JPH07170938A - 食品にビフィズス菌の増殖促進作用を付与する方法 - Google Patents
食品にビフィズス菌の増殖促進作用を付与する方法Info
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Abstract
開発すること。 【構成】難消化性成分の含有量が30〜60重量%の酸
添加焙焼デキストリンを、酸の存在下に加水分解して得
た物質を、食品に添加または食品の構成成分の一部と置
換すること。
Description
を酸の存在下に加水分解して得た物質を食品に添加、ま
たは食品成分の一部と置換することにより食品にビフィ
ズス菌の増殖を促進する作用を付与する方法に関するも
のである。
もの細菌が生息して腸内細菌叢を構成し、食餌成分や腸
内に分泌された成分を栄養として増殖し、種々の物質を
生成している。腸内細菌叢はヒトの加齢に伴って変化
し、乳児ではビフィズス菌(Bifidobacter
ium)が優勢であるが、離乳期に近くなるとバクテロ
イデス(Bacteroidaceae)などの嫌気性
菌が出現し、成人に近い細菌叢を構成するようになる。
一方、高齢者では健康成人にはほとんど認められないよ
うな異常菌叢がしばしば認められるようになり、ビフィ
ズス菌が減少し、大腸菌(Escherichia)、
腸球菌(Enterococcus)、ウェルシュ菌
(Clostridium perfringens)
などの増加が認められるようになる。このような腸内菌
叢の変化は人体に種々の悪影響を及ぼすことが知られて
おり、腸内菌のバランスをビフィズス菌優勢、ウエルシ
ュ菌などの有害菌劣勢の状態に維持することが重要であ
ると考えられている。
々のビフィズス菌含有製剤やそれを含む乳製品が開発さ
れている。しかしながら、ビフィズス菌の菌体を経口的
に摂取しても一般的には体内に定着しにくいとされてい
る。従って、腸内のビフィズス菌を増加させるために
は、消化吸収されずに大腸まで到達し、そこでビフィズ
ス菌に利用されるような難消化性の糖質を含む食品を、
経口的に摂取することが有効である。
や、リグニンなどの不溶性食物繊維は、ほとんど大腸ま
で到達するが、腸内細菌に利用されず、またペクチンや
グアーガムなどの水溶性食物繊維は、腸内細菌に一部利
用されるものの、ビフィズス菌を選択的に増加させるに
は至らない。またフラクトオリゴ糖や、大豆オリゴ糖、
イソマルトオリゴ糖などのオリゴ糖は大腸でビフィズス
菌に利用される糖であるが、ビフィズス菌選択性が低か
ったり、熱や酸に弱いために食品への使用範囲が限定さ
れたり、製造コストがかかり高価になるため、日常的に
続けて摂取することが困難である。
は、特開平4−135495号に無機酸添加焙焼デキス
トリンの水溶液をそのままか、または更に無機酸または
有機酸を添加して加圧加熱、中和してグルコースの発生
量が約10%の酸加水分解物を得て、これに糖化型アミ
ラーゼを作用させて難消化性多糖類と消化性糖類に糖化
し、次に難消化性多糖類を分離する方法と、この難消化
性多糖類が低粘性で低カロリーであるため、摂取カロリ
ーや糖類の摂取を制限する人の食餌療法に用いられるこ
とと、食物繊維として健康維持のための食品素材として
利用されることがが記載されているが、難消化性成分と
DE、分子量との相関やビフィズス菌増殖活性について
は全く記載されていない。
する課題は、強いビフィズス菌選択増殖活性を有する食
品を開発することである。
分を30〜60重量%含有する焙焼デキストリンを酸加
水分解することにより、酸加水分解前にはほとんど見ら
れなかったビフィズス菌選択増殖活性が発現すること
と、酸加水分解物のDEと難消化性成分の平均分子量が
後記する特定の条件を満たすときに、特に強いビフィズ
ス菌増殖活性を有する物質が得られ、この物質は水飴や
粉飴と同様の一般的物性を有し、各種の食品の構成成分
の一部として食品を製造することができるとの知見を得
て、本発明を完成するに至ったのである。
酵素で分解されてできた単糖だけが、上部消化管で吸収
され、二糖類以上の糖は吸収されずに大腸に達する。従
って、本発明をα−アミラーゼ、グルコアミラーゼで加
水分解した後のグルコース以外の部分が、難消化性成分
として、上部消化管で吸収されずに大腸まで達し、そこ
でビフィズス菌の増殖に利用されるので、ある程度の難
消化性成分の含量が必要である。
機酸を添加し、低水分状態で加熱して生成する焙焼デキ
ストリンを原料として用い、その水溶液に無機酸または
有機酸を添加し、加圧加熱して加水分解せしめるという
方法で製造された酸加水分解物であり、(b)原料の焙
焼デキストリンをα−アミラーゼ、グルコアミラーゼで
加水分解した後のグルコース以外の難消化性成分が30
〜60重量%であること、(c)酸加水分解物のDEが
17〜44であり、難消化性成分が26〜44重量%の
範囲内であること、及び(d)この酸加水分解物が、ビ
フィズス菌選択増殖活性を有するものであることであ
る。
料である澱粉としては、特に限定されないが、例えばコ
ーン(とうもろこし)、ワキシー・コーン(もちとうも
ろこし)、馬鈴薯、甘藷、タピオカ、小麦、大麦、米、
等の澱粉が使用できる。以下上記方法について更に詳細
に説明する。
硫酸)、好ましくは塩酸を澱粉100重量部に対して、
例えば、1重量%の塩酸水溶液として3〜10重量%添
加、加熱処理して、中間物質である焙焼デキストリンを
得る。この加熱処理の前に澱粉と鉱酸の水溶液を均一に
混合するために、適当なミキサー中で攪拌、熟成させて
から好ましくは100℃〜120℃程度で予備乾燥し
て、混合物中の水分を5重量%程度まで減少させること
が好ましい。加熱処理は従来技術の加酸焙焼デキストリ
ン(白色デキストリン、黄色デキストリン)の加熱条件
とは異なり、140〜200℃で10分〜120分、好
ましくは20分〜120分が適当である。加熱処理の温
度は高い方が目的生成物中の難消化性成分の含量が増加
するが、180℃付近から着色物質が増加するので、よ
り好ましくは150℃前後である。
間の反応を行うことも可能であるので、例えばエクスト
