JPH1017692A - ポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂からなる多孔膜および電池用セパレータ - Google Patents

ポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂からなる多孔膜および電池用セパレータ

Info

Publication number
JPH1017692A
JPH1017692A JP8192963A JP19296396A JPH1017692A JP H1017692 A JPH1017692 A JP H1017692A JP 8192963 A JP8192963 A JP 8192963A JP 19296396 A JP19296396 A JP 19296396A JP H1017692 A JPH1017692 A JP H1017692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
porous membrane
layer
stretching
resin
poly
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8192963A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Meguro
和広 目黒
Tomoo Susa
友雄 諏佐
Takeya Mizuno
斌也 水野
Kakichi Teramoto
嘉吉 寺本
Hiroshi Sato
宏 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kureha Corp filed Critical Kureha Corp
Priority to JP8192963A priority Critical patent/JPH1017692A/ja
Priority to PCT/JP1997/002307 priority patent/WO1998001502A1/ja
Publication of JPH1017692A publication Critical patent/JPH1017692A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B27/00Layered products comprising a layer of synthetic resin
    • B32B27/06Layered products comprising a layer of synthetic resin as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material
    • B32B27/08Layered products comprising a layer of synthetic resin as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material of synthetic resin
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B27/00Layered products comprising a layer of synthetic resin
    • B32B27/32Layered products comprising a layer of synthetic resin comprising polyolefins
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/40Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
    • H01M50/409Separators, membranes or diaphragms characterised by the material
    • H01M50/411Organic material
    • H01M50/414Synthetic resins, e.g. thermoplastics or thermosetting resins
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/40Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
    • H01M50/489Separators, membranes, diaphragms or spacing elements inside the cells, characterised by their physical properties, e.g. swelling degree, hydrophilicity or shut down properties
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B2305/00Condition, form or state of the layers or laminate
    • B32B2305/02Cellular or porous
    • B32B2305/026Porous
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B2307/00Properties of the layers or laminate
    • B32B2307/20Properties of the layers or laminate having particular electrical or magnetic properties, e.g. piezoelectric
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B2457/00Electrical equipment
