JPH10180093A - 活性炭及びその複合吸着材の再生方法 - Google Patents

活性炭及びその複合吸着材の再生方法

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JPH10180093A
JPH10180093A JP9195175A JP19517597A JPH10180093A JP H10180093 A JPH10180093 A JP H10180093A JP 9195175 A JP9195175 A JP 9195175A JP 19517597 A JP19517597 A JP 19517597A JP H10180093 A JPH10180093 A JP H10180093A
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Nobuyuki Nishimura
修志 西村
Masaki Fukuura
正樹 福浦
Teruhiro Okada
輝弘 岡田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】活性炭または更に多孔性を有する二酸化ケ
イ素及び金属酸化物を含む吸着材を、洗剤または/及び
石ケンを含む水で洗浄することを特徴とする活性炭の再
生方法である。また、これらの吸着材を含有させた屈曲
性を有するシート或いは粉末活性炭を含有させた洗濯可
能な耐久消費材を、洗剤または/及び石ケンを含む水で
洗濯することを特徴とする活性炭の再生方法も本発明に
含まれている。ここで、屈曲性を有するシートとしては
ウレタンフォームまたは、不織布、織物、編み物、不溶
性の紙が好ましく、耐久消費材としては粉末状活性炭を
含有した樹脂または金属、鉱物、磁器、陶器、木材を主
成分とする物品が好ましい。 【効果】再生方法は悪臭ガスを吸着して劣化した活性炭
または更に多孔性を有する二酸化ケイ素及び金属酸化物
を含む吸着材を、洗剤または石鹸の水溶液で洗浄するこ
とによって吸着性能を回復させる方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は活性炭または更に多
孔性を有する二酸化ケイ素及び金属酸化物を含む吸着材
が、悪臭ガスを吸着してその機能が低下した場合の再生
方法に関するものである。詳しく述べると、主として空
気中の微量の悪臭成分を除去するために使用された活性
炭、または更に二酸化ケイ素及び金属酸化物を加えた吸
着材、或いは粉末状のこれらの吸着材を含有させたシー
トまたは洗濯可能な耐久消費材を、洗剤または/及び石
ケンを含む水で洗浄することによる悪臭ガス吸着性能の
再生方法である。本発明の再生方法は空気清浄機に使用
される脱臭エレメントの他、衣類、寝具、マスク、建
材、自動車の内装部分、装飾品等に含まれている脱臭シ
ートに適用可能であり、再生により機能が回復して半永
久的に使用可能となる点に大きな特徴がある。
【0002】
【従来の技術】従来から活性炭の再生には多くの方法が
知られている。例えば、活性炭に対する親和力が吸着さ
れている物質よりも強い物質で置換したり、或いは外部
より熱を加えて脱着させる等の方法である。気相中で悪
臭成分等を吸着した活性炭を再生する場合には、外部か
ら加熱した高温の雰囲気中で吸着されている成分を脱着
させる方法が一般的に用いられている。その際空気中で
は 300〜500 ℃、水蒸気中では 700〜900 ℃の加熱下で
再生される。
【0003】空気中の悪臭成分を除去するために吸着機
能を有する活性炭粉末を含むフィルターは数多く出回っ
ているが、一般にこれらの空気清浄機に使用されている
フィルターのライフは通常1〜2年に設定されていて、
吸着性能が低下した場合には再生は不可能とされ廃棄さ
れている。これは活性炭粉末を担持するプラスチックフ
ォーム、不織布等の担体の耐熱性が低く、高温で処理す
る再生方法が適用できないためである。活性炭の他多孔
性物質或いは金属酸化物等を含む吸着材の場合にも、吸
着性能が低下した場合には再生は不可能とされ同様に廃
棄されている。
【0004】前述の様に空気清浄機等に使用されている
従来の脱臭フィルターは、再生が不可能であることを前
提につくられている。そのため使用可能期間を如何にし
て長くするかが重要な課題となっている。使用期間を長
くするために脱臭フィルターの吸着体微粉末の含浸目付
量を増加させたり、シートの表面及び内部組織の外気と
の接触面にバインダー層を形成させ、そのバインダー層