ルーダーのようにごく短時間に均一な反応を行うことが
できる装置を用いれば、効率的に加熱処理することがで
きる。また、粉末状態での反応であるから大規模生産の
場合は、加熱条件を変更する必要もあるので、加熱処理
後の製品の品質を検討した上で、適宜加熱条件を変更す
ることが望ましい。
は水に易溶性であるので、水を加えて攪拌すると水溶液
が得られる。この水溶液をそのままか、または酸、特に
塩酸や蓚酸等を加えて、pHを1.6〜2.0に調整
し、120〜140℃で15〜30分間加圧加熱を行っ
て加水分解させる。このようにして得られた酸加水分解
物は、中和後、常法に従って脱色、脱塩、濃縮して液状
の製品とするか、またはスプレードライして粉末製品と
することができる。
て求められる出発原料の焙焼デキストリン中の難消化性
成分の含量は酸の添加量、焙焼時間により変化するが、
難消化性成分が60重量%以上のものについては着色や
こげがはなはだしくなり、製品の品質が低下して食品用
として不適当である。また、本発明の効果を発現させる
ためには、1日当りの摂取量が難消化性成分換算で約4
g以上が必要である。従って焙焼デキストリン中の難消
化性成分の含量が30重量%以下のものでは、大腸に達
する量が少なく、かなり大量に摂取することが必要とな
るため、コストが高くなり、添加できる食品が限定され
る。従って本発明においてビフィズス菌の増殖促進作用
を発揮するのは原料焙焼デキストリン中の難消化性成分
の含量が30〜60重量%の範囲内のものである。次に
焙焼デキストリンを酸加水分解することによって、難消
化性成分の含量が低下するが酸加水分解後の含量が26
〜44重量%の範囲内であることが好ましい。また酸加
水分解によって後記するDEの値が上昇するが、このD
Eは好ましくは約17〜44の範囲内、さらに好ましく
は約28〜39の範囲内のものがビフィズス菌の増殖促
進作用を強く発揮する。さらに酸加水分解物中の難消化
性成分の平均分子量が1085以下、好ましくは約72
2〜908であるときビフィズス菌の増殖作用を強く発
揮する。
を食品に添加するか、または食品の成分の1部と置換す
ることによって、食品にビフィズス菌の増殖促進作用を
付与することができる。その添加量または置換量は、そ
の食品の1食分あたり難消化性成分換算で約4g以上で
あることが好ましい。ただし難消化性成分が生理作用に
及ぼす影響は個人差があることから、効果を見ながら適
宜増減するのが良い。
明する。本明細書においてDEとはDextrose
Equivalent(ブドウ糖当量)の略で、澱粉加
水分解物の加水分解の程度を表すのに広く用いられる指
標である。即ち還元糖をブドウ糖として測定し、その還
元糖の固形分100に対する比をDEとする。この還元
糖の測定には各種の方法があるが、本発明ではウィルシ
ュテッター・シューデル法を用いた。また表中に%と記
載したものはすべて重量%である。次に本発明に使用さ
れる各定量法及び試験法を詳細に記す。
トリン中の難消化性成分の含量は、以下に説明する方法
(「難消化性成分の定量法」(澱粉科学、第37巻、第2
号、107 頁、1990)に記載の方法の改良法)によって測
定したものである。
0.05Mリン酸緩衝液(pH6.0)50mlを加
え、α−アミラーゼ(ノボ・ノルディスク・バイオイン
ダストリー社製造:ターマミル120L、力価:120
KNU/g)0.1mlを添加し95℃で30分間反応
させる。冷却後、pH4.5に調整しアミログルコシダ
ーゼ(シグマ社製造:No. A-3042、力価:6100単位/m
l)0.1mlを添加し、60℃で30分間反応させた
後、90℃まで昇温し反応を終了させた。終了後、反応
液を水で100mlにフィルアップし、ピラノース・オ
キシダーゼ法によりグルコース量(B)(g)を求め、
反応前の試料についても同様にグルコース量(A)
(g)を求め、次式により難消化性成分の含量(重量
%)を算出した。
(B−A)×0.9〕×100 A=反応前のグルコース量(g) B=反応後のグルコース量(g)
0mlのメスフラスコに精秤し、蒸留水で溶解してメス
アップする。この溶液についてピラノースオキシダーゼ
(協和メデック社製造:デターミナーGL−Eを使用)
法により定量した。
に用いた溶液を混床式イオン交換樹脂のカラムにSV
1.0で通液して脱塩し、溶出液をロータリーエバポレ
ーターを用いて5重量%濃度まで濃縮して試料液とし
た。この試料20μlを下記の条件で液体クロマトグラ
フィーを行い測定した。
めた。
数)
資化性試験法〕 (1)Fildes Solution 生理食塩水150ml、濃塩酸6ml、馬血液50ml
及びペプシン(1:10000)1gを250mlフラ
スコに入れてよく混合し、55℃に保ったウォーターバ
ス中に一夜放置して馬血液をペプシンにより消化させ
た。次に20重量%NaOH溶液12mlを加え、pH
が正確に7.6になるようにNaOHまたはHClで修
正し、クロロフォルム2mlを添加して冷蔵保存した。
lの精製水に溶解し、次いでこの溶液をよく攪拌しなが
ら精製水500mlを加え、K2HPO41g、KH2P
O41g、NaHCO310g及びNaCl2gを加えて
完全に溶解し、更に200mlの精製水を加えて混合し
て4℃で保存した。
繊維血液(コージン社製造)5mlを添加したものを約
15〜20ml宛シャーレーに分注し、寒天平板として
用いた。
GAM半流動寒天培地 GAMブイヨン(日水製薬製造)に、Fildes S
olutionを0.4重量%と寒天0.15重量%を
添加して4ml宛試験管に分注して用いた。
ことを2回繰り返すことにより純粋培養菌株を得、これ
をFildes Solution加GAM半流動寒天
培地で、37℃、24時間の培養条件で植え継いだ。
ORMA社製造)を用い、雰囲気は、CO210容積
%、H2容積10%、N2バランスの混合ガスを用いた。
培養後にpHが低下した程度から次の判定基準で資化性
の有無、または強弱を判定した。
酸を添加し、フラッシュドライヤーで水分が約2〜3重
量%になるまで予備乾燥し、次にロータリーキルンで1
40〜145℃で約30分間焙焼し、難消化性成分の含
