JP3272837B2 - レ−ザ発振装置 - Google Patents

レ−ザ発振装置

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JP3272837B2 JP27815493A JP27815493A JP3272837B2 JP 3272837 B2 JP3272837 B2 JP 3272837B2 JP 27815493 A JP27815493 A JP 27815493A JP 27815493 A JP27815493 A JP 27815493A JP 3272837 B2 JP3272837 B2 JP 3272837B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は狭帯域化されたレ−ザ
光を波長や光軸を安定させて出力することができるレ−
ザ発振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、ヘンシュ型色素レ−ザ発振装
置において、単一縦モ−ド発振を維持しながら波長掃引
を行う場合、従来は図7に示す構成のレ−ザ発振装置が
採用されていた。すなわち、同図中1は光共振器であ
る。この光共振器1はレ−ザ媒質としての色素セル2の
両端にグレ−テイング3と出力ミラ−4とを所定の間隔
で対峙させて配置してなる。
【0003】上記色素セル2とグレ−テイング3との間
には、プリズム式のビ−ム拡大器5とエタロン6とが設
けられている。上記色素セル2は励起光Sによって励起
される。それによって、上記色素セル2からはレ−ザ光
Lが発生するようになっている。色素セル2から発生し
たレ−ザ光Lはビ−ム拡大器5でビ−ム径が拡大され、
エタロン6とグレ−テイング3とで波長選択されて上記
出力ミラ−4から発振出力される。この出力ミラ−4か
ら出力されたレ−ザ光Lは、サンプリングミラ−7で分
割される。サンプリングミラ−7で反射したレ−ザ光L
は、波長計8によって波長が検出され、透過したレ−ザ
光Lは出力モニタ9よって出力が検出される。
【0004】上記出力ミラ−4にはピエゾ素子からなる
第1のプッシャ10が設けられている。この第1のプシ
ャ10には、第1のコントロ−ラ11と第1のフィ−ド
バック装置12とが順次接続されていて、この第1のフ
ィ−ドバック装置12には上記波長計8からの検出信号
が入力されるようになっている。それによって、上記第
1のプッシャ10が上記第1のコントロ−ラ11からの
駆動信号によって駆動され、上記出力ミラ−4を上記光
共振器1の光軸方向に沿って変位させるから、出力ミラ
−4から出力されるレ−ザ光Lの縦モ−ド間隔を変える
ことができるようになっている。
【0005】上記エタロン6は、第2のコントロ−ラ1
3によって駆動される第2のプッシャ14によって上記
光軸方向に沿って変位させられるとともに、第1のピエ
ゾモ−タ15によって上記光軸を中心として回転駆動さ
れるようになっている。上記第1のピエゾモ−タ15は
第2のコントロ−ラ16からの駆動信号によって駆動さ
れる。この第2のコントロ−ラ16は、上記出力モニタ
9からの検出信号が入力される第2のフィ−ドバック装
置17からの制御信号に応じて上記駆動信号を出力す
る。
【0006】上記グレ−テイング3は第2のピエゾモ−
タ18によって上記光軸を中心として微小範囲内で回転
駆動されるようになっている。上記第2のピエゾモ−タ
18は、第3のコントロ−ラ19からの駆動信号によっ
て駆動される。
【0007】このような構成においては、出力モニタ9
からの検出信号が第2のフィ−ドバック装置17に設定
された設定値と比較され、その比較値に応じて第2のコ
ントロ−ラ16が第1のピエゾモ−タ15を駆動するこ
とで、エタロン6の透過ピ−クを縦モ−ドに一致させ、
単一縦モ−ド発振を維持したまま波長の掃引を行う。
