JPH101714A - 溶融金属処理用浸漬管 - Google Patents
溶融金属処理用浸漬管Info
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- JPH101714A JPH101714A JP14750096A JP14750096A JPH101714A JP H101714 A JPH101714 A JP H101714A JP 14750096 A JP14750096 A JP 14750096A JP 14750096 A JP14750096 A JP 14750096A JP H101714 A JPH101714 A JP H101714A
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- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 その寿命を長く維持して使用できる溶融金属
処理用の浸漬管を提供すること。 【解決手段】 溶鋼中に浸漬され且つ内部を溶鋼の流路
とした内筒耐火物を備えた溶融金属処理用の浸漬管にお
いて、内筒耐火物に芯金として埋設固定する金属筒の外
周側に耐火性の定形煉瓦を配列すると共に、ボルトによ
って前記煉瓦を金属筒側に連結し、煉瓦どうしの間の目
地の間隔を5mm以下とする。ボルトは、金属筒に開け
た通孔に内側から貫通させて定形煉瓦を連結するものと
したり、金属筒の外周面に設けた取付け具に連接して定
形煉瓦を連結する。また、定形煉瓦にはボルトが螺合締
結されるアンカーを埋設したり、補強用の保持材を一体
に組んだりすることでができ、アンカーをこの保持材を
支持具として連結する。
処理用の浸漬管を提供すること。 【解決手段】 溶鋼中に浸漬され且つ内部を溶鋼の流路
とした内筒耐火物を備えた溶融金属処理用の浸漬管にお
いて、内筒耐火物に芯金として埋設固定する金属筒の外
周側に耐火性の定形煉瓦を配列すると共に、ボルトによ
って前記煉瓦を金属筒側に連結し、煉瓦どうしの間の目
地の間隔を5mm以下とする。ボルトは、金属筒に開け
た通孔に内側から貫通させて定形煉瓦を連結するものと
したり、金属筒の外周面に設けた取付け具に連接して定
形煉瓦を連結する。また、定形煉瓦にはボルトが螺合締
結されるアンカーを埋設したり、補強用の保持材を一体
に組んだりすることでができ、アンカーをこの保持材を
支持具として連結する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶鋼の脱ガス処
理、溶鋼や溶銑の成分調整,精錬及び昇温等を行う設備
において使用される溶融金属処理用の浸漬管に係り、特
にその寿命を向上させ得るようにした浸漬管に関する。
理、溶鋼や溶銑の成分調整,精錬及び昇温等を行う設備
において使用される溶融金属処理用の浸漬管に係り、特
にその寿命を向上させ得るようにした浸漬管に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼の製造においてその清浄化及び高級化
に伴って、真空精錬法や各種の炉外精錬法等の特殊な精
錬法が従来から広く採用されている。
に伴って、真空精錬法や各種の炉外精錬法等の特殊な精
錬法が従来から広く採用されている。
【0003】真空精錬法では、DH炉やRH炉等で行わ
れているように、溶鋼を吸い上げて真空に接触させるも
のが主流である。これは、真空槽の下端に浸漬管を備え
た真空脱ガス装置を利用するもので、溶鋼中に浸漬管を
差し込みその下端から溶鋼を吸い上げて真空と接触させ
ることによって、溶鋼の脱ガスを図るというものであ
る。また、真空精錬法以外でも、溶鋼中に浸漬管を差し
込み、常圧下で金属粉やフラックス成分を投入あるいは
吹き込むことにより、精錬,成分調整及び昇温等の処理
を行うこともある。
れているように、溶鋼を吸い上げて真空に接触させるも
のが主流である。これは、真空槽の下端に浸漬管を備え
た真空脱ガス装置を利用するもので、溶鋼中に浸漬管を
差し込みその下端から溶鋼を吸い上げて真空と接触させ
ることによって、溶鋼の脱ガスを図るというものであ
る。また、真空精錬法以外でも、溶鋼中に浸漬管を差し
込み、常圧下で金属粉やフラックス成分を投入あるいは
吹き込むことにより、精錬,成分調整及び昇温等の処理
を行うこともある。
【0004】このような真空脱ガス装置用の浸漬管とし
ては、たとえば実開昭61−90844号や特公昭59
−25012号等に記載されたものがある。これらの公
報に記載の浸漬管は、従来からきわめて一般的なものと
して知られているものであり、図15にその縦断面図を
示す。
ては、たとえば実開昭61−90844号や特公昭59
−25012号等に記載されたものがある。これらの公
報に記載の浸漬管は、従来からきわめて一般的なものと
して知られているものであり、図15にその縦断面図を
示す。
【0005】浸漬管は、溶鋼の流路を軸線方向に形成し
た内筒耐火物51とその周りに配置した外筒耐火物52
の二層構造であって、外筒耐火物52はその中に組み込
んだ円筒状の中子鉄板53に設けた多数のスタッド54
によって保持されている。そして、中子鉄板53の下端
には内筒耐火物51を支持するための支持具55を一体
に備えている。
た内筒耐火物51とその周りに配置した外筒耐火物52
の二層構造であって、外筒耐火物52はその中に組み込
んだ円筒状の中子鉄板53に設けた多数のスタッド54
によって保持されている。そして、中子鉄板53の下端
には内筒耐火物51を支持するための支持具55を一体
に備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の典型的な浸漬管では、その構造上から外筒耐火物
