JP2002533107A - 食品および薬剤製造用α−アミラーゼ耐性デンプン - Google Patents

食品および薬剤製造用α−アミラーゼ耐性デンプン

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ベングス、ホルゲル
ブルネル、アネッテ
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セラニーズ ベンチャーズ ゲー・エム・ベー・ハー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、水に不溶性の線状α−1,4−グルカンに基づいた耐性デンプンを含む食品および動物用飼料に関する。本発明は、水に不溶性の線状α−1,4−グルカンに基づいた耐性デンプンの薬剤としての利用にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品製造用のα−1,4−D−グルカンおよび/または該グルカン
由来の耐性デンプンを含む組成物に関する。本発明は、さらに耐性デンプンの薬
剤としての使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
栄養研究によって、栄養不良およびバランスを欠いた栄養はさまざまな障害、
例えば腸障害、および特に結腸癌の理由であることがわかっている。疫学研究に
よって、高脂肪で繊維の少ない食事によって、ヒトの炎症性腸障害および結腸癌
の危険が増加することがわかっている。これに対して、結腸直腸障害の予防効果
は繊維の多い食事に帰する。
【0003】 このため、近年、機能性食品と呼ばれるもの、すなわち栄養として作用するだ
けでなく、健康増進も目的とした食品の製造の重要性を増している。このような
食品は、健康増進作用を持つ添加物によって強化されている。
【0004】 食品業界で重要性が増した添加物のひとつは、耐性デンプン(RS)、すなわ
ち、α−アミラーゼによって分解されないデンプンである。従って、耐性デンプ
ンは健康なヒトの小腸では消化されずに通過し、大腸に入る。このように、食品
中の耐性デンプンは、低エネルギー成分であり、食物繊維の意味で身体に供給さ
れる。
【0005】 しかし、RS含有食物の摂取は他の2つの機能、すなわち、腸内微生物叢のエ
ネルギー代謝および大腸上皮細胞のエネルギー代謝のための基質を供給すること
にも関連している。耐性デンプンは、腸内微生物によって酸化により分解され、
アセテート、プロピオネート、ブチレート(Butyrat)などの短鎖脂肪酸
を生成する。次に、これらの短鎖脂肪酸は、特にブチレートの管腔供給に依存し
ている大腸上皮細胞が、その構造および機能を維持するために使用する。
【0006】 さらに、結腸での管腔ブチレートレベルが高いと、結腸直腸障害の予防要素と
なる。これは、正常な結腸細胞において、ブチレートが正常な結腸上皮細胞では
増殖を増加させる連鎖反応によって増殖を制御するが、一方で結腸細胞の腫瘍性
のものの(neoplastische)成長を抑制するからであるらしい。
【0007】 耐性デンプンは、ごく少量のみ天然に存在し、ゼラチン化デンプンの再結晶(
レトログラデーション(Retrogradation))中に形成される。微
結晶性フィラメントが生成し、これがネットワークに発展し、酵素による加水分
解を防止する。
【0008】 耐性デンプン、その生成プロセスおよび食物での利用は、長く知られている。
【0009】 かように、US−A−3 729 380は、多分枝アミロペクチンの含有量
を低下させ、短鎖アミロース構造の割合を高めるために、デンプンの標的酵素処
理について記載している。短鎖アミロースは、通常天然デンプンよりもレトログ
ラデーションする傾向が大きく、そのため耐性デンプンを生成する傾向が大きい
【0010】 EP−A−0 564 893は、RS生成物の製造方法について記載してい
る。この方法では、デンプンの水性懸濁液をゼラチン化させ、α−1,6−グリ
コシド結合を開裂する酵素によって分枝を除去する。次に、結果として生じた中
間体をレトログラデーションさせる。
【0011】 EP−A−0 688 872は、RS生成物の製造方法について記載してい
る。この方法では、一部分解されたゼラチン化デンプンの水性懸濁液を、酵素に
よって分枝を除去し、生じた中間体をレトログラデーションさせる。
【0012】 US−A−5 776 887は、異なる速度で吸収される各種の炭水化物画
分を含む糖尿病患者用の食品組成物を開示している。吸収の遅い画分は、耐性デ
ンプンも含むコーンスターチで構成されている。US−A−5 776 887
は、グルコースレベルが過剰になるのを防止するために、炭水化物を比較的長期
間にわたって放出することを目的としている。
【0013】 しかし、健康増進物質の供給によって、消費者の健康状態を高め、栄養不良を
防止し、例えば栄養に起因する障害などの、障害の治療に役立つ改善された食品
および調製物は、引き続き大いに要求されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、健康維持を促進し、健康状態を向上させ、特にヒト
または動物の栄養不良による障害の治療および/または障害の予防に使用可能で
ある第一に食品および飼料(以下では一括して食品と呼ぶ)、第二に製薬および
動物用医薬組成物(以下では一括して薬剤と呼ぶ)を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この目的は、上記の生成物を製造するために水に不溶性の線状α−1,4−D
−グルカンを食品または飼料添加物と組合せて使用することによって達成される
。これに関連して、本発明は、本出願以前に公表されていない、耐性デンプンの
製造に水不溶性α−1,4−D−グルカンの使用について記載している、先のD
E−A−198 30 618のさらなる発展として理解されたい。
【0016】 それ故、本発明は、特に栄養補助のための水不溶性線状α−1,4−D−グル
カンおよび/またはそれから得られる耐性デンプンおよび少なくとも更に1つの
食品添加物または飼料添加物を含む組成物に関する。
【0017】 本発明は、さらに、これらの組成物を使用して得られる食品に関する。
【0018】 本発明は、また、水不溶性線状α−1,4−D−グルカンに基づいた耐性デン
プンの代用食および/または食品中のカロリー低減剤としての使用に関する。
【0019】 最後に、本発明は、水不溶性線状α−1,4−D−グルカンに基づいた耐性デ
