硬質塩化ビニル系樹脂で形成す
る。
樹脂の性状、発泡剤の種類や添加量、加工助剤の種類や
添加量、充填材の種類や添加量、押出成形する際の温度
条件等を総合的に検討し、十分な強度を有しながら、十
分な軽量化や防音性能が得られる三層発泡パイプを提供
する。 【解決手段】 硬質塩化ビニル系樹脂組成物の発泡体か
らなるコア層と、該コア層の外周面を被覆する硬質塩化
ビニル系樹脂組成物からなる外管と、コア層の内周面を
被覆する硬質塩化ビニル系樹脂組成物からなる内管とに
より構成した三層発泡パイプにおいて、前記コア層を、
重合度が約1000の硬質塩化ビニル系樹脂で形成す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三層発泡パイプに
関し、詳しくは、建物の排水管等として使用するのに好
適な硬質塩化ビニル系樹脂製の三層発泡パイプに関す
る。
関し、詳しくは、建物の排水管等として使用するのに好
適な硬質塩化ビニル系樹脂製の三層発泡パイプに関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】マンシ
ョンやビルディングの排水管として、発泡性樹脂を用い
たパイプを使用する例が近年増加しており、特に、発泡
性樹脂を発泡させた発泡体からなるコア層の内外両面を
非発泡性樹脂からなる管体で被覆した塩化ビニル系の三
層発泡パイプが多く用いられるようになってきている。
ョンやビルディングの排水管として、発泡性樹脂を用い
たパイプを使用する例が近年増加しており、特に、発泡
性樹脂を発泡させた発泡体からなるコア層の内外両面を
非発泡性樹脂からなる管体で被覆した塩化ビニル系の三
層発泡パイプが多く用いられるようになってきている。
【0003】この三層発泡パイプは、コア層の発泡倍率
等を適当に選定することにより、発泡体の比重を小さく
してパイプ全体の軽量化が図れるとともに、発泡体によ
る防音作用で流水音を低減できるという利点を有してい
る。
等を適当に選定することにより、発泡体の比重を小さく
してパイプ全体の軽量化が図れるとともに、発泡体によ
る防音作用で流水音を低減できるという利点を有してい
る。
【0004】このような三層発泡パイプにおいて、コア
層の発泡倍率は、パイプ全体の強度及び重量を考慮して
設定されており、例えば、コア層の発泡倍率を大きくす
ると、該コア層の曲げ強度や耐衝撃度が低下するので、
内外両面の管体(内管及び外管)の厚みを大きくして全
体の強度を維持しなければならないため、必然的にパイ
プ全体の重量が増加して所定の軽量化が図れなくなって
しまう。
層の発泡倍率は、パイプ全体の強度及び重量を考慮して
設定されており、例えば、コア層の発泡倍率を大きくす
ると、該コア層の曲げ強度や耐衝撃度が低下するので、
内外両面の管体(内管及び外管)の厚みを大きくして全
体の強度を維持しなければならないため、必然的にパイ
プ全体の重量が増加して所定の軽量化が図れなくなって
しまう。
【0005】さらに、三層発泡パイプを通常のパイプ、
例えば一般的な塩ビパイプ(VPパイプ)に接続して使
用する場合には、基本的な外径、内径、厚さを同程度に
する必要がある。例えば呼び径100のVPパイプの場
合の厚さは最小寸法が6.6mmで許容差が+1.0m
mと規定されているので、この場合、従来の三層発泡パ
イプでは、コア層の厚さを3mm程度とし、その内外を
厚さ2mm程度の内管及び外管で被覆するようにしてい
た。
例えば一般的な塩ビパイプ(VPパイプ)に接続して使
用する場合には、基本的な外径、内径、厚さを同程度に
する必要がある。例えば呼び径100のVPパイプの場
合の厚さは最小寸法が6.6mmで許容差が+1.0m
mと規定されているので、この場合、従来の三層発泡パ
イプでは、コア層の厚さを3mm程度とし、その内外を
厚さ2mm程度の内管及び外管で被覆するようにしてい
た。
【0006】この場合、軽量化や防音性能としてある程
度の効果は得られているが、まだ改善の余地があるた
め、コア層に使用する樹脂組成物の性状、発泡剤、各種
添加剤等の種類や添加量についても様々な検討がなされ
ている。しかし、未だに十分満足できる結果は得られて
いない。
度の効果は得られているが、まだ改善の余地があるた
め、コア層に使用する樹脂組成物の性状、発泡剤、各種
添加剤等の種類や添加量についても様々な検討がなされ
ている。しかし、未だに十分満足できる結果は得られて
いない。
【0007】そこで本発明は、コア層となる発泡体を形
成する塩化ビニル系樹脂の性状、発泡剤の種類や添加
量、加工助剤の種類や添加量、充填材の種類や添加量、
押出成形する際の温度条件等を総合的に検討し、十分な
強度を有しながら、十分な軽量化や防音性能が得られる
三層発泡パイプを提供することを目的としている。
成する塩化ビニル系樹脂の性状、発泡剤の種類や添加
量、加工助剤の種類や添加量、充填材の種類や添加量、
押出成形する際の温度条件等を総合的に検討し、十分な
強度を有しながら、十分な軽量化や防音性能が得られる
三層発泡パイプを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の三層発泡パイプは、硬質塩化ビニル系樹脂
組成物の発泡体からなるコア層と、該コア層の外周面を
被覆する硬質塩化ビニル系樹脂組成物からなる外管と、
コア層の内周面を被覆する硬質塩化ビニル系樹脂組成物
からなる内管とにより構成した三層発泡パイプにおい
て、前記コア層を形成する硬質塩化ビニル系樹脂とし
て、重合度が約1000の硬質塩化ビニル系樹脂を用い
ることを特徴としている。
め、本発明の三層発泡パイプは、硬質塩化ビニル系樹脂
組成物の発泡体からなるコア層と、該コア層の外周面を
被覆する硬質塩化ビニル系樹脂組成物からなる外管と、
コア層の内周面を被覆する硬質塩化ビニル系樹脂組成物
からなる内管とにより構成した三層発泡パイプにおい
て、前記コア層を形成する硬質塩化ビニル系樹脂とし
て、重合度が約1000の硬質塩化ビニル系樹脂を用い
ることを特徴としている。
【0009】さらに、本発明の三層発泡パイプは、前記
コア層を形成する硬質塩化ビニル系樹脂組成物が、有機
系発泡剤及び無機系発泡剤の双方を含んでいおり、特
に、有機系発泡剤がアゾジカルボンアミド、無機系発泡
剤が重炭酸ナトリウムであり、各発泡剤の添加量が、硬
質塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、合計量が
0.2〜0.7重量部で、かつ、有機系発泡剤と無機系
発泡剤との比が1:3〜3:1の範囲であることを特徴
としている。
コア層を形成する硬質塩化ビニル系樹脂組成物が、有機
系発泡剤及び無機系発泡剤の双方を含んでいおり、特
に、有機系発泡剤がアゾジカルボンアミド、無機系発泡
剤が重炭酸ナトリウムであり、各発泡剤の添加量が、硬
質塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、合計量が
0.2〜0.7重量部で、かつ、有機系発泡剤と無機系
発泡剤との比が1:3〜3:1の範囲であることを特徴
としている。
【0010】また、前記コア層を形成する硬質塩化ビニ
ル系樹脂組成物は、硬質塩化ビニル系樹脂100重量部
に対して、好ましくは分子量が300万〜800万のア
クリル系加工助剤を2〜3重量部含んでいること、炭酸
カルシウムを15重量部含んでいることを特徴とし、さ
らに、前記コア層、外管及び内管を積層状態で押出成形
する口金の温度は、該口金を通過する樹脂の温度が19
0±5℃の範囲になるように設定されていること、前記
外管及び内管の厚さが、パイプの全厚さに対してそれぞ
れ0.05〜0.15の範囲にあることを特徴としてい
る。
ル系樹脂組成物は、硬質塩化ビニル系樹脂100重量部
に対して、好ましくは分子量が300万〜800万のア
クリル系加工助剤を2〜3重量部含んでいること、炭酸
カルシウムを15重量部含んでいることを特徴とし、さ
らに、前記コア層、外管及び内管を積層状態で押出成形
する口金の温度は、該口金を通過する樹脂の温度が19
0±5℃の範囲になるように設定されていること、前記
外管及び内管の厚さが、パイプの全厚さに対してそれぞ
れ0.05〜0.15の範囲にあることを特徴としてい
る。
【0011】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明の三層発
泡パイプの一形態例を示すもので、図1は端面図、図2
は要部の拡大断面図である。この三層発泡パイプ10
は、硬質塩化ビニル系樹脂組成物の発泡体からなるコア
層11と、該コア層11の外周面を被覆する硬質塩化ビ
ニル系樹脂組成物からなる外管12と、コア層11の内
周面を被覆する硬質塩化ビニル系樹脂組成物からなる内
管13とにより構成されている。
泡パイプの一形態例を示すもので、図1は端面図、図2
は要部の拡大断面図である。この三層発泡パイプ10
は、硬質塩化ビニル系樹脂組成物の発泡体からなるコア
層11と、該コア層11の外周面を被覆する硬質塩化ビ
ニル系樹脂組成物からなる外管12と、コア層11の内
周面を被覆する硬質塩化ビニル系樹脂組成物からなる内
管13とにより構成されている。
【0012】本発明では、前記コア層11を形成する硬
質塩化ビニル系樹脂の重合度が約1000(950〜1
050)の範囲のものを使用する。すなわち、通常用い
られている重合度500〜800程度のものでは、コア
層11における曲げ強度や耐衝撃性が低くなってしまう
ため、発泡倍率を大きくすることができなかったり、外
管12や内管13の厚みを大きくしなければならなかっ
たが、重合度が約1000のものを使用することによ
り、コア層11自体の強度を向上させることができるの
で、従来よりも発泡体の発泡倍率を大きくすることがで
き、軽量化や防音性能を高めることができる。また、重
合度が1100を超えるものでは、発泡性が不十分とな
る。したがって、好ましい重合度の範囲は、950〜1
050となる。
質塩化ビニル系樹脂の重合度が約1000(950〜1
050)の範囲のものを使用する。すなわち、通常用い
られている重合度500〜800程度のものでは、コア
層11における曲げ強度や耐衝撃性が低くなってしまう
ため、発泡倍率を大きくすることができなかったり、外
管12や内管13の厚みを大きくしなければならなかっ
たが、重合度が約1000のものを使用することによ
り、コア層11自体の強度を向上させることができるの
で、従来よりも発泡体の発泡倍率を大きくすることがで
き、軽量化や防音性能を高めることができる。また、重
合度が1100を超えるものでは、発泡性が不十分とな
る。したがって、好ましい重合度の範囲は、950〜1
050となる。
【0013】さらに、前記コア層11を形成する硬質塩
化ビニル系樹脂組成物には、有機系発泡剤及び無機系発
泡剤の双方を添加しておくことが好ましい。有機系発泡
剤としては、アゾジカルボンアミド、アゾビスホルムア
ミド、アゾジカルボン酸バリウム、ベンゼンスルホニル
ヒドラジド、N,N’−ジニトロソペンタメチレン等を
挙げることができ、無機系発泡剤としては、重炭酸ナト
リウム、重炭酸アンモニウム、水素化ホウ素ナトリウ
ム、炭酸アンモニウム等を挙げることができるが、特
に、有機系発泡剤としてアゾジカルボンアミドを、無機
系発泡剤として重炭酸ナトリウムをそれぞれ使用し、こ
れらの添加量を、硬質塩化ビニル系樹脂100重量部に
対して、合計量が0.2〜0.7重量部で、有機系発泡
剤と無機系発泡剤との比が1:3〜3:1の範囲、例え
ば、それぞれ0.15重量部ずつに設定することが好ま
しい。
化ビニル系樹脂組成物には、有機系発泡剤及び無機系発
泡剤の双方を添加しておくことが好ましい。有機系発泡
剤としては、アゾジカルボンアミド、アゾビスホルムア
ミド、アゾジカルボン酸バリウム、ベンゼンスルホニル
ヒドラジド、N,N’−ジニトロソペンタメチレン等を
挙げることができ、無機系発泡剤としては、重炭酸ナト
リウム、重炭酸アンモニウム、水素化ホウ素ナトリウ
ム、炭酸アンモニウム等を挙げることができるが、特
に、有機系発泡剤としてアゾジカルボンアミドを、無機
系発泡剤として重炭酸ナトリウムをそれぞれ使用し、こ
れらの添加量を、硬質塩化ビニル系樹脂100重量部に
対して、合計量が0.2〜0.7重量部で、有機系発泡
剤と無機系発泡剤との比が1:3〜3:1の範囲、例え
ば、それぞれ0.15重量部ずつに設定することが好ま
しい。
【0014】図3は、有機系発泡剤(アゾジカルボンア
ミド)単独、無機系発泡剤(重炭酸ナトリウム)単独、
及び、有機無機併用(アゾジカルボンアミド+重炭酸ナ
トリウム)のそれぞれにおける温度とガス発生量との関
係を示している。この図から明らかなように、有機系単
独の場合は、ガス発生量が多く、発泡倍率を大きくする
のには適しているが、連泡が発生することがあるだけで
なく、成形加工温度の許容範囲が狭く、工業的に大量生
産を行う場合には、発泡倍率を設定範囲内に制御するこ
とが困難となる。また、無機系単独の場合は、ガス発生
量が少なく、従来のような低発泡倍率の場合には、加工
温度範囲が広く最適であるが、発泡倍率を大きくするこ
とは困難である。
ミド)単独、無機系発泡剤(重炭酸ナトリウム)単独、
及び、有機無機併用(アゾジカルボンアミド+重炭酸ナ
トリウム)のそれぞれにおける温度とガス発生量との関
係を示している。この図から明らかなように、有機系単
独の場合は、ガス発生量が多く、発泡倍率を大きくする
のには適しているが、連泡が発生することがあるだけで
なく、成形加工温度の許容範囲が狭く、工業的に大量生
産を行う場合には、発泡倍率を設定範囲内に制御するこ
とが困難となる。また、無機系単独の場合は、ガス発生
量が少なく、従来のような低発泡倍率の場合には、加工
温度範囲が広く最適であるが、発泡倍率を大きくするこ
とは困難である。
【0015】そして、有機無機併用のときには、有機系
発泡剤と無機系発泡剤の相互作用により、加工温度範囲
の190℃付近で適度な発泡状態が得られるとともに、
加工温度範囲も有機系単独に比べて広くとることがで
き、生産管理も容易となる。両発泡剤の添加量は、所望
の発泡倍率等の条件に応じて設定することができるが、
発泡倍率を1.6〜2.0の範囲にする場合は、両者を
それぞれ1:3〜3:1の比率で、硬質塩化ビニル10
0重量部に対して合計量が0.2〜0.7重量部程度添
加すればよい。また、両発泡剤は、同量であってもよ
く、異なった添加量であってもよいが、有機系発泡剤の
割合が多くなると、過発泡気味となり、逆に無機系発泡
剤の割合が多くなると、発泡不足で十分に発泡しにくく
なるなどの問題が出てくるときがある。いずれにして
も、両発泡剤の添加量、添加割合や加工温度を適切に設
定することにより、適度で均一な発泡状体を得ることが
できる。
発泡剤と無機系発泡剤の相互作用により、加工温度範囲
の190℃付近で適度な発泡状態が得られるとともに、
加工温度範囲も有機系単独に比べて広くとることがで
き、生産管理も容易となる。両発泡剤の添加量は、所望
の発泡倍率等の条件に応じて設定することができるが、
発泡倍率を1.6〜2.0の範囲にする場合は、両者を
それぞれ1:3〜3:1の比率で、硬質塩化ビニル10
0重量部に対して合計量が0.2〜0.7重量部程度添
加すればよい。また、両発泡剤は、同量であってもよ
く、異なった添加量であってもよいが、有機系発泡剤の
割合が多くなると、過発泡気味となり、逆に無機系発泡
剤の割合が多くなると、発泡不足で十分に発泡しにくく
なるなどの問題が出てくるときがある。いずれにして
も、両発泡剤の添加量、添加割合や加工温度を適切に設
定することにより、適度で均一な発泡状体を得ることが
できる。
【0016】さらに、コア層11を形成する硬質塩化ビ
ニル系樹脂組成物には、加工助剤として、メチルメタア
クリレート等のアクリル系加工助剤を添加しておくこと
が好ましい。このアクリル系加工助剤は、押出加工温度
における溶融粘度の向上、溶融弾性率の向上をそれぞれ
図るものであって、該加工助剤を加えることにより、押
出加工を円滑に行うことが可能となり、発泡体における
発泡セルを均一に、かつ、比較的球形の状態にすること
ができる。このアクリル系加工助剤の分子量や添加量
は、添加量は、発泡倍率、加工温度等の条件に応じて適
宜に選定することができるが、分子量は300万〜80
0万の範囲が最適である。アクリル系加工助剤の分子量
が300万未満だと破泡しやすく、800万を超えると
成形加工が困難になるという問題がでてくる。アクリル
系加工助剤の添加量は、硬質塩化ビニル系樹脂100重
量部に対して2〜3重量部が適当であり、2重量部未満
では、十分な効果を得ることができずに発泡体の比重が
大きくなり、3重量部を超えて添加しても効果はほとん
ど無く、スウェル率が高くなって過発泡状態になりやす
いという問題が出てくる。
ニル系樹脂組成物には、加工助剤として、メチルメタア
クリレート等のアクリル系加工助剤を添加しておくこと
が好ましい。このアクリル系加工助剤は、押出加工温度
における溶融粘度の向上、溶融弾性率の向上をそれぞれ
図るものであって、該加工助剤を加えることにより、押
出加工を円滑に行うことが可能となり、発泡体における
発泡セルを均一に、かつ、比較的球形の状態にすること
ができる。このアクリル系加工助剤の分子量や添加量
は、添加量は、発泡倍率、加工温度等の条件に応じて適
宜に選定することができるが、分子量は300万〜80
0万の範囲が最適である。アクリル系加工助剤の分子量
が300万未満だと破泡しやすく、800万を超えると
成形加工が困難になるという問題がでてくる。アクリル
系加工助剤の添加量は、硬質塩化ビニル系樹脂100重
量部に対して2〜3重量部が適当であり、2重量部未満
では、十分な効果を得ることができずに発泡体の比重が
大きくなり、3重量部を超えて添加しても効果はほとん
ど無く、スウェル率が高くなって過発泡状態になりやす
いという問題が出てくる。
【0017】また、コア層11を形成する硬質塩化ビニ
ル系樹脂組成物には、充填剤として、合成ケイ酸、酸化
チタン、タルク、マイカ等を添加することができ、特
に、炭酸カルシウムを添加しておくことが好ましい。こ
の炭酸カルシウムは、発泡セルの造核にも寄与するもの
であり、添加量は、硬質塩化ビニル系樹脂100重量部
に対して10〜20重量部、特に15重量部が適当であ
る。添加量が少ないと充填剤としての機能を発揮するこ
とができず、多すぎると押出加工性が悪くなるという問
題が出てくる。
ル系樹脂組成物には、充填剤として、合成ケイ酸、酸化
チタン、タルク、マイカ等を添加することができ、特
に、炭酸カルシウムを添加しておくことが好ましい。こ
の炭酸カルシウムは、発泡セルの造核にも寄与するもの
であり、添加量は、硬質塩化ビニル系樹脂100重量部
に対して10〜20重量部、特に15重量部が適当であ
る。添加量が少ないと充填剤としての機能を発揮するこ
とができず、多すぎると押出加工性が悪くなるという問
題が出てくる。
【0018】上述のような硬質塩化ビニル系樹脂組成物
により形成されるコア層11の発泡体における発泡倍率
は、1.6〜2.0の範囲が好ましい。発泡倍率が1.
