JP5393231B2 - 浸漬管 - Google Patents
浸漬管 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5393231B2 JP5393231B2 JP2009098210A JP2009098210A JP5393231B2 JP 5393231 B2 JP5393231 B2 JP 5393231B2 JP 2009098210 A JP2009098210 A JP 2009098210A JP 2009098210 A JP2009098210 A JP 2009098210A JP 5393231 B2 JP5393231 B2 JP 5393231B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brick
- dip tube
- refractory
- hole
- core metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Description
従来は、溶鋼中に浸漬される下部耐火物をキャスタブルで構成していたため、溶損が大きかった。このため、この下部耐火物が欠落し、芯金の溶損や、真空時のシール性の低下を招き、浸漬管の短寿命の原因となっていた。
そこで、溶鋼中に浸漬される下部耐火物の耐食性を向上させた浸漬管として、以下の技術が開示されている。
また、特許文献2には、芯金の下端に吊り金具を取付け、耐火材によって下端面部を形成したプレキャストブロックあるいはれんがからなる耐火材ブロックを、上記した吊り金具に取付けた浸漬管が開示されている。
特許文献1に開示の浸漬管は、芯金の下端面よりも下側に、浸漬管内面に通じる水平方向の目地を有しているため、浸漬管の外周面から侵入した空気が、この目地を通って溶鋼中に侵入し易くなる問題がある。更に、懸吊れんがを取付けるためのリング状金物を、新たに準備する必要があり、材料コストが余計にかかる。また、リング状金物は、芯金に取付ける必要があるため、浸漬管の構成が複雑になると共に、製造時の作業性も悪くなる。そして、ボルトは、懸吊れんがに垂直状態に埋設されているため、例えば、浸漬管の使用に伴い、懸吊れんがとボルトの間に隙間が生じた場合には、懸吊れんがが落下する恐れがある。なお、懸吊れんがの落下を防止するため、ボルトの頭部をねじ部よりも大きく拡幅させることも考えられるが、この場合、埋設用穴の内幅を過剰に大きくする必要があり、その結果、埋設用穴を塞ぐキャスタブル耐火物の量も多くなり、溶損し易くなるという問題がある。
少なくとも前記浸漬管の下端部をれんがとし、該れんがに、前記芯金が入る溝と、該芯金の厚み方向に形成された固定穴に連通する係止穴とを設け、前記芯金を前記れんがの溝に挿入し、該固定穴と前記係止穴に固定ピンを挿入し前記芯金と前記れんがとを固定している。
また、れんがに、芯金の厚み方向に形成された固定穴に連通する係止穴を設け、固定穴と係止穴に固定ピンを挿入するので、大掛かりな加工を施すことなく、簡単な構成で、芯金にれんがを取付けることができる。これにより、製造コストの低減が図れると共に、製作時間の短縮も図れる。
図1〜図3に示すように、本発明の一実施の形態に係る浸漬管10は、筒状の芯金11の内外表面(両面)に耐火物12を設け、その下部を溶鋼中に浸漬させてRH真空脱ガス設備(図示しない)に使用するものである。以下、詳しく説明する。
これにより、浸漬管10の下部が、下端れんが15を芯金11の周方向に円筒状にライニングして構成されるため、図2に示すように、浸漬管10の少なくとも下端部が、放射状に分割された複数の下端れんが15で構成されている。
係止穴19は、各下端れんが15に、溝14を挟んで内側と外側に1組ずつ設けられているが、2組以上の複数組ずつ設けてもよい。また、芯金11に形成する固定穴18は、係止穴19の位置に対応させて(係止穴19の数と同数)、芯金11の下部周囲(芯金11の下端から10mm以上50mm以下の範囲内)に等間隔に設けられている。
なお、固定穴18と係止穴19の内径(最大内幅)は、例えば、10mm以上30mm以下程度であれば、同一でもよく、また異なっていてもよい。
この係止穴19の高さ位置は、芯金11の下端位置よりも上方で、しかも下端れんが15の底位置から下端れんが15の高さHの0.3倍以上0.9倍以下の範囲内に設定されている。
なお、係止穴は、下端れんが15の内表面から溝14を突き抜けて、下端れんが15の外表面側へ向けて形成してもよく、また溝14を突き抜けることなく、外表面又は内表面から溝14まで形成してもよい。ここで、係止穴を、溝14を突き抜けることなく形成する場合には、芯金に形成する固定穴を貫通した孔とすることなく、有底の穴にしてもよい。
また、栓は、不定形耐火物製の充填材、スタンプ材、又はモルタル等を係止穴に充填することで構成してもよい。この場合には、使用前あるいは使用時の受熱により、不定形耐火物が硬化して耐用性に優れた耐火物となる。
なお、前記した不定形耐火物16が固化した後は、芯金11の外表面に等間隔で取付けられた図示しない複数のY字状のスタッド等により、不定形耐火物16の芯金11の外表面からの剥離が防止される。
まず、係止穴19が形成された複数の下端れんが15を、芯金11の下部に1つずつ、芯金11の固定穴18と係止穴19に固定ピン20を挿入しながら取付けてゆく。このとき、芯金11の周方向に隣り合う下端れんが15同士の接合面には、モルタルを使用してもよい。
栓21を取付けた後、下端れんが15の上部で芯金11の内側に上部れんが17をライニングしてゆく。これも、下端れんが15の場合と同様、芯金11の周方向に隣り合う上部れんが17同士の接合面や、上部れんが17と下端れんが15との接合面に、モルタルを使用することができる。
そして、脱枠後、不定形耐火物16を乾燥させることで、浸漬管10が得られる。
この浸漬管10の下部を溶鋼中に浸漬させ、RH真空脱ガス設備に使用する。なお、内周面の上部れんが17と下端れんが15とは、一体化してもよい。
以上に示したように、本発明の浸漬管10は、シール性が高く、しかも簡単な構成でスラグや溶鋼に浸漬する部分の耐溶損性を向上できるので、これによって長寿命化が図れる。
また、前記実施の形態においては、浸漬管を構成する芯金が、板材を筒状にして構成したものであるが、これに限定されるものではなく、芯金を中空状にして空冷室を設けてもよい。
Claims (3)
- 筒状の芯金の内外表面に耐火物を設けた真空脱ガス設備の浸漬管において、