    • B32B2457/10Batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Cell Separators (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電池用セパレーターとして使用した際、電池製
造時のピン抜け不良を防止し、且つシャットダウン、ブ
レイクダウンの防止ならびに電池の高エネルギー密度化
の機能を持った多孔膜、積層多孔膜およびそれからなる
電池用セパレータ、並びにその製造方法を提供する。 【解決手段】ポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂から
なり見掛けインピーダンスが25Ω・cm2以下、ヤン
グ率40kg/mm2以上を有する多孔膜およびポリ(4
−メチルペンテン−1)樹脂からなる多孔膜の層(A)
と、層(A)を構成する樹脂とは異なるポリオレフィン
樹脂からなり100〜140℃の融点を有する多孔膜の
層(B)とからなる少なくとも2層の積層体であって、
該積層体の見掛けインピーダンスが25Ω・cm2
下、ヤング率40kg/mm2以上である積層多孔膜、並
びに前記多孔膜からなる電池用セパレータおよびその製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリ(4−メチル
ペンテン−1)樹脂からなる多孔膜に関する。また、本
発明はその多孔膜からなる電池用セパレーターおよびそ
の多孔膜の製造方法に関する。より詳しくはポリ(4−
メチルペンテン−1)樹脂からなる特定の見掛けインピ
ーダンスと特定のヤング率を有する多孔膜、およびポリ
(4−メチルペンテン−1)樹脂からなる多孔膜と、他
のポリオレフィン樹脂からなる特定の融点範囲を有する
多孔膜の層との少なくとも2層の多孔膜と、その多孔膜
からなる電池用セパレータおよびその多孔膜の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、様々な多孔膜が開発されており、
これらの用途としては電池用セパレータ、電解コンデン
サー用隔壁、各種フィルター、透湿防水膜、限外濾過
膜、精密濾過膜等多種におよんでいる。各用途に従い要
求される性能も種々異なる。例えば電池用セパレータ
は、少なくとも一組の電極を対向させ、電極間に電解液
を介在させてなる構造を有するが、電池の電気容量を大
きくする観点及び電池の大きさを小さくする観点から電
極の間隔が狭いことが望ましい。そして、電極の間隔が
狭いときには電極と電極との接触防止や、電解液の吸収
保持のために電極の間に多孔膜からなるセパレータを介
在させることが通常行われている。
【0003】特にリチウム電池やリチウムイオン電池に
おいては、充放電時における樹枝状のリチウム金属結晶
(デンドライト)の形成による正負電極の接触、セパレ
ーターの収縮による正負電極の接触およびセパレーター
の突刺強度不足で生じる電極貫通による正負電極の接触
等に起因する電池の過熱に対し、安全性を有することが
必要とされている。この安全性を付与するものとして
は、特開平2−77108号公報に記載の高融点ポリオ
レフィン系樹脂多孔膜層と低融点ポリオレフィン系樹脂
多孔膜層との積層体からなるセパレーターが挙げられ
る。
【0004】この発明によれば、短絡が発生して電池内
に過大な電流が流れても、その際に発生する熱により低
融点ポリオレフィン系樹脂多孔膜層を構成するポリオレ
フィン系樹脂が溶融し閉塞封止され、電流の流れを止め
て過熱を抑制するという効果(シャットダウン)、およ
び溶融閉塞された低融点ポリオレフィン系樹脂多孔膜層
を保持するために高融点ポリオレフィン系樹脂多孔膜層
を積層させ短絡の再度発生(ブレイクダウン)を防止す
る効果があると解される。
【0005】また、セパレーターは、電池を高エネルギ
ー密度とする観点から薄くすることが必要であるが、電
極と電極との接触を防止する観点からはある程度厚みを
持たせる必要がある。このため非水溶媒型電池用セパレ
ーターはインピーダンスが低いことが望まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】非水溶媒型電池は、電
池の電気容量を大きくすると云う観点から電極間の狭い
電気化学的装置の代表的なものと言える。電極間隔の狭
い電気化学的装置、特にリチウム電池やリチウムイオン
電池の電気発生部位は、電池の電気容量を高めるために
正電極材、セパレーターおよび負電極材を重ね、必要回
数巻き込んだ形態をとっている。非水溶媒型電池を製造
する際の電極とセパレータとの巻き込み操作は、正電極
材、セパレーターおよび負電極材を重ね、ピンに必要回
数巻き込んだ後、ピンを引き抜き、巻き込み体を得てい
る。巻き込みは、セパレーターを電極よりも長くとり、
巻き込みの始めはセパレーターのみを巻き込む。このよ
うな製造方法では、正電極材、セパレーターおよび負電
極材を重ねて巻き込むことから電極間、ひいては電極と
セパレーター間は相互に押圧されており、またセパレー
ターは引張力印加下にある。この際セパレーターの機械
的強度特にヤング率が不足している場合、正電極材、セ
パレーターおよび負電極材の巻き込みが終了して、ピン
を抜く際にピンが抜けない、或いは極端な場合にはセパ
レータに亀裂が発生する等の不具合や、セパレーターが
電極間からずれて正負両電極をショートさせる等の不良
を生じる。
【0007】本発明の目的は、上記のような電池製造時
のピン抜け不良を防止し、且つ、電池の高エネルギー密
度化の機能を持った多孔膜、加えてセパレーターとして
シャットダウン機能、ブレイクダウンの防止機能を有す
る多孔膜およびそれらからなる電池用セパレータ、並び
に多孔膜の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな問題点を改善するべく鋭意検討した結果、ポリ(4
−メチルペンテン−1)樹脂からなり見掛けインピーダ
ンスが25Ω・cm2以下、ヤング率40kg/mm2
上を有する多孔膜がかかる問題点を解決しうることを見
い出し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明の
第1は、ポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂からなり
見掛けインピーダンスが25Ω・cm2以下、ヤング率
40kg/mm2以上を有する多孔膜を提供する。また本
発明の第2はポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂から
なる多孔膜の層(A)と、層(A)を構成する樹脂とは
異なるポリオレフィン樹脂からなり100〜140℃の
融点を有する多孔膜の層(B)との少なくとも2層の積
層体であって、該積層体の見掛けインピーダンスが25
Ω・cm2以下、ヤング率40kg/mm2以上である多
孔膜を提供する。さらに、本発明の第3は第1、第2の
発明の多孔膜からなる電池用セパレータを提供し、第4
は第1および第2の発明の多孔膜の製造方法を提供す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の第1はポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂か
らなり見掛けインピーダンスが25Ω・cm2以下、ヤ
ング率40kg/mm2以上を有する多孔膜に関するもの
である。
【0010】本発明に用いるポリ(4−メチルペンテン
−1)樹脂としては、4−メチルペンテンー1のホモポ
リマーまたは炭素数2〜12のα−オレフィンを共重合
成分として用いた共重合体を含んでいる。共重合成分と
しては具体的にエチレン、プロピレン、ブテン−1、ヘ
キセン−1、3−メチルブテン−1、オクテン−1、ス
チレン、ビニルシクロヘキセン等が挙げられる。これら
の共重合成分はポリマー中40質量%以下、好ましくは
20質量%以下であることが望ましい。また、多孔膜自
体が好ましくは200℃以上、更には230℃以上の融
点を有することが温度の上昇に対して膜の形状を安定に
維持する意味で望ましい。
【0011】本発明の多孔膜の有する物性として、見掛
けインピーダンスは25Ω・cm2以下、好ましくは2
0Ω・cm2以下である。見掛けインピーダンスが25
Ω・cm2を超えると電池に使用する際、充分な充放電
特性が得難くなるので好ましくない。本発明で見掛けイ
ンピーダンスとは、室温(23℃)において多孔膜に非
水溶媒系電解液(プロピレンカーボネートと1,2−ジ
メトキシエタンの体積比1:1の混合溶媒に1モル/リ
ットルの過塩素酸リチウムを溶解したもの)を含浸させ
た後、多孔膜の両面に電極(Pt電極)を接触させた状
態で交流(100KHz,0.1V)を印加し測定され
た抵抗(Ω・cm2)であり、非水溶媒系電解液の抵抗
成分を含んだ形で測定されたものである。
【0012】本発明におけるヤング率とは、JIS K
7127に記載の計算方法で求めた引張弾性率であり、
40kg/mm2以上が必要であり、好ましくは50k
g/mm2以上である。多孔膜のヤング率が40kg/
mm2より小さいと電池用セパレーターとして使用した
場合、電池製造時の両電極とセパレータとの巻き込み操
作でピン抜け不良を起こし易く、更に高速で巻き取る際
には巻きじわが入りやすく生産性が著しく低下するので
好ましくない。
【0013】本発明の多孔膜の空孔率は、25〜60%
が好ましく、より好ましくは30〜45%である。60
%より空孔率が大きいと機械的強度が低下し、25%よ
り小さい場合は見掛けインピーダンスが大きくなり電池
セパレーターとして使用した場合に電池容量の低下を招
くので好ましくない。尚、本発明での空孔率とは、例え
ばポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂からなる単層多
孔膜の場合は単層の空孔率を意味し、またはポリ(4−
メチルペンテン−1)樹脂からなる層を含む積層多孔膜
の場合は積層多孔膜全層の平均空孔率を意味する。
【0014】本発明の多孔膜は単層、積層多孔膜に拘わ
らず、好ましくは10〜50μm、更に好ましくは20
〜35μmの厚みをもつことが望ましい。多孔膜の厚み
が50μmを超える程度になると見掛けインピーダンス
も大きくなり、多孔膜を電池用セパレータに使用した場
合、電池1個あたりの両電極とセパレータとの積層物の
巻き込み数が減るために電池容量の低下が生じ好ましく
ない。また、厚みが10μmより小さいと膜としての機
械的強度が不足するので好ましくない。
【0015】本発明の第2はポリ(4−メチルペンテン
−1)樹脂からなる多孔膜の層(A)と、層(A)を構
成する樹脂とは異なるポリオレフィン樹脂からなり10
0〜140℃の融点を有する多孔膜の層(B)との少な
くとも2層の積層体であって、該積層体の見掛けインピ
ーダンスが25Ω・cm2以下、ヤング率40kg/mm
2以上である多孔膜に関する。
【0016】ポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂は第
1の発明で述べた樹脂と同様なものが使用できる。ポリ
(4−メチルペンテン−1)樹脂からなる多孔膜の層
(A)と、層(A)を構成する樹脂とは異なるポリオレ
フィン樹脂からなり100〜140℃の融点を有する多
孔膜の層(B)との少なくとも2層の積層体であること
により、以下のような機能を生ずる。即ち、この積層多
孔膜が熱履歴を受け層(B)の融点以上の温度に達した
時には層(B)の微細孔は溶融して閉塞するが層(A)
は層(B)より融点が高いので積層多孔膜としての形態
は保持されている。本発明で層(B)の樹脂として使用
し得るポリオレフィン樹脂としては、融点が100〜1
40℃、好ましくは110〜135℃のポリエチレン
(エチレンを主体とするα−オレフィンとの共重合体も
含む)、エチレン−プロピレン共重合体、およびポリ
(ブテン−1)を例示することができる。これらのポリ
オレフィン樹脂のうちポリエチレン、ポリブテン−1が
好ましい。ここで「融点」とは示差走査熱量計(DSC
30、Mettler社製)を用い試料10mgを窒素気流下
で昇温速度10℃/分にて室温より昇温し測定したとき
の融解に伴う吸熱ピーク温度を意味する。層が混合樹脂
からなっている場合は複数の吸熱ピークが現れることが
あるが、それらのピークの中で最も大きいピーク面積を
もつピークの温度をその層の融点とする。
【0017】本発明の第3は第1、第2の多孔膜からな
る電池用セパレータに関するものである。この発明の特
