JPH10180174A - ロールコータ用塗料パン - Google Patents

ロールコータ用塗料パン

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JPH10180174A
JPH10180174A JP34751696A JP34751696A JPH10180174A JP H10180174 A JPH10180174 A JP H10180174A JP 34751696 A JP34751696 A JP 34751696A JP 34751696 A JP34751696 A JP 34751696A JP H10180174 A JPH10180174 A JP H10180174A
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JP
Japan
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paint
roll
pan
overflow wall
roll coater
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Application number
JP34751696A
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English (en)
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Ichirou Tanoguchi
一郎 田野口
Akiyuki Iwatani
明之 岩谷
Tatsushi Yorimitsu
立嗣 依光
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JFE Steel Corp
Kawaden Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Kawaden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロールコータ装置のピックアップロールから絞
り落とされた余剰塗料の落下により発生する気泡のかた
まりを生じないロールコータ用塗料パンを提供する。 【解決手段】ロールコータ用塗料パン1にピックアップ
ロール2の一部が浸漬される塗料貯溜部11と、ピック
アップロール2とアプリケータロール3との転接位置で
絞り落とされる余剰塗料が落下する位置側にオーバーフ
ロー壁12を形成し、余剰塗料の落下により発生する多
量の気泡を塗料と共にオーバーフローさせ、この気泡を
含んだ塗料をオーバーフロー壁12の外側の塗料回収部
13で回収する。塗料回収部13には左右側壁10c,
10dから内側に行くに従い深さが深くなる傾斜案内面
15,16が形成され、これらの最深部に塗料戻り口1
7が形成されて、塗料が外部の循環タンク6に戻され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼帯等の被塗装物
を連続的に塗装するロールコータに使用するロールコー
タ用塗料パンに関し、特に気泡が発生し易く消滅しにく
い塗料を使用する場合に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】鋼帯等の連続塗装には、ロールコータが
広く採用されている。このロールコータについて、最も
一般的に行われている塗装方式である2本ロール方式に
ついて簡単に説明すると、図5に示すように、塗料が貯
溜された塗料パン1内に、回転駆動されるピックアップ
ロール2の一部を浸漬させることにより、このピックア
ップロール2で塗料をかきあげ、このピックアップロー
ル2にアプリケータロール3を転接させて、このアプリ
ケータロール3に塗料を塗布し、このアプリケータロー
ル3とバックアップロール5との間に鋼帯等の被塗装物
4を通過させることにより、アプリケータロール3に塗
布された塗料を被塗装物4に転写するようにしている。
【0003】そして、塗料パン1への塗料の供給は、塗
料循環タンク6からポンプ7によって塗料を圧送するこ
とにより行い、塗料パン1内において一定レベル以上で
オーバーフローさせて循環タンク6に戻すようにしてい
る。
【0004】ところで、界面活性剤を含有した塗料にあ
っては、気泡が発生し易く且つ消滅しにくいため、図5
に示すように、ピックアップロール2とアプリケータロ
ール3との転接位置で余剰塗料が絞り落とされ、これが
塗料液面に落下して多量の気泡を発生させ、これらが集
まって気泡のかたまりBが形成される。
