JPH10180388A - 転造盤用転造傷防止装置 - Google Patents
転造盤用転造傷防止装置Info
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- JPH10180388A JPH10180388A JP35462096A JP35462096A JPH10180388A JP H10180388 A JPH10180388 A JP H10180388A JP 35462096 A JP35462096 A JP 35462096A JP 35462096 A JP35462096 A JP 35462096A JP H10180388 A JPH10180388 A JP H10180388A
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Abstract
ワークから離れる際にワークに転造傷が生じるのを防止
する転造盤用転造傷防止装置を提供する。 【解決手段】 第1切換弁22を有する転造油圧回路2
8を介して油圧ポンプ21からの圧油37が供給されて
右主軸台1を移動させる油圧シリンダ8,9に油圧バイ
パス回路30を設け、ここに流量調整弁32と第2切換
弁33を取り付ける。流量調整弁32は、第1タイマ3
4の作動時間の終了時に第2切換弁33を切り換えるこ
とによって油圧シリンダ8,9に作用している圧油が復
帰バネ11,12とバランスするように調整されてい
る。第2切換弁33の上記切換の間に主軸3,4の回転
を停止させ、その後、右主軸台2を後退させる。これに
よって転造終了時にワークWに転造傷が生ずるのを防止
する。
Description
にリードを有するねじやウォーム等を転造する場合、転
造終了時に生じる恐れのある転造傷を防止する装置に関
するものである。
に示すように一対の主軸101,102にそれぞれロー
ルダイス103,104を取り付け、これら一対の主軸
101,102が同期回転し、且つ、右主軸101が左
主軸102に向かって接近することにより一対のロール
ダイス103,104の間に挟んだワークWに対してね
じ等を転造加工するようにしている。モータ105から
の回転がベルト106,プーリー107,歯車列108
を介して駆動軸109,110に伝わる。更に、一方の
駆動軸109の回転が減速歯車装置111を介して右主
軸101に、他方の駆動軸110の回転が減速歯車装置
112を介して左主軸102に伝わり、この結果、右主
軸101と左主軸102は同期回転することになる。な
お、右主軸101が矢印方向に移動できるように、駆動
軸109にはスプライン機構113が設けられている。
ウォーム等の転造を行った場合、転造の最終段階で、ロ
ールダイス103が回転しながらワークWから離れるよ
うになっている。他方、ワークWは両センタ114等で
支持されているため、ロールダイス103が離れた瞬間
に回転が停止する。
ねじ山や転造ウオームのウォーム歯面等とロールダイス
103,104のねじ山やウオーム歯面等との噛み合い
が外れる間にロールダイス103,104のリードによ
りワークWに軸方向の推力が発生する。これにより次の
ような欠点が生ずる。 1.転造ねじのねじ山や転造ウォームのフランク面にロ
ールダイス103,104フランク面との擦り傷が発生
する。 2.両センタ装置114に推力が発生し、両センタ装置
114が軸方向に移動させなければならなかったり、そ
れができないとワークWのセンタ穴に損傷が発生したり
する。 3.段付きワーク等が素材支持刃や回転ブッシュ支持装
置等にセットされている場合、これら装置ではワークW
が軸方向に動くようになっているので、このワークWが
移動してその段部とロールダイス端面とが干渉して傷が
発生する。
に鑑みてなされ、ワークに対して転造が終了したとき、
ロールダイスの回転が完全に停止してからロールダイス
をワークから離すようにして、ワークの転造終了時にロ
ールダイスの回転によってワークに生じる恐れのある転
造傷の発生を防止するようにしたものである。
