JPH1017115A - 多段式循環移動ラック - Google Patents

多段式循環移動ラック

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Publication number
JPH1017115A
JPH1017115A JP8167504A JP16750496A JPH1017115A JP H1017115 A JPH1017115 A JP H1017115A JP 8167504 A JP8167504 A JP 8167504A JP 16750496 A JP16750496 A JP 16750496A JP H1017115 A JPH1017115 A JP H1017115A
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JP
Japan
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carrier
passage
stage
entrance
carriers
Prior art date
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Application number
JP8167504A
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English (en)
Inventor
Fujio Taniguchi
藤雄 谷口
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Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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Publication date
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  • Mushroom Cultivation (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一な環境化で多数の動植物の育成や食品類
の熟成等を自動的且つ効率的に行うことができ、管理も
容易な多段式循環移動ラックを提供する。 【解決手段】 上下方向に複数段設けられ、且つ、上下
に隣り合う段の入口と出口とが互いに逆向きに配置され
てキャリア5が各段の入口から出口へ一方向に移動する
水平なキャリア通路2と、各段のキャリア通路入口から
キャリアを送り込むキャリア押送機構9,10と、上下
に隣り合うキャリア通路の下段側の出口からキャリア押
送機構の動作によって押し出されたキャリアを受け、キ
ャリア押送機構が上段側の入口から送り込み可能な位置
へ上昇させるキャリア受渡機構11,12とを備え、最
下段のキャリア通路の入口から送り込んだキャリアを順
次上方のキャリア通路を通過させて最上段のキャリア通
路の出口から搬出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、均一な環境化で多
数の動植物の育成や食品類の熟成等を自動的に行うため
の多段式循環移動ラックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、しめじを室内で育成する場合に
は、温度や湿度等が一定に保たれた室内に固定棚を設
け、多数のしめじの培養瓶が収容された合成樹脂ケース
を前記固定棚に一つずつ並べて一定期間ここに貯蔵し、
しめじが育成された時点で合成樹脂ケースを一つずつ固
定棚から取り出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来は、前述した作業
を全て手作業で行っていたため、多大な労力を要すると
ともに作業効率が悪く、また、固定棚に貯蔵される合成
樹脂ケースが多数になると、固定棚への搬出入の管理が
困難になる問題があった。また、固定棚内の位置によっ
て通風等の条件が異なるため、室内全体の温度や湿度等
の環境を均一に保つようにしても、育成されたしめじの
品質を一定保つことが難しかった。
【0004】そこで、本発明はこのような従来技術の問
題を解消し、均一な環境化で多数の動植物の育成や食品
