JPH10178553A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スムージング処理を行わない画像領域ではシ
フトレジスタ内の画像データを所定画素移動させること
により、画像データ全般に渡って高速にスムージング処
理を行うことを可能とした画像処理装置及び画像処理方
法を提供する。 【解決手段】 格納された画像データを記憶素子上に展
開する画像ＦＩＬＯ１０４と、展開画像データに含まれ
る画像パターンと所定画像パターンとを比較するパター
ンマッチング用ルックアップテーブル１０７と、格納画
像データの第１の所定領域に所定画像パターンが含まれ
るか否かを監視するデータ監視用ウィンドウ１０５と、
画像データに含まれる画像パターンと所定画像パターン
とが一致する場合は画像データの第２の所定領域に画像
処理を行い、画像データの第１の所定領域に所定の画像
パターンが含まれない場合は画像処理を行わないアドレ
スコントローラ１０２とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置及び
画像処理方法に係り、更に詳しくは、入力された画像に
スムージング処理を行なう場合に好適な画像処理装置及
び画像処理方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、プリンタ等の画像処理装置
は、文字を拡大した場合に線等に見られるジャギー（ジ
グザグ状態）ができるだけ発生しないように平滑化する
スムージング処理機能を備えている。従来の画像処理装
置におけるスムージング処理においては、全ての画像領
域に対してスキャンを実現するために、シフトレジスタ
上にデータを展開し、パターンマッチングによりデータ
の変換を行っている。

【０００３】従来の画像処理装置のスムージング処理回
路は、例えば図５に示すような構成となっている。該ス
ムージング処理回路は、セレクタ（或いはＯＲ素子）５
０１と、ルックアップテーブル（ＬＵＴ）５０２と、Ｄ
−ＦＦ（Ｄフリップフロップ）等の遅延素子５０３、５
０４と、画像情報を記憶した画像メモリ（ＢＩＴ ＭＡ
Ｐ ＭＥＭＯＲＹ）５０５と、アドレスコントローラ
（ＡＤＤＲＥＳ ＣＯＮＴＲＯＬＥＲ）５０６とを備え
ている。この場合、遅延素子はルックアップテーブル５
０２により参照される数だけ必要となる。図中５０７、
５０８はルックアップテーブル５０２における入力及び
出力を示している。

【０００４】上記構成を有するスムージング処理回路の
動作を説明すると、アドレスコントローラ５０６から画
像が蓄積されている画像メモリ５０５にアドレスが渡さ
れると、所定の画像データが遅延素子５０３に入力され
る。入力されたデータは一単位毎に後段の遅延素子へ移
動し、最終段の遅延素子５０４まで伝搬される。図示し
た途中の遅延素子の出力はルックアップテーブル５０２
へ入力される。

【０００５】スムージング処理においては、ルックアッ
プテーブル５０２により、或る特徴を有する入力画像に
対して出力が発生し、伝搬途中の画像データにデータ変
更を行う。そして、最終段の遅延素子５０４の出力は画
像メモリ５０５まで戻され、該画像メモリ５０５に書き
込まれる。例えば、ルックアップテーブル５０２に図４
に示すような入力データが入力され、出力データが得ら
れた場合、シフトレジスタ上のイメージデータの合成結
果は、図４に示す「合成結果」のようになり、ジグザグ
状の画像が改善される。

【０００６】上記のように、従来の画像処理装置におい
ては、上記図５に示した構成のスムージング処理回路で
スムージング処理を行うことにより、２値画像に対する
スムージング効果を得られ、原画像が低解像度の画像の
場合においても、視覚的に有害なジャギーの発生を抑制
し、高画質の画像が得られる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術においては下記のような問題があった。即
ち、近年はプリンタ等の画像出力機器の処理速度が増大
する一方であるが、上述した従来のスムージング処理方
法においては、画像データ全体をスキャンする必要があ
るため、シフトレジスタにより一画素ずつずらしなが
ら、ルックアップテーブルによるパターンマッチングを
行う必要があった。この結果、スムージング処理に時間
がかかるという問題があった。