に吸着体粒子を接着させて粒子表面の一部が露出された
状態に保持する等の工夫がなされていた。
【0005】しかし、吸着剤粒子の悪臭ガス吸着量には
一定の吸着容量があり、飽和量に達すれば破過するた
め、これらの方法では延長できる使用期間には自ずから
限度があって充分その目的を達成することはできなかっ
た。
【0006】また、溶剤蒸気回収用に気相中で用いられ
る活性炭吸着工程は、再生装置が組み込まれた一貫プロ
セスとして確立されており、再生には高温の水蒸気を用
いる水蒸気再生法が一般的である。この場合にも再生の
ためには特殊な雰囲気と高温が必要とされている。
【0007】前述の様な理由で粉末状の活性炭または更
に多孔性を有する二酸化ケイ素、金属酸化物を、屈曲性
には富んでいるが耐熱性が低いポリマー・シートに含有
させた場合にも、吸着材の再生は未だになされておらず
吸着能力が減少した場合は廃棄されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来主として空気清浄
機等に装着される悪臭ガスの吸着材エレメントとして、
使用されていた活性炭または更に多孔性を有する二酸化
ケイ素、金属酸化物を含む吸着性シートを簡易な方法で
再生することにより、過度に活性炭等吸着剤粒子の目付
を増加させることなく、長期間使用可能な吸着材を提供
しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の様に従来の高温下
で処理する必要がある再生方法は、耐熱性が低いプラス
チックフォーム、不織布等の担体に活性炭等を担持させ
た吸着材の再生に適用することは不可能であった。本発
明者等は活性炭またはその他更に多孔性を有する二酸化
ケイ素、金属酸化物を含むシート状の吸着材を、高温の
特殊なガスの雰囲気中で処理することなしに、容易な手
段で再生できる方法について研究した。
【0010】その結果、悪臭ガス等を吸着して吸着機能
が低下した活性炭または、更に多孔性を有する二酸化ケ
イ素、金属酸化物を含む吸着剤を、石鹸または洗剤で洗
った後乾燥すると、意外にも活性炭等を含むこれらの吸
着剤の形吸性が大幅に回復することを見出した。この知
見に基づいて更に洗剤の組成、活性炭または更に多孔性
を有する二酸化ケイ素、金属酸化物を含む吸着剤の組
成、粒子の性状及び洗浄方法について検討した結果本発
明に到達した。
【0011】すなわち、活性炭を洗剤または/及び石ケ
ンを含む水で洗浄することを特徴とする活性炭の再生方
法である。また、粉末状活性炭を含有させた屈曲性を有
するシート或いは粉末活性炭を含有させた洗濯可能な耐
久消費材を、洗剤または/及び石ケンを含む水で洗濯す
ることを特徴とする活性炭の再生方法も本発明に含まれ
ている。ここで、屈曲性を有するシートとしてはウレタ
ンフォームまたは、不織布、織物、編み物、不溶性の紙
が好ましい。また、耐久消費材としては粉末状活性炭を
含有した樹脂または金属、鉱物、磁器、陶器、木材を主
成分とする物品が好ましい。
【0012】更に、吸着剤の成分として活性炭の他更に
多孔性を有する二酸化ケイ素、金属酸化物を含む吸着材
を洗剤または/及び石ケンを含む水で洗浄することを特
徴とする悪臭ガス吸着性能の再生方法である。また、こ
れらの成分からなる粉末状の吸着剤を含有させた屈曲性
を有するシート、または耐久消費材を、洗剤または/及
び石ケンを含む水で洗濯することを特徴とする吸着材の
再生方法も本発明に含まれている。ここで、屈曲性を有
するシートとしてはウレタンフォームまたは、不織布、
織物、編み物、不溶性の紙が好ましい。
【0013】また、耐久消費材としては粉末状活性炭を
含有した樹脂または金属、鉱物、磁器、陶器、木材を主
成分とする物品、例えば活性炭またはこれらの吸着材の
脱臭性等の機能を利用した建材、日用品、自動車の内装
部分、装飾品等である。また、金属酸化物としては亜
鉛、チタン、マグネシウム及びアルミニウムからなる群
より選ばれた少なくとも一つの金属の酸化物が好まし
い。以下、本発明について詳しく説明する。
【0014】本発明に使用される活性炭は通常1gあたり
数100 m2或いはそれ以上の大きな表面積を有し、高い吸
着性を示す炭素材料であれば広範囲に使用できる。活性
炭の原料は、通常ヤシ殻または木材等の炭化物或いは石
炭が使用されるが何れでもよい。また賦活法も水蒸気或
いは二酸化炭素により高温でまたは塩化亜鉛、リン酸、
濃硫酸処理等いづれの方法により得られたものでもよ
い。
【0015】また形状は破砕炭、造粒炭、顆粒炭或いは