少なくとも前記浸漬管の下端部をれんがとし、該れんがに、前記芯金が入る溝と、該芯金の厚み方向に形成された固定穴に連通する係止穴とを設け、前記芯金を前記れんがの溝に挿入し、該固定穴と前記係止穴に固定ピンを挿入し前記芯金と前記れんがとを固定したことを特徴とする浸漬管。 - 請求項1記載の浸漬管において、前記芯金に形成された固定穴は貫通孔からなり、前記固定ピンを前記芯金の厚み方向両側に突出させた浸漬管。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載の浸漬管において、前記固定ピンが挿入された前記係止穴に、更に前記れんがと同材質で構成される栓をした浸漬管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009098210A JP5393231B2 (ja) | 2009-04-14 | 2009-04-14 | 浸漬管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009098210A JP5393231B2 (ja) | 2009-04-14 | 2009-04-14 | 浸漬管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010248557A JP2010248557A (ja) | 2010-11-04 |
JP5393231B2 true JP5393231B2 (ja) | 2014-01-22 |
Family
ID=43311210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009098210A Expired - Fee Related JP5393231B2 (ja) | 2009-04-14 | 2009-04-14 | 浸漬管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5393231B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5725656B2 (ja) * | 2011-06-30 | 2015-05-27 | 東京窯業株式会社 | 真空脱ガス装置の浸漬管 |
JP5740226B2 (ja) * | 2011-06-30 | 2015-06-24 | 東京窯業株式会社 | 真空脱ガス装置の浸漬管 |
JP6235890B2 (ja) * | 2013-12-11 | 2017-11-22 | 黒崎播磨株式会社 | 精錬装置用の浸漬管 |
CN107014739B (zh) * | 2017-06-16 | 2023-09-08 | 成都理工大学 | 原状土渗透试验装置及测量渗透系数的方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4619379Y1 (ja) * | 1968-07-20 | 1971-07-06 | ||
JPH09227929A (ja) * | 1996-02-20 | 1997-09-02 | Harima Ceramic Co Ltd | 溶鋼用浸漬管 |
JP2001271116A (ja) * | 2000-03-24 | 2001-10-02 | Kawasaki Steel Corp | Rh脱ガス装置浸漬管の芯金冷却構造 |
-
2009
- 2009-04-14 JP JP2009098210A patent/JP5393231B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010248557A (ja) | 2010-11-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5393231B2 (ja) | 浸漬管 | |
JP5491815B2 (ja) | 精錬装置用浸漬管 | |
JP5397149B2 (ja) | 浸漬管 | |
JP6235890B2 (ja) | 精錬装置用の浸漬管 | |
JP5483848B2 (ja) | 簡易精錬装置用浸漬管 | |
JP2007197780A (ja) | Rh真空脱ガス装置の環流管煉瓦構造 | |
JP2001262219A (ja) | 真空脱ガス装置下部槽の内張り施工方法 | |
JP2000094098A (ja) | タンディシュ注入管 | |
JP6545869B1 (ja) | 浸漬管 | |
KR101809999B1 (ko) | 침적관 | |
JP3719605B2 (ja) | 横鋳込み施工によるランスパイプの被覆不定形耐火物の施工方法 | |
JPH09263823A (ja) | 浸漬管用耐火物及びその製造方法、並びに、該耐火物を施工した浸漬管及びその施工方法 | |
JP4809259B2 (ja) | ロングノズル | |
CN202639314U (zh) | 一种长寿命钢包透气砖座砖 | |
WO2021106120A1 (ja) | 溶鋼処理用の浸漬管 | |
JPH10298632A (ja) | Rh設備用の浸漬管 | |
JP2570035Y2 (ja) | 不定形耐火物内張り浸漬管構造 | |
JP2008063633A (ja) | 浸漬管 | |
JPH10219340A (ja) | 真空脱ガス装置用浸漬管 | |
JPH09227929A (ja) | 溶鋼用浸漬管 | |
JP6003960B2 (ja) | 溶融金属容器の内張り耐火物の流し込み施工方法 | |
JP4157222B2 (ja) | 真空脱ガス装置用浸漬管 | |
JP5907351B2 (ja) | 溶融金属精錬装置の浸漬管およびその浸漬管における耐火物の施工方法 | |
JPH07258721A (ja) | 溶融金属処理用浸漬管 | |
JP5987620B2 (ja) | 浸漬部材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120206 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131001 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131015 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5393231 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |