JP3323709B2 - ウインチの制動装置 - Google Patents

ウインチの制動装置

Info

Publication number
JP3323709B2
JP3323709B2 JP24027995A JP24027995A JP3323709B2 JP 3323709 B2 JP3323709 B2 JP 3323709B2 JP 24027995 A JP24027995 A JP 24027995A JP 24027995 A JP24027995 A JP 24027995A JP 3323709 B2 JP3323709 B2 JP 3323709B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
braking
semi
winch
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP24027995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0977480A (ja
Inventor
徳夫 村手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sharyo Ltd
Original Assignee
Nippon Sharyo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sharyo Ltd filed Critical Nippon Sharyo Ltd
Priority to JP24027995A priority Critical patent/JP3323709B2/ja
Publication of JPH0977480A publication Critical patent/JPH0977480A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3323709B2 publication Critical patent/JP3323709B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤが巻回され
たドラムを回転させてワイヤの巻き上げ、繰り出しを行
う際に、ドラムを制動するウインチの制動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、特公平2−41509号公報
にあるように、内周面にライニングが取り付けられたブ
レーキバンドを有し、ブレーキペダルの操作に応じてブ
レーキバンドによりブレーキドラムを締付け、ブレーキ
ドラムを制動するようにしたウインチの制動装置が知ら
れている。
【0003】しかし、このようなものでは、吊下げたハ
ンマグラブ等を落下させて杭穴を掘削する場合のよう
に、ハンマグラブ等を自由落下させ、ブレーキペダルの
踏込により制動をかけると、ブレーキドラムがかなりの
高温になってしまう。そこで、これを解決するために、
特開平6−64896号公報にあるように、ウインチド
ラムと一体にブレーキドラムを形成し、このブレーキド
ラムにブレーキバンドを巻き付け、放熱容量の大きなウ
インチドラムを利用して放熱性を改善したものも提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来のものでは、ハンマグラブ等を落下させて掘削す
る際に、ハンマグラブが着地した後直ちにウインチドラ
ムを制動しないと、ワイヤが飛び出してウインチドラム
の乱巻となってしまい、作業能率が低下すると共に、ワ
イヤの損傷が激しいという問題があった。また、着地す
る前にウインチドラムを制動してしまうと、ハンマグラ
ブ等の食い込みが少なくなり作業能率が低下するという
問題があった。
【0005】本発明の課題は、ワイヤの飛び出しを防止
できるウインチの制動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成すべ
く、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即
ち、ブレーキドラムに巻き付けたブレーキバンドをブレ
ーキペダルの踏み込みにより締めて、ワイヤが巻回され
たウインチドラムを制動するブレーキ機構を備えたウイ
ンチの制動装置において、前記ブレーキバンドを付勢力
により締めて前記ウインチドラムを制動する制動ばね
と、導入される流体圧の作用で前記制動ばねの付勢力に
抗して前記制動を解除する解除シリンダとを備えた全制
動駆動機構を有する。
【0007】更に、前記ブレーキバンドを締めて前記ウ
インチドラムを半制動する半制動駆 動機構を配置したこ
とを特徴とするウインチの制動装置がそれである。
【0008】また、前記ワイヤの繰出し量を検出する検
出センサと、該検出されたワイヤの繰出し量に基づい
て、予め定められた繰出し量となったときに、前記半制
動駆動機構を制御して前記ブレーキバンドを締め前記ウ
インチドラムを半制動させる半制動制御手段とを備えて
もよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1に示すように、1はウイ
ンチドラムで、ウインチドラム1の外周にはワイヤ2を
巻回させることができるようにされている。ウインチド
ラム1は、回転軸4に一対の軸受け6,7を介して回転
可能に支承されており、回転軸4は一対の軸受け8,9
を介して図示しない本体に回転可能に支承されている。
回転軸4の一端には大歯車10が固定されており、大歯
車10には油圧モータ12に取り付けられた小歯車14
が噛合されている。
【0010】ウインチドラム1には、ブレーキドラム1
6が一体的に設けられており、ブレーキドラム16の内
周側には、クラッチシリンダ18が設けられている。ク
ラッチシリンダ18は回転軸4と共に回転し、供給され
る作動油の作用によりクラッチバンド20をブレーキド
ラム16の内周に押し付けて、回転軸4の回転をブレー
キドラム16に伝達できるようにされている。クラッチ
シリンダ18、クラッチバンド20によりクラッチ機構
21が構成されている。
【0011】また、ブレーキドラム16の外周には、ブ
レーキバンド22が巻き付けられており、ブレーキバン
ド22の一端には、図2に示すように、固定側リンク2
4が接続されている。固定側リンク24の端は図示しな
い本体に揺動可能に支承されている。
【0012】ブレーキバンド22の他端には、図示しな
い本体に揺動可能に支承されたブレーキレバー26が接
続されている。ブレーキレバー26には、連結棒28が
ピン結合されており、連結棒28には、その端に軸方向
に長穴30が形成されている。長穴30には、図示しな
い本体に揺動可能に支承されたブレーキペダル32に立
設されたピン34が摺動可能に挿入されている。
【0013】本実施例では、ブレーキドラム16、ブレ
ーキバンド22、固定側リング24、ブレーキレバー2
6、連結棒28、ブレーキペダル32によりブレーキ機
構36を構成している。操作者がブレーキペダル32を
踏み込むと、ピン34が長穴30内を摺動する分の遊び
があり、ピン34が長穴30の端に当接すると、連結棒
28を押すように構成されている。
【0014】また、ブレーキレバー26には、一組のピ
ン38,39が立設されており、一方のピン38は、連
結部材40に形成された長穴42に摺動可能に挿入され
ている。連結部材40は図示しない本体に軸支された
制動シリンダ44のシリンダロッド46に接続されてい
る。
【0015】半制動シリンダ44内には、戻しばね48
が内装されており、半制動シリンダ44は、供給される
作動油圧の作用を受けてシリンダロッド46を突き出
し、戻しばね48の付勢力によりシリンダロッド46を
引くように構成されている。尚、本実施例では、ピン3
8、連結部材40、半制動シリンダ44、戻しばね48
により半制動駆動機構49を構成している。
【0016】他方のピン39は、連結部材50に形成さ
れた長穴52に摺動可能に挿入されている。連結部材5
0は図示しない本体に軸支された解除シリンダ54のシ
リンダロッド56に接続されている。また、連結部材5
0にはばね軸58がシリンダロッド56と反対側に接続
されており、ばね軸58に螺入されナット60と、図示
しない本体との間にワッシャ62と制動ばね64とが介
装されている。
【0017】この制動ばね64により、ばね軸58、連
結部材50、ピン39を介してブレーキレバー26を、
ブレーキバンド22を締める方向に付勢している。尚、
本実施例では、ピン39、連結部材50、解除シリンダ
54、ばね軸58、ナット60、ワッシャ62、制動ば
ね64により全制動駆動機構66を構成している。
【0018】一方、図1に示すように、油圧モータ12
は、パイロット操作切換弁70を介して図示しない油圧
源に接続されており、パイロット操作切換弁70は、一
対の巻上げ・巻下げパイロット弁72,74からのパイ
ロット圧の導入により切換操作されるように接続されて
いる。
【0019】巻上げ・巻下げパイロット弁72,74に
は、タンク76からの作動油を油圧ポンプ78により加
圧して供給できるように接続されており、油圧ポンプ7
8の吐出側にはリリーフ弁80が接続されている。巻上
げ・巻下げパイロット弁72,74は、操作レバー82
の操作により、選択的に巻上げ・巻下げパイロット弁7
2,74の一方を切り換えることができるように構成さ
れている。
【0020】パイロット操作切換弁70は、巻上げパイ
ロット弁74からパイロット圧が導入されたときに、油
圧源と油圧モータ12とを接続して油圧モータ12を正
回転させる巻上げ位置70a、どちらからもパイロット
圧が導入されないときには油圧源と油圧モータ12の接
続を遮断する停止位置70b、巻下げパイロット弁72
からパイロット圧が導入されたときに、油圧源と油圧モ
ータ12とを接続して油圧モータ12を逆回転させる巻
下げ位置70cとを備えている。
【0021】また、油圧ポンプ78の吐出側は、クラッ
チ用切換弁84を介して図示しないロータリジョイント
を介してクラッチシリンダ18に接続されており、クラ
ッチ用切換弁84は励磁信号が入力されたときにはクラ
ッチシリンダ18とタンク76とを連通する開放位置8
4aと、励磁信号が入力されないときには油圧ポンプ7
8とクラッチシリンダ18とを連通する接続位置84b
とを備えている。
【0022】更に、油圧ポンプ78の吐出側は、減圧弁
86、半制動用切換弁88を介して半制動シリンダ44
に接続されており、半制動用切換弁88は励磁信号が入
力されたときには油圧ポンプ78と半制動シリンダ44
とを減圧弁86を介して連通する半制動位置88aと、
励磁信号が入力されないときには半制動シリンダ44と
タンク76とを連通する開放位置88bとを備えてい
る。
【0023】そして、油圧ポンプ78の吐出側は、解除
用切換弁90を介して、解除シリンダ54にも接続され