本発明に係る転造盤用転造傷防止装置は、ワークを転造
する一対の回転するロールダイスと、第1切換弁の開閉
切換によって油圧供給装置からの圧油の供給が行われま
たこの供給が断たれる転造油圧回路と、該転造油圧回路
に接続され前記第1切換弁の開閉に応じて該転造油圧回
路から圧油が供給されて前記一対のロールダイスを相互
に接近させまた該転造油圧回路へ油圧を排出して前記一
対のロールダイスを互いに離させる油圧シリンダとを有
する転造盤において、該油圧シリンダに接続される油圧
バイパス回路と、この油圧バイパス回路に設けられこれ
を介して前記油圧シリンダ内の油圧を減少させ、また、
前記油圧バイパス回路を閉成する開閉切換を行う第2切
換弁と、前記第1切換弁及び第2切換弁が開に切り変え
られている間、前記油圧シリンダ内の油量及び油圧を定
量に保って前記一対のロールダイスを転造終了位置に保
つように圧油の流量を制御する流量制御弁とを有し、前
記ワークの転造終了時に転造終了信号をアウトプットし
て前記ロールダイスから該ロールダイスの回転駆動装置
を切断すると共に前記第2切換弁を開に切り換える第1
タイマーと、該第1タイマーから前記転造終了信号を受
けて作動を開始し、その後早くとも前記一対のロールダ
イスの回転が完全に停止する所定時間後に後処理信号を
アウトプットして前記第1切換弁を閉に切り換える第2
タイマーを設けて成り、転造終了時に前記ワークの転造
傷発生を防止するように構成されている。
イパス回路は前記ドレーン回路になっていることが望ま
しい。
シリンダ内に圧油が供給された時に前記一対のロールダ
イスを相対的に接近させるピストンと、該ピストンを該
一対のロールダイスが相対的に離間する方向へ押圧する
復帰バネとを有し、前記第1切換弁及び前記第2切換弁
が開に切換中は前記油圧シリンダ内の圧油の圧力と前記
復帰バネとの力が釣り合って、前記一対のロールダイス
を前記転造終了位置に保つように設定される構成になっ
ているのが望ましい。
さらに、少なくとも一方を他方に対して接近及び離間可
能にして間に挟んだワークを転造加工するための一対の
ロールダイスと、該ロールダイスを回転させる駆動装置
と、該駆動装置の駆動及び駆動停止を行わせるスイッチ
と、前記一方のロールダイスを回転自在に支持しこれに
前記他方のロールダイスに対して接近動及び離間動を行
わせる主軸台と、該主軸台に前記接近動及び離間動を行
わせる復動シリンダと、前記復動シリンダに圧油を供給
する転造油圧回路と、前記転造油圧回路内に設けられ、
少なくとも中立位置と前記復動シリンダに対する圧油の
方向を前記主軸台に前記接近動及び離間動を行わせるよ
うに切り換える切換弁とを具備する転造盤に用いられる
もので、転造開始時から設定した転造終了時間の経過後
に転造信号をアウトプットして前記切換弁を中立位置に
切り換えると共に前記スイッチに前記駆動装置の駆動を
停止させる停止信号を送る第1タイマーと、該第1タイ
マーから前記転造終了信号を受けて作動を開始し、その
後早くとも前記一対のロールダイスの回転が完全に停止
する所定時間後に後処理信号をアウトプットして前記切
換弁を前記中立位置から前記離間切換位置に切り換える
第2タイマーとから構成されている。
れる転造盤の第1の実施の態様は、ワークを転造するた
め1対の主軸により回転される1対のロールダイスを油
圧により相対的に接離運動させる油圧シリンダを有す
る。そして、本発明の転造傷防止装置は、一端が油圧シ
リンダにかつ他端が油圧供給装置に接続された転造油圧
回路と、一端が油圧シリンダに接続され他端がドレーン
として開放された油圧バイパス回路とにより成る。転造
油圧回路は、第1切換弁を有し、この弁は、ONの時は
油圧供給装置と油圧シリンダとを接続し、OFFの時は
油圧シリンダをドレーンするように構成されている。油
圧バイパス回路は第2切換弁を有し、この弁は、OFF
の時は油圧バイパス回路内の油圧を所定の転造圧に維持
するようにこの油圧バイパス回路を閉成し、ONの時は
油圧バイパス回路をドレーンする構成になっている。
と第2切換弁の間に流量制御弁を設け、第1切換弁と第
