JPH10177988A - 半導体ウェーハの処理方法及び装置 - Google Patents

半導体ウェーハの処理方法及び装置

Info

Publication number
JPH10177988A
JPH10177988A JP33859796A JP33859796A JPH10177988A JP H10177988 A JPH10177988 A JP H10177988A JP 33859796 A JP33859796 A JP 33859796A JP 33859796 A JP33859796 A JP 33859796A JP H10177988 A JPH10177988 A JP H10177988A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
tank
chemical
chemical solution
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33859796A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyokazu Kimura
豊和 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP33859796A priority Critical patent/JPH10177988A/ja
Publication of JPH10177988A publication Critical patent/JPH10177988A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Weting (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェーハをウエットエッチング・純水洗浄・
IPA乾燥によりこの順に処理する場合において、エッ
チング量のウェーハ面内均質性向上、ウェーハ表面にお
けるウォーターマーク発生の抑制等を達成する。 【解決手段】 1枚のウェーハWを保持治具50によ
り、ウェーハ表面を下方に向けて、かつ水平面に対して
若干傾けた状態で保持し、このまま保持治具を薬液処理
槽(エッチング兼純水洗浄槽)31内に下降させてエッ
チング液に浸漬する。薬液処理槽からウェーハを取り出
すときも、ウェーハを上記姿勢に維持する。純水洗浄及
びIPA乾燥においても同様である。保持治具は、枠体
状に構成して移載アームの挿入・取出し口を形成し、駆
動装置により薬液処理槽・IPA乾燥槽間を往復動可能
とする。移載アームでウェーハを真空吸着し、該移載ア
ームを前記挿入・取出し口を介して挿入後、下降させて
ウェーハを保持治具で保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェーハを
エッチング液、洗浄液などの薬液に浸漬して処理する方
法および、この方法を実施するに好適な装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体ウェーハ(以下、単にウェ
ーハということがある)のウエットエッチング装置とし
て、図25に示すものが知られている。この装置は、ユ
ニットとしてローダー81、薬液槽(エッチング槽)8
2、純水一次置換槽83、純水仕上げ置換槽84、乾燥
槽85およびアンローダー86を備えて構成されてい
る。91はカセット移載機、92は多数枚のウェーハを
収納したカセットである。このウエットエッチング装置
では、ウェーハはエッチング槽82、純水一次置換槽8
3、純水仕上げ置換槽84、乾燥槽85の順に処理され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図25の装
置では、上記エッチング槽82から乾燥槽85までの4
つのユニットは通常、2カセットを一つのバッチとして
処理するものであるため、それぞれ容量30リットル程
度の槽が使用される。このため、このウエットエッチン
グ装置では、以下のように多くの問題点があった。これ
について、図26〜図30を参照して説明する。
【0004】(1)バッチ処理に起因する問題点: 図26(a)に示すように、多数枚のウェーハWを互
いに適宜間隔をあけて縦方向にセットしたカセット92
の全体を、そのままの状態で薬液に浸漬して処理するた
め、隣り合う2枚のウェーハに着目した場合、図26
(b)に示すように、一方のウェーハWの裏面に付着す
るダストが隣接するウェーハWの表面に移動・付着する
結果、該表面にパーティクルが発生する(ダストの転
写)。 エッチング槽を2段に設けて処理する場合、図27に
示すように、前段のエッチング槽82aからカセット9
2を引き上げて、後段のエッチング槽82bの直上に移
動させる際に、カセット92に付着するエッチング液が
エッチング槽82b内のエッチング液に持ち込まれる。
このため、エッチング槽82bの薬液濃度が変わり、薬
液の品質やライフが低下するとともに、エッチングレー
トが低下する。同様にして、エッチング槽82bからの
エッチング液が後段の純水一次置換槽83に持ち込まれ
る。このため、この純水一次置換槽83における純水置
換機能が低下する。
【0005】バッチ処理の場合、一度秤量・貯溜した
薬液を複数回使用するため、エッチング液表面が長時間
にわたり雰囲気にさらされるので、図28(a)(b)
を比較して明らかなように、エッチング液が蒸発して液
面が低下する。このため図28(c)のように、蒸発し
た分のエッチング液を補充する必要が生じて、その使用
量が増大する。上記問題点〜はエッチング液に限ら
ず、ウェーハを薬液に浸漬して処理する薬液洗浄その他
の処理においても同様に生じていたものである。 図25の装置では、図29(a)〜(c)に示すよう
にウェーハを立てた状態で上下させることにより、エッ
チング液に対する浸漬・取出しが行われる。すなわち、
ウェーハは下部側から薬液に浸漬され、下部側が上部側
よりも後に取り出されるため、ウェーハ下部側の浸漬時
間が上部側よりも長くなる。したがって、図30に示す
ように、ウェーハ下部側のエッチング量が上部側のそれ
よりも大きくなり、エッチング量のウェーハ面内バラツ
キが発生する。
【0006】(2)容量30リットル程度の槽を使用す
ることによる問題点: 図25装置のフットプリント(すなわち、設備が占める
床面積)が他の半導体製造設備、例えば縦型拡散炉の数