量が53%のデキストリンを得た。この焙焼デキストリ
ンの20重量%溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液を
添加してpH6.0に調整し、α−アミラーゼ(ターマ
ミル60L、ノボ・ノルディスク・バイオインダストリ
ー社製造)を焙焼デキストリンに対して0.2重量%を
添加して約85℃で60分間加水分解し、次いでpH
4.5に再調整した後、グルコアミラーゼ(グルクザイ
ムNL−4、天野製薬社製造)を同様に0.1重量%を
添加して約55℃で24時間加水分解し、イオン交換樹
脂で脱塩を行い、約50重量%濃度に濃縮した。次にこ
の溶液約4リットルをナトリウム型にした強酸性陽イオ
ン交換樹脂であるXFS−43279(ダウ・ケミカル
日本社製造)10リットルを充填した連続クロマトグラ
フ装置(CCS−10−A型、日立製作所製造)のカラ
ムに70℃、SV0.3で通液し、次に水で押し出して
グルコアミラーゼによる加水分解で消化性画分から生成
したグルコースを除去し、再度イオン交換樹脂で精製し
た後、濃縮後にスプレードライして、難消化性成分の分
離試料を得た。この試料を用いて、ヒトにおける消化吸
収性を調べるために、健康な5名のボランティアによる
負荷試験を実施し、血中の糖濃度(血糖値)とインシュ
リン値を経時的に測定して結果を表1に示す。
性成分は血糖値、インシュリン値に対してほとんど影響
を与えないこと認められる。このことはこの難消化性成
分はほとんど消化吸収を受けないことを意味し、従って
焙焼デキストリンを摂取した場合、難消化性成分のみが
消化されずに大腸まで達し、腸内細菌に利用されると考
えられる。従ってこの難消化性成分の含量が多いほど、
ビフィズス菌増殖の程度は強くなると言える。
ワキシー・コーンスターチ、米澱粉)に塩酸を混合して
均質化し、水分が約2〜3重量%になるまで予備乾燥を
行い、次いで、オイルバス中で焙焼して4種類の焙焼デ
キストリンを得た。これらの焙焼デキストリンおよび市
販の焙焼デキストリン2種(コーンスターチ原料およ
び、馬鈴薯澱粉原料のもの)の焙焼条件と、難消化性成
分の含量の分析値を表2に示す。
%溶液を実験例1と同様にpH調整、α−アミラーゼ加
水分解、グルコアミラーゼ加水分解、イオン交換樹脂処
理を行った後に濃縮し、スプレードライして、A、B、
C、D、E、及びFの6種類の難消化性成分の試料を得
た。
構成に変化が認められるが、Bifidobacter
ium longumは、乳児、幼児、成人、および老
人のどの年齢層にも広く検出される菌種であるため、こ
の菌を用いてin vitroの資化性試験を行った。
前記の試料及びグルコースを、PYF半流動寒天培地に
それぞれ最終濃度0.5重量%になるように添加したも
のと、対照として糖を加えないものをそれぞれ115℃
で20分オートクレーブ滅菌して試験培地とした。この
試験培地1.5mlにビフィズス菌の培養液0.03m
lを接種し、37℃、96時間嫌気培養後、pHを測定
してビフィズス菌資化性の判定結果を表3に示した。
重量%以下の焙焼の程度の低い試料はBifidoba
cterium longumで僅かに資化されたが、
難消化性成分が50重量%以上の焙焼デキストリンは資
化されなかった。従って実用上充分な量、すなわち30
重量%以上の難消化性成分を有する焙焼デキストリン中
に存在する難消化性成分は、ビフィズス活性を有しない
ことを示している。
ーチを焙焼し、難消化性成分が異なるG、H、I、Jの
4種類の焙焼デキストリンを得た。
2N塩酸に溶解し、100℃の沸騰水浴中で20分、4
0分、60分間加水分解し、加水分解前の焙焼デキスト
リンとともにそれぞれを中和した後にDEと難消化性成
分を測定した。次に実験例2と同様に処理して分離した
得た難消化性成分の試料合計16種類について実験例2
と同様に資化性試験を行なった。また同時に平均分子量
を測定し、結果を一括して表5に示す。
0.2重量%の焙焼デキストリンにはビフィズス活性が
認められなかったが、酸加水分解によってDEが約17
〜44の範囲のものにビフィズス活性が発現し、DEが
18以下のものはビフィズス活性が僅かであるが、DE
が約28〜39の範囲のものに、強いビフィズス菌増殖
活性が発現することが明らかになった。また酸加水分解
物中の難消化性成分の平均分子量が1085以下、好ま
しくは約722〜908のものが、実用上充分な量の難
消化性成分を残し、強いビフィズス菌増殖活性を有する
物質であることを示している。
・コーンスターチ、米澱粉の焙焼デキストリンをそれぞ
れ30重量%溶液とし、0.2N塩酸でpH1.9に調
整し、オートクレーブ中で121℃、1.2Kgf/c
m2で60分間加水分解した。得られた3種類の試料を
中和後にDEと難消化性成分を測定して表6に示す。
と同様に処理してK、L、M、の3種類の難消化性成分
の試料を得、それぞれについて実験例2と同様に資化性
試験を行なった。その結果を表7に示す。
原料として得た焙焼デキストリンの酸加水分解物も、コ
ーンスターチと同様に実用上充分な量の難消化性成分と
ビフィズス菌増殖活性を有することを示す。
を調製し、酵素加水分解、グルコ−スの除去を行なっ
た。これを用いて、ヒトにおける消化吸収性を調べるた
めに、健康な5名のボランティアによる負荷試験を実施
し、血中の糖濃度(血糖値)とインスリン値を経時的に
測定した。その結果を図1に示す。これによると、焙焼
デキストリンの難消化成分は血糖値、インスリン値とも
ほとんど変化は認められず、消化吸収をほとんど受けな
いことが示唆された。よって、焙焼デキストリンを摂取
した場合、難消化成分のみがそのまま大腸まで達し、腸
内細菌に利用されると考えられる。従って、難消化成分
が多いほど、ビフィズス菌増殖の程度は強くなると言え
る。
酸を添加し、均一になるように混合した後、140〜1
45℃で30分間加熱処理して難消化性成分51.5重
量%の焙焼デキストリンを得た。これを実験例2と同様
に塩酸で加水分解し、DE23.6、難消化性成分4
3.7重量%及び、DE33.0、難消化性成分43.
