JPH10178240A - 外部共振器型波長可変半導体レーザ光源 - Google Patents

外部共振器型波長可変半導体レーザ光源

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JPH10178240A
JPH10178240A JP8338523A JP33852396A JPH10178240A JP H10178240 A JPH10178240 A JP H10178240A JP 8338523 A JP8338523 A JP 8338523A JP 33852396 A JP33852396 A JP 33852396A JP H10178240 A JPH10178240 A JP H10178240A
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    • H01S5/143Littman-Metcalf configuration, e.g. laser - grating - mirror

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部共振器型波長可変LD光源において、L
D駆動電流変化による発振波長の変化と、光源部全体の
温度変化による発振波長の変化及び機構的要因による設
定波長と実際の発振波長のずれによる誤差を補正し、L
D駆動電流や使用温度が変化しても波長再現性0.001[n
m]を保証する。 【解決手段】 LD部4、回折格子2、サインバー機構
3,11、平行移動機構12、駆動部14及び位置検出
手段13からなる波長可変LD光源部19全体の温度を
検出する光源部全体温度検出手段25と、LD駆動電流
の変化、波長可変LD光源部19全体の温度変化、駆動
部14のエンコーダ出力値の変化に対する波長可変LD
光源部19の発振波長の変化をそれぞれ記憶する記憶部
26と、この記憶部26に記憶された発振波長の変化に
基づいて波長可変LD光源部19の発振波長の変化を補
正する発振波長変化補正手段15と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光コヒーレント通
信・計測技術分野で使用する外部共振器型波長可変半導
体レーザ光源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光コヒーレント通信・計測技術におい
て、広範囲で波長を可変できて狭スペクトル線幅かつ設
定波長確度の良い単一モード発振の半導体レーザ(以
下、LDとする)光源が必要とされている。このような
光源の仕様としては、可変幅100[nm]、波長設定分解能
0.001[nm]、波長再現性0.001[nm]で、定光出力動作がで
きるものが市場で求められている。上記のような広範囲
で波長を可変できる単一モード発振のLD光源として
は、一般的には、回折格子等を使用した外部共振器型の
LD光源が挙げられる。以下に、回折格子を用いた外部
共振器型LD光源の発振波長動作を簡単に説明する。
【0003】まず、LD光源の発振波長は、下記の式
(1)、(2)の関係で与えられ、ミラー損失が小さいブ
ラッグ波長λb 近傍の共振波長λM で発振する。 λM=2×n×L/M ・・・(1) λb=2×d×sin(θ)/m ・・・(2) λM :外部共振器内の共振波長 M :外部共振器内の縦モート゛数(整数) L :外部共振器長 n :外部共振器の屈折率 λb :フ゛ラック゛波長 d :回折格子の溝間隔(格子定数) θ :回折格子への入射角(Littrow配置) m :回折格子の反射光次数(通常 m=1)
【0004】そのため、回折格子を使用したLD光源
は、ブラッグ波長λb を可変することで、Mを変化させ
て発振波長λM を可変できる。すなわち、回折格子への
入射角θを変化させることで、モードホップしながらも
広範囲に波長を可変できる。モードホップしないで連続
的に波長を可変するためには、回折格子への入射角θに
対応して縦モード数Mを常に一定にするように外部共振
器長Lを変化させればよい。このための手段としては、
例えば、サインバー機構が採用されている。以下に、そ
の原理を図9を用いて簡単に説明する。
【0005】この図9において、LD1と回折格子2と
はファブリペロー共振器を構成し、前記式(1)の発振
波長λMは以下のようになる。 λM=2×n×L/M =2×LA×sin(θ)/M ・・・(3) LA :アーム(サインバー)長 よって、この式(3)及び前記式(2)より、λMとλb
の波長ズレは、 λM−λb=2×sin(θ)×{(LA/M)−(d/m)} ・・・(4) となる。そこで、条件(LA /M)=(d/m)を満た
すように光源を設計することによって、回折格子2の回
転角度θにかかわりなく波長ズレを常にゼロにすること
ができる。従って、モードホップがなく連続的に波長を
可変できる。
【0006】図10は従来の外部共振器型波長可変LD
光源の構成例である。まず、LD部4は、図11のよう
に、片端面に無反射膜(以下、ARコートとする)1a
が施されたファブリペロ型LD1とレンズ5,6及び光
アイソレータ7で構成されている。さらに、LD部4に
は、温度検出素子8、ペルチェ素子9が取り付けられ、
