JPH10175110A - 回転工具 - Google Patents

回転工具

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Publication number
JPH10175110A
JPH10175110A JP35307896A JP35307896A JPH10175110A JP H10175110 A JPH10175110 A JP H10175110A JP 35307896 A JP35307896 A JP 35307896A JP 35307896 A JP35307896 A JP 35307896A JP H10175110 A JPH10175110 A JP H10175110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
ring member
shaft hole
rotation shaft
rotary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35307896A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Tagaki
敦 田垣
Mikihiro Ando
幹浩 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanefusa Corp
Original Assignee
Kanefusa Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kanefusa Corp filed Critical Kanefusa Corp
Priority to JP35307896A priority Critical patent/JPH10175110A/ja
Publication of JPH10175110A publication Critical patent/JPH10175110A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転駆動装置の回転軸を回転工具の軸穴に挿
着したときの回転工具の外周振れを安価に抑制する。 【解決手段】 回転工具10は、円盤形状で軸心位置に
軸穴11を有している。軸穴には、両端近傍位置の各1
箇所に、同軸的にリング状の嵌合溝12a,12bが形
成されている。嵌合溝には、弾性体からなるOリング等
のリング部材13が装着される。リング部材は、回転軸
21の外径に対して小さく設定されている。リング部材
の装着された回転工具は、回転駆動装置のハウジング2
0から突出した回転軸に軸穴を挿嵌し、フランジ22で
押さえた状態でナット23を螺着させることにより回転
軸に固定される。リング部材の外周部が嵌合溝の底に当
接し、外径の拡張は阻止されるが内径は拡張した状態に
弾性変形したリング部材が回転軸に当接し、その弾性力
により、軸穴と回転軸間の不均衡な変位が直ちに是正さ
れ、両者間の径差が適正に補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フライス、研削ホ
イール等の回転駆動装置の回転軸に、軸穴を挿嵌するこ
とにより固定される回転工具に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】木工用鉋
胴等の回転工具は、円盤形状または円筒形状であり、そ
の軸心位置に回転駆動装置の回転軸に装着するための軸
穴を設けている。そして、軸穴の内径は、通常は回転軸
に回転工具を容易に装着できるようにするため、回転軸
の外径に対して0.03〜0.05mm程度大きくされ
ている。しかし、このように軸穴の内径を大きくするこ
とにより、回転工具の使用時において、回転工具の外周
振れが大きくなり、その加工精度が低下するおそれがあ
る。
【0003】そのため、従来の木工用等の回転工具は、
例えば実開昭55ー64523号公報に示すように、そ
の中心穴(軸穴)の両端部の内周の径を中間部分の内周
の径より大きくし、両端部に弾性を有する蛇腹状の管を
同軸的に挿嵌していた。そして、回転工具の中心穴に回
転駆動装置の回転軸を嵌合することにより、回転軸の外
周と工具両端部の内周間に蛇腹状の管を介装した状態
で、回転工具が回転軸に固定されていた。この蛇腹状の
管が弾性力によって伸長することにより、中心穴と回転
軸間の径差が補正され、回転工具の外周振れを無視でき
る程度に抑制することができた。しかし、この回転工具
は、中心穴に段差を設ける加工が複雑であると共に、蛇
腹状の管を用意する必要があるため、非常に高価になる
という問題があった。
【0004】また、その他の回転工具としては、実開昭
62ー75902号公報に示すように、その中心穴に同
一長さのインナースリーブを挿嵌し、インナースリーブ
の両端を中心穴の内周面に固定すると共に、インナース
リーブの中間部分と中心穴の内周面との間に隙間を設
け、隙間内に油等の流体を圧入していた。このインナー
スリーブが装着された中心穴に回転駆動装置の回転軸を
嵌合することにより、回転軸とインナースリーブが接触
し、回転軸が流体を保持したインナースリーブの弾性力
により押される。そのため、中心穴と回転軸間の径差が
補正され、回転工具の外周振れを無視できる程度に有効
に抑制することができた。しかし、この回転工具につい
ても、インナースリーブを用意する必要があると共に、
インナースリーブ内に流体を注入しなければならず、そ
の手間が煩雑であり、回転工具の価格が非常に高価にな
るという問題があった。本発明は、上記した問題を解決
しようとするもので、回転駆動装置の回転軸を軸穴に挿
着したときの外周振れを安価に抑制できる回転工具を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するために上記請求項1に係る発明の構成上の特
徴は、軸心位置に回転駆動装置の回転軸が挿嵌される軸
穴を有し、回転軸に固定されて回転軸と一体で回転する
円筒形状の回転工具において、軸穴の内周面の少なくと
も1箇所に同軸的にリング状の嵌合溝を設けると共に、
嵌合溝に弾性を有するリング部材を装着したことにあ
る。
【0006】上記のように請求項1に係る発明を構成し
たことにより、軸穴の内周面の少なくとも1箇所に設け
たリング状の嵌合溝にリング部材を装着した状態で、軸
穴に回転駆動装置の回転軸が挿嵌され、回転軸と軸穴の
間にリング部材が介装された状態で、回転工具が回転軸
に固定される。そのため、リング部材の弾性変形によ
り、軸穴と回転軸間の径差が補正され、回転工具の外周
振れを無視できる程度に抑制することができた。また、
この回転工具は、軸穴の内周面に嵌合溝を設けるのみで
よいため加工が簡単であり、かつ安価なリング部材を用
意するのみでよいので、回転工具の製造コストを安価に
することができる。