徴は見掛けインピーダンス(25Ω・cm2以下)が低
く、ヤング率が40kg/mm2以上であることにより、
電池用セパレータとして要求される電気的性質(低いイ
ンピーダンス)を満たし、且つ、製造時のピン抜け不良
の防止をヤング率を特定することにより達成可能とした
ものである。
【0018】また、本発明の第4は前記に第1の発明お
よび第2の発明による多孔膜、積層多孔膜の製造方法に
関するものである。以下にその製造方法について述べ
る。
【0019】ポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂に可
塑剤を配合して混合組成物を得る。混合方法は可塑剤が
均一に混合されるものであれば特に制限はない。例え
ば、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、固定式V
型ブレンダー、タンブラー、ボールミル等による混合後
押出機で溶融混練する方法、または押出機に両者を同時
に投入し直接溶融混練する方法などがある。また、積層
多孔膜の場合はポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂
と、これとは異なるポリオレフィン樹脂からなり100
〜140℃の融点を有する樹脂(例えばポリブテン−
1)の両樹脂の各々に可塑剤を配合した別々の混合組成
物を用いればよい。樹脂と可塑剤との配合割合は樹脂1
00質量部に対して可塑剤50〜150質量部であり、
好ましくは60〜120質量部、更に好ましくは70〜
100質量部である。
【0020】本発明で使用する可塑剤としては、ポリ
(4−メチルペンテン−1)、ポリブテン−1などのポ
リオレフィン樹脂を可塑化するものであり、例えば、フ
タル酸、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル
酸ブチル、フタル酸イソペンチル、フタル酸ジオクチ
ル、フタル酸ジドデシル等のフタル酸ジエステル、炭素
数2〜4の脂肪族ジアルコールと炭素数2〜9の脂肪族
ジカルボン酸(炭素数2〜4の脂肪族ジアルコールとし
ては、エチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール等を
挙げることができ、炭素数2〜6の脂肪族ジカルボン酸
としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、アゼライン酸等)との縮合系高分子、
ラクトン類(プロピオラクトン、ブチロラクトン、δ−
バレロラクトン、ε−カプロラクトン等)の開環重合系
高分子等の脂肪族系ポリエステル、リン酸エステル、グ
リコールエステル、エポキシ化合物が例示される。この
中でもフタル酸ジエステルが好ましい。さらに、前記可
塑剤の2種類以上の混合物も使用することができる。
【0021】この混合組成物は必要によりペレット化し
たのち、押出温度180〜340℃、好ましくは200
〜280℃で溶融押出し膜状物(フィルム)に成形する
ことができる。積層膜状物の場合は溶融共押出法によっ
てもよいし、ダイ外で積層してもよい。この時点でのフ
ィルムの厚さは、後の延伸比にもよるが200〜20μ
mが好ましく、より好ましくは、150〜30μmであ
る。
【0022】次に、得られた膜状物を延伸する(第1延
伸)。延伸は、テンター法、ロール法、インフレーショ
ン法、圧延法等で行う。延伸は1軸延伸または2軸延伸
のいずれであってもよい。2軸延伸の場合には、同時延
伸または逐次延伸のいずれでもよい。第1延伸の温度
は、−10〜50℃、好ましくは0〜40℃、さらに好
ましくは5〜30℃である。第1延伸温度が−10℃よ
り低いと延伸時に破断が発生し易く、50℃を超えると
延伸が不均一となり易い。第1延伸倍率は少なくとも1
方向に1.5〜3.0倍、好ましくは2.0〜2.5倍
である。前記第1延伸温度の範囲内で、少なくとも1方
向に延伸倍率1.5〜3.0倍で延伸することにより、
ヤング率を高くすることができ、また、見掛けインピー
ダンスを低くすることができる。また、第1延伸の倍率
が3.0倍を超えるとフィルムの裂けが発生し易くな
る。2軸延伸の場合には、面積倍率が好ましくは2〜9
倍、更に好ましくは4〜9倍である。
【0023】次に、第1延伸された膜状体または積層膜
状体から可塑剤を抽出する。このための溶媒としては、
ポリ(4−メチルペンテン−1)もしくはポリ(ブテン
ー1)等のポリオレフィン樹脂を溶解せず、可塑剤を溶
解できるものであれば特に限定されない。例えば、トリ
クロロメタン、トリクロロエタン等のハロアルカン、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン、酢酸エチル等
の低級カルボン酸エステル、メタノール、イソプロピル
アルコール等の低級アルコール、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素などの溶媒を例示できる。
【0024】溶媒による抽出方法は好ましくは温度5〜
150℃、更に好ましくは10〜100℃、特に好まし
くは15〜50℃の抽出溶媒中に好ましくは0.5〜3
60分、更に好ましくは3〜120分、特に好ましくは
5〜60分放置する。また、適宜振動を加え抽出を加速
することができる。可塑剤抽出後は多孔膜の乾燥のため
温度40〜120℃、時間0.25〜360分間の条件
で熱処理をするか、またはアセトン等の揮発性溶剤で処
理した後、風乾してもよい。
【0025】可塑剤抽出後の膜状体を、さらに延伸する
(第2延伸)。延伸は、第1延伸と同様の種類の延伸法
により行うことができ、1軸延伸または2軸延伸のいず
れであってもよい。2軸延伸の場合には、同時延伸また
は逐次延伸のいずれでもよい。第2延伸の延伸温度は0
〜120℃、好ましくは5〜80℃、さらに好ましくは
10〜50℃である。第2延伸の延伸温度が0℃より低
いと延伸時に破断が発生し易い。120℃を超えると延
伸が不均一になり易く、積層膜状体の場合には低融点の
ポリオレフィン樹脂層の孔が部分的に閉塞し貫通孔が減
少するので見掛けインピーダンスが高くなる。
【0026】第2延伸の倍率は、1.2〜2.5倍、好
ましくは1.5〜2.0倍である。第2延伸倍率が1.