倍になってしまい、広い設置面積が必要となる。 (3)その他の問題点 ウェーハ表面の水分乾燥時の水分剥離性に劣るため、ウ
ォーターマークが発生しやすい。
【0007】本発明は、ウェーハを薬液に浸漬して処理
する工程、特にウエットエッチングに起因する上記問題
点に鑑みなされたもので、第1の目的は、ウェーハ裏面
からウェーハ表面へのダスト転写を抑えることにある。
第2の目的は、他の薬液処理槽からの薬液持込みに起因
する薬液処理能力(エッチングの場合にはエッチングレ
ート)の低下・変動を防止することにある。第3の目的
は、薬液の使用量を削減することである。第4の目的
は、エッチング量のウェーハ面内均質性を向上させるこ
とにある。第5の目的は、ウェーハ表面のウォーターマ
ークの発生を抑制することである。第6の目的は、薬液
処理装置のフットプリントを縮小化することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の薬液処理方法
は、半導体ウェーハを薬液に浸漬して処理する方法にお
いて、ウェーハ表面を下方に向けて枚葉処理することを
特徴とするものである。前記薬液処理は、ウェーハ表面
を若干、水平面に対して傾けた状態で行うことが好まし
い。前記薬液処理としては、例えばウエットエッチン
グ、薬液洗浄が採用される。本発明では通常、上記薬液
処理の後に、純水浸漬による洗浄を行う。
【0009】また、本発明の薬液処理方法は、上記方法
によりウェーハについてウエットエッチング、純水洗浄
の順に処理を行った後、該ウェーハをこれにIPA蒸気
を接触させるIPA乾燥法によって乾燥する方法であっ
て、前記純水洗浄およびIPA乾燥を、ウェーハ表面を
下方に向けて、かつ若干傾けた状態で枚葉処理により行
うことを特徴とする半導体ウェーハの処理方法である。
【0010】さらに、本発明に係る半導体ウェーハの処
理装置は、ウェーハの純水浸漬洗浄槽を兼ねる薬液浸漬
処理槽と、ウェーハのIPA乾燥槽とを前後に並べて設
け、ウェーハを若干傾けた状態で保持しうる枠体状のウ
ェーハ保持治具を、前記薬液処理槽およびIPA乾燥槽
に沿って水平方向に前後動自在、かつ上下動自在に設
け、前記薬液処理槽およびIPA乾燥槽の内径を、前記
ウェーハ保持治具の挿入・取出しが可能なものとし、前
記薬液処理槽には薬液供給部、純水供給部およびドレン
抜きを設け、IPA乾燥槽には開閉自在の蓋体、IPA
蒸気の供給部、槽内のIPA蒸気を凝縮させるための冷
却手段およびドレン抜きを設けたことを特徴とするもの
である。
【0011】前記ウェーハ保持治具の構造としては、以
下のものが好ましい。すなわち、適宜間隔をあけて、か
つ同軸状に対向させた上下2つ円環体と、これらの円環
体を連結する複数本の支柱と、上側の円環体に設けた棒
状の支持体とを備えてなり、隣接する2本の支柱間にウ
ェーハの挿入・取出し口を形成し、前記支柱の下端部に
ウェーハの外周端を挿脱・載置しうるの挿脱部を設け、
下側の円環体の適所にウェーハのオリフラを載置しうる
載置部を設けたものとする。
【0012】本発明に係る半導体ウェーハの処理装置で
は、 (1)前記薬液処理槽の上方に薬液の計量装置を設け、
該装置から所定量の薬液を自重落下により前記薬液処理
槽に供給するようにするか、または、(2)前記薬液処
理槽の上方に薬液の加温・計量装置を設け、該装置から
所定温度・量の薬液を自重落下により前記薬液処理槽に
供給するようにし、さらに該薬液処理槽の適所に、槽内
薬液の温度を所定温度に維持するための加温手段を設け
ることが好ましい。
【0013】また、本発明に係る半導体ウェーハの処理
装置では、上記薬液処理装置(処理装置本体)に前記ウ
ェーハ保持治具を設けるとともに、前記薬液処理槽の前
段にウェーハ搬送装置を設けることが極めて好ましい。
すなわち、この処理装置は前後動・上下動・真空吸着に
よりカセットから1枚のウェーハを取り出す回動アーム
と、該回動アームにより移載されたウェーハのオリフラ
合わせ及び位置合わせを行うオリフラ合わせ部と、該オ
リフラ合わせ部のウェーハを前記ウェーハ保持治具にセ
ットする移載アームとを備えて構成され、該移載アーム
は、前後動・上下動・回動・ウェーハ真空吸着・ウェー
ハ反転の各機能を備え、オリフラ合わせ部からウェーハ
をその裏面を真空吸着して受け取り、反転によりその表
面を下方に向けた後、所要の動作により該ウェーハを前
記ウェーハ保持治具に前記挿入・取出し口を介して挿入
した後、下降動作により該ウェーハの外周端を前記挿脱
部に挿入・載置するとともに、オリフラを前記載置部に
載置するものであることが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。図1は、半導体ウェーハ処
理装置の全体構成を示す概略平面図である。図2は、処
理装置本体の正面図、図3は図2の左側面図である。
【0015】上記半導体ウェーハ処理装置は、ウェーハ
についてウエットエッチング、純水洗浄、ウェーハにI
PA蒸気を接触させて行うIPA乾燥の順に処理を行う
ものであり、大きく分けて処理装置本体1と、ウェーハ
をこの処理装置本体1に搬送し、または処理装置本体1
から搬出するための搬送装置2とを備えている。
【0016】処理装置本体1は、薬液としてのエッチン
グ液の調製装置10と、この調製装置10からのエッチ
ング液を所定温度に加温するとともに、ウェーハ1枚を
処理するのに必要な量のエッチング液を計量するための
加温・計量装置20と、エッチングおよび純水洗浄を兼
ねる薬液処理装置30と、乾燥装置40とを備えてい
る。
【0017】調製装置10は、エッチング用の薬液
1 ,L2 ,L3 および純水Pを、混合槽11において
所定の割合で混合することにより、所定成分・濃度のエ
ッチング液を調製するものであり、各薬液L1 〜L3
供給配管、純水Pの供給配管には、それぞれ計量用のバ
ルブ(図示せず)が設けられている。加温・計量装置2
0は、エッチング液供給管21と、これに接続された複
数本(図示例では8本)の分岐管22a,22b,…
と、各分岐管に設けられた計量容器23a,23b,…
とを備えており、エッチング液供給管21,21並び
に、前記分岐管における前記計量容器の上流側および下
流側には、それぞれ開閉弁(図示せず)が設けられてい
る。薬液処理装置30は、複数の薬液処理槽31〜38
からなり、それぞれの薬液処理槽にIPA乾燥槽(以
下、乾燥槽ということがある)41〜48が1対1で設
けられている。