温度調整回路(以下、ATC回路とする)10によって
温度制御されている。ここで、LD1のARコート1a
端面側からの出射光は、レンズ5によって平行光に変換
される。このレンズ5としては、好ましくは、波面収差
が小さい非球面レンズや組み合わせレンズが使用され
る。なお、ARコート1aが施されていないLD端面1
bと、外部反射鏡としての回折格子2とで外部共振器が
形成されている。また、回折格子2は回転機構11及び
アーム(サインバー)3の一端に取り付けられており、
アーム3の他端は平行移動機構12の端面に当接してい
る。この平行移動機構12にはLD部4が固定されてお
り、さらに、平行移動機構12は矢印X方向へ平行移動
できるようになっていて、この平行移動機構12の近傍
には位置検出手段としてのスイッチ13が設けられてい
る。
【0007】そして、駆動部であるモータ部14は、モ
ータとエンコーダで構成され、制御部15からのパルス
でモータが駆動する。以上において、前記LD部4、回
折格子2、回転機構11、アーム3、平行移動機構1
2、スイッチ13及びモータ部14は光学系ベース台1
6上に搭載されている。なお、前記LD1は、LD駆動
回路17からのLD駆動電流ILDで駆動する。また、ビ
ームスプリッタ18は、波長可変LD光源部19より出
射される出力光PO の一部を出力光PO1として透過させ
るとともに、出力光POの残りの一部を反射光PO2とし
て反射させる光学デバイスである。さらに、PD部20
は、反射光PO2を受光し、電圧値V(PO2)に変換し
て、LD駆動回路17に出力している。また、PD部2
0からの電圧値V(PO2)をLD駆動回路17にフィー
ドバックし、LD駆動電流ILDを制御することで、定光
出力動作を実現している。逆に、定光出力動作を行わな
い場合には、制御部15からの信号ISET によって、L
D駆動電流ILDを制御することも可能である。
【0008】次に、図10における波長設定方法につい
て述べる。まず、装置各部に電源が供給されると、制御
部15からパルスが出力され、モータ部14のモータが
駆動し、平行移動機構12を平行移動させ、アーム3を
介して回転機構11を回転する。そして、平行移動機構
12がある位置に到達するとスイッチ13がONされ、
このスイッチ13がONされる位置を原点位置とする。
このスイッチ13はONされると、制御部15に原点検
出信号SG を出力し、制御部15はこの原点検出信号S
Gを認識するとパルスの出力を停止し、モータを停止さ
せると同時に、リセット信号Re を出力し、モータ部1
4のエンコーダをリセットする。このときの発振波長を
波長計で測定し、測定値λ0 を原点波長λ0 とする。こ
れ以降は原点位置で波長λ0 が設定されることになる。
【0009】そして、波長を可変する場合は、λ0 を基
準にして相対的に可変していく。すなわち、制御部15
は、設定された波長λSET (以下、設定波長とする)と
原点波長λ0 の差分を演算し、平行移動機構12を設定
波長λSET になる位置まで移動させるパルスをモータ部
14のモータに出力する。また、モータ部14のエンコ
ーダは、モータがどれだけ平行移動機構12を移動させ
たかを常に制御部15に、Sとして出力し、これによっ
て制御部15は、現在の設定波長を認識することができ
る。また、図10では、前述したサインバー機構を採用
しており、平行移動機構12を矢印Xの方向に平行移動
することで、回折格子2の回転角度θを変化させ、同時
に前記式(3)からもわかるように、θの変化に対応し
て外部共振器長Lを調整して、モードホップのない連続
的な波長可変を実現している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の外部共
振器型波長可変LD光源では、以下に示す原因により発
振波長が変化し、波長再現性が劣化する。ここで、波長
再現性の劣化の原因となる誤差ΔλMAは、 ΔλMA=ΔλM(TO)+ΔλM(ILD)+ΔλM(S) ・・・(5) ΔλM(TO):光源部全体の温度変化に伴う熱膨張によ
る発振波長変化 ΔλM(ILD):LD駆動電流変化に伴う発振波長変化 ΔλM(S):機構的要因による設定波長(エンコーダ
の出力値)と実際の発振波長のずれ となる。
【0011】まず、一つ目の誤差の原因は、前記式
(5)のΔλM(TO)で表されるもので、従来の波長可
変LD光源では、波長確度及び波長再現性は一定温度
(例えば、25[℃])でのみ保証しており、光源部全体の
温度変化に伴う熱膨張及び屈折率変化により、前記式
(1)のn及びLが変化し、発振波長λM が変化する。
外部共振器長変化量をΔ(n×L)とすると、前記式
(1)よりΔλM (TO)は、 ΔλM(TO)={λM/(n×L)}×Δ(n×L) ・・・(6) となる。ここで、図10の波長可変LD光源部19は、
低熱膨張率のインバー材を中心とする機械部品で構成さ
れるが、モータ部14のモータ、回折格子2、レンズ
5,6、LD1等は、ステンレス、ガラス、石英等の部
品で設計される。上記の部品を用いて波長可変LD光源
部19を設計した場合に外部共振器の屈折率変化を含む
熱膨張率をおよそ5×10-6とし、前記式(1)のn×
L=30[mm]とすると、n×Lは0.15(μm /℃)の割合
