JPH10176854A - レンジフード - Google Patents

レンジフード

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JPH10176854A
JPH10176854A JP8335736A JP33573696A JPH10176854A JP H10176854 A JPH10176854 A JP H10176854A JP 8335736 A JP8335736 A JP 8335736A JP 33573696 A JP33573696 A JP 33573696A JP H10176854 A JPH10176854 A JP H10176854A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンジフードの据え付け設置に支障となら
ず、しかもコネクターの接続・分離を楽な姿勢で容易に
行うことができる配線接続構造を備えたレンジフードを
提供する。 【解決手段】 フード本体1の天板又は背板、或いは左
右側板に、フード外のコード13a に接続された一方のコ
ネクター14a を傾斜状に固定する接続部15を設けると共
に、その接続部は該部に固定されるコネクターが下向き
傾斜状となるようにし、これにフード内の送風機又は送
風機に接続された制御盤10から延長突出するコード13b
に接続された他方のコネクター14b をフード内において
接続・分離自在とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はレンジフードに装備
される送風機、照明器具等に電流を供給する電源コー
ド、及び送風機の運転に伴ってフード外に設置されてい
るダンパー類を開閉制御する電源コード、信号ケーブル
等の配線接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】局所排気用としてガスコンロや電気コン
ロ等の調理器具の上方に設置されるレンジフードには、
そのフード内に装備されている送風機ユニットを運転し
たり、照明器具を点灯する電源コードが接続されると共
に、その送風機ユニットの運転に伴ってダクト内に設置
されているダンパー、或いは部屋の壁等に設置されてい
るダンパーを開閉制御する電源コード、信号ケーブル等
が接続されている。そして、例えば電源コード及び信号
ケーブル等はその一端がフード内に設置された制御盤に
接続され、電源コードの他端には 100V(他に 200V、
220V等もある)電源のコンセントに差し込むプラグが
取り付けられ、そのプラグ側がフードの天板を貫通して
フード外に引き出されているのが一般的である。
【0003】そして、プラグをフード外に引き出す為に
フードにはプラグを通すことができる大きさの孔を開
け、その孔とコードとの間に生じる隙間はゴム等のパッ
キンで閉鎖されている。又、上記した孔を出来るだけ小
さくする為にフードの天板にコードが通るだけの孔を開
け、その孔を通してプラグを取り付けたコードをフード
外からフード内に通し、そのコードの先端を制御盤の端
子台等にネジ止めする方法が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記した配
線接続構造ではコードが直結されているため、フード内
に装備された送風機ユニットを取り外し点検するような
場合、コード類を取り外したりしなければならず、作業
がしにくいといった問題点を有する。そこで、上記した
問題点を解決する手段として直結タイプを接続・分離可
能なコネクター方式にすることが考えられる。即ち、図
7に示すようにフード外のコード30a の先端に取り付け
た雌コネクター31a をフードの天板32に対しフード外か
らフード内に向けて垂直に取り付け、その雌コネクター
31a に対し接続・分離される雄コネクター31b をフード
内のコード30b 先端に取り付ける。或いは、図8に示す
ようにフード外のコード30a の先端に取り付けた雌コネ
クター31a をフードの天板32の内側に水平に取り付け、
その雌コネクター31a に対し接続・分離される雄コネク
ター31b をフード内のコード30b 先端に取り付ける。
【0005】しかしながら、図7の場合はフードの天板
上にコネクターが大きく出っ張り、その為にレンジフー
ドの据付に際しては前記コネクターの出っ張り分を考慮