【0008】波長の掃引は、波長計8にて波長を測定し
ながら、目標値に設定する。発振波長がドリフトした場
合には、設定波長と測定波長との差を第1のフィ−ドバ
ック装置12で計算し、それに応じて出力ミラ−4を第
1のプッシャ10によって駆動して波長のずれに応じた
分の波長掃引を行う。
【0009】発振波長のドリフトは、光共振器1が熱的
な影響を受けてグレ−テイング3、エタロン5および出
力ミラ−4の位置変化が生じ、グレ−テイング3とエタ
ロン5との波長選択帯および縦モ−ドの位置関係が目標
波長設定時からずれることによって起きる。
【0010】従来のレ−ザ発振装置では、波長のドリフ
トに応じて出力ミラ−4の位置を変えて縦モ−ドを制御
し、その際エタロン6を縦モ−ドに同期して駆動するこ
とで、縦モ−ドとエタロン選択帯の位置ずれを元に戻す
ようにしていた。そのため、縦モ−ドやエタロン6の選
択帯のずれによる波長変化や光軸変化に対しては対応可
能であった。
【0011】しかしながら、もう1つの波長選択素子で
ある、グレ−テイング3の位置ずれをともなって波長変
化や光軸変化が生じた場合、その変化に対応して上記グ
レ−テイング3を制御できるようになっていなかったの
で、波長や光軸のずれを元に戻すことができないという
ことがあった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のレ
−ザ発振装置は、縦モ−ドやエタロン選択帯の位置ずれ
による波長変化には対応可能であったが、グレ−テイン
グの位置ずれをともなって生じる波長変化や光軸変化に
は対応できないということがあった。
【0013】この発明は上記事情に基づきなされたもの
で、その目的とするところは、グレ−テイングの位置ず
れをともなって生じる波長変化や光軸変化にも対応可能
なレ−ザ発振装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、シン
グル縦モード発振を維持したまま波長掃引を行なうレー
ザ発振装置において、レーザ媒質を挟んで対峙して配置
されたグレーティングと出力ミラーとからなる光共振器
と、この光共振器の上記レーザ媒質とグレーティングと
の間に設けられたエタロンと、上記出力ミラーを上記光
共振器の光軸に平行に駆動してこの出力ミラーから出力
されるレーザ光の縦モード間隔を変える第1の駆動手段
と、上記出力ミラーから出力されるレーザ光の出力を検
出する出力モニタと、この出力モニタが検出するレーザ
光の出力に同期して上記エタロンの上記光共振器の光軸
に対する角度を変える第2の駆動手段と、上記出力ミラ
ーから出力されるレーザ光の光軸を検出する光軸モニタ
と、上記グレーテイングの上記光共振器の光軸に対する
角度を変える第3の駆動手段と、上記出力ミラーから出
力されるレーザ光の波長を検出する波長計とを備えると
ともに、上記光軸モニタ及び上記波長計により、上記レ
ーザ光の光軸及び波長にずれがあると判断された場合
は、上記エタロン及び上記出力ミラーを同期駆動して波
長のずれを補正した後、なお上記光軸モニタにより検出
された上記レーザ光の光軸がずれている場合に、上記グ
レーテイングの光軸に対する角度を変えるように構成さ
れ、上記光軸モニタ及び上記波長計により、上記レーザ
光の光軸にずれがあり波長にずれがないと判断された場
合は、上記グレーテイングを駆動して光軸のずれを補正
するように構成され、上記光軸モニタ及び上記波長計に
より、上記レーザ光の光軸にずれがなく波長にずれがあ
ると判断された場合は、上記エタロン及び上記出力ミラ
ーを同期駆動して波長のずれを補正した後、上記グレー
テイングを駆動して光軸のずれを補正するように構成さ
れていることを特徴とするレーザ発振装置にある。
【0015】
【0016】
【作用】請求項1の発明によれば、シングル縦モード発
振のレーザ発振装置において、グレーテイングの位置ず
