JPWO2013129597A1 - ヒータおよびこれを備えたグロープラグ - Google Patents

ヒータおよびこれを備えたグロープラグ Download PDF

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Abstract

高温下で使用しても抵抗値の変化が抑制された高い信頼性を有するヒータおよびこれを備えたグロープラグを提供する。本発明は、V、Nb、Ta、MoまたはWを主成分とする発熱体2と、発熱体2のそれぞれの端部に接合されたリード3と、発熱体2およびリード3を埋設した絶縁基体1とを備えたヒータであって、発熱体2および絶縁基体1は一体的に焼結された焼結体からなり、発熱体2にはV、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFeのうち前記発熱体2の主成分となる元素とは異なる元素のうちの少なくとも1種を含む化合物6が含まれていて、絶縁基体1の内部における発熱体2の周囲には実質的に前記元素が含まれていないことを特徴とするものである。

Description

本発明は、例えば燃焼式車載暖房装置における点火用もしくは炎検知用のヒータ、石油ファンヒータ等の各種燃焼機器の点火用のヒータ、自動車エンジンのグロープラグ用のヒータ、酸素センサ等の各種センサ用のヒータ、測定機器の加熱用のヒータ等に利用されるヒータおよびこれを備えたグロープラグに関するものである。
自動車エンジンのグロープラグ等に用いられるヒータは、発熱体と、この発熱体のそれぞれの端部に接合されたリードと、これら発熱体およびリードを埋設した絶縁基体とを備えた構成になっている。そして、発熱体には抵抗温度係数を変化させるための調整成分として各種金属の化合物が添加剤として入れられている(例えば、特開2000−156275号公報を参照)。
近年、ディーゼルエンジンに対する排ガス規制や燃費規制が年々強化される傾向にあり、燃焼時の高温高圧化が要求されている。それに伴いグロープラグの高温使用化も進んでいる。
ここで、発熱体に調整成分として添加された各種金属の化合物は、焼成時に絶縁基体側へ拡散する。そして、高温下で使用すると、絶縁基体中に拡散した化合物がイオン化して陰極側の発熱体内に移動し、発熱体の抵抗値が変化するという問題点がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高温下で使用しても発熱体の抵抗値の変化を抑制することができる、高い信頼性を有するヒータおよびこれを備えたグロープラグを提供することにある。
本発明は、V、Nb、Ta、MoまたはWを主成分とする発熱体と、該発熱体のそれぞれの端部に接合されたリードと、前記発熱体および前記リードを埋設した絶縁基体とを備えたヒータであって、前記発熱体および前記絶縁基体は焼結体からなり、前記発熱体にはV、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFeのうち前記発熱体の主成分となる元素とは異なる元素のうちの少なくとも1種を含む化合物が含まれていて、前記絶縁基体の内部における前記発熱体の周囲には実質的に前記元素が含まれていないことを特徴とするものである。
また、本発明は、上記の構成のヒータと、前記一対のリードのうち一方のリードに電極引出部を介して電気的に接続されて前記ヒータを保持する金属製保持部材とを備えていることを特徴とするグロープラグである。
本発明のヒータの実施の形態の一例を示す概略縦断面図である。 図1に示すヒータの要部を示す拡大縦断面図である。 本発明のヒータの実施の形態の他の例の要部を示す拡大縦断面図である。
以下、本発明のヒータの実施の形態の例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明のヒータの実施の形態の一例を示す概略縦断面図であり、図2は図1に示すヒータの要部を示す拡大縦断面図である。
本実施の形態のヒータは、図1および図2に示すように、V、Nb、Ta、MoまたはWを主成分とする発熱体2と、発熱体2のそれぞれの端部に接合されたリード3と、発熱体2およびリード3を埋設した絶縁基体1とを備えたヒータであって、発熱体2および絶縁基体1は焼結体からなり、発熱体2にはV、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFeのうち発熱体2の主成分となる元素とは異なる元素のうちの少なくとも1種を含む化合物6が含まれていて、絶縁基体1の内部における発熱体2の周囲には実質的に化合物6を構成するV、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFeが含まれていないことを特徴とするものである。