【0007】また、上記請求項2に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1に記載の回転工具において、リン
グ部材の内径を回転駆動装置の回転軸の外径より小さく
したことにある。リング部材の内径と回転駆動装置の回
転軸の外径の差については、0.1〜0.5mmの範囲
とすることが望ましい。
【0008】上記のように請求項2に係る発明を構成し
たことにより、リング部材の外周部が嵌合溝の底に当接
し、外径の拡張は阻止されるが内径は拡張した状態に弾
性変形したリング部材が回転軸に当接することになるた
め、リング部材の弾性力により、軸穴と回転軸間の不均
衡な変位が直ちに是正され、両者間の径差が適正に補正
される。その結果、回転工具の外周振れを無視できる程
度に抑制する効果が確実に得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を用いて説明すると、図1は、同実施形態に係る回転
工具10(例えば木工用鉋胴、エンドミル等)の使用状
態を正面図により示したものである。回転工具10は、
円盤形状で軸心位置に軸穴11を有している。軸穴11
には、両端近傍位置の各1箇所に、同軸的にリング状の
嵌合溝12a,12bが形成されている。嵌合溝12
a,12bには、弾性体からなるリング部材13が装着
されている。リング部材13は、Oリング、リング状の
コイルスプリング等である。リング部材13は、内径が
後述する回転軸21の外径に対して小さく設定されてお
り、その内径外径差は、0.1〜0.5mmとすること
が望ましい。
【0010】リング部材13の装着された回転工具10
は、回転駆動装置のハウジング20から突出した回転軸
21にその軸穴11を挿嵌し、フランジ22で押さえた
状態でナット23を螺着させることにより、回転軸21
に固定して取り付けられる。なお、回転工具10を回転
軸21に挿嵌する際に、回転軸21に潤滑剤を塗布する
ことにより、リング部材13が介在しても、回転工具1
0の挿嵌が容易に行われる。ここで、リング部材13の
内径が回転駆動装置の回転軸21の外径より小さくされ
ているため、リング部材13の外周部が嵌合溝12a,
12bの底に当接し、その外径の拡張は阻止されるが内
径は拡張した状態に弾性変形したリング部材13が回転
軸21に当接することになる。そのため、リング部材1
3の弾性力により、軸穴11と回転軸21間の不均衡な
変位が直ちに是正され、両者間の径差が適正に補正され
る。
【0011】その結果、回転工具10の外周振れを無視
できる程度に抑制する効果が確実に得られる。また、こ
の回転工具10は、軸穴11の内周面に嵌合溝12a,
12bを設けるのみでよいため加工が簡単であり、かつ
安価なリング部材13を用意するのみでよいので、その
製造コストを安価にすることができる。なお、上記リン
グ部材13の材質、太さ、断面形状等については種々選
択可能である。また、リング部材13の配設個数につい
ても、少なくとも1個あればよく、回転工具の軸方向長
さ等によって適宜選択でき、これにより回転工具10の
外周振れ精度を調整することが可能である。ただし、製
造コストや軸穴への挿嵌の容易性から、配設個数は8個
以下にすることが好ましい。
【0012】本実施形態の回転工具の具体的な実施例で
は、外周振れ精度の実測値として、0.01mm以下と
いう結果が得られた。この結果は、従来例である油圧タ
イプの回転工具(実開昭62ー75902号公報に記
載)についての実測値0.005mmとほぼ同等であっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である回転工具の使用状態
を概略的に示す部分断面図である。
【符号の説明】
10…回転工具、11…軸穴、12a,12b…嵌合
溝、13…リング部材、20…ハウジング、21…回転
軸、23…ナット。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸心位置に回転駆動装置の回転軸が挿嵌
    される軸穴を有し、同回転軸に固定されて同回転軸と一
    体で回転する円筒形状の回転工具において、前記軸穴の
    内周面の少なくとも1箇所に同軸的にリング状の嵌合溝
    を設けると共に、同嵌合溝に弾性を有するリング部材を
    装着したことを特徴とする回転工具。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の回転工具におい
    て、前記リング部材の内径を前記回転駆動装置の回転軸
    の外径より小さくしたことを特徴とする回転工具。
JP35307896A 1996-12-13 1996-12-13 回転工具 Pending JPH10175110A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35307896A JPH10175110A (ja) 1996-12-13 1996-12-13 回転工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35307896A JPH10175110A (ja) 1996-12-13 1996-12-13 回転工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10175110A true JPH10175110A (ja) 1998-06-30

Family

ID=18428417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35307896A Pending JPH10175110A (ja) 1996-12-13 1996-12-13 回転工具

Country Status (1)

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JP (1) JPH10175110A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102581777A (zh) * 2012-03-14 2012-07-18 青岛四砂泰益研磨有限公司 一种三点定心陶瓷结合剂立方氮化硼砂轮及其制造方法
CN108188656A (zh) * 2017-11-27 2018-06-22 江阴市永兴机械制造有限公司 一种数控车床加工深沟槽零件的改进工艺

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102581777A (zh) * 2012-03-14 2012-07-18 青岛四砂泰益研磨有限公司 一种三点定心陶瓷结合剂立方氮化硼砂轮及其制造方法
CN108188656A (zh) * 2017-11-27 2018-06-22 江阴市永兴机械制造有限公司 一种数控车床加工深沟槽零件的改进工艺
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