【０００８】本発明は、上述した点に鑑みなされたもの
であり、スムージング処理を行わない画像領域ではシフ
トレジスタ内の画像データを所定画素移動させることに
より、画像データ全般に渡って高速にスムージング処理
を行うことを可能とした画像処理装置及び画像処理方法
を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１の発明は、入力された画像データを格納
し、該格納された画像データに基づき画像処理を行う画
像処理装置において、前記格納された画像データを記憶
素子上に展開する展開手段と、該展開手段により展開さ
れた画像データに含まれる画像パターンと所定の画像パ
ターンとを比較する比較手段と、前記格納された画像デ
ータの第１の所定領域に所定の画像パターンが含まれる
か否かを監視する監視手段と、前記比較手段により画像
データに含まれる画像パターンと所定の画像パターンと
が一致すると判断された場合は画像データの第２の所定
領域に画像処理を行い、前記監視手段により画像データ
の第１の所定領域に所定の画像パターンが含まれないと
判断された場合は画像処理を行わない画像処理手段とを
具備することを特徴とする。

【００１０】上記目的を達成するため、請求項２の発明
は、請求項１記載の画像処理装置において、前記画像処
理手段は、前記監視手段により画像データの第１の所定
領域に所定の画像パターンが含まれないと判断された場
合は前記格納された画像データに書き込みを行わないこ
とを特徴とする。

【００１１】上記目的を達成するため、請求項３の発明
は、請求項１又は２記載の画像処理装置において、前記
画像処理は、スムージング処理であると共に、前記画像
処理手段は、前記監視手段により画像データの第１の所
定領域に所定の画像パターンが含まれないと判断された
場合は前記スムージング処理を行わず、前記展開手段
は、画像データを前記第１及び第２の所定領域を高速に
移動させることを特徴とする。

【００１２】上記目的を達成するため、請求項４の発明
は、請求項３記載の画像処理装置において、前記展開手
段は、バレルシフタであることを特徴とする。

【００１３】上記目的を達成するため、請求項５の発明
は、入力された画像データを格納し、該格納された画像
データに基づき画像処理を行う画像処理方法において、
前記格納された画像データを記憶素子上に展開する展開
ステップと、該展開ステップで展開された画像データに
含まれる画像パターンと所定の画像パターンとを比較す
る比較ステップと、前記格納された画像データの第１の
所定領域に所定の画像パターンが含まれるか否かを監視
する監視ステップと、前記比較手ステップで画像データ
に含まれる画像パターンと所定の画像パターンとが一致
すると判断された場合は画像データの第２の所定領域に
画像処理を行い、前記監視ステップで画像データの第１
の所定領域に所定の画像パターンが含まれないと判断さ
れた場合は画像処理を行わない画像処理ステップとを有
することを特徴とする。

【００１４】上記目的を達成するため、請求項６の発明
は、請求項５記載の画像処理方法において、前記画像処
理ステップでは、前記監視ステップで画像データの第１
の所定領域に所定の画像パターンが含まれないと判断さ
れた場合は前記格納された画像データに書き込みを行わ
ないことを特徴とする。

【００１５】上記目的を達成するため、請求項７の発明
は、請求項５又は６記載の画像処理方法において、前記
画像処理は、スムージング処理であると共に、前記画像
処理ステップでは、前記監視ステップで画像データの第
１の所定領域に所定の画像パターンが含まれないと判断
された場合は前記スムージング処理を行わず、前記展開
ステップでは、画像データを前記第１及び第２の所定領
域を高速に移動させることを特徴とする。

【００１６】上記目的を達成するため、請求項８の発明
は、請求項７記載の画像処理方法において、前記展開ス
テップでは、バレルシフタにより画像データを前記第１
及び第２の所定領域を高速に移動させることを特徴とす
る。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。

【００１８】先ず、本実施の形態に係る画像処理装置の
要部の構成を図１に基づき説明する。画像処理装置は、
画像バッファ１０１と、アドレスコントローラ１０２
と、データラッチ装置１０３と、バイト単位でシフトで
きる画像ＦＩＬＯ１０４と、データ監視用ウィンドウ１
０５と、パターンマッチング用ウィンドウ１０６と、パ
ターンマッチング用ルックアップテーブル１０７と、デ
ータ監視用ルックアップテーブル１０８とを備える構成
となっている。

【００１９】上記各部の構成を詳述すると、画像バッフ
ァ１０１には、データ入力装置（図示略）から画像デー
タが入力され格納される。アドレスコントローラ１０２
は、画像バッファ１０１に対する画像データの読み出し
／書き込みに対して、後述する所定の適切なアドレスを
生成する。データラッチ装置１０３は、画像バッファ１
０１から読み出された画像データを保持する。画像ＦＩ
ＬＯ１０４には、データラッチ装置１０３に保持された
画像データが１画素（Ｐixel）毎に入力される。画像Ｆ
ＩＬＯ１０４の各画素の出力は、バレルシフタ（図３参
照）に入力されデータ監視用ウィンドウ１０５から得ら
れるデータに対してのシフト量が決定され、任意の画素
数だけシフトされていく。