で変化する。この光源を温度範囲25±5(℃)で使用
するならば、Δ(n×L)≒1.5[μm]である。よって、
λM =1550[nm]とすると、前記式(6)より、ΔλM
(TO)≒0.07[nm]波長が変化する。
【0012】そして、誤差の原因の二つ目は、前記式
(5)のΔλM (ILD)で、LD駆動電流変化によるも
のである。ここで、LD駆動電流変化に対する発振波長
の変化率をdλM/dILD、LD駆動電流変化量をΔI
LDとした場合、ΔλM (ILD)は以下のようになる。 ΔλM(ILD)=(dλM/dILD)×ΔILD ・・・(7) LD駆動電流変化に対する発振波長の変化率の具体的な
値として、例えば、DFBレーザの実測値で、レーザ単
体としては、dλM /dILD≒2[pm/mA]という値が得
られた。ここで、前記式(1)は詳しく書くと、図12
より、 λM=2×(n0×L0+nLD×LLD)/M ・・・(8) n0 :空気の屈折率(=1) nLD :LDの屈折率 L0 :図12のL−LLDLD :LDの物理長 となる。
【0013】よって、前述したレーザ単体としてのdλ
M/dILDを外部共振器型LD光源として考えた場合に
は、LLD=300[μm]、nLD=3.54、L=30[mm]、n0
1、λM=1550[nm]とすると、前記式(1)及び前記式
(8)より、dλM/dILD≒0.07[pm/mA]となる。今、
LD駆動電流が一定で、発振波長を100[nm]可変した
とすると、光出力P0 は、例えば、波長により、図13
のように、4[mW]から1[mW]程度変化してしまう。これ
を光出力一定にしようとすると、LD駆動電流を、図1
4のように変化させる必要がある。PO とILDの関係
は、図15のようになっており、 ΔPO/ΔILD≒0.1[mW/mA] ・・・(9) ΔPO :光出力変化 であるので、ΔPO ≒3[mW]より、ΔILD≒30[mA]とな
る。よって、前記式(7)より、ΔλM(ILD)≒2[pm]
波長が変化する。
【0014】さらに、誤差の原因の三つ目としては、前
記式(5)のΔλM (S)で、図10のような構成にお
いて、モータ部14のモータにより平行移動機構12及
び回転機構11を微動させて発振波長を可変する場合、
機構的要因により生じるものである。理論的に言えば、
図16の点線のように、モータ部14のエンコーダの出
力値に対応する設定波長λSET と実際の発振波長は1対
1の割合で比例するが、実際は、図16の実線のように
誤差が生じる。
【0015】上記三つの誤差により波長再現性が劣化す
るが、波長確度の劣化を問題とした場合には、上記三つ
の誤差に加えて、電源投入時に原点となる波長λ0 の誤
差も考える必要がある。このλ0 に関しては機構的要因
で、前記式(1)の外部共振器長Lにランダムな誤差が
生じてしまう。ここで、外部共振器長変化量をΔL、原
点波長誤差をΔλ0 とすると、前記式(1)より、 Δλ0 =(λ0/L)×ΔL ・・・(10) となる。λ0 =1550[nm]、L=30[mm]、ランダムな誤差
をΔL=1[μm]とすれば、この式(10)より、Δλ0
0.05[nm]となる。この場合は、全ての発振波長λM で約
0.05[nm]の誤差が生じる。しかし、この誤差は再現性が
ないので、仮に補正するとしたら、電源投入時に毎回原
点波長λ0 を波長計で測定し直す必要がある。これを行
えば、波長確度の誤差も補正できるが、しかし、光源が
大型になり、また、コストもかかるので、現実的ではな
い。
【0016】そこで、本発明は、定光出力動作、あるい
はLD駆動電流可変が可能で、LD駆動電流や使用温度
が変化しても波長再現性0.001 [nm]を保証することがで
き、さらに、連続的に発振波長を可変できて、低コスト
及び小型化できる外部共振器型波長可変LD光源を提供
することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、一方の端面にARコートが施さ
れたLD、このLDの温度を測定する温度検出素子、前
記LDの温度を変えるペルチェ素子、さらには、LD出
射光を平行光に変換するレンズ、その変換された平行光
をある一定方向のみに通過させる光アイソレータ等を有
するLD部と、このLD部の前記LDの前記ARコート
が施されていない側の端面とで共振器を形成する回折格
子と、この回折格子が取り付けられ、当該回折格子への
前記LD出射光の入射角を変化させる回転機構及びアー
ム等によるサインバー機構と、前記LD部を搭載して前
記サインバーが接する平行移動機構と、この平行移動機
構を微動させるモータ、このモータの回転を測定するエ
ンコーダを有する駆動部と、前記平行移動機構の位置を
検出するスイッチ等の位置検出手段と、前記LD部の温
度を制御するATC回路と、前記LDを駆動するLD駆
動回路と、を備える外部共振器型波長可変LD光源にお
いて、前記LD部、回折格子、サインバー機構、平行移
動機構、駆動部及び位置検出手段からなる波長可変LD
光源部全体の温度を検出する光源部全体温度検出手段
と、前記LD駆動回路による前記LDへの駆動電流の変
化、前記光源部全体温度検出手段により検出された前記
波長可変LD光源部全体の温度変化、前記エンコーダに
より測定されたエンコーダ出力値の変化に対する前記波