2倍より小さいと見掛けインピーダンスを低くすること
ができず、2.5倍よりも大きいと膜状体(フィルム)
に裂けや破断が生じ易くなる。2軸延伸の場合には、面
積倍率が好ましくは1.5〜6倍、更に好ましくは4〜
9倍である。
【0027】本発明の多孔膜の形態としては、ポリ(4
−メチルペンテン−1)樹脂からなる多孔膜単独あるい
はポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂からなる多孔膜
の層(A)と、層(A)を構成する樹脂とは異なるポリ
オレフィン樹脂からなり100〜140℃の融点を有す
る多孔膜の層(B)との少なくとも2層の積層多孔膜が
挙げられる。電池用のセパレーターとしてポリ(4−メ
チルペンテン−1)樹脂の多孔膜を用いる場合には、シ
ャットダウンをし易くする観点から積層多孔膜であるこ
とが好ましい。この積層多孔膜としては、ポリ(4−メ
チルペンテン−1)樹脂からなる多孔膜(A層)と、多
孔膜の層(B)との積層物が好ましい。積層多孔膜の層
構成としては積層の数又は順序に制限はなく、(A)層
/(B)層の2層構成、(A層)/(B)層/(A)
層、(B)層/(A)層/(B)層の3層構成などが挙
げられる。中でも、(A層)/(B)層/(A)層が好
ましい。
【0028】電池用セパレーターとして積層多孔膜を用
いる場合、ポリ(4−メチルペンテン−1)多孔膜(A
層)の厚さとしては、積層構造のつくり易さ、積層構造
体として過度に厚くないこと、あるいは短絡発生の可能
性を低下させること等の観点から、3〜20μmが好ま
しく、5〜15μmであることがさらに好ましい。
【0029】また、層(B)を構成するポリオレフィン
樹脂としては、ポリエチレン、エチレン−プロピレン共
重合体、およびポリ(ブテン−1)を例示することがで
きる。これらの中でもポリエチレンおよびポリ(ブテン
−1)が好ましく、ポリ(ブテン−1)が更に好まし
い。ポリオレフィン系樹脂多孔膜層の厚さは、3μm以
上が好ましくは5〜15μmであることがさらに好まし
い。さらにシャットダウン機能を損なわない範囲であれ
ば、他の樹脂(例えばポリプロピレン)と混合しても構
わない。
【0030】本発明の多孔膜は単層、積層多孔膜に拘わ
らず、好ましくは10〜50μm、更に好ましくは15
〜30μmの厚みをもつことが望ましい。多孔膜の厚み
が50μmを超える程度になると、例えば多孔膜を電池
用セパレータに使用した場合、電池1個あたりの両電極
とセパレータとの積層物の巻き込み数が減るために電池
容量の低下が生じ好ましくない。また、厚みが10μm
より小さいと膜としての機械的強度が不足するので好ま
しくない。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、実施例、比較例における測定は下記方法に依った。 1.空孔率 試料(5cm×5cm)をミネラルオイル(Aldri
ch社製)に6時間浸漬し、表面のミネラルオイルを十
分に拭き取った後の重量(W2)を測定し、該試料の浸
漬前の重量(W1)及びミネラルオイルの密度(ρ)よ
り空孔体積(V1)を次式:V1=(W2−W1)/
ρ、により求めた。空孔率(P)は、見掛け体積(V
2:厚さ及び寸法により計算される値)と空孔体積(V
1)とから、次式:P=(V1/V2)×100(%)
により計算した。
【0032】2.ヤング率 引張強伸度測定機((株)オリエンテック社製テンシロ
ンRTM−100型)を用いて、幅10mm×長さ10
0mmの多孔膜もしくは積層多孔膜の試験片を、チャッ
ク間距離50mm、引張速度20mm/分の条件下で引
張強伸度を測定し、JIS K7127に記載の計算方
法でヤング率を求めた。
【0033】3.インピーダンス 得られた積層多孔膜に電解液(プロピレンカーボネート
と1,2−ジメトキシエタンの体積の比1:1の混合溶
媒に1モル/リットルの過塩素酸リチウムを溶解したも
の)を含浸させた後、5cm2の白金電極2枚で挟んで
固定して測定セルとした。この測定セルをLCRメータ
ー(Yokogawa HewlettPackard
社製、4274型)を用いて測定セルの電極間に100
KHz、0.1Vの交流を印加して交流電気抵抗(Ω・
cm2)を測定した。この時の交流電気抵抗を多孔膜の
見掛けインピーダンスとした。尚、非水溶媒系電解液の
含浸性が悪い場合、あらかじめ1,2−ジメトキシエタ
ンを多孔膜に含浸させた後、多孔膜中の1,2−ジメト
キシエタンを上記非水溶媒系電解液と置換し測定するこ
とが望ましい。
【0034】4.ピン抜けテスト 同一製造条件で得られた多孔膜から幅43mm、長さ5
00mmに切り出した試料5枚を用意した。直径4.5
mm、長さ60mm、スリット幅1mmのSUS製の割
ピンのスリット部(C)に2枚重ねした多孔膜の端部を
挟み込む。はじめに多孔膜のみを50mmピンに巻き込
み、その後幅38mm、長さ400mm、厚み150μ
mの2枚の銅板を、多孔膜/銅板/多孔膜/銅板となる
ように積み重ねた積層体を2秒/1回転の速さでピンに
巻き込み、巻き込みが終了したものを粘着テープで固定
し評価用巻き込み物(D)とした。出来上がった巻き込
み物(D)から割ピン(C)を引き抜き、ピン抜きテス
トを行った。ピンを引き抜いた時に巻き込み物(D)の
形状を壊さず割ピン(C)が抜けたものを○、巻き込み
物(D)の中心部の多孔膜が割ピン(C)に引っ張られ
ながら抜け、巻き込み物(D)がたけのこ状になったも
の、もしくは巻き込み物(D)から割ピン(C)が抜け
なかったものを×とした。評価は同一製造条件で得た多
孔膜で作成した5個の巻き込み物(D)を用いて行い、