ンプンの、そのような耐性デンプンを含む薬剤および製薬または動物用医薬組成
物としての使用に関する。
【0020】
【発明の実施の形態】
驚くべきことに、レトログラデーション時の水不溶性線状α−1,4−D−グ
ルカンは大量の高耐性デンプン、特にタイプRS−IIIを産出することがわか
っている(Englyst他、(「栄養的に重要なデンプン画分の分類および測
定(Classification and measurement of
nutritionally important starch fract
ions)」, European Journal of Clinical Nutrition, 46(Suppl. 23)(1992)33−50
)。
【0021】 これにより、これらの耐性デンプンは、特に食物繊維の代用品として、脂肪代
用品として、さらにカロリー低減剤として、食品構成成分の代用品に適している
【0022】 さらに、大腸での分解時に水不溶性線状α−1,4−D−グルカンから得られ
る耐性デンプンは、大量の短鎖脂肪酸を生成するだけでなく、特に有用なブチレ
ートの高い割合をもたらすことがわかっている。
【0023】 また、水不溶性α−1,4−D−グルカンから得られる耐性デンプンは、他の
食品添加物または飼料添加物と組み合わせると、相乗または共生効果、成分が互
に強化し合う効果を示すことがわかっている。
【0024】 水不溶性線状α−1,4−D−グルカンは、以下において、これらのグルカン
の非αアミラーゼ耐性形であることを意味すると理解される。
【0025】。 水不溶性線状α−1,4−D−グルカンは、この場合、ドイツ薬局方(DAB
, Wissenschaftliche Verlagsgesellsch
aft mbH, Stuttgart, Gori−Verlag GmbH
, Frankfurt, 第9版, 1987)の定義に従って、クラス4−
7に相当する「やや溶けにくい」、「溶けにくい」、「極めて溶けにくい」およ
び「ほとんど溶けない」のカテゴリーに属するα−1,4−D−グルカンである
ことを意味すると理解される。
【0026】 本発明で使用されるα−1,4−D−グルカンの水不溶性は、便宜上、使用し
た多糖類の少なくとも98%、特に少なくとも99.5%が標準条件下(T=2
5℃+/−20%;P=101325パスカル+/−20%)で水に不溶である
というようなことである(少なくともDABによるクラス4および5に適合する
)。
【0027】 使用されるα−1,4−D−グルカンの水不溶性は、DABによるクラス6ま
たは7に相当するのが有利である。
【0028】 線状α−1,4−D−グルカンは、分枝度が最大4%、すなわち主鎖が単糖1
00単位当たり側鎖を最大4個持つα−1,4−D−グルカンであることを意味
すると理解される。
【0029】 便宜上、6位置における水不溶性線状α−1,4−D−グルカンの分枝度は0
.5%以下である。2または3位置において、分枝度は1%以下、特に0.5%
以下である。
【0030】 特に好ましいのは、分枝のない、または分枝度があまりに低いため、従来の方
法を使用するともはや検出できない水不溶性線状α−1,4−D−グルカンであ
る。
【0031】 本発明に用いた水不溶性線状α−1,4−D−グルカンの重量平均分子量Mw
(Pullulan標準を用いた検量線と比較して、ゲル透過クロマトグラフィ
ーによって側定)は、大きな範囲で変化し得る。便宜上、開始物質として使用し
た水不溶性線状α−1,4−D−グルカンの分子量Mwは0.75×102から
107g/molであり、好ましくは103から106g/molであり、特に好
ましくは103から105g/molである。非常に特に有利な範囲は2×103
g/molから8×103g/molである。
【0032】 特に好ましくは、使用した水不溶性線状α−1,4−D−グルカンは、重合度
10から35の間のポリマーの含有率が高い。好都合なのは、少なくとも25%
、好ましくは少なくとも30%、特に好ましくは少なくとも35%の使用された
α−1,4−D−グルカン分子の重合度が、10から35である。
【0033】 使用した水不溶性線状α−1,4−D−グルカンの多分散度Mw/Mnは、大
きな範囲で変化し得る。好ましい多分散度の値は、1.01から50の範囲であ
り、特に1.5から15である。しかし、結果として生じた生成物の再現性が高
まるので、低分散度のグルカンを使用することが好ましい。
【0034】 使用したα−1,4−D−グルカンは、製造される食品および薬剤に関して無
害であるという条件で、それ自体知られている方法で化学的改変を行うこともで
きる。かように、α−1,4−D−グルカンは、2、3または6位置のエーテル
化またはエステル化によって、当業者に知られている方法で化学的改変できる(
「食品成分の機能特性(Functional Properties of
Food Components)第2版」, Y. Pomeranz, A
cademic Press(1991);Lehrbuch der Leb
ensmittelchemie[食品化学のテキストブック(Textboo
k of Food Chemistry)], Berliz & Gros
ch, Springer Verlag(1992);「異なる食品システム
におけるクエン酸デンプンの耐性デンプンとしての可能性のある用途(Citr
ate Starch Possible Application as R
esistant Starch in Different Food Sy
stems), B. Wepner et al., European A
ir Concerted Action, Abstract:air3ct
94−2203, 「非消化性炭水化物の機能特性(Functional P
roperties of Non−digestible Carbonhy
drates), Pro Fibre Symposium, Lisbon
, February 1998, page 59」も参照」。しかし、化学
的改変がされていないα−1,4−D−グルカンを使用することが好ましい。
【0035】 本発明に使用した水不溶性線状α−1,4−D−グルカンは、いかなる起源で
あってもよい。
【0036】 例えば、水不溶性線状α−1,4−D−グルカンは、従来の単離および精製に
よって、天然の植物および動物源からまたはそのようなグルカンを生成する微生
物から得ることができる。
【0037】 しかし、大半の天然資源は望ましい水不溶性線状α−1,4−D−グルカンを
