JPH10172189A - 情報記録媒体とその再生方法 - Google Patents

情報記録媒体とその再生方法

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JPH10172189A
JPH10172189A JP32731196A JP32731196A JPH10172189A JP H10172189 A JPH10172189 A JP H10172189A JP 32731196 A JP32731196 A JP 32731196A JP 32731196 A JP32731196 A JP 32731196A JP H10172189 A JPH10172189 A JP H10172189A
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layer
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magnetic field
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Application number
JP32731196A
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English (en)
Inventor
Atsushi Yamaguchi
山口  淳
Satoshi Washimi
聡 鷲見
Kenji Tanase
健司 棚瀬
Yoshihisa Suzuki
誉久 鈴木
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部から交番磁界を印加せずに記録層から再
生層に磁区を転写して磁区拡大により信号を再生する。 【解決手段】 透光性の基板上に磁区を拡大して信号を
再生する再生層、信号を記録する記録層、および漏洩磁
界を発生する漏洩磁界発生層を形成した光磁気記録媒体
に所定の周期でパルス化されたレーザ光を、レーザ光の
強度を所定周期で変化させながら照射するとともに、漏
洩磁界発生層から漏洩した漏洩磁界から交番磁界を生成
するための外部磁界を印加し、レーザ光の強弱のタイミ
ングで再生信号を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、媒体の高品質化及
び記録技術等の高度化により高密度記録化を達成した光
磁気記録媒体及びその再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録媒体は、書き換え可能で、記
憶容量が大きく、且つ、信頼性の高い記録媒体として注
目されており、コンピュータメモリ等として実用化され
始めている。しかし、情報量の増大と装置のコンパクト
化に伴い、より一層の高密度記録再生技術が要請されて
いる。
【0003】高密度記録再生技術は、媒体側の技術と装
置側の技術とから成る。前者の技術としては、媒体の狭
ピッチ化や、磁気多層膜による再生分解能の向上化など
の技術がある。ここで、磁気多層膜による再生分解能の
向上化技術は、レーザスポットの温度分布が中心付近に
て最高となるガウス分布を成すことを利用して、記録層
の状態を再生層に選択的に転写して、該再生層の状態を
読み出すようにした技術であり、現在、主に、FAD,
RAD,CADの3種類がある。これらの技術において
は、レーザスポットの前方若しくは後方をマスクとし、
これにより再生密度をレーザスポット径より小さくする
ことができる。この結果、再生の高密度化を図ることが
できる。後者の技術としては、レーザー光の回折限界を
超える集光スポットを得る光学的超解像手法や、レーザ
光の短波長化などがある。また、信号が記録された磁区
を再生層に転写して外部磁界により磁区を拡大して再生
する磁区拡大による再生方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の磁区拡
大による再生方法においては、記録層から再生層へ転写
された磁区を拡大するために外部から交番磁界を印加す
る必要があり、信号再生にレーザ光と交番磁界の両方を
必要としていた。この結果、再生時における再生装置の
制御回路が複雑になるという問題があった。また、再生
層に転写された磁区が拡大するタイミングで再生信号を
検出する必要があり、再生信号を検出するタイミングを
交番磁界のいずれか一方に同期させる必要があった。