5重量%の試料を得た。この2種類の焙焼デキストリン
を実験例2と同様に酵素加水分解、グルコースの除去を
行ってN、Oの2種類の難消化性成分の試料を得た。こ
の試料N、Oについて詳細な資化性試験を実施した。
株、Bifidobacterium18株、Clos
tridium25株、Eubacterium6株、
Fusobacterium3株、Peptstrep
tpcpccus4株、Lactobacillus9
株、Enterococcus5株、Escheric
hia coli5株、その他18株である。
同様にPYF半流動寒天培地にそれぞれ最終濃度0.5
重量%になるように添加し、115℃で20分オートク
レーブ滅菌して調製した試験培地を用いて培養し、資化
性試験を行った結果を表8に示す。
つfragilisには、グルコースとくらべて弱い資
化性を示した。それ以外の種も同程度か、やや弱い資化
性を示した。
dolescentis、brebeに特によく資化さ
れた。
もつ有用菌であるbutyricumによく資化された
が、perfringensやdifficileなど
の病原菌には、全く資化されなかった。また、それ以外
の種にもほとんど資化されなかった。
る、Enterococcus faecalisには
少し資化された。Lactobacillusでは、整
腸作用のあるacidophilusや有害菌の働きを
抑制する、caseiに資化された。
phylococcusなどの病原菌には全く資化され
なかった。
分43.5%、DE33.0)を用いて、ビフィズス菌
選択増殖活性(in vivo)を調べた。
0歳)に、それぞれ1日10g(難消化成分量4.4
g)を14日間投与し、摂取前、摂取14日後および摂
取中止後14日の便を採取し、便中の腸内細菌叢の検索
を行なった。試験期間中は、乳製品などの腸内細菌叢に
影響を及ぼす食品および抗生物質などの医薬品の摂取を
制限した。
液9ml中に入れ、混和して均質にしたものを10-1希
釈液として、順次10倍段階希釈を行ない、10-8希釈
液までつくり、TS培地には10-5、10-6、10-7希
釈液、EG、BL培地には10-6、10-7、10-8希釈
液、BS、NBGT、ES、NN、VS、LBS、TA
TAC、DHL、PEES、P培地には10-1、1
0-3、10-5、10-7希釈液をそれぞれ0.05ml滴
下し、コンラ−ジ棒で均一に塗布した。TS、DHL培
地は37℃、24時間、TATAC、PES、P培地は
37℃、72時間好気培養し、残りの培地はガスパック
(BBL社製)で、37℃、72時間嫌気培養した。培
養終了後、集落の形状、グラム染色性、細胞の形態によ
って菌群を決定して集計し、表9に糞便1グラムあたり
の菌数を対数で、表10に糞便総菌数当りの占有率
(%)を示した。
よって、ビフィズス菌の増加が認められ、Bctero
idesの占有率が低下し、腸内細菌叢に変化をもたら
した。従って難消化成分換算で、1日4.4g以上の投
与でビフィズス菌の増殖に効果があることが明らかとな
った。
トリンの酸加水分解物は表9において、投与前と投与中
のBifidobacterium数に危険率5%で有
意差が認められた。またビフィズス菌選択増殖活性を有
し、ビフィズス菌の増殖による有機酸の生成を促進し
て、大腸内のpHを下げ、Bacteroides等の
腐敗菌の生育を抑制し、また、腐敗菌が産生するアンモ
ニア、フェノ−ル、インド−ル等の有害物質の発生を抑
制し、腸内環境の改善に有効であることが明らかとなっ
た。
酸を添加し、均一に混合後に160℃で20分間加熱し
て難消化性成分が55.9%の焙焼デキストリンを得
た。この焙焼デキストリンを水に溶解して30%の溶液
として10%塩酸水溶液を加えてpHを1.8に調整し
た。溶液をオートクレーブに移して121℃で30分間
加熱して加水分解物を得た。この加水分解物を活性炭脱
色、濾過に続いてイオン交換樹脂で脱塩処理後、濃度5
0%に濃縮してスプレードライして粉末製品を得た。
1℃で40分間加熱処理して加水分解物を得た。この加
水分解物を参考例1と同様に精製後、濃度75%に濃縮
して液状製品を得た。
添加し、均一に混合後に175℃で120分間加熱して
難消化性成分が56.9%の焙焼デキストリンを得た。
この焙焼デキストリンを水に溶解して30%の溶液とし
て10%塩酸水溶液を加えてpHを1.8に調整した。
溶液をオートクレーブに移して121℃で20分間加熱
して加水分解物を得た。この加水分解物を参考例1と同
様に精製、スプレードライして粉末製品を得た。
1℃で40分間加熱処理して加水分解物を得た。この加
水分解物を参考例2と同様に精製、濃縮して液状製品を
得た。
性を表11に示す。
ンの加水分解分解物は、従来の水あめや粉あめ等と上記
ビフィズス菌増強促進作用の有無を除けば、ほぼ同じ物
性を有するので、従来の水あめや粉あめ等と同じ用途に
同じ様に使用することが出来る。
明する。実施例中に部とあるのは重量部を示す。
で煮詰め、1個当り5gの型に流し込んで放冷してハー
ドキャンデーを試作した。このキャンデー6個中の難消
化性成分量の合計が4.2gである。
で加熱し、他の全原料を追加して125℃になるまで煮
詰め、トレーに移して冷却、成型して1個当り5gのキ
ャラメルを試作した。このキャラメル7個中の難消化性
成分量の合計が4.3gである。
風船ガムベースと酢酸ビニールを混合し、そこに他の原
料も順次混合し、均一になるまで撹拌し、20℃まで放
冷後に成型して1枚7gの風船ガムを試作した。この風
船ガム7枚の難消化性成分量の合計が4.1gである。
させながら95℃まで加熱し、30℃まで冷却してクリ
ームフィリングを試作した。このフイリングの70gの
難消化性成分量が4.9gである。
まで加熱後、30℃まで冷却した。予備乳化後、本乳化
して24時間エージングし、フリージングして急冷後、
冷蔵庫で保存してアイスクリームを試作した。この80
gカップ2個の難消化性成分量が4.3gである。
の半量を加えて、弱火で煮詰め、水が蒸発してから、残
りの半量とペクチン、クエン酸を加えてよく撹拌しなが
ら全体が80部になるまで煮詰め、放冷してイチゴジャ
ムを試作した。この50gの難消化性成分量が5.0g
である。
進作用を賦与出来るので、得られる食品は極めて優れた
健康食品となるという優れた効果を発揮する。
用を付与する方法
