JPH10177892A - セラミック発熱体 - Google Patents
セラミック発熱体Info
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- JPH10177892A JPH10177892A JP33868596A JP33868596A JPH10177892A JP H10177892 A JPH10177892 A JP H10177892A JP 33868596 A JP33868596 A JP 33868596A JP 33868596 A JP33868596 A JP 33868596A JP H10177892 A JPH10177892 A JP H10177892A
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Abstract
0℃を越える高温まで急速昇温することを長時間反復し
たり、1000℃までの低温下で、あるいは1000〜
1500℃の高温下で発熱させて飽和状態で長時間、連
続稼働しても、絶縁性の低下による発熱抵抗体や絶縁部
材の割れが発生せず、高い絶縁抵抗と、耐久性に優れた
セラミック発熱体を得る。 【解決手段】ナトリウム(Na)含有量が1000pp
m以下である絶縁部材を成すセラミック焼結体と組み合
わされ、通電により発熱する無機導電材から成る発熱抵
抗体が形成する間隙を、0.2mm以上に設定したセラ
ミック発熱体とする。
Description
定性に優れ、昇温特性及び耐久性の良好な内燃機関用グ
ロープラグや酸素センサー用ヒーター、あるいは石油フ
ァンヒーターの燃料気化用ヒーター、温水ヒーター、半
田ごて等の一般家庭用、電子部品用、産業機器用等の各
種加熱用ヒーターに適用される直流あるいは交流電源で
使用されるセラミック発熱体に関し、とりわけディーゼ
ルエンジンの始動時やアイドリング時に副燃焼室内を急
速に予熱するグロープラグに好適なセラミック発熱体に
関するものである。
進に用いられるグロープラグをはじめとする各種点火用
並びに加熱用ヒーターとしては、耐熱金属製のシース内
に高融点金属線等から成る発熱抵抗体を埋設した各種シ
ーズヒーターや、火花放電を利用した各種点火装置が多
用されていたが、それらはいずれも急速昇温が困難であ
り、その上、耐摩耗性や耐久性に劣り、とりわけ前記点
火装置においては、点火時に雑音等の電波障害が発生し
易い他、確実な点火という点からの信頼性に欠ける等の
欠点があった。
で電波障害が発生せず、しかも確実に点火して安全性も
高く、耐摩耗性や耐久性に優れた信頼性の高い発熱体と
して、セラミック焼結体と高融点金属やその化合物、及
びそれらを主成分とする各種無機導電材から成る発熱抵
抗体を担持または接合、あるいは埋設したセラミック発
熱体が、内燃機関のグロープラグをはじめ、各種加熱用
ヒーターとして広く利用されるようになってきた。
部材として酸化物系セラミックスではアルミナ(Al2
O3 )を主成分とするものが多用されており、無機導電
材としてタングステン(W)やモリブデン(Mo)等か
ら成る発熱抵抗体を具備したものが知られており、該セ
ラミック発熱体は半田ごてやセンサー加熱用等の100
0℃以下の比較的低温の用途に適用されている(特開昭
62−213084号公報、特開平8−148260号
公報参照)。
ミックスでは、耐熱性や耐熱衝撃性、耐酸化性に優れ、
高温強度も高く、その上、熱容量が小さく、電気絶縁性
も良好な窒化珪素(Si3 N4 )を主成分とするものが
多用されており、無機導電材としてはタングステン
(W)やモリブデン(Mo)等の高融点金属の他、炭化
タングステン(WC)や珪化モリブデン(MoS
i2 )、窒化チタン(TiN)等の高融点金属の化合
物、あるいは該化合物を主成分とする発熱抵抗体を前記
窒化珪素質セラミックスと組み合わせて形成したもの
が、急速昇温可能な1000℃を越える高温用のセラミ
ック発熱体として種々提案されている(特公昭62−5
9858号公報、特開平4−4717号公報参照)。
ラミック発熱体は直流や交流の電源を用いて、様々な条
件下で使用されるために、更に優れた耐久性や酸化特
性、耐熱衝撃性が要求されている。
てはアルミナヒーターが多用されているが、センサーを
作動温度に加熱するために500〜800℃程度の温度
で使用され、自動車の寿命と同様の耐久性が要求されて