【0005】この気泡のかたまりの発生を抑制するため
に従来、例えば特開昭62−160161号公報(以
下、第1従来例と称す)、実開平7−37367号公報
(以下、第2従来例と称す)及び実開昭60−1083
83号公報(以下、第3従来例と称す)に記載されて塗
料パンが提案されている。
【0006】ここで、第1従来例では、塗料パン内をせ
き板で仕切り、ピックアップロール側の底から塗料を吸
引循環することにより、パン内での塗料の濃度ムラを解
消しながらピックアップロールへの気泡の巻き込みを防
止するようにしている。
【0007】また、第2従来例では、塗料パンの幅方向
の中央部に塗料供給口を、端部に排出口を設けて、発生
した端部の排出口から排出することにより、ピックアッ
プロールへの気泡の巻き込みを防止するようにしてい
る。
【0008】さらに、第3従来例では、塗料パンをピッ
クアップロールの外周に沿った断面半円形のインナーパ
ンと、このインナーパンからオーバーフローする塗料を
受けるアウターパンとで構成して塗料攪拌を均一化する
ようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1従来例及び第2従来例にあっては、塗料供給口で巻き
込んだ気泡をピックアップロールから遠ざけて、被塗装
物の塗膜への悪影響を防止するこは可能であるが、前述
した気泡が発生し易く消滅しにくい塗料を被塗装物に塗
装する場合には、ピックアップロールによりかきあげら
れた後アプリケータロール及びピックアップロールで絞
り落とされた塗料が塗料パン内に落下する際に気泡が多
量に発生し、これがかたまりとなったときには、これを
循環タンクに確実に排出することができないという未解
決の課題がある。
【0010】また、第3従来例にあっては、インナーパ
ンでの塗料の攪拌の均一化を狙ったものであり、ピック
アップロール及びアプリケータロールで絞り落とされた
塗料によって発生する気泡のかたまりについては何ら考
慮されていない。
【0011】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、ピックアップロー
ルとこれに転接するロールとで絞り落とされた余剰塗料
によって発生する気泡のかたまりを確実に排出すること
ができるロールコータ用塗料パンを提供することを目的
としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るロールコータ用塗料パンは、アプリ
ケータロールに転接するピックアップロールの一部が貯
留塗料中に浸漬されて塗料をかきあげるようにしたロー
ルコータ用塗料パンにおいて、前記ピックアップロール
が浸漬される塗料貯溜部と、該塗料貯溜部の前記ピック
アップロールから絞り落とされる余剰塗料の落下位置側
に形成した他部より高さが低いオーバーフロー壁と、前
記塗料貯溜部に前記オーバーフロー壁を介して連設する
塗料回収部とを備え、前記塗料回収部は、オーバーフロ
ー壁から流下するオーバーフロー塗料を案内する傾斜案
内面を有し、該傾斜案内面の底部側に塗料を排出する塗
料戻り口を設けたことを特徴としている。
【0013】また、請求項2に係るロールコータ用塗料
パンは、請求項1に係る発明において、前記傾斜案内面
はオーバーフロー壁の中央部が最深部となる樋状に形成
され、最深部に塗料戻り口が形成されていることを特徴
としている。
【0014】さらに、請求項3に係るロールコータ用塗
料パンは、請求項1又は2に係る発明において、前記塗
料貯溜部は、その底面に形成された塗装終了時に塗料を
排出する塗料排出口と、該塗料排出口を開閉する開閉手
段とを備えていることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図面に基づいて説明する。図1は、本発明を適用したロ
ールコータ装置を示す概略構成図である。
【0016】このロールコータ装置は、本発明に係るロ
ールコータ用塗料パン1と、このロールコータ用塗料パ
ン1に一部が浸漬されたピックアップロール2と、この
ピックアップロール2に左上方部で転接するアプリケー
タロール3と、このアプリケータロール3に鋼帯等の連
続的に供給される被塗装物4を介して転接するバックア
ップロール5と、ロールコータ用塗料パン1でオーバー
フローされた塗料を回収して貯溜する循環タンク6と、
この循環タンク6内の塗料をロールコータ用塗料パン1
に圧送するポンプ7とを備えている。
【0017】ロールコータ用塗料パン1は、図2に示す
ように、所定間隔を保って対向する前後側壁10a,1
0bと、これら前後側壁10a,10bと連接する左右
側壁10b,10cと、これら側壁10a〜10dの底