ており、解除用切換弁90は、巻上げ・巻下げパイロッ
ト弁72,74の一方からのパイロット圧が導入された
ときには、油圧ポンプ78と解除シリンダ54とを連通
する解除位置90aと、いずれからもパイロット圧が導
入されないときには解除シリンダ54とタンク76とを
連通する制動位置90bとを備えている。
【0024】前述したウインチドラム1等は、図3に示
すように、本実施例では、クレーン92に搭載されてお
り、ブーム94の先端に設けられた一対のシーブ96,
97にワイヤ2が巻掛けられ、ワイヤ2の先端にはハン
マグラブ98が吊下げられている。一方のシーブ97に
は、シーブ97の回転に応じてパルス信号を発するエン
コーダを用いた検出センサ99が取り付けられている。
【0025】クラッチ用切換弁84、半制動用切換弁8
8、検出センサ99は電子制御回路100に接続されて
おり、電子制御回路100は、周知のCPU102、R
OM104、RAM106等を中心に論理演算回路とし
て構成され、外部と入出力を行う入出力回路108がコ
モンバス110を介して相互に接続されている。
【0026】CPU102は、検出センサ99からの信
号を入出力回路108を介して入力し、これらの信号及
びROM104、RAM106内のデータや予め記憶さ
れた制御プログラムに基づいてCPU102は、入出力
回路108を介して各切換弁84,88に励磁信号を出
力する。
【0027】次に、前述した本実施例のウインチの制動
装置の作動について、図4に示すフローチャートと共に
説明する。巻上げを行う場合には、クラッチ用切換弁8
4と半制動用切換弁88とに励磁信号を入力せずに、接
続位置84bと開放位置88bとに切り換える。これに
より、クラッチシリンダ18と油圧ポンプ78とが接続
されてクラッチシリンダ18が突き出されて、クラッチ
バンド20がブレーキドラム16に押し付けられ、回転
軸4とウインチドラム1とが接続される。また、半制動
シリンダ44とタンク76とが連通されて、戻しばね4
8によりシリンダロッド46を引き、ブレーキレバー2
6の揺動を妨げないように、ピン38が長穴42内を摺
動できるようにする。
【0028】そして、操作レバー82を巻上げ側に操作
して、巻上げパイロット弁74を切り換え、パイロット
圧を解除用切換弁90及びパイロット操作切換弁70に
導入する。よって、解除用切換弁90が解除位置90a
に切り換えられ、油圧ポンプ78と解除シリンダ54と
が連通されて、制動ばね64の付勢力に抗してシリンダ
ロッド56を引く。
【0029】これにより、制動ばね64によるブレーキ
レバー26の付勢が解除されて、ブレーキバンド22に
よるブレーキドラム16の締付けが開放されると共に、
ブレーキレバー26の揺動を妨げないように、ピン39
は長穴52内を摺動できるようになる。
【0030】一方、パイロット操作切換弁70が巻上げ
位置70aに切り換えられ、油圧源と油圧モータ12と
が連通されて、油圧モータ12が正回転され、小歯車1
4、大歯車10、回転軸4、クラッチバンド20、ブレ
ーキドラム16を介してウインチドラム1が回転され
て、ワイヤ2が巻き上げられる。
【0031】また、操作レバー82が巻下げ側に操作さ
れて、巻下げパイロット弁72が切り換えられると、同
様にパイロット圧が解除用切換弁90及びパイロット操
作切換弁70に導入される。よって、解除用切換弁90
が解除位置90aに切り換えられると共に、パイロット
操作切換弁70が巻下げ位置70cに切り換えられ、油
圧モータ12が逆回転されてウインチドラム1が回転さ
れ、ワイヤ2が繰り出される。
【0032】巻上げ・巻下げを停止するときには、操作
レバー82が戻され、ブレーキペダル32が操作者によ
り踏み込まれる。よって、連結棒28を介してブレーキ
レバー26が揺動されて、両ピン38,39は両長穴4
2,52内を摺動し、ブレーキバンド22が締められて
ウインチドラム1が制動される。
【0033】一方、ワイヤ2に吊下げたハンマグラブ9
8を自由落下させる場合には、クラッチ用切換弁84に
励磁信号が入力されると共に、図4に示す半制動制御処
理が実行される。クラッチ用切換弁84に励磁信号が入
力されると、開放位置84aに切り換えられ、タンク7
6とクラッチシリンダ18とが連通される。よって、ブ
レーキドラム16へのクラッチバンド20の押圧が開放
されて、ウインチドラム1は回転軸4に対して自由に回
転できるようになる。尚、このとき、操作レバー82は
中立位置に有り、半制動用切換弁88には励磁信号は入
力されない。
【0034】また、検出センサ99により、ワイヤ2の
繰出し量、巻上げ量が常に検出されており、これに基づ
いてそのときのハンマグラブ98の高さが算出される。
そして、半制動制御処理の実行により、まず、掘削深さ
の読込が行われる(ステップ200)。前回のハンマグ
ラブ98の自由落下の際に、検出センサ99により検出
されたワイヤ2の繰出し量から、掘削深さを算出する。
この掘削深さに基づいて、半制動を開始するワイヤ2の
繰出し量を設定する(ステップ210)。半制動の開始
位置が、杭穴の底から2〜3mの高さにハンマグラブ9
8が達した位置となるように、前回の掘削深さに2〜3
mを加算したハンマグラブ98の高さとなる繰出し量を
算出し、設定する。
【0035】そして、ハンマグラブ98の自重により自
由落下させ、繰り出されるワイヤ2の繰出し量を検出セ
ンサ99により検出する(ステップ220)。検出され
る繰出し量とステップ210の処理により設定された繰