を酸の存在下に加水分解して得た物質を食品に添加、ま
たは食品成分の一部と置換することにより食品にビフィ
ズス菌の増殖を促進する作用を付与する方法に関するも
のである。
もの細菌が生息して腸内細菌叢を構成し、食餌成分や腸
内に分泌された成分を栄養として増殖し、種々の物質を
生成している。腸内細菌叢はヒトの加齢に伴って変化
し、乳児ではビフィズス菌(Bifidobacter
ium)が優勢であるが、離乳期に近くなるとバクテロ
イデス(Bacteroidaceae)などの嫌気性
菌が出現し、成人に近い細菌叢を構成するようになる。
一方、高齢者では健康成人にはほとんど認められないよ
うな異常菌叢がしばしば認められるようになり、ビフィ
ズス菌が減少し、大腸菌(Escherichia)、
腸球菌(Enterococcus)、ウェルシュ菌
(Clostridium perfringens)
などの増加が認められるようになる。このような腸内菌
叢の変化は人体に種々の悪影響を及ぼすことが知られて
おり、腸内菌のバランスをビフィズス菌優勢、ウエルシ
ュ菌などの有害菌劣勢の状態に維持することが重要であ
ると考えられている。
々のビフィズス菌含有製剤やそれを含む乳製品が開発さ
れている。しかしながら、ビフィズス菌の菌体を経口的
に摂取しても一般的には体内に定着しにくいとされてい
る。従って、腸内のビフィズス菌を増加させるために
は、消化吸収されずに大腸まで到達し、そこでビフィズ
ス菌に利用されるような難消化性の糖質を含む食品を、
経口的に摂取することが有効である。
や、リグニンなどの不溶性食物繊維は、ほとんど大腸ま
で到達するが、腸内細菌に利用されず、またペクチンや
グアーガムなどの水溶性食物繊維は、腸内細菌に一部利
用されるものの、ビフィズス菌を選択的に増加させるに
は至らない。またフラクトオリゴ糖や、大豆オリゴ糖、
イソマルトオリゴ糖などのオリゴ糖は大腸でビフィズス
菌に利用される糖であるが、ビフィズス菌選択性が低か
ったり、熱や酸に弱いために食品への使用範囲が限定さ
れたり、製造コストがかかり高価になるため、日常的に
続けて摂取することが困難である。
は、特開平4−135495号に無機酸添加焙焼デキス
トリンの水溶液をそのままか、または更に無機酸または
有機酸を添加して加圧加熱、中和してグルコースの発生
量が約10%の酸加水分解物を得て、これに糖化型アミ
ラーゼを作用させて難消化性多糖類と消化性糖類に糖化
し、次に難消化性多糖類を分離する方法と、この難消化
性多糖類が低粘性で低カロリーであるため、摂取カロリ
ーや糖類の摂取を制限する人の食餌療法に用いられるこ
とと、食物繊維として健康維持のための食品素材として
利用されることがが記載されているが、難消化性成分と
DE、分子量との相関やビフィズス菌増殖活性について
は全く記載されていない。
する課題は、強いビフィズス菌選択増殖活性を有する食
品を開発することである。
分を30〜60重量%含有する焙焼デキストリンを酸加
水分解することにより、酸加水分解前にはほとんど見ら
れなかったビフィズス菌選択増殖活性が発現すること
と、酸加水分解物のDEと難消化性成分の平均分子量が
後記する特定の条件を満たすときに、特に強いビフィズ
ス菌増殖活性を有する物質が得られ、この物質は水飴や
粉飴と同様の一般的物性を有し、各種の食品の構成成分
の一部として食品を製造することができるとの知見を得
て、本発明を完成するに至ったのである。
酵素で分解されてできた単糖だけが、上部消化管で吸収
され、二糖類以上の糖は吸収されずに大腸に達する。従
って、本発明をα−アミラーゼ、グルコアミラーゼで加
水分解した後のグルコース以外の部分が、難消化性成分
として、上部消化管で吸収されずに大腸まで達し、そこ
でビフィズス菌の増殖に利用されるので、ある程度の難
消化性成分の含量が必要である。
機酸を添加し、低水分状態で加熱して生成する焙焼デキ
ストリンを原料として用い、その水溶液に無機酸または
有機酸を添加し、加圧加熱して加水分解せしめるという
方法で製造された酸加水分解物であり、またコーンスタ
ーチを原料とした場合には(b)原料の焙焼デキストリ
ンをα−アミラーゼ、グルコアミラーゼで加水分解した
後のグルコース以外の難消化性成分が30〜60重量%
であること、(c)酸加水分解物のDEが17〜44で
あり、難消化性成分が26〜44重量%の範囲内である
こと、及び(d)この酸加水分解物が、ビフィズス菌選
択増殖活性を有するものであることである。
料である澱粉としては、特に限定されないが、例えばコ
ーン(とうもろこし)、ワキシー・コーン(もちとうも
ろこし)、馬鈴薯、甘藷、タピオカ、小麦、大麦、米、
等の澱粉が使用できる。以下上記方法について更に詳細
に説明する。
硫酸)、好ましくは塩酸を澱粉100重量部に対して、
例えば、1重量%の塩酸水溶液として3〜10重量%添
加、加熱処理して、中間物質である焙焼デキストリンを
得る。この加熱処理の前に澱粉と鉱酸の水溶液を均一に
混合するために、適当なミキサー中で攪拌、熟成させて
から好ましくは100℃〜120℃程度で予備乾燥し
て、混合物中の水分を5重量%程度まで減少させること
が好ましい。加熱処理は従来技術の加酸焙焼デキストリ
ン(白色デキストリン、黄色デキストリン)の加熱条件
とは異なり、140〜200℃で2分〜120分、好ま
しくは10分〜120分が適当である。加熱処理の温度
は高い方が目的生成物中の難消化性成分の含量が増加す
るが、180℃付近から着色物質が増加するので、より
好ましくは150℃前後である。
間の反応を行うことも可能であるので、例えばエクスト
ルーダーのようにごく短時間に均一な反応を行うことが
できる装置を用いれば、効率的に加熱処理することがで
きる。また、粉末状態での反応であるから大規模生産の
場合は、加熱条件を変更する必要もあるので、加熱処理
後の製品の品質を検討した上で、適宜加熱条件を変更す
ることが望ましい。
は水に易溶性であるので、水を加えて攪拌すると水溶液
が得られる。この水溶液をそのままか、または酸、特に
塩酸や蓚酸等を加えて、pHを1.6〜2.0に調整
し、100〜140℃好ましくは120〜140℃で1
5〜60分間、0〜2.7Kgf/cm2、好ましくは
1.0〜2.7Kgf/cm2で加圧加熱を行って加水
分解させる。このようにして得られた酸加水分解物は、
中和後、常法に従って脱色、脱塩、濃縮して液状の製品