【0018】薬液処理槽31〜38は同一構造のもので
あり、図1に示すように同一ピッチ円上にほぼ同一角度
間隔チで配置されている。乾燥槽41〜48も同一構造
のもので、薬液処理槽31〜38の配置ピッチ円よりも
径が大きな同一ピッチ円上にほぼ同一角度間隔で配置さ
れている。また、これら薬液処理槽と乾燥槽は、ほぼ同
一高さに、かつ互いに近接して設けられている。そし
て、1つの薬液処理槽と1つの乾燥槽とにより、1系統
のウェーハ処理ユニットが構成されている。また、上記
調製装置10および加温・計量装置20は、この半導体
ウェーハ処理装置の中心部、つまり上記薬液処理槽の配
置ピッチ円内の上方に配備されている。一方、上記搬送
装置2は、図1に示すように平面視において、この半導
体ウェーハ処理装置の右側部分から中心部にわたってに
配置されている。
【0019】つぎに上記薬液処理槽、乾燥槽等の構造に
ついて説明する。図4は薬液処理槽31を示すもので、
(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−A線断面
図、(c)は(a)のB−B線断面図である。図5はウ
ェーハ保持治具50の概略斜視図である。図6は図5の
C−C線断面図、図7は図5のD−D線断面図である。
図9は乾燥槽41を示す概略縦断面図である。
【0020】薬液処理槽31は円筒状の二重容器からな
り、その上方は全面的に開放されている。内側容器31
aと外側容器31bとの間にリング状の溢流液排出流路
31cが形成され、内側容器31aの上部には溢流液排
出口31dが多数形成されている。また、内側容器31
aの内面に近接して純水供給管31eが設けられ、該容
器31aの底部内周面の直近に、かつ該内周面に沿って
ヒーター31f(投込み式電熱ヒータ、スチーム加熱管
など)が設けられている。さらに、薬液処理槽31の低
部中央にはドレイン抜き部31g(ドレインバルブ付
き)が設けられていいる。図4(b)において31h
は、内側容器31aを外側容器31b内に支持・固定す
るための支持部材である。
【0021】図5〜7に示すウェーハ保持治具50は、
耐食性の金属材料からなる枠体であって、適宜間隔をあ
けて、かつ同軸状に対向させた上側の円環体51および
下側の円環体52と、これらの円環体を連結する3本の
支柱53〜55と、円環体51に設けた棒状の支持部5
6とを備えている。この支持部56は、ウェーハ保持治
具50を前記薬液処理槽または乾燥槽に沿って、往復動
または上下動させるためのものである。このウェーハ保
持治具50は、薬液処理槽と乾燥槽とからなるウェーハ
処理ラインに1対1で、したがって8台配備されてい
る。
【0022】支柱53〜55は、角度90°間隔で互い
に平行に、かつ上下の円環体51,52に直交して設け
られ、支柱53と55は互いに真正面に対向している。
したがって、支柱53,55間が大きく開放された形態
となっており、該開放部はウェーハの挿入・取出し口6
0を形成している。前記支持体56は支持部材56a,
56bと、操作部材57a,57bとを備えている。す
なわち、円環体51における支柱53,55の直上部
に、この円環体51の中心点を通る線(図5のC−C
線)に沿って左右の支持部材56a,56bが連結さ
れ、これらの支持部材の端部に、この保持具50を前記
薬液処理槽および乾燥槽の槽壁に沿って往復移動させ、
または昇降させるための操作部材57a,57bが支柱
53と平行に設けられている。また、支柱53〜55の
下端部には、ウェーハの外周端を挿脱・載置しうる挿脱
部58が設けられ、下側の円環体52内周面の、支柱5
4と真正面に対向する位置には、ウェーハのオリフラを
載置しうる載置部59を設けられている。
【0023】この保持治具50では、これを水平にした
場合、挿脱部58のウェーハ載置面は、載置部59のウ
ェーハ載置面よりも若干高くなるようにしてあり、した
がって、保持治具50を薬液処理槽または乾燥槽に水平
にセットすることにより、ウェーハの表面が多少傾いた
状態に保持してエッチングまたは乾燥することができ
る。上記傾斜角度は特に限定されるものではないが、水
平面に対して例えば5°〜10°程度に設定される。
【0024】図1および図20に示すように、薬液処理
槽31は乾燥槽41に隣接して配置され、薬液処理槽3
1から乾燥槽41までの範囲に設けられた、駆動装置に
より正逆回転および昇降が可能なネジ軸(図示せず)
に、ウェーハ保持治具50の上記操作部材57a,57
bの下端部に設けられたネジ(図示せず)が螺合してい
る。したがって、保持治具50は、前記ネジ軸の正逆回
転により薬液処理槽31・乾燥槽41間を往復動するこ
とができ、かつ前記ネジ軸の昇降により、これと一体的
に昇降することが可能である。以上は、他の薬液処理槽
32,33,…、乾燥槽42,43…に関しても同様で
ある。
【0025】乾燥槽41は、図9に示すように円筒状容
器からなり、その上端部には蓋板41aが回動可能に設
けられ、該容器の内周面に沿って蛇管状の冷却管41b
が該容器と同心状に、かつ前記内周面のほぼ全面にわた
って配備されている。また、該容器の周壁下端部にはI
PA(イソプロピルアルコール)蒸気の供給管41c
が、該容器の底部中央にはドレイン管41d(ドレイン
バルブ付き)が、それぞれ接続されている。
【0026】上記保持治具50を用いて、例えば薬液処
理槽31でウェーハを処理する場合、この保持治具50
は、図示されない駆動装置により図8(a)に示すよう
に薬液処理槽31移載された後、ウェーハが1枚セット
され、ついで前記駆動装置によって図8(b)のように
下降して薬液処理槽31内に挿入されて、ウェーハの薬
液処理が行われる。ウェーハの乾燥処理の場合も同様で
ある。なお、薬液処理槽、乾燥槽におけるウェーハの処
理方法については後記する。
【0027】図1に示すように、搬送装置2はアンロー
ダーを兼ねる2台のローダー3a,3bと、第1移載ア
ーム4と、オリフラ合わせ部5と、2台の第2移載アー
ム6a,6bとを備えて構成されている。第1移載アー
ム4は、前記ローダーにセットされたカセットからウェ
ーハWを前後動、上下動および真空吸着により一枚ずつ
取り出してオリフラ合せ部5に移載する回動アームであ
る。オリフラ合せ部5は、ウェーハのオリフラ合わせ及
び位置合わせ(センタリング)を行うものである。
【0028】第2移載アームは、前後動・上下動・回動
・ウェーハ真空吸着・ウェーハ反転の各機能を備え、オ