類の熟成等を自動的に効率よく行うことができるととも
に、管理を容易に行うことのできる多段式循環移動ラッ
クを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的のため、本発明
の多段式循環移動ラックの第1のものは、被搬送物を搭
載する複数の独立したキャリアと、上下方向に複数段設
けられ、且つ、上下に隣り合う段の入口と出口とが互い
に逆向きに配置されて前記キャリアが各段の入口から出
口へ向かって一方向に移動する水平なキャリア通路と、
各キャリア通路の入口から前記キャリアを所定数ずつ送
り込み、キャリア通路内を先行するキャリアに後続のキ
ャリアを当接させて、キャリア通路内のキャリアを一斉
に出口側へ押送するキャリア押送機構と、上下に隣り合
うキャリア通路の下段側の出口からキャリア押送機構の
動作によって押し出されたキャリアを受け、キャリア押
送機構が上段側の入口から送り込み可能な位置へ上昇さ
せるキャリア受渡機構とを備えているもので、最下段の
キャリア通路の入口から押込んだキャリアを順次上方の
キャリア通路を通過させて最上段のキャリア通路の出口
から搬出するように構成している。
【0006】また、本発明の多段式循環移動ラックの第
2のものは、前記第1のものと、キャリア受渡機構を除
いて同一の構成を備えている。すなわち、第2のものに
おいては、キャリア受渡機構は、上下に隣り合うキャリ
ア通路の上段側の出口からキャリア押送機構の動作によ
って押し出されたキャリアを受け、キャリア押送機構が
下段側の入口から送り込み可能な位置へ下降させるよう
に構成されており、最上段のキャリア通路の入口から押
込んだキャリアを順次上方のキャリア通路を通過させて
最下段のキャリア通路の出口から搬出するように構成し
ている。前記第1及び第2の多段式循環移動ラックにお
いては、少なくとも上下方向に通気が可能な構造である
ことが望ましい。
【0007】
【作用】本発明の多段式循環移動ラックの第1のものに
おいては、被搬送物が搭載されたキャリアが所定数、例
えば一つずつ、最下段のキャリア通路の入口から、押送
装置によって前記キャリア通路内に押込まれる。キャリ
ア通路内では、先行するキャリアが後続のキャリアに押
され、押送装置の押込み動作のタイミングで全てのキャ
リアが出口側へ一斉に移動する。
【0008】押送装置の動作によって前記キャリア通路
内の先頭にあるキャリアが出口から押し出されると、そ
のキャリアはキャリア受渡機構によって受け取られる。
前記キャリア通路に隣接する上段、すなわち2段目のキ
ャリア通路の入口は、最下段のキャリア通路出口の上方
に位置しており、キャリア受渡機構は受け取ったキャリ
アをキャリア押送機構が2段目のキャリア通路の入口か
ら送り込み可能な位置まで上昇させる。
【0009】次いで、キャリア押送機構が2段目のキャ
リア通路入口から前記キャリアを送り込む。前記動作を
各段のキャリア通路で行い、最下段のキャリア通路の入
口から搬入された全てのキャリアを順次上方のキャリア
通路を通過させて最上段のキャリア通路の出口から搬出
する。
【0010】また、本発明の多段式循環移動ラックの第
2のものは、前記第1のものとキャリア受渡機構の動作
を逆にしたものであって、最上段のキャリア通路の入口
から送り込んだキャリアを順次下方のキャリア通路を通
過させて最下段のキャリア通路の出口から搬出する。
【0011】これらの多段式循環移動ラックを温度や湿
度が一定の環境に保たれた室内で稼動させることによっ
て、各段のキャリア通路をキャリアが巡回して外部に搬
出されるまでに、キャリアに搭載した動植物の育成や食
品類の熟成等が自動的に効率よく行われる。
【0012】この際、キャリアと各段のキャリア通路
を、少なくとも上下方向から通気が可能な構造とするこ
とによって、多段式循環移動ラックが設置されている室
内の通風状態が改善され、各場所の温度や湿度が均一化
されて各キャリアにおける動植物や薬品類の育成状態や
熟成状態が均一となり品質が向上する。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は、しめじを室内で自動生産するために用い
る本発明の多段式循環移動ラックの全体構造を示す側面
図であって、多段式循環移動ラック1は、上下方向に棚
状に8段設けられている水平なキャリア通路2を主体に
して構成されており、温度や湿度が一定の環境に保たれ