おり、このヒーターはパイプ状あるいは棒状に加工さ
れ、外周から0.2〜0.3mm程度の深さにほぼ同一
円周上に発熱体が形成されている。
させると、発熱部とリード部の接点付近に絶縁部材の粒
界成分であるMgOやCaO、SiO2 等が偏析し、周
辺のアルミナ磁器の強度や組織の劣化を引き起こし、加
熱冷却の反復により発熱抵抗体の抵抗増加や断線が発生
し、長期的な耐久性という点で問題があった。
は、石油ファンヒーターやガスを用いた各種燃焼機器の
点火用ヒーターは確実に着火して安全性と信頼性を得る
ために、1300℃を越える温度での耐久性と3秒以内
に着火温度へ到達する急速昇温特性が要求されており、
短期的な発熱特性については問題はないものの、従来の
窒化珪素質焼結体を絶縁部材とするセラミック発熱体
は、通電加熱により該発熱体が1000℃を越えると焼
結体の粒界に残留するアルミナ(Al2 O3 )、マグネ
シア(MgO)、カルシア(CaO)等から成るガラス
質成分の軟化により窒化珪素質焼結体の強度や組織の劣
化を引き起こし、長期的な耐久性からは加熱冷却の反復
により発熱抵抗体及び該発熱抵抗体近傍の窒化珪素質焼
結体にクラックを生じたり、絶縁特性や発熱特性が変化
してしまうという課題があった。
ク発熱体を得るためには、設計上、セラミック発熱体外
径に対する発熱抵抗体の断面積を増加しなければなら
ず、該発熱抵抗体は屈曲もしくは積層したりして断面積
を増加させることになる。
が狭くなり、例えば、平面視した時の断面形状がU字状
を成す無機導電材から成る発熱抵抗体を具備した棒状の
セラミック発熱体では、発熱抵抗体の厚さを増すととも
に、U字状の発熱抵抗体の開放端までの間に形成される
相対向した発熱抵抗体及び該発熱抵抗体に接続されたリ
ード部間の距離を狭めて設計することになる。
成一体化する際には、絶縁部材の焼成収縮等により前記
発熱抵抗体及びリード部間の距離が更に近くなることか
ら、最高温度に発熱させて飽和状態にして長期間稼働す
ると、絶縁性が低下して絶縁破壊によりセラミック発熱
体に割れを生じる等、耐久性が低下する恐れがあるとい
う課題があった。
で、その目的は、セラミック焼結体を絶縁部材とし、直
流または交流電源を使用して1000℃までの低温から
1500℃にも及ぶ高温に発熱させて飽和状態で長時
間、連続稼働しても、絶縁性の低下等による発熱抵抗体
や絶縁部材の割れを発生したりせず、耐久性に優れたセ
ラミック発熱体を提供することにある。
ついて種々検討した結果、セラミック発熱体の絶縁部材
を成すセラミック焼結体に含有される原料粉末から混入
するか、あるいは焼成時の離型剤等から混入する陽イオ
ン金属、特に周期律表第1a族元素の内、Naイオンが
直流を印加した時には陰極電極側に移動し、交流を印加
した時には発熱抵抗体とリード部との接続部付近に集中
し、この発熱時の拡散が発熱抵抗体の抵抗を変化させ、
絶縁性の低下に影響していることが判明し、これを特定
範囲に制限した結果、抵抗変化が低減され、更に、種々
の形態の発熱抵抗体間の距離を一定以上離すことによ
り、絶縁破壊も解消できることを見いだし、優れた耐久
性が得られることが明らかとなった。
ミック焼結体から成る絶縁部材と、通電することにより
発熱する無機導電材から成る発熱抵抗体を具備したもの
で、前記セラミック焼結体中のNaの含有量が1000
ppm以下であり、前記絶縁部材を介して発熱抵抗体を
屈曲あるいは層状に形成して積層することにより形成さ
れる発熱抵抗体間の間隙が0.2mm以上、離れている
ことを特徴とするものである。
が1000ppm以下であるセラミック焼結体から成る
絶縁部材と、通電により発熱する無機導電材から成る抵
抗体を組み合わせて成り、前記絶縁部材を介して屈曲あ
るいは層状に形成して積層した発熱抵抗体間の間隙が、
0.2mm以上に確保したことから、発熱抵抗体間の絶
縁抵抗が充分に確保され、1000℃までの低温から1
500℃にも及ぶ高温下まで、各温度に発熱の飽和状態
で稼働しても何ら絶縁性の低下による発熱抵抗体や絶縁
部材の割れを発生するということはない。
て、絶縁部材であるセラミック焼結体は、酸化物系セラ
ミックスとしてはアルミナ(Al2 O3 )やムライト
(3Al2 O3・2SiO2 )等が、また非酸化物系セ
ラミックスとしては窒化珪素(Si3 N4 )や窒化アル
ミニウム(AlN)等が挙げられ、各種適用範囲の多用
さからは酸化物系セラミックスとしてはアルミナ(Al
