JPH0664897A - ウインチの制御装置 - Google Patents

ウインチの制御装置

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JPH0664897A
JPH0664897A JP21704192A JP21704192A JPH0664897A JP H0664897 A JPH0664897 A JP H0664897A JP 21704192 A JP21704192 A JP 21704192A JP 21704192 A JP21704192 A JP 21704192A JP H0664897 A JPH0664897 A JP H0664897A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブレーキドラムやウインチドラムの外径を大
きくすることなく、制動時の放熱性能を向上させたウイ
ンチの制御装置を提供する。 【構成】 油圧モータ2の出力軸2aに接続されて出力
軸2aの回転を減速する遊星減速機構3と、遊星減速機
構3のリングギア3aと一体のウインチドラム1と、キ
ャリア軸4と一体のクラッチアンドブレーキドラム5
と、ウインチドラム1,クラッチアンドブレーキドラム
5を制動する第1,第2のブレーキ装置10,20とを
備え、第1のブレーキ装置10が解放、かつ第2のブレ
ーキ装置20が制動の状態で油圧モータ2による巻上
げ,巻下げが行われ、第1のブレーキ装置10および第
2のブレーキ装置20が共に解放の状態でフリーフォー
ルが行われるウインチの制御装置において、ブレーキ操
作部材PDの操作に伴って第1のブレーキ装置10およ
び第2のブレーキ装置20を共に制動状態とする第1の
連動手段40を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレーン作業やクラム
シェル作業に使用される油圧クローラクレーンなどに搭
載して好適なウインチの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のウインチの制御装置とし
て、例えば特公平2−41509号公報に開示されてい
るものが知られている。この装置は、図3に示すよう
に、油圧モータ51と、この油圧モータ51の出力軸5
1aに接続された遊星減速機構52と、この遊星減速機
構52のリングギア52aと一体のウインチドラム53
と、遊星減速機構52のキャリア軸54と一体のクラッ
チドラム55とを備えている。60はブレーキ装置であ
り、ブレーキシリンダ61の伸長により油圧モータ51
の出力軸51aを制動する。70はクラッチ装置であ
り、内周面にライニングが取付けられたクラッチバンド
71を有し、クラッチペダルPDの操作に応じてクラッ
チバンド71をクラッチドラム55に締め付け、クラッ
チドラム55の回転を阻止する。
【0003】今、クラッチペダルPDを踏み込んでクラ
ッチ装置70によりクラッチドラム55の回転を阻止
し、次いで操作レバー81により切換弁83を操作する
と、油圧ポンプ82からの吐出油が切換弁83を介して
上記油圧モータ51に導かれるとともに、シャトル弁8
4により選択された管路91または92の圧力によりブ
レーキシリンダ61が収縮し、ブレーキ装置60が解放
される。これにより、油圧モータ51の回転がその出力
軸51aを介して遊星減速機構52に伝達される。この
とき、クラッチ装置70によりクラッチドラム55、す
なわちキャリア軸54の回転が阻止されているので、遊
星減速機構52の性質上、出力軸51aの回転はリング
ギア52aを介してウインチドラム53に伝達され、ウ
インチドラム53が回転し、巻上げあるいは巻下げが行
われる。この状態で操作レバー81により切換弁83を
中立位置に戻すと、油圧ポンプ82の吐出油が油圧モー
タ51に導かれなくなるので、油圧モータ51が停止す
るとともに、管路91または92の圧力が低下するので
ブレーキシリンダ61がばね61aにより伸長し、ブレ
ーキ装置60が制動状態となる。その結果、巻上げ,巻
下げが停止する。
【0004】また、切換弁83が中立の状態でクラッチ
ペダルPDの操作を緩めると、クラッチ装置70が解放
状態となってクラッチドラム55、すなわちキャリア軸