望ましい量だけ含んでいないので、これらの多糖類はバイオテクノロジー経路に
よって有利に製造できる。例えば、水不溶性線状グルカンの天然の生成者を遺伝
子組換えして、組換えを行っていない生物と比較して大量の非分枝、あるいは分
枝のわずかな多糖類の含有量を多く含むようにすることができる。
【0038】 望ましい水不溶性線状α−1,4−D−グルカンは、例えばpullulan
aseなどの分枝除去酵素を使用して、化学的または酵素による分枝除去によっ
て、高分枝グルカンから得ることもできる。
【0039】 本発明に用いたα−1,4−D−グルカンは、生体内変換によって、または生
体触媒的に製造されることが好ましい。
【0040】 本明細書において、生体内変換または生体触媒製造とは、水不溶性α−1,4
−D−グルカンが、適切な条件のもとで、適切な触媒、特にアミロスクラーゼ活
性を持つ酵素の存在下で、生体外でグルコース分子の触媒重合によって製造され
ることを意味すると理解される。
【0041】 水不溶性線状α−1,4−D−グルカンを製造するための好都合な生体触媒方
法は、WO 95/31553に記載されており、その開示内容は明示的に本明
細書の対象である。WO 95/31553の方法に従って、α−1,4−D−
グルカンは、アミロスクラーゼ活性を持つ酵素、特にNeisseria Po
lysacchareaという細菌種からのアミロスクラーゼの存在下で、スク
ラーゼによる生体触媒方法によって製造される。これらの酵素は、下記の反応式
によって、D−フルクトースの放出を伴って、成長ポリマー鎖にスクロース分子
のグリコシルラジカルを転移することによって、α−1,4−グリコシド結合さ
れたグルカンの生成を触媒する。 スクロース+(α−1,4−グリコシル)n→D−フルクトース+(α−1,4
−グリコシル)n+1
【0042】 上記の反応式に基づいて水不溶性線状α−1,4−D−グルカンを製造するた
めの特に好ましい方法は、本出願以前に公開されていなかった先のドイツ特許出
願DE−A−198 27 978.1に記載されており、その開示内容は明示
的に本明細書の対象である。この場合、水不溶性線状α−1,4−D−グルカン
は、特にNeisseria Polysacchareaという細菌種により
、アミロスクラーゼ活性を持つ酵素によって、緩衝剤を含まない水系においてス
クロースから合成される。反応は、水溶性線状または分枝α−1,4−D−グル
カン、例えば水溶性デキストリンまたは水溶性アミロースの存在下で行うことも
できる。なぜなら、そのようなグルカンはグルコシル基受容体として作用し、該
受容体において酵素がα−1,4−D−グルカン鎖の伸長を触媒するからである
【0043】 鎖伸長が進むにつれて、すなわち重合度が大きくなるにつれ、グルコシル基受
容体の分枝度が著しく低下するので、このような鎖伸長の間、本発明の意味の範
囲内での水溶性線状多糖類も分枝多糖類から生成される。このため、スクロース
は受容体に対して過剰な高いモル数で使用される。このようにして、分子量が0
.75×102g/molから107g/molの範囲のα−1,4−D−グルカ
ンが製造できる。線状オリゴマーまたはポリマー受容体は外部から付加するか、
あるいはアミロスクラーゼ自体によってスクロースから生成することもできる。
【0044】 耐性デンプンは、非耐性水不溶性線状α−1,4−D−グルカンのレトログラ
デーションによって形成できる。
【0045】 α−1,4−D−グルカンは、それ自体公知の方法、例えば加熱または押出に
よってレトログラデーションさせることができる。
【0046】 耐性デンプンを製造するための特に好ましい方法は、本出願より先に公開され
ていなかった、引用することによって明示的に本明細書に援用される、先のドイ
ツ特許出願DE−A−198 30 618に記載されており、その開示は本明
細書の対象である。本方法は、容易に実施でき、耐性デンプン含有量の高いα−
1,4−D−グルカン調製物をもたらす。
【0047】 上記のDE−A−198 30 618による好都合な実施態様において、耐
性デンプンは、最初にα−1,4−D−グルカンの水性懸濁液または分散液を調
製して製造される。次にこの懸濁液または分散液を、例えば50から100℃の
温度に加熱して、結果として生じたゲルを、α−1,4−D−グルカンがレトロ
グラデーションする好ましくは35℃から氷点の範囲の温度まで冷却し、次にし
かるべき場合は、乾燥させる。 この場合の「懸濁液」、「分散液」およびゲルという語は、当業者に周知の意
味を持つ(Roempp, Chemie−Lexikon[Chemistr
y Lexicon(化学目録)]第9版, Thieme−Verlagを参
照)。
【0048】 DE−A−198 30 618による別の実施態様において、耐性デンプン
は、α−1,4−D−グルカンの水性懸濁液および分散液を凍結させ、α−1,
4−D−グルカンをレトログラデーションさせることによって製造される。解凍
後、次にしかるべき場合は、生成物を乾燥または脱水する。
【0049】 水不溶性線状α−1,4−D−グルカンの完全または部分レトログラデーショ
ンおよび耐性デンプンの形成は、α−1,4−D−グルカンを食品添加物または
飼料添加物と結合させる前に実施できる。これは、組成物の成分の結合時に行う
か、水不溶性線状α−1,4−D−グルカン、添加物およびしかるべき場合はそ
の他の成分の混合物中で行える。
【0050】 本明細書における食品添加物および飼料添加物は、食品または飼料に添加して
、ある特性または活性に影響を与えたり、該特性または活性を実現する物質だけ
ではなく、微生物も意味すると理解される。これらには特に、ヒトや動物の健康
および健康状態に肯定的な効果を及ぼす添加物が含まれる。
【0051】 食品添加物および飼料添加物は、プロバイオティック、プレバイオティックま
たは他の添加物でもよい。
【0052】 プロバイオティックとは、食品または飼料に生きたまま、または胞子形で添加
され、腸内微生物叢に有利な影響を与える非病原性微生物を意味すると理解され
る。
【0053】 プロバイオティックに適した微生物の例は、特に、細菌および菌類である。好
ましい微生物は、例えばBifidobacteriaなどの特にLactob
acillus属の乳酸菌、例えばEnterococcus菌株などのStr
eptococcus属の微生物、および特にSaccharomyces b
oulardii種の、例えばSaccharomyces属の酵母である。
【0054】 プレバイオティックとは、食品または飼料に添加され、大腸内のある細菌の増