れをともなって波長変化や光軸のずれが生じた場合であ
っても、光軸モニタと波長計からの検出信号によってグ
レーテイングや出力ミラーの位置ずれを補正し、波長及
び光軸の安定化を計ることができる。
【0017】
【0018】
【実施例】以下、この発明の第1の実施例を図1乃至図
3を参照して説明する。なお、図7に示す従来構造と同
一部分には同一記号を付して説明を省略する。この実施
例は、出力ミラ−4から出力されたレ−ザ光Lの光路
に、ハ−フミラ−からなる第1のサンプリングンミラ−
31と第2のサンプリングミラ−32とが所定の角度で
平行に配置されている。
【0019】上記第1のサンプリングミラ−31で反射
したレ−ザ光Lの一部は波長計8に入射してその波長が
検出される。この波長計8からの検出信号は制御手段と
しての判別装置33にに入力される。上記第1のサンプ
リングミラ−31を透過して上記第2のサンプリングミ
ラ−32で反射したレ−ザ光Lは出力モニタ9によって
出力が検出され、その検出信号は第2のフィ−ドバック
装置17に入力され、ここで設定値と比較され、その比
較値に基づいて第2のコントロ−ラ16を介して第1の
ピエゾモ−タ15が駆動される。
【0020】上記第2のサンプリングミラ−32を透過
したレ−ザ光Lは、光軸モニタ34に入射してその光軸
のずれが検出される。この光軸モニタ34からの検出信
号は上記判別装置33に入力される。
【0021】上記判別装置33は上記波長計8からの検
出信号と光軸モニタ34からの検出信号とが設定値とず
れているか否やかを判別する。そして、その判別結果に
基づく判別信号は、第1のコントロ−ラ11に制御信号
を出力する第1のフィ−ドバック装置12と、第2のピ
エゾモ−タ18を介してグレ−テイング3を駆動する第
3のコントロ−ラ19に制御信号を出力する第3のフィ
−ドバック装置35とに出力される。
【0022】上記第1、第3のフィ−ドバック装置1
2、35は、上記判別装置33からの判別結果に基づく
判別信号によって後述するごとく出力ミラ−4とグレ−
テイング3とを駆動制御するようになっている。
【0023】つぎに、上記構成の色素レ−ザ発振装置の
作用を図2のフロ−チャ−トと図3(a)〜(e)の説
明図を参照して説明する。色素セル2が励起光Sによっ
て励起されてレ−ザ発振が開始されると、それと同時に
光軸モニタ34によってレ−ザ光Lの光軸にずれが生じ
ているか否やかがステップ1(S1とする)で検出され
る。光軸にずれがない場合には、S2で波長にずれがあ
るか否やかが検出され、ずれがない場合は図3(a)に
示す正常状態(初期状態)であると判別される。
【0024】S1で光軸にずれがあった場合、つぎにS
3で波長にずれがあるか否やかが検出される。光軸にず
れがあり、波長にずれがない図3(b)に示す状態の場
合、判別装置33はその状態がグレ−テイング3のずれ
によると判別し、その判別信号を第3のフィ−ドバック
装置35に出力する。この第3のフィ−ドバック装置3
3はステップ4で上記判別装置33からの判別信号によ
って設定値と測定値との差に基づき制御信号を第3のコ
ントロ−ラ19に出力する。それによって、第3のコン
トロ−ラ19は第2のピエゾ素子18を作動させ、グレ
−テイング3を駆動する。S5では光軸にずれがあるか
否やかが光軸モニタ34から判別装置33にフィ−ドバ
ックされ、光軸にずれがなくなるまで上記グレ−テイン
グ3の駆動が継続される。
【0025】光軸にずれがあり、しかも波長にもずれが
ある場合、判別装置33はその状態が図3(c)に示す
出力ミラ−4とエタロン6がずれた状態、あるいは図3
(d)に示す出力ミラ−4、エタロン6およびグレ−テ
イング3がずれた状態のでいずれかであると判別する。
【0026】そこで、まず、判別装置33はS6で判別
信号を第1のフィ−ドバック装置12に出力する。それ