を定形煉瓦化することができず、外筒耐火物52は依然
としてキャスタブルによって形成されたものが殆どとな
る。この場合、溶鋼中に浸漬されると、キャスタブル表
面側からの侵食の進行が速く、時間の経過とともに侵食
量もかなり大きくなる。
従来の典型的な浸漬管では、その構造上から外筒耐火物
を定形煉瓦化することができず、外筒耐火物52は依然
としてキャスタブルによって形成されたものが殆どとな
る。この場合、溶鋼中に浸漬されると、キャスタブル表
面側からの侵食の進行が速く、時間の経過とともに侵食
量もかなり大きくなる。
【0007】このように外筒耐火物52の侵食が進む
と、溶鋼から中子鉄板53への伝熱量も大きくなり、こ
の中子鉄板53の加熱による変形が生じる。この場合、
中子鉄板53がその半径方向に膨張する向きに変形した
り歪みを生じると、内筒耐火物51と外筒耐火物52と
の下端部の目地の間に隙間ができてこの中に溶鋼が浸入
したり、内筒耐火物51の目地開きが生じることにな
る。これに伴い、内筒耐火物51に対する鉄板53が溶
鋼による侵食を受け、その支持力が低下して内筒耐火物
51自身が脱落したり、内筒耐火物51の背面に溶鋼が
侵入し、芯金の溶損を生じたりする。
と、溶鋼から中子鉄板53への伝熱量も大きくなり、こ
の中子鉄板53の加熱による変形が生じる。この場合、
中子鉄板53がその半径方向に膨張する向きに変形した
り歪みを生じると、内筒耐火物51と外筒耐火物52と
の下端部の目地の間に隙間ができてこの中に溶鋼が浸入
したり、内筒耐火物51の目地開きが生じることにな
る。これに伴い、内筒耐火物51に対する鉄板53が溶
鋼による侵食を受け、その支持力が低下して内筒耐火物
51自身が脱落したり、内筒耐火物51の背面に溶鋼が
侵入し、芯金の溶損を生じたりする。
【0008】内筒耐火物51の脱落や芯金の溶損が発生
すると、浸漬管の寿命が大幅に低下する。また、内筒耐
火物51を補修することによって浸漬管を再利用するこ
とも可能ではあるが、この補修作業の回数が多くなる他
時間も費やされるので、操業効率への悪影響は避けられ
ない。
すると、浸漬管の寿命が大幅に低下する。また、内筒耐
火物51を補修することによって浸漬管を再利用するこ
とも可能ではあるが、この補修作業の回数が多くなる他
時間も費やされるので、操業効率への悪影響は避けられ
ない。
【0009】また、このような浸漬管の構造の他に、た
とえば実開昭58−135457号公報に記載されてい
るように、不定形耐火物の内部に埋め込んだ押え金物に
よって耐食性の高い煉瓦を保持し、これによって侵食を
抑えるようにしたものもある。
とえば実開昭58−135457号公報に記載されてい
るように、不定形耐火物の内部に埋め込んだ押え金物に
よって耐食性の高い煉瓦を保持し、これによって侵食を
抑えるようにしたものもある。
【0010】しかしながら、押え金物の構造上の点か
ら、この煉瓦によって浸漬管の下端までを覆うような構
造とすることができない。このため、高耐食性の煉瓦を
配置した部分では溶損が抑えられるものの下端部側での
溶損は避けられない。更に、抑え金物の下部が熱を受け
て劣化すると、煉瓦の拘束力が低下し、目地開きや煉瓦
自身の脱落に至ることがある。
ら、この煉瓦によって浸漬管の下端までを覆うような構
造とすることができない。このため、高耐食性の煉瓦を
配置した部分では溶損が抑えられるものの下端部側での
溶損は避けられない。更に、抑え金物の下部が熱を受け
て劣化すると、煉瓦の拘束力が低下し、目地開きや煉瓦
自身の脱落に至ることがある。
【0011】また、押え金物を不定形耐火物の中に埋め
込む作業が必要となるので、作業が煩雑となるほか、高
耐食性の煉瓦を押え金物に合わせた形状に特別に加工す
るため、費用面での問題もある。
込む作業が必要となるので、作業が煩雑となるほか、高
耐食性の煉瓦を押え金物に合わせた形状に特別に加工す
るため、費用面での問題もある。
【0012】更に、同様にスラグライン部と他部分との
損耗バランスを図るものとして、特公昭61−5788
8号公報に記載のように、耐食性であるマグネシア・カ
ーボン煉瓦を固定金物として用い、中子鉄板に溶接によ
り構成するものが開示されている。このような構成は、
外側及び内側共に煉瓦によって構築を計り、耐用寿命を
延ばすことを試みたものである。
損耗バランスを図るものとして、特公昭61−5788
8号公報に記載のように、耐食性であるマグネシア・カ
ーボン煉瓦を固定金物として用い、中子鉄板に溶接によ
り構成するものが開示されている。このような構成は、
外側及び内側共に煉瓦によって構築を計り、耐用寿命を
延ばすことを試みたものである。
【0013】しかしながら、煉瓦の中子鉄板への固定が
煉瓦の被覆鉄板と中子鉄板(鉄皮)とを固定金物を介し
て溶接するため、炉操業時の高温による煉瓦を中子鉄板
へ引っ張り固定する力に限界があったことと、固定金物
の挿入に大きな間隙を必要とすることから、その分煉瓦
厚さが薄くならざるを得なくなり、耐用に限界があっ
た。
煉瓦の被覆鉄板と中子鉄板(鉄皮)とを固定金物を介し
て溶接するため、炉操業時の高温による煉瓦を中子鉄板
へ引っ張り固定する力に限界があったことと、固定金物
の挿入に大きな間隙を必要とすることから、その分煉瓦
厚さが薄くならざるを得なくなり、耐用に限界があっ
た。
【0014】更に、外筒耐火物52の下端部はその外側
も含め不定形耐火物で形成されているため、損耗を受け
やすく、たとえば実開平6−10355号公報に記載の
ように中子鉄板(円筒状芯金)の下端に吊り金具により
煉瓦を固定することが開示されているが、吊り金具と煉