殖を促進する非消化性物質を意味すると理解される。
【0055】 プレバイオティックの例は、特に、食物繊維であり、例えばオリゴ糖類および
多糖類などの食物繊維であり、例えばイヌリン、オリゴフルクトース、オリゴフ
ルクタンおよびフルクトオリゴ糖である。
【0056】 他の添加物は、特にビタミンA、ビタミンB1、B2、B3、B5、B6、B9およ
びB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンFおよびビタミンKな
どのビタミンおよびプロビタミン;抗酸化剤;特に、例えばΩ−3−脂肪酸また
は、リノール酸、リノレン酸などの必須脂肪酸などのポリ不飽和脂肪酸などの、
油、脂肪および脂肪酸;またハーブおよび抽出物である。
【0057】 第一に食品加工の技術的な前提条件を変更せず、第二に食品の特性プロファイ
ルに著しく影響しない、α−1,4−D−グルカンおよび/または耐性デンプン
および食品添加物ならびに飼料添加物の組合せを使用できることが好ましい。例
えば、食品のカロリー含有量が機能性添加物によって変更されない場合が、この
ようなケースである。このことは、両方または多数の機能性添加物が、ある特性
に関して中性であることによって、あるいは、機能性成分のプラスまたはマイナ
スの影響が他の機能性成分のプラスまたはマイナスの影響によって精密に除去さ
れることによって達成される。
【0058】 それ自体がプレバイオティックである水不溶性線状α−1,4−D−グルカン
および/または耐性デンプンに加えて、プロバイオティックを含む組成物は特に
有利である。プロバイオティックはBifidobacteriumであること
が好ましい。この組み合わせにより、耐性デンプンが腸内微生物によって消化さ
れて、短鎖脂肪酸が形成され、次にこれがBifidobacteriaの栄養
素として作用し、その増殖を促進するという点で、予想外の共生効果につながる
【0059】 本発明の組成物は、簡単な混合によって製造できる。 特に好都合な実施態様において、水不溶性線状α−1,4−D−グルカンまた
はそれから得られる耐性デンプンは、少なくとも1つの食品添加物または飼料添
加物の担体として作用する。
【0060】 さらに好ましい実施態様において、水不溶性線状α−1,4−D−グルカンま
たはそれから得られる耐性デンプンは、全部または一部がグルカンからなる微粒
子、特に球状微粒子の形で存在する。水不溶性線状α−1,4−D−グルカンま
たはそれから得られる耐性デンプンが食品添加物または飼料添加物の担体として
機能する場合、これは特に有利である。
【0061】 この場合の球状微粒子とは、空間に向けられ、すべての空間方向における球の
半径を定義する、共通の原点から出発した同じ長さの軸によって記述される球の
理想状態からの軸長の偏差が、40%以下であるほぼ球状の微粒子を意味すると
理解される。偏差が25%以下、特に15%以下である球状微粒子を使用するこ
とが好ましい。
【0062】 微粒子の比表面積は便宜上1m2/gから100m2/g、好ましくは1.5m 2 から20m2/g、特に好ましくは3m2から10m2/gの範囲である。
【0063】 微粒子の平均直径(数平均)は便宜上1nmから100μm、好ましくは10
0nmから10μm、特に好ましくは1μmから5μmの範囲である。
【0064】 微粒子の分散度D=dw/dnは、便宜上1から10、好ましくは1.5から5
、特に好ましくは2から3の範囲である。ここでdwは直径の重量平均であり、
nは粒子の直径の数平均である。平均dwおよびdnは以下のように定義される
。 dn=Σni×di/Σniおよび dw=Σni×di 2/Σni×di ここで diは種iの粒子の直径であり; niは直径diである粒子iの数であり; iは連続パラメータである。
【0065】 この文脈における重量という語は質量ではなく、重み付けされた平均であり、
その結果として大きいほうの直径が高い値を持つ。指数2は、大きいほうの粒子
の直径に大きな重みを与える。
【0066】 全体または一部が耐性デンプンから成る微粒子は、上記のゲルから得られた耐
性デンプンを単に粉砕することによって生成できる。
【0067】 微粒子を製造する更なる方法は、先のドイツ特許出願DE−A−197 37 481.6、DE−A−198 39 214.1、DE−A−198 39 216.9およびDE−A−198 39 212.5に記載されており、こ
れらは引用することによって明示的に本明細書に援用し、それらの開示も本明細
書の構成要素である。
【0068】 好ましい球状微粒子は、便宜上、水不溶性α−1,4−D−グルカンまたはそ
れから得られる耐性デンプンを、食品技術的に安全である溶媒中に溶解し、例え
ば水性アルカリに溶解し、その溶液を沈殿剤、好ましくは水に加え、結果として
生じた混合物を好ましくは10℃から−10℃に冷却し、形成された微粒子を分
離することによって調製される。
【0069】 微粒子の構造および表面は、沈殿の種類によって制御できる。例えば、フルク
トース、スクロースおよびグルコースなどの糖類など、特に食品への使用が許可
された適切な添加物を同時に使用しても、粒子の構造、サイズおよび表面に影響
を与えることができる。
【0070】 溶液中のα−1,4−D−グルカンまたは耐性デンプンの濃度は、広範囲に変
化し、溶媒1ml当たり約0.1から1gであることが好ましい。
【0071】 平均サイズが0.1μmから3μmである微粒子は、熱水溶解性α−1,4−
D−グルカンを沈殿に加えた場合、この方法によって有利に得られる。
【0072】 微粒子の多孔性は、水不溶性α−1,4−D−グルカンを製造する方法を選択
することによっても制御できる。かように、例えば多糖類のバイオテクノロジー
的な製造に助剤を加えることによって、そのような多糖類から得られる微粒子の
多孔性に影響を与えることができる。特に、水不溶性線状α−1,4−D−グル
カンによって全部または一部が形成される微粒子の多孔性は、グルコシル基受容
体、例えばデキストリンの存在下でアミロスクラーゼによってスクロースからグ
ルカンが製造される場合に、増加することがわかっている。この場合、生体内変
換中のグルコシル基受容体の濃度が高ければ高いほど、微粒子は多孔質になる。
【0073】 食品添加物および飼料添加物は、例えば不飽和脂肪酸などの液体食品添加物お
よび飼料添加物の場合、簡単な混合によって担体材料に塗布することができる。
しかし、添加物は微粒子が得られる沈殿浴に加えることもできる。その後、微粒
子の生成時に、添加物は粒子の表面に吸着される。