54の回転が許容されるから、吊り荷の自重によってウ
インチドラム53およびクラッチドラム55が一体に巻
下げ方向に回転し、いわゆるフリーフォールが行われ
る。フリーフォールの最中にクラッチペダルPDを所定
量以上踏み込むと、クラッチ装置70が制動状態となっ
てクラッチバンド71がクラッチドラム55に巻締めら
れ、クラッチドラム55に制動がかけられる。その結
果、キャリア軸54および遊星減速機構52を介してウ
インチドラム51にも制動がかけられ、ウインチドラム
51が停止する。なお、このようにフリーフォール時は
クラッチ装置70がブレーキとして機能するから、この
装置70をクラッチアンドブレーキ装置と呼んだり、単
にブレーキ装置と呼ぶこともある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来装置で
は、フリーフォール中にクラッチペダルを操作したとき
にクラッチ装置70のみが制動状態となるので、制動時
に発生する摺動摩擦熱をクラッチドラム55でしか放熱
できない。このためクラッチドラム55が高温となり、
クラッチバンド71の内周面側に取付けられたライニン
グの摩耗が速く、ライニングの交換頻度が増加する。こ
れを防止するには、クラッチドラム55の外径寸法を大
きくして制動時の放熱面積を増大させることが考えられ
るが、この場合には装置が大型化するという問題があ
る。
【0006】本発明の目的は、ブレーキドラムやウイン
チドラムの外径を大きくすることなく、制動時の放熱性
能を向上させたウインチの制御装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1およ
び図2に対応付けて説明すると、本発明は、油圧モータ
2と、この油圧モータ2の出力軸2aに接続されて出力
軸2aの回転を減速する遊星減速機構3と、この遊星減
速機構3のリングギア3aおよびキャリア軸4のいずれ
か一方と一体のウインチドラム1と、ウインチドラム1
を制動する第1のブレーキ装置10と、リングギア3a
およびキャリア軸4のうちウインチドラム1とは別体の
一方と一体にされたクラッチアンドブレーキドラム5
と、このクラッチアンドブレーキドラム5を制動する第
2のブレーキ装置20とを備え、第1のブレーキ装置1
0が解放、かつ第2のブレーキ装置20が制動の状態で
は油圧モータ2による巻上げ,巻下げが行われ、第1の
ブレーキ装置10および第2のブレーキ装置20が共に
解放の状態ではフリーフォールが行われるウインチの制
御装置に適用される。そして、第1のブレーキ装置10
を奏するブレーキ操作部材PDと、このブレーキ操作部
材PDの操作に連動して第2のブレーキ装置20を制動
状態とする第1の連動手段40を備え、これにより上記
問題点を解決する。特に請求項2の発明は、油圧モータ
2の回転を指令するモータ操作手段32と、このモータ
操作手段32による油圧モータ2の回転指令操作に連動
して第2のブレーキ装置20を制動状態とするととも
に、モータ操作手段32が中立のときに第2のブレーキ
装置20の制動を解放させる第2の連動手段36,37
とを備えたものである。
【0008】
【作用】フリーフォール中にブレーキ操作部材PDを操
作すると、ウインチドラム1を制動する第1のブレーキ
装置10、およびクラッチアンドブレーキドラム5を制
動する第2のブレーキ装置20が共に制動状態となる。
これにより、ブレーキ力はウインチドラム1とクラッチ
アンドブレーキドラム5で分担され、制動時の各ドラム
1,5の摺動摩擦熱の発生量が低減される。したがっ
て、ライニングの摩耗が抑制されてその交換頻度を低減
させることができるとともに、制動力のアップが図れ
る。
【0009】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0010】
【実施例】図1および図2により本発明の一実施例を説
明する。図2は本発明に係るウインチの制御装置の一部
分を示す断面図、図1はブレーキ装置の構成と油圧回路
を示す図である。図2において、1は回転可能に支持さ
れ制動部1aを有するウインチドラム、2はウインチド
ラム駆動用の油圧モータ、3はウインチドラム1の内部
に設けられ、油圧モータ2の出力軸2aの回転を減速す
る遊星減速機構である。遊星減速機構3は、ウインチド