長可変LD光源部の発振波長の変化をそれぞれ記憶する
記憶部と、この記憶部に記憶された前記発振波長の変化
に基づいて前記波長可変LD光源部の発振波長の変化を
補正する発振波長変化補正手段と、を備えてなる構成、
を特徴としている。
【0018】ここで、光源部全体温度検出手段として
は、波長可変LD光源部全体の温度検出機能を有する温
度検出素子や装置であれば何でもよい。また、記憶部と
しては、一般的なメモリでよいが、所定の情報を記憶し
ておけるものであれば何でもよい。さらに、発振波長変
化補正手段としては、記憶部に記憶された発振波長の変
化に基づいて、結果的に波長可変LD光源部の発振波長
の変化を補正する機能を有するものであれば何でもよい
ため、構成が限定されるものではない。
【0019】以上のように、請求項1記載の発明によれ
ば、記憶部に記憶された、LD駆動電流変化、波長可変
LD光源部全体の温度変化、エンコーダ出力値の変化に
対する波長可変LD光源部の発振波長の変化に基づい
て、発振波長変化補正手段により、波長可変LD光源部
の発振波長の変化を補正する外部共振器型波長可変LD
光源なので、LD駆動電流変化による発振波長の変化
と、光源部全体の温度変化による発振波長の変化及び機
構的要因による設定波長と実際の発振波長のずれによる
誤差を補正して、LD駆動電流や使用温度が変化しても
波長再現性0.001[nm]を保証できる。しかも、連続的に
波長を可変することができて、低コスト及び小型化でき
る。
【0020】そして、請求項2記載の発明は、請求項1
記載の外部共振器型波長可変LD光源であって、前記発
振波長変化補正手段は、前記制御部により前記ATC回
路を制御し、前記LD部の温度を変化させることによっ
て行うものであること、を特徴としている。
【0021】このように、請求項2記載の発明によれ
ば、請求項1記載の発振波長変化補正手段が、制御部に
よりATC回路を制御し、LD部の温度を変化させるこ
とによって、波長可変LD光源部の発振波長の変化を補
正する外部共振器型波長可変LD光源なので、請求項1
記載の発明と同様に、LD駆動電流変化による発振波長
の変化と、光源部全体の温度変化による発振波長の変化
及び機構的要因による設定波長と実際の発振波長のずれ
による誤差を補正して、LD駆動電流や使用温度が変化
しても波長再現性0.001[nm]を保証でき、かつ連続的に
波長を可変することができて、低コスト及び小型化でき
る。
【0022】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の外部共振器型波長可変LD光源であって、前記発振
波長変化補正手段は、前記制御部により前記モータの駆
動を制御し、前記平行移動機構を微動させることによっ
て行うものであること、を特徴としている。
【0023】このように、請求項3記載の発明によれ
ば、請求項1記載の発振波長変化補正手段が、制御部に
よりモータの駆動を制御し、平行移動機構を微動させる
ことによって、波長可変LD光源部の発振波長の変化を
補正する外部共振器型波長可変LD光源なので、請求項
1記載の発明と同様に、LD駆動電流変化による発振波
長の変化と、光源部全体の温度変化による発振波長の変
化及び機構的要因による設定波長と実際の発振波長のず
れによる誤差を補正して、LD駆動電流や使用温度が変
化しても波長再現性0.001[nm]を保証でき、かつ連続的
に波長を可変することができて、低コスト及び小型化で
きる。
【0024】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の外部共振器型波長可変LD光源であって、前記モー
タの駆動により前記平行移動機構を微動できるピエゾ素
子(以下、PZTとする)を備え、前記発振波長変化補
正手段は、前記制御部により前記モータの駆動を制御
し、前記モータにより前記PZTを駆動して前記平行移
動機構を微動させることによって行うものであること、
を特徴としている。
【0025】このように、請求項4記載の発明によれ
ば、請求項1記載のモータの駆動により平行移動機構を
微動できるPZTをさらに備え、発振波長変化補正手段
が、制御部によりモータの駆動を制御し、モータにより
PZTを駆動して平行移動機構を微動させることによっ
て、波長可変LD光源部の発振波長の変化を補正する外
部共振器型波長可変LD光源なので、請求項1記載の発
明と同様に、LD駆動電流変化による発振波長の変化
と、光源部全体の温度変化による発振波長の変化及び機
構的要因による設定波長と実際の発振波長のずれによる
誤差を補正して、LD駆動電流や使用温度が変化しても
波長再現性0.001[nm]を保証でき、かつ連続的に波長を
可変することができて、低コスト及び小型化できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る外部共振器
型波長可変LD光源の実施の各形態例を図1から図8に
基づいて説明する。
【0027】<第1の実施の形態例>まず、図1は本発
明を適用した第1の実施の形態例に係る外部共振器型波
長可変LD光源21の構成を示す構成図である。この図
1において、前述した図10の各部と共通する部分には
同一の符号を付し、その説明を省略する。この第1の実
施の形態例では、図1に示すように、温度検出素子25