部を閉塞する底板10eとで方形箱状に形成された収納
容器10内に、ピックアップロール2の一部が浸漬され
る塗料貯溜部11と、この塗料貯溜部11のピックアッ
プロール2及びアプリケータロール3で絞り落とされる
塗料が落下する側の左右側壁10c,10d間に前後側
壁10a,10bと平行に形成された他部より高さが低
いオーバーフロー壁12と、塗料貯溜部11にオーバー
フロー壁12を介して連設する塗料回収部13とが形成
されている。
【0018】塗料貯溜部11にはその底部の適当な位置
例えば後右側隅部に塗料排出口14が形成されている。
また、塗料回収部13は、その底部に左右側壁10c及
び10dから夫々中央部よりやや外側位置に向かうに従
って徐々に深さが深くなる左右傾斜案内面15及び16
が形成されて底部が断面逆台形を有する樋状に形成さ
れ、これら左右傾斜案内面15及び16の内側端部間の
最深部に塗料戻り口17が形成されている。
【0019】そして、上記構成を有するロールコータ用
塗料パン1が、図1に示すように、塗料貯溜部11の略
中央部に軸心を左右方向に延長させる関係でピックアッ
プロール2を浸漬させ、且つ浸漬されたピックアップロ
ール2とオーバーフロー壁12との間の塗料面がピック
アップロール2及びアプリケータロール3で絞り落とさ
れる余剰塗料の落下位置となるように配置されている。
【0020】この状態で、ポンプ7の吐出側に連通する
塗料供給管21がピックアップロール2を挟んで塗料貯
溜部11のオーバーフロー壁12とは反対側に、その吐
出端部が塗料液面より下側となるように接続されている
と共に、塗料回収部13の塗料戻り口17が塗料排出管
22を介してロールコータ用塗料パン1より低い位置に
配設された循環タンク6に接続され、さらに塗料貯溜部
11の塗料排出口14が中途部に開閉バルブ23を介挿
した塗料排出管24を介して前記塗料排出管22に接続
されている。
【0021】そして、各ピックアップロール2及びアプ
リケータロール3の回転方向並びに被塗装物4の搬送方
向は、ピックアップロール2が図1で時計方向に回転駆
動され、アプリケータロール3が反時計方向に回転駆動
され、被塗装物4がアプリケータロール3の回転方向と
は逆方向に搬送される所謂リバースコータ方式が採用さ
れている。
【0022】次に、上記実施形態の動作を説明する。先
ず、開閉バルブ23を閉状態としてロールコータ用塗料
パン1の塗料貯溜部11における塗料排出口14を閉じ
ておき、この状態で循環タンク6に貯溜されている塗料
をポンプ6でロールコータ用塗料パン1の塗料貯溜部1
1に定量供給して、この塗料貯溜部11に供給された塗
料が絶えずオーバーフロー壁12をオーバーフローして
塗料回収部13に所定量の塗料が回収される状態とし
て、塗料貯溜部11の塗料液面を一定値に保持する。
【0023】この状態で、ピックアップロール2及びア
プリケータロール3を夫々時計方向及び反時計方向とな
るように回転駆動すると共に、被塗装物4をアプリケー
タロール4の回転方向とは逆方向に搬送させることによ
り、ピックアップロール2で塗料がかきあげられ、これ
がアプリケータロール3に順次塗布され、このアプリケ
ータロール3の塗料が被塗装物4に連続的に転写され
る。
【0024】このとき、リバースコータ方式を採用して
いるので、塗膜の均一性を向上させて美麗な塗膜を得る
ことができる。この連続塗装中に、ピックアップロール
2でかきあげられた塗料の余剰分は、ピックアップロー
ル2とアプリケータロール3との転接位置で絞り落とさ
れ、これが塗装液面に落下することにより、気泡が発生
することになるが、塗料に界面活性剤が含まれている場
合には消滅しにくい多量の気泡が発生する。
【0025】しかしながら、これらの多量の気泡は、オ
ーバーフロー壁12の近傍の液面近くで発生することに
なるので、このオーバーフロー壁12をオーバーフロー
する塗料と共に、塗料回収部13に排出されることにな
り、ピックアップロール2の塗料かきあげ位置に流れる
ことはなく、気泡による塗装欠陥が発生することを確実
に防止することができる。このとき、ピックアップロー
ル2の回転方向が時計方向であって、塗料をオーバーフ
ロー壁12側に送り出す液流を形成するので、気泡の排
出をより確実に行うことができる。
【0026】そして、オーバーフロー壁12を越えて塗
料回収部13に流出した多量の気泡を含む塗料は、傾斜
案内面15,16によって中央部に集められ、この中央
部に形成された塗料戻り口17から塗料排出管22を介
して循環タンク6に全て戻る。
【0027】このため、塗料回収部13内でも傾斜案内
面15,16によって多量の気泡が下方に緩やかに案内