粉末状の何れでも効果は認められるが、圧損失及び入替
等の取扱上造粒炭または活性炭を添着したシート状吸着
層が便利である。造粒炭は常法に従って炭素材料100 部
に30〜60部の石油ピッチ或いはコールタール等をバイン
ダーとして加え、混和成型後賦活して調整される。空気
清浄機またはエアーコンディショナーの吸着材エレメン
トとして使用する場合は、粉末状活性炭をシート状の担
体に担持させた吸着層が適している。
【0016】本発明に使用される多孔性を有する二酸化
ケイ素及び金属酸化物としてはシリカゲル、ゼオライト
または活性アルミナ等が挙げられ、更にこれらの成分に
その他の金属酸化物が複合された組成物も含まれてい
る。金属酸化物としては亜鉛、チタン、マグネシウム及
びアルミニウムからなる群より選ばれた少なくとも一つ
の金属の酸化物が好ましく、ゼオライト、活性アルミナ
等の多孔性を構成する成分として或いは、シリカゲル、
ゼオライト、活性アルミナ等の多孔性物質に担持させた
組成物として使用される。本発明ではこれらの成分は更
に活性炭と併用した吸着剤として使用される。
【0017】ゼオライトは主としてアルカリ金属または
アルカリ土類金属を含む、結晶アルミノ・シリケートの
含水金属塩からなるイオン交換体の総称であり、一般に
Me2/n O・Al2O3 ・xSiO2 ・yH2O で表示される組成を
有するものである。ここで、Meは金属原子を示し、n は
金属原子の原子価を表している。また、x 及びyは整数
である。ゼオライトの結晶はメタン型構造のSiO4四面体
を母体とし、アルミン酸基[Al(OH)]- 四面体が互いに1
個づつの酸素原子を共有した形の、規則性がある大きな
空洞をもった三次元の骨格構造を形成している。金属原
子としては主としてアルカリ金属またはアルカリ土類金
属原子を含有するが、その他の金属原子を含有すること
もある。
【0018】ゼオライトの骨格を形成している酸素の環
状構造により、ゼオライトは3〜10Åの範囲の一定した
孔径を有し、この細孔構造に基づく吸着性及び分子篩性
を示す。ゼオライトは合成法により極めて均整な孔径を
有するものが種々合成されているが、その他天然にもカ
イリョク石、フッ石等として産出され、いずれも本発明
の吸着材として使用可能である。
【0019】本発明に使用されるシリカゲルは、ケイ酸
コロイド溶液を凝固させて製造された吸着剤である。主
成分は二酸化ケイ素で細孔構造を有し、90〜500 m2/gの
表面積を持ち、高い吸着性を有する。その細孔容積、粒
度、形状は特に限定しないが細孔容積が 0.3ml/g以上
で、粒度は50メッシュ以下(粒子径約0.3mm 以上)が好
ましい。
【0020】本発明に使用されるアルミナは酸化アルミ
ナを主成分としたもので、多孔構造を有し、高い吸着性
を示す。その細孔容積、粒度、形状は特に限定しない
が、細孔容積が 0.3ml/g以上で粒度は50メッシュ以下
(粒子径約0.3mm 以上)が好ましい。
【0021】本発明において金属酸化物としては更に複
数の酸化物からなる複合酸化物の形態でも使用すること
ができる。例えば、チタンと亜鉛との複合酸化物はセラ
ミックを形成し、単体の酸化チタン及び酸化亜鉛の混合
物と異なるアモルファスな物性を示し、広範囲の酸性ガ
スやアルカリ性ガスに対して高い脱臭性を示し、特に硫
化水素の脱臭に有効である。また、ケイ素と亜鉛の複合
酸化物もセラミックを形成し、それらの金属の酸化物単
体の混合物と異なり、酸性ガスやアルカリ性ガスに対し
て高い脱臭性を示し、特にアンモニアの脱臭性が高い。
これらの複合酸化物も活性炭及び多孔性を有する二酸化
ケイ素と併用して吸着剤として使用することができる。
【0022】本発明において、活性炭または更に多孔性
を有する二酸化ケイ素及び金属酸化物を含む吸着材を再
生するためには、洗剤または/及び石ケンを含む水で洗
浄する必要がある。ここで洗剤とは有機化合物からなる
合成洗剤及び炭酸ソーダ等無機系の洗剤を指している。
洗剤または石ケンの組成は特に限定しない。広範囲の洗
剤または/及び石ケンを使用することができる。洗浄に
は洗剤または石ケンのみの水溶液を使用してもよく、洗
剤及び石ケンの混合水溶液を使用してもよい。空気清浄
機またはエアーコンディショナーの吸着材エレメントと
して使用して、タバコの煙等に含まれる酸性物質を吸着
している吸着層を再生させるためには、弱アルカリ性の
洗剤または石鹸を含む水溶液が優れている。
【0023】洗浄の方法は特に限定せず破砕状活性炭或
いは造粒活性炭または更にこれらに、多孔性を有する二