【0005】本発明は、かかる問題点を解決し、再生層
に転写された磁区を拡大するための磁界発生機能を有す
る情報記録媒体と、その再生方法を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板と、基板
上に設けられた第1の磁性層と、第1の磁性層上に設け
られ、信号を記録する第2の磁性層と、第2の磁性層上
に設けられ、第1の磁性層、および第2の磁性層に向け
て漏洩磁界を発し、漏洩磁界が温度に応じて変化する第
3の磁性層とを含み、第2の磁性層から第1の磁性層へ
磁化が転写されて信号が再生されることを特徴とする。
【0007】また、本発明は、基板と、基板上に設けら
れた第1の磁性層と、第1の磁性層上に設けられた非磁
性層と、非磁性層上に設けられ、信号を記録する第2の
磁性層と、第2の磁性層上に設けられ、第1の磁性層、
および第2の磁性層に向けて漏洩磁界を発し、漏洩磁界
が温度に応じて変化する第3の磁性層とを含み、第2の
磁性層から第1の磁性層へ磁化が転写されて信号が再生
されることを特徴とする。
【0008】また、本発明は、好ましくは、第3の磁性
層が垂直磁化膜であることを特徴とする。また、本発明
は、好ましくは、第3の磁性層がPt、Pd、Ho、G
d、Tb、Dyの中から選択された元素と、Fe、C
o、Niの中から選択された元素から成る単層若しくは
多層の磁性膜であることを特徴とする。
【0009】また、本発明は、好ましくは、漏洩磁界の
大きさが50〜600Oeの範囲であることを特徴とす
る。また、本発明は、好ましくは、第3の磁性層の膜厚
が1000〜4000Åの範囲であることを特徴とす
る。また、本発明は、第1の磁性層、第2の磁性層、お
よび第3の磁性層とを含む情報記録媒体の再生方法にお
いて、第2の磁性層に記録された信号のうち、再生しよ
うとする信号が記録された磁区を所定温度以上に昇温す
るとともに、第3の磁性層の温度を所定範囲で変化させ
るため、所定周期に変調されたレーザ光を情報記録媒体
に照射する第1のステップと、第1のステップにおいて
照射された所定周期のレーザ光により生成された前記第
3の磁性層からの所定周期の漏洩磁界からDC成分を除
去し、所定周期の交番磁界を生成する外部磁界を情報記
録媒体に印加する第2のステップと、第1のステップに
おいて所定温度以上に昇温された磁区が第1の磁性層へ
転写され、転写された磁区が第2の工程において生成さ
れた交番磁界により拡大され、拡大された磁区からの反
射光を検出する第3のステップと、第3のステップが終
了した後、拡大された磁区を消滅させる第4のステップ
とを含むことを特徴とする。
【0010】また、本発明は、第1の磁性層と、前記第
1の磁性層上に設けられた非磁性層と、非磁性層上に設
けられた第2の磁性層と、第2の磁性層上に設けられた
第3の磁性層とを含む情報記録媒体の再生方法におい
て、第2の磁性層に記録された信号のうち、再生しよう
とする信号が記録された磁区を所定温度以上に昇温する
とともに、第3の磁性層の温度を所定範囲で変化させる
ため、所定周期に変調されたレーザ光を情報記録媒体に
照射する第1のステップと、第1のステップにおいて照
射された所定周期のレーザ光により生成された第3の磁
性層からの所定周期の漏洩磁界からDC成分を除去し、
所定周期の交番磁界を生成する外部磁界を前記情報記録
媒体に印加する第2のステップと、第1のステップにお
いて所定温度以上に昇温された磁区が非磁性層を介して
第1の磁性層へ転写され、転写された磁区が第2のステ
ップにおいて生成された交番磁界により拡大され、拡大
された磁区からの反射光を検出する第3のステップと、
第3のステップが終了した後、拡大された磁区を消滅さ
せる第4のステップとを含むことを特徴とする。
【0011】また、本発明は、好ましくは、第3の磁性
層において変化する温度範囲が80〜180℃の範囲で
あることを特徴とする。また、本発明は、好ましくは、
変調されたレーザ光の所定周期が50〜1000nse
cの範囲であることを特徴とする。また、本発明は、好
ましくは、交番磁界の大きさが50〜300Oeの範囲
であることを特徴とする。
【0012】また、本発明は、好ましくは、外部磁界の
大きさが100〜300Oeの範囲であることを特徴と
する。
【0013】
【発明の実施の形態】図を参照しつつ、本発明の実施の
形態を説明する。図1を参照して、光磁気記録媒体の断
面構造を説明する。光磁気記録媒体10は、ガラス、ポ
リカーボネート等の透光性基板1上にGdFeCoから
成る再生層2、TbFeCoから成る記録層4、Pt/
Coから成る漏洩磁界発生層5を順次積層した構造から
成る。前記再生層2、前記記録層4、および前記漏洩磁
界発生層5はマグネトロンスパッタ法により形成され、
各層の膜厚は、前記再生層2が50〜1000Å、前記
記録層4が500〜3000Å、前記漏洩磁界発生層5
が1000〜4000Åである。
【0014】また、前記光磁気記録媒体10において
は、前記再生層2はGdFeCoに限らず、GdFe若
しくはGdCo若しくはTbCo若しくはHo,Gd,
Tb,Dyの中から選択された1元素とFe,Co,N
iの中から選択された1元素とから成る磁性膜であって
もよい。また、前記記録層4はTbFeCoに限らず、
Tb,Dy,Ndの中から選択した元素とFe,Co,
Niとから成る単層の磁性膜若しくは多層の磁性膜であ
ってもよい。また、Pt,Pdの内の1元素とFe,C
o,Niの中から選択した元素とから成る単層の磁性膜
若しくは多層の磁性膜であってもよい。
【0015】また、前記漏洩磁界発生層5はPt/Co
から成る強磁性膜に限らず、TbFeCo、GdFeC
o等の希土類−遷移金属系のフェリ磁性膜であってもよ
い。また、更に、光磁気記録媒体の構造は、前記光磁気
記録媒体10に限らず、図2に示す光磁気記録媒体11
であってもよい。即ち、前記光磁気記録媒体10の前記
再生層2と前記記録層4との間に非磁性層3を挿入した
構造であってもよい。この場合、前記非磁性層3に用い
られる材料としては、SiN、AlN、TiN、SiO
2、Al2O3、SiC、TiC、ZnO、SiAlON、I
TO、SnO2が適しており、その膜厚の範囲は、30
〜300Åである。
【0016】本発明においては、前記記録層4に記録さ
れた信号の磁区を前記再生層2に転写し、転写した磁区
を前記漏洩磁界発生層5からの漏洩磁界により拡大して
再生することを1つの特徴としている。図3を参照し
て、前記光磁気記録媒体10の再生機構について説明す
る。前記光磁気記録媒体10に前記基板1側から所定の
周期に変調されたレーザ光6が照射されると、前記記録
層4中の磁区40の領域のみが所定温度以上に昇温さ
れ、磁化40aは交換結合力により前記再生層2中の磁
区8に転写される。転写された磁区8は、前記漏洩磁界
発生層5から発生する漏洩磁界9により磁区88に拡大
される。拡大された磁区88は前記レーザ光6の反射光
により再生される。これにより前記記録層4に記録され
た信号の磁区40は前記再生層2に転写され、磁区88
に拡大されて再生されることになる。前記漏洩磁界9は
予め一定の方向(上記図3においては、前記漏洩磁界発
生層5から前記再生層2に向かう方向)に磁化された磁
区50、50・・・に起因して生成される。ここで、前
記漏洩磁界9は前記レーザ光6と外部磁界7とにより交
番磁界となるが、この交番磁界が生成される機構を図4
も参照しつつ説明する。本発明において照射する前記レ
ーザ光6は強度Prが周期的に変化するレーザ光であ
る。従って、強度が周期的に変化するレーザ光6により
前記漏洩磁界発生層5の温度が変化し、この温度変化に
応じて前記漏洩磁界発生層5の磁化Msの大きさも周期
的に変化する。即ち、前記レーザ光6の強度が強くなる
と、前記漏洩磁界発生層5の温度が上昇し、前記漏洩磁
界発生層5中の磁化が弱くなる。その結果、前記漏洩磁
界発生層5から生成される漏洩磁界も弱くなる。従っ
て、磁化Msの大きさは、前記レーザ光6の強度Prの
変化と逆の位相で変化する。この磁化Msにより前記再
生層2には漏洩磁界Hが及ぶ。しかし、漏洩磁界HはD
C成分Hdcを含むので磁化の方向が交互に変化する交
番磁界となっていない。従って、本発明においては、前
記DC成分Hdcを除去するため、前記磁界Hとは逆方
向、即ち、前記再生層2から前記記録層4に向かう方向
であって、大きさが前記DC成分Hdcである前記外部
磁界7を印加する。その結果、前記再生層2に及ぶ前記
磁界Hは交番磁界Hacとなる。
【0017】次に、図5、6を参照して、前記漏洩磁界
発生層5からの磁化Msと前記漏洩磁界発生層5の温度
との関係について説明する。前記漏洩磁界発生層5に用
いる磁性膜がPt/Co等の強磁性膜の場合には、磁化
Msと磁性膜の温度との関係は図5に示す関係となる。
図5に示す関係においては、磁性膜の温度の上昇に伴い
磁化Msは小さくなる関係となる。前記漏洩磁界発生層
5に用いる磁性膜としては、磁性膜の温度変化に伴い磁