【００２０】データ監視用ウィンドウ１０５は、画像バ
ッファ１０１から読み出された画像データをデータ監視
用ルックアップテーブル１０８に入力したり、スムージ
ング処理を行わないパターンを検知する等の機能を有す
る。パターンマッチング用ウィンドウ１０６は、後述す
る如くスムージングを行わない領域では高速に移動され
るようになっている。この場合、画像バッファ１０１の
ある領域の出力がパターンマッチング用ウィンドウ１０
６となっており、更にデータ監視用ウィンドウ１０５と
して出力されている。

【００２１】パターンマッチング用ルックアップテーブ
ル１０７には、画像ＦＩＬＯ１０４のある領域（パター
ンマッチング用ウィンドウ１０６）の出力が入力され、
所定の特徴を有する画像データが入力された場合のみ、
当該パターンマッチング用ルックアップテーブル１０７
からのデータ出力が行われる。データ監視用ルックアッ
プテーブル１０８には、画像バッファ１０１から読み出
された画像データがデータ監視用ウィンドウ１０５によ
り入力される。

【００２２】次に、上記の如く構成してなる本実施の形
態に係る画像処理装置の特徴について詳細に説明する。

【００２３】通常、ホストコンピュータは、画像処理を
行っている画像、文書等のドキュメントを画像処理装置
（プリンタ）に出力する場合、出力対象の画像処理装置
に適合させるために、自然画像等に対しては誤差拡散、
ＣＧ（コンピュータグラフィック）画像に対してはディ
ザ（白と黒を組み合わせ中間階調を表現する手法）、等
の処理を行い、文書に対してはフォントデータベースか
ら出力対象の画像処理装置に合致した解像度のデータを
出力する制御を行っている。

【００２４】しかし、近年では、要求される解像度の向
上に伴いデータ処理量が増大するため、データ処理量の
増大が処理速度の低下の原因ともなっている。そこで、
処理速度の低下を解決すべく、例えばホストコンピュー
タでは低解像度で処理し、画像処理装置側で超解像度処
理を行っている。具体的には、出力対象の画像処理装置
における解像度を例えば１２００dpi（dot per inch）
×６００dpi、ホストコンピュータにおける処理解像度
を例えば３００dpi単位で処理する。

【００２５】図２は本実施の形態に係る画像処理装置に
おける画像バッファ（印字バッファ）の概念を示す図で
ある。図示例では、印字ヘッドによる印刷幅をバンド
（ＢＡＮＤ）として管理するため、バンド内が幾つかの
サブバンド（Ｓub−ＢＡＮＤ）に分割され管理されてい
る。同図に示すために１つのサブバンドはメモリアクセ
スが容易となるように１ワード＝８ビット（bit）で構
成され、１ビット＝１画素として表現するために１サブ
バンドは８画素の幅を有する。

【００２６】以下、本実施の形態に係る画像処理装置に
おけるスムージング処理について説明する。

【００２７】画像処理装置のアドレスコントローラ１０
２（図１参照）は、画像バッファ１０１の先頭アドレス
である“０”を出力し、画像バッファ１０１から画像デ
ータを読み出す。画像バッファ１０１から読み出された
データは、高さが１サブバンドとなる画素データであ
り、データラッチ装置１０３に入力され保持される。デ
ータラッチ装置１０３に保持されたデータについてはス
ムージングの単位である２サブバンド分の幅を読み込む
ため、アドレスコントローラ１０２は、画像バッファ１
０１の次のアドレス単位である“４”を出力し、再び画
像データを画像バッファ１０１から読み出す。

【００２８】この時、２サブバンド分の画像データは、
データ監視用ウィンドウ１０５によりデータ監視用ルッ
クアップテーブル１０８に入力され、後述するスムージ
ング用ＬＵＴに無いパターンが検知された場合は、その
周囲４Ｐixel幅分はスムージングされないため、アドレ
スコントローラ１０２にアドレスインターバル×４アド
レスをインクリメントさせる。これにより、スムージン
グを行う処理速度が向上する。