2切換弁の双方がONの時に油圧シリンダ内の油圧を、
ロールダイスが相対的に動くことがないようにする所望
の圧力に保つようにしている。
れは、転造が開始してロールダイスがワークWに接触す
ると、これを検知して作動が始まり、転造が終了した時
に転造終了信号を出力するように設定されている。第1
タイマーからの転造終了信号は転造盤の両主軸の回転を
停止すると共に第2切換弁をONにする。
り、この第2タイマーは、第1タイマーからの転造終了
信号を受けて作動を開始し、両主軸が完全に停止する迄
の所定時間作動する。この時間中、ロールダイスはワー
クにただ接触するのみで転造加工を行わずにこのワーク
を共回りさせ、最後にワークと共に停止する後処理回転
を行う。主軸と共にロールダイスが完全に回転を停止し
た時に、第2タイマーから後処理終了信号がアウトプッ
トされ、第1切換弁がOFFに切り換えられ、油圧シリ
ンダから圧油がドレーンされてロールダイスが互いに相
対的に離間する。かくて無回転の状態のロールダイスか
らこれも無回転の状態のワークが離間し、転造盤からワ
ークが転造傷無しに取り出される。
盤の第2の実施の態様は、油圧シリンダとして復動タイ
プのものを用い、転造油圧回路に設けた切換弁は中立位
置、油圧シリンダに対する油圧の供給及びドレーンの方
向を切り換える2位置(以下に述べる接近動切換位置及
び離間動切換位置)を有する4ポート3ポジションタイ
プのものを用いる。この切換弁は、油圧ポンプと油圧シ
リンダとを接続させる位置(接近動切換位置)に切り換
えられ、油圧シリンダのピストンロッドによって一方の
主軸台を他方の主軸台へ接近させ(即ち、前進させ)、
この一方の主軸台に設けたロールダイス(一方のロール
ダイス)を他方の主軸台に設けたロールダイス(他方の
ロールダイス)へ接近させる。
ークの転造開始時に作動を開始し、予め設定した転造時
間経過後に転造終了信号をアウトプットするように設定
されている。この転造終了信号により切換弁が中立位置
にされると共に、ロールダイスの回転用モータのスイッ
チが切られる。この間に、両ロールダイスは、転造終了
時の間隔に維持されながらそれらの回転が停止するに至
る。本装置は、更に、第2タイマーを有し、前記の転造
終了信号を受けて作動を開始し、ロールダイスの回転が
完全に停止した時点後に後処理信号をアウトプットし
て、切換弁を、主軸台即ち前記の一方のロールダイスが
他方のロールダイスから離間する(即ち、後退する)位
置(離間動切り換え位置)に切り換えるようになってい
る。第1の実施の態様同様に、ワークの転造加工終了後
両ロールダイスの回転が停止するまで両ロールダイスの
間隔はワークの転造加工終了時の間隔に保たれるため、
ワークに転造傷が生じない。
乃至図4に基づいて説明する。図1乃至図3は、この発
明の転造傷防止装置を組み込んだ転造盤の概略図で、順
次、転造の進行状態を示している。図4は転造傷防止装
置の作動のフローチャートを示す図である。
る。両主軸台1,2には、それぞれ主軸3,4を回転可
能に軸支し、これらの主軸3,4に共軸にロールダイス
5,6が取り付けられている。主軸3,4は回転駆動装
置を成すモータ7によつて回転駆動されるが、モータ7
からの駆動伝達構造は従来と同様であり、本発明を構成
するものでないのでその構造を省略する。14はワーク
Wを支持する両センタ装置である。左主軸台2は、転造
盤のベース10上に固定されているが、右主軸台1は、
矢印の左右方向に移動可能にベース10上に架設されて
いる。
定されており、それらのピストン8a,9aのピストン
ロッド8b,9bは右主軸台1に結合している。従来の
転造盤同様に、油圧シリンダ8,9に圧油が供給される
と、右主軸台1が左主軸台2へ接近し、右主軸台1上の
ロールダイス5を左主軸台2上のロールダイス6に接近
させる。このとき、ワークWは図示していないが公知の
方法で常にロールダイス5,6の中間に位置するように
ロールダイス6側に移動する。11,12は復帰バネ
で、常時ピストン8a,9aを図1乃至図3において右
