JPH10175268A - コンクリート成形品の表面材及びその製造方法 - Google Patents

コンクリート成形品の表面材及びその製造方法

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JPH10175268A
JPH10175268A JP34106196A JP34106196A JPH10175268A JP H10175268 A JPH10175268 A JP H10175268A JP 34106196 A JP34106196 A JP 34106196A JP 34106196 A JP34106196 A JP 34106196A JP H10175268 A JPH10175268 A JP H10175268A
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JP
Japan
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binder
molded product
concrete molded
surface material
concrete
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JP34106196A
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English (en)
Inventor
Toru Suzuki
徹 鈴木
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MARUESU TEKKO KK
Original Assignee
MARUESU TEKKO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート成形品の表面にコンクリートと
は異なる材質を容易に表出させることができるようにす
る。 【解決手段】 コンクリート成形品Kの成形時にコンク
リート成形品Kの表面に一体に設けられる表面材Hにお
いて、コンクリート成形品Kの成形前に予め板状に型成
形されるとともに、石,セラミック,ガラス,木材チッ
プ,紙等の固形の粉粒体10を樹脂製の結合体11で結
合して形成し、結合体11内に繊維状体12を混入し、
この繊維状体12を粉粒体10に対して内側に位置する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、土木用擁壁等のコ
ンクリート成形品の表面材及びその製造方法に係り、特
に、コンクリート成形品の成形時にコンクリート成形品
の表面に一体に設けられるコンクリート成形品の表面材
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンクリート成形品として、例
えば、図9及び図10に示すような所謂擁壁がある。こ
のコンクリート成形品Kは、土台壁1の一側縁に表面壁
2を立設して断面L字状に形成され、例えば、土台壁1
を接地させて多数のコンクリート成形品Kをその端面3
同士を接合して並べて構築する。そして、例えば、土台
壁1がわに土盛し、表面壁2で土盛した土を塞き止め、
この土盛した所に建物等を構築可能にしたものである。
近年、このコンクリート成形品Kの表面壁2の表面に、
模様を形成し、例えば、自然石で形成されているように
見せかけることを行なっている。
【0003】このようなコンクリート成形品Kを成形す
る成形枠としては、例えば、図10に示すようなものが
知られている。これは、ゴムや樹脂等の凝固性材料で形
成されコンクリート成形品Kの表面を成形する成形体4
aを付設した表面型4を用い、表面型4を支持板5に支
持するとともに、支持板5を移動して表面型4を下型6
に対向させ、端面型7を回動して下型6に添わせ、この
状態で、上から流動コンクリートを流し込み、土台壁1
の表面をコテ等で平らにし、数時間養生し、その後、離
型してコンクリート成形品Kを成形するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した表
面型4により成形されたコンクリート成形品Kにあって
は、表面に模様を付してコンクリートではないような材
質に見せかけようとしているが、どうしても、コンクリ
ートが露出するので、見分けられ易く、そのため、他の
材質の質感を表出したいという要請がある。これを解決
するために、岩石等の実物を貼り付けることも行なう
が、コンクリート成形品Kの表面の面積が大きいような
場合には、貼り付け作業が煩雑で、コスト高になってし
まう。本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもの
で、コンクリート成形品の表面にコンクリートとは異な
る材質を容易に表出させることができるようにしたコン
クリート成形品の表面材及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、本発明のコンクリート成形品の表面材は、コン
クリート成形品の成形時に該コンクリート成形品の表面
に一体に設けられるコンクリート成形品の表面材におい
て、コンクリート成形品の成形前に予め板状に型成形さ
れるとともに、石,セラミック,ガラス,木材チップ,
紙等の固形の粉粒体を樹脂製の結合剤で結合して形成し
た構成としている。これにより、粉粒体が結合剤で結合
されて型成形されるので、コンクリート成形品に粉粒体
が表出させられ、粉粒体が集合させられた質感が表出さ
せられる。
【0006】また、コンクリート成形品の成形時に該コ
ンクリート成形品の表面に一体に設けられるコンクリー
ト成形品の表面材において、コンクリート成形品の成形
前に予め板状に型成形されるとともに、石,セラミッ
ク,ガラス,木材チップ,紙等の固形の粉粒体を樹脂製
の結合剤で結合して形成し、該結合剤内に繊維状体を混
入した構成としている。これにより、繊維状体を混入し
たので、割れや破損が生じにくくなり、強度が高くな
る。この場合、上記繊維状体が粉粒体に対して内側に位
置するように結合剤内に該繊維状体を混入したことが有
効である。これにより、表面に繊維状体が露出しないの
で、粉粒体の集合体の質感が確実に表出させられる。
【0007】また、上記の課題を解決するため、本発明
のコンクリート成形品の表面材の製造方法は、コンクリ
ート成形品の成形時に該コンクリート成形品の表面に一
体に設けられる表面材を製造するコンクリート成形品の
表面材の製造方法において、上記表面材の表面を成形す
る母型を用い、該母型の型面に離型剤を塗布する離型剤
塗布工程と、該離型剤が塗布された母型の型面に固形の
粉粒体及び該固形の粉粒体を結合する樹脂製の流動状の
結合剤を設ける粉粒体充填工程とを備え、上記結合剤を
固化して表面材を製造する構成としている。
【0008】そしてまた、コンクリート成形品の成形時
に該コンクリート成形品の表面に一体に設けられる表面
材を製造するコンクリート成形品の表面材の製造方法に
おいて、上記表面材の表面を成形する母型を用い、該母
型の型面に離型剤を塗布する離型剤塗布工程と、該離型
剤が塗布された母型の型面に固形の粉粒体及び該固形の
粉粒体を結合する樹脂製の流動状の結合剤を設ける粉粒
体充填工程と、該粉粒体充填工程の後に繊維状体を粉粒
体に対して内側に位置するように結合剤に混入して設け
る繊維状体充填工程とを備え、上記結合剤を固化して表
面材を製造する構成としている。
【0009】そして、必要に応じ、上記粉粒体充填工程
を、上記結合剤を塗布する結合剤塗布工程と、該塗布さ
れた結合剤に粉粒体を散布する粉粒体散布工程とを備え
て構成している。また、必要に応じ、上記繊維状体充填
工程を、上記結合剤を塗布する第二の結合剤塗布工程
と、該塗布された結合剤に繊維状体を散布する繊維状体
散布工程と、該散布された繊維状体に結合剤を塗布する
第三の結合剤塗布工程とを備えた構成としている。更
に、必要に応じ、上記繊維状体充填工程を、上記結合剤
に繊維状体を混合した繊維状体混合体を塗布する構成と
している。
【0010】また、コンクリート成形品の成形時に該コ
ンクリート成形品の表面に一体に設けられる表面材を製
造するコンクリート成形品の表面材の製造方法におい
て、上記表面材の表面を成形する母型を用い、該母型の
型面に離型剤を塗布する離型剤塗布工程と、該離型剤が
塗布された母型の型面に固形の粉粒体及び該固形の粉粒
体を結合する樹脂製の流動状の結合剤を設ける粉粒体充
填工程とを備え、該粉粒体充填工程を、上記結合剤に繊
維状体を混合した繊維状体混合体を塗布する繊維状体充
填及び結合剤塗布工程と、該塗布された結合剤に粉粒体
を散布する粉粒体散布工程とを備えて構成し、上記結合
剤を固化して表面材を製造する構成としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の第一の実施の形態に係るコンクリート成形品の表面材
及びその製造方法を説明する。この実施の形態において
は、図1及び図2に示すように、コンクリート成形品K
として、土台壁1の一側縁に表面壁2を立設して断面L
字状に形成される上記と同様の擁壁について説明する。
図1及び図2には、本発明の第一の実施の形態に係るコ
ンクリート成形品Kの表面材Hを示している。この表面
材Hは、コンクリート成形品Kの成形時に該コンクリー
ト成形品Kの表面2aに一体に設けられ、コンクリート
成形品Kの成形前に予め板状に型成形される。表面材H
は、図2に示すように、矩形のブロックが積み重ねられ