た室内に設置されている。
【0014】図2は、図1のA−A線位置における矢印
方向から見た断面図であって、同図に示すように、それ
ぞれのキャリア通路2には、多段式循環移動ラック1の
支持枠3に対して固定されている左右一対の案内レール
4が設けられていて、前記一対の案内レール4に被搬送
物を搭載したキャリア5が支持されて移動できるように
なっている。
【0015】図3は、前記キャリア5の正面図、図4は
その右側面図、図5は図3のB−B線位置の矢印方向か
ら見た断面図であって、これらの図に示すように、キャ
リア5は、幅方向に長く前後方向に短い矩形枠状のキャ
リアフレーム5Aを有しており、その両側面には、一対
の案内レール4の上面を転動してキャリア5の重量を支
持する水平軸回りに回転自在な支持ローラ5Bと、両側
の案内レール4の対向する垂直な面にそれぞれ当接して
キャリア5を案内する垂直軸回りに回転自在な案内ロー
ラ5Cとが取り付けられている。キャリア5には、しめ
じを培養するための樹脂製の培養ビンWが16個収容さ
れた被搬送物としての樹脂製トレイTが、キャリアフレ
ーム5Aの上面に設けられた底板5E上に前後方向に2
列、幅方向に9個の合計18個が搭載される。
【0016】前記底板5Eは、金網構造もしくは多孔の
通気構造を有していて、上下方向に空気が自由に流通で
きるようになっており、また、樹脂製トレイTの底面も
空気が流通できる構造になっている。キャリアフレーム
5Aの幅方向の2カ所には補強枠5Fが設けられてお
り、その下面は、キャリア5が多段式循環移動ラック1
に対して搬出入される際に使用されるコンベヤの受面と
なっているとともに、その上面側で底板5Eの下面が支
持されている。
【0017】また、図3に示すように、キャリアフレー
ム5Aの前面には、多段式循環移動ラック1から外部に
キャリア5を搬出する位置の近傍に配置されているリミ
ットスイッチ群を動作させて、搬出するキャリア5に搭
載されている被搬送物の識別を行うための複数のストラ
イカーSが設けられている。
【0018】本実施例においては、しめじの培養ビンW
を搭載したキャリア5は、前述したキャリア通路2に設
置されているものと同様な一対の案内レールを有してい
る図1における左側の搬入路6から最下段側のキャリア
通路2へ搬入される。多段のキャリア通路2は、上下に
隣り合う段の入口と出口とが互いに逆向きに配置されて
おり、キャリア5はこれらのキャリア通路2の長手方向
の両側に配置されている第1キャリア駆動装置7のキャ
リア押送機構9と、第2キャリア駆動装置8のキャリア
押送機構10とによって、各段のキャリア通路2の入口
から出口へ一方向に移動される。
【0019】前記キャリア押送機構9,10は、キャリ
ア5を一つずつ順次キャリア通路2の入口側からキャリ
ア通路2内に送り込み、前記キャリア通路2内ではその
入口から先に搬入されたキャリア5が後から搬入された
キャリア5によって押され、キャリア通路2内にあるキ
ャリア5がキャリア押送装置9,10の動作タイミング
でキャリア通路2の出口側へ向けて一斉に移動されるよ
うになっている。
【0020】そして、それぞれのキャリア通路2の出口
から排出されたキャリア5は、キャリア受渡機構11,
12によって一段上のキャリア通路2の入口の高さまで
それぞれ押し上げられ、次いでキャリア押送機構9,1
0によって前記各入口から送り込まれる。こうして、順
次上方の段のキャリア通路2へ移動したキャリア5は、
最上段のキャリア通路2の出口に接続されている搬出路
13を通じて搬出される。
【0021】キャリア5を多段式循環移動ラック1に入
出庫するときは、図示していないコンピュータの管理・
指令によって、当日入出庫を行う最初のキャリア5を呼
び出すための頭出し運転をおこなう。すなわち、前述し
た図3に示すストライカーSによって、リミットスイッ
チ群を動作させて通過するキャリア5の番号を読み取り
ながら循環運転をおこない、コンピュータが指示したキ
ャリアが到着した時点で頭出し運転を完了し、その後
は、一台ずつキャリア5の入出庫を順次行う。
【0022】しめじが成熟する日数はコンピュータによ
って記憶されており、収穫日となった培養ビンが入って
いるキャリア5を前記頭出し運転で呼び出す。キャリア
5を各段のキャリア通路2を順次移動させることによっ
て、室内各所における微妙な温度や湿度の違いの影響が