出し量とを比較し(ステップ230)、設定された繰出
し量となるまでステップ220,230の処理を繰り返
し実行する。
【0036】設定された繰出し量となったときには、
制動用切換弁88に励磁信号を出力して、半制動位置8
8aに切り換える(ステップ240)。よって、油圧ポ
ンプ78と半制動シリンダ44とが連通され、シリンダ
ロッド46が突き出されて、ブレーキレバー26が揺動
される。
【0037】これにより、ブレーキバンド22がブレー
キドラム16に締め付けられて、ウインチドラム1が
制動される。この制動力は、予め減圧弁86により設定
されており、ウインチドラム1が慣性により回転するの
を停止させる程度である。ウインチドラム1の慣性によ
る回転を制動できる程度の制動力を得られればよく、こ
れに応じて、半制動シリンダ44への供給作動油圧、
制動シリンダ44のシリンダ径が設定されている。
【0038】従って、ハンマグラブ98が地面に食い込
む前に半制動されても、ハンマグラブ98の自由落下
は、わずかな制動力で制動されるだけなので、自由落下
による地面への食い込みが減少するのは僅かである。ハ
ンマグラブ98が地面に食い込むと、ウインチドラム1
半制動により、慣性による回転が停止されるので、ワ
イヤ2が飛び出すことがなく、ワイヤ2の乱巻が防止さ
れる。
【0039】解除シリンダ54は、制動ばね64の付勢
力に抗するほどの大きな推力が得られるシリンダ径の大
きなものである。従って、図示しないシール部材の摺動
抵抗等の摩擦力も大きく、わずかな外力を得るために、
低圧の作動油を供給しても動作が不安定である。わずか
な推力を発生させるのに見合った半制動シリンダ44を
用いることにより、ウインチドラム1の慣性による回転
を制動する程度の小さな制動力で制動することができ
る。尚、半制動制御処理の実行が半制動制御手段として
働く。
【0040】次に、前述した実施例と異なる第2実施例
について図5によって説明する。尚、前述した実施例と
同じ部材については同一番号を付して詳細な説明を省略
する。以下同様。前述した半制動駆動機構49、全制動
駆動機構66が異なり、第2実施例では、連結部材40
半制動シリンダ120のシリンダロッド122が接続
されており、シリンダロッド122には半制動ばね12
4が外装されている。そして、シリンダロッド122に
螺入されたナット126に当接したワッシャ128と図
示しない本体との間に前記半制動ばね124が付勢され
て介装されている。
【0041】半制動ばね124の付勢力によりシリンダ
ロッド122を介してブレーキバンド22を締める側に
ブレーキレバー26を揺動させ、半制動シリンダ120
に供給される作動油により半制動ばね124の付勢力に
抗してシリンダロッド122を突き出して、ブレーキバ
ンド22を緩める側にブレーキレバー26を揺動させる
ように構成されている。連結部材40、半制動シリンダ
120、シリンダロッド122、半制動ばね124、ナ
ット126、ワッシャ128により半制動駆動機構13
0が構成されている。
【0042】第2実施例では、半制動する場合には、
制動シリンダ120とタンク76とを連通し、半制動
ね124の付勢力によりブレーキレバー26を揺動し
て、ブレーキバンド22を締め、ウインチドラム1を
制動する。このとき、ナット126を回転させて、半制
ばね124の付勢力を調整することにより、制動力を
調整できる。
【0043】一方、連結部材50は解除シリンダ132
のシリンダロッド134に接続されており、解除シリン
ダ132内には、制動ばね136がその付勢力によりシ
リンダロッド134を突き出すように配置されている。
この制動ばね136の付勢力によりブレーキレバー26
を介しブレーキバンド22を締めてウインチドラム1を
制動し、解除シリンダ132に作動油が供給されたとき
には、制動を解除するように構成されている。
【0044】連結部材50、解除シリンダ132、シリ
ンダロッド134、制動ばね136により全制動駆動機
構138が構成されている。この第2実施例の場合で
も、前述したと同様に実施可能であり、ウインチドラム
1を半制動して、ワイヤ2の乱巻を防止できる。
【0045】次に、第3実施例について図6によって説
明する。この第3実施例では、ウインチドラム1は遊星
減速機140を介して油圧モータ142により回転駆動
され、油圧モータ142は内蔵ブレーキ144を備えて
いる。遊星減速機140は、油圧モータ142に取り付
けられた第1太陽歯車146と、第1太陽歯車146に
噛合された一対の第1遊星歯車148,150と、第1
遊星歯車148,150に噛合されウインチドラム1の
内周に固定された第1内歯歯車152とを備えている。
第1遊星歯車148,150は第1キャリヤ154に回
転可能に支持されており、第1キャリヤ154は油圧モ
ータ142の回転中心の廻りに回転可能に支承されてい
る。
【0046】遊星減速機140は、更に、油圧モータ1
42の回転中心と同軸上に設けられ、第1キャリヤ15
4に固定された第2太陽歯車156と、第2太陽歯車1
56に噛合された一対の第2遊星歯車158,160
と、第2遊星歯車158,160が噛合されウインチド
ラム1の内周に固定された第2内歯歯車162とを備え
ている。第2遊星歯車158,160は第2キャリヤ1
64に回転可能に支承されており、第2キャリヤ164
には、ブレーキドラム166が一体的に取り付けられて
いる。
【0047】一方、制動ばね168と解除シリンダ17
0とが対向して配置されており、制動ばね168の付勢