本実施の形態のヒータにおける絶縁基体1は、例えば棒状または板状に形成されたものである。この絶縁基体1には発熱体2および一対のリード3が埋設されている。ここで、絶縁基体1はセラミック焼結体からなり、これにより急速昇温時の信頼性が高いヒータを提供することが可能になる。例えば、セラミック焼結体としては、酸化物セラミックス、窒化物セラミックスまたは炭化物セラミックス等の電気的な絶縁性を有するセラミックスが挙げられる。具体的には、セラミック焼結体としては、アルミナ質セラミックス、窒化珪素質セラミックス、窒化アルミニウム質セラミックスまたは炭化珪素質セラミックス等を用いることができる。特に、セラミック焼結体が窒化珪素質セラミックスからなることが好適である。窒化珪素質セラミックスは、主成分である窒化珪素が高強度、高靱性、高絶縁性および耐熱性の観点で優れているからである。
窒化珪素質セラミックスからなる絶縁基体1は、例えば、主成分の窒化珪素に対して、焼結助剤として5〜15質量%のY,YbまたはEr等の希土類元素酸化物、0.5〜5質量%のAl、さらに焼結体に含まれるSiO量として1.5〜5質量%となるようにSiOを混合し、所定の形状に成形し、その後、1650〜1780℃でホットプレス焼成することにより得ることができる。
絶縁基体1の長さは、例えば20〜50mmに設定され、絶縁基体1の直径は例えば3〜5mmに設定される。なお、絶縁基体1として窒化珪素質セラミックスからなるものを用いる場合は、原料にMoSiおよびWSi等を混合して絶縁基体1中に分散させることが好ましい。この場合、母材である窒化珪素質セラミックスの熱膨張率を発熱体2の熱膨張率に近付けることができ、発熱体2の発熱に伴う熱応力を低減できるので、ヒータの耐久性を向上させることができる。
絶縁基体1に埋設された発熱体2は、縦断面の形状が例えば折返し形状であって、先端に位置する折返し形状の中央付近(折返しの中間点付近)が最も発熱する発熱部となっている。この発熱体2は絶縁基体1の先端側に埋設されていて、発熱体2の先端(折返し形状の中央付近)から発熱体2の後端までの距離は例えば2〜10mmに設定される。なお、発熱体2の横断面の形状は、円形、楕円形または矩形等のいずれの形状でもよい。
発熱体2は導電性ペーストを焼成した焼結体からなる。導電性ペーストとしては、V、Nb、Ta、Mo、WまたはCr等の高融点金属またはその化合物を主成分とするものが挙げられる。V、Nb、Ta、MoおよびWからなる群から選ばれる高融点金属またはその化合物は、後述するように、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFeの化合物6がより固溶しやすく、焼成時に絶縁基体1側に化合物6の元素(V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFe)が拡散しにくい。また、発熱体2は、熱膨張率の調整のために絶縁基体1の形成材料を含んでいてもよい。発熱体2に絶縁基体1の形成材料のセラミックスを含ませることで、発熱体2の熱膨張率を絶縁基体1の熱膨張率に近付けることができる。
なお、発熱体2の主成分をV、Nb、Ta、Mo、WまたはCrにしたときに、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFeの化合物6が固溶しやすい理由としては、発熱体2の主成分と化合物6とが同じ結晶構造になるからであるということが考えられる。具体的には、上述した発熱体2の主成分の結晶構造および上述した化合物6の主成分の結晶構造はいずれも体心立法構造であるので、同様の結晶構造であることから固溶しやすいものと考えられる。
絶縁基体1に埋設されて発熱体2に接続された一対のリード3は、W、Mo、Re、TaまたはNb等の金属リード線からなる構成でもよいし、発熱体2と同様に導電性ペーストを印刷して形成されたものでよい。そして、このリード3は、発熱体2よりも単位長さ当たりの抵抗が低くなっている。
また、絶縁基体1には第1の電極引出部41が埋設されていて、この第1の電極引出部41の一端が一対のリード3のうちの一方に接続されているとともに他端が絶縁基体1の側面に引き出されている。一方、絶縁基体1には第2の電極引出部42が埋設されていて、この第2の電極引出部42の一端が一対のリード3のうちの他方に接続されているとともに他端が絶縁基体1の側面に引き出されている。