除去され、しめじを均一に生育することができる。
【0023】図6は、図1において多段式循環移動ラッ
ク1の左側に設けられている第1キャリア駆動装置7の
側面図、図7は、その正面図すなわち搬入路6側から見
た図であって、キャリア押送機構9はキャリア通路の長
手方向に往復動自在に第1キャリア駆動装置7の機枠に
支持されている上下に細長い左右一対の押送フレーム9
Aと、前記押送フレーム9Aを駆動する押送駆動ユニッ
ト9B、前記押送駆動ユニット9Bの駆動力を押送フレ
ーム9Aへ伝達する無端チェーン9C等から構成されて
いる。
【0024】前記一対の押送フレーム9A間には、図7
に示すように水平な連結バー9Dが渡されて一体に連結
されている。前記連結バー9Dは、3段目、5段目、及
び、7段目のキャリア通路2の高さに配置されている。
【0025】それぞれの押送フレーム9Aは、第1キャ
リア駆動装置7の機枠に遊転自在に取り付けられている
複数の案内スプロケット9E間に張り巡らされている無
端チェーン9Cの上下2カ所の水平走行部分に連結され
ており、前記押送駆動ユニット9Bに設けられている駆
動スプロケット9Fを正逆転駆動することによって、押
送フレーム9Aが水平に往復動するように構成されてい
る。
【0026】各連結バー9Dの両端部はそれぞれ押圧プ
レート9Gを介して両側の押送フレーム9Aに連結され
ている。押圧プレート9Gは押送フレーム9Aの前進移
動によって、キャリア5に両側から当接し、対応する段
のキャリア通路2の入口からキャリア5を送り込む。
【0027】また、各押送フレーム9Aの最下段のキャ
リア通路2の高さに対応した位置には、キャリア5の通
過位置に対してエアシリンダによって出没動作される一
対の押送レバー9Hが設けられている。前記押送レバー
9Hは、搬入路6側からその下方に設置された搬入コン
ベヤ6Aによって、キャリア5が一対の押送フレーム9
Aの間に送り込まれるときには、前記キャリア5の通過
位置の外側に退避しており、キャリア5が押送フレーム
9Aを通過した後に突出され、次いで押送フレーム9A
を前進させることによって、前記キャリア5はその両側
を後方から押送レバー9Hで押されて最下段のキャリア
通路2の入口から内部へ送り込まれる。
【0028】前記無端チェーン9Cは、第1キャリア駆
動装置7の機枠の両側にそれぞれ設けられており、押送
駆動ユニット9Bから機枠を幅方向に横断する細長い連
結シャフト9Iを介してもう一方の図示していない無端
チェーンを駆動する駆動スプロケットへ回転を伝達し、
両方のチェーンの動きを同期するようにしている。
【0029】また、第1キャリア駆動装置7の機枠に
は、上下に隣り合う下段側のキャリア通路2の出口から
送り出されてくるキャリア5を受け、前記キャリア押送
機構9が上段側の入口から送り込み可能な位置まで上昇
させるキャリア受渡機構11が設けられている。前記キ
ャリア受渡機構11は、機枠の左右両側に上下に細長く
形成され、前述した押送フレーム9Aとは干渉しない位
置で昇降される一対の昇降フレーム11Aを有してい
る。これらの昇降フレーム11Aは、昇降駆動ユニット
11Bの駆動スプロケット11Cに掛け渡されているチ
ェーン11D及びチェーン11Eにそれぞれ連結されて
おり、前記駆動スプロケット11Cを正逆転方向に回転
することによって、同期して昇降駆動される。
【0030】また、これらの昇降フレーム11Aからは
それぞれ上下の3カ所にキャリア5を支持するためのフ
ォーク11F,11G,11Hがキャリア通路2側へ水
平に張りだして取り付けられている。これらのフォーク
11F,11G,11Hの先端は、昇降フレーム11A
が下降位置にあるときには、それぞれのキャリア通路2
の2段目、4段目、6段目の出口と対向し、昇降フレー
ム11Aが上昇位置にあるときには、3段目、5段目、
7段目の入口と対向する。
【0031】そして、昇降フレーム11Aの下降位置
で、2段目、4段目、6段目のキャリア通路2の出口か
ら送り出されてきたキャリア5を、それぞれのキャリア
通路2の案内レール4からフォーク11F,11G,1
1H上へ乗り移らせた後、昇降フレーム11Aを上昇位
置へ移動させて、各フォークを3段目、5段目、7段目
のキャリア通路2の入口の高さまで上昇させ、次いで、
前述したキャリア押送機構9によって、前記各キャリア
通路2の入口へ各フォーク上に支持されているキャリア