によって、第1のコントロ−ラ11は第1のプッシャ1
0を作動させ、出力ミラ−4を光軸方向に駆動する。そ
の際、縦モ−ドの変化に追随して変化する、出力モニタ
9が検出するレ−ザ出力によって第2のフィ−ドバック
装置17および第2のコントロ−ラ16を介して第1の
ピエゾモ−タ15が駆動される。それによって、エタロ
ン6が駆動され、縦モ−ドとそれに同期駆動されたエタ
ロン選択帯の位置、すなわち発振波長が元に戻される。
【0027】S7では出力ミラ−4とエタロン5とが駆
動されることで波長のずれがなくなったか否やかがフィ
−ドバック制御され、波長のずれがなくなるまで上記出
力ミラ−4とエタロン5とが駆動される。
【0028】上記出力ミラ−4とエタロン6とを制御し
て波長のずれがもとにもどれば、グレ−テイング3のず
れはなかったものと判別される。つまり、図3(c)の
状態であったことになる。
【0029】S7にて波長のずれが補正されたのち、S
8では光軸のずれが検出される。光軸にずれがある場合
にはS9で光軸にずれがなくなるまでグレ−テイング3
が駆動される。この状態は図3(d)で示すようの出力
ミラ−4、エタロン5およびグレ−テイング3の三者が
ずれていたことになる。
【0030】S2で波長にずれがある場合、つまり光軸
にずれがなく波長がずれている場合、図3(e)に示す
ように判別装置33は縦モ−ドとエタロン6の選択帯の
ずれと、グレ−テイング3の選択帯のずれとが一致して
いると判別する。その場合には、縦モ−ドの位置が変化
しているから、発振波長は変化するが、縦モ−ド、エタ
ロン6の選択帯およびグレ−テング3の選択帯が相対的
にずれないため、光軸は変化しない。
【0031】この場合の制御は、まず、S10でS6と
同様に、出力ミラ−4が光軸方向に駆動されるととも
に、そのときに縦モ−ドの変化に追随して変化する、出
力モニタ9が検出するレ−ザ出力に応じて第1のピエゾ
モ−タ15が駆動される。それによって、エタロン6が
駆動されて縦モ−ドとそれに同期駆動されたエタロン6
の選択帯の位置、すなわち発振波長が元に戻される。S
11では波長のずれがなくなるまで、上記出力ミラ−4
とエタロン6との駆動が行われる。
【0032】波長のずれが元に戻されると、グレ−テイ
ング3の選択帯が縦モ−ドとそれに同期駆動されたエタ
ロン6の選択帯に対して相対的にずれるから、つぎにS
12ではグレ−テイング3が駆動され、S13では光軸
のずれがなくなるまでフィ−ドバック制御される。それ
によって、レ−ザ光Lの波長および光軸の安定化が計れ
る。
【0033】すなわち、この発明のレ−ザ発振装置によ
れば、波長計8、出力モニタ9および光軸モニタ34が
検出する検出信号を判別装置33に入力し、ここでレ−
ザ光Lの波長および光軸のドリフトの状態を判別する。
そして、波長がずれている場合には、出力ミラ−4およ
びエタロン6を同期駆動しながら補正し、光軸がずれて
いる場合にはグレ−テイング3の角度を変えて補正する
ようにしたから、発振波長の変化と光軸の変化とを抑制
した、単一縦モ−ドのレ−ザ光Lを発振させることがで
きる。
【0034】図4と図5はこの発明の第2の実施例を示
す。この実施例は圧力掃引方式によってマルチ縦モ−ド
発振させる、ヘンシュ型色素レ−ザ発振装置であり、以
下、このレ−ザ発振装置について説明する。なお、第1
の実施例と同一部分には同一記号を付して説明を省略す
る。
【0035】すなわち、上記レ−ザ発振装置は気密容器
41を備えている。この気密容器41内には第1の実施
例と同じ構成の光共振器1が収容されている。この光共
振器1の出力ミラ−4から出力されて気密容器41に形
成された窓41aから外部に出射したレ−ザ光Lは、サ
ンプリングミラ−42で分割される。サンプリングミラ
−42で反射したレ−ザ光Lは光軸モニタ34で光軸が
検出され、その検出信号は判別装置33に入力される。