化Msが変化する領域であれば、どの温度領域を用いて
も良いのであるが、室温との温度識別を明確にできる1
00℃近辺の領域41を、本発明においては用いること
とする。前記領域41の範囲で温度が変化するようにす
るための前記レーザ光6のパワーの中心値は、1.5〜
2.0mWの範囲である。
【0018】また、前記漏洩磁界発生層5に用いる磁性
膜が希土類−遷移金属系であるTbFeCo、GdFe
Coの場合には、磁化Msと磁性膜の温度との関係は図
6に示す関係となる。図6に示す関係においては、温度
上昇と共に磁化Msが大きくなる領域と小さくなる領域
とが存在する。従って、本発明においては、磁化Msの
変化量の大きい、領域51と、領域52と、を用いるこ
ととする。また、前記領域51の温度範囲を制御する前
記レーザ光6のパワーの中心値は1.5〜2.0mWの範
囲であり、前記領域52の温度範囲を制御する前記レー
ザ光6のパワーの中心値は2.0〜2.5mWの範囲であ
る。
【0019】また、本発明においては、前記レーザ光6
の波長は635(許容誤差±15)nmであり、変調の
周期は50〜1000nsecの範囲である。また、前
記漏洩磁界発生層5からの漏洩磁界の大きさは50〜6
00Oeの範囲であり、前記外部磁界7の大きさは10
0〜300Oeの範囲である。この結果、生成される交
番磁界の大きさは50〜300Oeの範囲である。
【0020】前記記録層4から前記再生層2へ転写され
た磁区を拡大して信号を再生するが、再生信号を検出す
るタイミングは転写された磁区が拡大された時点である
ことを必要とする。上記図4で説明した交番磁界Hac
は、前記レーザ光6の強度Prと反対の位相になり、周
期Aにおける磁界は前記漏洩磁界発生層5からの磁化M
sが大きくなる周期に対応して生成されるものであるた
め、磁界の向きは前記記録層4から前記再生層2への方
向となる。また、周期Bにおける磁界は前記漏洩磁界発
生層5からの磁化Msが小さくなる周期に対応して生成
されるものであるため、磁界の向きは前記再生層2から
前記記録層4への方向となる。従って、図3において、
前記記録層4中の磁区40が転写されて再生される場合
には、前記交番磁界Hacのうち、前記周期Aにおける
磁界により前記再生層2へ転写された磁区が拡大される
ため、前記レーザ光6の強度が小さくなった周期に合わ
せて再生信号を検出する。また、前記記録層4中の磁区
40の磁化40aと反対方向の磁化で記録された磁区が
再生される場合には、前記周期Bにおける磁界により前
記再生層2へ転写された磁区が拡大されるため、前記レ
ーザ光6の強度が大きくなった周期に合わせて再生信号
を検出する。
【0021】図7を参照して、前記光磁気記録媒体10
を再生する再生装置について説明する。図7に示す再生
装置は再生信号中に同期信号を含んでいる場合、即ち、
前記光磁気記録媒体10が内部同期をを含んでいる場合
の再生装置である。光学ヘッド36により光再生された
再生信号とエラー信号は、それぞれ、再生信号増幅回路
42へ送られる。再生信号は前記再生信号増幅回路42
で増幅され、サーボ回路39とローパス回路43とへ送
られる。該ローパス回路43へ送られた再生信号は、ロ
ーパス回路43で積分され復号器44とクロック発生回
路45に送られる。該クロック発生回路45で発生した
クロックは前記サーボ回路39、同期制御信号発生回路
46及び復号器44に送られる。前記サーボ回路39は
送られてきたエラー信号とクロックとによりスピンドル
モータ38を所定の回転数で回転させると共に、前記光
学ヘッド36中の対物レンズを制御し、トラッキングサ
ーボ、フォーカスサーボを行う。前記復号器44は送ら
れてきたクロックに同期して記録時に変調された信号を
復調し、復調された再生信号を再生データとして出力す
る。前記同期制御信号発生回路45は、送られてきたク
ロックに基づいてパルス化したレーザ光を照射する同期
信号、およびレーザ光の強度を所定の周期で変化させる
制御信号を発生させ、該同期信号と該制御信号とをレー
ザ駆動回路35に送る。該レーザ駆動回路35は送られ
てきた同期信号と制御信号に基づいて前記光学ヘッド3
6中の半導体レーザ36aを制御し、再生レーザビーム
をパルス化するとともに強度を所定の周期で変化させ
る。また、前記同期制御信号発生回路46は、前記同期
信号と制御信号とを前記再生信号増幅回路42にも送
り、再生信号増幅回路42は送られてきた同期信号と制
御信号とに基づいてレーザ光の強弱のタイミングで再生