リフラ合わせ部5からウェーハをその裏面を真空吸着し
て受け取り、反転によりその表面を下方に向けた後、所
要の動作により該ウェーハをウェーハ保持治具50内に
その挿入・取り出し口60を介して挿入した後、下降動
作により、図13(b)に示すように、該ウェーハの外
周端を挿脱部58に挿入するとともに、オリフラを載置
部59に載置(保持治具50にセット)し、または保持
治具50から真空吸着により取り出するためのものであ
る。
【0029】つぎに、上記ウェーハ処理装置によるウェ
ーハのウエットエッチング、純水洗浄およびIPA乾燥
の各工程における操作方法の一例および、その作用・効
果について、図面を参照して説明する。なお以下では、
ウエットエッチングをエッチングと記載することがあ
る。
【0030】図10はウェーハWを第2移載アーム6a
によって反転させるときの動作説明図であって、(a)
は反転前の状態を、(b)は反転後の状態をそれぞれ示
すものである。図11はウェーハWを第2移載アーム6
aによってウェーハ保持治具50の挿脱部58に挿入し
たときの状態を示す説明図であって、(a)は平面図、
(b)は(a)のE−E線断面図である。図12はウェ
ーハを第2移載アーム6aによってウェーハ保持治具5
0にセットする直前の状態を示す説明図である。図13
はウェーハ保持治具50にセットした直後の状態を示す
説明図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のF
−F線断面図である。図14はウェーハをウェーハ保持
治具50とともに薬液処理槽31内に下降させるときの
状態を示す概略断面図である。図15はウェーハを薬液
処理槽30内で処理するときの状態を示す概略断面図で
ある。図16は薬液処理槽31内の薬液をドレンすると
きの状態を示す概略断面図である。
【0031】図17は薬液処理槽31内の薬液を純水置
換するときの状態を示す概略断面図である。図18はウ
ェーハを薬液処理槽31内で純水置換(リンス)すると
きの状態を示す概略断面図である。図19はウェーハの
純水置換後、薬液処理槽内の純水をドレンするときの状
態を示す概略断面図である。図20は薬液処理後のウェ
ーハを薬液処理槽31から乾燥槽41へ移載する際の動
作を示すもので、(a)は平面図、(b)は縦断面図で
ある。
【0032】図21〜23は、ウェーハを図1の装置に
より処理する場合のフローチャートであって、図21は
ウェーハ保持治具へのウェーハ移載工程が終了するまで
を示すものである。図22は、図21の処理に引き続い
てウェーハを薬液処理した後、純水洗浄する工程を示す
ものである。図23は、図22の処理に引き続いてウェ
ーハをIPA乾燥した後、ウェーハ取出す工程(回収工
程)が終了するまでを示すものである。
【0033】以下、図21〜23を参照して、ウェーハ
の処理方法を工程順に説明する。 (1)ローダー3a,3bのそれぞれに、多数枚(4の
整数倍)のウェーハを収納したカセットをセットする
(ステップ101)。これら2つのカセットのウェーハ
枚数は同一とする。以下の工程において、ローダー3a
にセットしたカセット内の4枚のウェーハを1枚ずつ、
薬液処理槽31〜34に移載した後、ローダー3bにセ
ットしたカセット内の4枚のウェーハを1枚ずつ、薬液
処理槽35〜38に移載する。 (2)処理枚数を設定する。この枚数は、カセット内ウ
ェーハの枚数と同一とする(ステップ102)。 (3)ローダー3aのカセットから、第1移載アーム4
によりウェーハを1枚取り出し、オリフラ合わせ部5に
移載する(ステップ103)。 (4)移載されたウェーハをオリフラ合わせ、および位
置合わせ(センタリング)する(ステップ104)。
【0034】(5)オリフラ合わせ部5のウェーハ裏面
を第2移載アーム6a(搬送アーム)で真空吸着し、図
10(a)(b)に示すようにアーム6aを180°回
転させることによりウェーハを反転させてウェーハ表面
を下方に向け、この状態でウェーハを第2移載アーム6
aにより薬液処理槽31に移載した後、図11〜13に
示す順序でウェーハ保持治具50にセットする(ステッ
プ105〜108)。
【0035】すなわち、ウェーハWを保持治具50の下
端部直近まで下降させ、そのまま図11(a)(b)に
示すように、前記挿入・取出し口60(図5参照)から
ウェーハWを保持治具50に挿入するとともに、ウェー
ハWの外周端を3箇所の挿脱部58に挿入する。つぎ
に、図12に示すようにウェーハWを更に下降させ、3
箇所の挿脱部58および載置部59により保持する。つ
いで、アーム6aの真空吸着を停止し、13(a)
(b)に示すようにアーム6aを上昇させた、後退操作
により前記挿入・取出し口60を介して保持治具50か
ら脱出させる。同じ手順で、ローダー3aのカセットか
らのウェーハを、薬液処理槽32〜34に1枚ずつ移載
した後、それぞれの保持治具50にセットする。さら
に、同じ方法でローダー3bのカセットからのウェーハ
を、薬液処理槽36〜38に1枚ずつ移載した後、それ
ぞれの保持治具50にセットする。
【0036】(7)上記操作と並行して、以下の手順で
薬液(エッチング液)の調製および薬液処理槽(エッチ
ング槽)への供液を行う。まず、8枚のウェーハを枚葉
処理するのに必要な量のエッチング用薬液および純水を
秤量し、混合槽11で混合することにより所定のエッチ
ング液を調製する(ステップ201,202)。 (8)混合槽11のエッチング液を、加温・計量装置2
0で加温するとともに、8等分し、それぞれのエッチン
グ液を各薬液処理槽31〜38に供給する(ステップ2
03,204)。このエッチング液は、薬液処理槽に設
けたヒーターにより加熱されて、所定温度に保持される
(例えば薬液処理槽31の場合、ヒーター31fで加熱
される)。
【0037】(9)ウェーハをセットした保持治具50
を、上記駆動装置により図14に示すように下降させ
(ステップ301)、図15に示すように薬液処理槽3
1(以下、他の薬液処理槽32〜38についても同じ)
の薬液MLに浸漬して薬液処理を行う(ステップ30
2)。 上記保持治具50を使用すると、ウェーハWはほぼ全体
が同時にエッチング液に浸漬され、かつ、ほぼ同時にエ
ッチング液から取り出されるため、図26に示す従来方
法と違って、エッチング液に対するウェーハ浸漬時間ム
ラに起因するエッチングムラの発生が防止される。ま
た、上記エッチングにおいては、ウェーハの表面(被処
理面)が下方を向き、且つ若干傾いているため、エッチ