瓦間に大きな隙間が必要となり、上記と同様に、煉瓦厚
みが薄くなるという欠点と、炉使用時には煉瓦の金具挿
入部が形成する空隙部の周りの薄肉部分から使用途中に
破断してしまい、煉瓦が落下するという問題がある。
も含め不定形耐火物で形成されているため、損耗を受け
やすく、たとえば実開平6−10355号公報に記載の
ように中子鉄板(円筒状芯金)の下端に吊り金具により
煉瓦を固定することが開示されているが、吊り金具と煉
瓦間に大きな隙間が必要となり、上記と同様に、煉瓦厚
みが薄くなるという欠点と、炉使用時には煉瓦の金具挿
入部が形成する空隙部の周りの薄肉部分から使用途中に
破断してしまい、煉瓦が落下するという問題がある。
【0015】また、実開昭61−90844号公報及び
特開平6−10355号公報は共に内側の溶鋼流路側に
煉瓦を内張りしているため、中子鉄板(鉄皮)の外側に
は煉瓦で構築できず、内側及び外側の耐火物の損傷バラ
ンスも不良となる。
特開平6−10355号公報は共に内側の溶鋼流路側に
煉瓦を内張りしているため、中子鉄板(鉄皮)の外側に
は煉瓦で構築できず、内側及び外側の耐火物の損傷バラ
ンスも不良となる。
【0016】本発明において解決すべき課題は、その寿
命を長く維持して使用できる溶融金属処理用の浸漬管を
提供することにある。
命を長く維持して使用できる溶融金属処理用の浸漬管を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶鋼中に浸漬
され且つ内部を前記溶鋼の流路とした内筒耐火物を備え
た溶融金属処理用の浸漬管であって、前記内筒耐火物に
芯金として埋設固定する金属筒の外周側に耐火性の定形
煉瓦を配列すると共に、ボルトによって前記煉瓦を金属
筒側に連結し、前記煉瓦どうしの間の目地の間隔を5m
m以下としてなることを特徴とする。
され且つ内部を前記溶鋼の流路とした内筒耐火物を備え
た溶融金属処理用の浸漬管であって、前記内筒耐火物に
芯金として埋設固定する金属筒の外周側に耐火性の定形
煉瓦を配列すると共に、ボルトによって前記煉瓦を金属
筒側に連結し、前記煉瓦どうしの間の目地の間隔を5m
m以下としてなることを特徴とする。
【0018】このような構成において、ボルトは、金属
筒に開けた通孔に内側から貫通させて定形煉瓦を連結す
るものとしたり、金属筒の外周面に設けた取付け具に連
接して定形煉瓦を連結した構成とすることができる。こ
の場合、金属筒の上端側の外周に保持金具を取り付け、
この保持金具を上から貫通して定形煉瓦を連結するボル
トを備えるようにしてもよい。
筒に開けた通孔に内側から貫通させて定形煉瓦を連結す
るものとしたり、金属筒の外周面に設けた取付け具に連
接して定形煉瓦を連結した構成とすることができる。こ
の場合、金属筒の上端側の外周に保持金具を取り付け、
この保持金具を上から貫通して定形煉瓦を連結するボル
トを備えるようにしてもよい。
【0019】また、定形煉瓦にはボルトが螺合締結され
るアンカーを埋設したものとすることができ、更に定形
煉瓦には補強用の保持材を一体に組み込むと共に、アン
カーをこの保持材を支持具として連結した構成としても
よい。
るアンカーを埋設したものとすることができ、更に定形
煉瓦には補強用の保持材を一体に組み込むと共に、アン
カーをこの保持材を支持具として連結した構成としても
よい。
【0020】
【発明の実施の形態】金属筒に対して耐火煉瓦を1個ず
つボルトによって固定するようにすれば、不定形耐火物
に代えてこの耐火煉瓦を定形煉瓦とすることができ、定
形煉瓦の形状を適切にしておくことで浸漬管の下端側も
含めて煉瓦で覆うことができ、浸漬管の全体の溶損を抑
えて寿命を向上させることができる。
つボルトによって固定するようにすれば、不定形耐火物
に代えてこの耐火煉瓦を定形煉瓦とすることができ、定
形煉瓦の形状を適切にしておくことで浸漬管の下端側も
含めて煉瓦で覆うことができ、浸漬管の全体の溶損を抑
えて寿命を向上させることができる。
【0021】また、定形煉瓦どうしの間の目地を5mm
以下とすることによって、目地への溶鋼の侵入を抑える
ことができ、その結果、浸漬管の寿命を向上させること
ができる。
以下とすることによって、目地への溶鋼の侵入を抑える
ことができ、その結果、浸漬管の寿命を向上させること
ができる。
【0022】ボルトを金属筒に開けた通孔に通して定形
煉瓦を連結するのに代えて、金属筒の外周面に設けた取
付け具にボルトを連接するようにした場合では、金属筒
の内外への通気性が遮断されるので溶鋼流路側からの真
空漏れが防止される。
煉瓦を連結するのに代えて、金属筒の外周面に設けた取
付け具にボルトを連接するようにした場合では、金属筒
の内外への通気性が遮断されるので溶鋼流路側からの真
空漏れが防止される。
【0023】定形煉瓦にアンカーを埋設したものとすれ
ば、ボルトによる連結強度を安定させることができ、ま
た補強用の保持材にアンカーを連結するとアンカー自身
も安定保持されるので金属筒に対する定形煉瓦の固定が
より一層確実に行われる。
ば、ボルトによる連結強度を安定させることができ、ま
た補強用の保持材にアンカーを連結するとアンカー自身
も安定保持されるので金属筒に対する定形煉瓦の固定が
より一層確実に行われる。
【0024】
【実施例】図1は本発明の溶融金属処理用の浸漬管の一
実施例を示す縦断面図、図2は要部の横断面図である。
実施例を示す縦断面図、図2は要部の横断面図である。
【0025】図において、浸漬管は中空円筒状に形成し
た内筒耐火物1の内部を湯路として備え、この内筒耐火
物1の外周側に偏った部分には中空円筒状の金属筒2を
同軸上に組み込んでいる。金属筒2は芯金として浸漬管
の全体の剛性を上げて機械的強度を保つためのものであ
り、その内周に溶接によって固定した多数のスタッド2
aによって内筒耐火物1に固定され、上端にはフランジ
2bを一体に設けている。
た内筒耐火物1の内部を湯路として備え、この内筒耐火
物1の外周側に偏った部分には中空円筒状の金属筒2を
同軸上に組み込んでいる。金属筒2は芯金として浸漬管
の全体の剛性を上げて機械的強度を保つためのものであ
り、その内周に溶接によって固定した多数のスタッド2
aによって内筒耐火物1に固定され、上端にはフランジ
2bを一体に設けている。
【0026】内筒耐火物1の外周には、図示の例では上
下に4段配置とすると共に図2に示すように環状に多数
列を配置した耐火性の煉瓦3を設ける。これらの煉瓦3
は、耐食性に劣る不定形耐火物に代わるものであり、素
材をプレス製作によって加圧成形したものとすることが
好ましい。また、煉瓦3は金属筒2を内筒耐火物1に組
み込む前に予め一体化して組み立てられるもので、連結
部材として金属筒2の内側から外に向けて差し込むボル
ト4と煉瓦3の中に埋設したアンカー5とを備える。
下に4段配置とすると共に図2に示すように環状に多数
列を配置した耐火性の煉瓦3を設ける。これらの煉瓦3
は、耐食性に劣る不定形耐火物に代わるものであり、素
材をプレス製作によって加圧成形したものとすることが
好ましい。また、煉瓦3は金属筒2を内筒耐火物1に組
み込む前に予め一体化して組み立てられるもので、連結
部材として金属筒2の内側から外に向けて差し込むボル
ト4と煉瓦3の中に埋設したアンカー5とを備える。
【0027】ボルト4は、金属筒2に開けた通孔2cに
通してそのヘッドに工具を掛けて回せるようにしたもの
である。また、アンカー5は、ボルト4に螺合するナッ
トを付属したY型アンカーを煉瓦3に予め埋め込んでお
くことで、後述するように煉瓦3が金属筒2に固定され
る。
通してそのヘッドに工具を掛けて回せるようにしたもの
である。また、アンカー5は、ボルト4に螺合するナッ
トを付属したY型アンカーを煉瓦3に予め埋め込んでお
くことで、後述するように煉瓦3が金属筒2に固定され
る。
【0028】なお、このようなアンカー5に代えて、取
り付ける部材に予めピン孔を開けておき、このピン孔に
雌ネジ付きの打設式アンカーを打設した後にボルト4を
螺合させることによって基端側の半径を拡大させること
又はピン孔に打設することや芯棒の打設により楔を拡開
することで、部材に固定可能としたプラグボルト,プラ
グアンカー,オールアンカー,ジェットアンカー,ナッ
トアンカー,ハイアンカー等の従来周知のものを利用し
てもよい。
り付ける部材に予めピン孔を開けておき、このピン孔に
雌ネジ付きの打設式アンカーを打設した後にボルト4を
螺合させることによって基端側の半径を拡大させること
又はピン孔に打設することや芯棒の打設により楔を拡開
することで、部材に固定可能としたプラグボルト,プラ
グアンカー,オールアンカー,ジェットアンカー,ナッ
トアンカー,ハイアンカー等の従来周知のものを利用し
てもよい。
【0029】煉瓦3はアンカー5を同時成形により埋設
した後に金属筒2の外周に沿って配列してこのアンカー
5を通孔2cの位置に合わせ、金属筒2の内側(溶鋼流
通路側)からボルト4を通孔2cに通してアンカー5に
ねじ込むことによって金属筒2側に拘束される。そし
て、煉瓦3の一枚毎についてこのようなボルト4とアン
カー5とによる連結作業を行なった後に、スタッド2a
によって図1に示すようにキャスタブルの流し込みによ
り内筒耐火物1とし、これにより内筒耐火物1と金属筒
2及び煉瓦3を一体化する。
した後に金属筒2の外周に沿って配列してこのアンカー
5を通孔2cの位置に合わせ、金属筒2の内側(溶鋼流
通路側)からボルト4を通孔2cに通してアンカー5に
ねじ込むことによって金属筒2側に拘束される。そし
て、煉瓦3の一枚毎についてこのようなボルト4とアン
カー5とによる連結作業を行なった後に、スタッド2a
によって図1に示すようにキャスタブルの流し込みによ
り内筒耐火物1とし、これにより内筒耐火物1と金属筒
2及び煉瓦3を一体化する。
【0030】煉瓦3は、内筒耐火物1と一体化したとき
には、溶鋼の目地への侵入を防ぐために、その上下の配
列及び周方向の配列の間のそれぞれの目地3a,3bの
間隔を5mm以下となるような配列とする。すなわち、
埋設するアンカー5の位置を精密に決定できるため、煉
瓦3はその上下及び左右の目地3a,3bの全てが5m
m以下となるような構造体とすることが可能である。
には、溶鋼の目地への侵入を防ぐために、その上下の配
列及び周方向の配列の間のそれぞれの目地3a,3bの
間隔を5mm以下となるような配列とする。すなわち、
埋設するアンカー5の位置を精密に決定できるため、煉
瓦3はその上下及び左右の目地3a,3bの全てが5m
m以下となるような構造体とすることが可能である。
【0031】なお、このような煉瓦3どうしの間の目地
3a,3bの大きさの設定を容易にし、且つ受熱後もフ
レキシブルで安定した構造体とするために、金属筒2の
通孔2cの内径をボルト4よりも少し大きくして遊びを
持たせることが好ましい。
3a,3bの大きさの設定を容易にし、且つ受熱後もフ
レキシブルで安定した構造体とするために、金属筒2の
通孔2cの内径をボルト4よりも少し大きくして遊びを
持たせることが好ましい。
【0032】以上の構成において、浸漬管の外周は上端
のフランジ2b部分を除いて全て耐火性の煉瓦3によっ
てし精度良く被覆されるので、溶損が最も激しい下端部
についてもこれを抑えることができ、寿命の向上が可能
となる。
のフランジ2b部分を除いて全て耐火性の煉瓦3によっ