【0074】 さらに都合のよい実施態様において、食品添加物および飼料添加物は、水不溶
性線状α−1,4−D−グルカンまたは耐性デンプンによって、少なくとも部分
的に被覆またはカプセル化される。このような方法で、相乗または共生効果が増
幅されるだけでなく、追加の安定効果も得られる。この実施態様は、プロバイオ
ティックと水不溶性線状α−1,4−D−グルカンおよび/または耐性デンプン
の組合せの場合、特に好都合であり、生物体は耐性デンプンおよび、しかるべき
場合は、他の多糖類の層によってカプセル化され、この手段によって、例えば食
品加工時に発生する有害な影響からも保護される。
【0075】 コーティングは、それ自体知られている方法によって、水性分散プロセスまた
は懸濁プロセスによって実施できる。
【0076】 組成物は、水不溶性線状α−1,4−D−グルカンおよび/またはそれから得
られる耐性デンプンおよび各添加物のみから成るか、例えば他の食品サプリメン
トなどの他の添加物を含むことができる。
【0077】 本発明の組成物は、非α−アミラーゼ耐性形、それから得られる耐性デンプン
形またはその混合物の形である水不溶性線状α−1,4−D−グルカンを含むこ
とができる。
【0078】 可能な実施態様において、本発明の組成物は、グルカンを主に水不溶性線状α
−1,4−D−グルカン、すなわち非α−アミラーゼ耐性形として含む。そのよ
うな組成物は、例えば消費される前に、例えば加熱によって、さらに処理または
加工することによってはじめて耐性デンプンが形成される食品および食品前駆体
を製造するのに適切である。
【0079】 更なる実施態様において、本発明の組成物は、グルカンを主に耐性デンプンの
形で含む。そのような組成物は、例えば加温または加熱などの加工ステップの後
にでも食品に加えることができる。そのような組成物において、α−1,4−D
−グルカンの総量に対する耐性デンプン含有量は、可能な限り高く選択される。
便宜上、Englyst(上記を参照)によって測定された含有量は、少なくと
も25質量%であり、好ましくは少なくとも65質量%であり、特に75質量%
であり、特に好ましくは少なくとも90質量%であり、特に95から99質量%
以上である。
【0080】 本発明の組成物は様々な食品に使用することができる。適切な食品の例として
は、牛乳および、ヨーグルト、クォークまたはスライスおよびミルクプディング
などの乳製品;パン、スプレッド、飲料、ミューズリーバー、シーリアル、クッ
キー、ケーキ、ベーカリー製品、ソース、ヌードル、マッシュポテトおよびフレ
ンチフライなどの他のポテト料理、スフレ、増粘剤、デザイナー飲料、飲料粉末
およびインスタント料理が挙げられる。
【0081】 水不溶性線状α−1,4−D−グルカンに基づく耐性デンプンおよびその組成
物は、食品成分の代用品として、特に脂肪代用品として使用でき、従って低カロ
リー剤として機能する。このように、細胞刺激を生じさせ、食欲に影響を及ぼす
ことができる。
【0082】 しかし、短鎖脂肪酸を生成するための、特に好都合なブチレートを生成するた
めの腸における耐性デンプンの分解、代用品としてのその適合性、他の食品添加
物または飼料添加物と組み合わせた相乗および共生効果は、食品に耐性デンプン
を使用することの唯一の利点ではない。これは、耐性デンプンが、特に他の食品
添加物または飼料添加物と組み合わさって、食物の特性を改善するためにも使用
できるからである。従って、本発明の組成物は、添加物の選択によって、ゲルの
生成増加、流動特性の改善、粘度の上昇または下降、収着挙動の改善、膨潤特性
の増大または減少、多糖類を含む生成物のゲル化温度の改善などをもたらすこと
ができる。本発明の組成物は、さらに、ゲル構造の溶解度、透明度および組織に
影響を及ぼし、生成物の熱安定性、冷却安定性、酸安定性および剪断安定性を改
善するために使用できる。さらに、本発明の化合物を使用すると、フィルム形成
性が向上し、凍結ならびに解凍安定性に好影響を及ぼし、消化性が改善される。
さらに、味、食感または臭いに基づくコーティング効果も奏するようになる。
【0083】 水不溶性線状α−1,4−D−グルカンから得られる耐性デンプンは、消化時
に、腸内細菌叢にとって好ましいやや大量のブチレートを供給することによって
も、このデンプンを、特に他の機能性添加物、例えば上記の食品添加物および飼
料添加物と組合わせたり、他の治療用薬剤とともに製薬および動物用医薬組成物
に使用するのに適合している。水不溶性線状α−1,4−D−グルカンに基づい
た耐性デンプンを、単独で、あるいは他の機能性添加物と組合わせて薬剤として
使用すると、疾病の多数の原因に有益な影響を及ぼす。かように、本発明の耐性
デンプンに基づいた薬剤は、例えば心臓障害、胃腸障害、関節炎、免疫障害、精
神機能障害、神経障害、精神障害、睡眠障害、筋肉組織障害、ホルモンバランス
に影響する疾病、甲状腺障害、内臓障害、血液スペクトルの変化、循環障害、ア
レルギー、皮膚障害および栄養不良による障害の治療に適している。また、耐性
デンプンを含む調製物は、食欲刺激剤としても使用できる。
【0084】 従って、水不溶性線状α−1,4−D−グルカンに基づいた耐性デンプンは、
単独または他の機能性添加物と組合わさせて、薬剤として、さらに正確には治療
用薬剤および予防薬または診断薬としても使用できる。耐性デンプンを含む医薬
調製物は、この場合、慣用助剤および担体を含むことが可能であり、慣用投与形
、例えば、錠剤、徐放調合物または活性化合物を制御放出する薬剤の形で与えら
れる。 本発明は以下の実施例でさらに詳細に説明する:
【0085】
【実施例】
実施例1 α−1,4−D−グルカンの製造 滅菌30%のスクロース溶液5lを5lの容器に入れた。Neisseria
polysacchareaによるアミロスクラーゼを含む酵素抽出物(WO
−A−95/31553)1回分を加え、溶液を混合した。本実験では、使用し
た酵素活性は148000単位であった。密閉した容器を37℃でインキュベー
ションした。生体内変換中に、白色沈殿が形成された。39時間後に反応を停止
した。沈殿物を遠心分離し、−70℃で凍結後、凍結乾燥させた。凍結乾燥固形
物の質量は、526.7g(収率70.2%)であった。 低分子量糖類を分離するために、前記固形物200gを、室温で攪拌しながら
水で30分間洗浄し、−70℃で凍結させ、凍結乾燥させた。DMSOに固形物
を溶解した後に、フルクトースおよびスクロース含有量を共役活性測定によって
測定すると、フルクトース含有量は、固形物100mg当たりフルクトース4.