5を送り込む。
【0032】前記各フォーク11F,11G,11Hは
全て同一の形状に構成されており、図8は、その一つの
フォーク11Fが、2段目のキャリア通路2の案内レー
ル4と対向している状態を示す図である。同図に示すよ
うに昇降フレーム11Aから水平方向に延びるフォーク
11Fの上面は、2段目のキャリア通路2を形成してい
る案内レール4の上面と同一高さにあり、この位置で多
数の培養ビンWが搭載されている先頭のキャリア5が案
内レール4からフォーク11F上へ後続のキャリア5に
よって押されて乗り移る。
【0033】そして、先頭のキャリア5の前方の支持ロ
ーラ5Bがフォーク11Fの基部付近に形成されている
浅いV字状の窪みNに入ると、その傾斜によって窪みの
中央位置まで下って位置決めされる。その結果、前記先
頭のキャリア5の後端は、案内レール4に支持されてい
る後続のキャリア5の前端から離間し、フォーク11F
の上昇が可能となる。他のフォーク11G,11Hにつ
いても同様である。
【0034】これらのフォーク11F,11G,11H
がそれぞれキャリア5を支持して上昇位置へ移動した
後、前記キャリア押送機構9の一対の押送フレーム9A
が駆動され、各フォーク11F,11G,11H上から
3段目、5段目、7段目のキャリア通路2の入口側から
前記それぞれのキャリア5を送り込む。
【0035】なお、本実施例のものでは、図7に示すよ
うに、左右一対の押送フレーム9Aには、2段目、4段
目、及び、6段目のキャリア通路2の出口側に対応し
て、エアシリンダによりキャリア5の通過位置に対して
揺動自在に出没される逆送用レバーGがそれぞれ取り付
けられている。これらの逆送用レバーGは、各キャリア
通路2を通過するキャリア5の移動方向を逆転する場合
に用いられるもので、キャリア通路2側に突出して、2
段目、4段目、及び6段目のキャリア通路2の出口側か
らキャリア5をそれぞれのキャリア通路2内に押送す
る。
【0036】一方、前記第2キャリア駆動装置8のキャ
リア受渡機構12は、第1のキャリア駆動装置7のキャ
リア受渡機構11と殆ど同じように構成されているが、
図9に示すように、機枠の左右に一対配置されている昇
降フレーム12Aにそれぞれ4つのフォーク12B,1
2C,12B,12Dが設けられており、キャリア受渡
機構11よりも、フォークの数が一つ多くなっている。
【0037】各フォーク12B,12C,12D,12
Eはそれぞれ、最下段のキャリア通路2の出口と2段目
の入口との間、3段目のキャリア通路2の出口と4段目
の入口との間、5段目のキャリア通路2の出口と6段目
の入口との間、及び、7段目のキャリア通路2の出口と
8段目の入口との間でそれぞれキャリア5を上昇させる
ようになっている。
【0038】また、前記第2キャリア駆動装置8に設け
られているキャリア押送機構10は、前記キャリア受渡
機構12の各フォーク12B,12C,12D,12E
によって、キャリア通路2の2段目、4段目、6段目、
及び、8段目の各入口の高さまで持ち上げられた各キャ
リア5を、これらキャリア通路2の入口から送り込むよ
うに構成されており、キャリア押送機構10及びキャリ
ア受渡機構12の動作は、前述した第1キャリア駆動装
置7のものとほぼ同じである。
【0039】図示していないが、キャリア押送機構10
も、前述した第1キャリア駆動装置7のキャリア押送機
構9に設けられた逆送用レバーGと同様な逆送用レバー
を備えており、最下段、3段目、5段目、及び7段目の
キャリア通路2へこれらの出口側からキャリア5を送り
込むことができるように構成されている。
【0040】第1キャリア駆動装置7と第2キャリア駆
動装置8は、互いに協調して駆動され、第1キャリア駆
動装置7のキャリア押送機構9の押送フレーム9Aが前
進して、キャリア5を押送するときには、第2キャリア
駆動装置のキャリア受渡機構12の各フォーク12B,
12C,12D,12Eは下降位置に待機しており、ま
た、キャリア押送機構10の押送フレーム10Aも後退
位置に待機している。このとき、最下段、3段目、5段
目、及び、7段目のキャリア通路2内を入口側から出口
側へ一斉にキャリア5が移動する。
【0041】そして、押送フレーム9Aの前進が完了し
た後、フォーク12B,12C,12D,12Eは上昇
を開始し、最下段、3段目、5段目、及び、7段目のキ
ャリア通路2出口からそれぞれ送り出されたキャリア5