とするか、またはスプレードライして粉末製品とするこ
とができる。
て求められる出発原料の焙焼デキストリン中の難消化性
成分の含量は酸の添加量、焙焼時間により変化するが、
難消化性成分が60重量%以上のものについては着色や
こげがはなはだしくなり、製品の品質が低下して食品用
として不適当である。また、本発明の効果を発現させる
ためには、1日当りの摂取量が難消化性成分換算で約4
g以上が必要である。従って焙焼デキストリン中の難消
化性成分の含量が30重量%以下のものでは、大腸に達
する量が少なく、かなり大量に摂取することが必要とな
るため、コストが高くなり、添加できる食品が限定され
る。従って本発明においてビフィズス菌の増殖促進作用
を発揮するのは原料焙焼デキストリン中の難消化性成分
の含量が30〜60重量%の範囲内のものである。次に
焙焼デキストリンを酸加水分解することによって、難消
化性成分の含量が低下するが、特にコーンスターチを原
料とした場合には、酸加水分解後の含量が26〜44重
量%の範囲内であることが好ましい。また酸加水分解に
よって後記するDEの値が上昇するが、このDEは好ま
しくは約17〜44の範囲内、さらに好ましくは約28
〜39の範囲内のものがビフィズス菌の増殖促進作用を
強く発揮する。さらに酸加水分解物中の難消化性成分の
平均分子量が1085以下、好ましくは約722〜90
8であるときビフィズス菌の増殖作用を強く発揮する。
を食品に添加するか、または食品の成分の1部と置換す
ることによって、食品にビフィズス菌の増殖促進作用を
付与することができる。その添加量または置換量は、そ
の食品の1食分あたり難消化性成分換算で約4g以上で
あることが好ましい。ただし難消化性成分が生理作用に
及ぼす影響は個人差があることから、効果を見ながら適
宜増減するのが良い。
明する。本明細書においてDEとはDextrose
Equivalent(ブドウ糖当量)の略で、澱粉加
水分解物の加水分解の程度を表すのに広く用いられる指
標である。即ち還元糖をブドウ糖として測定し、その還
元糖の固形分100に対する比をDEとする。この還元
糖の測定には各種の方法があるが、本発明ではウィルシ
ュテッター・シューデル法を用いた。また表中に%と記
載したものはすべて重量%である。次に本発明に使用さ
れる各定量法及び試験法を詳細に記す。
トリン中の難消化性成分の含量は、以下に説明する方法
(「難消化性成分の定量法」(澱粉科学、第37巻、第
2号、107頁、1990)に記載の方法の改良法)に
よって測定したものである。
0.05Mリン酸緩衝液(pH6.0)50mlを加
え、α−アミラーゼ(ノボ・ノルディスク・バイオイン
ダストリー社製造:ターマミル120L、力価:120
KNU/g)0.1mlを添加し95℃で30分間反応
させる。冷却後、pH4.5に調整しアミログルコシダ
ーゼ(シグマ社製造:No.A−3042、力価:61
00単位/ml)0.1mlを添加し、60℃で30分
間反応させた後、90℃まで昇温し反応を終了させた。
終了後、反応液を水で100mlにフィルアップし、ピ
ラノース・オキシダーゼ法によりグルコース量(B)
(g)を求め、反応前の試料についても同様にグルコー
ス量(A)(g)を求め、次式により難消化性成分の含
量(重量%)を算出した。
(B−A)×0.9〕×100 A=反応前のグルコース量(g) B=反応後のグルコース量(g)
0mlのメスフラスコに精秤し、蒸留水で溶解してメス
アップする。この溶液についてピラノースオキシダーゼ
(協和メデック社製造:デターミナーGL−Eを使用)
法により定量した。
に用いた溶液を混床式イオン交換樹脂のカラムにSV
1.0で通液して脱塩し、溶出液をロータリーエバポレ
ーターを用いて5重量%濃度まで濃縮して試料液とし
た。この試料20μlを下記の条件で液体クロマトグラ
フィーを行い測定した。
めた。
資化性試験法〕 (1)Fildes Solution 生理食塩水150ml、濃塩酸6ml、馬血液50ml
及びペプシン(1:10000)1gを250mlフラ
スコに入れてよく混合し、55℃に保ったウォーターバ
ス中に一夜放置して馬血液をペプシンにより消化させ
た。次に20重量%NaOH溶液12mlを加え、pH
が正確に7.6になるようにNaOHまたはHClで修
正し、クロロフォルム2mlを添加して冷蔵保存した。
mlの精製水に溶解し、次いでこの溶液をよく攪拌しな
がら精製水500mlを加え、K2HPO41g、KH
2PO41g、NaHCO310g及びNaCl2gを
加えて完全に溶解し、更に200mlの精製水を加えて
混合して4℃で保存した。
繊維血液(コージン社製造)5mlを添加したものを約
15〜20ml宛シャーレーに分注し、寒天平板として
用いた。
GAM半流動寒天培地 GAMブイヨン(日水製薬製造)に、Fildes S
olutionを0.4重量%と寒天0.15重量%を
添加して4ml宛試験管に分注して用いた。
ことを2回繰り返すことにより純粋培養菌株を得、これ
をFildes Solution加GAM半流動寒天
培地で、37℃、24時間の培養条件で植え継いだ。
ORMA社製造)を用い、雰囲気は、CO210容積
%、H2容積10%、N2バランスの混合ガスを用い
た。培養後にpHが低下した程度から次の判定基準で資
化性の有無、または強弱を判定した。
酸を添加し、フラッシュドライヤーで水分が約2〜3重
量%になるまで予備乾燥し、次にロータリーキルンで1
40〜145℃で約30分間焙焼し、難消化性成分の含
量が53%のデキストリンを得た。この焙焼デキストリ
ンの20重量%溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液を
添加してpH6.0に調整し、α−アミラーゼ(ターマ
ミル60L、ノボ・ノルディスク・バイオインダストリ
ー社製造)を焙焼デキストリンに対して0.2重量%を
添加して約85℃で60分間加水分解し、次いでpH
4.5に再調整した後、グルコアミラーゼ(グルクザイ
ムNL−4、天野製薬社製造)を同様に0.1重量%を
添加して約55℃で24時間加水分解し、イオン交換樹
脂で脱塩を行い、約50重量%濃度に濃縮した。次にこ
の溶液約4リットルをナトリウム型にした強酸性陽イオ
ン交換樹脂であるXFS−43279(ダウ・ケミカル
日本社製造)10リットルを充填した連続クロマトグラ
フ装置(CCS−10−A型、日立製作所製造)のカラ