第1の電極引出部41および第2の電極引出部42も発熱体2と同様の材料で形成されているが、不要な発熱を抑えるために発熱体2よりも単位長さ当たりの抵抗を低くしているものである。換言すれば、発熱体2がリード3、第1の電極引出部41および第2の電極引出部42よりも高抵抗であることによって、発熱体2で確実に発熱して高温が得られるようになっている。
本実施の形態のヒータにおいて、発熱体2には発熱体2の主成分となる元素とは異なるV、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFeの化合物6が含まれていて、絶縁基体1の内部における発熱体2の周囲には実質的に化合物6の元素(V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFe)が含まれていない構成になっている。
ここで、発熱体2の主成分となる元素とは異なるV、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFeの元素を含む化合物6は、発熱体2の抵抗温度係数を変化させるための調整成分である。発熱体2を形成するための導電性ペースト中に化合物6を添加して焼成することで、焼成後に任意の抵抗温度係数を有する発熱体2を得ることができ、所望の抵抗値の発熱体2を備えたヒータを作製することができる。
なお、発熱体2を形成する導電性ペーストにおいては、発熱体2の熱膨張率を絶縁基体1に近付けるためにセラミックスを添加するが、その中に添加する焼結助剤成分を極端に少なくする。そうすることで、絶縁基体1中のセラミックスの焼結タイミングを早くするとともに発熱体2中のセラミックスの焼結タイミングを遅くし、液相生成のタイミングをずらすことができる。これにより、化合物6の元素(V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFe)が発熱体2から絶縁基体1へと拡散するのを防ぐことができる。すなわち、絶縁基体1側を先に焼結させ、次に発熱体2側を焼結させることによって、絶縁基体1の収縮が先に始まり、発熱体2は圧縮の力を受けながら焼結を開始する。よって、焼結の収縮は内側(発熱体2側)方向へ寄せられるため、液相の動きも内側(発熱体2側)方向へと向かい、化合物6の元素(V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFe)を発熱体2中に閉じ込めることができる。したがって、絶縁基体1の内部における発熱体2の周囲には実質的に化合物6の元素(V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFe)が含まれていない構成となる。
なお、ここでいう「焼結助剤成分を極端に少なくする」とは、具体的には、例えば、発熱体2中のセラミックスに添加する焼結助剤成分を絶縁基体1に添加する焼結助剤成分の1/2以下にすることを意味している。好ましくは、発熱体2中のセラミックスに添加する焼結助剤成分を絶縁基体1に添加する焼結助剤成分の1/3以下にすることが好ましい。従来は、発熱体中のセラミックスに添加する焼結助剤成分を3質量%以上15質量%未満程度に設定することが一般的であった。例えば、特許文献1においては、焼結助剤成分を発熱体の2質量%以上10質量%未満に設定している。これに対して、本発明における発熱体2中のセラミックスに添加する焼結助剤成分の量の一例としては、例えば、0.05質量%以上0.2質量%未満程度に設定することが挙げられる。
本発明においては、発熱体2においてこの焼結助剤成分の含有量を極端に少なくすることによって、発熱体2から絶縁基体1への化合物6の元素(V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFe)の拡散を抑制した。
また、ここでいう「実質的に含まれていない」とは、すなわち、化合物6の元素(V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFe)が、発熱体2の周囲の絶縁基体1において1ppm以下の割合でしか存在していないか、または、全く存在していないことを意味している。
