JPH10179041A - 食品用及び/又は飼料用の添加剤組成物 - Google Patents

食品用及び/又は飼料用の添加剤組成物

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JPH10179041A
JPH10179041A JP8340013A JP34001396A JPH10179041A JP H10179041 A JPH10179041 A JP H10179041A JP 8340013 A JP8340013 A JP 8340013A JP 34001396 A JP34001396 A JP 34001396A JP H10179041 A JPH10179041 A JP H10179041A
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JP
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weight
polysaccharide
oligosaccharide
additive composition
food
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JP8340013A
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Kimiko Watanabe
君子 渡邊
Shuichi Mihashi
秀一 三橋
Sadao Sakayanagi
定男 阪柳
Yoshinori Mizuta
美能 水田
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Original Assignee
Nippon Oil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】吸湿性が少なく容易に粉末化でき、食品や飼料
への配合や長期間乾燥した状態での維持が容易な、オリ
ゴ糖を含む添加剤組成物を提供する。 【解決手段】オリゴ糖及びα−結合を有する多糖類を含
み、特にオリゴ糖を含有する溶液とα−結合を有する多
糖類とを含む混合物を乾燥させることにより得られた食
品用及び/又は飼料用の添加剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸湿性を改善する
ことによって取扱性が向上された、食品や飼料の性能を
高めるための食品用及び/又は飼料用の添加剤組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、食品や飼料の性能を高めるた
めに各種の添加剤が添加されている。例えば、食品や飼
料にビフィズス菌の増殖促進効果、抗う蝕性、成長促進
効果、低カロリー性等を付加するために種々のオリゴ糖
やこれらを含有する添加剤等が添加されている。
【0003】オリゴ糖は程度の差こそあるが、ほとんど
が吸湿性を示し、開封した直後に吸湿し、通常の室内で
粉末の状態で取り出すことができなかったり、室内に一
夜放置すると液状となってしまう等、取り扱いが困難で
あり、吸湿剤を用いても十分に乾燥させた状態で維持す
ることは困難である。
【0004】また食品や飼料に免疫賦活活性、種々の感
染症の予防効果、増体効果等を付加するためにβ−1,
3−1,6−グルカン等のβ−グルカンが添加されてい
る。これらβ−グルカンは発酵法により得ることができ
るが、このとき培養液中にオリゴ糖が副生することが多
い。このような副生物としてオリゴ糖を含有する培養液
を乾燥器等で直接粉末化して取り扱いが容易な固形状の
製剤を得ることを試みても、含有されるオリゴ糖が吸湿
性を有するために、粉末化することが困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、吸湿
性が少なく容易に粉末化でき、食品や飼料への配合や長
期間乾燥した状態での維持が容易な、オリゴ糖を含む添
加剤組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、オリゴ糖
やオリゴ糖を含有する添加剤等の吸湿性を改善して、容