と記憶部26を新たに設けている。つまり、光源部全体
温度検出手段としての温度検出素子25は、光学系ベー
ス台16の温度、すなわち、波長可変LD光源部19全
体の温度を検出するもので、その検出温度TO として制
御部15に出力する。そして、記憶部26には、波長可
変LD光源部19の温度TO とLD駆動電流ILDとモー
タ部14のエンコーダ出力値Sによる波長補正値が記憶
されている。
【0028】以下に、図1におけるLD駆動電流変化に
よる発振波長の変化と、波長可変LD光源部19全体の
温度変化による発振波長の変化及び機構的要因による設
定波長と実際の発振波長のずれによる誤差を原因とする
波長再現性の劣化を補正する方法を述べる。まず、図2
のようなパソコン27と波長計28を用いた測定系にお
いて、一定温度、LD駆動電流一定で発振波長を測定
し、図3に示す変換テーブルを作成し、図1の記憶部2
6に記憶させる。さらに、制御部15が、図3の変換テ
ーブルにより設定波長に相当するエンコーダ出力値Sに
なるようにモータ部14のモータを制御することで、機
構的要因による設定波長と実際の発振波長のずれによる
誤差が補正される。ここで、モータによる波長設定の分
解能が0.001[nm]であれば、各設定波長における発振波
長との誤差をすべて0.001[nm]以内に抑えることができ
る。そして、制御部15は、LD駆動電流ILDと、波長
可変LD光源部19全体の温度TO とを読み込み、LD
駆動電流変化及び波長可変LD光源部19全体の温度変
化による発振波長の変化量ΔλM を演算する。この発振
波長の変化量ΔλM が、すなわち、補正すべき値であ
る。
【0029】また、制御部15は、その補正すべき値Δ
λM を波長可変LD光源部19に出力して、発振波長の
変化を補正する。ここで、すでに記憶部26の変換テー
ブルにより機構的要因による設定波長と実際の発振波長
のずれによる誤差は補正済みであるので、ΔλM は、以
下の式(11)で表される。 ΔλM=(dλM/dILD)×ΔILD+(dλM/dTO)×ΔTO ・・・(11) ΔILD :LD駆動電流変化量 ΔTO :光源部全体の温度変化量 dλM/dILD :LD駆動電流変化による発振波長の
変化率 dλM/dTO :光源部全体の温度変化による発振波
長の変化率 この式(11)の(dλM /dILD)×ΔILDの項がLD
駆動電流変化による発振波長の変化量であり、(dλM
/dTO )×ΔTO の項が波長可変LD光源部19全体
の温度変化による発振波長の変化量である。以上のよう
に、記憶部26の記憶情報に基づいて、制御部15によ
りモータ部14を含む波長可変LD光源部19を制御す
る方式の発振波長変化補正手段が構成されている。
【0030】<第2の実施の形態例>次に、本発明を適
用した外部共振器型波長可変LD光源の第2の実施の形
態例について説明する。図4は本発明を適用した第2の
実施の形態例に係る外部共振器型波長可変LD光源22
を示す構成図である。この図4において、前述した第1
の実施の形態例における前記図1の各部と共通する部分
には同一の符号を付し、その説明を省略する。以下に、
図4におけるLD駆動電流変化による発振波長の変化
と、波長可変LD光源部19全体の温度変化による発振
波長の変化及び機構的要因による設定波長と実際の発振
波長のずれによる誤差を原因とする波長再現性の劣化を
補正する具体的な手段について述べる。
【0031】まず、すでに記憶部26の変換テーブルに
より機構的要因による設定波長と実際の発振波長のずれ
による誤差は補正済みであるものとすると、制御部15
はLD駆動電流値ILDと、波長可変LD光源部19全体
の温度TOを読み込み、発振波長の変化量ΔλM を演算
する。次に、この発振波長の変化量ΔλM を補正する値
ΔTLDを演算し、電圧値に換算したV(ΔTLD)をAT
C回路10に出力する。この結果、ATC回路10を介
して、LD1の温度を補正することでLD1の屈折率を
補正して発振波長の変化量を補正することができる。
【0032】ここで、前記式(8)及び前記式(11)を
考慮すると、 ΔλM=(dλM/dILD)×ΔILD+(n0×α×L0×λM/L)×ΔTO ・・・(12) α :光学系ベース台の熱膨張率 となる。実際には、前記式(12)のdλM /dILDは、
あらかじめ図2のような測定系において、モータ部14
のモータを停止させ、かつ一定温度でLD駆動電流ILD
と発振波長λM を測定し算出しておく。前記式(12)の
0×α×L0×λM /Lは、すなわち、前記式(11)の
dλM/dTOであり、あらかじめ図2のような測定系に
おいて、モータを停止させ、かつLD駆動電流一定で波
長可変LD光源部19全体の温度TO と発振波長λM
測定し算出しておく。
【0033】また、LDの屈折率変化による発振波長の
変化量をΔλM(nLD)とすると、 ΔλM(nLD)=(dnLD/dTLD)×ΔTLD×LLD×λM/(n0×L0+ nLD×LLD) ・・・(13) ΔnLD :LDの屈折率補正量 ΔTLD :LDの温度補正量 dnLD/dTLD :LDの温度変化によるLDの屈折率
の変化率 となる。すなわち、LD1の温度を変化させて発振波長
の変化量を補正するので、前記式(12)と前記式(13)