【００２９】他方、データ監視によりスムージング用Ｌ
ＵＴに無いパターンが検知されない場合は、アドレスコ
ントローラ１０２は、画像バッファ１０１のアドレス
“５０”を出力する。そして、当該アドレス“５０”に
従って読み込まれた画像データは、画像ＦＩＬＯ１０４
へ転送される。

【００３０】上記のようにして順次読み込まれた画像デ
ータを画像ＦＩＬＯ１０４へ転送し、アドレス“Ｆ４”
のデータ目で画像ＦＩＬＯ１０４に来ると、所定単位の
印刷イメージが画像ＦＩＬＯ１０４上に展開される。

【００３１】一部のバレルシフタの出力については、上
述したパターンマッチング用にウィンドウ（パターンマ
ッチング用ウィンドウ１０６）が有り、当該パターンマ
ッチング用ウィンドウ１０６を介してパターンマッチン
グ用ルックアップテーブル１０７を参照している。本実
施の形態に係るバレルシフタには４×４ｎウィンドウが
有り、バレルシフタ上のデータについて常時マッチング
をとっている。

【００３２】図４は本実施の形態に係るルックアップテ
ーブルによるスムージング効果の例を示す図である。図
中、４×４の領域がルックアップテーブルでマッチング
をとる領域であり、黒い領域が印字領域、白い領域が印
字を行わない領域である。４×４の領域において図示の
パターンが発生した場合にのみルックアップテーブルよ
り出力が生じ、バレルシフタ上のデータとＯＲ（論理
和）をとることにより、画像データが合成される。

【００３３】即ち、本実施の形態に係る画像処理装置に
おいては、図４に示す画像データを含む画像データに対
して入力データを監視し、図３に示すバレルシフタを使
用することにより、スムージング処理を行う領域におい
ては１画素ずつシフトすることでスムージング処理を行
う。スムージング処理を行わないパターンがデータ監視
用ウィンドウ１０５により検知された場合は、バレルシ
フタはシフト量を増加させ、画像データを高速にパター
ンマッチング用ウィンドウ１０６を移動させることによ
り、高速にスムージングを行うことができる。

【００３４】上述したように、本実施の形態によれば、
画像処理装置は、格納された画像データを記憶素子上に
展開し、展開された画像データに含まれる画像パターン
と所定の画像パターンとを比較する比較し、格納された
画像データの第１の所定領域に所定の画像パターンが含
まれるか否かを監視する監視し、画像データに含まれる
画像パターンと所定の画像パターンとが一致すると判断
された場合は画像データの第２の所定領域に画像処理を
行い、画像データの第１の所定領域に所定の画像パター
ンが含まれないと判断された場合は画像処理を行わない
機能を有するため、即ち、読み込んだ画像データをバレ
ルシフタ上に展開して入力データを監視し、スムージン
グ処理を行わない領域では画像データを高速にパターン
マッチング用ウィンドウ１０６を移動させるため、スム
ージング処理における処理速度を短縮することができ
る。

【００３５】これにより、画像データ全般に渡って高速
にスムージング処理を行うことができるため、従来の如
く、画像データ全体をスキャンする必要上から、シフト
レジスタにより１画素ずつずらしながらパターンマッチ
ングを行うためにスムージング処理に時間がかかるとい
う不具合を解消することができる。

【００３６】また、上述した処理は印字装置等の画像処
理装置で行うのではなく、該画像処理装置が接続された
ホストコンピュータ側で上記と同様の処理を行うことに
よっても、所定領域内の画像に対してスムージング処理
を行うことができる。

【００３７】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、１つの機器からなる装置に適用
してもよい。前述した実施形態の機能を実現するソフト
ウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、シス
テム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコ
ンピュータ（またはＣＰＵやＭＰＵ）が記憶媒体に格納
されたプログラムコードを読み出し実行することによっ
ても、達成されることは言うまでもない。

【００３８】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。

【００３９】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ
−Ｒ、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ＲＯＭな
どを用いることができる。

【００４０】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているＯＳなどが実
際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前
述した実施形態の機能が実現される場合も含まれること
は言うまでもない。

【００４１】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
ＣＰＵなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。