側に押圧しており、油圧シリンダ8,9に圧油が供給さ
れていない場合には、ピストン8a,9aを右側へ移動
させる。従って、この場合は、右主軸台1を左主軸台2
から離間させ、両ロールダイス5,6をワークWから離
間させて、このワークWを両センタ装置14から外すこ
とができるようになっている。
成す油圧ポンプ21で吸い上げ加圧されて、圧油供給パ
イプ23を介して4ポート2ポジションタイプの電磁方
向切換弁(第1切換弁)22へ供給される。第1切換弁
22が、図2に示すように開、即ち、ONの場合は、圧
油パイプ24を経て油圧シリンダ8,9へ送り込まれ、
ピストン8a,9aが復帰バネ11,12を押し縮めて
ピストンロッド8b,9bによって右主軸台1を図1中
左側に移動するようになっている。他方、第1切換弁2
2が図1に示すように閉、即ち、OFFの場合は、圧油
供給パイプ23が入口側ドレーンパイプ27に接続され
て、油圧ポンプ21がオイルタンク20にドレーンされ
ると共に、圧油パイプ24が出口側ドレーンパイプ26
によってオイルタンク20にドレーンされ、油圧シリン
ダ8,9内の油圧が減少される。この結果、復帰バネ1
1,12によってピストン8a,9aがピストンロッド
8b,9bと共に右方へ移動され、右主軸台1も右へ動
かされて、右のロールダイス5がそれぞれワークW及び
ロールダイス6から離間して、ワークWが転造盤から取
り出せるようになる。ここで、第1切換弁22、圧油パ
イプ24及びドレーンパイプ26,27は転造油圧回路
28を構成する。
一端が油圧シリンダ8,9に接続された1対の第1バイ
パスパイプ25と一端が第1バイパスパイプ25のそれ
ぞれの他端に接続し他端がオイルタンク20にドレーン
された第2バイパスパイプ31とから成る。第2バイパ
スパイプ31に2ポート2ポジションタイプの電磁方向
切換弁(第2切換弁)33を設けている。更に、第2バ
イパスパイプ31には、その前記一端と第2切換弁33
との間に、後述のように、油圧シリンダ8,9の圧力を
所定の大きさに減圧するのに用いられる流量制御弁32
を設けている。
にロールダイス5,6が接触した瞬間、即ち、転造開始
時に起動するようになっている。この起動は、例えば、
右主軸台1と転造盤本体に設けた公知のロールダイスの
ワークへの接触検出用スイッチ(即ち、転造開始時検出
用スイッチ)によって行うことができる。第1タイマー
34は、転造開始から終了するまでの時間作動し、経過
後に転造終了信号を発する。また、35は第2タイマー
(T2)で、第1タイマー34からの転造終了信号を受
けて起動し、これから主軸3,4が完全に停止する所定
の時間後、後処理終了信号を発する。第1タイマー34
からの転造終了信号及び第2タイマー35からの後処理
終了信号の流れを図3において点線で示している。
造盤用転造傷防止装置の実施例の作動を説明する。
ち、初期状態を示し、第1切換弁22が閉、即ち、OF
F、第2切換弁33が開、即ち、ONであるドレーンの
状態にあって、油圧シリンダ8,9を転造油圧回路28
及び油圧バイパス回路30の両方でドレーンしている。
(図4のステップS1)と、第1切換弁22が開、即
ち、ONに、第2切換弁33が閉、即ち、OFFに切り
変わって、油圧ポンプ21から圧油が圧油パイプ24へ
供給される図2の状態となる。この状態では、油圧バイ
パス回路30は第2切換弁33によって回路が塞がれて
いるので、油圧は、油圧ポンプ21から第1切換弁22
及びパイプ24を経て油圧シリンダ8,9に作用し、ピ
ストン8a,9aが復帰バネ11,12を押し縮めなが
らピストンロッド8b,9bを左に移動する。これによ
って、右主軸台1が左に移動する。また、モータ7が駆
動し、主軸3,4と共にロールダイス5,6が回転す
る。したがってロールダイス5,6は回転しながらワー
クWに向かって移動される(図4のステップS2)。
と同時にこの接触が公知の方法で検出され、第1タイマ
ー(T1)34を起動する(ONにする)(図4のステ
ップS3)。
されて、図2、特に同図の円内を拡大して示すように回
転しているロールダイス5,6がワークWに食い込んで