ング時の化学反応で発生したガス(気泡)がウェーハ表
面に滞留せず、迅速に上昇排出されるため、エッチング
ムラを抑えることができる。
【0038】(10)つぎに、ウェーハに付着する薬液
を純水により置換する。エッチング終了後、図16に示
すように保持治具50をエッチング開始前の薬液液面の
高さまで上昇させるのと並行して、薬液のドレイン抜き
を行う(ステップ401)。純水供給管31eから槽3
1内への純水供給を開始し、図17に示すように、純水
液面がウェーハよりも高めになった時点でドレイン抜き
を開始し、純水供給量の調整により純水液面をほぼ一定
に維持しながらドレイン抜きを継続する(ステップ40
2〜404)。 (11)所定時間、純水置換を行ったのち純水供給を停
止し、純水のドレイン抜きを行う(ステップ405〜4
06)。
【0039】(12)つぎに、ウェーハの最終リンスを
行う。ドレインバルブを閉め、純水供給管31eから槽
31内への純水供給を再開し、図18に示すように最終
リンスを行う(ステップ407〜408)。図19に示
すように保持治具50を上昇させ、純水供給の停止およ
び純水のドレイン抜きを行う(ステップ409〜41
0)。
【0040】(13)つぎに、ウェーハのIPA乾燥を
行う。保持治具50を更に上昇させ(ステップ50
1)、図20(a)(b)に示すように、上記駆動装置
により保持治具50を乾燥槽41に移載し、ついで乾燥
槽41内に下降させる(ステップ502,503)。蓋
板41aを閉め(ステップ504)、IPA蒸気供給管
41cから乾燥槽41内へのIPA蒸気の供給を開始す
ると同時に、冷却管41bへの冷却水供給を開始し、乾
燥槽41内のIPA蒸気を凝縮させる(ステップ50
5)。 IPAは水との親和性が高いため、ウェーハ面で凝縮し
たIPAが、ウェーハ表面に付着残留する水と一体的に
ウェーハ面から剥離して乾燥される。この場合、ウェー
ハ表面が下方を向き、かつ若干傾いているので、水分の
剥離性が向上しウォーターマークの発生が抑制される。
【0041】(14)IPA乾燥終了ののち蓋板41a
を開け、保持治具50を上昇(ステップ506,50
7)させた後、上記駆動装置により、図20(a)の矢
印と逆の向きに移動させて薬液処理槽31に戻す(ステ
ップ601)。上記ウェーハセットと逆の手順で、保持
治具50内のウェーハをカセットに回収する(ステップ
602〜604)。すなわち、処理槽31に移載された
ウェーハを第2移載アーム6aで受け取り、オリフラ合
わせ部5に返送し、これを第1移載アーム4で受け取っ
てカセットに回収する。 以上のようにして、8つのウェーハ処理ラインにより合
計8枚のウェーハについてウエットエッチング・純水置
換・純水リンス・乾燥からなる一連の枚葉処理工程が並
行して行われる。これらの処理が完了した後、同様にし
て合計8枚のウェーハが枚葉処理される。
【0042】
【実施例】同一仕様・枚数のウェーハを、図1に示す本
発明の枚葉式エッチング装置、および図25に示す従来
のバッチ式ウエットエッチング装置を使用して個別に処
理した。結果を図24に示す。この図において横軸はウ
ェーハの処理枚数、縦軸はエッチング液使用量である。
本発明装置による場合、エッチング液の使用量は図24
の直線C1 のとおりとなった。これに対し、従来装置で
エッチング槽からのエッチング液蒸発を防止しないでエ
ッチングした場合には、折れ線C2 に示すとおりとなっ
た。また、従来装置でエッチング槽からのエッチング液
蒸発を防止しながらエッチングした場合には、折れ線C
3 に示すと結果となった。このことから、本発明装置に
よれば、エッチング液使用量の大幅な削減が可能である
ことがわかる。また本発明装置では、装置設置面積が図
25の従来装置の約1/3になることも判明した。
【0043】上記実施の態様では、エッチング液として
ボイル系薬液すなわち、硫酸過水ボイルについて示した
が、薬液として常温のフッ酸を使用することもでき、こ
の場合にも上記と同様にエッチング液使用量の削減が可
能である。また、ウェーハ保持治具50の上記搬送・昇
降を、薬液処理槽31および乾燥槽41の上方に設けた
コンベアで行うようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば以下の効果が得られる。 (1)請求項1〜4に記載の方法 ウェーハを枚葉処理することにより、ウェーハ間のダス
ト転写を抑えることができる。また、薬液処理がウエッ
トエッチングの場合、エッチング液に対するウェーハの
浸漬・取出しを、ウェーハを若干傾けた状態で行うた
め、エッチング液に対する浸漬時間のウェーハ面内バラ
ツキが低下するとともに、ウェーハを若干傾けた状態で
エッチングするため、エッチングで発生した気泡を迅速
に排出することができるので、エッチング量のウェーハ
面内均質性が大幅に向上する。
【0045】(2)請求項5に記載の方法 IPA乾燥を所定の方法で行うので、ウェーハ表面のウ
ォータマークの発生を抑制することができる。 (3)請求項6に記載の装置 請求項1〜5の方法を実施するのに好適な装置を提供
することができる。 ウェーハの純水浸漬洗浄槽を兼ねる薬液浸漬処理槽を
設け、枠体状のウェーハ保持治具を設けるとともに、薬
液の全量をドレイン抜きした後、純水洗浄を行うことが
できるように構成したので、薬液処理槽からの純水洗浄
槽への薬液持ち込み量を最小限に止めることができる。
また、このため薬液処理能力(エッチングの場合にはエ
ッチングレート)の低下・変動を防止することできる。 ウェーハをウェーハ保持治具により薬液処理槽の低部
近傍に挿入して薬液処理・純水洗浄を行うことができる
ようにしたので、薬液および純水の使用量を大幅に削減
することが可能となる。
【0046】(4)請求項7の記載の装置 ウェーハ保持治具を所定のとおりに構成したので、真空
吸着を用いる移載アームによってウェーハをこの保持治
具にセットすることができて、ウェーハ薬液処理工程の
自動化が容易となる。また、この保持治具は、枠体であ
るから、軽量で構成材料が少なくてすむうえ、この保持
治具に付着残留する薬液量を、従来のカセットに比べて
著しく少なくすることができる。
【0047】(5)請求項8,9に記載の装置 計量装置により必要最小限量の薬液を計量するようにし
たので、薬液使用量を大幅に削減することできる。 (6)請求項10に記載の装置 ウェーハの薬液処理・純水洗浄・IPA乾燥の全工程を