3回以上が○であった場合を○とし、3回以上が×であ
った場合を×とした。
【0035】(実施例1〜2,比較例1〜3)ポリ(4
−メチルペンテン−1)(三井石油化学工業株式会社
製、商品名:TPX、融点235℃)100質量部に対
し、70質量部のフタル酸ジオクチルを260℃で溶融
混合して、ペレット化した。得られたペレットを270
mm幅のTダイの設置された押出機を用い、温度240
℃で膜状に溶融成形し140℃のチルロール上で冷却し
て、原反(膜状体)フィルムを得た。原反フィルムを金
属ロール間で温度20℃、表1に示す延伸倍率(第1延
伸倍率の欄に表示)でMD方向(原反の長さ方向)に延
伸(第1延伸)を行った後、金属ロール上で温度70℃
で1分間熱処理を行った。この延伸されたフィルムに3
0℃のイソプロピルアルコール中で5分間超音波を当て
ながら可塑剤の抽出処理をした。さらに、アセトン中で
1分間処理した後、風乾した。その後、金属ロール間で
温度25℃、表1に示す延伸倍率(第2延伸倍率の欄に
表示)で可塑剤抽出前の延伸と同一方向に延伸(第2延
伸)した。その後金属ロール上、温度70℃で1分間熱
処理を行って多孔膜を得た。得られた多孔膜の厚さ、空
孔率、ヤング率及びインピーダンスを測定し、さらにピ
ン抜けテストを行い、その結果を表1に示した。
【0036】(比較例4)第1延伸温度を70℃で行っ
たことを除き、実施例1と同じに行った。結果を表1に
示した。
【0037】(実施例3〜6,比較例5〜8)(B層)
を形成するためにポリ(ブテン−1)(三井石油化学工
業株式会社製、商品名:ビューロン、融点123℃)1
00質量部に対し、100質量部のフタル酸ジオクチル
を2軸押出機を用いて230℃で溶融混合しペレット化
した。同じく(A層)を形成するため、ポリ(4−メチ
ルペンテン−1)(三井石油化学工業株式会社製、商品
名:TPX、融点235℃)100質量部に対し、70
質量部のフタル酸ジオクチルを260℃で同様に溶融混
合してペレット化した。得られたペレットを370mm
幅の3層共押出用Tダイの設置された3台の押出機を用
い温度240℃でA層/B層/A層の積層構成で膜状に
溶融成形し、140℃のチルロール上で冷却して、積層
膜状体を得た。積層膜状体をロール間において温度20
℃、表2に示す延伸倍率(第1延伸倍率の欄に表示)で
MD方向に延伸(第1延伸)した後、金属ロール上で温
度70℃で1分間熱処理を行った。この延伸された積層
フィルムを連続的に30℃のイソプロピルアルコール中
で超音波を当てながら5分間処理した。乾燥後、ロール
間において温度25℃、表2に示す延伸倍率(第2延伸
倍率の欄に表示)で第1延伸の延伸と同一方向に延伸
(第2延伸)した後、金属ロール上で温度70℃で1分
間熱処理を行って積層多孔膜を得た。積層多孔膜を構成
する各層の厚みの比はA層/B層/A層=2:1:2で
あった。得られた積層多孔膜の厚さ、空孔率、ヤング率
及びインピーダンスを測定し、ピン抜けテストを行い、
その結果を表2に示した。
【0038】(実施例7)(B)層を形成するためにポ
リ(ブテン−1)(三井石油化学工業株式会社製、商品
名:ビューロン、融点123℃)100質量部に対し、
100質量部のフタル酸ジオクチルを2軸押出機を用い
て230℃で溶融混合しペレット化した。同じく(A
層)を形成するため、ポリ(4−メチルペンテン−1)
(三井石油化学工業株式会社製、商品名:TPX、融点
235℃)100質量部に対し、70質量部のフタル酸
ジオクチルを260℃で同様に溶融混合してペレット化
した。得られたペレットを370mm幅の3層共押出用
Tダイの設置された3台の押出機を用い温度240℃で
A層/B層/A層の積層構成で膜状に溶融成形し、14
0℃のチルロール上で冷却して、積層膜状体を得た。積
層膜状体を温度18℃、TD方向(原反の長さ方向に垂
直)延伸倍率2.5倍、MD方向延伸倍率1.5倍の条
件でテンター法を用いて逐次2軸延伸(第1延伸)した
後、金属ロール上で温度70℃で1分間熱処理を行っ
た。この延伸された積層フィルムを連続的に30℃のイ
ソプロピルアルコール中で超音波を当てながら5分間処
理した。乾燥後、ロール間において温度25℃、延伸倍
率1.3倍でMD方向に延伸(第2延伸)した後、金属
ロール上で温度70℃で2分間熱処理を行って積層多孔
膜を得た。積層多孔膜を構成する各層の厚みの比はA層
/B層/A層=2:1:2であった。得られた積層多孔膜
の厚さは33μm、ヤング率61kg/mm2、インピー
ダンス11Ω・cm2、空孔率33%であり、ピン抜け
テストは○であった。結果を表2に示した。
【0039】
【表1】
【0040【表2】
【0041】
【発明の効果】本発明によるポリ(4−メチルペンテン
−1)樹脂からなる多孔膜およびポリ(4−メチルペン
テン−1)樹脂からなる層と他のポリオレフィン樹脂か
らなる多孔膜との積層多孔膜は低いインピーダンスと比
較的高いヤング率を有する。これらの多孔膜からなる電
池用セパレータは、製造時のピン抜け不良の防止による
生産性の向上、電池用セパレータに要求されるシャット
ダウン機能、ブレイクダウンの防止機能を具備し、電池
の安全性向上に寄与する。しかも、電池の高エネルギー
密度化が可能となる。
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08L 23:18 (72)発明者 寺本 嘉吉 茨城県稲敷郡阿見町荒川沖1807−2 モア ステージ荒川沖409 (72)発明者 佐藤 宏 茨城県新治郡玉里村大字上玉里21−138

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂から