易に粉末化することができる添加剤組成物を開発すべく
鋭意研究を重ねた結果、添加剤に特定の多糖類を含有さ
せることによって、吸湿性が少なく、容易に粉末化でき
る添加剤組成物とすることを見いだし、本発明を完成す
るに至った。
【0007】すなわち本発明はオリゴ糖及びα−結合を
有する多糖類を含む食品用及び/又は飼料用の添加剤組
成物に関する。
【0008】また本発明はオリゴ糖を含有する溶液とα
−結合を有する多糖類とを含む混合物を乾燥させること
により得られた食品用及び/又は飼料用の添加剤組成物
に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の添加剤組成物は、オリゴ
糖とα−結合を有する多糖類とを含む。
【0010】前記オリゴ糖としては、特に限定されない
が、2糖〜20糖の(分子量300〜3,000の)も
のを挙げることができる。具体例としてはマルトース、
水飴、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリ
ゴ糖、キシロオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、パラチノ
ースオリゴ糖、シクロデキストリン、分岐デキストリ
ン、乳果オリゴ糖、乳糖オリゴ糖、ラミナリオリゴ糖、
イソオリゴ糖、デアンデロース、トレハロース、分岐オ
リゴ糖、ヘテロオリゴ糖、キシルスクロース、グルコシ
ルスクロース、マルトシルスクロース、ラフィノース、
ラクチュロース、ポリデキストロース、セロビオース、
キトビオース、ゲンチビオース、コージビオース、ラク
トース、メリビオース、ソホロース、ツラノース、メレ
チトース、パノース、スタキソース、難消化性デキスト
リン、グァーガム分解物、低分子化アルギン酸ナトリウ
ム、マルチトール、還元パラチノース等を挙げることが
できる。これらのオリゴ糖は2種以上の混合物であって
もよい。また後述する微生物培養液中に含まれるオリゴ
糖等を挙げることができる。
【0011】また、前記α−結合を有する多糖類として
は、本発明の効果が得られるものである限りにおいて特
に限定されないが、50糖〜30万糖の(分子量1万〜
5,000万の)ものを挙げることができる。具体例と
してはα−1,4−グルカン等のアミロース、α−1,
4−1,6−グルカン等のグリコーゲン、α−1,6−
グルカン等のデキストラン、α−1,3−β−1,4−
ガラクタン等のアガロース、α−1,5−ガラクタン等
のガラクトカロロース、α−1,3−β−1,4−カラ
ゲナン等のх−カラゲナン、α−1,6−マンナン等を
挙げることができる。これらα−結合を有する多糖類は
2種以上の混合物であってもよい。また、とうもろこ
し、グレーンソルガム(マイロ)、小麦、大麦、えん
麦、ライ麦、玄米、大豆(きな粉)、デンプン、米糠、
麦ぬか、ふすま等の穀類に含まれるα−結合を有する多
糖類等を挙げることができる。なお後述するように、こ
れらの穀類は使用に際して、顆粒状、粉体状等の粉末と
する等してα−結合を有する多糖類を分離せずにそのま
ま含有させることができる。
【0012】本発明の添加剤組成物における前記α−結
合を有する多糖類の配合割合は特に制限はないが、前記
オリゴ糖1重量部に対して下限が0.01重量部、好ま
しくは0.1重量部、さらに好ましくは1重量部;上限
が100重量部、好ましくは30重量部、さらに好まし
くは10重量部であることが望ましい。0.01重量部
以上とすることにより本発明の効果を得ることができ
る。また100重量部よりも多く添加しても効果の増大
が無いので、100重量部以下とすることにより経済的
に本発明の効果を得ることができる。後述するオリゴ糖
を含有する溶液を用いる場合や、α−結合を有する多糖
類として穀類を使用する場合でも、含有するオリゴ糖に
対するα−結合を有する多糖類の含有割合は同様であ
る。
【0013】本発明の添加剤組成物には、本発明の効果
を損なわない範囲内で、前記オリゴ糖やα−結合を有す
る多糖類以外の他の添加物を含有してもよい。例えば本
発明の添加剤組成物を食品用に用いる場合に含有させる
ことができる他の添加物としては安息香酸やサリチル酸
等の保存料;次亜塩素酸等の殺菌料;没食子酸プロピ