2 O3 )が、非酸化物系セラミックスとしては窒化珪素
(Si3 N4 )が好適である。
の場合には、主成分のAl2 O3 に対してMgO、Ca
O、SiO2 等を含有するガラス相、もしくは一部が粒
界成分から成る結晶相となる粒界層を有するものが好ま
しい。
緻密化と粒界のイオン移動等による発熱抵抗体の耐久性
という点からは4〜20重量%が好ましく、6〜12重
量%が最適である。
相が焼結助剤成分の周期律表第3a族元素や珪素等を含
む結晶相あるいはガラス相で構成されるが、望ましくは
粒界にダイシリケート(RE2 Si2 O7 )結晶相を主
相として析出させたものが好適である。
縁部材の高温における耐酸化性を高めることを可能とす
るためである。
相を析出させることと関連して、焼結体中の全希土類元
素の酸化物換算量と、不純物的酸素のSiO2 換算量と
のモル比は、耐酸化性の点からは2以上であることが好
ましく、また焼結体の緻密化という点からは5以下に制
御することが望ましい。
土類元素の酸化物として化学量論的に結合した酸素を差
引きした量であり、具体的には窒化珪素粉末中の不純物
酸素、あるいはSiO2 粉末として添加された酸素から
成るものである。
ことにより、更に耐久性を向上させることができる。
ある希土類元素は、Y、Er、Yb、Lu、Sm等が挙
げられるが、いずれも室温特性は有為差がないが、高温
特性は生成する粒界相の融点に依存する。
らは、Lu、Yb、Erが好ましく、その含有量は1〜
10モル%、特に2〜5モル%の割合が望ましい。
に含有されるナトリウム(Na)含有量が1000pp
mを越えると焼結体の高温絶縁性が低下し、絶縁破壊を
生じて所期の昇温冷却のサイクルに対する耐久性を満足
しないため、1000ppm以下に限定され、より望ま
しくは800ppm以下となる。
ず、所望の耐酸化性を得るためには含有されるAl、M
g量が酸化物換算で全量0.5重量%以下、特に0.1
重量%以下であることが望ましい。
調整するために、前記窒化珪素質焼結体には、熱膨張係
数がより大きなMoやW等の珪化物、炭化物、窒化物、
硼化物を一種以上添加することも有効である。
は、W、Mo、Ti等の高融点金属、あるいはWCやM
oSi2 、TiN等の高融点金属の炭化物や窒化物を主
成分とする無機導電材から成る抵抗体が挙げられ、特に
高温用のセラミック発熱体には、望ましくは主成分のS
i3 N4 との熱膨張差、及び高温度下でもSi3 N4 と
反応し難いという点からは、WCが好適である。
制御して絶縁部材との熱膨張差によるクラックを防止
し、かつ抵抗を増大させないようにするために、分散材
として窒化珪素、窒化硼素、炭化珪素、あるいはアルミ
ナの一種以上を含有させても良く、その量は主成分10
0重量部に対して、例えば、窒化珪素は5〜30重量
部、窒化硼素は1〜15重量部、炭化珪素は3〜15重
量部、アルミナは30重量部以下の割合であることが望
ましい。
ックスから成る絶縁部材との接触界面には、主成分を構
成する高融点金属のWO、MoO、WSi2 、TaS
i、MoSi2 、あるいはW2 C、WC、Mo2 C等の
酸化物相や珪化物相、あるいは炭化物相が存在するが、
該酸化物相、珪化物相あるいは炭化物相の厚さは熱膨張
差による発熱抵抗体のクラックを防止する上で、発熱抵
抗体の最小厚さの25%以下であることが望ましい。
ック状や線状、層状のいずれでも良く、前記絶縁部材を
その間に介してU字状に曲げたり、コイル状に巻回した
り、平面にジグザグに折り曲げたり、各種形状形態で適
用されるが、それら発熱抵抗体間の間隙、即ち距離は前
述のような使用状況下での絶縁破壊を防止するために
は、0.2mm以上離れていることが必要であり、特に
0.3mm以上が望ましい。
発熱体の外径が大となり、消費電力または電流密度が大
きくなって耐久性が低下する傾向があるため、5mm以
内が望ましい。
法を高温用のセラミック発熱体を例にとって説明する。
先ず、絶縁部材の主原料である窒化珪素粉末は、BET
比表面積が5m2 /g以上、特に7m2 /g以上であれ
ばα、β−Si3 N4 のいずれでも良いが、焼結段階で
ホットプレス法を用いずに、窒素ガス加圧下で焼成する
場合には、焼結性と耐熱衝撃性の点から、α−Si3 N
4 が望ましい。
元素酸化物を1〜10モル%、特に2〜5モル%添加
し、他にAl2 O3 やNb2 O5 等を添加しても良く、