して取り付けなければならず、取り付け設置に不便であ
る。又、図8の場合は図7の場合の出っ張り問題は解決
されるが、コネクターが天板の内面と近接して配置され
るため、雄コネクターを安定して掴むことができず接
続、分離作業がしにくいといった問題点を有する。更
に、レンジフードはコンロの上方に設置されるため、コ
ネクターの接続・分離作業は目線を真上方向に向けた状
態で行うことになり、そうした状態でコネクターを垂直
方向、或いは水平方向に抜き差しすることは非常に不便
である。
【0006】本発明は、上記した従来の技術が有する問
題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、レンジフードの据え付け設置に支障とならず、しか
もコネクターの接続・分離を楽な姿勢で容易に行うこと
ができる配線接続構造を備えたレンジフードを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成する為に
本発明が講じた技術的手段は、前面及び下面が開口した
フード本体の天板又は背板,或いは左右側板に、フード
外のコードに接続された一方のコネクターをフード内に
突出させて傾斜状に固定する接続部を設けると共に、そ
の接続部は該部に固定されるコネクターが下向き傾斜状
となるようにし、これにフード内の送風機、又は制御盤
から延長突出するコードに接続された他方のコネクター
をフード内において接続・分離自在とする。上記コネク
ターとしては、今日一般に使用されているピン嵌合タイ
プ、例えば、日本圧着端子製造株式会社製の商品名「E
Lコネクター」が挙げられる。
【0008】上記フード外のコードに接続されたコネク
ターをフード本体に固定する接続部は、フード本体の天
板,背板,或いは左右側板にプレス加工で同一体に形成
しても、或いは接続部を構成する部材を別途形成し、そ
れをフード本体の天板、背板、或いは左右側板に組み付
けて構成するなど、何れでもよいものである。又、フー
ド本体内に装備される送風機は、本件出願人が既に提案
済みである自己完結タイプの送風機ユニット(例えば、
実用新案登録第3015235号)でも、或いはフード
本体に下板とフィルタで送風機の収納空間を区画した従
来から周知の形態の何れにも対応し得るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2は送風機として自己
完結タイプの送風機ユニットを装備したレンジフードを
示し、図中、Aは下面が開口したフード、Bは前記フー
ドAの天板下面に垂下取り付けられる送風機ユニットで
ある。フードAは、前面及び下面が開口したフード本体
1と、そのフード本体1の前面開口部に着脱自在に接合
取り付けられる前板2とで構成されており、前板2はそ
の上端をフード本体1の天板1a よりも上方に延長突出
させてフードAの天板上面と天井との間の空間を目隠し
する幕板部が一体に形成され、更に前板2の前面下部に
はフードA内に収容される送風機ユニットBの運転・停
止、運転状態(回転数)の調節、更に該送風機ユニット
Bに装備される照明器具の点灯・消灯を操作する発信部
3が取り付けられている。
【0010】上記フードA内に収容設置される送風機ユ
ニットBは自己完結タイプの送風機ユニットで、前板2
側を短辺とする平面視略台形状をしたハウジング4と、
そのハウジング4内に収容されるボリュート形状をした
両面吸い込みが可能なファンケーシング5と、そのファ
ンケーシング5内に装着される多翼ファン6と、その多
翼ファン6を駆動するファンモータ7と、調理器具面を
照らす照明器具8、及び前記したファンモータ7や照明
器具8を操作する発信部3からの信号を受信する受信部
9、更に前記したファンモータ7や照明器具8への電流
の供給、制御信号の供給等を行う制御盤10とで構成され
ている。そして、制御盤10とファンモータ7、照明器具
8、及び受信部9とは夫々コードで電気的に接続されて
いる。又、前記したハウジング4の左右側面には吸気口
4a が開設され、その吸気口4a にフィルタ11が着脱自
在に取り付けられている。更に、前記送風機ユニットB
におけるファンケーシング5の吐出口5a はハウジング
4の上面に形成した排気口4b に連絡し、その排気口4
b はフードAの天板1a に取り付けたダクト継手を介し
て排気ダクト12に連絡される。そして、前記した制御盤
10に電源コード、及びレンジフードの運転に伴って開閉