6未満だと十分な軽量化や防音性能が得られなくなり、
発泡倍率が2.0を超えるとコア層11の強度が不足し
て外管12や内管13の厚みを増さなければならなくな
り、三層発泡パイプとしての特徴を十分に発揮できなく
なる。
により形成されるコア層11の発泡体における発泡倍率
は、1.6〜2.0の範囲が好ましい。発泡倍率が1.
6未満だと十分な軽量化や防音性能が得られなくなり、
発泡倍率が2.0を超えるとコア層11の強度が不足し
て外管12や内管13の厚みを増さなければならなくな
り、三層発泡パイプとしての特徴を十分に発揮できなく
なる。
【0019】また、コア層11の比重は、0.7〜0.
9の範囲にすることが好ましい。比重を0.7より小さ
くするためには、発泡倍率を大きくしなければならず、
その分強度が低下するため好ましくない。比重が0.9
より大きいと、発泡体を用いた軽量化を十分に発揮でき
ず、防音性能も劣ってしまう。
9の範囲にすることが好ましい。比重を0.7より小さ
くするためには、発泡倍率を大きくしなければならず、
その分強度が低下するため好ましくない。比重が0.9
より大きいと、発泡体を用いた軽量化を十分に発揮でき
ず、防音性能も劣ってしまう。
【0020】外管12及び内管13の厚みt12、t
13は、三層発泡パイプ10の全体の厚みT10に対し
て、t12/T10及びt13/T10が、0.05〜
0.15の範囲にあることが好ましい。この範囲は、パ
イプ全体の必要強度や全体の厚みT10によって異な
り、通常は、T10が小さければ大きめの値を、T10
が大きければ小さめの値を選択することが望ましい。な
お、両厚みt12、t13は、同一であってもよいが、
同一である必要はなく、必要強度や使用条件に応じて適
宜に設定すればよい。
13は、三層発泡パイプ10の全体の厚みT10に対し
て、t12/T10及びt13/T10が、0.05〜
0.15の範囲にあることが好ましい。この範囲は、パ
イプ全体の必要強度や全体の厚みT10によって異な
り、通常は、T10が小さければ大きめの値を、T10
が大きければ小さめの値を選択することが望ましい。な
お、両厚みt12、t13は、同一であってもよいが、
同一である必要はなく、必要強度や使用条件に応じて適
宜に設定すればよい。
【0021】例えば、前述の呼び径100のVPパイプ
の場合、全体の厚みT10が6.6〜7.6mmの範囲
であるから、外管12及び内管13の厚みt12、t
13は、それぞれ0.4〜1.1mmの範囲、特に0.
8mm程度が最適となる。呼び径40の場合は、厚みT
10が3.6〜4.4mmの範囲であるから、厚みt1
2、t13は、それぞれ0.2〜0.7mmの範囲、特
に0.5mm程度が最適となる。同様に、呼び径150
の場合は、厚みT10が8.9〜10.3mmの範囲で
あるから、厚みt12、t13は、それぞれ0.5〜
1.5mmの範囲、特に1.0mm程度が最適となる。
の場合、全体の厚みT10が6.6〜7.6mmの範囲
であるから、外管12及び内管13の厚みt12、t
13は、それぞれ0.4〜1.1mmの範囲、特に0.