それらを混合粉砕した後、プレス成形法や泥漿鋳込成形
法、押出成形法、ドクターブレード法、ローラー加圧成
形法等、公知の成形法で所望形状に成形した絶縁部材の
成形体を作製する。
材成形体に所定のパターンの溝を形成しておき、該溝中
に発熱抵抗体材料または所定形状の発熱抵抗体自体を充
填または埋設するか、あるいは前記成形体表面に発熱抵
抗体ペーストを所定パターンに印刷形成した後、該発熱
抵抗体を絶縁部材の組成物を主成分とする被覆層で覆う
等の方法により、発熱抵抗体が形成する間隙を、正確に
設定することが可能となる。
ック状の各種形状を有する発熱抵抗体を作製しておき、
絶縁部材成形体あるいは絶縁部材に担持あるいは接合し
たり、該絶縁部材中に埋設することも可能である。
組み合わせた素材を、例えば、窒素加圧雰囲気下、最高
温度1700〜1900℃で焼成一体化することによ
り、セラミック発熱体を得ることができる。
を図面に基づき説明する。
施例を示す斜視図であり、1は通電により発熱する無機
導電材から成る発熱抵抗体2と、それに接続されたリー
ド部5とが形成する最短の間隙4を具備した非酸化物系
セラミック焼結体を絶縁部材3とするセラミック発熱体
である。
状の非酸化物系セラミック焼結体から成る絶縁部材3の
一端側に配設されたWCを主成分とする略U字状の発熱
抵抗体2と、該発熱抵抗体2の両端部と電気的に接続さ
れたリード部5と、該リード部5と電極取出金具6によ
り電気的に接続されたW線から成るリード線7で構成さ
れ、間隙4を有するものである。
電体で、通電による発熱も発熱抵抗体2よりはるかに低
い温度にしか到達しないものである。
金具6に代えて、それぞれ直接、外部電源の陰極及び陽
極(不図示)を電気的に接続しても良い。
部材を非酸化物系セラミック焼結体で構成した他の例を
示す斜視図であり、以下、図中の符号は図1と同一呼称
である。
続されたリード部5はそれぞれ2組、絶縁部材3を介し
て積層され、互いに電気的に絶縁された状態で埋設され
て形成されており、電極取出金具6で並列に電気的に接
続されている。
部材を非酸化物系セラミック焼結体で構成した他の例を
示す断面図であり、ブロック状又は層状の発熱抵抗体2
を平面視した時にU字状の形状を成すもので、発熱抵抗
体2がセラミック発熱体1の表面に露出しており、U字
状の発熱抵抗体2の間隙4に絶縁部材3が介在して支持
体をなし、発熱抵抗体2の両端にはW線等のリード部5
が電気的に接続され、他端の側面で露出して外部電源の
陰極及び陽極(不図示)と電気的に接続されるものであ
る。
絶縁部材を非酸化物系セラミック焼結体で構成した他の
例を示す断面図で、ブロック状又は層状の発熱抵抗体2
を平面視した時にU字状の形状を成すもので、発熱抵抗
体2が絶縁部材3中に埋設され、発熱抵抗体2の両端に
は図3の例と同様にW線等のリード部5が電気的に接続
されたものである。
部材を酸化物系セラミック焼結体で構成した他の例を示
す断面図で、絶縁部材3をAl2 O3 を主成分とし、先
端部に平面視した時の形状がW字状を成す発熱抵抗体2
をタングステン(W)で構成したもので、平面視した時
にW字状の発熱抵抗体2とリード部5が印刷形成され、
リード部5の開放端側の裏面に電極取り出し部のパッド
8を印刷形成し、無機導電材を充填したスルーホール9
によりリード部5とパッド8が電気的に接続されてい
る。
詳述するようにして評価した。先ず、絶縁部材としての
非酸化物系セラミックスは、不純物としてNaの含有量
が異なる比表面積が7〜15m2 /gのSi3 N4 粉末
に、希土類元素の酸化物としてYb2 O3 を10〜15
重量%、及びMoSi2 を5重量%未満と、必要に応じ
てAl2 O3 を、それぞれ焼結助剤として添加し、24
時間ボールミルで湿式混合した。
し、該造粒体を用いてプレス成形法により平板状の成形
体を作製した。
れる発熱抵抗体、リード部、リード線、電極取り出し部
の各形状に合わせた溝加工を施したものと、溝加工しな
いものの2種を作製した。
でも、表裏両面のいずれに施しても良い。
4 の微粉末20重量%の混合粉末に溶媒と有機バインダ
ーを適宜加えて調製したペーストを使用して、スクリー
ン印刷法等により表1に示すようにU字状の発熱抵抗体
の間に形成される間隙を種々設定したパターンで、セラ
ミック焼結体の先端より約5mm以内に位置するように
それぞれ別のセラミック成形体表面に厚さ約40μmの
発熱抵抗体部を形成する。