酸化ケイ素及び金属酸化物を加えた吸着材を工業用の大
型洗浄機で洗浄してもよく、またシート状の吸着材エレ
メントを家庭用の洗濯機で洗濯してもよい。また耐久消
費材からなる吸着材エレメントを洗剤または/及び石鹸
を含む水でブラッシングしてもよい。洗浄温度は特に限
定しないが、常温で洗浄するのみで充分な再生効果が認
められることが本発明の最も大きな特徴の一つである。
【0024】本発明の再生方法の対象となる活性炭また
は更に多孔性を有する二酸化ケイ素及び金属酸化物を含
む吸着材の性状としては、屈曲性を有するシート層がよ
り好ましい。この様な吸着用に使用されるシート層は多
孔性であるため水溶液が浸透し易く、また屈曲性に富ん
でいるため洗濯機で洗濯することによって充分な再生効
果が得られるからである。
【0025】ここで、粉末状の活性炭または更に多孔性
を有する二酸化ケイ素及び金属酸化物を含む吸着材を担
持させる担体は、通常多孔性ポリマーまたは繊維組織で
あり、高温下における処理を要する従来の通常の活性炭
の再生方法は適用できない。このため従来屈曲性を有す
るシート層に含有させた粉末状活性炭を含む吸着材の再
生は全くなされていない。従って、本発明の再生方法は
この様な活性炭を含むシート状の吸着層の再生を初めて
可能とした点に大きな特徴がある。
【0026】また、粉末状の活性炭または更に多孔性を
有する二酸化ケイ素及び金属酸化物を含む吸着材を、含
有させるために使用される屈曲性を有するシートは特に
限定せず、広範囲のシートが使用されるがそれらの中、
ウレタンフォームまたは、不織布、織物、編み物が好ま
しい。これらのシート層は多孔性で組織の内部迄粉末状
の活性炭または多孔性二酸化ケイ素等を含む吸着材を浸
透させ易く、また、屈曲性が高いため吸着材エレメント
等に組み込むのに適しているからである。また、これら
のシート層は耐水性が高いため洗濯による脆化がなく、
水の浸透性及び屈曲性と相まって洗濯機による再生処理
に適しているからである。
【0027】また本発明の再生方法の対象となる活性炭
または、更に多孔性を有する二酸化ケイ素及び金属酸化
物を含む吸着材の性状としては、粉末状活性炭または多
孔性二酸化ケイ素等を吹付、塗布等の方法により含有さ
せた洗濯可能な耐久消費材も含まれている。この様な脱
臭用等に使用される物品の表面に付着した粉末状の活性
炭または更に、多孔性を有する二酸化ケイ素及び金属酸
化物を含む吸着材は、吸着能力が低下した場合洗剤また
は石鹸等を含む水溶液に浸漬或いは水溶液を含んだ布等
でその表面を拭くことより、容易に活性炭または多孔性
二酸化ケイ素等の吸着材の吸着能力を回復させることが
できる。または、物品の性状によっては洗濯機で洗うこ
とも可能である。従来この様な物品の吸着能力の再生が
試みられたことは全くない。
【0028】
【発明の実施の形態】室内または車内等一般の生活空間
で発生する悪臭または大気中にに存在し、室内または車
内等に侵入する悪臭ガスの成分としては、アセトアルデ
ヒド等の低級脂肪族アルデヒド、アンモニア、低級アミ
ン、炭化水素、メチルメルカプタン、硫化水素、二酸化
硫黄等である。活性炭は無極性吸着剤としてこれらのガ
スに対して極めて優れた吸着性を有する特異な材質であ
る。しかし、活性炭のみではアンモニア、低級アミン等
の吸着性がやや不十分であるが、活性炭に多孔性を有す
る二酸化ケイ素及び金属酸化物を加えた吸着材を使用す
れば、アルカリ性を有する悪臭ガスの吸着性も著しく高
められるため、生活空間で発生する悪臭ガスをほぼ完全
に除去することが可能となる。
【0029】活性炭または更に多孔性を有する二酸化ケ
イ素及び金属酸化物を含む吸着材、或いは粉末状のこれ
らの吸着材を含有させた屈曲性シートや耐久消費材が、
これらのガスを吸着し吸着能力が減少した場合或いは吸
着量が飽和に達した場合に、本発明の再生方法により活
性炭を洗剤または石鹸の水溶液で洗浄することにより吸
着能力を回復させることが出来る。
【0030】本発明の再生方法は特に、炭化水素類、二
酸化硫黄、硫化水素、二酸化窒素、タバコ煙に含まれて
いる酢酸、低級アミン、アンモニア等通常の生活空間で
発生する殆どの悪臭ガス吸着能力の回復性に優れてい
る。また、弱アルカリ性を呈する合成洗剤を使用した場
合には、酸性ガスの吸着性が一層高められる。
【0031】活性炭または更に多孔性を有する二酸化ケ
イ素及び金属酸化物を含む、粉末状の吸着材を含有させ
た屈曲性を有するシートとしては、工業用の洗浄装置、
家庭用洗濯機での洗濯、手揉み洗い、乾燥等を繰り返し