ラム1の内周面に一体に設けられたリングギア3aと、
油圧モータ2の出力軸2aに接続されたサンギア3b
と、サンギア3bおよびリングギア3aと噛合する遊星
ギア3cと、遊星ギア3cのキャリア軸3dに接続され
たサンギア3eと、サンギア3eおよびリングギア3a
と噛合する遊星ギア3fとを有し、遊星ギア3fがキャ
リア軸4に接続されている。5は、キャリア軸4に連結
されたクラッチアンドブレーキドラムであり、このドラ
ム5の外周面のクラッチアンドブレーキバンド21でド
ラム5を制動してキャリア軸4の回転を阻止すれば、ウ
インチドラム1を動力巻上げ,巻下げできる。一方、ド
ラム5の制動を解放してキャリア軸4の回転を自由にす
れば、ウインチドラム1をフリーフォールさせることが
できる。なお6は、図3に示したブレーキ装置60と同
様に油圧モータ2の出力軸2aを制動するブレーキ装
置、BE1,BE2,BE3はベアリングであり、ウイ
ンチドラム1に制動部1aを設けた以外は図3のウイン
チと基本構造は同じである。
【0011】図1の符号10は第1のブレーキ装置10
を示し、この第1のブレーキ装置10は、ウインチドラ
ム1の制動部1aの外周面に巻回されたブレーキバンド
11を備え、ブレーキバンド11の内周面にはライニン
グ12が取付けられている。ブレーキバンド11は、一
端がレバー13,ブラケット14を介して固定され、他
端はレバー15の一端に取付けられる。レバー15は、
ブラケット14の先端に回動可能に支持され、ばね16
により時計回り方向、すなわちブレーキバンド11を緩
める方向に付勢されている。レバー15の他端にはロッ
ド17の一端が連結され、ロッド17の他端にはブレー
キレバー19が回動可能に連結され、ブレーキレバー1
9の先端にブレーキペダルPDが取付けられている。ブ
レーキペダルPDを踏み込み操作すると、レバー19,
ロッド17を介してレバー15が反時計回り方向に回動
し、ブレーキバンド11がブレーキドラム5に締付けら
れてウインチドラム1が制動される。ペダルPDの操作
をやめると、ばね16の付勢力によりブレーキバンド1
1が巻緩んで制動が解除される。
【0012】一方、20は第2のブレーキ装置であり、
この第2のブレーキ装置20は、上記クラッチアンドブ
レーキドラム5の外周面に巻回されたクラッチアンドブ
レーキバンド21を有し、このバンド21の内周面には
上述と同様にライニング22が取付けられている。バン
ド21の一端はレバー23,ブラケット24を介して固
定され、他端はレバー25の一端に取付けられる。レバ
ー25は、ブラケット24の先端に回動可能に支持さ
れ、ばね26により時計回り方向に付勢されている。レ
バー25の他端は、クラッチシリンダ27のピストンロ
ッド27Aに接続されている。すなわちピストンロッド
27Aの先端には、長孔27aを有するブラケット27
Bが取付けられ、この長孔27aにレバー25のピン2
5aが係合している。
【0013】クラッチシリンダ27のロッド室に圧油が
供給されているときには、ピストンロッド27Aが収縮
状態にあり、レバー25を介してバンド21がクラッチ
アンドブレーキドラム5に対して緩んだ状態となってい
る(クラッチオフ状態となっている)。一方、ロッド室
がタンクに連通されると、ばね27bによりピストンロ
ッド27Aが伸長し、これに伴ってレバー25がばね2
6の付勢力により時計回り方向に回動し、バンド21が
クラッチアンドブレーキドラム5に巻締まった状態とな
る(クラッチオン状態となる)。
【0014】レバー25の他端にはまた、ロッド28が
連結され、ロッド28の他端にレバー29の一端が連結
されている。レバー29は、リンク機構40によって第
1のブレーキ装置側のブレーキレバー19と連携動作す
るよう構成されている。したがって、クラッチシリンダ
27のピストンロッド27Aが収縮している状態(クラ
ッチオフ、換言すると第2のブレーキ装置20が解放状
態)のときにブレーキペダルPDが踏み込まれると、リ
ンク機構40を介してロッド28が引っ張られ、レバー
25の回動により第2のブレーキ装置20が制動状態と
なる。なお、レバー25が回動するとき、ピン25aが
ブラケット27Bの長孔27aを移動するから、クラッ
チシリンダ27の伸縮には何ら影響は及ぼさない。
【0015】次に、ウインチドラム1および第2のブレ
ーキ装置20を駆動するための油圧回路について説明す
る。図1において、31は操作用の油圧ポンプであり、
その吐出油は、操作レバー(モータ操作手段)32によ
り操作される減圧弁33およびパイロット管路38a,
38bを介して油圧パイロット式制御弁34のパイロッ
トポート34a,34bに導かれ、これにより制御弁3
4が切換わる。制御弁34がA位置またはB位置に切換
わると、油圧ポンプ35からの吐出油が制御弁34およ
びカウンタバランス弁39を介して油圧モータ2に導か
れ、油圧モータ2が回転する。一方、操作用油圧ポンプ
31の吐出油は、切換弁36を介して上記クラッチシリ
ンダ27のロッド室にも導かれる。37は、パイロット
管路38a,38bのうち高圧側の圧力を選択するシャ
トル弁であり、その選択圧力は切換弁36のパイロット
ポート36aに導かれる。
【0016】次に、実施例の動作を説明する。操作レバ
ー32が中立位置にあるときには、制御弁34は中立位
置Nを保持し、油圧モータ2は停止している。また、こ
のときパイロット管路38a,38bの圧力がいずれも
低いので切換弁36はa位置を保持し、操作用油圧ポン
プ31の吐出油がクラッチシリンダ27のロッド室に導
かれ、クラッチアンドブレーキドラム5にはクラッチア
ンドブレーキバンド21が巻締まっていない。したがっ
てクラッチはオフ、すなわち第2のブレーキ装置20は
解放状態となっている。
【0017】−巻上げ時の動作− この状態で操作レバー32を例えば巻上側に操作する
と、操作用油圧ポンプ31の吐出圧が減圧弁33で減圧
されて制御弁34のパイロットポート34aに作用し、
制御弁34がA位置に切換わる。またパイロット管路3
8aの圧力が上昇し、この圧力がシャトル弁37で選択
されて切換弁36のパイロットポート36aに作用し、
切換弁36がb位置に切換わる。これによりクラッチシ
リンダ27のロッド室がタンクと連通するので、ばね2
7bによりピストンロッド27Aが伸長してクラッチが
オン、すなわち第2のブレーキ装置20が制動状態とな
る。
【0018】制御弁34がA位置に切換わったことによ
り、油圧ポンプ35からの吐出油が制御弁34およびカ
ウンタバランス弁39を介して油圧モータ2に導かれ、
油圧モータ2が巻上方向に回転する。油圧モータ2の回
転は、その出力軸2aを介して遊星減速機構3に伝達さ
れるが、遊星減速機構3の遊星ギア3fに接続されたキ
ャリア軸4が第2のブレーキ装置20により回転阻止さ
れているので、出力軸2aの回転によりサンギア3b,
遊星ギア3cおよびリングギア3aを介してウインチド
ラム1が巻上方向に回転し、吊り荷が巻上げられる。
【0019】この状態でブレーキペダルPDを踏み込み
操作し、第1のブレーキ装置10を制動状態としてから
操作レバー32を中立位置に戻すと、操作用油圧ポンプ
31の吐出油が制御弁34に導かれなくなるので、制御
弁34が中立位置に戻り、油圧モータ2が停止して巻上
げが停止する。またこのとき、パイロット管路38aの
圧力が低下するので、切換弁36はa位置に戻り、操作
用油圧ポンプ31の圧油がクラッチシリンダ27に導か
れてピストンロッド27Aが収縮するが、ブレーキペダ
ルPDが踏まれたままであるので、リンク機構40を介
して第2のブレーキ装置20は制動状態を保持する。
【0020】−フリーフォール時の動作− 次に、操作レバー32を中立位置に保持したままブレー
キペダルPDの操作を徐々に解除すると、第1のブレー
キ装置10を構成するブレーキバンド11が徐々に緩み
始めるとともに、リンク機構40を介して第2のブレー
キ装置20のクラッチアンドブレーキバンド21も緩み
始める。すなわち、第1,第2のブレーキ装置10,2
0が共に解放状態となる。これによりウインチドラム1
およびキャリア軸4の制動が共に解除されるので、吊り
荷の自重によりウインチドラム1が巻下げ方向に回転し
てフリーフォールが行われる。その速度は、ブレーキペ
ダルPDの解除量に依存する。
【0021】フリーフォール中にブレーキペダルPDを
再び踏み込むと、第1のブレーキ装置10が制動状態に
なるとともに、リンク機構40を介して第2のブレーキ
装置20も制動状態となる。すなわち、ブレーキバンド
11がウインチドラム1の制動部1aに巻締められると