i3 N4 の各微粉末から成るペーストを使用して、前記
発熱抵抗体部の両端と一部が重なるようにして厚さ約4
0μmのリード部を所定の位置に形成する。
一組成のペーストを使用して前記セラミック成形体の他
端表面に、前記同様にして矩形状のパターンを2か所、
セラミック成形体の側面まで平行に所定の配置でそれぞ
れ形成した。
いないものには、絶縁部材表面に形成した少なくとも発
熱抵抗体を、絶縁部材の組成物を主成分とする被覆層で
覆ったものと、発熱抵抗体を覆わず露出したままのもの
の2種を作製した。
し部をそれぞれ印刷形成したセラミック成形体に、直径
0.25mmのW線を前記発熱抵抗体部及び電極取り出
し部にそれぞれ電気的に接続するように載置して該成形
体を2枚重ね、その上に何も形成していない別のセラミ
ック成形体を重ねた後、Si/SiO2 雰囲気を調整し
た炭素(C)を含む還元性の雰囲気下、1750℃の温
度で1時間、加圧焼成した。
を研磨し、埋設した電極取り出し部の端面を棒状の焼結
体側面に露出させたセラミック発熱体を作製した。
も電極取り出し部の露出部にメタライズ法やメッキ法等
によりニッケル(Ni)等の金属被膜を形成した後、該
電極取り出し部に正負の電極(不図示)を接続して評価
用のセラミック発熱体を作製した。
スは、不純物としてNaの含有量が異なるAl2 O3 粉
末を主成分とし、MgOとCaO及びSiO2 を焼結助
剤として添加して混合粉砕した原料混合物を用いて泥漿
を調製し、ドクターブレード法にて厚さ約0.3mmの
グリーンシートを成形した。
量%のW粉末と5重量%のAl2 O3 粉末との混合粉末
に溶媒と有機バインダーを適宜添加して調製したペース
トを用いて表2に示す最短間隙を有する所定形状の発熱
抵抗体部とリード部を印刷形成し、裏面に電極取り出し
部のパッドを印刷形成するとともに、前記ペーストを充
填したスルーホールによりリード部とパッドを接続す
る。
抵抗体等を形成したグリーンシートを密着させ焼成後、
アルミナ質焼結体の周囲を研磨し、埋設した電極取り出
し部の端面を棒状の焼結体側面に露出させたセラミック
発熱体を作製した。
も電極取り出し部の露出部にメタライズ法やメッキ法等
によりニッケル(Ni)等の金属被膜を形成した後、該
電極取り出し部に正負の電極(不図示)を接続して評価
用のセラミック発熱体を作製した。
化物系の2種の評価用のセラミック発熱体を用いて、該
セラミック発熱体を輪切りし、その断面を金属顕微鏡を
用いて400倍の倍率で接眼部に付属した測定器によ
り、各種形状の発熱抵抗体間の間隙を測定し、それらの
最短距離を本発明にいう間隙とした。
セラミック発熱体には、交流及び直流電源よりそれぞれ
常温から1500℃まで昇温可能な電圧を60秒間印加
して1500℃に保持した後、通電を停止して30秒
間、強制空冷する工程を1サイクルとする高負荷耐久試
験を20000サイクルまで行い耐久性を評価するとと
もに、10000サイクル後の両電極間の抵抗値を測定
し、試験開始前の抵抗値に対する変化率を算出し、試験
開始前後の抵抗変化率が10%未満のものを良、10%
以上のものを不良として評価するとともに、セラミック
発熱体表面を肉眼で観察し、更に、蛍光浸透探傷法によ
りクラックの有無を調査した。
セラミック発熱体に、交流及び直流電源よりそれぞれ常
温から1100℃まで昇温可能な電圧を60秒間印加し
て1100℃に保持した後、通電を停止して60秒間、
強制空冷する工程を1サイクルとする高負荷耐久試験を
10000サイクルまで行い耐久性を評価するととも
に、5000サイクル後の両電極間の抵抗値を測定し、
試験開始前の抵抗値に対する変化率を算出し、試験開始
前後の抵抗変化率が10%未満のものを良、10%以上
のものを不良として評価するとともに、セラミック発熱
体表面を肉眼で観察し、更に、レッドチェックもしくは
蛍光浸透探傷法によりクラックの有無を調査した。
れも高温絶縁破壊によりスパークしたために発生してい
ることを確認した。
の請求範囲外である絶縁部材主成分がSi3 N4 の試料
番号1、11、14、19、24、30、33では、印
加電流の種類を問わず、いずれも9800サイクル以下
で絶縁破壊を起こしており、また同じくAl2 O3 の試
料番号34、40、41、47でも、9500サイクル
以下で絶縁破壊を起こし、耐久性不良であるのが分か
る。
がSi3 N4 の場合には最低でも12000サイクルま