てし精度良く被覆されるので、溶損が最も激しい下端部
についてもこれを抑えることができ、寿命の向上が可能
となる。
【0033】また、煉瓦3のそれぞれについてボルト4
によって金属筒2側に連結するので、煉瓦3の位置決め
が簡単にできるほか、ボルト4を回す作業だけで済むの
で、組立て時間も短縮される。そして、煉瓦3どうしの
間には均一に5mm以下の目地3a,3b幅を持たせて
いるので、このように目地3a,3b幅を小さくするこ
とによって熱間のせりで更にこれらの目地3a,3bの
間隔を閉じることができ、目地3a,3bからの溶鋼の
侵入が更に効果的に防止される。また、5mm以下の均
一な目地3a,3b幅とすることによって、全体が構造
体として歪みのない安定した挙動をとるようになり、炉
の安全操業が確保される。
によって金属筒2側に連結するので、煉瓦3の位置決め
が簡単にできるほか、ボルト4を回す作業だけで済むの
で、組立て時間も短縮される。そして、煉瓦3どうしの
間には均一に5mm以下の目地3a,3b幅を持たせて
いるので、このように目地3a,3b幅を小さくするこ
とによって熱間のせりで更にこれらの目地3a,3bの
間隔を閉じることができ、目地3a,3bからの溶鋼の
侵入が更に効果的に防止される。また、5mm以下の均
一な目地3a,3b幅とすることによって、全体が構造
体として歪みのない安定した挙動をとるようになり、炉
の安全操業が確保される。
【0034】図3以降はそれぞれ別の例であって、図1
及び図2で示した部材と同じものについては共通の符号
で指示し、その詳細な説明は省略する。
及び図2で示した部材と同じものについては共通の符号
で指示し、その詳細な説明は省略する。
【0035】図3及び図4は湯路を形成する部分を定形
耐火煉瓦によって構築した例であり、金属筒2の下端の
内周には保持フランジ2dを設け、図1及び図2の例と
同様に金属筒2の内周に沿う部分及び下端の全断面をキ
ャスタブルによって内筒耐火物1aを形成している。そ
して、この内筒耐火物1aの内周には保持フランジ2d
によって下端を支持された定形の煉瓦7を配列して構築
する。
耐火煉瓦によって構築した例であり、金属筒2の下端の
内周には保持フランジ2dを設け、図1及び図2の例と
同様に金属筒2の内周に沿う部分及び下端の全断面をキ
ャスタブルによって内筒耐火物1aを形成している。そ
して、この内筒耐火物1aの内周には保持フランジ2d
によって下端を支持された定形の煉瓦7を配列して構築
する。
【0036】煉瓦7は図示のように上下に4段に積んだ
ものを周方向に配列した構成とするほか、縦方向の4枚
の嵩に相当する大きさの1本物を周方向に配列したもの
とすることもできる。
ものを周方向に配列した構成とするほか、縦方向の4枚
の嵩に相当する大きさの1本物を周方向に配列したもの
とすることもできる。
【0037】この構成においても、金属筒2の外側に配
置した煉瓦3の目地3a,3bを均一に5mm以下とす
ることによって、これらの目地3a,3bへの溶鋼の侵
入を防止することができる。
置した煉瓦3の目地3a,3bを均一に5mm以下とす
ることによって、これらの目地3a,3bへの溶鋼の侵
入を防止することができる。
【0038】図5〜図7は金属筒2に通孔2cを開けな
いで真空漏れの危険性を回避できるようにした例であ
る。
いで真空漏れの危険性を回避できるようにした例であ
る。
【0039】図1及び図2の例と同様に金属筒2の外側
には定形の煉瓦3が配列されているが、この例では金属
筒2の外周面と煉瓦3との間にもキャスタブルの内筒耐
火物2の層が形成されている。そして、煉瓦3と金属筒
2とをボルト4とアンカー5によって連結するため、ボ
ルト4のヘッドを金属筒2側に引っ掛けるための取付け
金具としてたとえばブラケット8を金属筒2の外周面に
取り付ける。
には定形の煉瓦3が配列されているが、この例では金属
筒2の外周面と煉瓦3との間にもキャスタブルの内筒耐
火物2の層が形成されている。そして、煉瓦3と金属筒
2とをボルト4とアンカー5によって連結するため、ボ
ルト4のヘッドを金属筒2側に引っ掛けるための取付け
金具としてたとえばブラケット8を金属筒2の外周面に
取り付ける。
【0040】図7の(a)はブラケット8によるボルト
4の連結構造を示す要部の縦断面図、同図の(b)はブ
ラケット8の斜視図である。
4の連結構造を示す要部の縦断面図、同図の(b)はブ
ラケット8の斜視図である。
【0041】ブラケット8は凹状の縦断面形状を持ち、
その一端面側を溶接によって金属筒2の外周面の所定の
位置に固定されるもので、他端側にはボルト4のヘッド
よりも小さい開口幅であってネジ部分を通すことができ
る大きさの切欠8aを形成している。
その一端面側を溶接によって金属筒2の外周面の所定の
位置に固定されるもので、他端側にはボルト4のヘッド
よりも小さい開口幅であってネジ部分を通すことができ
る大きさの切欠8aを形成している。
【0042】このようなブラケット8を設けたもので
は、ボルト4のネジ部あるいは軸部を切欠8aの中に落
とし込んで図7の(a)に示すように煉瓦3のアンカー
5にねじ込むことによって金属筒2に対して煉瓦3を固
定することができる。そして、これらのブラケット8の
取付け位置を高い精度で管理することによって、連結さ
れる煉瓦3どうしの間の目地3a,3bを均一に5mm
以下に設定することが可能である。
は、ボルト4のネジ部あるいは軸部を切欠8aの中に落
とし込んで図7の(a)に示すように煉瓦3のアンカー
5にねじ込むことによって金属筒2に対して煉瓦3を固
定することができる。そして、これらのブラケット8の
取付け位置を高い精度で管理することによって、連結さ