ともに、クラッチアンドブレーキバンド21がクラッチ
アンドブレーキドラム5に巻締められ、これによりウイ
ンチドラム1が停止する。このとき、ウインチドラム1
は2つのブレーキ装置10,20で制動され、各ブレー
キで略1/2づつブレーキ力を分担することになるか
ら、ドラム1,5にそれぞれ発生する摩擦熱は従来より
少なくなり、従来と比べて制動時の放熱量の増加が図
れ、ライニングの摩耗を最小限に抑制できる。
【0022】なお以上では、ウインチドラム1とリング
ギア2aとを一体とし、ブレーキドラム5とキャリア軸
4とを一体とした例を示したが、これとは逆にウインチ
ドラム1とキャリア軸4とを一体とし、ブレーキドラム
5とリングギア2aとを一体としてもよい。また、第1
のブレーキ装置を油圧ブースタを使用した倍力式にした
り、ばねなどによる機械的アシストを利用したばねアシ
スト式にしてもよく、さらには、動油圧式あるいは静油
圧式としてもよい。したがって、リンク機構40もこれ
らのブレーキ形式によって種々のものが使用可能であ
り、機械式にとどまらず流体式により両ブレーキを介在
させるようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、ブレーキ操作部材の操
作に伴って第1のブレーキ装置およびクラッチ機能を有
する第2のブレーキ装置を共に制動状態とし、フリーフ
ォール時に2つのドラムで制動をかけるようにしたの
で、ブレーキ力はウインチドラムとクラッチアンドブレ
ーキドラムで分担され、制動時の各ドラムの摺動摩擦熱
の発生量を低減される。したがって、ライニングの摩耗
が抑制されてその交換頻度を低減させることができると
ともに、制動力のアップが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウインチの制御装置の構成を示す
図である。
【図2】ウインチドラムおよびブレーキドラムの構成を
示す断面図である。
【図3】従来のウインチの制御装置を示す図である。
【符号の説明】
1 ウインチドラム 1a 制動部 2 油圧モータ 3 遊星減速機構 4 キャリア軸 5 クラッチアンドブレーキドラム 10 第1のブレーキ装置 11 ブレーキバンド 12,22 ライニング 20 第2のブレーキ装置 21 クラッチアンドブレーキバンド 27 ブレーキシリンダ 32 操作レバー 33 減圧弁 34 油圧パイロット式制御弁 36 切換弁 40 リンク機構 PDブレーキペダル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧モータと、 この油圧モータの出力軸に接続されて出力軸の回転を減
    速する遊星減速機構と、 この遊星減速機構のリングギアおよびキャリア軸のいず
    れか一方と一体のウインチドラムと、 前記ウインチドラムを制動する第1のブレーキ装置と、 前記リングギアおよびキャリア軸のうち前記ウインチド
    ラムとは別体の一方と一体にされたクラッチアンドブレ
    ーキドラムと、 このクラッチアンドブレーキドラムを制動する第2のブ
    レーキ装置とを備え、 前記第1のブレーキ装置が解放、かつ第2のブレーキ装
    置が制動の状態では前記油圧モータによる巻上げ,巻下
    げが行われ、前記第1のブレーキ装置および第2のブレ
    ーキ装置が共に解放の状態ではフリーフォールが行われ
    るウインチの制御装置において、 前記第1のブレーキ装置を操作するブレーキ操作部材
    と、 このブレーキ操作部材の操作に連動して第2のブレーキ
    装置を制動状態とする第1の連動手段を備えたことを特
    徴とするウインチの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記油圧モータの回転を指令するモータ
    操作手段と、 このモータ操作手段による前記油圧モータの回転指令操
    作に連動して前記第2のブレーキ装置を制動状態とする
    とともに、前記モータ操作手段が中立のときに前記第2
    のブレーキ装置の制動を解放させる第2の連動手段とを
    備えることを特徴とする請求項1に記載のウインチの制
    御装置。
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