8mm程度が最適となる。呼び径40の場合は、厚みT
10が3.6〜4.4mmの範囲であるから、厚みt1
2、t13は、それぞれ0.2〜0.7mmの範囲、特
に0.5mm程度が最適となる。同様に、呼び径150
の場合は、厚みT10が8.9〜10.3mmの範囲で
あるから、厚みt12、t13は、それぞれ0.5〜
1.5mmの範囲、特に1.0mm程度が最適となる。
【0022】前記外管12及び内管13は、同一の硬質
塩化ビニル系樹脂組成物により形成してもよいが、外管
12には、耐候性を高めるため、紫外線吸収剤を含んだ
ものを用いることもできる。
塩化ビニル系樹脂組成物により形成してもよいが、外管
12には、耐候性を高めるため、紫外線吸収剤を含んだ
ものを用いることもできる。
【0023】特に、外管12及び内管13は、比重が
1.40〜1.45の範囲になるように、塩化ビニル樹
脂の重合度や添加剤の種類や添加量を設定することによ
り、従来に比べて厚みt12、t13が薄くても十分な
強度を得ることができる。
1.40〜1.45の範囲になるように、塩化ビニル樹
脂の重合度や添加剤の種類や添加量を設定することによ
り、従来に比べて厚みt12、t13が薄くても十分な
強度を得ることができる。
【0024】そして、前記コア層11の発泡倍率や外管
12及び内管13の厚みや比重を適当に選択し、三層発
泡パイプ10の全体の比重が1.0〜1.2の範囲にな
るようにすることにより、三層発泡パイプ10として、
十分な強度を保ちながら十分な軽量化及び防音性能を図
ることができる。
12及び内管13の厚みや比重を適当に選択し、三層発
泡パイプ10の全体の比重が1.0〜1.2の範囲にな
るようにすることにより、三層発泡パイプ10として、
十分な強度を保ちながら十分な軽量化及び防音性能を図
ることができる。
【0025】また、コア層11を形成する硬質塩化ビニ
ル系樹脂には、リサイクル塩化ビニル系樹脂を最大50
%程度まで混合することができ、これによって三層発泡
パイプ10の製造コストの低減と、廃棄物の有効利用と
が図れる。なお、50%を超えてリサイクル塩化ビニル
系樹脂を混合すると、生産性が安定せず、品質が不均一
となるため好ましくない。
ル系樹脂には、リサイクル塩化ビニル系樹脂を最大50
%程度まで混合することができ、これによって三層発泡
パイプ10の製造コストの低減と、廃棄物の有効利用と
が図れる。なお、50%を超えてリサイクル塩化ビニル
系樹脂を混合すると、生産性が安定せず、品質が不均一
となるため好ましくない。
【0026】三層発泡パイプ10は、図4の概略図、図
5の要部の概略断面図で示すような押出成形機21を使
用して連続的に製造することができる。押出成形機の形
式は様々なものを使用可能であるが、基本的に、コア層
11を形成する樹脂組成物を供給する第1押出機22
と、外管12及び内管13を形成する樹脂組成物を供給
する第2押出機23とを有しており、ダイ24の中に設
けられたそれぞれの樹脂流路25,26,27を通り、
口金28を通って所定の三層構造となって押出される。
その間、コア層11を形成する樹脂組成物は、樹脂流路
25から口金28に至る間に加熱されることによって発
泡し、最終的な口金28の内外部温度を、前記有機系発
泡剤と無機系発泡剤とを混合した発泡剤に適した樹脂温
度、例えば、有機系発泡剤であるアゾジカルボンアミド
と無機系発泡剤である重炭酸ナトリウムとを混合して添
加した樹脂における最適温度である190±5℃の範囲
になるように設定しておくことにより、前述のように、
発泡倍率が1.6〜2.0で、比重が0.7〜0.9の
コア層11の内外両面に、厚みが全厚みの0.05〜
0.15の範囲にある外管12及び内管13が形成さ
れ、全体の比重が1.0〜1.2の範囲の三層発泡パイ
プ10を得ることができる。押出成形機21から押出さ
れた三層発泡パイプ10は、通常のパイプと同様に、冷
却水槽29で冷却され、引取機で引き取られた後、切断
機で所定の長さに切断されて製品となる。
5の要部の概略断面図で示すような押出成形機21を使
用して連続的に製造することができる。押出成形機の形
式は様々なものを使用可能であるが、基本的に、コア層
11を形成する樹脂組成物を供給する第1押出機22
と、外管12及び内管13を形成する樹脂組成物を供給
する第2押出機23とを有しており、ダイ24の中に設
けられたそれぞれの樹脂流路25,26,27を通り、
口金28を通って所定の三層構造となって押出される。
その間、コア層11を形成する樹脂組成物は、樹脂流路
25から口金28に至る間に加熱されることによって発
泡し、最終的な口金28の内外部温度を、前記有機系発
泡剤と無機系発泡剤とを混合した発泡剤に適した樹脂温
度、例えば、有機系発泡剤であるアゾジカルボンアミド
と無機系発泡剤である重炭酸ナトリウムとを混合して添
加した樹脂における最適温度である190±5℃の範囲
になるように設定しておくことにより、前述のように、
発泡倍率が1.6〜2.0で、比重が0.7〜0.9の
コア層11の内外両面に、厚みが全厚みの0.05〜
0.15の範囲にある外管12及び内管13が形成さ
れ、全体の比重が1.0〜1.2の範囲の三層発泡パイ
プ10を得ることができる。押出成形機21から押出さ
れた三層発泡パイプ10は、通常のパイプと同様に、冷
却水槽29で冷却され、引取機で引き取られた後、切断
機で所定の長さに切断されて製品となる。
【0027】
【実施例】実施例1 コア層を形成する硬質塩化ビニル系樹脂組成物として、
重合度が約1000の塩化ビニル樹脂100重量部に、
有機系発泡剤としてアゾジカルボンアミドを0.15重