自動化することができるとともに、請求項6,7の装置
による効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体ウェーハ処理装置(ウエッ
トエッチング装置)の全体構成を示す概略平面図であ
る。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】図1の装置における薬液処理槽を示すもので、
(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−A線断面
図、(c)は(a)のB−B線断面図である。
【図5】ウェーハ保持治具の概略斜視図である。
【図6】図5のC−C線断面図である。
【図7】図5のD−D線断面図である。
【図8】図1の装置によりウェーハを処理する際の、ウ
ェーハ保持治具と薬液処理槽との位置関係を示す縦断面
図であって、(b)は現にウェーハを処理しているとき
の状態を、(a)はウェーハを薬液処理槽に移載すると
きの状態を示すものである。
【図9】図1の装置における乾燥槽を示す概略縦断面図
である。
【図10】ウェーハを搬送アームによって裏返すときの
動作説明図であって、(a)は裏返る前の状態を、
(b)は裏返した後の状態をそれぞれ示すものである。
【図11】ウェーハを搬送アームによってウェーハ保持
治具内にセットする直前の状態を示す説明図であって、
(a)は平面図、(b)は(a)のE−E線断面図であ
る。
【図12】ウェーハを搬送アームによってウェーハ保持
治具内にセットしたときの状態を示す説明断面図であ
る。
【図13】ウェーハを搬送アームによってウェーハ保持
治具内にセットした直後の状態を示す説明図であって、
(a)は平面図、(b)は(a)のF−F線断面図であ
る。
【図14】ウェーハをウェーハ保持治具とともに薬液処
理槽内に下降させるときの状態を示す概略断面図であ
る。
【図15】ウェーハを薬液処理槽内で処理するときの状
態を示す概略断面図である。
【図16】薬液処理槽内の薬液をドレインするときの状
態を示す概略断面図である。
【図17】薬液処理槽内の薬液を純水置換するときの状
態を示す概略断面図である。
【図18】ウェーハを薬液処理槽内で純水置換(リン
ス)するときの状態を示す概略断面図である。
【図19】ウェーハの純水置換後、薬液処理槽内の純水
をドレインするときの状態を示す概略断面図である。
【図20】薬液処理後のウェーハを薬液処理槽から乾燥
槽へ移載する際の動作を示すもので、(a)は平面図、
(b)は縦断面図である。
【図21】ウェーハを図1の装置により薬液処理する場
合のフローチャートであって、ウェーハ保持治具へのウ
ェーハ移載工程が終了するまでを示すものである。
【図22】ウェーハを図1の装置により薬液処理する場
合のフローチャートであって、ウェーハの純水リンス工
程が終了するまでを示すものである。
【図23】ウェーハを図1の装置により薬液処理する場
合のフローチャートであって、ウェーハ取出し工程が終
了するまでを示すものである。
【図24】ウェーハを図1の装置で薬液処理した場合の
薬液使用量と、従来の薬液装置で薬液処理した場合のそ
れとを比較して示すグラフである。
【図25】従来の半導体ウェーハのウエットエッチング
装置の全体構成を示す概略正面図である。
【図26】図25の装置において第1の問題点が発生す
る原因を説明するものであって、(a)は薬液処理槽の
一部を示す概略断面図、(b)は(a)のG部拡大図で
ある。
【図27】図25の装置において第2の問題点が発生す
る原因を説明する図である。
【図28】図25の装置おいて第3の問題点が発生する
原因を説明する図である。
【図29】図25の装置おける第4の問題点が発生する
原因を説明する図である。
【図30】前記第4の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1……処理装置本体、2……搬送装置、3a,3b……
ローダー、4……第1移載アーム、5……オリフラ合わ
せ部、6a,6b……第2移載アーム、10……調製装
置、11……混合槽、20……加温・計量装置、21…
…エッチング液供給管、22a,22b……分岐管、2
3a〜23d……計量容器、30……薬液処理装置、3
1〜38……薬液処理槽、31b……内側容器、31b
……外側容器、31c……溢流液排出流路、31d……
溢流液排出口、31e……純水供給管、31f……ヒー
ター、31g……ドレイン抜き部、31h……支持部
材、40……乾燥装置、41〜48……乾燥槽、41a
……蓋板、41b……冷却管、41c……IPA蒸気供
給管、41d……ドレイン管、50……ウェーハ保持治
具、51,52……円環体、53〜55……支柱、56
……支持部、56a,56b……支持部材、57a,5
7b……操作部材、58……挿脱部、59……載置部、
60……ウェーハの挿入・取出し口、W……ウェーハ、
81……ローダー、82……薬液槽(エッチング槽)、
82a,82b……エッチング槽、83……純水一次置
換槽、84……純水仕上げ置換槽、85……乾燥槽、8
6……アンローダー、91……カセット移載機、92…
…カセット。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェーハを薬液に浸漬して処理す
    る方法において、ウェーハ表面を下方に向けて枚葉処理
    することを特徴とする半導体ウェーハの処理方法。
  2. 【請求項2】 前記薬液処理を、ウェーハ表面を若干傾
    けた状態で行うことを特徴とする請求項1に記載の半導
    体ウェーハの処理方法。
  3. 【請求項3】 前記薬液処理がウエットエッチングであ
    って、該処理ではエッチング液に対するウェーハの浸漬
    操作および取出し操作を、ウェーハ表面を下方に向けて
    行うことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体
    ウェーハの処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3に記載の方法によ
    りウェーハを薬液処理した後、純水に浸漬して洗浄する
    ことを特徴とする半導体ウェーハの処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の方法によりウェーハに
    ついて薬液処理、純水洗浄の順に処理を行った後、該ウ