信号を検出する。即ち、上記で説明したように前記記録
層4に記録された信号の磁化が記録層4から再生層2へ
向かう方向である場合にはレーザ光の強度が小さくなる
タイミングで再生信号を検出し、記録層4に記録された
信号の磁区が再生層2から記録層4に向かう方向である
場合にはレーザ光の強度が大きくなるタイミングで再生
信号を検出する。また、磁気ヘッド駆動回路34は前記
漏洩磁界発生層5からの漏洩磁界から交番磁界を生成す
るための外部磁界7を前記光磁気記録媒体10に照射す
るため磁気ヘッド37を駆動する。
【0022】また、光磁気記録媒体10を内部同期では
なく、外部同期で再生する場合には図8に示す再生装置
で再生する。光学ヘッド36により光再生された再生信
号とエラー信号は、それぞれ、再生信号増幅回路42へ
送られる。再生信号は前記再生信号増幅回路42で増幅
され、サーボ回路39、復号器44及びクロック発生回
路45へ送られる。その他の説明は図7と同じであるの
で省略する。
【0023】上記説明では、前記記録層4から前記再生
層2へ交換結合力により磁区が転写される光磁気記録媒
体10について説明したが、当該転写が静磁結合により
行われる前記光磁気記録媒体11についても同様であ
る。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、外部から交番磁界を印
加しなくても記録層から再生層に転写された磁区を拡大
して信号を再生できる。また、本発明によれば、記録層
から再生層に転写された磁区を拡大する磁界を生成する
磁性層を有した光磁気記録媒体を提供できる。
【0025】また、本発明によれば、レーザ光の強弱の
タイミングで再生信号を検出することにより磁区拡大に
よる信号再生をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光磁気記録媒体の断面構造図である。
【図2】光磁気記録媒体の他の断面構造図である。
【図3】本発明に係る光磁気記録媒体の再生機構を説明
する図である。
【図4】本発明に係る光磁気記録媒体から交番磁界を生
成する機構を説明する図である
【図5】本発明に係る光磁気記録媒体中の漏洩磁界発生
層に用いる磁性膜の特性図である。
【図6】本発明に係る光磁気記録媒体中の漏洩磁界発生
層に用いる他の磁性膜の特性図である。
【図7】本発明に係る光磁気記録媒体の再生装置のブロ
ック図である。
【図8】本発明に係る光磁気記録媒体の再生装置の他の
ブロック図である。
【符号の説明】 1・・・基板 2・・・再生層 3・・・非磁性層 4・・・記録層 5・・・漏洩磁界発生層 6・・・レーザ光 7・・・外部磁界 8、88、40・・・磁区 9・・・漏洩磁界 10、11・・・光磁気記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 誉久 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、 前記基板上に設けられた第1の磁性層と、 前記第1の磁性層上に設けられ、信号を記録する第2の
    磁性層と、 前記第2の磁性層上に設けられ、前記第1の磁性層、お
    よび前記第2の磁性層に向けて漏洩磁界を発し、前記漏
    洩磁界が温度に応じて変化する第3の磁性層とを含み、
    前記第2の磁性層から前記第1の磁性層へ磁化が転写さ
    れて信号が再生される情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 基板と、 前記基板上に設けられた第1の磁性層と、 前記第1の磁性層上に設けられた非磁性層と、 前記非磁性層上に設けられ、信号を記録する第2の磁性
    層と、 前記第2の磁性層上に設けられ、前記第1の磁性層、お
    よび前記第2の磁性層に向けて漏洩磁界を発し、前記漏
    洩磁界が温度に応じて変化する第3の磁性層とを含み、
    前記第2の磁性層から前記第1の磁性層へ磁化が転写さ
    れて信号が再生される情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記第3の磁性層は、垂直磁化膜である情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記第3の磁性層は、Pt、Pd、Ho、Gd、Tb、
    Dyの中から選択された元素と、Fe、Co、Niの中
    から選択された元素から成る単層若しくは多層の磁性膜