量部、無機系発泡剤として重炭酸ナトリウムを0.15
重量部、加工助剤として分子量が300万のアクリル系
加工助剤を2重量部、充填剤として炭酸カルシウムを1
5重量部それぞれ添加した組成物を使用した。
重合度が約1000の塩化ビニル樹脂100重量部に、
有機系発泡剤としてアゾジカルボンアミドを0.15重
量部、無機系発泡剤として重炭酸ナトリウムを0.15
重量部、加工助剤として分子量が300万のアクリル系
加工助剤を2重量部、充填剤として炭酸カルシウムを1
5重量部それぞれ添加した組成物を使用した。
【0028】また、外管及び内管を形成する硬質塩化ビ
ニル系樹脂組成物としては、重合度が約1000の塩化
ビニル樹脂100重量部に、アクリル系加工助剤として
分子量が300万のPMMAを2重量部、充填剤として
炭酸カルシウムを15重量部それぞれ添加した組成物を
使用した。
ニル系樹脂組成物としては、重合度が約1000の塩化
ビニル樹脂100重量部に、アクリル系加工助剤として
分子量が300万のPMMAを2重量部、充填剤として
炭酸カルシウムを15重量部それぞれ添加した組成物を
使用した。
【0029】これらの樹脂組成物を、図4及び図5に示
した枝分れダイ方式の押出機から押出し、厚さ5mmの
コア層の外周に厚さ1mmの外管を、内周に厚さ1mm
の内管を積層した外径114mmの三層発泡パイプを製
造した。押出機の口金温度は、内周側を185℃、外周
側を195℃に設定した。この三層発泡パイプは呼び径
100のVPパイプに相当する。
した枝分れダイ方式の押出機から押出し、厚さ5mmの
コア層の外周に厚さ1mmの外管を、内周に厚さ1mm
の内管を積層した外径114mmの三層発泡パイプを製
造した。押出機の口金温度は、内周側を185℃、外周
側を195℃に設定した。この三層発泡パイプは呼び径
100のVPパイプに相当する。
【0030】得られた三層発泡パイプの物性試験をJI
Sの規定に準拠してそれぞれ行ったところ、引張り強度
は31MPa、伸びは27.6%、水圧試験(0.35
MPa、1分間保持)は合格、偏平圧縮試験(1/2圧
縮時異常ないこと)も合格、曲げ強度試験(789N以
上、φ100、10mm圧縮時)は1.715、コア層
の比重は0.87、外管及び内管の比重は1.48、全
体の比重は1.08であった。
Sの規定に準拠してそれぞれ行ったところ、引張り強度
は31MPa、伸びは27.6%、水圧試験(0.35
MPa、1分間保持)は合格、偏平圧縮試験(1/2圧
縮時異常ないこと)も合格、曲げ強度試験(789N以
上、φ100、10mm圧縮時)は1.715、コア層
の比重は0.87、外管及び内管の比重は1.48、全
体の比重は1.08であった。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
十分な強度を有しながら、十分な軽量化や防音性能が得
られ、しかも、生産性にも優れた三層発泡パイプを提供
することができる。
十分な強度を有しながら、十分な軽量化や防音性能が得
られ、しかも、生産性にも優れた三層発泡パイプを提供
することができる。
【図1】 三層発泡パイプの一形態例を示す端面図であ
る。
る。
【図2】 三層発泡パイプの要部の拡大断面図である。
【図3】 発泡剤の種類と温度とガス発生量との関係を
示す図である。
示す図である。
【図4】 押出成形機の概略図である。
【図5】 押出成形機の要部の概略断面図である。
10…三層発泡パイプ、11…コア層、12…外管、1
3…内管、21…押出成形機、22…第1押出機、23
…第2押出機、24…ダイ、25,26,27…樹脂流
路、28…口金、29…冷却水槽
3…内管、21…押出成形機、22…第1押出機、23
…第2押出機、24…ダイ、25,26,27…樹脂流
路、28…口金、29…冷却水槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 27:06 B29K 27:06 105:04 105:04 105:16 105:16 B29L 9:00 B29L 9:00 23:00 23:00 Fターム(参考) 3H111 BA15 BA34 CB04 CB24 DA13 DA26 DB05 EA04 4F100 AA08A AA08H AH02H AH03A AH03H AK15A AK15B AK15C AK25A AL05A AL05B AL05C BA03 BA06 BA10B BA10C CA01 CA07 DA11 DJ01A EH20 EH202 GB07 JA07A JH01 JK12A JK12B JK12C JL03 YY00A 4F207 AA15 AB02 AB07 AB16 AB19 AG03 AG08 AR06 AR12 KA01 KA11 KA17 KB26 KF04 KK45 KM13 KM15
Claims (8)
- 【請求項1】 硬質塩化ビニル系樹脂組成物の発泡体か
らなるコア層と、該コア層の外周面を被覆する硬質塩化
ビニル系樹脂組成物からなる外管と、コア層の内周面を
被覆する硬質塩化ビニル系樹脂組成物からなる内管とに
より構成した三層発泡パイプにおいて、前記コア層を形
成する硬質塩化ビニル系樹脂として、重合度が約100
0の硬質塩化ビニル系樹脂を用いることを特徴とする三
層発泡パイプ。 - 【請求項2】 前記コア層を形成する硬質塩化ビニル系
樹脂組成物は、有機系発泡剤及び無機系発泡剤の双方を
含んでいることを特徴とする請求項1記載の三層発泡パ
イプ。 - 【請求項3】 前記有機系発泡剤がアゾジカルボンアミ
ド、前記無機系発泡剤が重炭酸ナトリウムであり、各発
泡剤の添加量が、硬質塩化ビニル系樹脂100重量部に