て見えるように、格子状の目地部13で区画し、この区
画した部分を突出させるとともに、この突出部分14を
凹凸状に成形している。この表面材Hは、固形の粉粒体
10を樹脂製の結合剤11で結合して形成されるととも
に、結合剤11内に繊維状体12が混入されて形成され
ている。繊維状体12は、粉粒体10に対して内側に位
置するように結合剤11内に混入されている。
【0012】粉粒体10としては、例えば、石,セラミ
ック,ガラス,木材チップ,紙等の固形物が用いられ
る。粉粒体10は、予め粉粒体状に形成され、あるい
は、周知の粉砕機等で粉砕される。粉粒体10は、単体
でも良く、複数種類混合しても良い。粉粒体10の粒径
は、適宜に定められるが、1〜5mm程度が望ましい。
繊維状体12としては、例えば、ナイロンパルプが用い
られる。このナイロンパルプは、例えば、厚さがミクロ
ン単位で、長さが1〜2mm程度に形成されている。そ
の他、繊維状体12としては、例えば、糸,木材繊維,
ガラス繊維等、適宜のものを用いて良い。また、厚さや
長さは、適宜に設定して良い。樹脂製の結合剤11とし
ては、例えば、アクリル系合成樹脂,エポキシ系合成樹
脂等が用いられ、流動状態から硬化して粉粒体10や繊
維状体12を互いに結合固着させるものであれば、適宜
種々の材料を用いて良い。
【0013】次に、本発明の第一の実施の形態に係るコ
ンクリート成形品Kの表面材Hの製造方法について図3
及び図4に示す工程図を用いて説明する。これは、上記
第一の実施の形態に係るコンクリート成形品Kを製造す
る方法である。 (1)母型準備工程 先ず、この表面材Hの成形においては、表面材Hの表面
を成形する母型20を用いる。母型20は、周囲に枠の
あるパネル21内に適宜の樹脂で型形成された型体22
を備え、この型体22は、例えば、エペラン,ウレタン
ゴム,シリコンゴム,レジンコンクリート,発泡スチロ
ール等が用いられる。 (2)離型剤塗布工程 母型20の型面に離型剤23を塗布する。離型剤23と
しては、例えば、シリコン系の樹脂等、適宜のものが用
いられる。離型剤23の塗布は、例えば、刷毛またはス
プレーを使用して、母型20の型面に万遍なく塗布す
る。
【0014】(3)粉粒体充填工程 離型剤23が塗布された母型20の型面に固形の粉粒体
10及び該固形の粉粒体10を結合する樹脂製の流動状
の結合剤11を設ける。粉粒体充填工程は、結合剤11
を塗布する結合剤塗布工程と、塗布された結合剤11に
粉粒体10を散布する粉粒体散布工程とを備えて構成さ
れている。 (3−1)結合剤塗布工程 上記の結合剤11を塗布する。結合剤11の塗布は、例
えば、刷毛またはスプレーを使用して、母型20の型面
に万遍なく塗布する。 (3−2)粉粒体散布工程 この結合剤11が流動状態を保持している間に、上記の
粉粒体10を散布する(a)。散布は、ふるいを用いて
万遍なく降りかける。これにより、流動状の結合剤内に
粉粒体10が入っていき、母型20の表面に露出する。
母型20の型面全面に散布したならば、結合剤11に付
着しない余分な粉粒体10を取り除く(b)。この場
合、粉粒体10を散布するので、予め、結合剤11に混
合して練り込む場合に比較して、製造が容易になるとと
もに、練り込みによる粉粒体10の表面の損傷がないの
で、質感が確実に保持される。
【0015】(4)繊維状体充填工程 粉粒体充填工程の後に繊維状体12を結合剤11に混入
して設ける工程である。繊維状体充填工程は、結合剤1
1を塗布する第二の結合剤塗布工程と、この塗布された
結合剤11に繊維状体12を散布する繊維状体散布工程
と、この散布された繊維状体12に結合剤11を塗布す
る第三の結合剤塗布工程とを備えて構成されている。 (4−1)第二の結合剤塗布工程 上記と同様に、結合剤11を、例えば、刷毛またはスプ
レーを使用して、粉粒体10の上に万遍なく塗布する。 (4−2)繊維状体散布工程 そして、この結合剤11が流動状態を保持している間
に、結合剤11の上に、繊維状体12を散布する。繊維
状体12の散布は、ふるいを用いて万遍なく降りかけ
る。 (4−3)第三の結合剤塗布工程 母型20の型面全面に散布したならば、更に、結合剤1
1を、例えば、刷毛またはスプレーを使用して塗布し、
繊維状体12を結合剤11で完全に覆う。そして、結合
剤11を固化させて、粉粒体10及び繊維状体12を一
体化させて表面材Hを製造する。
【0016】次に、本発明の第二の実施の形態に係るコ
ンクリート成形品の表面材及びその製造方法を説明す
る。第二の実施の形態においては、図2に示すように、
コンクリート成形品Kとして、土台壁1の一側縁に表面
壁2を立設して断面L字状に形成される上記と同様の擁
壁に係るものである。図5には、本発明の第二の実施の
形態に係るコンクリート成形品Kの表面材Hを示してい
