JPH1017281A - ウインチのブレーキ制御装置 - Google Patents

ウインチのブレーキ制御装置

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Publication number
JPH1017281A
JPH1017281A JP17151896A JP17151896A JPH1017281A JP H1017281 A JPH1017281 A JP H1017281A JP 17151896 A JP17151896 A JP 17151896A JP 17151896 A JP17151896 A JP 17151896A JP H1017281 A JPH1017281 A JP H1017281A
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JP
Japan
Prior art keywords
brake
winch drum
brake device
winch
speed
Prior art date
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Pending
Application number
JP17151896A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Murakami
浩司 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd filed Critical Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
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Publication of JPH1017281A publication Critical patent/JPH1017281A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人の操作によってブレーキ装置を作動させな
がら吊り荷の下降速度を早くする場合に、人の誤操作に
よる吊り荷の落下事故を防止する。 【解決手段】 ウインチドラム1の近傍に速度センサ1
1を設け、該速度センサ11の検出値を制御部12へ入
力してウインチドラム1の回転速度を演算する。バネ付
ピストン形の単動シリンダ13を設け、該単動シリンダ
13のトップ側に設けられたポート14に電磁弁15を
介して圧力油を供給する。ウインチドラム1の回転速度
が基準値以内であるときは、制御部12から電磁弁15
へ信号が出力されて電磁弁15が(ロ)位置に切り替わ
り、油圧源17の圧力油が単動シリンダ13内へ供給さ
れてピストンロッド18が左方向へ移動し、ブレーキ装
置7の制動力が解除される。ウインチドラム1の回転速
度が基準値を超えたときは、電磁弁15が(イ)位置に
切り替わり、単動シリンダ13内の油がタンク16へ逃
げてピストンロッド18が右方向へ移動し、ベルクラン
ク6が回動してブレーキバンド4を引張るのでブレーキ
装置7が作動状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウインチのブレーキ
制御装置に関するものであり、特に、ウインチドラムの
回転を制動して吊り荷の落下を防止するブレーキ制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の此種ウインチは、図6に示すよう
にクラッチ付の動力源Mによりウインチドラム1を回転
させ、ロープ2を巻上げ下げして吊り荷3を昇降してい
る。吊り荷3を下降する場合は、動力源Mによってウイ
ンチドラム1を一定の回転速度で駆動するので、ウイン
チドラム1からロープ2が安定的に繰り出され、円滑且
つ安全に吊り荷3を下降することができる。
【0003】また、ウインチドラム1の外周面にブレー
キバンド4を巻回し、該ブレーキバンド4の一端をフレ
ームブラケット5に連結し、該ブレーキバンド4の他端
をベルクランク6の一端に係止して、ウインチドラム1
の回転を制動するブレーキ装置7を形成する。更に、ブ
レーキペダル8を設け、該ブレーキペダル8と前記ベル
クランク6の他端とをブレーキロッド9で連結して、人
の操作により前記ブレーキ装置7を作動させるブレーキ
操作手段10が形成される。
【0004】ここで、吊り荷3を下降する場合には、前
記ウインチドラム1が一定の回転速度で駆動されるの
で、吊り荷3の下降速度が緩慢となるが、このとき、前
記動力源Mのクラッチを切ってウインチドラム1を自由
回転可能にするとともに、二点鎖線で示すように、前記
ブレーキペダル8を踏み込んでブレーキ装置7を作動さ
せ、ウインチドラム1の回転速度を調整しながら吊り荷
3の下降速度を早くするように操作している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のウインチは、吊
り荷3の下降速度を早くする場合に、クラッチを切って
ウインチドラム1を自由回転可能にするとともに、人の
操作によりブレーキペダル8を踏み込んでブレーキ装置
7を作動させているので、人が誤操作した場合はウイン
チドラム1の制動力が不足してロープ2が急速に巻下げ
られ、直ちに吊り荷3が落下する危険があった。
【0006】そこで、人の操作によってブレーキ装置を
作動させながら吊り荷の下降速度を早くする場合に、人
の誤操作による吊り荷の落下事故を防止するために解決
すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの
課題を解決することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、ウインチドラムを回