対して、合計量が0.2〜0.7重量部で、有機系発泡
剤と無機系発泡剤との比が1:3〜3:1の範囲である
ことを特徴とする請求項2記載の三層発泡パイプ。 - 【請求項4】 前記コア層を形成する硬質塩化ビニル系
樹脂組成物は、アクリル系加工助剤を、硬質塩化ビニル
系樹脂100重量部に対して2〜3重量部含んでいるこ
とを特徴とする請求項1記載の三層発泡パイプ。 - 【請求項5】 前記アクリル系加工助剤の分子量が30
0万〜800万の範囲にあることを特徴とする請求項4
記載の三層発泡パイプ。 - 【請求項6】 前記コア層を形成する硬質塩化ビニル系
樹脂組成物は、炭酸カルシウムを、硬質塩化ビニル系樹
脂100重量部に対して15重量部含んでいることを特
徴とする請求項1記載の三層発泡パイプ。 - 【請求項7】 前記コア層、外管及び内管を積層状態で
押出成形する口金の温度は、該口金を通過する樹脂の温
度が190±5℃の範囲になるように設定されているこ
とを特徴とする請求項1記載の三層発泡パイプ。 - 【請求項8】 前記外管及び内管の厚さが、パイプの全
厚さに対してそれぞれ0.05〜0.15の範囲にある
ことを特徴とする請求項1記載の三層発泡パイプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000282459A JP2002089755A (ja) | 2000-09-18 | 2000-09-18 | 三層発泡パイプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000282459A JP2002089755A (ja) | 2000-09-18 | 2000-09-18 | 三層発泡パイプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002089755A true JP2002089755A (ja) | 2002-03-27 |
Family
ID=18766975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000282459A Pending JP2002089755A (ja) | 2000-09-18 | 2000-09-18 | 三層発泡パイプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002089755A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003083476A (ja) * | 2001-06-28 | 2003-03-19 | Kubota Corp | 電力ケーブル用保護管 |
EA007970B1 (ru) * | 2006-03-15 | 2007-02-27 | Закрытое Акционерное Общество "Завод Полимерных Труб" | Способ изготовления предварительно изолированных труб |
JP2007253430A (ja) * | 2006-03-23 | 2007-10-04 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 塩化ビニル系樹脂積層体およびその製造方法 |
CN102080745A (zh) * | 2009-11-26 | 2011-06-01 | 现代自动车株式会社 | 具有多层结构的低噪声塑料中间冷却器管 |
CN102107511A (zh) * | 2010-12-21 | 2011-06-29 | 河南康泰塑业科技有限公司 | 一种耐温、抗震和抗菌的复合聚乙烯给水管材的生产方法 |
CN101696752B (zh) * | 2009-10-28 | 2012-05-02 | 河南康泰塑业科技有限公司 | 聚烯烃pp、pvdc和聚烯烃pe多层复合管材的生产方法 |
EP2990435A1 (en) * | 2005-08-05 | 2016-03-02 | Wavin B.V. | Method of making an extruded microcellular polymer foam pipe and die |
JP2018059707A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-12 | 積水化学工業株式会社 | 空調ドレン用管 |
-
2000
- 2000-09-18 JP JP2000282459A patent/JP2002089755A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101198673B1 (ko) * | 2009-11-26 | 2012-11-12 | 현대자동차주식회사 | 다층 구조를 갖는 저소음형 플라스틱 인터쿨러파이프 |
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JP2018059707A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-12 | 積水化学工業株式会社 | 空調ドレン用管 |
JP2022119873A (ja) * | 2016-09-30 | 2022-08-17 | 積水化学工業株式会社 | 空調ドレン用管及び空調ドレン用管の製造方法 |
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