る。この表面材Hは、コンクリート成形品Kの成形時に
該コンクリート成形品Kの表面2aに一体に設けられ、
コンクリート成形品Kの成形前に予め板状に型成形され
る。表面材Hは、図2に示すように、矩形のブロックが
積み重ねられて見えるように、格子状の目地部13で区
画し、この区画した部分を突出させるとともに、この突
出部分14を凹凸状に成形している。この表面材Hは、
固形の粉粒体10を樹脂製の結合剤11で結合して形成
されるとともに、結合剤11内に繊維状体12が混入さ
れて形成されている。
【0017】粉粒体10としては、例えば、石,セラミ
ック,ガラス,木材チップ,紙等の固形物が用いられ
る。粉粒体10は、予め粉粒体状に形成され、あるい
は、周知の粉砕機等で粉砕される。粉粒体10は、単体
でも良く、複数種類混合しても良い。粉粒体10の粒径
は、適宜に定められるが、1〜5mm程度が望ましい。
繊維状体12としては、例えば、ナイロンパルプが用い
られる。このナイロンパルプは、例えば、厚さがミクロ
ン単位で、長さが1〜2mm程度に形成されている。そ
の他、繊維状体12としては、例えば、糸,木材繊維,
ガラス繊維等、適宜のものを用いて良い。また、厚さや
長さは、適宜に設定して良い。樹脂製の結合剤11とし
ては、例えば、アクリル系合成樹脂,エポキシ系合成樹
脂等が用いられ、流動状態から硬化して粉粒体10や繊
維状体12を互いに結合固着させるものであれば、適宜
種々の材料を用いて良い。
【0018】次に、本発明の第二の実施の形態に係るコ
ンクリート成形品Kの表面材Hの製造方法について図6
及び図7に示す工程図を用いて説明する。これは、上記
第二の実施の形態に係るコンクリート成形品Kを製造す
る方法である。 (1)母型準備工程 先ず、この表面材Hの成形においては、表面材Hの表面
を成形する母型20を用いる。母型20は、周囲に枠の
あるパネル21内に適宜の樹脂で型形成された型体22
を備え、この型体22は、例えば、エペラン,ウレタン
ゴム,シリコンゴム,レジンコンクリート,発泡スチロ
ール等が用いられる。 (2)離型剤塗布工程 母型20の型面に離型剤23を塗布する。離型剤23と
しては、例えば、シリコン系の樹脂等、適宜のものが用
いられる。離型剤23の塗布は、例えば、刷毛またはス
プレーを使用して、母型20の型面に万遍なく塗布す
る。
【0019】(3)粉粒体充填工程 離型剤23が塗布された母型20の型面に固形の粉粒体
10及び該固形の粉粒体10を結合する樹脂製の流動状
の結合剤11を設ける。粉粒体充填工程は、結合剤11
に繊維状体12を混合した繊維状体混合体を塗布する繊
維状体充填及び結合剤塗布工程と、塗布された結合剤1
1に粉粒体10を散布する粉粒体散布工程とを備えて構
成されている。 (3−1)繊維状体充填及び結合剤塗布工程 結合剤11には、予め、繊維状体12を混入しておく、
そして、この繊維状体12が混入された結合剤11を塗
布する。結合剤11の塗布は、例えば、刷毛またはスプ
レーを使用して、母型20の型面に万遍なく塗布する。 (3−2)粉粒体散布工程 この結合剤11が流動状態を保持している間に、上記の
粉粒体10を散布する(a)。散布は、ふるいを用いて
万遍なく降りかける。これにより、流動状の結合剤内に
粉粒体10が入っていき、母型20の表面に露出する。
母型20の型面全面に散布したならば、結合剤11に付
着しない余分な粉粒体10を取り除く(b)。この場
合、粉粒体10が、結合剤11内に入り込んでいき、表
面側の一部は表面に露出していく。また、この場合、粉
粒体10を散布するので、予め、結合剤11に混合して
練り込む場合に比較して、製造が容易になるとともに、
練り込みによる粉粒体10の表面の損傷がないので、質
感が確実に保持される。
【0020】次に、このようにして製造された表面材H
を用いてコンクリート成形品Kを製造する場合について
説明する。図8に示すように、成形枠において、まず表
面型30を用意する。この表面型30としては、表面材
Hが成形されて付設された母型20そのもの用いる。あ
るいは、母型20から表面材Hを取外し、この取外した
表面材Hを表面板に取付けたもので構成する。あるいは
また、表面材Hそのものを表面型30として用いるよう
にしても良い。そして、この表面型30を支持板5に支
持するとともに、支持板5を移動して表面型30を下型
6に対向させ、端面型7を回動して下型6に添わせ、こ
の状態で、上から流動コンクリートを流し込み、土台壁
1の表面をコテ等で平らにし、数時間養生する。この養
生過程で、表面材Hは、コンクリートに一体化する。そ
の後、離型してコンクリート成形品Kを成形するように
している。この場合、表面材Hはコンクリート成形品K
の成形前に予め板状に型成形されるので、コンクリート
成形品Kの表面の面積が大きいような場合にも、大きい