されることになり、気泡が滞留して気泡のかたまりがで
きることを確実に回避することができる。このとき、傾
斜案内面15,16が左右方向に形成されているので、
その傾斜角を比較的緩やかに形成することができ、多量
の気泡がオーバーフロー塗料と共に傾斜案内面15,1
6上を緩やかに流下することになり、多量の気泡が一度
に流下して底部で大きなかたまりに成長することを確実
に回避することができる。
【0028】また、塗装作業を終了するときには、ポン
プ7の駆動を停止させた後に、開閉バルブ23を開状態
とすることにより、塗料貯溜部11内の塗料を全て循環
タンク6に戻すことができる。
【0029】次に、本発明の第2の実施形態を図3につ
いて説明する。この第2の実施形態は、上記第1の実施
形態における2本ロール式のロールコータ装置に本発明
を適用した場合に代えて塗膜表面美麗さを特に要求され
るときに採用される3本ロール式ロールコータ装置に本
発明を適用したものである。
【0030】この第2の実施形態では、図3に示すよう
に、ロールコータ用塗料パン1の前後方向が逆方向とさ
れ、且つロールコータ用塗料パン1に浸漬されるピック
アップロール2の回転方向が反時計方向に変更されてい
ると共に、このピックアップロール2でかきあげられた
塗料の余剰分がピックアップロール2の右上方部に転接
するミータリングロール8によって絞り落とされ、この
ミータリングロール8で絞り落とされた余剰塗料がオー
バーフロー壁12の近傍に落下するようにしたことを除
いては前述した第1図と同様の構成を有し、第1図との
対応部分には同一符号を付しその詳細説明はこれを省略
する。
【0031】この第2の実施形態においても、ミータリ
ングロール8で絞り落とされた余剰塗料がオーバーフロ
ー壁12の近傍に落下して多量の気泡を発生させること
になるが、これらの気泡は、オーバーフロー壁12をオ
ーバーフローする塗料と共に塗料回収部13に確実に排
出されることになり、より美麗な塗膜を形成することが
できる。
【0032】なお、上記各実施形態においては、ロール
コータ用塗料パン1の塗料回収部13に対向する2つの
傾斜案内面15,16を形成した場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、図5に示すよう
に、例えば右側壁10dから左側壁10cに向かって徐
々に深さが深くなる1つの傾斜案内面30を形成するよ
うにしてもよく、さらには、オーバーフロー壁12から
遠ざかるに従い徐々に深さが深くなる前後方向に傾斜す
る傾斜案内面を形成するようにしてもよく、さらには左
右方向の傾斜面と前後方向の傾斜面とを併せて3方の傾
斜面を有する漏斗状に形成するようにしてもよい。
【0033】また、上記各実施形態においては、塗料貯
溜部11の塗料排出口13を開閉バルブ23で開閉する
ことにより、循環タンク6への連通状態を切換えるよう
にした場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、開閉バルブ23を省略し、これに代えて簡便
なゴム栓等によって塗料排出口13を開閉するようにし
てもよい。
【0034】さらに、上記各実施形態においては、オー
バーフロー壁12を左右側壁10c,10d間の全幅に
わたって形成した場合について説明したが、これに限ら
ず左右側壁10c,10d側を残して凹部状に形成する
ようにしてもよい。
【0035】さらにまた、上記各実施形態においては、
オーバーフロー壁12が直線状に形成されている場合に
ついて説明したが、これに限らず、折れ線状や円弧状等
の任意形状に形成することができ、収納容器10の形状
についても任意形状に形成することができる。
【0036】なおさらに、上記各実施形態においては、
バックアップロール5を用いたロールコータ装置に本発
明を適用した場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、バックアップロール5を省略したロー
ルコータ装置にも本発明を適用することができることは
勿論である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、ピックアップロールが浸漬される塗料貯溜
部と、該塗料貯溜部の前記ピックアップロールから絞り
落とされる余剰塗料の落下位置側に形成した他部より高
さが低いオーバーフロー壁と、前記塗料貯溜部に前記オ
ーバーフロー壁を介して連設する塗料回収部とを備え、
前記塗料回収部は、オーバーフロー壁から流下するオー
バーフロー塗料を案内する傾斜案内面を有し、該傾斜案
内面の底部側に塗料を排出する塗料戻り口を設けた構成
としたので、ピックアップロール及びこれに転接するロ