は、キャリア通路2の2段目、4段目、6段目、及び、
8段目の高さまで持ち上げられる。一方、この上昇動作
の間に第1キャリア駆動装置7のキャリア押送機構9の
押送フレーム9Aは後退するとともに、キャリア受渡機
構11の各フォーク11F,11G,11Hは下降す
る。
【0042】次いで、キャリア押送機構10の押送フレ
ーム10Aが前進し、2段目、4段目、6段目、及び、
8段目のキャリア通路内を入口側から出口側へ一斉にキ
ャリア5を移動させる。この際、最上段である8段目の
キャリア通路2出口から押し出されたキャリア5はその
まま搬出路13から外部へ搬出される。さらに、キャリ
ア受渡機構11の各フォーク11F,11G,11Hが
上昇するとともに、フォーク12B,12C,12D,
12Eは下降し、また、押送フレーム10Aは後退す
る。
【0043】以上の一連の動作を反復することによっ
て、多段式循環移動ラック1へ搬入路6から搬入された
キャリア5は、順次下方から上方のキャリア通路2へ移
動し、最上段のキャリア通路2の出口から搬出路13へ
送り出される。前記搬出路13下方には、図6に示すよ
うに搬入コンベヤ6Aと同様な搬出コンベヤ13Aが設
置されており、前記搬出コンベヤ13Aによって搬出路
13から送り出される。
【0044】前述した実施例においては、キャリア5の
搬入路6を最下段のキャリア通路2に接続し、最上段の
キャリア通路2の出口に搬出路13を接続して、キャリ
ア5をキャリア通路2の下方の段から上方の段へ順次通
過するようにしているが、これとは反対に、搬入路を最
上段のキャリア通路の入口へ接続し、最下段のキャリア
通路の出口へ搬出路を接続して、キャリアをキャリア通
路の上方の段から下方の段へ順次移動するように構成し
てもよい。その場合には、各キャリア受渡機構が上下に
隣り合う上段側のキャリア通路出口から押し出されたキ
ャリアを支持して下段側のキャリア通路入口の高さまで
下降するように動作するようにし、下降位置でキャリア
押送機構が前記下段側のキャリア通路入口からキャリア
を送り込むように動作させればよい。
【0045】なお、本実施例においては、キャリア押送
機構に前述した逆送用レバーが設けられているので、逆
送用レバーを突出させてキャリアを押送し、且つ、上段
側のキャリア通路入口から押し出されたキャリアを支持
して下段側のキャリア通路出口の高さまで下降するよう
にキャリア受渡機構を逆動作させることにより、キャリ
アの移送方向を一時的に逆転できる構造になっている。
【0046】キャリア押送機構及びキャリア受渡機構
は、前述した実施例の構成に限定されるものではなく、
例えば、キャリアを支持して上昇または下降させるフォ
ークの載置面に、チェーンコンベヤ等の搬送機構を組み
込んで、前記搬送機構によってキャリアの入口からキャ
リアを送り込むようにキャリア押送機構とキャリア受渡
機構とを一体に構成してもよい。
【0047】また、各段のキャリア通路の入口にそれぞ
れ対応してシリンダ作動のプッシャ等で構成した複数の
独立した押送装置を配置したり、上下に隣り合うキャリ
ア通路の出口側から入口側へキャリアを垂直移動させる
リフタ等で構成した複数の独立したキャリア受渡装置を
用いて、これらのプッシャやリフタを協調動作させるよ
うにしてもよい。
【0048】また、本実施例では、各キャリア押送機構
はキャリアを一つずつ押送するように構成しているが、
一度に複数のキャリアを移動させるように押送ストロー
クを大きくするとともに、キャリア受渡機構も、キャリ
ア押送機構と同数のキャリアを一度に上昇または下降で
きるように構成してもよい。
【0049】さらに、本発明の多段式循環移動ラック
は、動植物の育成や食品の熟成だけでなく、一定の時間
一定の環境下に保つ必要がある電子部品の通電試験や、
エージング等、各種の用途に幅広く用いることができ、
キャリア通路の段数も用途に応じて増減することができ
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多段式循
環移動ラックによれば、上下方向に複数段設けられ、キ
ャリア通路の最下段または最上段の入口から順次搬入さ
れたキャリアが各段のキャリア通路を巡回して最上段ま
たは際下段のキャリア通路出口から搬出されるように構
成されているため、温度や湿度が一定の環境に保たれた
室内で稼動させることによって、従来、人手で行ってい