てもシートの形状が崩れないものが好ましい。例えば、
これらの粉末状の吸着材の担体にはポリウレタンフォー
ムでは、ポエエステル系より耐水性(耐湿熱老化性)に
優れているポリエーテル系が好ましい。
【0032】活性炭または更に多孔性を有する二酸化ケ
イ素及び金属酸化物を含む、粉末状の吸着材を付着させ
た耐久消費材としては、スポンジ或いはブラシ等に洗剤
または/及び石鹸を含む水を含浸させ、洗濯・乾燥を繰
り返しても形状が崩れないものが好ましい。
【0033】シート状の担体に微粉末状の活性炭または
更に多孔性を有する二酸化ケイ素及び金属酸化物を含む
吸着剤を含浸させる場合は、これらの吸着剤の粉末を分
散させたエマルジョンを使用することが好ましい。この
際使用する活性炭の粉末は出来るだけ粒度が細かい微粉
末が好ましく、300 メッシュ以下の粒子がより好まし
い。これは含浸加工した場合シートの柔軟性を損なわな
いからである。
【0034】エマルジョンの成分としては、活性炭また
は更に多孔性を有する二酸化ケイ素及び金属酸化物を含
む吸着材と、担体を接着する作用を有する成分が粒子状
で液中に分散しているものが好ましく、広範囲のエマル
ジョンが使用可能であり、従ってラテックスも含浸加工
剤に含まれている。
【0035】エマルジョンまたはラテックスとしては、
例えば酢酸ビニル樹脂エマルジョン、酢酸ビニル・エチ
レン共重合エマルジョン、アクリル・エマルジョン、ス
チレン・ブタジエン・ラテックス、ポリイソプレン・ラ
テックス、ポリブタジエン・ラテックス等が挙げられ
る。
【0036】これらの吸着剤を分散したエマルジョンを
シートに含浸させるには、エマルジョンに含浸し、過剰
の付着液を絞った後乾燥するか、或いはシートの表面に
均一に塗布してもよい。
【0037】耐久消費材に粉末状のこれらの吸着剤の粒
子を分散させたエマルジョンを付着させるには、その表
面に均一に塗布或いはコーティングしてもよい。
【0038】これらの吸着材の再生に使用する洗剤とし
ては、一般に市販されている合成洗剤が使用可能であ
る。合成洗剤は台所用、住宅・家具用、洗濯用のいずれ
でも良い。
【0039】活性炭または更に多孔性を有する二酸化ケ
イ素及び金属酸化物を含む粒状の吸着材の場合には、標
準量の洗濯用合成洗剤を加えて容器に入れ、攪拌、洗
浄、水洗後乾燥する。屈曲性シートの場合は洗濯機に標
準量の洗剤を入れ、通常の方法で洗濯をすることより再
生可能である。
【0040】また、洗濯用以外の台所用、住宅・家具用
等の合成洗剤を使用して屈曲性シートを再生する場合に
は、容器に標準量の洗剤を入れ数分手揉み洗いを行った
後濯ぎ洗いをすればよい。洗濯及び濯ぎ洗いの際屈曲性
シートに含浸した活性炭または多孔性を有する二酸化ケ
イ素等の粒子の脱落は殆どない。
【0041】耐久消費材を再生する場合、洗剤水溶液を
入れた容器に入れてスポンジ或いはブラシ等で洗浄を行
った後濯ぎ洗いをする。洗浄及び濯ぎ洗いの時に、耐久
消費材に付着している活性炭または多孔性を有する二酸
化ケイ素等の吸着剤粒子が脱落することは殆どない。
【0042】活性炭または更に多孔性を有する二酸化ケ
イ素及び金属酸化物を含む吸着材は洗濯後 115℃で2Hr
程度乾燥することにより再生処理が完了する。屈曲性シ
ートの洗濯後の乾燥は衣類乾燥機、電気乾燥機、一般洗
濯物と同様の室内外乾燥等何れでもよい。また、衣類乾
燥機を使用する場合は標準コースで乾燥できる。電気乾
燥機では115 ℃で2Hr程度乾燥すればよい。耐久消費材
の乾燥は高温に耐える素材であれば電気乾燥機を使用し
てもよいが、一般には室内或いは室外で自然乾燥するの
がよい。
【0043】従来活性炭の再生には特殊な雰囲気と高温
が必要とされていた。本発明の活性炭または更に多孔性
を有する二酸化ケイ素及び金属酸化物を含む吸着材の再
生方法は、従来再生ができなかった屈曲性を有するシー
トに担持させた粉末状の活性炭を含むこれらの吸着剤の
再生或いは、耐久消費材に付着させたこれらの吸着材の
再生を、簡単な方法で可能とした点に最も大きな特徴を
有するものである。しかし、本発明方法は一面で極めて
容易に実施できる方法でもあるから、シート状吸着層に
含まれた粉末状の活性炭を含むこれらの吸着剤の再生或
いは耐久消費材に付着させたこれらの吸着材の再生に適
用できるのみでなく、その他の性状の活性炭または二酸
化ケイ素等を含む吸着材の再生にも適用できる。
【0044】また、使用分野も空気清浄機或いはエアー
コンディショナーの悪臭ガス吸着用フィルター、衣類、
寝具、マスク、合成繊維をポリマー系糊剤をバインダー
として抄紙した脱臭フィルター紙、建材、自動車の内装
部品、装飾等家庭用のみでなく、広く工業用の脱臭また
は吸着分野に使用される活性炭等の吸着材の再生にも利
用できる。
【0045】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。
【0046】(実施例1)粉末状活性炭を含む脱臭フィ
ルターとして、シート状ポリエーテル系ウレタンフォー
ム (厚さ 5mm) に活性炭微粉末を含浸、乾燥させて、サ
イズ (厚さ、タテ、ヨコ) 300 ×85×5 mm、活性炭目付
量 190 g/m2 のフィルターを作成した。
【0047】電気工業会のタバコ煙脱臭テスト方法に基
づき、次の様な悪臭成分除去テストを行った。サイズ
(タテ、ヨコ、高さ)1×1 ×1mのアクリル製ボックス内
でタバコ (セブンスター) 5本を燃焼させておき、フィ
ルターに装着したブロワーによりボックス内のガスを循
環させ、30分後の酢酸、アセトアルデヒド、アンモニア
の除去率を調べた。
【0048】その後更に、セブンスター5本を追加燃焼
させて同様にテストし、吸着性能を調べた。トータル30
本までテストを行った。尚、循環ガスのフィルター通過
風速LVは 1 m/secであり、またガス濃度はガス検知管
〔ガステック (株) 製〕を用いて測定した。
【0049】30本燃焼後、洗剤を含む水で洗浄後乾燥し
た。洗剤は市販されている弱アルカリ性の洗濯用合成洗
剤を用い、洗濯機で標準コースの洗濯をした後、電気乾
燥機で115 ℃ 2Hr乾燥した。同様にして洗濯、乾燥、脱
臭テストを4回繰り返し悪臭成分の濃度を測定した。そ
の結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】表1に示した結果により、アンモニアは4
回目の洗濯後も新品以上の吸着性能を有することが認め
られる。酢酸は2回目の洗濯後には新品の80%、4回目
の洗濯後には50%の性能を保持している。アセトアルデ
ヒドは新品では吸着性能は見られなかったが、洗濯を繰
り返すことにより吸着能力が発生している。
【0052】(実施例2)実施例1の試験において、洗
剤として市販の植物性洗濯用石鹸を使用した他は同じ条
件で脱臭テスト、洗濯、乾燥を繰り返した。その結果を
表2に示す。
【0053】
【表2】
【0054】表2に示した結果により、アンモニアは2
回目の洗濯後も新品の80%の吸着性能が保持されてい
る。また、酢酸は2回目の洗濯後も60%の性能が保持さ
れ、アセトアルデヒドの除去能力は新品では20%程度と
僅かではあるが洗濯後もこの吸着性能は低下せず同程度
に保持されている。
【0055】(実施例3)実施例1の試験において、洗
剤として市販の植物性洗濯用石鹸を使用し乾燥には衣類
乾燥機を使用した他は同じ条件で脱臭テスト、洗濯、乾
燥を繰り返した。その結果を表3に示す。
【0056】
【表3】
【0057】表3に示した悪臭成分の除去試験の結果は
実施例2の試験で得られた結果とほぼ同じである。これ
より乾燥方法は乾燥機の他、衣類乾燥機も使用可能なこ
とが分かる。
【0058】(実施例4)実施例1の試験において、洗
剤として市販の植物性洗濯用石鹸を使用し、洗濯後の乾
燥は天日により乾燥した他は同じ条件で脱臭テスト、洗
濯、乾燥を繰り返した。その結果を表4に示す。
【0059】
【表4】
【0060】表4に示した悪臭成分の除去試験の結果は
ほぼ実施例2及び実施例3の結果と同じである。これよ
り乾燥方法は乾燥機の他、衣類乾燥機も使用可能なこと
が分かる。これらの結果により、活性炭を含有させた脱
臭シートの洗濯後の乾燥方法は一般の洗濯物と同様に、
電気乾燥機、衣類乾燥機、天日乾燥の何れでもよいこと
が認められた。
【0061】(比較例1)実施例1の試験において、脱
臭シートの洗濯の際洗剤を使用せずに洗濯した他は同じ
条件で脱臭テスト、洗濯、乾燥を繰り返して、その悪臭
成分吸着能力の推移を調べた。その結果を表5に示す。
【0062】
【表5】
【0063】表5に示した結果により、水洗のみでも多
少吸着性が回復することは認められるが、2回目以降の
水洗後の性能劣化が大きく洗剤を使用した場合と較べ
て、悪臭成分吸着能力の回復の度合いが低いことが分か
る。
【0064】(実施例5)粉末状活性炭を含むシート状
吸着材として、ポリエーテル系ウレタンフォーム(厚み
5mm) に活性炭微粉末を含浸、乾燥させて、サイズ (厚
さ、タテ、ヨコ)292 ×100 ×5 mm、活性炭目付量 190