いき転造が進行していく。そして、第1タイマー34の
起動から転造が終了する所定の時間が過ぎると、この第
1タイマー34がOFFになる(図4のステップS
4)。この工程は転造工程である。これと共に、第1タ
イマー34から転造終了信号が第2切換弁33及びモー
タ(M)7の停止機構であるスイッチ36及び第2タイ
マー35にアウトプットされる(図4のステップS
5)。ここで第1タイマー34の設定時間を転造時間と
等しくなるように設定するのが望ましい。
Nになり、油圧シリンダ8,9は、油圧バイパス回路3
0の流量調整弁32、第2切換弁33を経てオイルタン
ク20に接続され、バイパス回路30はドレーン回路と
なり、油圧シリンダ8,9内の油圧が減圧される。そし
て、流体制御弁32は、油圧シリンダ8,9内の油圧が
復帰バネ11,12のバネ力に抗してピストン8a,9
aを転造終了位置に保つように、流量が調整されてい
る。従って、ワークWはロールダイス5,6から転造圧
を掛けられることがなく、ロールダイスが回転を続けて
いる間はこれらと共回りをする。
油圧回路28を通して油圧シリンダ8,9へ流入する圧
油の量は、流体制御弁32を通してオイルタンク20へ
流出する圧油の量と等しくなり、油圧シリンダ8,9内
の油量が等しく保たれる。換言すれば、流量制御弁32
の流量と復帰バネ11,12の圧力はこのバランスを維
持するように設定され、油圧シリンダ8,9内の油圧が
ピストン8a,9aに追加されることも減少されること
もないようにされて、右主軸台1は転造終了時の前進状
態を保つことになる。従って、転造が終了したワーク
(製品)Wに対し更なる喰い込みを行うことがない。ロ
ールダイス5,6で転造終了後のワークWを保持し続け
る後処理工程、即ち、後処理回転は、例えば、約1秒か
ら2秒にするとよい。その間に、主軸3,4の回転が停
止する。
Fになり(図4のステップS6)、これから後処理終了
信号が第1切換弁22に送られ、この弁をOFFに切り
換えて、油圧ポンプ21と圧油パイプ24の接続を断
ち、転造盤用転造傷防止装置を図1の初期状態に戻す。
即ち、油圧ポンプ21からの油はそのままドレーンパイ
プ27を介してオイルタンク20へ戻り、油圧シリンダ
8,9は復帰バネ11,12の弾力でピストン8a,9
aが右側に戻され、油圧シリンダ8,9内の油はパイプ
24、第1切換弁22、パイプ26を経てオイルタンク
20へ戻る。このため、右主軸台1は右側に移動して後
退することになる(図4のステップS7)。このように
して1回の転造サイクルが終了する(図4のステップS
8)。これによってロールダイス5,6は完全に回転を
停止した状態で転造されたワークWから離れることにな
り、したがって製品Wに転造傷をつけることなく転造盤
から取り外すことができる。
実施例を示す。図5は初期状態を示し、図6は転造中の
状態を示し、図7は転造終了時の状態を示し、図8は右
主軸台が左主軸台から離間した後退位置にある状態を示
している。第1の実施例と同一の部分・部材には同一の
符号を付けている。
ート3ポジションタイプの電磁方向切換弁(以下、「切
換弁」という)40を用いている。切換弁40と復動シ
リンダ50はパイプ53,54で接続されている。パイ
プ53はシリンダ室50aに接続し、パイプ54はシリ
ンダ室50bに接続している。復動シリンダ50は転造
盤のベース10に固定されており、ピストン51のピス
トンロッド52は右主軸台1に結合している。
で、この内のソレノイド41が通電すると、切換弁40
を左に押しやってパイプ23がパイプ53に接続し、パ
イプ26がパイプ54に接続する。即ち、切換弁40は
右主軸1を左主軸2へ接近させる(接近動をさせる)位
置、即ち接近動切換位置に切り換わる。他方、ソレノイ
ド42が通電すると前記と逆に切換弁40を右に押しや
ってパイプ23がパイプ54に接続し、パイプ26がパ
イプ53に接続する。即ち、切換弁40は右主軸台1を
左主軸台2から後退位置へ移動させる(即ち、離間動さ
せる)ように離間動切換位置に切り変わる。これらに対