さらに、ここでいう「発熱体2の周囲」とは、発熱体2からの距離が100μmの範囲内であることを意味している。これは、発熱体2から100μmの範囲内の絶縁基体1に化合物6の元素(V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFe)が存在する場合には、これらの元素がイオン化したときに発熱体2の陰極側に移動してしまって発熱体2の抵抗値を変化させてしまう可能性があるためである。従って、発熱体2から100μm以上離れた位置において絶縁基体1に化合物6の元素(V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFe)が存在しているとしても、それら元素が発熱体2へと移動することはほとんど無いため、100μm以上離れた位置において絶縁基体1に化合物6の元素(V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFe)が存在していたとしても特に問題はない。
発熱体2の周囲における絶縁基体1中の化合物6の元素(V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFe)の割合は、以下の方法で確認することができる。具体的には、発熱体2から100μmの範囲内の領域の絶縁基体1を0.1mg切り出し、これを粉砕した後に、フッ化水素酸1mlと硝酸5mlとを用いて溶解する。こうして得られた溶液に対して、ICP質量分析装置(Micromass社製)を用いて化合物6の元素(V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFe)の定量分析を行なう。これにより化合物6の元素の存在割合を確認することができる。
発熱体2の主成分となる元素とは異なるV、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFeの元素のうちの少なくとも1種を含む化合物6としては、例えばV、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFeの炭化物、窒化物、珪化物または酸化物が挙げられる。なお、上記の例示には、発熱体2の主成分として好適な元素であるV、Nb、Ta、MoまたはWの炭化物、窒化物、珪化物または酸化物が含まれているが、これは、例えば発熱体2の主成分がVの場合には、化合物6としてVを除く元素の炭化物、窒化物、珪化物または酸化物を用いることができることを意味している。
これらの化合物6は、発熱体2の主成分に固溶しやすく、焼成時に絶縁基体1に化合物6の元素(V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFe)が拡散しにくくなる。これにより、高温下で使用してもイオン化して陰極側の発熱体2内に移動して発熱体2の抵抗値が変化するのを抑制することができる。
なお、高温下で使用した場合、発熱体2の周囲の絶縁基体1に含まれる助剤成分が陽イオン化し、発熱体2の周囲の絶縁基体1にイオン化した化合物は入り込みにくい。よって、陽極側から絶縁基体1を経て陰極側に移動することもなく、これによる抵抗値の変化もほとんどない。
さらに、化合物6がCr化合物であるとよい。Cr化合物はV、Nb、Ta、MoまたはWからなる群から選ばれる高融点金属またはその化合物と完全固溶するため、焼成時に絶縁基体1に化合物6の元素(V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFe)がより拡散しにくくなる。絶縁基体1または発熱体2を構成するセラミックスの粒界にCrがあるとイオン化しやすいが、一旦発熱体2中に固溶させると、Crはイオン化しにくいため発熱体2の陰極側に移動せず、発熱体2の抵抗値が変化しないようになる。また、Crは安価で量産に向いている。
このとき、発熱体2におけるCrの含有量は1×10−6〜1×10−1質量%であると、さらによい。この範囲の含有量であることで、発熱体2の抵抗温度係数を変化させることが容易になるとともに、発熱体2へ固溶させる量として十分な量となる。
本発明のヒータは、図1に示すように、絶縁基体1の側面に導出された第1の電極引出部41および第2の電極引出部42の端部に、例えば接続金具5がそれぞれ電気的に接続された構成になっている。そして、ヒータは、この接続金具5によって外部回路と接続される。
また、上述のヒータはグロープラグ(図示せず)に用いることもできる。すなわち、本発明のグロープラグ(図示せず)は、ヒータと、ヒータを構成する一対のリード3のうちの一方のリード3と第1の電極引出部41を介して電気的に接続されるとともにヒータを保持する金属製保持部材(シース金具)とを備えた構成であり、この構成により、高温下で使用してもヒータの抵抗値の変化が抑制されることから、高い信頼性を有するグロープラグを実現することができる。