れる煉瓦3どうしの間の目地3a,3bを均一に5mm
以下に設定することが可能である。
【0043】ここで、溶融金属容器が真空容器式である
場合では、金属筒2の上端側であって溶鋼に浸漬されな
い部分に先の例のようにボルト4を通すための通孔2c
を開けていると、この通孔2cから真空漏れを発生する
恐れがある。これに対し、金属筒2には貫通孔を一切開
けないでその外周面にブラケット8を固定することによ
って、このような真空漏れの発生を確実に防ぐことがで
きる。
場合では、金属筒2の上端側であって溶鋼に浸漬されな
い部分に先の例のようにボルト4を通すための通孔2c
を開けていると、この通孔2cから真空漏れを発生する
恐れがある。これに対し、金属筒2には貫通孔を一切開
けないでその外周面にブラケット8を固定することによ
って、このような真空漏れの発生を確実に防ぐことがで
きる。
【0044】図8及び図9は図1及び図2で示した煉瓦
の固定構造と同様のもので、煉瓦3を上下全長に一体物
とした例である。
の固定構造と同様のもので、煉瓦3を上下全長に一体物
とした例である。
【0045】煉瓦3は図8に示すようにフランジ2bの
下面から内筒耐火物1の下端までの長さを持つ1本物を
使用し、図9に示すように円周方向に配列したものであ
る。そして、縦方向の目地3bは均一に5mm以下とな
るようにボルト4及びアンカー5によって金属筒2に固
定されている。
下面から内筒耐火物1の下端までの長さを持つ1本物を
使用し、図9に示すように円周方向に配列したものであ
る。そして、縦方向の目地3bは均一に5mm以下とな
るようにボルト4及びアンカー5によって金属筒2に固
定されている。
【0046】このように縦方向の目地3bのみが形成さ
れ、図1及び図2に示したような横方向(水平方向)の
目地3aは形成されない構造体としておけば、一般に熱
間では横方向の目地3aのほうが開きやすい傾向にある
ことから、このような目地3aを介在させないことによ
って溶鋼の侵入を更に効果的に防止することができる。
れ、図1及び図2に示したような横方向(水平方向)の
目地3aは形成されない構造体としておけば、一般に熱
間では横方向の目地3aのほうが開きやすい傾向にある
ことから、このような目地3aを介在させないことによ
って溶鋼の侵入を更に効果的に防止することができる。
【0047】図10及び図11の例は図8及び図9の縦
長の煉瓦3を内筒耐火物1の下端面まで曲げて延ばした
例である。
長の煉瓦3を内筒耐火物1の下端面まで曲げて延ばした
例である。
【0048】煉瓦3にはその成形時に鉄筋または鉄板等
を利用した保持材3cを垂直方向に複数本埋設してお
き、これらの保持材3cを上端から下端の曲げた部分ま
で位置させる。そして、図10において拡大した平面図
に示すように、これらの保持材3cにアンカー5のY字
状の付け根部分を溶接することによって、アンカー5も
含めて煉瓦3に対する補強材として利用する。
を利用した保持材3cを垂直方向に複数本埋設してお
き、これらの保持材3cを上端から下端の曲げた部分ま
で位置させる。そして、図10において拡大した平面図
に示すように、これらの保持材3cにアンカー5のY字
状の付け根部分を溶接することによって、アンカー5も
含めて煉瓦3に対する補強材として利用する。
【0049】なお、保持材3cは図示の例では煉瓦3の
縦方向に垂直方向の姿勢として配置れているが、煉瓦3
が円周方向に拡大されて大型になる場合は、アンカー5
の高さに合わせて周方向に走る環状のものとして配置す
ることもできる。このような環状の配置の保持材3cと
すれば、煉瓦3の幅が円周方向に拡大するように変形し
うとしても、保持材3cによる変形の抑制が可能であ
る。
縦方向に垂直方向の姿勢として配置れているが、煉瓦3
が円周方向に拡大されて大型になる場合は、アンカー5
の高さに合わせて周方向に走る環状のものとして配置す
ることもできる。このような環状の配置の保持材3cと
すれば、煉瓦3の幅が円周方向に拡大するように変形し
うとしても、保持材3cによる変形の抑制が可能であ
る。
【0050】このような保持材3cを設けることによっ
て、煉瓦3の下端部分で内筒耐火物1を受ける構造とし
ていても、煉瓦3が十分な強度を持つものとすることが
できるので、内筒耐火物1の滑り落ち等を生じることは
ない。
て、煉瓦3の下端部分で内筒耐火物1を受ける構造とし
ていても、煉瓦3が十分な強度を持つものとすることが
できるので、内筒耐火物1の滑り落ち等を生じることは
ない。
【0051】なお、この例でも縦方向の目地3bが煉瓦
3どうしの間に形成されるだけすなわち横方向の目地が
ないなので、図8及び図9の例と同様に溶鋼の侵入を効
果的に防止することができる。
3どうしの間に形成されるだけすなわち横方向の目地が
ないなので、図8及び図9の例と同様に溶鋼の侵入を効
果的に防止することができる。
【0052】図12は縦長の煉瓦3の金属筒2に対する
連結構造の別の例である。
連結構造の別の例である。
【0053】金属筒の2の上端側であってフランジ2b
の直ぐ下にはたとえばL形鋼等を利用した保持金具9を
溶接によって固定し、煉瓦3の上端に埋設したアンカー
5との間をボルト4によってこの保持金具9に連結し、
この保持金具9によって煉瓦3を吊り下げる。また、金
属筒2の下端側では図1で示したものと同様の構造すな
わちボルト4とアンカー5の組合せによって固定されて
いる。
の直ぐ下にはたとえばL形鋼等を利用した保持金具9を
溶接によって固定し、煉瓦3の上端に埋設したアンカー
5との間をボルト4によってこの保持金具9に連結し、
この保持金具9によって煉瓦3を吊り下げる。また、金