    なり見掛けインピーダンスが25Ω・cm2以下、ヤン
    グ率40kg/mm2以上を有する多孔膜。
  2. 【請求項2】ポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂から
    なる多孔膜の層(A)と、層(A)を構成する樹脂とは
    異なるポリオレフィン樹脂からなり100〜140℃の
    融点を有する多孔膜の層(B)との少なくとも2層の積
    層体であって、該積層体の見掛けインピーダンスが25
    Ω・cm2以下、ヤング率40kg/mm2以上である多
    孔膜。
  3. 【請求項3】請求項2記載の層(B)を構成する樹脂が
    ポリブテン−1である多孔膜。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の多孔膜か
    らなる電池用セパレータ。
  5. 【請求項5】ポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂10
    0質量部、可塑剤50〜150質量部からなる混合組成
    物を溶融押出して膜状物に成形する工程、膜状物を−1
    0〜50℃の温度で少なくとも一方向に1.5〜3.0
    倍に延伸(第1延伸)する工程、第1延伸した膜状物から
    可塑剤を抽出する工程、膜状物を更に0〜120℃の温
    度で1.2〜2.5倍に延伸(第2延伸)する工程とか
    らなることを特徴とする請求項1記載の多孔膜の製造方
    法。
  6. 【請求項6】ポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂10
    0質量部、可塑剤50〜120質量部からなる組成物と
    ポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂とは異なるポリオ
    レフィン樹脂で、100〜140℃の融点を有する樹脂
    100質量部と可塑剤50〜150質量部とからなる組
    成物との少なくとも2種の組成物を溶融押出し積層膜状
    物に成形する工程、積層膜状物を−10〜50℃の温度
    で少なくとも一方向に1.5〜3.0倍に延伸(第1延
    伸)する工程、第1延伸した積層膜状物から可塑剤を抽
    出する工程、積層膜状物を更に0〜120℃の温度で
    1.2〜2.5倍に延伸(第2延伸)する工程とからな
    ることを特徴とする請求項2記載の多孔膜の製造方法。
JP8192963A 1996-07-03 1996-07-03 ポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂からなる多孔膜および電池用セパレータ Pending JPH1017692A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8192963A JPH1017692A (ja) 1996-07-03 1996-07-03 ポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂からなる多孔膜および電池用セパレータ
PCT/JP1997/002307 WO1998001502A1 (en) 1996-07-03 1997-07-03 Porous membrane comprising poly(4-methylpentene-1) resin and battery separator

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8192963A JPH1017692A (ja) 1996-07-03 1996-07-03 ポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂からなる多孔膜および電池用セパレータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1017692A true JPH1017692A (ja) 1998-01-20

Family

ID=16299959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8192963A Pending JPH1017692A (ja) 1996-07-03 1996-07-03 ポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂からなる多孔膜および電池用セパレータ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH1017692A (ja)
WO (1) WO1998001502A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001229971A (ja) * 2000-02-14 2001-08-24 At Battery:Kk 非水電解液二次電池
WO2010013467A1 (ja) * 2008-08-01 2010-02-04 三井化学株式会社 ポリ4-メチル-1-ペンテン樹脂組成物、それを含むフィルム、微多孔フィルム、電池用セパレータおよびリチウムイオン電池
WO2012096248A1 (ja) * 2011-01-11 2012-07-19 東レバッテリーセパレータフィルム合同会社 多層微多孔膜、かかる膜の製造方法、およびかかる膜の使用