で何ら以上なく、同じくAl2 O3 の場合ではいずれも
10000サイクルの耐久性を有していることが分か
る。
は、ナトリウム(Na)含有量が1000ppm以下で
ある絶縁部材を成すセラミック焼結体と組み合わされ、
通電により発熱する無機導電材から成る発熱抵抗体が形
成する間隙を0.2mm以上としたことから、常温付近
から1000℃まで、あるいは常温付近から1300℃
を越える高温まで急速に昇温したりすることを長時間に
わたり繰り返したり、1000℃までの低温下で、ある
いは1000〜1500℃もの高温下で発熱させて飽和
状態で長時間、連続稼働したりしても、絶縁性の低下に
よる発熱抵抗体や絶縁部材の割れを発生したりせず、高
い絶縁抵抗と、耐久性に優れたセラミック発熱体が得ら
れる。
物系セラミック焼結体で構成した一実施例を示す斜視図
である。
物系セラミック焼結体で構成した他の例を示す斜視図で
ある。
物系セラミック焼結体で構成した他の例を示す断面図で
ある。
物系セラミック焼結体で構成した他の例を示す断面図で
ある。
系セラミック焼結体で構成した一実施例を示す断面図で
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】通電により発熱する無機導電材から成る発
熱抵抗体を具備したセラミック焼結体を絶縁部材とする
セラミック発熱体であって、前記セラミック焼結体に含
有されるナトリウム(Na)含有量が1000ppm以
下で、前記絶縁部材を介して発熱抵抗体を屈曲もしくは
積層することにより形成される発熱抵抗体間の間隙が
0.2mm以上であることを特徴とするセラミック発熱
体。 - 【請求項2】前記セラミック焼結体から成る絶縁部材
が、窒化珪素質焼結体であることを特徴とする請求項1
記載のセラミック発熱体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33868596A JP3466399B2 (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | セラミック発熱体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33868596A JP3466399B2 (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | セラミック発熱体 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10177892A true JPH10177892A (ja) | 1998-06-30 |
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ID=18320497
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---|---|---|---|
JP33868596A Expired - Fee Related JP3466399B2 (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | セラミック発熱体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3466399B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001153360A (ja) * | 1999-11-22 | 2001-06-08 | Ngk Spark Plug Co Ltd | セラミックヒータ及びそれを備えるグロープラグ |
JP2005093364A (ja) * | 2003-09-19 | 2005-04-07 | Kyocera Corp | セラミックヒータ |
WO2019044153A1 (ja) * | 2017-08-30 | 2019-03-07 | ボッシュ株式会社 | グロープラグ用のセラミックヒータ及びグロープラグ用のセラミックヒータの製造方法 |
-
1996
- 1996-12-18 JP JP33868596A patent/JP3466399B2/ja not_active Expired - Fee Related
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