ル、ブチルヒドロキシアニソール等の酸化防止剤;亜塩
素酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム等の漂白料;臭素酸
カリウム、過酸化ベンゾイル等の小麦粉改良剤;アルギ
ン酸ナトリウム、繊維素グリコール酸ナトリウム等の糊
料;アセト酢酸エチル、インドール、カプロン酸等の着
香料;水溶性食用色素、食用赤色2号等の着色料;亜硝
酸ナトリウム、ニコチン酸アミド等の発色剤;5’−イ
ノシン酸ナトリウム、コハク酸等の調味料;クエン酸、
酢酸等の酸味料;サッカリン、D−ソルビット等の甘味
料;グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン等の乳化
剤;シリコーン樹脂等の消泡剤;グリセリン等の溶剤;
塩化アルミニウム、コリンリン酸塩、リン酸等の醸造用
添加剤;ミヨウバン、フマル酸一ナトリウム等の膨張
剤;アセチルリシノール酸メチル、エステルガム等のチ
ューインガム基礎剤;オキシエチレン高級脂肪酸アルコ
ール、オレイン酸ナトリウム等の被膜剤;ビタミンA
類、ニコチン酸、ミネラル類、L−メチオニン等の強化
剤;イオン交換樹脂、塩化マグネシウム、かんすい、炭
酸ナトリウム等の食品製造用添加物等が挙げられる。
【0014】また、例えば本発明の添加剤組成物を飼料
用に用いる場合に含有させることができる他の添加物と
してはエトキシキン、ブチルヒドロキシルアニソール等
の抗酸化剤;プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸等
の抗かび剤;アルキン酸ナトリウム、カゼインナトリウ
ム等の粘結剤;グリセリン脂肪酸エステル、ソリビタン
脂肪酸エステル等の乳化剤;アミノ酢酸、DL−メチオ
ニン等のアミノ酸;L−アスコルビン酸、イノシトー
ル、ビタミンD等のビタミン類;塩化カリウム、クエン
酸鉄等のミネラル;アスタキサンチン等の色素;アンプ
ロリウム、エトパベ−ト等の抗菌剤;亜鉛バシトラシ
ン、アボパルシン等の抗生物質;エステル類等の着香
料;サッカリンナトリウム等の呈味料;アミラーゼ、プ
ロテアーゼ等の酵素等が挙げられる。
【0015】本発明の添加剤組成物は、例えばオリゴ糖
を含有する溶液とα−結合を有する多糖類を含む材料と
を含む混合物を乾燥させることにより得ることができ
る。
【0016】前記オリゴ糖を含有する溶液としては、前
述のオリゴ糖を含む溶液であれば特に限定されないが、
典型的には、微生物培養液を挙げることができる。
【0017】前記微生物培養液の好適な例としては、食
品・飼料用添加剤であるβ−グルカンを発酵法により生
成した培養液が挙げられる。例えば、オーレオバシディ
ウム属に属する菌株(例えば、寄託番号FERM P−
15096)を培養して得られるβ−1,3−1,6−
グルカン培養液が挙げられる。この培養液には通常、オ
リゴ糖が副生している。
【0018】前記微生物は、微生物の菌体を除去せず使
用してもよく、また除去して使用してもよい。本発明の
添加剤組成物を特定保健食品やドリンク剤等用の食品用
に用いる場合は、微生物の菌体を除去して使用して、高
品質の食品を与える添加剤組成物を得ることができ、ま
た本発明の添加剤組成物を飼料用に用いる場合は、菌体
を除去せずに使用して、本発明の添加剤組成物を少ない
工程で製造することができる。微生物を除去して使用す
る場合は、微生物が菌体外にβ−グルカンを生成する場
合は、培養液から微生物を除去した液を用いることがで
き、微生物が菌体内にβ−グルカンを生成する場合は菌
体を粉砕した後微生物を除去した液を用いることができ
る。
【0019】また前記α−結合を有する多糖類を含む材
料としては、前述の各種のα−結合を有する多糖類等の
顆粒状、粉体状等の粉末等をそのまま使用してもよい
が、α−結合を有する多糖類を含有する穀類又はその加
工物の顆粒状、粉体状等の粉末等を含有させることもで
きる。前記穀類の具体例としてはとうもろこし、グレー
ンソルガム(マイロ)、小麦、大麦、えん麦、ライ麦、
玄米、大豆(きな粉)、デンプン、米糠、麦ぬか、ふす
ま等を挙げることができる。穀類は粉末状として用いる
のが好ましい。特に、オリゴ糖を含有する溶液として微
生物培養液を使用する場合には、α−結合を有する多糖