力によりブレーキバンド22を締めてブレーキドラム1
66を制動し、解除シリンダ170に作動油が供給され
ると、制動が解除されるように構成されている。制動ば
ね168、解除シリンダ170とにより全制動駆動機構
172を構成している。
【0048】制動ばね168の付勢力によりブレーキド
ラム166を介して第2キャリヤ164を制動した状態
で油圧モータ142を回転させると、遊星減速機140
を介してウインチドラム1が回転されて、ワイヤ2の巻
上げ、巻下げが行われる。また、内蔵ブレーキ144に
より第1太陽歯車146を制動した状態で、解除シリン
ダ170に作動油を供給して、第2キャリヤ164の制
動を解除すると、ウインチドラム1はハンマグラブ98
の自重によりワイヤ2が引き出されて自由落下する。そ
して、半制動シリンダ44に作動油を供給すると、前述
した実施例と同様に、ウインチドラム1が半制動され、
ワイヤ2の乱巻を防止できる。
【0049】以上本発明はこの様な実施例に何等限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々なる態様で実施し得る。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のウインチの
制動装置は、ハンマグラブ等を自由落下させる場合など
に、半制動駆動機構により、ウインチドラムを半制動
て、自由落下を阻害することなく、ワイヤの飛び出しに
よる乱巻を防止できるという効果を奏する。また、半制
駆動機構と全制動駆動機構とを備え、ブレーキバンド
半制動駆動機構と全制動駆動機構とによりそれぞれ締
めるようにすることにより、コンパクトな構成で半制動
と制動とを実行することができる。
【0051】更に、検出センサと半制動制御手段とを備
えることにより、熟練を要せずに容易に半制動させて乱
巻を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのウインチの制動装置
の概略構成図である。
【図2】本実施例のブレーキ機構、半制動駆動機構、全
制動駆動機構の概略構成図である。
【図3】本実施例のウインチの制動装置を備えたクレー
ンの正面図である。
【図4】本実施例の電子制御回路で行われる半制動制御
処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】第2実施例のブレーキ機構、半制動駆動機構、
全制動駆動機構の概略構成図である。
【図6】第3実施例の遊星減速機、ブレーキ機構、半制
駆動機構、全制動駆動機構の概略構成図である。
【符号の説明】
1…ウインチドラム 2…ワイヤ 16…ブレーキドラム 21…クラッチ機構 22…ブレーキバンド 26…ブレーキレバー 32…ブレーキペダル 36…ブレーキ機構 44,120…半制動シリンダ 49,130…半制動駆動機構 54,132,170…解除シリンダ 66,138,172…全制動駆動機構 70…パイロット操作切換弁 82…操作レバー 84…クラッチ用切換弁 86…減圧弁 88…半制動用切換弁 90…解除用切換弁 92…クレーン 98…ハンマグラブ 99…検出センサ 100…電子制御回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキドラムに巻き付けたブレーキバ
    ンドをブレーキペダルの踏み込みにより締めて、ワイヤ
    が巻回されたウインチドラムを制動するブレーキ機構を
    備えたウインチの制動装置において、 前記ブレーキバンドを付勢力により締めて前記ウインチ
    ドラムを制動する制動ばねと、導入される流体圧の作用
    で前記制動ばねの付勢力に抗して前記制動を解除する解
    除シリンダとを備えた全制動駆動機構を有すると共に、 前記ブレーキバンドを締めて前記ウインチドラムを半制
    動する半制動駆動機構を配置したことを特徴とするウイ
    ンチの制動装置。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤの繰出し量を検出する検出セ
    ンサと、 該検出されたワイヤの繰出し量に基づいて、予め定めら
    れた繰出し量となったときに、前記半制動駆動機構を制
    御して前記ブレーキバンドを締め前記ウインチドラム
    半制動させる半制動制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載のウインチの制
    動装置。
JP24027995A 1995-09-19 1995-09-19 ウインチの制動装置 Expired - Lifetime JP3323709B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24027995A JP3323709B2 (ja) 1995-09-19 1995-09-19 ウインチの制動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24027995A JP3323709B2 (ja) 1995-09-19 1995-09-19 ウインチの制動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0977480A JPH0977480A (ja) 1997-03-25
JP3323709B2 true JP3323709B2 (ja) 2002-09-09