ムに70℃、SV0.3で通液し、次に水で押し出して
グルコアミラーゼによる加水分解で消化性画分から生成
したグルコースを除去し、再度イオン交換樹脂で精製し
た後、濃縮後にスプレードライして、難消化性成分の分
離試料を得た。この試料を用いて、ヒトにおける消化吸
収性を調べるために、健康な5名のボランティアによる
負荷試験を実施し、血中の糖濃度(血糖値)とインシュ
リン値を経時的に測定して結果を表1に示す。
性成分は血糖値、インシュリン値に対してほとんど影響
を与えないこと認められる。このことはこの難消化性成
分はほとんど消化吸収を受けないことを意味し、従って
焙焼デキストリンを摂取した場合、難消化性成分のみが
消化されずに大腸まで達し、腸内細菌に利用されると考
えられる。従ってこの難消化性成分の含量が多いほど、
ピフィズス菌増殖の程度は強くなると言える。
ワキシー・コーンスターチ、米澱粉)に塩酸を混合して
均質化し、水分が約2〜3重量%になるまで予備乾燥を
行い、次いで、オイルバス中で焙焼して4種類の焙焼デ
キストリンを得た。これらの焙焼デキストリンおよび市
販の焙焼デキストリン2種(コーンスターチ原料およ
び、馬鈴薯澱粉原料のもの)の焙焼条件と、難消化性成
分の含量の分析値を表2に示す。
%溶液を実験例1と同様にpH調整、α−アミラーゼ加
水分解、グルコアミラーゼ加水分解、イオン交換樹脂処
理を行った後に濃縮し、スプレードライして、A、B、
C、D、E、及びFの6種類の難消化性成分の試料を得
た。
構成に変化が認められるが、Bifidobacter
ium longumは、乳児、幼児、成人、および老
人のどの年齢層にも広く検出される菌種であるため、ビ
フィズズ“アマノ”100(天野製薬(株)製造のBi
fidobacterium Longum)を用いて
in vitroの資化性試験を行った。前記の試料及
びグルコースを、PYF半流動寒天培地にそれぞれ最終
濃度0.5重量%になるように添加したものと、対照と
して糖を加えないものをそれぞれ115℃で20分オー
トクレーブ滅菌して試験培地とした。この試験培地1.
5mlにビフィズス菌の培養液0.03mlを接種し、
37℃、96時間嫌気培養後、pHを測定してビフィズ
ス菌資化性の判定結果を表3に示した。
重量%以下の焙焼の程度の低い試料はBifidoba
cterium longumで僅かに資化されたが、
難消化性成分が50重量%以上の焙焼デキストリンは資
化されなかった。従って実用上充分な量、すなわち30
重量%以上の難消化性成分を有する焙焼デキストリン中
に存在する難消化性成分は、ビフィズス活性を有しない
ことを示している。
ーチを焙焼し、難消化性成分が異なるG、H、I、Jの
4種類の焙焼デキストリンを得た。
2N塩酸に溶解し、100℃の沸騰水浴中で20分、4
0分、60分間加水分解し、加水分解前の焙焼デキスト
リンとともにそれぞれを中和した後にDEと難消化性成
分を測定した。次に実験例2と同様に処理して分離した
得た難消化性成分の試料合計16種類について実験例2
と同様に資化性試験を行なった。また同時に平均分子量
を測定し、結果を一括して表5に示す。
0.2重量%の焙焼デキストリンにはビフィズス活性が
認められなかったが、酸加水分解によってDEが約17
〜44の範囲のものにビフィズス活性が発現し、DEが
18以下のものはビフィズス活性が僅かであるが、DE
が約28〜39の範囲のものに、強いビフィズス菌増殖
活性が発現することが明らかになった。また酸加水分解
物中の難消化性成分の平均分子量が1085以下、好ま
しくは約722〜908のものが、実用上充分な量の難
消化性成分を残し、強いビフィズス菌増殖活性を有する
物質であることを示している。
・コーンスターチ、米澱粉の焙焼デキストリンをそれぞ
れ30重量%溶液とし、0.2N塩酸でpH1.9に調
整し、オートクレーブ中で121℃、1.1Kgf/c
m2で60分間加水分解した。得られた3種類の試料を
中和後にDEと難消化性成分を測定して表6に示す。
物を実験例1と同様にpH調整、α−アミラーゼ加水分
解、グルコアミラーゼ加水分解、イオン交換樹脂処理し
てK、L、M、の3種類の難消化性成分の試料を得、そ
れぞれについて実験例2と同様に資化性試験を行なっ
た。その結果を表7に示す。
原料として得た焙焼デキストリンの酸加水分解物も、コ
ーンスターチと同様に実用上充分な量の難消化性成分と
ビフィズス菌増殖活性を有することを示す。
酸を添加し、均一になるように混合した後、140〜1
45℃で30分間加熱処理して難消化性成分51.5重
量%の焙焼デキストリンを得た。これを30重量%溶液
として2分し、0.2N塩酸でpHをそれぞれ1.9、
1.6に調整して約127℃、1.5Kgf/cm2で
20分間加熱し、DE23.6、難消化性成分43.7
重量%及び、DE33.0、難消化性成分43.5重量
%の試料を得た。この2種類の焙焼デキストリンを実験
例2と同様に酵素加水分解、グルコースの除去を行って
N、Oの2種類の難消化性成分の試料を得た。この試料
N、Oについて詳細な資化性試験を実施した。
株、Bifidobacterium18株、Clos
tridium25株、Eubacterium6株、
Fusobacterium3株、Peptstrep
tpcpccus4株、Lactobacillus9
株、Enterococcus5株、Escheric
hia coli5株、その他18株である。
同様にPYF半流動寒天培地にそれぞれ最終濃度0.5
重量%になるように添加し、115℃で20分オートク
レーブ滅菌して調製した試験培地を用いて培養し、資化
性試験を行った結果を表8に示す。
つfragilisには、グルコースとくらべて弱い資
化性を示した。それ以外の種も同程度か、やや弱い資化
性を示した。
dolescentis、brebeに特によく資化さ
れた。
もつ有用菌であるbutyricumによく資化された
が、perfringensやdifficileなど
の病原菌には、全く資化されなかった。また、それ以外
の種にもほとんど資化されなかった。
る、Enterococcus faecalisには
少し資化された。Lactobacillusでは、整
腸作用のあるacidophilusや有害菌の働きを
抑制する、caseiに資化された。
phylococcusなどの病原菌には全く資化され