61mg(4.6%)であった;スクロース含有量は検出限界以下であった。 生体内変換の上澄みを95℃で変性させた。室温に冷却した後、再度遠心分離
を行った。透明上澄みを−70℃で凍結させ、3日にわたって4℃で解凍した。
このようにして生成した沈殿を−70℃で凍結させ、凍結乾燥させた。 低分子量糖類を分離するために、前記固形物39.5gを、室温で攪拌しなが
ら水で30分間洗浄し、−70℃で凍結させ、凍結乾燥させた。DMSOに固形
物を溶解した後に、フルクトースおよびスクロース含有量を、STITT他が記
載したように(Meth. Enzym., 174(1989)518−55
2)共役活性測定(gekkopelter enzymatischer A
ssay)によって測定すると、フルクトース含有量は、固形物100mg当た
りフルクトース2.27mgであった。スクロース含有量は検出限界以下であっ
た。
【0086】 実施例2 実施例1に記載されたようにして得られた物質の分子量の測定 実施例1のα−1,4−D−グルカン2mgを室温でジメチルスルホキシド(
DMSO、Riedel−de−Haen製の分析グレード)に溶解し、濾過し
た。溶液の一部をゲル透過クロマトグラフィーのためにカラムに注入した。使用
した溶離媒体はDMSOであった。信号強度はRI検出器によって測定し、プル
ラン規格(ポリマー規格系)に対して評価された。流速は1.0ml/分である
。 測定により、数平均分子量(Mn)は2326g/mol、重量平均分子量は
3367g/molである。回収率は100%である。
【0087】 実施例3 RS含有量の測定 RS含有量を測定するために、RS含有量について分析するための粉末生成物
200mg(乾燥質量)は、Englyst他の方法(Eur. J. Cli
n. Nutrition, 46(1992)(Suppl.2)pp.33
−550)に従って、記載された酵素混合物を用いてpH5.2で120分間イ
ンキュベーションした。酵素分解の終了後、pHを3に、温度を20℃に下げて
酵素活性を停止させた。次に、4倍量のエタノールを加えて、溶液を80%の(
v/v)エタノール溶液とした。80%のエタノール溶液を室温で1時間放置し
た。沈殿を遠心分離にかけ(2500×g、10分)、上澄みは廃棄した。残留
物を80%の(v/v)エタノールで3回、無水エタノールで1回洗浄し、遠心
分離した。残留物を凍結乾燥させて、秤量した。残留物の乾燥質量を測定し、R
S含有量を以下の式から計算した。 RS[%]=100×残留物質量(乾燥質量)/初期質量(乾燥質量)
【0088】 実施例4〜7 実施例1の線状で同一性質のα−1,4−D−グルカンを水溶液中で加熱し、
ゲルを形成させた。ゲルは固形物で10質量%作成し、小分けにした。小分けに
した部分を4および25℃でレトログラデーションさせるか(実施例5および6
)または段階的プログラムを使用した(実施例7)。さらに、反応溶液からの線
状炭水化物ポリマーを凍結させた(実施例4)。レトログラデーションさせたサ
ンプルを乾燥させて、上記のようにRS含有量を測定した。 表1は、24時間のレトログラデーションによって使用されたα−1,4−D
−グルカンの10%ゲルから生成された生成物におけるRS含有量に対するレト
ログラデーション温度およびレトログラデーション条件の影響を示す。
【0089】
【表1】
【0090】 表1の実施例は、レトログラデーション温度がRS含有量に影響を与えること
を示している。かように、25℃でのレトログラデーションは、4℃でのレトロ
グラデーションと比較すると、RS含有量は著しく高くなる。これに対して、−
70℃におけるレトログラデーションは、4℃でのレトログラデーション後と比
較すると、RS含有量はわずかに高くなっている。
【0091】 実施例8 α−1,4−D−グルカンの溶解度の測定およびドイツ薬局方(DAB)による
分類 実施例1のα−1,4−D−グルカン564mgを2度蒸留した水約0.5l
中で、1.3バールおよび130℃で1.5時間、オートクレーブ(Certo
clav装置)で加熱した。反応容器の質量は事前に測定した。次に装置を減圧
し、室温で冷却した。内容物を秤量した。これらは501.74gに相当した。
さらに24時間後、内容物を遠心分離にかけ、デカンテーションした。固形残留
物を乾燥および秤量した。これは468mgである。これによって溶解部分は9
6mgとなった。使用された溶媒に基づいて、α−1,4−D−グルカン1mg
につき水5226mgが必要であることが計算される。物質1部を溶液にするの
に溶媒1000から10000部が必要であるので、DABの分類により、この
物質は「極めて溶けにくい」という等級付けが与えられる。DABにより、これ
は溶解度クラス6に相当する。
【0092】 実施例9 α−1,4−D−グルカンの溶解度の測定およびドイツ薬局方(DAB)による
分類 実験は、実施例1と同様の方法で得られたα−1,4−D−グルカンを用いて
、実施例8に従って実施した。唯一の異なる点は、オートクレーブの下流で実施
した冷却プロセスおよび室温への冷却である。物質の混合物は5℃で3時間保存
された。 α−1,4−D−グルカン526mgを秤量して、2度蒸留した水約480m
lに加えた。熱処理後、質量は468.09gであった。乾燥沈殿物は488m
gであった。従って、α−1,4−D−グルカン38mgが溶液中に溶解した。
これは溶媒12305部に対して物質1mgの比に相当する。従って、この物質
は、DABに従って、この処理方法によってクラス番号7に分類され、物質1部
に対して10000部以上の溶媒が必要であるので、ほとんど溶けないと分類さ
れる。
【0093】 実施例10 耐性デンプンを含むミューズリーバーの製造 耐性デンプン(RS)の量を変化させて、ミューズリーバーを製造した。 ベース調合物: 40%ハチミツ 30%オート麦フレーク(Haferflocken) 6%ヒマワリ種 9%へーゼルナッツ 6%ハーフェルフレックス(Haferfleks) 9%チョコレートフレーク a) 40%ハチミツ 30%オート麦フレーク 6%ヒマワリ種 9%へーゼルナッツ 6%ハーフェルフレックス 9%チョコレートフレーク 3%アミロース(RS) b) 40%ハチミツ 24%オート麦フレーク 6%ヒマワリ種 9%へーゼルナッツ 6%ハーフェルフレックス 6%チョコレートフレーク 9%アミロース(RS) c) 36%ハチミツ 24%オート麦フレーク 6%ヒマワリ種 9%へーゼルナッツ 6%ハーフェルフレックス 6%チョコレートフレーク 9%アミロース(RS) 4%高度不飽和脂肪酸 d) 40%ハチミツ 21%オート麦フレーク 6%ヒマワリ種 9%へーゼルナッツ 6%ハーフェルフレックス 6%チョコレートフレーク 12%アミロース(RS) 成分をよく混合し、乾燥キャビネットまたはオーブンで70℃で約4時間焼く