属筒2の下端側では図1で示したものと同様の構造すな
わちボルト4とアンカー5の組合せによって固定されて
いる。
【0054】また、図13は図12と同様に保持金具9
によって煉瓦3を吊り下げると共に図7で示したブラケ
ット8を用いて煉瓦3を金属筒2に連結した例である。
によって煉瓦3を吊り下げると共に図7で示したブラケ
ット8を用いて煉瓦3を金属筒2に連結した例である。
【0055】このような煉瓦3を保持金具9によって吊
り下げる構造としたものでも、縦方向の目地のみが形成
されるだけで横方向の目地がないので、同様に溶鋼の侵
入が効果的に防止される。
り下げる構造としたものでも、縦方向の目地のみが形成
されるだけで横方向の目地がないので、同様に溶鋼の侵
入が効果的に防止される。
【0056】ここで、図1〜図4及び図8〜図13に示
した実施例における煉瓦3はマグネシア−カーボン不焼
成煉瓦をその対象としたものである。一方、図5〜図7
及び図12〜図13に示したようにブラケット8や保持
金具9によって金属筒2に連結する煉瓦3は、マグネシ
ア−カーボン不焼成煉瓦の他に還元焼成のマグネシア−
カーボン焼成煉瓦等であってもよい。
した実施例における煉瓦3はマグネシア−カーボン不焼
成煉瓦をその対象としたものである。一方、図5〜図7
及び図12〜図13に示したようにブラケット8や保持
金具9によって金属筒2に連結する煉瓦3は、マグネシ
ア−カーボン不焼成煉瓦の他に還元焼成のマグネシア−
カーボン焼成煉瓦等であってもよい。
【0057】これに対し、図14に示すようにブラケッ
トとジェットアンカーによって煉瓦を金属筒2に連結す
るような構成とすれば、煉瓦3としては焼成煉瓦をその
素材としてもよい。すなわち、図において、ジェットア
ンカーはブラケット8に係合させたボルト10aとこれ
を螺合するスリーブ10bを備えると共に、このスリー
ブ10bの一端に楔状のピン10c差し込んだものであ
り、一般の鉄筋コンクリート等の建築物に対して汎用さ
れているものである。そして、スリップ10bを挿入で
きるような凹部を煉瓦3に成形できるものであれば、こ
のジェットアンカーを用いる場合でもスリップ10bの
煉瓦3への打設固定が可能である。したがって、焼成煉
瓦であればこのような凹部を形成することは容易なの
で、マグネシア−カーボン質又はマグクロ質の焼成煉瓦
を対象とすることができる。
トとジェットアンカーによって煉瓦を金属筒2に連結す
るような構成とすれば、煉瓦3としては焼成煉瓦をその
素材としてもよい。すなわち、図において、ジェットア
ンカーはブラケット8に係合させたボルト10aとこれ
を螺合するスリーブ10bを備えると共に、このスリー
ブ10bの一端に楔状のピン10c差し込んだものであ
り、一般の鉄筋コンクリート等の建築物に対して汎用さ
れているものである。そして、スリップ10bを挿入で
きるような凹部を煉瓦3に成形できるものであれば、こ
のジェットアンカーを用いる場合でもスリップ10bの
煉瓦3への打設固定が可能である。したがって、焼成煉
瓦であればこのような凹部を形成することは容易なの
で、マグネシア−カーボン質又はマグクロ質の焼成煉瓦
を対象とすることができる。
【0058】
【発明の効果】本発明では、耐火性の複数の煉瓦を浸漬
管の外周に配列する構成としているので、浸漬管の下端
部も含めて溶損を抑えることができ、その寿命の向上を
図ることができる。
管の外周に配列する構成としているので、浸漬管の下端
部も含めて溶損を抑えることができ、その寿命の向上を
図ることができる。
【0059】また、煉瓦の配列組立ても煉瓦毎にボルト
によって金属筒側に連結されるので、煉瓦の形状等に関
係なく簡単に組み立てることができ、煉瓦どうしの間に
5mm以下の目地を持たせることによって、安定した構
造体とすることができ、目地からの溶鋼の侵入を防止す
ることができる。
によって金属筒側に連結されるので、煉瓦の形状等に関
係なく簡単に組み立てることができ、煉瓦どうしの間に
5mm以下の目地を持たせることによって、安定した構
造体とすることができ、目地からの溶鋼の侵入を防止す
ることができる。
【図1】 本発明の浸漬管の一実施例を示す要部の縦断
面図である。
面図である。
【図2】 図1の浸漬管の横断面図である。
【図3】 湯路を煉瓦によって構築した例を示す要部の
縦断面図である。
縦断面図である。
【図4】 図3の浸漬管の横断面図である。
【図5】 溶鋼容器が真空容器式である場合に好適な浸
漬管の例であって金属筒の外周に溶接したブラケットを
介して煉瓦を連結する構成とした要部の縦断面図であ
る。
漬管の例であって金属筒の外周に溶接したブラケットを
介して煉瓦を連結する構成とした要部の縦断面図であ
る。
【図6】 図5の浸漬管の横断面図である。
【図7】 ブラケットの詳細であって、同図の(a)は
連結構造を示す要部の縦断面図、同図の(b)はブラケ
ットの斜視図である。
連結構造を示す要部の縦断面図、同図の(b)はブラケ
ットの斜視図である。
【図8】 縦長の煉瓦を用いて縦方向の目地のみが形成
されるようにした例を示す要部の縦断面図である。
されるようにした例を示す要部の縦断面図である。
【図9】 図8の浸漬管の横断面図である。
【図10】 縦長の煉瓦に保持材を埋設すると共にこの
煉瓦によって内筒耐火物の下面を受けるようにした例を
示す要部の縦断面図である。
煉瓦によって内筒耐火物の下面を受けるようにした例を
示す要部の縦断面図である。
【図11】 図10の浸漬管の横断面図である。
【図12】 保持金具によって煉瓦を吊り下げる構成と
した例を示す要部の縦断面図である。
した例を示す要部の縦断面図である。
【図13】 吊り下げ式の保持金具とブラケットとによ