類としてこのような穀類を使用することにより、迅速に
乾燥させることができるため好ましい。
【0020】前記乾燥にはドラム乾燥法、スプレードラ
イ法、凍結乾燥法、真空蒸発法等を用いることができ
る。特にオリゴ糖を含有する溶液として微生物培養液を
使用する場合には、ドラム乾燥法を用いると菌体の培養
液の独特な臭気がなくなり、ビスケット風味の芳香を有
する粉末とすることが可能である。
【0021】また、本発明の添加剤組成物は、オリゴ糖
を含む粉末と、前記α−結合を有する多糖類を含む粉末
とを混合することによっても得ることができる。前記オ
リゴ糖を含む粉末としては、前記オリゴ糖そのもの又は
前記オリゴ糖と前記他の添加物等の他の物質とを含有す
る混合物の、顆粒状、粉体状等の粉末を挙げることがで
きる。前記α−結合を有する多糖類を含む粉末として
は、顆粒状、粉体状等の粉末を挙げることができる。
【0022】本発明の添加剤組成物は、食品用及び/又
は飼料用の添加剤として用いることができる。前記食品
としては穀類、豆類、魚類、肉類、乳製品、野菜、菓子
類、ドリンク剤等のあらゆる食品の粉末状、練り状又は
液体状の素材を好ましく挙げることができる。また前記
飼料とは豚、牛、鶏等の家畜用飼料、養殖魚用飼料及び
種々のペット用飼料を挙げることができる。
【0023】本発明の添加剤組成物を前記食品に添加す
る際の添加量は、食品1重量部に対して0.01〜50
0重量部、好ましくは0.1〜100重量部であること
が望ましい。また本発明の添加剤組成物を前記飼料に添
加する際の添加量は、飼料1重量部に対して0.01〜
500重量部、好ましくは0.1〜100重量部である
ことが望ましい。
【0024】
【発明の効果】本発明の添加剤組成物は、オリゴ糖又は
オリゴ糖を副生物等として含有する液体と、特定の多糖
類とを含むので、オリゴ糖に起因する吸湿性が改善さ
れ、容易に粉末化することができるものであり、粉末状
等の状態での、食品や飼料への添加・配合や長期間乾燥
した状態での維持が容易である。従って本発明の添加剤
組成物は、食品用及び/又は飼料用の、オリゴ糖を食品
へ添加することを意図した添加剤組成物、又はβ−グル
カン等を食品へ添加することを意図した副生物としての
オリゴ糖を含む添加剤組成物として有用である。
【0025】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらによってなんら限定
されるものではない。
【0026】
【実施例1〜3】 オリゴ糖粉末に対する吸湿性改善試
験 粉末のフラクトオリゴ糖(明治製菓株式会社製、商品名
「メイオリゴP」、粉体、3糖〜5糖の混合物)1gを
50ml容量のビーカーに秤量し、α−結合を有する多糖
類を含む材料としてトウモロコシ粉末(α−結合を有す
る多糖類含有割合2重量%)、可溶性デンプン(α−結
合を有する多糖類含有割合85重量%)又は小麦粉(α
−結合を有する多糖類含有割合2重量%)をそれぞれオ
リゴ糖2倍量(重量比)で添加して粉末同士をよく混合
した後、混合直後のビーカー込みの重量を計測した。ビ
ーカーの蓋をせずに室温で一夜放置後、重量を測定し、
重量増加率(重量増加率%=((室温放置後の重量(g)
−試験開始時の重量(g))/(試験開始時の重量(g)−ビ
ーカーのみの重量(g)))×100)を算出して吸湿性
を判断し、目視によっても吸湿状態を観察した。結果を
表1に示す。
【0027】
【比較例1】粉末のフラクトオリゴ糖とα−結合を有す
る多糖類を含む材料との混合物の代わりに、粉末のフラ
クトオリゴ糖をα−結合を有する多糖類を添加せずに用
いた他は、実施例1〜3と同様に操作し、重量増加率の
測定及び吸湿状態の観察を行った。結果を表1に示す。
【0028】
【比較例2〜3】α−結合を有する多糖類の代わりにグ
ルコース又は蔗糖を用いた他は、実施例1〜3と同様に
操作し、重量増加率の測定及び吸湿状態の観察を行っ
た。結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【実施例4〜6及び比較例4〜6】 β−1,3−1,6
−グルカン及び種々のオリゴ糖含有培養液のドラム乾燥
工程におけるα−結合を有する多糖類の添加効果 (1)β−1,3−1,6−グルカン及び種々のオリゴ糖