【００４２】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
よれば、入力された画像データを格納し、該格納された
画像データに基づき画像処理を行う画像処理装置におい
て、前記格納された画像データを記憶素子上に展開する
展開手段と、該展開手段により展開された画像データに
含まれる画像パターンと所定の画像パターンとを比較す
る比較手段と、前記格納された画像データの第１の所定
領域に所定の画像パターンが含まれるか否かを監視する
監視手段と、前記比較手段により画像データに含まれる
画像パターンと所定の画像パターンとが一致すると判断
された場合は画像データの第２の所定領域に画像処理を
行い、前記監視手段により画像データの第１の所定領域
に所定の画像パターンが含まれないと判断された場合は
画像処理を行わない画像処理手段とを具備しているた
め、画像データに含まれるパターンに基づいて、対応す
る所定領域に対して画像処理を実施することが可能とな
り、画像データ全般に渡って高速に画像処理を行うこと
ができる。これにより、従来の如く、画像データ全体を
スキャンする必要上から、シフトレジスタにより１画素
ずつずらしながらパターンマッチングを行うために画像
処理に時間がかかるという不具合を解消することができ
る。

【００４３】請求項２の発明によれば、請求項１記載の
画像処理装置において、前記画像処理手段は、前記監視
手段により画像データの第１の所定領域に所定の画像パ
ターンが含まれないと判断された場合は前記格納された
画像データに書き込みを行わないため、請求項１の発明
と同様の効果を奏することができる。

【００４４】請求項３の発明によれば、請求項１又は２
記載の画像処理装置において、前記画像処理は、スムー
ジング処理であると共に、前記画像処理手段は、前記監
視手段により画像データの第１の所定領域に所定の画像
パターンが含まれないと判断された場合は前記スムージ
ング処理を行わず、前記展開手段は、画像データを前記
第１及び第２の所定領域を高速に移動させるため、画像
データに含まれるパターンに基づいて、対応する所定領
域に対して画像処理を実施することが可能となり、画像
データ全般に渡って高速にスムージング処理を行うこと
ができる。これにより、従来の如く、画像データ全体を
スキャンする必要上から、シフトレジスタにより１画素
ずつずらしながらパターンマッチングを行うためにスム
ージング処理に時間がかかるという不具合を解消するこ
とができる。

【００４５】請求項４の発明によれば、請求項３記載の
画像処理装置において、前記展開手段は、バレルシフタ
であるため、請求項３の発明と同様の効果を奏すること
ができる。

【００４６】請求項５の発明によれば、入力された画像
データを格納し、該格納された画像データに基づき画像
処理を行う画像処理方法において、前記格納された画像
データを記憶素子上に展開する展開ステップと、該展開
ステップで展開された画像データに含まれる画像パター
ンと所定の画像パターンとを比較する比較ステップと、
前記格納された画像データの第１の所定領域に所定の画
像パターンが含まれるか否かを監視する監視ステップ
と、前記比較手ステップで画像データに含まれる画像パ
ターンと所定の画像パターンとが一致すると判断された
場合は画像データの第２の所定領域に画像処理を行い、
前記監視ステップで画像データの第１の所定領域に所定
の画像パターンが含まれないと判断された場合は画像処
理を行わない画像処理ステップとを有するため、画像デ
ータに含まれるパターンに基づいて、対応する所定領域
に対して画像処理を実施することが可能となり、画像デ
ータ全般に渡って高速に画像処理を行うことができる。
これにより、従来の如く、画像データ全体をスキャンす
る必要上から、シフトレジスタにより１画素ずつずらし
ながらパターンマッチングを行うために画像処理に時間
がかかるという不具合を解消することができる。

【００４７】上記目的を達成するため、請求項６の発明
は、請求項５記載の画像処理方法において、前記画像処
理ステップでは、前記監視ステップで画像データの第１
の所定領域に所定の画像パターンが含まれないと判断さ
れた場合は前記格納された画像データに書き込みを行わ
ないため、請求項５の発明と同様の効果を奏することが
できる。

【００４８】上記目的を達成するため、請求項７の発明
は、請求項５又は６記載の画像処理方法において、前記
画像処理は、スムージング処理であると共に、前記画像
処理ステップでは、前記監視ステップで画像データの第
１の所定領域に所定の画像パターンが含まれないと判断
された場合は前記スムージング処理を行わず、前記展開
ステップでは、画像データを前記第１及び第２の所定領
域を高速に移動させるため、画像データに含まれるパタ
ーンに基づいて、対応する所定領域に対して画像処理を
実施することが可能となり、画像データ全般に渡って高
速にスムージング処理を行うことができる。これによ
り、従来の如く、画像データ全体をスキャンする必要上
から、シフトレジスタにより１画素ずつずらしながらパ
ターンマッチングを行うためにスムージング処理に時間
がかかるという不具合を解消することができる。