上記サンプリングミラ−42を透過したレ−ザ光Lは、
波長計8で波長が検出され、その検出信号は上記判別装
置33に入力される。
【0036】上記気密容器41内の圧力は第1の駆動手
段としての圧力コントロ−ラ43によって制御される。
この圧力コントロ−ラ43によって気密容器41内の圧
力を制御し、空気の屈折率の変化を利用することで、共
振器長を微小変化させて波長掃引、つまり出力ミラ−4
から出力されるレ−ザ光Lの波長を制御できるようにな
っている。
【0037】上記圧力コントロ−ラ43は第1のフィ−
ドバック装置12を介して上記判別装置33に接続され
ている。なお、この実施例においてエタロン6は、判別
装置33に第2のフィ−ドバック装置17と第2のコン
トロ−ラ16を介して接続された第1のピエゾモ−タ1
5によって駆動される。
【0038】つぎに、上記色素レ−ザ発振装置の作用を
図5のフロ−チャ−トと図6(s)〜(e)の説明図を
参照して説明する。レ−ザ発振が開始されると、光軸モ
ニタ34によってレ−ザ光Lの光軸が検出され、また波
長計8によって波長が検出される。S1では光軸にずれ
があるか否やかが検出される。光軸にずれがない場合に
は、S2で波長にずれがあるか否やかが検出される。ず
れがない場合には図6(a)に示す正常な状態であると
いうことになる。
【0039】S1で光軸にずれがあった場合には、S3
で波長にずれがあるか否やかが検出される。波長にずれ
がなければ、図6(b)に示すようにグレ−テング3だ
けがずれていることになるから、S4ではグレ−テイン
グ3が駆動され、光軸のずれが補正される。S5では上
記グレ−テイング3の駆動がフィ−ドバック制御され
る。それによって、光軸のずれが補正されることにな
る。
【0040】上記S3で波長にずれがある場合、つまり
図6(c)に示すようにエタロン6の選択帯がずれた場
合には、発振波長と光軸とがともにずれ、そのことが判
別回路33で判別される。それによって、S6で示すよ
うに、まずグレ−テング3が駆動され、その選択帯がエ
タロン6の選択帯に一致させられる。S7では、グレ−
テング3の選択帯がエタロン6の選択帯に一致するま
で、つまり光軸にずれがなくなるまで、上記グレ−テイ
ング3の駆動がフィ−ドバック制御される。
【0041】光軸のずれがなくなったならば、S8では
圧力コントロ−ラ43によって気密容器41の圧力掃引
を行い、波長のずれを元に戻す。S9では圧力コントロ
−ラ43による圧力掃引が波長のずれがなくなるまでフ
ィ−ドバック制御される。それによって、レ−ザ光Lの
波長を元に戻すことができる。
【0042】図6(d)はエタロン6の選択帯とグレ−
テイング3の選択帯とがともにずれた場合で、その場合
には、発振波長と光軸の両方に変化が生じるから、S6
〜S9の場合と同様の制御を行うことで、光軸と波長と
をもとに戻すことができる。
【0043】また、希なケ−スとして図6(e)に示す
ようにエタロン6の選択帯とグレ−テイング3の選択帯
とのずれが一致することがある。この場合、エタロン6
の位置が変化しているため、エタロン6で選択された部
分の縦モ−ドの位置が変化する。したがって、発振波長
は変化するが、エタロン6の選択帯グレ−テイング3の
選択帯が相対的にずれないため、光軸は変化しない。つ
まり、上記S2で波長にずれがある場合がこのケ−スに
相当する。
【0044】このような場合には、S10で圧力コント
ロ−ラ43によって気密容器41内の圧力掃引を行い、
S11で波長のずれの有無を検出し、その検出に基づい
て波長のずれがなくなるまでフィ−ドバック制御が行わ
れることで、波長を元に戻し、安定化を計ることができ
る。
【0045】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、発振波
長の変化と光軸の変化とを抑制した単一縦モードのレー