    ェーハをこれにIPA蒸気を接触させるIPA乾燥法に
    よって乾燥する方法であって、前記純水洗浄およびIP
    A乾燥を、ウェーハ表面を下方に向けて、かつ若干傾け
    た状態で枚葉処理により行うことを特徴とする半導体ウ
    ェーハの処理方法。
  6. 【請求項6】 ウェーハの純水浸漬洗浄槽を兼ねる薬液
    浸漬処理槽と、ウェーハのIPA乾燥槽とを前後に並べ
    て設け、ウェーハを若干傾けた状態で保持しうる枠体状
    のウェーハ保持治具を、前記薬液処理槽およびIPA乾
    燥槽に沿って水平方向に前後動自在、かつ上下動自在に
    設け、前記薬液処理槽およびIPA乾燥槽の内径を、前
    記ウェーハ保持治具の挿入・取出しが可能なものとし、
    前記薬液処理槽には薬液供給部、純水供給部およびドレ
    ン抜きを設け、IPA乾燥槽には開閉自在の蓋体、IP
    A蒸気の供給部、槽内のIPA蒸気を凝縮させるための
    冷却手段およびドレン抜きを設けたことを特徴とする半
    導体ウェーハの処理装置。
  7. 【請求項7】 前記ウェーハ保持治具は、適宜間隔をあ
    けて、かつ同軸状に対向させた上下2つ円環体と、これ
    らの円環体を連結する複数本の支柱と、上側円環体に設
    けた棒状の支持体とを備えてなり、隣接する2本の支柱
    間にウェーハの挿入・取出し口を形成し、前記支柱の下
    端部にウェーハの外周端を挿脱・載置しうる挿脱部を設
    け、下側円環体の適所にウェーハのオリフラを載置しう
    る載置部を設けたことを特徴とする請求項6に記載の半
    導体ウェーハの処理装置。
  8. 【請求項8】 前記薬液処理槽の上方に薬液の計量装置
    を設け、該装置から所定量の薬液を自重落下により前記
    薬液処理槽に供給するようにしたことを特徴とする請求
    項6または7に記載の半導体ウェーハの処理装置。
  9. 【請求項9】 前記薬液処理槽の上方に薬液の加温・計
    量装置を設け、該装置から所定温度・量の薬液を自重落
    下により前記薬液処理槽に供給するようにし、さらに該
    薬液処理槽の適所に、槽内薬液の温度を所定温度に維持
    するための加温手段を設けたことを特徴とする請求項6
    または7に記載の半導体ウェーハの処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載の処理装置に、請求項
    7に記載のウェーハ保持治具を設けるとともに、前記薬
    液処理槽の前段にウェーハ搬送装置を設けた半導体ウェ
    ーハの処理装置であって、前記搬送装置は、前後動・上
    下動・真空吸着によりカセットから1枚のウェーハを取
    り出す回動アームと、該回動アームにより移載されたウ
    ェーハのオリフラ合わせ及び位置合わせを行うオリフラ
    合わせ部と、該オリフラ合わせ部のウェーハを前記ウェ
    ーハ保持治具にセットする移載アームとを備えて構成さ
    れ、該移載アームは、前後動・上下動・回動・ウェーハ
    真空吸着・ウェーハ反転の各機能を備え、オリフラ合わ
    せ部からウェーハをその裏面を真空吸着して受け取り、
    反転によりその表面を下方に向けた後、所要の動作によ
    り該ウェーハを前記ウェーハ保持治具に前記挿入・取出
    し口を介して挿入した後、下降動作により該ウェーハの
    外周端を前記挿脱部に挿入・載置するとともに、オリフ
    ラを前記載置部に載置するものであることを特徴とする
    半導体ウェーハの処理装置。
JP33859796A 1996-12-18 1996-12-18 半導体ウェーハの処理方法及び装置 Pending JPH10177988A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33859796A JPH10177988A (ja) 1996-12-18 1996-12-18 半導体ウェーハの処理方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33859796A JPH10177988A (ja) 1996-12-18 1996-12-18 半導体ウェーハの処理方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10177988A true JPH10177988A (ja) 1998-06-30

Family

ID=18319678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33859796A Pending JPH10177988A (ja) 1996-12-18 1996-12-18 半導体ウェーハの処理方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10177988A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002004711A2 (en) * 2000-07-07 2002-01-17 Applied Materials, Inc. Method and associated apparatus for tilting a substrate upon entry for metal deposition
WO2002029137A3 (en) * 2000-10-03 2004-08-05 Applied Materials Inc Method and associated apparatus for tilting a substrate upon entry for metal deposition
WO2004075266A2 (en) * 2003-02-18 2004-09-02 Applied Materials, Inc. Method for immersing a substrate
US7235141B2 (en) * 2001-11-09 2007-06-26 Oki Electric Industry Co., Ltd. Lift-off method and chemical liquid tank
KR100825965B1 (ko) 2006-09-22 2008-04-29 세메스 주식회사 기판 세정 방법