。ミューズリーバーは耐性デンプンの含んでいる場合でも、ベース調合物によっ
て作成したバーと堅さに違いが見られず、風味がよかった。
【0094】 実施例11 新しく得られた糞便サンプルによる、α−アミラーゼ−耐性成分の生体外発酵に
よる短鎖脂肪酸(SCFA)の形成に関する研究 5%の糞便懸濁液1ml(pH6.5のSoerensen緩衝液50ml中
の新しく得たヒト糞便15g;リン酸水素カリウムおよびリン酸水素二ナトリウ
ム二水和物の緩衝液)を、それぞれ、酵素加水分解によって単離された実施例1
に相当する耐性構造物10mgと、および、比較のためにNational S
tarch & Chemical USA製のレトログラデーションされたコ
ーンスターチであるNovelose10mgと、窒素ガス処理したクリオチュ
ーブ内において混合し、均質化した。発酵は37℃で行われた。サンプルは1時
間ごとに採取し、凍結した。 短鎖脂肪酸の濃度は、温度プログラムを使用して、毛管カラム(Carbow
ax 20M)にガスクロマトグラフィーを用いて、糞便懸濁液中において測定
した。使用したGCシステムは、HP7673 GC/SCFHインジェクタ、
HP GCオートサンプラコントローラ、検出器FIDを備えたHP5890シ
リーズ II ステーション;ソフトウェア−HP Chemistation
である。ヘリウムを移動相として使用した。 糞便懸濁液200mgを4倍量の水で懸濁させ、均質化した。この希釈実験用
懸濁液のうち、一部を乾燥質量測定に使用した。 実験用糞便懸濁液500mgを遠心分離した。上澄100μlを1M水酸化ナ
トリウム溶液25μmと混合した。密封容器に穴空きカバーを付けて、液体窒素
中に入れ、凍結乾燥した。乾燥サンプルは、5M蟻酸100μlおよびアセトン
400μlと混合し、ボルテックスミキサーで振盪した。形成された有機相をオ
ートサンプルバイアルにデカンテーションし、すぐに密閉した。これらより、1
μlを毎回GCに注入した。使用した外部標準は酢酸、プロピオン酸、酪酸、イ
ソ酪酸、吉草酸およびイソ吉草酸(Supelco)であった。 耐性構造物は2種類の発酵研究において並行して発酵させた。 使用した構造の発酵性は、変化することがわかった。特に、発酵速度および短
鎖脂肪酸のスペクトルは変化した。 実施例1に相当する耐性構造物の生体外発酵によって、比較できる発酵時間の
間に、著しく高レベルの短鎖脂肪酸およびブチレートが得られた。実施例1によ
る耐性構造物の8時間の発酵によって、乾燥物質約2000μmol/gのSC
FAレベルが得られ、ブチレート含有率は約60%であったのに対して、同じ発
酵時間後のNoveloseによる耐性構造のSCFAレベルは、わずか乾燥物
質約750μmolであった。この場合、ブチレートは、約35%の含有率で存
在していた。従って、本発明により使用された水溶性α−1,4−グルカンの耐
性構造物を開始物質として使用して発酵すると、ブチレートがNovelose
の耐性デンプンよりもさらに迅速に大量に生成する。
【0095】 実施例12 ビフィド細菌の活性ならびに成長および腸細胞に対する耐性デンプンおよびビフ
ィド細菌の組合せの影響 耐性デンプンおよびビフィド細菌の腸内細菌叢に与える影響を検査するために
、実施例4から7で記載したように製造した耐性デンプン10gを、健康な被検
者5名に投与し、14日にわたって経口摂取させた。サンプルは、ポリグルカン
をかき混ぜたビフィド細菌含有ヨーグルト(ネッスル製のヨーグルトLC1)の
形で朝食時に消費された。被検者の平均年齢は38.9歳であり、平均体重は6
7.3kgであった。試験値をコントロールと比較した。コントロールグループ
は同じ被検者で構成された。被検者らは第二の研究の前に3ヶ月間研究された。
RSなしのビフィド細菌を含むヨーグルトが消費された。コントロール研究開始
前の10週間および第一のコントロール研究の終了時前から第二の研究(RSビ
フィド)までの約10週間、被検者はビフィド細菌を含むヨーグルトまたは同様
の食品を消費しなかった。ビフィド細菌の絶対量は、次の参考文献で最初に公表
された方法に従って測定した(「嫌気性細菌のカラーアトラス(“A Colo
r Atlas of Anaerobic Bacteria”), 198
4, ページ53−65, T. Mitsuoka(編者), 株式会社ソウ
ブンシャ発行, 東京, 日本(1984)」。成長したコロニーを別の培地で
培養し、遺伝子型を評価し、一覧表にした。微生物すべての総合計は、各被検者
の微生物の総合計と見なされた。ビフィド細菌の相対数は、ビフィド細菌の一覧
表の数を総合計で割り、100を掛けることによって測定した。ビフィド細菌の
総合計における相対変化は、糞便1gあたりのビフィド数に糞便の質量を掛ける
ことによって計算した。本研究開始時の数は100に等しく設定した。14日後
の比較値は、各被験者のこの基準値に関連付けられた。本研究の値を表2に要約
する。ビフィド細菌の相対含有率は、時間および被検者に対する平均値として報
告されている。微生物総数におけるビフィド細菌の相対含有率は、14日最終値
に基づいて、基数100、すなわちLC1またはRSビフィドによって処理する
前の値に対する値として報告されている。結果は、RSビフィドを使用した場合
、毎日の糞便量における増加、さらに正確には、一層多くの増加があることを示
した。pHは約0.5低下した。さらに、短鎖脂肪酸の急激な上昇から、腸上皮
細胞に対する有益な効果が見られる。この効果は、ビフィド細菌のみでは見られ
なかった。
【0096】
【表2】
【0097】 実施例13 例えば低カロリー含有量のポリグルカン入りクッキーなどの製造 a) 比較例 砂糖20gおよびソフトバター50gを泡状になるまでホイップする。次に卵