US8835073B2 (en) 2009-10-07 2014-09-16 Samsung Sdi Co., Ltd. Polymer membrane for battery, method of preparing same and battery including same
WO2023128087A1 (ko) * 2021-12-29 2023-07-06 더블유스코프코리아 주식회사 분리막 제조용 연신장치 및 이를 이용한 분리막의 제조방법

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI453114B (zh) * 2012-05-11 2014-09-21 Entire Technology Co Ltd 多孔複合膜的製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0733449B2 (ja) * 1987-02-19 1995-04-12 東レ株式会社 ポリオレフイン微孔性フイルムの製造方法
JPH0693130A (ja) * 1992-07-30 1994-04-05 Asahi Chem Ind Co Ltd ポリオレフィン微孔性多孔膜の製造方法
JP3449656B2 (ja) * 1994-11-11 2003-09-22 旭化成株式会社 電池セパレータ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001229971A (ja) * 2000-02-14 2001-08-24 At Battery:Kk 非水電解液二次電池
WO2010013467A1 (ja) * 2008-08-01 2010-02-04 三井化学株式会社 ポリ4-メチル-1-ペンテン樹脂組成物、それを含むフィルム、微多孔フィルム、電池用セパレータおよびリチウムイオン電池
US8211981B2 (en) 2008-08-01 2012-07-03 Mitsui Chemicals, Inc. Poly(4-methyl-1-pentene) resin composition, film containing same, microporous film, battery separator and lithium ion battery
US8835073B2 (en) 2009-10-07 2014-09-16 Samsung Sdi Co., Ltd. Polymer membrane for battery, method of preparing same and battery including same
WO2012096248A1 (ja) * 2011-01-11 2012-07-19 東レバッテリーセパレータフィルム合同会社 多層微多孔膜、かかる膜の製造方法、およびかかる膜の使用
WO2023128087A1 (ko) * 2021-12-29 2023-07-06 더블유스코프코리아 주식회사 분리막 제조용 연신장치 및 이를 이용한 분리막의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
WO1998001502A1 (en) 1998-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4753446B2 (ja) ポリオレフィン製微多孔膜
JP4694654B2 (ja) 微多孔性フィルム及びその製造方法
JP2883726B2 (ja) 電池用セパレータの製造法
JP4704513B2 (ja) 積層微多孔性フィルム及びその製造方法、並びに電池用セパレータ
TW480766B (en) Trilayer battery separator
TWI426641B (zh) 具有改良之熱特性的多孔狀多層薄膜
JP5870925B2 (ja) 複合多孔質膜及びその製造方法
JP5325405B2 (ja) ポリオレフィン製微多孔膜
JP5572334B2 (ja) ポリオレフィン製微多孔膜
JP5532430B2 (ja) 複合多孔質膜、複合多孔質膜の製造方法並びにそれを用いた電池用セパレーター
JPWO2009123015A1 (ja) ポリオレフィン製微多孔膜、及び捲回物
JP5512461B2 (ja) 微多孔性フィルム及び電池用セパレータ
JP2016523440A (ja) 電気化学素子用分離膜の製造方法及びその方法によって製造された電気化学素子用分離膜
JPH08250097A (ja) 電気化学的装置用極間セパレーター
JP4884008B2 (ja) ポリエチレン微多孔膜
JPH1160789A (ja) 微多孔膜の製造方法
JP2012161936A (ja) 積層微多孔性フィルムの製造方法、及び電池用セパレータ
JP7409301B2 (ja) ポリオレフィン微多孔膜及びポリオレフィン微多孔膜の製造方法
JP2625798B2 (ja) 電解液セパレータ
JP5592745B2 (ja) ポリオレフィン製微多孔膜
JP6000590B2 (ja) 積層微多孔性フィルム及び電池用セパレータ
JPH1017692A (ja) ポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂からなる多孔膜および電池用セパレータ
JP5812747B2 (ja) 積層微多孔性フィルム及びその製造方法、並びに電池用セパレータ
JPH1017693A (ja) ポリオレフィン多孔膜の製造方法
JP2011076851A (ja) 微多孔性フィルム及びその製造方法、並びに電池用セパレータ