【００４９】請求項８の発明によれば、請求項７記載の
画像処理方法において、前記展開ステップでは、バレル
シフタにより画像データを前記第１及び第２の所定領域
を高速に移動させるため、請求項７の発明と同様の効果
を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係る画像処理装置の要部
の構成を示すブロック図である。

【図２】本発明の実施の形態に係る画像処理装置の画像
バッファの構成を示す説明図である。

【図３】本発明の実施の形態に係る画像処理装置のバレ
ルシフタの構成を示す説明図である。

【図４】本発明の実施の形態に係る画像処理装置のルッ
クアップテーブルによるスムージング効果の例を示す説
明図である。

【図５】従来例に係る画像処理装置のスムージング処理
回路の構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１０１ 画像バッファ １０２ アドレスコントローラ １０３ データラッチ装置 １０４ 画像ＦＩＬＯ １０５ データ監視用ウィンドウ １０６ パターンマッチング用ウィンドウ １０７ パターンマッチング用ルックアップテーブル １０８ データ監視用ルックアップテーブル

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力された画像データを格納し、該格納
   された画像データに基づき画像処理を行う画像処理装置
   において、 前記格納された画像データを記憶素子上に展開する展開
   手段と、該展開手段により展開された画像データに含ま
   れる画像パターンと所定の画像パターンとを比較する比
   較手段と、前記格納された画像データの第１の所定領域
   に所定の画像パターンが含まれるか否かを監視する監視
   手段と、前記比較手段により画像データに含まれる画像
   パターンと所定の画像パターンとが一致すると判断され
   た場合は画像データの第２の所定領域に画像処理を行
   い、前記監視手段により画像データの第１の所定領域に
   所定の画像パターンが含まれないと判断された場合は画
   像処理を行わない画像処理手段とを具備することを特徴
   とする画像処理装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載の画像処理装置において、
   前記画像処理手段は、前記監視手段により画像データの
   第１の所定領域に所定の画像パターンが含まれないと判
   断された場合は前記格納された画像データに書き込みを
   行わないことを特徴とする画像処理装置。
3. 【請求項３】 請求項１又は２記載の画像処理装置にお
   いて、前記画像処理は、スムージング処理であると共
   に、前記画像処理手段は、前記監視手段により画像デー
   タの第１の所定領域に所定の画像パターンが含まれない
   と判断された場合は前記スムージング処理を行わず、前
   記展開手段は、画像データを前記第１及び第２の所定領
   域を高速に移動させることを特徴とする画像処理装置。
4. 【請求項４】 請求項３記載の画像処理装置において、
   前記展開手段は、バレルシフタであることを特徴とする
   画像処理装置。
5. 【請求項５】 入力された画像データを格納し、該格納
   された画像データに基づき画像処理を行う画像処理方法
   において、 前記格納された画像データを記憶素子上に展開する展開
   ステップと、該展開ステップで展開された画像データに
   含まれる画像パターンと所定の画像パターンとを比較す
   る比較ステップと、前記格納された画像データの第１の
   所定領域に所定の画像パターンが含まれるか否かを監視
   する監視ステップと、前記比較手ステップで画像データ
   に含まれる画像パターンと所定の画像パターンとが一致
   すると判断された場合は画像データの第２の所定領域に
   画像処理を行い、前記監視ステップで画像データの第１
   の所定領域に所定の画像パターンが含まれないと判断さ
   れた場合は画像処理を行わない画像処理ステップとを有
   することを特徴とする画像処理方法。
6. 【請求項６】 請求項５記載の画像処理方法において、
   前記画像処理ステップでは、前記監視ステップで画像デ
   ータの第１の所定領域に所定の画像パターンが含まれな
   いと判断された場合は前記格納された画像データに書き
   込みを行わないことを特徴とする画像処理方法。
7. 【請求項７】 請求項５又は６記載の画像処理方法にお
   いて、前記画像処理は、スムージング処理であると共
   に、前記画像処理ステップでは、前記監視ステップで画
   像データの第１の所定領域に所定の画像パターンが含ま
   れないと判断された場合は前記スムージング処理を行わ
   ず、前記展開ステップでは、画像データを前記第１及び
   第２の所定領域を高速に移動させることを特徴とする画
   像処理方法。
8. 【請求項８】 請求項７記載の画像処理方法において、
   前記展開ステップでは、バレルシフタにより画像データ
   を前記第１及び第２の所定領域を高速に移動させること
   を特徴とする画像処理方法。