転駆動するクラッチ付の動力源と、ウインチドラムの回
転を制動するブレーキ装置と、人の操作により該ブレー
キ装置を作動させるブレーキ操作手段とを設け、吊り荷
の下降時に前記動力源のクラッチを切ってウインチドラ
ムを自由回転可能にするとともに、前記ブレーキ操作手
段を操作してブレーキ装置を作動させ、ウインチドラム
の回転速度を調整自在にしたウインチに於いて、ウイン
チドラムの回転速度を検出する速度センサと、ブレーキ
装置を強制的に作動させる強制手段とを備え、ウインチ
ドラムの回転速度が基準値を超えたときには、前記強制
手段によりブレーキ装置を作動させる制御部を設けたウ
インチのブレーキ制御装置を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って詳述する。尚、説明の都合上、従来と同一構成
部分には同一符号を付してその説明を省略する。図1及
び図2に示すように、ウインチドラム1の近傍に速度セ
ンサ11を設け、該速度センサ11の検出値を制御部1
2へ入力してウインチドラム1の回転速度を演算する。
【0009】また、バネ付ピストン形の単動シリンダ1
3を設け、該単動シリンダ13のトップ側に設けられた
ポート14に電磁弁15を介して圧力油を供給する。こ
の電磁弁15は制御部12からの信号がない時には
(イ)位置にあって、単動シリンダ13内の油を前記ポ
ート14からタンク16へ逃がし、制御部12からの信
号があった時には(ロ)位置に切り替わり、油圧源17
の圧力油を前記ポート14から単動シリンダ13内へ供
給する。
【0010】単動シリンダ13のピストンロッド18の
先端にピストンリンク19を固着し、このピストンリン
ク19に長孔20を開穿する。また、ブレーキロッド9
の端部にペダルリンク21を固着し、このペダルリンク
21に長孔22を開穿する。
【0011】そして、ピストンリンク19の長孔20へ
ピン23を挿入し、該ピン23を介してピストンリンク
19をベルクランク6の下端部一側面に連結する。ま
た、ペダルリンク21の長孔22へピン24を挿入し、
該ピン24を介してペダルリンク21をベルクランク6
の下端部他側面に連結する。ピン23とピン24は、ベ
ルクランク6の反対側面に同一軸心で取り付けられてい
る。
【0012】尚、図1に於いて、ベルクランク6は軸2
5を中心に回動自在であるが、バネ(図示せず)により
時計方向へ回動するように付勢されている。即ち、ブレ
ーキバンド4が弛緩してブレーキ装置7の制動力が解除
される方向に付勢されている。また、単動シリンダ13
内のバネ26によりピストンロッド18が図中右方向へ
移動すると、ピストンリンク19の長孔20の左端部に
てピン23が右方向へ押圧され、前記ベルクランク6が
反時計方向へ回動してブレーキバンド4が引張られる。
即ち、電磁弁15と単動シリンダ13とで、ブレーキ装
置7を強制的に作動させる強制手段27を構成する。
【0013】図3乃至図5は、ピストンロッド18とブ
レーキロッド9の動きに対するベルクランク6の回動動
作を示し、説明の都合上、本来はベルクランク6の他側
面にあってピン23と同一軸心であるピン24を、ピン
23と同一平面の上下にずらした位置に記載し、これと
同様に、ベルクランク6の他側面にあってピン24に係
合しているペダルリンク21を、ピストンリンク19と
同一平面の上下にずらした位置に記載する。
【0014】而して、ウインチの電源がオフのとき或い
はウインチドラム1が停止しているときは、図1に示し
た制御部12から電磁弁15へ信号が出力されないの
で、電磁弁15は(イ)位置にある。このときは、単動
シリンダ13内の油がタンク16へ逃げ、ピストンロッ
ド18が右方向へ移動する。従って、図3に示すよう
に、ピストンリンク19の長孔20の図中左端部にてピ
ン23が右方向へ押圧され、前記ベルクランク6が反時
計方向へ回動してブレーキバンド4が引張られる。即
ち、ブレーキ装置7が作動状態となる。尚、ピン24は
ペダルリンク21の長孔22内を右へ移動するので、ブ
レーキロッド9が押されることはない。
【0015】次に、図1に示した動力源Mをオンにして
ウインチドラム1を回転させると、前記速度センサ11
の検出値に基づいて制御部12でウインチドラム1の回
転速度を演算する。ウインチドラム1の回転速度が基準
値以内であるときは、制御部12から電磁弁15へ信号
が出力されて、電磁弁15が(ロ)位置に切り替わり、
油圧源17の圧力油が単動シリンダ13内へ供給され、
ピストンロッド18がバネ26に抗して左方向へ移動す
る。
【0016】従って、図3に示した状態からピストンリ
ンク19が左方向へ移動し、ピン23の左側を押圧して
いた長孔20も左へ移動する。前述したように、ベルク
ランク6は時計方向へ回動するように付勢されているの
で、ピストンリンク19の左移動に伴ってベルクランク
6が時計方向へ回動し、図4に示すように、ブレーキバ
ンド4が弛緩してブレーキ装置7の制動力が解除され
る。即ち、ウインチドラム1を通常の回転速度で回転さ
せて吊り荷3を巻上げ下げする場合は、ブレーキ装置7
の制動力は自動的に解除される。
【0017】ここで、吊り荷3を下降するときに、前記
動力源Mのクラッチを切ってウインチドラム1を自由回
転可能にするとともに、人の操作により前記ブレーキペ
ダル8を踏み込んでブレーキ装置7を作動させる場合
は、図4に示したブレーキ装置7の制動力が解除された
状態からブレーキロッド9が右方向へ引張られるので、
図5に示すように、ペダルリンク21の長孔22の図中
左端部にてピン24が右方向へ押圧され、前記ベルクラ
ンク6が反時計方向へ回動してブレーキバンド4が引張
られる。尚、ピン23はピストンリンク19の長孔20
内を右へ移動するので、ピストンロッド18が引張られ
ることはない。
【0018】このように、図1に示したブレーキ操作手
段10を操作してブレーキ装置7を作動させ、ウインチ