って煉瓦を固定する例を示す要部の縦断面図である。
って煉瓦を固定する例を示す要部の縦断面図である。
【図14】 ジェットアンカーによるマグクロ焼成煉瓦
の取付け例を示す要部の縦断面図である。
の取付け例を示す要部の縦断面図である。
【図15】 従来例の縦断面図である。
1 :内筒耐火物 2 :金属筒 2a:スタッド 2b:フランジ 2c:通孔 3 :煉瓦 3a:(横)目地 3b:(縦)目地 3c:保持材 4 :ボルト 5 :アンカー 7 :煉瓦 8 :ブラケット 8a:切欠 9 :保持金具
Claims (6)
- 【請求項1】 溶鋼中に浸漬され且つ内部を前記溶鋼の
流路とした内筒耐火物を備えた溶融金属処理用の浸漬管
であって、前記内筒耐火物に芯金として埋設固定する金
属筒の外周側に耐火性の定形煉瓦を配列すると共に、ボ
ルトによって前記定形煉瓦を金属筒側に連結し、前記定
形煉瓦どうしの間の目地の間隔を5mm以下としてなる
溶融金属処理用浸漬管。 - 【請求項2】 前記ボルトは、前記金属筒に開けた通孔
に内側から貫通させて前記定形煉瓦を連結してなる溶融
金属処理用浸漬管。 - 【請求項3】 前記金属筒の外周面に設けた取付け具に
前記ボルトを連接して前記定形煉瓦を連結してなる請求
項1記載の溶融金属処理用浸漬管。 - 【請求項4】 前記金属筒の上端側の外周に保持金具を
取り付け、前記保持金具を上から貫通して前記定形煉瓦
を連結するボルトを含む請求項2または3記載の溶融金
属処理用浸漬管。 - 【請求項5】 前記定形煉瓦には前記ボルトが螺合締結
されるアンカーを埋設してなる請求項1から4のいずれ
かに記載の溶融金属処理用浸漬管。 - 【請求項6】 前記定形煉瓦には補強用の保持材を一体
に組み込むと共に、前記アンカーを前記保持材を支持具
として連結してなる請求項5記載の溶融金属処理用浸漬
管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14750096A JPH101714A (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 溶融金属処理用浸漬管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14750096A JPH101714A (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 溶融金属処理用浸漬管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH101714A true JPH101714A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15431784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14750096A Pending JPH101714A (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 溶融金属処理用浸漬管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH101714A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001349677A (ja) * | 2000-06-07 | 2001-12-21 | Kawasaki Steel Corp | 真空脱ガス処理容器の耐火物内張り及びそれに用いる不焼成マグネシアカーボンれんが |
JP2009191329A (ja) * | 2008-02-15 | 2009-08-27 | Tokyo Yogyo Co Ltd | 浸漬管及び浸漬管の製造方法 |
JP2010070822A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Tokyo Yogyo Co Ltd | 簡易精錬装置用浸漬管 |
CN102297594A (zh) * | 2011-07-19 | 2011-12-28 | 河北钢铁股份有限公司唐山分公司 | 一种可以降低耐材消耗的rh精炼炉砌筑方法 |
-
1996
- 1996-06-10 JP JP14750096A patent/JPH101714A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001349677A (ja) * | 2000-06-07 | 2001-12-21 | Kawasaki Steel Corp | 真空脱ガス処理容器の耐火物内張り及びそれに用いる不焼成マグネシアカーボンれんが |
JP4644911B2 (ja) * | 2000-06-07 | 2011-03-09 | Jfeスチール株式会社 | 真空脱ガス処理容器の耐火物内張り構造 |
JP2009191329A (ja) * | 2008-02-15 | 2009-08-27 | Tokyo Yogyo Co Ltd | 浸漬管及び浸漬管の製造方法 |
JP2010070822A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Tokyo Yogyo Co Ltd | 簡易精錬装置用浸漬管 |
CN102297594A (zh) * | 2011-07-19 | 2011-12-28 | 河北钢铁股份有限公司唐山分公司 | 一种可以降低耐材消耗的rh精炼炉砌筑方法 |
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