なりに型成形すれば、所要の大きさのものをコンクリー
トと容易に一体化させて成形できる。
【0021】そして、このコンクリート成形品Kを施工
するときは、上述したように、土台壁1を接地させて多
数のコンクリート成形品Kをその端面3同士を接合して
並べて構築する。それから、例えば、土台壁1がわに土
盛し、表面壁2で土盛した土を塞き止め、この土盛した
所に建物等を構築可能にする。この場合、コンクリート
成形品Kの表面は、表面材Hで覆われており、この表面
材Hは、粉粒体10を結合剤11で結合して型成形され
ているので、粉粒体10が集合させられた質感が表出さ
せられている。例えば、岩石の粉粒体10を用いれば、
表面に岩石の質感が表出させられる。また、表面材Hは
コンクリート成形品Kの表面の全面を被覆しているの
で、コンクリート成形品Kが粉粒体10の集合させられ
た質感になり、品位が向上させられる。また、結合剤1
1内に繊維状体12が混入されているので、割れや破損
が生じにくくなり、強度的に丈夫で、耐久性が向上させ
られる。更にまた、繊維状体12が粉粒体10に対して
内側に位置するように結合剤11内に混入させられてい
るので、表面に繊維状体12が露出しないことから、粉
粒体10の質感が確実に表出させられる。
【0022】なお、上記実施の形態においては、本発明
を、コンクリート成形品Kとして擁壁に適用したものに
ついて説明したが、必ずしもこれに限定されるものでは
なく、平板状の化粧板やブッロック体等種々のコンクリ
ート成形品に適用しても良いことは勿論である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコンクリ
ート成形品の表面材及びその製造方法によれば、粉粒体
を結合剤で結合して型成形するので、コンクリート成形
品に粉粒体を表出させることができ、粉粒体が集合させ
られた質感を表出させることができる。例えば、岩石の
粉粒体を用いれば、表面に岩石の質感を表出させること
ができる。また、コンクリート成形品の成形前に予め板
状に型成形するので、コンクリート成形品の表面の面積
が大きいような場合にも、大きいなりに型成形すれば、
所要の大きさのものをコンクリートと容易に一体化させ
て成形できる。
【0024】更に、結合剤内に繊維状体を混入した場合
には、繊維状体を混入したので、割れや破損が生じにく
くなり、強度的に丈夫にすることができ、耐久性を向上
させることができる。更にまた、繊維状体が粉粒体に対
して内側に位置するように結合剤内に混入させた場合に
は、表面に繊維状体が露出しないので、粉粒体の質感を
確実に表出させることができる。
【0025】また、コンクリート成形品の表面材の製造
方法において、粉粒体充填工程を、結合剤を塗布する結
合剤塗布工程と、塗布された結合剤に粉粒体を散布する
粉粒体散布工程とを備えて構成した場合には、粉粒体を
散布するので、予め、結合剤に混合して練り込む場合に
比較して、製造を容易にすることができるとともに、練
り込みによる粉粒体自体の表面の損傷がないので、質感
を確実に保持することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係るコンクリート
成形品の表面材を示す拡大断面である。
【図2】本発明の実施の形態に係る表面材の成形例をコ
ンクリート成形品とともに示す斜視図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態に係るコンクリート
成形品の表面材の製造方法を示す工程図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態に係るコンクリート
成形品の表面材の製造方法を示す工程図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態に係るコンクリート
成形品の表面材を示す拡大断面である。
【図6】本発明の第二の実施の形態に係るコンクリート
成形品の表面材の製造方法を示す工程図である。
【図7】本発明の第二の実施の形態に係るコンクリート
成形品の表面材の製造方法を示す工程図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る表面材を用いたコン
クリート成形品をこれを成形する成形枠の一例とともに
示す斜視図である。
【図9】コンクリート成形品の一例をその構築例ととも
に示す図である。
【図10】従来のコンクリート成形品をその成形枠の一
例とともに示す斜視図である。
【符号の説明】
K コンクリート成形品 1 土台壁 2 表面壁 3 端面 4 表面型 5 支持板 6 下型 7 端面型 H 表面材 10 粉粒体 11 結合剤 12 繊維状体 20 母型 23 離型剤