が制御されるフードA外部に取り付けられるダンパー類
(排気ダクトに装備したダンパー、部屋の壁面に取り付
けたダンパー等)(図示省略)を駆動制御するための電
源線、信号線が接続されてフードA外に導き正される
が、その入力及び出力側の電源コード、出力信号線等13
をフードAを境としてコネクター14で接続・分離する配
線接続構造が本発明の要旨である。
【0011】以下、その配線接続構造について詳細に説
明する。電源コード、出力信号線等13はフードA外のA
C電源のコンセント(図示省略)に接続する外部コード
13a と、前記送風機ユニットB内の制御盤10に接続され
る内部コード13b とに分離され、外部コード13a の先端
に雌コネクター14a が、内部コード13b の先端に雄コネ
クター14b が取り付けられている。そして、外部コード
13a の雌コネクター14a はフード本体1の天板1a にプ
レス加工によって内部に突出する如く形成した接続部15
に係着固定し、他方、送風機ユニットBにおけるハウジ
ング4の上面、即ちフード本体1の天板1a 内面と接合
する面には前記接続部15が嵌入する嵌合孔16が開設さ
れ、その嵌合孔16を貫通して送風機ユニットB内に臨む
雌コネクター14a に、制御盤10に接続された内部コード
13b の雄コネクター14b が抜き差しされる。
【0012】上記接続部15は、該部に固定される雌コネ
クター14a がフード本体1の前面開口に向かって下向き
傾斜状となるように、フード本体1の天板1a に、略直
角三角形の直角と対向する斜辺部が天板となるように膨
出形成し、その接続部15におけるフード本体の前面開口
部と対向する面に雌コネクター14a の取り付け孔17が開
設され、その取り付け孔17に雌コネクター14a を差し込
むことで該雌コネクター14a は接続部15に係着固定され
る。尚、天板1a に対する接続部15の傾斜角度θとして
は、10〜60゜位の範囲が好適である。
【0013】外部コード13a の先端に取り付けられた雌
コネクター14a をフード本体1に固定する接続部15は、
上記したフード本体1の天板1a にプレス加工によって
同一体に形成する構成に限られるものではなく、図3及
び図4に示すように別部材で構成してもよい。即ち、上
記で示した略直角三角形の接続部材18を別途プレス加工
等で成形し、その接続部材18の上縁の前後部に突片19a
,19b を突設すると共に、前側の突片19a に止めネジ2
0が貫通する通孔21が開穿され、後側の突片19b は天板
1a の上面に載置係合するように略L字形に折り曲げ形
成されている。
【0014】そして、前記接続部材18が取り付けられる
フード本体1の天板1a には接続部材18の平面形状に沿
う矩形の組付け孔22が開設されると共に、その組付け孔
22の後側縁の中央位置に接続部材18の後側の突片19b が
突出係合する切り欠き23が形成され、組付け孔22の前側
縁より前方位置には止めネジ20a が通る孔24が開けられ
ている。それにより、接続部材18を天板1a の組付け孔
22の下側に接合し、後側の突片19b を切り欠き23を通し
て天板1a の上面に係合し、前側の突片19a は天板1a
の下面に接合すると共に、止めネジ20、ナット20b で締
め付け固定する。尚、接続部材18の前面には前記した実
施の形態と同様、雌コネクター14a の取り付け孔が開設
されている。
【0015】又、外部コード13a の雌コネクター14a を
固定する接続部15は、フードA内に収容設置される送風
機ユニットBのハウジング4内に嵌入突出させる形態に
限らず、図5に示すように送風機ユニットBの外でも良
く、その場合は送風機ユニットBのハウジング4の上面
には前記嵌合孔16は必要なく、単にコード13b を突出さ
せるための孔が開けられていれば良い。更に、フード本
体1a に設ける接続部15の位置は、前述したフード本体
1の天板1a に限らず、図5に二点鎖線で示すようにフ
ード本体1の背板1b 、或いはフード本体1の左右側板
に同様の構造で設けてもよいものである。
【0016】以上に説明した実施の形態は送風機が自己
完結タイプの送風機ユニットであるが、本発明の配線接
続構造は自己完結タイプの送風機ユニットを内蔵したレ
ンジフードに限られるものではなく、フード本体の内部
に送風機の収納空間が下板とフィルタで区画形成される