の右辺が等しくなるようなΔTLDを求めればよい。実際
には、前述した第1の実施の形態例における前記図2の
ような測定系において、波長可変LD光源部19全体の
温度一定、LD駆動電流一定、かつモータ部14のモー
タを停止させて、ΔTLDとΔλM (nLD)を実測して、
図5のような変換テーブルを作成し、図4の記憶部26
に記憶させ、図5の変換テーブルを用いて補正する。
【0034】ここで、補正精度に関しては、λM=1550
[nm]、nLD=3.54とすると、dnLD/dTLD≒0.23×10
-3であり、L=30[mm]、LLD=300[μm]、n0=1とする
と、前記式(13)は、 ΔλM(nLD)≒3.5×10ー12×ΔTLD ・・・(14) となり、図4におけるATC回路10を0.1[℃]の分解
能で制御すれば、この式(14)より約0.3[pm]の精度で
発振波長の変化量を補正することができる。以上の補正
方法により、LD駆動電流や使用温度が変化しても波長
再現性0.001[nm]を保証することができる。以上のよう
に、記憶部26の記憶情報に基づいて制御部15により
ATC回路10を制御してLD部4の温度を変化させる
方式の発振波長変化補正手段が構成されている。
【0035】<第3の実施の形態例>次に、本発明を適
用した外部共振器型波長可変LD光源の第3の実施の形
態例について説明する。図6は本発明を適用した第3の
実施の形態例に係る外部共振器型波長可変LD光源23
を示す構成図である。この図6において、前述した第1
の実施の形態例における前記図1の各部と共通する部分
には同一の符号を付し、その説明を省略する。以下に、
図6におけるLD駆動電流変化による発振波長の変化
と、波長可変LD光源部19全体の温度変化による発振
波長の変化及び機構的要因による設定波長と実際の発振
波長のずれによる誤差を原因とする波長再現性の劣化を
補正する具体的な手段について述べる。まず、すでに記
憶部26の変換テーブルにより機構的要因による設定波
長と実際の発振波長のずれによる誤差は補正済みである
ものとすると、制御部15は、LD駆動電流値ILDと、
波長可変LD光源部19全体の温度TOを読み込み、発
振波長の変化量ΔλMを演算する。
【0036】次に、モータ部14のモータで平行移動機
構12を微動し、エンコーダ出力値がS+ΔλM/(d
λM/dS)になるようにモータを制御して発振波長の
変化量を補正する。ここで、dλM/dSは、エンコー
ダ出力値の変化による発振波長の変化率である。また、
補正精度に関しては、図6におけるモータ部14のモー
タによる波長設定の分解能が0.001[nm]であれば、0.001
[nm]の精度で発振波長の変化量を補正することができ
る。以上の補正方法により、LD駆動電流や使用温度が
変化しても波長再現性0.001[nm]を保証することができ
る。以上のように、記憶部26の記憶情報に基づく制御
部15によるモータを介して平行移動機構12を制御す
る方式の発振波長変化補正手段が構成されている。
【0037】<第4の実施の形態例>次に、本発明を適
用した外部共振器型波長可変LD光源の第4の実施の形
態例について説明する。図7は本発明を適用した第4の
実施の形態例に係る外部共振器型波長可変LD光源24
を示す構成図である。この図7において、前述した第1
の実施の形態例における前記図1の各部と共通する部分
には同一の符号を付し、その説明を省略する。始めに、
この第4の実施の形態例では、図7に示すように、PZ
T29を新たに設けている。このPZT29は平行移動
機構12を微動できるものである。
【0038】以下に、図7におけるLD駆動電流変化に
よる発振波長の変化と、波長可変LD光源部19全体の
温度変化による発振波長の変化及び機構的要因による設
定波長と実際の発振波長のずれによる誤差を原因とする
波長再現性の劣化を補正する具体的な手段について述べ
る。まず、すでに記憶部26の変換テーブルにより機構
的要因による設定波長と実際の発振波長のずれによる誤
差は補正済みであるものとすると、制御部15はLD駆
動電流値ILDと、波長可変LD光源部19全体の温度T
Oを読み込み、発振波長の変化量ΔλMを演算する。
【0039】次に、制御部15は、前記式(8)により
ΔλMを補正する値ΔLPZTを演算し、モータ部14のモ
ータを制御して、PZT29を介して平行移動機構12
を微動して、発振波長の変化量を補正する。ここで、Δ
λMは、前述した第3の実施の形態例における前記図6
と同様で前記式(12)で表される。また、上記手段での
0の補正による発振波長の変化量をΔλM(LPZT)と
すると、 ΔλM(LPZT)=(n0×ΔLPZT)×λM/(n0×L0+nLD×LLD) ・・・(17) ΔLPZT :PZTによるL0の補正量 となる。よって、前記式(12)とこの式(17)の右辺が
等しくなるようなΔLPZTを求めればよい。実際には、
図2のような測定系において、波長可変LD光源部19
全体の温度一定、LD駆動電流一定、ΔLPZTとΔλ
M(LPZT)を実測して、図8のような変換テーブルを作
成し、図7の記憶部26に記憶させ、図8の変換テーブ
ルを用いて補正する。
【0040】ここで、補正精度に関しては、λM=1550
[nm]、L=30[mm]、LLD=300[μm]、n0=1、nLD=3.