なかった。
ビフィズス菌選択増殖活性(invivo)を調べた。
0歳)に、それぞれ1日10g(難消化成分量4.4
g)を14日間投与し、摂取前、摂取14日後および摂
取中止後14日の便を採取し、便中の腸内細菌叢の検索
を行なった。試験期間中は、乳製品などの腸内細菌叢に
影響を及ぼす食品および抗生物質などの医薬品の摂取を
制限した。
液9ml中に入れ、混和して均質にしたものを10−1
希釈液として、順次10倍段階希釈を行ない、10−8
希釈液までつくり、TS培地には10−5、10−6、
10−7希釈液、EG、BL培地には10−6、10
−7、10−8希釈液、BS、NBGT、ES、NN、
VS、LBS、TATAC、DHL、PEES、P培地
には10−1、10−3、10−5、10−7希釈液を
それぞれ0.05ml滴下し、コンラージ棒で均一に塗
布した。TS、DHL培地は37℃、24時間、TAT
AC、PEES、P培地は37℃、72時間好気培養
し、残りの培地はガスパック(BBL社製)で、37
℃、72時間嫌気培養した。培養終了後、集落の形状、
グラム染色性、細胞の形態によって菌群を決定して集計
し、表9に糞便1グラムあたりの菌数を対数で、表10
に糞便総菌数当りの占有率(%)を示した。
よって、ビフィズス菌の増加が認められ、Bctero
idesの占有率が低下し、腸内細菌叢に変化をもたら
した。従って難消化成分換算で、1日4.4gの投与で
ビフィズス菌の増殖に効果があることが明らかとなっ
た。
トリンの酸加水分解物は表9において、投与前と投与中
のBifidobacterium数に危険率5%で有
意差が認められた。またビフィズス菌選択増殖活性を有
し、ビフィズス菌の増殖による有機酸の生成を促進し
て、大腸内のpHを下げ、Bacteroides等の
腐敗菌の生育を抑制し、また、腐敗菌が産生するアンモ
ニア、フェノール、インドール等の有害物質の発生を抑
制し、腸内環境の改善に有効であることが明らかとなっ
た。
酸を添加し、均一に混合後に160℃で20分間加熱し
て難消化性成分が55.9%の焙焼デキストリンを得
た。この焙焼デキストリンを水に溶解して30%の溶液
として10%塩酸水溶液を加えてpHを1.8に調整し
た。溶液をオートクレーブに移して121℃で30分間
加熱して加水分解物を得た。この加水分解物を活性炭脱
色、濾過に続いてイオン交換樹脂で脱塩処理後、濃度5
0%に濃縮してスプレードライして粉末製品を得た。
1℃で40分間加熱処理して加水分解物を得た。この加
水分解物を参考例1と同様に精製後、濃度75%に濃縮
して液状製品を得た。
添加し、均一に混合後に175℃で120分間加熱して
難消化性成分が56.9%の焙焼デキストリンを得た。
この焙焼デキストリンを水に溶解して30%の溶液とし
て10%塩酸水溶液を加えてpHを1.8に調整した。
溶液をオートクレーブに移して121℃で20分間加熱
して加水分解物を得た。この加水分解物を参考例1と同
様に精製、スプレードライして粉末製品を得た。
1℃で40分間加熱処理して加水分解物を得た。この加
水分解物を参考例2と同様に精製、濃縮して液状製品を
得た。
例2と同様にして行った資化性を表11に示す。
ンの加水分解物は、従来の水あめや粉あめ等と上記ビフ
ィズス菌増殖促進作用の有無を除けば、ほぼ同じ物性を
有するので、従来の水あめや粉あめ等と同じ用途に同じ
様に使用することが出来る。
明する。実施例中に部とあるのは重量部を示す。
で煮詰め、1個当り5gの型に流し込んで放冷してハー
ドキャンデーを試作した。このキャンデー6個中の難消
化性成分量の合計が4.2gである。
で加熱し、他の全原料を追加して125℃になるまで煮
詰め、トレーに移して冷却、成型して1個当り5gのキ
ャラメルを試作した。このキャラメル7個中の難消化性
成分量の合計が4.3gである。
風船ガムベースと酢酸ビニールを混合し、そこに他の原
料も順次混合し、均一になるまで撹拌し、20℃まで放
冷後に成型して1枚7gの風船ガムを試作した。この風
船ガム7枚の難消化性成分量の合計が4.1gである。
させながら95℃まで加熱し、30℃まで冷却してクリ
ームフィリングを試作した。このフイリングの70gの
難消化性成分量が4.9gである。
まで加熱後、30℃まで冷却した。予備乳化後、本乳化
して24時間エージングし、フリージングして急冷後、
冷蔵庫で保存してアイスクリームを試作した。この80
gカップ2個の難消化性成分量が4.3gである。
の半量を加えて、弱火で煮詰め、水が蒸発してから、残
りの半量とペクチン、クエン酸を加えてよく撹拌しなが
ら全体が80部になるまで煮詰め、放冷してイチゴジャ
ムを試作した。この50gの難消化性成分量が5.0g
である。
進作用を付与出来るので、得られる食品は極めて優れた
健康食品となるという優れた効果を発揮する。
Claims (6)
- 【請求項1】難消化性成分の含有量が30〜60重量%
の酸添加焙焼デキストリンを、酸の存在下に加水分解し
て得た物質を、食品に添加または食品の構成成分の一部
と置換することを特徴とする、食品にビフィズス菌の増
殖促進作用を付与する方法。 - 【請求項2】酸加水分解後の上記物質の難消化性成分の
含有量が26〜44重量%であることを特徴とする、請
求項1に記載する食品にビフィズス菌の増殖促進作用を
付与する方法。 - 【請求項3】酸加水分解後の上記物質のDEが17〜4
4であり、難消化性成分の平均分子量が1085以下で
あることを特徴とする、請求項2に記載する食品にビフ
ィズス菌の増殖促進作用を付与する方法。 - 【請求項4】酸加水分解後の上記物質のDEが28〜3
9であり、且つ該物質に含有されている難消化性成分の
平均分子量が722〜908であることを特徴とする、
請求項2に記載する食品にビフィズス菌の増殖促進作用
を付与する方法。 - 【請求項5】ビフィズス菌がBifidobacter
ium longumであることを特徴とする、請求項
1〜4のいずれかに記載する食品にビフィズス菌の増殖
促進作用を付与する方法。 - 【請求項6】食品への添加量または置換量が食品の1食
あたり上記物質に含まれている難消化性成分換算で約4
g以上であることを特徴とする、請求項1〜5に記載す
る食品にビフィズス菌の増殖促進作用を付与する方法。
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