JP2009283869A (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 Tokyo Seimitsu Co Ltd ウェーハ収納装置、ウェーハ収納方法、及びウェーハ研磨装置
JP2012039030A (ja) * 2010-08-11 2012-02-23 Tokyo Seimitsu Co Ltd ウェハ収納装置、ウェハ収納方法、及びウェハ研磨装置
JP2013145914A (ja) * 2013-03-25 2013-07-25 Tokyo Seimitsu Co Ltd ウェーハ収納装置及びウェーハ収納・浸漬方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6582578B1 (en) 1999-04-08 2003-06-24 Applied Materials, Inc. Method and associated apparatus for tilting a substrate upon entry for metal deposition
WO2002004711A2 (en) * 2000-07-07 2002-01-17 Applied Materials, Inc. Method and associated apparatus for tilting a substrate upon entry for metal deposition
JP2004513222A (ja) * 2000-07-07 2004-04-30 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 金属堆積のため挿入する際に基板を傾斜させる方法及び関連する装置
WO2002004711A3 (en) * 2000-07-07 2004-05-06 Applied Materials Inc Method and associated apparatus for tilting a substrate upon entry for metal deposition
WO2002029137A3 (en) * 2000-10-03 2004-08-05 Applied Materials Inc Method and associated apparatus for tilting a substrate upon entry for metal deposition
US7235141B2 (en) * 2001-11-09 2007-06-26 Oki Electric Industry Co., Ltd. Lift-off method and chemical liquid tank
WO2004075266A2 (en) * 2003-02-18 2004-09-02 Applied Materials, Inc. Method for immersing a substrate
WO2004075266A3 (en) * 2003-02-18 2004-11-11 Applied Materials Inc Method for immersing a substrate
KR100825965B1 (ko) 2006-09-22 2008-04-29 세메스 주식회사 기판 세정 방법
JP2009283869A (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 Tokyo Seimitsu Co Ltd ウェーハ収納装置、ウェーハ収納方法、及びウェーハ研磨装置
JP2012039030A (ja) * 2010-08-11 2012-02-23 Tokyo Seimitsu Co Ltd ウェハ収納装置、ウェハ収納方法、及びウェハ研磨装置
JP2013145914A (ja) * 2013-03-25 2013-07-25 Tokyo Seimitsu Co Ltd ウェーハ収納装置及びウェーハ収納・浸漬方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9437464B2 (en) Substrate treating method for treating substrates with treating liquids
US6722055B2 (en) Supporting fixture of substrate and drying method of substrate surface using the same
US20110168211A1 (en) Semiconductor wafer cleaning system and method
JP4602540B2 (ja) 基板処理装置
JP2003297795A (ja) 半導体ウェーハの洗浄・乾燥装置、及び洗浄・乾燥方法
JP2002200586A (ja) 基板の把持装置、処理装置、及び把持方法
JP2002219424A (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP2002158204A (ja) 乾燥方法および乾燥装置
US7730898B2 (en) Semiconductor wafer lifter
JPH10177988A (ja) 半導体ウェーハの処理方法及び装置
JPH0276227A (ja) 基板の洗浄乾燥方法及びその装置
CN112071784A (zh) 用于处理基板的装置及方法
JP2002050600A (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
KR20200077964A (ko) 약액 공급 장치 및 약액 농도 조정 방법
US20080163900A1 (en) Ipa delivery system for drying
JPH1022257A (ja) 乾燥処理装置
JP2001271188A (ja) 基板処理装置
JPS59166675A (ja) エツチング装置
JP3127357B2 (ja) 乾燥処理装置及び乾燥処理方法
JPH06295896A (ja) 洗浄装置
JPH03124028A (ja) 洗浄装置
JP3545531B2 (ja) 処理装置および処理方法
CN110739247A (zh) 一种晶圆蚀刻槽
JPH10321577A (ja) 半導体基板の洗浄装置
JPH10340875A (ja) 処理装置及び処理方法