54とすると、前記式(17)は、 ΔλM(LPZT)≒5×10-5×ΔLPZT ・・・(18) となり、図7におけるPZT29の分解能が10[nm]/100
[mV]であれば、この式(18)より、約0.5[pm]の精度で
発振波長の変化量を補正することができる。以上の補正
方法により、LD駆動電流や使用温度が変化しても波長
再現性0.001[nm]を保証することができる。以上のよう
に、記憶部26の記憶情報に基づく制御部15によるモ
ータ及びPZT29を介して平行移動機構12を制御す
る方式の発振波長変化補正手段が構成されている。
【0041】なお、以上の実施の各形態例においては、
位置検出手段としてスイッチとしたが、本発明はこれに
限定されるものではなく、位置検出機能を持っているも
のであれば何でもよい。さらに、その他、具体的な細部
構造等についても適宜に変更可能であることは勿論であ
る。
【0042】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る外部共振器型波長可変LD光源によれば、定光出力動
作、あるいはLD駆動電流可変が可能で、LD駆動電流
変化による発振波長の変化、光源部全体の温度変化によ
る発振波長の変化、機構的要因による設定波長と実際の
発振波長のずれによる誤差をあらかじめ測定して補正値
の形で記憶しておくことで、LD駆動電流や使用温度が
変化してもそれに対応して設定波長を補正するため、波
長再現性0.001 [nm]を保証することができ、かつ連続的
に波長を可変することができて、低コスト及び小型化す
ることができる。
【0043】そして、請求項2記載の発明に係る外部共
振器型波長可変LD光源によれば、ATC回路の制御に
よりLD部の温度を変化させて、波長可変LD光源部の
発振波長の変化を補正するため、請求項1記載の発明に
より得られる効果と同様に、LD駆動電流変化による発
振波長の変化と、光源部全体の温度変化による発振波長
の変化及び機構的要因による設定波長と実際の発振波長
のずれによる誤差を補正して、LD駆動電流や使用温度
が変化しても波長再現性0.001[nm]を保証することがで
き、かつ連続的に波長を可変することができて、低コス
ト及び小型化することができるといった利点が得られ
る。
【0044】また、請求項3記載の発明に係る外部共振
器型波長可変LD光源によれば、モータの駆動の制御に
より平行移動機構を微動させて、波長可変LD光源部の
発振波長の変化を補正するため、請求項1記載の発明に
より得られる効果と同様に、LD駆動電流変化による発
振波長の変化と、光源部全体の温度変化による発振波長
の変化及び機構的要因による設定波長と実際の発振波長
のずれによる誤差を補正して、LD駆動電流や使用温度
が変化しても波長再現性0.001[nm]を保証することがで
き、かつ連続的に波長を可変することができて、低コス
ト及び小型化することができるといった利点が得られ
る。
【0045】また、請求項4記載の発明に係る外部共振
器型波長可変LD光源によれば、モータの駆動により平
行移動機構を微動できるPZTをさらに備え、モータの
駆動の制御によりPZTを駆動し平行移動機構を微動さ
せて、波長可変LD光源部の発振波長の変化を補正する
ため、請求項1記載の発明により得られる効果と同様
に、LD駆動電流変化による発振波長の変化と、光源部
全体の温度変化による発振波長の変化及び機構的要因に
よる設定波長と実際の発振波長のずれによる誤差を補正
して、LD駆動電流や使用温度が変化しても波長再現性
0.001[nm]を保証することができ、かつ連続的に波長を
可変することができて、低コスト及び小型化することが
できるといった利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態例に係る外
部共振器型波長可変LD光源を示す構成図である。
【図2】発振波長変化を補正するための変換テーブルを
作成するための測定系の構成図である。
【図3】図1の記憶部に記憶されている変換テーブルを
示す図である。
【図4】本発明を適用した第2の実施の形態例に係る外
部共振器型波長可変LD光源を示す構成図である。
【図5】図4の記憶部に記憶されている変換テーブルを
示す図である。
【図6】本発明を適用した第3の実施の形態例に係る外
部共振器型波長可変LD光源を示す構成図である。
【図7】本発明を適用した第4の実施の形態例に係る外
部共振器型波長可変LD光源を示す構成図である。
【図8】図7の記憶部に記憶されている変換テーブルを
示す図である。