ールによって絞り落とされた塗料がオーバーフロー壁近
傍の塗料面に落下するので、塗料に界面活性剤が含まれ
て多量の気泡が発生する場合であっても、これらの気泡
がオーバーフロー壁を越える塗料と共に塗料回収部に排
出され、この塗料回収部でも傾斜案内面で気泡を含む塗
料が緩やかに底部側に移動して、塗料戻り口から循環タ
ンク等に戻され、多量に発生した気泡がかたまりとなる
ことを確実に回避して、美麗な塗膜を形成することがで
きるという効果が得られる。
【0038】また、請求項2に係る発明によれば、傾斜
案内面はオーバーフロー壁の中央部が最深部となる樋状
に形成され、最深部に塗料戻り口が形成されているの
で、オーバーフロー壁を越えて流下する多量の気泡を含
んだ塗料を左右で分散させながら緩やかに中央部に集め
ることができ、気泡が滞留してかたまりに成長すること
を防止して、確実に塗料戻り口から排出することができ
るという効果か得られる。
【0039】さらに、請求項3に係る発明によれば、前
記塗料貯溜部は、その底面に形成された塗装終了時に塗
料を排出する塗料排出口と、該塗料排出口を開閉する開
閉手段とを備えているので、塗装時には開閉手段で塗料
排出口を閉じることにより、塗料を貯溜し、塗装終了時
には開閉手段で塗料排出口を開くことにより、塗料貯溜
部内の塗料を外部の循環タンク等に容易に排出すること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を2本ロール式ロールコータ装置に適用
した場合の第1の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係るロールコータ用塗料パンの一例を
示す斜視図である。
【図3】本発明を3本ロール式ロールコータ装置に適用
した場合の第2の実施形態を示す概略構成図である。
【図4】本発明に係るロールコータ用塗料パンの他の例
を示す斜視図である。
【図5】従来例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 ロールコータ用塗料パン 2 ピックアップロール 3 アプリケータロール 4 被塗装物 5 バックアップロール 6 循環タンク 7 ポンプ 8 ミータリングロール 11 塗料貯溜部 12 オーバーフロー壁 13 塗料回収部 14 塗料排出口 15,16 傾斜案内面 17 塗料戻り口 30 傾斜案内面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩谷 明之 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 依光 立嗣 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川鉄マシナリー株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アプリケータロールに転接するピックア
    ップロールの一部が貯留塗料中に浸漬されて塗料をかき
    あげるようにしたロールコータ用塗料パンにおいて、前
    記ピックアップロールが浸漬される塗料貯溜部と、該塗
    料貯溜部の前記ピックアップロールから絞り落とされる
    余剰塗料の落下位置側に形成した他部より高さが低いオ
    ーバーフロー壁と、前記塗料貯溜部に前記オーバーフロ
    ー壁を介して連設する塗料回収部とを備え、前記塗料回
    収部は、オーバーフロー壁から流下するオーバーフロー
    塗料を案内する傾斜案内面を有し、該傾斜案内面の底部
    側に塗料を排出する塗料戻り口を設けたことを特徴とす
    るロールコータ用塗料パン。
  2. 【請求項2】 前記傾斜案内面はオーバーフロー壁の中
    央部が最深部となる樋状に形成され、最深部に塗料戻り
    口が形成されていることを特徴とする請求項1記載のロ
    ールコータ用塗料パン。
  3. 【請求項3】 前記塗料貯溜部は、その底面に形成され
    た塗装終了時に塗料を排出する塗料排出口と、該塗料排
    出口を開閉する開閉手段とを備えていることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のロールコータ用塗料パン。
JP34751696A 1996-12-26 1996-12-26 ロールコータ用塗料パン Pending JPH10180174A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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