一般的なレンジフードにも採用でき、同様の効果が期待
できるものである。その構成を簡単に説明すると、図6
に示すようにフード本体25の天板25a に前記したと同様
の接続部26を形成し、その接続部26に外部コードの雌コ
ネクター27a を固定し、その雌コネクター27a に接続す
る雄コネクター27b は送風機28のケーシング外面に取り
付けた制御部29に接続したコードに接続されている。
【0017】以上のような配線接続構造により、フード
A内に装備される送風機ユニットBを清掃するような場
合、送風機ユニットBのフィルタ11を外し、吸気口4a
からハウジング4内に手を入れて、該ハウジング4内に
露出するコネクターを手前側に向けて斜め下向きに引っ
張れば簡単に分離することができ、同様に接続時は斜め
上方に向けて差し込めば良いため、楽な姿勢で接続・分
離の作業が出来る。そして、外部コードのコネクターは
フード本体内に膨出する接続部に収容されて固定される
ため、フードの外にコネクターは突出せず、コネクター
が接続されているコードのみが突出することになる。従
って、フード外面の突出量は少なく、レンジフードの据
え付け工事に制約を受けるといったのことは解消され
る。
【0018】
【発明の効果】本発明のレンジフードは請求項1乃至3
に記載の構成により、フード内外に配線されるコードを
接続するコネクターの抜き差し動作を楽な姿勢で容易に
行うことができる。しかも、フード外のコードに取り付
けられたコネクターはフード本体内に膨出する接続部に
収容されて固定されるため、フードの外にコネクターは
突出せず、コネクターが接続されているコードのみが突
出することになる。従って、フード外面の突出量は少な
く、レンジフードの据え付け工事に制約を受けるといっ
たのことは解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】送風機ユニットを内蔵したレンジフードの場合
の配線接続構造を示す縦断側面図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】フード本体に設けられる接続部の他の形態を示
す断面図である。
【図4】図3の分解斜視図である。
【図5】接続部を送風機ユニットの外に設けた形態を示
す断面図である。
【図6】一般的なレンジフードに本配線接続構造を施し
た斜視図である。
【図7】コネクターを用いたコード接続の一般的な形態
を示す説明図である。
【図8】コネクターを用いたコード接続の一般的な他の
形態を示す説明図である。
【符号の説明】
A…フード B…送風機ユニット 1…フード本体 2…前板 13…電源コード、信号線等のコード 14…コネクター 14a …雌コネクター 14b …雄コネクター 15…接続部 18…接続部材 22…組付け孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フードに装備した送風機、照明器具等に
    電流を供給する電源コード及び/又は送風機の運転に伴
    ってフード外のダンパー類を開閉制御する電源、信号の
    コードが、フード内においてコネクターで接続されたレ
    ンジフードにおいて、前面及び下面が開口したフード本
    体の天板又は背板、或いは左右側板に、フード外のコー
    ドに接続された一方のコネクターを傾斜状に固定する接
    続部を設けると共に、その接続部は該部に固定されるコ
    ネクターが下向き傾斜状となるようにし、これにフード
    内の送風機、又は送風機に接続された制御盤から延長突
    出するコードに接続された他方のコネクターをフード内
    において接続・分離自在としたことを特徴とするレンジ
    フード。
  2. 【請求項2】 上記接続部が、フード本体の天板,背
    板,或いは左右側板をフード内に向けて一体に膨出して
    形成してある請求項1記載のレンジフード。
  3. 【請求項3】 上記接続部が、フード本体の天板,背
    板,或いは左右側板に組付け孔を開設し、その組付け孔
    に別途成形した接続部材を嵌め込んで形成してある請求
    項1記載のレンジフード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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