半分、小麦粉50g、粉末ヘーゼルナッツ30g、レモンピール小片 ティース
プーン1、ベーキングパウダー ティースプーン1、バニラシュガー ティース
プーン1を加える。混合物は、非常に乾燥し、砕けやすくなるまでよく攪拌する
。牛乳少々を加え、生地がすぐに持ち上げられるようになるまで攪拌する。混合
物1ティースプーンを毎回ベーキングシートに載せる。予熱した料理用オーブン
(ホットエア)内で、175℃でクッキーを約15分焼く。 小麦粉を含む焼き物(比較例)およびポリグルカン入りクッキーの製造 b) 手順は実施例13aに従って実施するが、砂糖(スクロース)の代わりに、ポ
リグルカン約20gを使用する(バニラシュガー ティースプーン1を含む)。
許容可能な甘さを得るために、市販の甘味料(例えばNatreen)を等量用
いて甘味付けを行った。 試験被検者(8)は、例えば口当たり、サクサク感、堅さ、粘り気、食い付き
効果、噛み効果および噛み感触、甘さなどの味に関連する基準において、顕著な
差は感知できなかった、あるいは差が見られた場合、このことは不都合とは見な
されない、ということを確認した。クッキーの形の焼き物の味は良好である。従
って、特に食品に、そして例えば乳飲料、飲むヨーグルトなどの飲料にも、膨化
剤として、砂糖の代用品としての使用が可能である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年1月22日(2001.1.22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/716 A61K 31/716 31/718 31/718 A61P 1/00 A61P 1/00 Fターム(参考) 2B150 DC13 4B018 MD10 MD14 MD23 MD34 MD47 MD87 ME06 ME11 4B035 LC06 LC07 LG07 LG12 LG16 LG21 LG40 LK11 4B041 LC10 LD03 LE01 LH04 LK08 LK33 LK42 LK45 4C086 AA01 AA02 EA20 MA01 MA04 MA34 MA52 NA14 ZA66 ZC61

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水不溶性線状α−1,4−D−グルカンおよび/またはそれ
    から得られる耐性デンプンおよび少なくとも更に1つの食品添加物または飼料添
    加物を含む組成物。
  2. 【請求項2】 少なくとも更に1つの食品添加物または飼料添加物はプロバ
    イオティック、プレバイオティック、ビタミンおよびプロビタミン、抗酸化剤、
    油脂および脂肪酸、並びにその混合物から成る群から選択される請求項1に記載
    の組成物。
  3. 【請求項3】 少なくとも更に1つの食品添加物または飼料添加物はプロバ
    イオティック、特にビフィド細菌である請求項1または2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 水不溶性線状α−1,4−D−グルカンおよび/またはそれ
    から得られる耐性デンプンが前記少なくとも更に1つの食品添加物または飼料添
    加物の担体物質として作用する請求項1から3のいずれか1つに記載の組成物。
  5. 【請求項5】 水不溶性線状α−1,4−D−グルカンおよび/またはそれ
    から得られる耐性デンプンが微粒子の形で存在する請求項1から4のいずれか1
    つに記載の組成物。
  6. 【請求項6】 食品添加物または飼料添加物の少なくとも一部が水不溶性線
    状α−1,4−D−グルカンおよび/またはそれから得られる耐性デンプンによ
    ってコーティングされている請求項1から5のいずれか1つに記載の組成物。
  7. 【請求項7】 水不溶性線状α−1,4−D−グルカンの分子量Mwが0.
    75×102から107g/molであり、好ましくは103から106g/mol
    であり、特に好ましくは103から105g/molである請求項6に記載の組成
    物。
  8. 【請求項8】 水不溶性線状α−1,4−D−グルカンが、アミロスクラー
    ゼ活性を持つ酵素の存在下でグルコースの生体外重合によって得られる請求項1
    から7のいずれか1つに記載の組成物。
  9. 【請求項9】 食品サプリメントである請求項1から8のいずれか1つに記
    載の組成物。
  10. 【請求項10】 食品または食品前駆体を製造するための請求項1から9の
    いずれか1つに記載の組成物の使用。
  11. 【請求項11】 請求項1から9のいずれか1つに記載の組成物を使用して
    得られる食品または食品前駆体。
  12. 【請求項12】 水不溶性線状α−1,4−D−グルカンおよび/またはそ
    れから得られる耐性デンプンの食品中での代用品または低カロリー剤としての使
    用。
  13. 【請求項13】 代用品は脂肪代用品である請求項12に記載の使用。
  14. 【請求項14】 水不溶性線状α−1,4−D−グルカンに基づいた薬剤と
    しての耐性デンプン。
  15. 【請求項15】 薬剤は胃腸組成物である請求項14に記載の耐性デンプン
  16. 【請求項16】 水不溶性線状α−1,4−D−グルカンに基づいた耐性デ
    ンプンのある量を含む製薬または動物用医薬組成物。
  17. 【請求項17】 さらに更なる機能性添加物を含む請求項16に記載の組成
    物。
  18. 【請求項18】 機能性添加物は食品添加物または飼料添加物、特に、例え
    ばビフィド細菌などのプロバイオティックである請求項17に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 機能性添加物は薬用化合物、特に治療用薬剤である請求項
    17または18のいずれかに記載の化合物。
  20. 【請求項20】 胃腸障害の治療および/または予防用の薬剤を製造するた
    めの水不溶性線状α−1,4−D−グルカンに基づいた耐性デンプンの使用。
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