ザ光を発振させることができる。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のレ−ザ発振装置を示す全
体構成図。
【図2】同じく波長のドリフトを補正するフロ−チャ−
ト。
【図3】同じく(a)〜(e)は波長のドリフトが生じ
る種々の原因を説明した説明図。
【図4】この発明の他の実施例のレ−ザ発振装置を示す
全体構成図。
【図5】同じく波長のドリフトを補正するフロ−チャ−
ト。
【図6】同じく(a)〜(e)は波長のドリフトが生じ
る種々の原因を説明した説明図。
【図7】従来のレ−ザ発振装置を示す構成図。
【符号の説明】
1…光共振器、2…色素セル、3…グレ−テイング、4
…出力ミラ−、6…エタロン、8…波長計、9…出力モ
ニタ、10…第1のプッシャ(第1の駆動手段)、15
…第1のピエゾモ−タ(第2の駆動手段)、18…第2
のピエゾモ−タ(第3の駆動手段)、33…判別装置
(制御手段)、32…光軸モニタ、34…光軸モニタ、
41…気密容器、43…圧力コントロ−ラ(第1の駆動
手段)。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−262183(JP,A) 特開 平2−110985(JP,A) 特開 平1−181486(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 3/00 - 3/30 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シングル縦モード発振を維持したまま波
    長掃引を行なうレーザ発振装置において、 レーザ媒質を挟んで対峙して配置されたグレーテイング
    と出力ミラーとからなる光共振器と、この光共振器の上
    記レーザ媒質とグレーテイングとの間に設けられたエタ
    ロンと、上記出力ミラーを上記光共振器の光軸に平行に
    駆動してこの出力ミラーから出力されるレーザ光の縦モ
    ード間隔を変える第1の駆動手段と、上記出力ミラーか
    ら出力されるレーザ光の出力を検出する出力モニタと、
    この出力モニタが検出するレーザ光の出力に同期して上
    記エタロンの上記光共振器の光軸に対する角度を変える
    第2の駆動手段と、上記出力ミラーから出力されるレー
    ザ光の光軸を検出する光軸モニタと、上記グレーテイン
    グの上記光共振器の光軸に対する角度を変える第3の駆
    動手段と、上記出力ミラーから出力されるレーザ光の波
    長を検出する波長計とを備えるとともに、 上記光軸モニタ及び上記波長計により、上記レーザ光の
    光軸及び波長にずれがあると判断された場合は、上記エ
    タロン及び上記出力ミラーを同期駆動して波長のずれを
    補正した後、なお上記光軸モニタにより検出された上記
    レーザ光の光軸がずれている場合に、上記グレーテイン
    グの光軸に対する角度を変えるように構成され、 上記光軸モニタ及び上記波長計により、上記レーザ光の
    光軸にずれがあり波長にずれがないと判断された場合
    は、上記グレーテイングを駆動して光軸のずれを補正す
    るように構成され、上記光軸モニタ及び上記波長計により、上記レーザ光の
    光軸にずれがなく波長にずれがあると判断された場合
    は、上記エタロン及び上記出力ミラーを同期駆動して波
    長のずれを補正した後、上記グレーテイングを駆動して
    光軸のずれを補正するように構成されている ことを特徴
    とするレーザ発振装置。
JP27815493A 1993-11-08 1993-11-08 レ−ザ発振装置 Expired - Lifetime JP3272837B2 (ja)

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