g/m2 のフィルターを作成した。
【0065】1×1×1m のアクリル製ボックス内に二
酸化硫黄ガスを注入し、前記のフィルターに装着したブ
ロワーによりボックス内のガスを循環させ、10分毎の二
酸化硫黄ガス除去率を測定した。ガスを1 hr循環させた
後フィルターを取り外し、洗濯用合成洗剤で洗濯し、衣
類乾燥機で乾燥し再度二酸化硫黄ガスの除去率を測定し
た。
【0066】二酸化硫黄初期濃度120ppm、フィルター通
過風速 LV 1 m/sec とし、またガス濃度はガス検知管
〔ガステック (株) 製〕を用いて測定した。その結果を
表6に示す。
【0067】
【表6】
【0068】表6に示した結果により、洗濯後のフィル
ターの吸着性能は新品と同様に回復しており、洗剤を含
む水で洗浄することにより充分再生できることが認めら
れた。
【0069】(実施例6)実施例5の試験において、悪
臭ガスとして初期濃度 100 ppmのトルエン蒸気を使用し
た他は同じ条件で脱臭テスト、洗濯、乾燥を繰り返し
た。その結果を表7に示す。尚、トルエン蒸気の濃度は
ガス検知管〔ガステック (株) 製〕を用いて測定した。
【0070】
【表7】
【0071】表7に示した結果により、洗濯後のフィル
ターの吸着性能は新品と同様に回復しており、洗剤を含
む水で洗浄することにより充分再生できることが認めら
れた。
【0072】(実施例7)アクリル板で 100×100 ×10
0 mmの小物入れを作製し、ふたの内側部分にエマルジョ
ンに分散させた活性炭微粉末を活性炭目付量 70 g/m2
塗布した。
【0073】1×1×1m のアクリル製ボックス内に前
記で調製した小物入れの蓋を開けて置き、二酸化硫黄ガ
スを注入し、24 Hr 後に二酸化硫黄ガス除去率を測定し
た。24 Hr 吸着後住宅・家具用合成洗剤で洗浄して室内
で乾燥し、再度二酸化硫黄ガスの除去率を測定した。
【0074】二酸化硫黄初期濃度 100 ppm、ガス濃度は
ガス検知管[ガステック (株) 製]を用いて測定した。
【0075】新品での24 Hr 後の除去率は 85 %、洗濯
による再生後同様に試験した結果、除去率は 72 %で充
分再生可能であることが認められた。
【0076】(実施例8)活性炭に酸化亜鉛を含有する
シリカゲルを 4:1の比率に混合した粉末状の吸着剤を、
厚さ6mmのシート状ポリエーテル系ウレタンフォームに
含浸させて、目付量がそれぞれ 218g/m2及び466g/m2
シート状吸着材を作成し、これを裁断してタテ、ヨコが
それぞれ 300×91mmの試料を得た。
【0077】前記において酸化亜鉛を含有するシリカゲ
ルの代わりに、それぞれ酸化チタン・酸化亜鉛の複合セ
ラミック或いはゼオライト(Al2O3 ・9SiO2 ・xH2O) を
活性炭と併用して同様な目付量を有するシート状吸着材
を作成した。また、比較のため粉末状の活性炭のみを含
浸させて同様な目付量としたシート状吸着材を作成し
た。
【0078】3.8 リットルの容積を持つガラス製容器中
にこれらの試料を封入し真空脱気後、アンモニアを所定
量入れ気化させた後常圧に戻した。この状態にて 24 時
間保持して平衡状態に達する迄吸着させ、24時間後の瓶
中のアンモニア濃度を検知管にて測定し、試料及びアン
モニアの投入量、アンモニア残留濃度から気相中のアン
モニア濃度が 10 ppm 及び 100 ppmにおける試料のアン
モニア平衡吸着量を測定した。その結果を表8に示す。
【0079】
【表8】
【0080】表に示した結果により、活性炭に酸化亜鉛
を含有するシリカゲルを 4:1の比率に混合した吸着剤及
び、酸化亜鉛を含有するシリカゲルの代わりに酸化チタ
ン・酸化亜鉛の複合セラミック或いは、ゼオライト(Al
2O3 ・9SiO2 ・xH2O) を使用した吸着剤のアンモニア平
衡吸着量は、いずれも活性炭のみを含浸させたシートと
較べて大幅に増加していることが分かる。
【0081】(実施例9)実施例8で作成した、活性炭
及び酸化亜鉛を含有するシリカゲルを含浸した目付量 2
18g/m2、サイズがタテ、ヨコがそれぞれ 300×91mmに裁
断した試料を使用し、実施例1に記載した電気工業会の
タバコ煙脱臭テスト方法に基づいて、悪臭成分の吸着除
去テストを行った。尚、比較のため粉末状の活性炭のみ
を含浸させた、目付量が同一で同じサイズに裁断したシ
ート状吸着材について同様にテストした。
【0082】このテストにおいて吸着性シートを再生す
る際、洗濯に使用した洗剤は一般に市販されている洗濯
用合成洗剤商品名「アタック」を使用し、また洗濯後の