【図9】サインバー機構を採用した外部共振器型波長可
変LD光源の説明図である。
【図10】従来の外部共振器型波長可変LD光源の一例
図である。
【図11】図10におけるLD部の構成図である。
【図12】従来の回折格子を用いた外部共振器型LD光
源の部分構成図である。
【図13】従来の外部共振器型波長可変LD光源におい
て、LD駆動電流一定で波長を可変した場合の波長−光
出力特性の図である。
【図14】従来の外部共振器型波長可変LD光源におい
て、光出力一定で波長を可変した場合の波長−駆動電流
特性の図である。
【図15】従来の外部共振器型波長可変LD光源による
LDの駆動電流−光出力特性曲線の図である。
【図16】従来の外部共振器型波長可変LD光源による
設定波長と実際の波長の関係を表す図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 1a 無反射膜 2 回折格子 3 サインバー 4 半導体レーザ部 5,6 レンズ 7 光アイソレータ 8 温度検出素子 9 ペルチェ素子 10 温度調整回路 11 回転機構 12 平行移動機構 13 位置検出手段 14 駆動部 15 制御部 16 光学系ベース台 17 半導体レーザ駆動回路 18 ビームスプリッタ 19 波長可変半導体レーザ光源部 20 PD部 21,22,23,24 外部共振器型波長可変半導体
レーザ光源 25 温度検出素子 26 記憶部 27 パソコン 28 波長計 29 ピエゾ素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の端面に無反射膜が施された半導体レ
    ーザ、この半導体レーザの温度を測定する温度検出素
    子、前記半導体レーザの温度を変えるペルチェ素子を有
    する半導体レーザ部と、 この半導体レーザ部の前記半導体レーザの前記無反射膜
    が施されていない側の端面とで共振器を形成する回折格
    子と、 この回折格子が取り付けられ、当該回折格子への前記半
    導体レーザ出射光の入射角を変化させるサインバー機構
    と、 前記半導体レーザ部を搭載して前記サインバーが接する
    平行移動機構と、 この平行移動機構を微動させるモータ、このモータの回
    転を測定するエンコーダを有する駆動部と、 前記平行移動機構の位置を検出する位置検出手段と、 前記半導体レーザ部の温度を制御する温度調整回路と、 前記半導体レーザを駆動する半導体レーザ駆動回路と、
    を備える外部共振器型波長可変半導体レーザ光源におい
    て、 前記半導体レーザ部、回折格子、サインバー機構、平行
    移動機構、駆動部及び位置検出手段からなる波長可変半
    導体レーザ光源部全体の温度を検出する光源部全体温度
    検出手段と、 前記半導体レーザ駆動回路による前記半導体レーザへの
    駆動電流の変化、前記光源部全体温度検出手段により検
    出された前記波長可変半導体レーザ光源部全体の温度変
    化、前記エンコーダにより測定されたエンコーダ出力値
    の変化に対する前記波長可変半導体レーザ光源部の発振
    波長の変化をそれぞれ記憶する記憶部と、 この記憶部に記憶された前記発振波長の変化に基づいて
    前記波長可変半導体レーザ光源部の発振波長の変化を補
    正する発振波長変化補正手段と、 を備えてなること、 を特徴とする外部共振器型波長可変半導体レーザ光源。
  2. 【請求項2】前記発振波長変化補正手段は、前記制御部
    により前記温度調整回路を制御し、前記半導体レーザ部
    の温度を変化させることによって行うものであること、
    を特徴とする請求項1記載の外部共振器型波長可変半導
    体レーザ光源。
  3. 【請求項3】前記発振波長変化補正手段は、前記制御部
    により前記モータの駆動を制御し、前記平行移動機構を
    微動させることによって行うものであること、を特徴と
    する請求項1記載の外部共振器型波長可変半導体レーザ
    光源。
  4. 【請求項4】前記モータの駆動により前記平行移動機構
    を微動できるピエゾ素子を備え、 前記発振波長変化補正手段は、前記制御部により前記モ
    ータの駆動を制御し、前記モータにより前記ピエゾ素子
    を駆動して前記平行移動機構を微動させることによって
    行うものであること、を特徴とする請求項1記載の外部
    共振器型波長可変半導体レーザ光源。
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