含有培養液の製造 オーレオバシディウム属株の工業技術院生命工学工業技
術研究所寄託番号FERMP-15096株を、表2に示す組成の
培地を用いて、28℃、5日間通気量1vvm、撹拌回転数
200rpmから600rpmまで徐々に上げて溶存酸素量として20
%以下にならないようにまたpHは7.0に調整して培養した
後、加圧滅菌した。培養終了後の培養液中のβ−1,3
−1,6−グルカン及びオリゴ糖等の含有量を表3に示
す。なお、各糖類の同定方法及び含有量の測定法は特開
平6−340701号公報、特開平8−157377号
公報に記載された方法によった。具体的には培養液から
遠心分離により菌体を除去した後、β−1,3−1,6
−グルカンは培養上清と同量のエタノールを添加するこ
とにより、沈殿物を生じさせ、DMSOに溶解して13C NMR
により純度を算出し、得られた沈殿物の重量により含有
量を算出した。種々のオリゴ糖は糖分析用液体クロマト
グラフィーにより含有量を測定した。
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】(2)β−1,3−1,6−グルカン及び
種々のオリゴ糖含有培養液のドラム乾燥 上記の方法で調製した培養液に、実施例4〜6として、
それぞれα−結合を有する多糖類を含む基材としてトウ
モロコシ粉末(α−結合を有する多糖類含有割合2重量
%)、可溶性デンプン(α−結合を有する多糖類含有割
合85重量%)又は小麦粉(α−結合を有する多糖類含
有割合2重量%)をそれぞれ種々のオリゴ糖の重量の2
倍を添加した後に、以下に示す乾燥温度及び仕込み速度
でドラム乾燥することによりドラム乾燥品を製造した。
ドラム乾燥直後のドラム乾燥品について、水分測定装置
(島津製作所製)を用いて、赤外線ランプで100℃に
加熱し、自動で2分毎に秤量した値が恒量に達するまで
の重量減量を水分量とする測定方法により、その中に含
まれる水分量を測定した。その結果を表4に示す。
【0034】また、比較例4〜6として、α−結合を有
する多糖類を添加しないもの、α−結合を有する多糖類
の代わりにグルコース又は蔗糖を用いたものについて
も、それぞれ以下に示す乾燥温度及び仕込み速度でドラ
ム乾燥品を製造し、その中に含まれる水分量を測定し
た。結果を表4に示す。
【0035】
【表4】
【0036】表4の結果より、オリゴ糖を含有する培養
液にα−結合を含む多糖を混合したものは、比較例のも
のに比べてより低い乾燥温度及びより迅速な仕込み速度
で乾燥したにも拘らず、水分量が顕著に低い乾燥品とす
ることができることが分かる。
【0037】(3)ドラム乾燥品の吸湿性改善試験 上記のそれぞれのドラム乾燥品1gを50ml容量の秤量ビ
ンに秤量し、秤量ビン込みの重量を計測した。秤量ビン
の蓋をせずに室温で一夜放置後、重量を測定し、重量増
加率(重量増加率%=((室温放置後の重量(g)−試験
開始時の重量(g))/(試験開始時の重量(g)−ビーカー
のみの重量(g)))×100)を算出して吸湿性を判断
し、目視によっても形状を観察した。結果を表5に示
す。
【0038】
【表5】
【0039】表5の結果より、α−結合を有する多糖を
含む乾燥品においては、吸湿性が著しく改善されている
ことが分かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水田 美能 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日本石 油株式会社中央技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オリゴ糖とα−結合を有する多糖類とを
    含む食品用及び/又は飼料用の添加剤組成物。
  2. 【請求項2】 オリゴ糖を含有する溶液とα−結合を有
    する多糖類を含む材料とを含む混合物を乾燥させること
    により得られた食品用及び/又は飼料用の添加剤組成
    物。
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Cited By (3)

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