図2に示す例は発熱体2が折返し形状の例であるが、発熱体2はこの形状に限定されず、本発明には図3に示すような発熱体2が折返し形状ではない例も含まれる。なお、図3に示す例は、絶縁基体1の表面に導体層6が設けられた構成であり、この導体層6が接続金具または金属製保持部材(シース金具)に電気的に接続されるようになっている。
次に、本実施の形態のヒータの製造方法について説明する。
まず、アルミナ質セラミックス、窒化珪素質セラミックス、窒化アルミニウム質セラミックスまたは炭化珪素質セラミックス等のセラミック粉末に、焼結助剤を含有させて絶縁基体1の原料となるセラミック粉体を作製する。
次に、そのセラミック粉体をプレス成型にて成型体を作製するか、あるいは、セラミック粉体をセラミックスラリーに調製し、シート状に成形して、セラミックグリーンシートを作製する。ここで、得られた成型体またはセラミックグリーンシートは、半割状態の絶縁基体1となるものである。
次に、半割の成型体またはセラミックグリーンシートの上に発熱体2となる発熱体用導電性ペーストおよび第1の電極引出部41および第2の電極引出部42となる電極引出部用導電性ペーストのパターンをそれぞれ印刷して、印刷成型体を得る。ここで、発熱体用導電性ペーストおよび電極引出部用導電性ペーストの材料としては、V、Nb、Ta、MoまたはW等の高融点金属を主成分とするものを用いる。発熱体用導電性ペーストおよび電極引出部用導電性ペーストは、これらの高融点金属に発熱体用導電性ペーストおよび電極引出部用導電性ペーストの主成分となる元素とは異なるV、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFeのうちの少なくとも1種を含む調整成分としての化合物、セラミック粉体、バインダーおよび有機溶剤等を調合して混練することで作製できる。なお、発熱体用導電性ペーストには絶縁基体1と同一材料のセラミック粉体を添加することで、発熱体2の熱膨張率を絶縁基体1の熱膨張率に近付けることができる。
このとき、ヒータの用途に応じて、発熱体用導電性ペーストおよび電極引出部用導電性ペーストのパターンの長さ、線幅あるいは折り返しパターンの距離または間隔等を変更することにより、発熱体2の発熱位置および抵抗値を所望の値に設定する。
一方、別の半割の成型体またはセラミックグリーンシートに発熱体2と電極引出部(第1の電極引出部41および第2の電極引出部42)との間にリード3が位置するように埋設したリード成型体を得る。リード3は、W、Mo、Re、TaまたはNb等の金属リード線を使用してもよいし、導電性ペーストを印刷して形成してもよい。
得られた印刷成型体とリード成型体とを重ね合わせることで、内部に発熱体用導電性ペーストおよびリード3および電極引出部用導電性ペーストによるパターンが形成された成型体が得られる。
次に、得られた成形体を1500〜1800℃で焼成することにより、ヒータを作製することができる。なお、焼成は不活性ガス雰囲気中もしくは還元雰囲気中で行なうことが好ましい。また、圧力を加えた状態で焼成することが好ましい。さらに、焼成にて最高温度をキープし続けると、収縮が止まった後に化合物6の元素(V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFe)が発熱体2から絶縁基体1へと拡散してしまうので、収縮終了直後に急冷却して拡散を防ぐことで、図2に示すようなヒータを得ることができる。
なお、ここでいう、「急冷却」とは、例えば、200℃/h以上の温度変化で冷却することを意味している。200℃/h以上の温度変化で冷却することによって、発熱体2から絶縁基体1への化合物6の元素(V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFe)の拡散を抑制することができる。
本発明の実施例のヒータを以下のようにして作製した。
まず、絶縁基体の原料として、窒化珪素粉末を85質量%、焼結助剤としてYb粉末を10質量%、MoSi粉末を3.5質量%、酸化アルミニウム粉末を1.5質量%混合して、原料粉末を作製した。その後、この原料粉末を用いてプレス成型によって絶縁基体となる半割状態の成型体を作製した。
次に、発熱体、第1の電極引出部および第2の電極引出部となる導電性ペーストとして、炭化タングステン(WC)粉末70質量%に窒化珪素粉末を29.95質量%、添加剤として金属化合物Crを0.05質量%混合し、適当な有機溶剤、溶媒を添加して作製した。ここで、炭化タングステン(WC)粉末に混合した窒化珪素粉末には、焼結助剤としてYb粉末を0.1質量%混合した。
次に、導電性ペーストを絶縁基体となる半割状態の成型体の表面にスクリーン印刷法にて図2に示す発熱体2の形状に塗布した。