た育成や熟成を行う動植物や食品類の固定棚への配置作
業並びに回収作業を自動的に且つ効率よく行うことがで
きる。
【0051】また、キャリアを上下に巡回させることに
よって、キャリアに搭載した動植物や食品類の育成や熟
成を室内各所の通風状態等の環境条件の違いに左右され
ずに、同じ条件で行うことができるので品質を均一にで
きるとともに、少ないスペースで動植物の育成や食品の
熟成作業を連続的に行うことができ、しかも、各キャリ
アはキャリア通路へ搬入された順に順次搬出されるた
め、個々のキャリアの管理を容易に行うことができる。
【0052】さらに、前記キャリア及びキャリア通路
が、少なくとも上下方向から通気可能な構造である場合
には、室内の通風条件が改善されて場所による温度や湿
度の差が減少するため、育成や熟成される動植物や食品
類の品質をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の多段式循環移動ラックの1実施例を
示す側面図。
【図2】 図1のA−A線位置における矢印方向から見
た断面図。
【図3】 本発明の多段式循環移動ラックに用いられる
キャリアの正面図。
【図4】 本発明の多段式循環移動ラックに用いられる
キャリアの側面図。
【図5】 図3のB−B線位置における矢印方向から見
たキャリアの断面図。
【図6】 第1キャリア駆動装置の正面図。
【図7】 第1キャリア駆動装置の側面図。
【図8】 フォークに支持されたキャリア支持状態を示
す図。
【図9】 第2キャリア駆動装置の側面図。
【符号の説明】
1 多段式循環移動ラック 2 キャリア通路 5 キャリア 9,10 キャリア押送機構 11,12 キャリア受渡機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被搬送物を搭載する複数の独立したキャ
    リアと、 上下方向に複数段設けられ、且つ、上下に隣り合う段の
    入口と出口とが互いに逆向きに配置されて前記キャリア
    が各段の入口から出口へ向かって一方向に移動する水平
    なキャリア通路と、 各キャリア通路の入口から前記キャリアを所定数ずつ送
    り込み、キャリア通路内を先行するキャリアに後続のキ
    ャリアを当接させて、キャリア通路内のキャリアを一斉
    に出口側へ押送するキャリア押送機構と、 上下に隣り合うキャリア通路の下段側の出口からキャリ
    ア押送機構の動作によって押し出されたキャリアを受
    け、キャリア押送機構が上段側の入口から送り込み可能
    な位置へ上昇させるキャリア受渡機構とを備え、 最下段のキャリア通路の入口から押込んだキャリアを順
    次上方のキャリア通路を通過させて最上段のキャリア通
    路の出口から搬出するように構成したことを特徴とする
    多段式循環移動ラック。
  2. 【請求項2】 被搬送物を搭載する複数の独立したキャ
    リアと、 上下方向に複数段設けられ、且つ、上下に隣り合う段の
    入口と出口とが互いに逆向きに配置されて前記キャリア
    が各段の入口から出口へ向かって一方向に移動する水平
    なキャリア通路と、 各キャリア通路の入口から前記キャリアを所定数ずつ送
    り込み、キャリア通路内を先行するキャリアに後続のキ
    ャリアを当接させて、キャリア通路内のキャリアを一斉
    に出口側へ押送するキャリア押送機構と、 上下に隣り合うキャリア通路の上段側の出口からキャリ
    ア押送機構の動作によって押し出されたキャリアを受
    け、キャリア押送機構が下段側の入口から送り込み可能
    な位置へ下降させるキャリア受渡機構とを備え、 最上段のキャリア通路の入口から押込んだキャリアを順
    次上方のキャリア通路を通過させて最下段のキャリア通
    路の出口から搬出するように構成したことを特徴とする
    多段式循環移動ラック。
  3. 【請求項3】 前記キャリア及びキャリア通路は、少な
    くとも上下方向に通気が可能な構造であることを特徴と
    する請求項1又は2記載の多段式循環移動ラック。
JP8167504A 1996-06-27 1996-06-27 多段式循環移動ラック Pending JPH1017115A (ja)

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