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート成形品の成形時に該コンク
    リート成形品の表面に一体に設けられるコンクリート成
    形品の表面材において、 コンクリート成形品の成形前に予め板状に型成形される
    とともに、石,セラミック,ガラス,木材チップ,紙等
    の固形の粉粒体を樹脂製の結合剤で結合して形成したこ
    とを特徴とするコンクリート成形品の表面材。
  2. 【請求項2】 コンクリート成形品の成形時に該コンク
    リート成形品の表面に一体に設けられるコンクリート成
    形品の表面材において、 コンクリート成形品の成形前に予め板状に型成形される
    とともに、石,セラミック,ガラス,木材チップ,紙等
    の固形の粉粒体を樹脂製の結合剤で結合して形成し、該
    結合剤内に繊維状体を混入したことを特徴とするコンク
    リート成形品の表面材。
  3. 【請求項3】 上記繊維状体が粉粒体に対して内側に位
    置するように結合剤内に該繊維状体を混入したことを特
    徴とする請求項2記載のコンクリート成形品の表面材。
  4. 【請求項4】 コンクリート成形品の成形時に該コンク
    リート成形品の表面に一体に設けられる表面材を製造す
    るコンクリート成形品の表面材の製造方法において、 上記表面材の表面を成形する母型を用い、該母型の型面
    に離型剤を塗布する離型剤塗布工程と、該離型剤が塗布
    された母型の型面に固形の粉粒体及び該固形の粉粒体を
    結合する樹脂製の流動状の結合剤を設ける粉粒体充填工
    程とを備え、上記結合剤を固化して表面材を製造するこ
    とを特徴とするコンクリート成形品の表面材の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 コンクリート成形品の成形時に該コンク
    リート成形品の表面に一体に設けられる表面材を製造す
    るコンクリート成形品の表面材の製造方法において、 上記表面材の表面を成形する母型を用い、該母型の型面
    に離型剤を塗布する離型剤塗布工程と、該離型剤が塗布
    された母型の型面に固形の粉粒体及び該固形の粉粒体を
    結合する樹脂製の流動状の結合剤を設ける粉粒体充填工
    程と、該粉粒体充填工程の後に繊維状体を粉粒体に対し
    て内側に位置するように結合剤に混入して設ける繊維状
    体充填工程とを備え、上記結合剤を固化して表面材を製
    造することを特徴とするコンクリート成形品の表面材の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 上記粉粒体充填工程を、上記結合剤を塗
    布する結合剤塗布工程と、該塗布された結合剤に粉粒体
    を散布する粉粒体散布工程とを備えて構成したことを特
    徴とする請求項4または5記載のコンクリート成形品の
    表面材の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記繊維状体充填工程を、上記結合剤を
    塗布する第二の結合剤塗布工程と、該塗布された結合剤
    に繊維状体を散布する繊維状体散布工程と、該散布され
    た繊維状体に結合剤を塗布する第三の結合剤塗布工程と
    を備えたことを特徴とする請求項5または6記載のコン
    クリート成形品の表面材の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記繊維状体充填工程を、上記結合剤に
    繊維状体を混合した繊維状体混合体を塗布する構成とし
    たことを特徴とする請求項5または6記載のコンクリー
    ト成形品の表面材の製造方法。
  9. 【請求項9】 コンクリート成形品の成形時に該コンク
    リート成形品の表面に一体に設けられる表面材を製造す
    るコンクリート成形品の表面材の製造方法において、 上記表面材の表面を成形する母型を用い、該母型の型面
    に離型剤を塗布する離型剤塗布工程と、該離型剤が塗布
    された母型の型面に固形の粉粒体及び該固形の粉粒体を
    結合する樹脂製の流動状の結合剤を設ける粉粒体充填工
    程とを備え、 該粉粒体充填工程を、上記結合剤に繊維状体を混合した
    繊維状体混合体を塗布する繊維状体充填及び結合剤塗布
    工程と、該塗布された結合剤に粉粒体を散布する粉粒体
    散布工程とを備えて構成し、上記結合剤を固化して表面
    材を製造することを特徴とするコンクリート成形品の表
    面材の製造方法。
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