ドラム1の回転速度を調整しながら吊り荷3の下降速度
を早くするように操作しているときに、何らかの原因に
より人が誤操作した場合は、ウインチドラム1の制動力
が不足してウインチドラム1の回転速度が急上昇しよう
とする。
【0019】しかし、前記速度センサ11の検出値から
制御部12がウインチドラム1の回転速度が基準値を超
えたと判断したときは、制御部12から電磁弁15へ出
力していた信号を停止する。このため、電磁弁15が
(イ)位置に切り替わり、単動シリンダ13内の油がタ
ンク16へ逃げ、ピストンロッド18が右方向へ移動す
る。従って、図3に示したように、ピストンリンク19
の長孔20の図中左端部にてピン23が右方向へ押圧さ
れ、前記ベルクランク6が反時計方向へ回動してブレー
キバンド4が引張られる。
【0020】斯くして、ブレーキ装置7が作動状態とな
り、ウインチドラム1の回転が直ちに停止する。即ち、
人の誤操作があった場合でも、前記強制手段27により
ブレーキ装置7が強制的に作動状態となり、吊り荷3の
落下事故を防止することができる。
【0021】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明ではブレー
キ操作手段を操作してブレーキ装置を作動させ、ウイン
チドラムの回転速度を調整しながら吊り荷の下降速度を
早くするように操作しているときに、人の誤操作により
ブレーキ装置の制動力が不足してウインチドラムの回転
速度が急上昇しようとしたときは、強制手段によってブ
レーキ装置を作動させるので、ウインチドラムの回転が
直ちに停止する。
【0023】従って、吊り荷の下降速度を早くする際
に、人の誤操作による吊り荷の落下事故を防止でき、安
全性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、ウインチのブレー
キ制御装置の解説図。
【図2】ピストンリンクとペダルリンクの連結状態を示
すベルクランクの横断面図。
【図3】ピストンロッドとブレーキロッドの動きに対す
るベルクランクの回動動作を示し、単動シリンダ内の油
がタンクへ逃げてブレーキ装置が作動状態であるときの
解説図。
【図4】ピストンロッドとブレーキロッドの動きに対す
るベルクランクの回動動作を示し、ウインチドラムが通
常の回転速度で吊り荷を巻上げ下げする場合にブレーキ
装置の制動力が解除状態であるときの解説図。
【図5】ピストンロッドとブレーキロッドの動きに対す
るベルクランクの回動動作を示し、図4の状態からブレ
ーキペダルを踏み込んだ状態の解説図。
【図6】従来のウインチのブレーキ装置の解説図。
【符号の説明】
1 ウインチ 3 吊り荷 6 ベルクランク 7 ブレーキ装置 8 ブレーキペダル 9 ブレーキロッド 10 ブレーキ操作手段 11 速度センサ 12 制御部 13 単動シリンダ 15 電磁弁 27 強制手段 M 動力源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインチドラムを回転駆動するクラッチ
    付の動力源と、ウインチドラムの回転を制動するブレー
    キ装置と、人の操作により該ブレーキ装置を作動させる
    ブレーキ操作手段とを設け、吊り荷の下降時に前記動力
    源のクラッチを切ってウインチドラムを自由回転可能に
    するとともに、前記ブレーキ操作手段を操作してブレー
    キ装置を作動させ、ウインチドラムの回転速度を調整自
    在にしたウインチに於いて、ウインチドラムの回転速度
    を検出する速度センサと、ブレーキ装置を強制的に作動
    させる強制手段とを備え、ウインチドラムの回転速度が
    基準値を超えたときには、前記強制手段によりブレーキ
    装置を作動させる制御部を設けたことを特徴とするウイ
    ンチのブレーキ制御装置。
JP17151896A 1996-07-01 1996-07-01 ウインチのブレーキ制御装置 Pending JPH1017281A (ja)

Priority Applications (1)

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JP17151896A JPH1017281A (ja) 1996-07-01 1996-07-01 ウインチのブレーキ制御装置

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JP17151896A JPH1017281A (ja) 1996-07-01 1996-07-01 ウインチのブレーキ制御装置

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JPH1017281A true JPH1017281A (ja) 1998-01-20

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JP17151896A Pending JPH1017281A (ja) 1996-07-01 1996-07-01 ウインチのブレーキ制御装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105523498A (zh) * 2016-02-23 2016-04-27 长沙嘉百精密机械有限公司 防失速装置及起重机
CN106477472A (zh) * 2016-12-16 2017-03-08 三汽车制造有限公司 卷扬装置和提升机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105523498A (zh) * 2016-02-23 2016-04-27 长沙嘉百精密机械有限公司 防失速装置及起重机
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