して、ソレノイド41,42のいずれも通電されていな
いときは切換弁40は中立位置となる(図5参照)。5
8は第1タイマーで、59は第2タイマーである。
を押すと、ソレノイド41が通電し、切換弁40を左に
押しやって図6の状態となる。オイルタンク20の油3
7は油圧ポンプ21で吸い上げられ、パイプ23、切換
弁40、パイプ53を介してシリンダ室50aに入り込
む。また、シリンダ室50bはパイプ54、切換弁4
0、パイプ26を介してオイルタンク20へドレーンさ
れる。これによってピストン51は左へ移動し、右主軸
台1も左へ移動して左主軸台2へ接近する(即ち、前進
する)。なお、同時に、主軸3,4と共にロールダイス
5,6が回転する。ロールダイス5,6がワークWに接
触すると、第1の実施例同様に、第1タイマー58が起
動する。第1タイマー58は転造時間を設定しており、
この時間が経過するまで右主軸台1が左へ移動してワー
クWに転造加工が行われる。
FFになると、図7に示す如く、第1タイマー58から
信号が発生し、ソレノイド41の通電を断ち、切換弁4
0は中立位置となる。これによって、油圧ポンプ21で
加圧される油37はパイプ23,26を介してオイルタ
ンク20へドレーンされ、パイプ53,54は切換弁4
0によって閉成され、シリンダ室50a,50b内の油
圧は互いに等しくなり、右主軸台1は転造終了位置に停
止することになる。また、同時に、第1タイマー58か
ら信号を第2タイマー59に発し、第2タイマー59が
ONする。更に第1タイマー58から信号をスイッチ3
6に発し、モータ7を停止する。
例同様主軸3,4の回転が完全に停止するまでの僅かな
時間であり、これがOFFになると、図8に示す如く第
2タイマー59から信号が発し、ソレノイド42が通電
する。切換弁40を右に押しやることによって、油圧ポ
ンプ21で加圧された油37は、パイプ23、切換弁4
0、パイプ54を介してシリンダ室50bに入り込む。
また、シリンダ室50aはパイプ53、切換弁40、パ
イプ26を介してオイルタンク20にドレーンされる。
これによって、ピストン51は右に移動し、右主軸台1
も右へ移動して左主軸台2から離間動する(即ち、後退
する)。右主軸台1が後退端に来ると、リミットスイッ
チ等によりソレノイド42の通電を断ち、切換弁40は
中立位置となり、図5の初期状態となる。
防止装置によれば、次のような効果がある。 1.左右のロールダイスはその回転が完全に停止された
後にワークから離れるようになったので、転造ねじのね
じ山や転造ウオームのフランク面とロールダイスのフラ
ンク面との間で擦り傷が発生しない。 2.ワークをロールダイスで保持したまま主軸の回転を
停止させ、その後ロールダイスがワークから離れるよう
にしたことにより、ワークに推力が発生しないので、両
センタ装置で支持しても、ワークが軸方向に移動した
り、ワークのセンタ穴に損傷が発生することがない。 3.段付きワーク等が素材支持刃や回転ブッシュ支持装
置等にセットされている場合でも、ワークが軸方向に移
動することがないので、ワークの段部とロールダイス端
面とが干渉することがなく、そのためによる傷が発生す
ることがない。
転造盤の第1実施例の概略平面図で、その初期状態を示
す。
転造中の状態を示す。
後処理工程の状態を示す。
トである。
転造盤の第2実施例の概略平面図で、その初期状態を示
す。
転造中の状態を示す。
後処理工程の状態を示す。
右側ロールダイスと共に主軸台が後退しつつある状態を
示す。
ド 10 ベース 11,12 復帰バネ 14 両センタ装
置 20 オイルタン
ク 21 油圧ポンプ 22 第1切換弁 23,24,25,26,27,31 パイプ 28 転造油圧回
路 30 油圧バイパ
ス回路 32 流量調整弁 33 第2切換弁 34 第1タイマ
ー 35 第2タイマ
ー 36 スイッチ 37 油 40 切換弁 41,42 ソレノイド 50 復動シリン
ダ 50a,50b シリンダ室 52 ピストンロ
ッド 53,54 パイプ 58 第1タイマ
ー 59 第2タイマ
ー