Family

ID=17057131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24027995A Expired - Lifetime JP3323709B2 (ja) 1995-09-19 1995-09-19 ウインチの制動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3323709B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107117550A (zh) * 2017-07-06 2017-09-01 湖北咸宁三合机电股份有限公司 一种卷筒制动装置
CN107697832A (zh) * 2017-11-29 2018-02-16 兴化市通舟船舶设备有限公司 一种绞车制动装置
CN108394826A (zh) * 2018-05-03 2018-08-14 天津移山工程机械有限公司 一种新型抱闸和带有新型抱闸的牵引绞盘

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0977480A (ja) 1997-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4588057A (en) Loaded hydraulically actuatable piston and controls system therefor
US3895779A (en) Hoisting winch, in particular for a boring machine
JP3323709B2 (ja) ウインチの制動装置
JP5887117B2 (ja) ウインチ装置
JP2022108561A (ja) ウインチのブレーキ装置
JP3268173B2 (ja) ウインチの制動装置
US2795396A (en) Automatic feed for cable-tool drills
JP3295594B2 (ja) ウインチの制動装置
JP2004263719A (ja) ネガティブブレーキ装置、建設機械、およびネガティブブレーキ方法
JP4198371B2 (ja) ウインチの駆動制御装置
US5159996A (en) Wrap band safety brake
US3651905A (en) Clutch and brake controls for clamshell hoist
JP2000016774A (ja) ウインチ制御装置
US2836992A (en) Drive and emergency brake mechanism for nut formers, headers and the like
JP2771139B2 (ja) 巻上装置の制御装置
US2857137A (en) Winch
JPH0752747Y2 (ja) 差動制限装置
JP4558128B2 (ja) 建設機械のウインチ
JPH09175368A (ja) ウインチのブレーキ装置
JPS5943392B2 (ja) ウインチ
JPH0664897A (ja) ウインチの制御装置
US2600065A (en) Power transmission mechanism
JP3508757B2 (ja) 油圧ウィンチ
JPH1017281A (ja) ウインチのブレーキ制御装置
JP2002255487A (ja) ウインチの制動装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080628

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090628

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090628

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100628

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100628

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110628

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120628

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120628

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130628

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term