乾燥には衣料乾燥機を使用した。その結果を表9に示
す。
【0083】
【表9】
【0084】活性炭及び酸化亜鉛を含有するシリカゲル
を混合した吸着材は、アンモニアの初期吸着性がほぼ良
好でありまた酢酸にも充分高い吸着性を示すが、アセト
アルデヒドの吸着性は不十分である。また、活性炭のみ
の場合と比較してアンモニアの吸着性が向上しているこ
とが認められる。
【0085】活性炭及び酸化亜鉛を含むシリカゲルを混
合した吸着材のアンモニア吸着性は、2回の洗濯による
再生後も吸着性はほぼ初期能力まで回復しており、リサ
イクルの可能性が充分認められる。
【0086】(実施例10)容器のサイズがタテ、ヨ
コ、高さが 1×1 ×1mのアクリル製ボックス内にアンモ
ニアを所定量入れ、気化させた後常圧に戻してアンモニ
アガス濃度 500 ppmに調整した。実施例8で作成した、
活性炭及び酸化亜鉛を含有するシリカゲルを含浸した目
付量 218g/m2、サイズがタテ、ヨコがそれぞれ 300×91
mmに裁断した試料を封入し、一定時間毎に内部のアンモ
ニアガス濃度を測定しながら60分間放置して、放置時間
とアンモニアガス除去率を測定した。
【0087】60分間アンモニアを吸着した試料を取り出
して実施例9と同様な方法で再生した後、前記と同様な
試験を2回繰り返して放置時間とアンモニアガス除去率
を測定した。その結果を表10に示す。尚比較のため、活
性炭のみを含浸させた目付量が同一で同じサイズに裁断
した試料についても同様にテストした。その結果も併せ
て表10に示す。
【0088】
【表10】
【0089】こ試験は悪臭ガスがアンモニアのみである
場合について調べたものであるが、活性炭及び酸化亜鉛
を含むシリカゲルを含有する吸着材のアンモニア吸着性
は、活性炭のみを担持させた場合に較べて著しく優れて
おり、且つ2回の洗濯による再生後も吸着性はほぼ初期
能力まで回復しており、リサイクルの可能性が充分認め
られる。
【0090】
【発明の効果】本発明の再生方法は悪臭ガスを吸着して
劣化した活性炭または更に多孔性を有する二酸化ケイ素
及び金属酸化物を含む吸着材を、洗剤または石鹸の水溶
液で洗浄することによって吸着性能を回復させる方法で
ある。吸着材には更にこれらの成分を含有させた屈曲性
を有するシートまたは洗濯可能な耐久消費材も含まれて
いる。本発明方法により従来困難であったこれらの吸着
材の再生を可能とした点に最も大きな特徴がある。これ
によって空気清浄機或いはエアーコンディショナー等の
家庭用悪臭ガス吸着フィルターのみでなく、広く工業用
の脱臭または吸着分野に使用される吸着材の再生にも利
用可能である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性炭を洗剤または/及び石ケンを含む
    水で洗浄することを特徴とする活性炭の再生方法。
  2. 【請求項2】 粉末状活性炭を含有させた屈曲性を有す
    るシートまたは洗濯可能な耐久消費材を、洗剤または/
    及び石ケンを含む水で洗濯することを特徴とする活性炭
    の再生方法。
  3. 【請求項3】 活性炭、多孔性を有する二酸化ケイ素及
    び金属酸化物を含む吸着材を、洗剤または/及び石ケン
    を含む水で洗浄することを特徴とする悪臭ガス吸着性能
    の再生方法。
  4. 【請求項4】 粉末状の活性炭、多孔性を有する二酸化
    ケイ素及び、金属酸化物を含有させた屈曲性を有するシ
    ートまたは洗濯可能な耐久消費材を、洗剤または/及び
    石ケンを含む水で洗濯することを特徴とする悪臭ガス吸
    着性能の再生方法。
  5. 【請求項5】 屈曲性を有するシートがウレタンフォー
    ムまたは、不織布、織物、編み物、不溶性の紙である請
    求項2または請求項4のいずれかに記載された悪臭ガス
    吸着性能の再生方法。
  6. 【請求項6】 洗濯可能な耐久消費材が樹脂または金
    属、鉱物、磁器、陶器、木材を主成分とする物品である
    請求項2または請求項4のいずれかに記載された悪臭ガ
    ス吸着性能の再生方法。
  7. 【請求項7】 金属酸化物が亜鉛、チタン、マグネシウ
    ム及びアルミニウムからなる群より選ばれた少なくとも
    一つの金属の酸化物である請求項3乃至請求項6のいず
    れかに記載された悪臭ガス吸着性能の再生方法。
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