Claims (5)
- 【請求項1】 ワークを転造する一対の回転するロール
ダイスと、第1切換弁の開閉切換によって油圧供給装置
からの圧油の供給が行われまたこの供給が断たれる転造
油圧回路と、該転造油圧回路に接続され前記第1切換弁
の開閉に応じて該転造油圧回路から圧油が供給されて前
記一対のロールダイスを相互に接近させまた該転造油圧
回路へ油圧を排出して前記一対のロールダイスを互いに
離間させる油圧シリンダとを有する転造盤において、該
油圧シリンダに接続される油圧バイパス回路と、この油
圧バイパス回路に設けられこれを介して前記油圧シリン
ダ内の油圧を減少させ、また、前記油圧バイパス回路を
閉成する開閉切換を行う第2切換弁と、前記第1切換弁
及び第2切換弁が開に切り替えられている間、前記油圧
シリンダ内の油量及び油圧を定量に保って前記一対のロ
ールダイスを転造終了位置に保つように圧油の流量を制
御する流量制御弁とを有し、前記ワークの転造終了時に
転造終了信号をアウトプットして前記ロールダイスから
該ロールダイスの回転駆動装置を切断すると共に前記第
2切換弁を開に切り換える第1タイマーと、該第1タイ
マーから前記転造終了信号を受けて作動を開始し、その
後早くとも前記一対のロールダイスの回転が完全に停止
する所定時間後に後処理信号をアウトプットして前記第
1切換弁を閉に切り換える第2タイマーを設け、転造終
了時に前記ワークの転造傷発生を防止する構成とした転
造盤用転造傷防止装置。 - 【請求項2】 前記第2切換弁の開への切換中は、前記
油圧バイパス回路はドレーン回路になることを特徴とす
る請求項2に記載の転造盤用転造傷防止装置。 - 【請求項3】 前記油圧シリンダは、その内部を摺動し
該シリンダ内に圧油が供給された時に前記一対のロール
ダイスを相対的に接近させるピストンと、該ピストンを
該一対のロールダイスが相対的に離間する方向へ押圧す
る復帰バネとを有し、前記第1切換弁及び前記第2切換
弁が開に切換中は前記油圧シリンダ内の圧油の圧力と前
記復帰バネとの力が、前記一対のロールダイスを前記転
造終了位置に保つ大きさに設定される構成としたことを
特徴とする請求項1又は2に記載の転造盤用転造傷防止
装置。 - 【請求項4】 モータによって回転され間に転造される
ワークを設けた一対のロールダイスと、圧油供給装置か
らの圧油をONの際は通過させOFFの際は遮断する第
1切換弁を有する転造油圧回路と、該転造油圧回路に接
続されこれからの圧油の供給及び該転造油圧回路への圧
油の排出によって前記一対のロールダイスを接近・離間
させる油圧シリンダとを備えた転造盤において、 一端が開放し他端が前記油圧シリンダに接続されたパイ
プと、該パイプに設けられ、ONの際は前記油圧パイプ
をドレーンしOFFの際は該油圧パイプを閉成する第2
切換弁と、更に、前記パイプに設けられ、前記第1切換
弁及び前記第2切換弁がONの時に前記油圧シリンダ内
の圧油の油量及び油圧を前記一対のロールダイスを転造
終了位置に保つ一定の値に保持する流量制御弁とから成
る油圧バイパス回路、 前記ロールダイスが前記ワークに当接した時から前記ワ
ークの転造終了時まで間作動し、該転造終了時に前記モ
ータの回転停止信号をも成す転造終了信号と前記第2切
換弁をONにする信号とをアウトプットする第1タイマ
ー、及び該第1タイマーから前記転造終了信号を受けて
から前記一対のロールダイスが完全に回転停止するまで
の所定時間作動し、該所定時間経過後前記第1切換弁を
OFFに切り換える信号をアウトプットする第2タイマ
ーから成り、転造盤による転造終了時のワークへの傷発
生を防止する構成にしたことを特徴とする転造盤用転造
傷防止装置。 - 【請求項5】 少なくとも一方を他方に対して接近及び
離間可能にし間に挟んだワークを転造加工するための一
対のロールダイスと、該ロールダイスを回転させる回転
駆動装置と、該回転駆動装置の駆動及び駆動停止を行わ
せるスイッチと、前記一方のロールダイスを回転自在に
支持して前記他方のロールダイスに対して接近動と及び
離間動を行わせる主軸台と、該主軸台に前記接近動及び