次に、タングステンを主成分とするWリードピンを、前述のそれぞれの半割状態の成型体を重ねて密着させた際に発熱体と電極引出部との間にWリードピンが位置するように埋設した絶縁基体となる別の半割状態の成型体を作製した。そして、2つの成型体を重ね合わせることで、絶縁基体の内部に発熱体、リード、および電極引出部を有する成型体を得た。
次に、得られた成形体を円筒状の炭素製の型に入れた後、還元雰囲気中で、1700℃の温度および35MPaの圧力でホットプレス焼成を行ない、焼結させてヒータ(試料1)を作製した。ここで、試料1のヒータは、焼成収縮終了直後に1700℃〜1300℃の温度範囲にて冷却速度を200℃/h以上として急冷却した。
一方、発熱体、第1の電極引出部および第2の電極引出部となる導電性ペーストとして、炭化タングステン(WC)粉末70質量%に窒化珪素粉末を28質量%、添加剤として金属化合物Crを2質量%混合し、適当な有機溶剤、溶媒を添加して作製した。ここで、炭化タングステン(WC)粉末に混合した窒化珪素粉末には、焼結助剤としてYb粉末を15質量%混合したものを用意し、焼成収縮終了直後に急冷却せずに1700℃〜1300℃の温度範囲にて冷却速度を50℃/hとして、それ以外は上述のヒータと同様に焼成してなるヒータ(試料2)を作製した。
さらに、冷却速度を100℃/hとして作製したヒータ(試料3)および冷却速度を180℃/hとして作製したヒータ(試料4)を準備した。冷却速度以外の条件は、以上の試料2、試料3および試料4ともに試料1と同様である。
次に、得られたヒータをφ4mmで全長40mmの円柱状に研磨加工し、表面に露出した電極引出部にコイル状のNiからなる接続金具をロウ付けした。
そして、準備した各試料のヒータに対して、電圧を印加して1500℃にし、断続通電した。具体的には、1500℃±25℃での通電を1分間継続した後に1分間通電を止めてエアー冷却を行うことを1サイクルとし、10、000サイクル断続通電した。初期抵抗値と10,000サイクル後の抵抗値を比較して、発熱体2の抵抗変化率の比較を行った。なお、抵抗変化については、25℃の恒温槽にヒータ先端を浸し、25℃で安定させた後、初期抵抗値と試験後での抵抗値とを測定し、その間の抵抗変化率を評価した。さらに、ICP質量分析装置を用いて、上述の方法でCrの元素の定量分析を行なった。
以上の結果を表1にまとめた。
Figure 2013129597
表1に示す結果から分かるように、比較例となる試料2のヒータは、Crの元素が発熱体から100μmの範囲内に0.05%程度で拡散し、10,000サイクル終了後の抵抗変化率が12%であった。また、試料3のヒータは、Crの元素が発熱体から100μmの範囲内に0.02%程度で拡散し、10,000サイクル終了後の抵抗変化率が5%であった。また、試料4のヒータは、Crの元素が発熱体から100μmの範囲内に0.01%程度で拡散し、10,000サイクル終了後の抵抗変化率が0.5%であった。
これに対し、本発明の実施例となる試料1のヒータは、Crの元素については発熱体2から100μmの範囲内の存在が1ppm未満であり、上記の測定方法では存在を確認できなかった。また、10,000サイクル終了後の抵抗変化率が0.01%であった。
以上の結果から、Crの元素の拡散を抑制することによって、発熱体の抵抗値の変化を抑制できるようになることが確認できた。
1:絶縁基体
2:発熱体
3:リード
41:第1の電極引出部
42:第2の電極引出部
5:接続金具
6:化合物
7:導体層

Claims (4)

  1. V、Nb、Ta、MoまたはWを主成分とする発熱体と、該発熱体のそれぞれの端部に接合されたリードと、前記発熱体および前記リードを埋設した絶縁基体とを備えたヒータであって、前記発熱体および前記絶縁基体は一体的に焼結された焼結体からなり、前記発熱体にはV、Nb、Ta、Cr、Mo、W、MnまたはFeのうち前記発熱体の前記主成分とは異なる元素のうちの少なくとも1種を含む化合物が含まれていて、前記絶縁基体の内部における前記発熱体の周囲には実質的に前記元素が含まれていないことを特徴とするヒータ。
  2. 前記元素がCrであることを特徴とする請求項1に記載のヒータ。
  3. 前記発熱体におけるCrの含有量は1×10−6〜1×10−1質量%であることを特徴とする請求項2に記載のヒータ。
  4. 請求項1に記載のヒータと、前記一対のリードのうちの一方のリードに電極引出部を介して電気的に接続されて前記ヒータを保持する金属製保持部材とを備えたことを特徴とするグロープラグ。
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