    である情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項3において、 前記漏洩磁界の大きさは、50〜600Oeの範囲であ
    る情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項3において、 前記第3の磁性層の膜厚は、1000〜4000Åの範
    囲である情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 第1の磁性層、第2の磁性層、および第
    3の磁性層とを含む情報記録媒体の再生方法において、 前記第2の磁性層に記録された信号のうち、再生しよう
    とする信号が記録された磁区を所定温度以上に昇温する
    とともに、前記第3の磁性層の温度を所定範囲で変化さ
    せるため、所定周期に変調されたレーザ光を前記情報記
    録媒体に照射する第1のステップと、 前記第1のステップにおいて照射された所定周期のレー
    ザ光により生成された前記第3の磁性層からの所定周期
    の漏洩磁界からDC成分を除去し、所定周期の交番磁界
    を生成する外部磁界を前記情報記録媒体に印加する第2
    のステップと、 前記第1のステップにおいて所定温度以上に昇温された
    前記磁区が前記第1の磁性層へ転写され、前記転写され
    た磁区が前記第2のステップにおいて生成された前記交
    番磁界により拡大され、前記拡大された磁区からの反射
    光を検出する第3のステップと、 前記第3のステップが終了した後、前記拡大された磁区
    を消滅させる第4のステップとを含む情報記録媒体の再
    生方法。
  8. 【請求項8】 第1の磁性層と、前記第1の磁性層上に
    設けられた非磁性層と、前記非磁性層上に設けられた第
    2の磁性層と、前記第2の磁性層上に設けられた第3の
    磁性層とを含む情報記録媒体の再生方法において、 前記第2の磁性層に記録された信号のうち、再生しよう
    とする信号が記録された磁区を所定温度以上に昇温する
    とともに、前記第3の磁性層の温度を所定範囲で変化さ
    せるため、所定周期に変調されたレーザ光を前記情報記
    録媒体に照射する第1のステップと、 前記第1のステップにおいて照射された所定周期のレー
    ザ光により生成された前記第3の磁性層からの所定周期
    の漏洩磁界からDC成分を除去し、所定周期の交番磁界
    を生成する外部磁界を前記情報記録媒体に印加する第2
    のステップと、 前記第1のステップにおいて所定温度以上に昇温された
    前記磁区が前記非磁性層を介して前記第1の磁性層へ転
    写され、前記転写された磁区が前記第2のステップにお
    いて生成された前記交番磁界により拡大され、前記拡大
    された磁区からの反射光を検出する第3のステップと、 前記第3のステップが終了した後、前記拡大された磁区
    を消滅させる第4のステップとを含む情報記録媒体の再
    生方法。
  9. 【請求項9】 請求項7または8において、 前記第3の磁性層において変化する温度範囲は、80〜
    180℃の範囲である情報記録媒体の再生方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記変調されたレーザ光の所定周期は、50〜1000
    nsecの範囲である情報記録媒体の再生方法。
  11. 【請求項11】 請求項9において、 前記交番磁界の大きさは、50〜300Oeの範囲であ
    る情報記録媒体の再生方法。
  12. 【請求項12】 請求項10または11において、 前記外部磁界の大きさは、100〜300Oeの範囲で
    ある情報記録媒体の再生方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6893746B1 (en) 1999-10-29 2005-05-17 Hitachi Maxell, Ltd. Magnetic recording medium with high thermal stability, method for producing the same, and magnetic recording apparatus

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