離間動を行わせる復動シリンダと、該復動シリンダに圧
油を供給する転造油圧回路と、前記転造油圧回路内に設
けられ、少なくとも中立位置と前記復動シリンダに対す
る圧油の方向を前記主軸台に前記接近動及び離間動を行
わせるように切り換える接近動切換位置及び離間動切換
動位置を有する切換弁とを具備する転造盤において、転
造開始時から設定した転造終了時間の経過後に転造終了
信号をアウトプットして前記切換弁を中立位置に切り換
えると共に前記スイッチに前記回転駆動装置の駆動を停
止させる第1タイマーと、該第1タイマーから前記転造
終了信号を受けて作動を開始し、その後早くとも前記一
対のロールダイスの回転が完全に停止する所定時間後に
後処理信号をアウトプットして前記切換弁を前記中立位
置から前記離間切換位置へ切り換える第2タイマーとを
有することを特徴とする転造盤用転造傷防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35462096A JP3722576B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 転造盤用転造傷防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35462096A JP3722576B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 転造盤用転造傷防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10180388A true JPH10180388A (ja) | 1998-07-07 |
JP3722576B2 JP3722576B2 (ja) | 2005-11-30 |
Family
ID=18438794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35462096A Expired - Fee Related JP3722576B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 転造盤用転造傷防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3722576B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100960669B1 (ko) | 2007-11-14 | 2010-05-31 | 주대진 | 전조장치 및 전조방법 |
CN104985861A (zh) * | 2015-06-18 | 2015-10-21 | 合肥合锻机床股份有限公司 | 一种液压机滑块精度自动调节装置 |
CN109465366A (zh) * | 2018-12-05 | 2019-03-15 | 中山市固耐特金属制品有限公司 | 一种螺丝杆的精准搓牙工艺 |
-
1996
- 1996-12-20 JP JP35462096A patent/JP3722576B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100960669B1 (ko) | 2007-11-14 | 2010-05-31 | 주대진 | 전조장치 및 전조방법 |
CN104985861A (zh) * | 2015-06-18 | 2015-10-21 | 合肥合锻机床股份有限公司 | 一种液压机滑块精度自动调节装置 |
CN109465366A (zh) * | 2018-12-05 | 2019-03-15 | 中山市固耐特金属制品有限公司 | 一种螺丝杆的精准搓牙工艺 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3722576B2 (ja) | 2005-11-30 |
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