JPH101700A - 固形石鹸 - Google Patents

固形石鹸

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JPH101700A
JPH101700A JP8177301A JP17730196A JPH101700A JP H101700 A JPH101700 A JP H101700A JP 8177301 A JP8177301 A JP 8177301A JP 17730196 A JP17730196 A JP 17730196A JP H101700 A JPH101700 A JP H101700A
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charcoal
black
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Noriko Takagi
紀子 高木
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ARUSOA OUSHIYOU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色に深みをもたらし、安全性の高い着色
助剤を用いた着色固形石鹸を提供する。 【解決手段】 着色助剤として木炭、石炭、活性炭、イ
カスミ、ココア、コーヒー、暗褐色系茶のいずれか1種
または2種以上を用いてなることを特徴とする着色固形
石鹸。 【効果】 本発明着色固形石鹸は、用いる着色助剤
の安全性が高く、しかも着色助剤としてカーボンブラッ
クを用いた石鹸と同等以上の質感と深みを帯びている
他、カーボンブラックを用いた石鹸とは異なり、濡れタ
オルなどに塗り付けても被塗布物に黒く着色することが
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は着色された固形石鹸に関
する。さらに詳しくは色に深みを帯びさせた着色固形石
鹸に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧料の黒色着色剤としてカーボ
ンブラックが用いられている。本発明者等は、このカー
ボンブラックを着色助剤として微量、他色の着色剤と併
用すると化粧料の色に深みをもたらすことを見出してい
る。しかしながら、このカーボンブラックは吸着性が強
いために、微量用いた場合でも化粧料を濡れタオルなど
に接触させると被塗布物が黒く着色してしまう欠点があ
る。従って、このカーボンブラックは化粧料に対しては
ともかく、石鹸の原料として用いるのは不向きである。
また、このカーボンブラックは石油(液状炭化水素)ま
たは天然ガス(気体状炭化水素)を不完全燃焼させて製
造する不揮発性物質であるが、ベンツピレン他の多核芳
香族化合物を包含しており、ラットを用いた試験での発
癌性や変異原性の報告もなされている[Co−Carc
inogenic effect ofcarbon
black ingestion with diet
aryfat on the development
of colon tumors in rats.
B.C.Pence & F.Buddingh,To
xicology Letters,37(198
7),177−182およびMonograph on
human exposure to chemic
als in the workplace:Carb
on blackJ.Santodonato,et
al PB report,No PB−86−152
048,(1985)]。従って、特に石鹸のように油
脂類、溶剤、界面活性剤等を使用し、しかも日常人体に
適用する製品におけるカーボンブラックの使用は慎重に
考慮する必要がある。
【0003】前述のようにカーボンブラックは本来化粧
料の原料として認められた黒色の着色剤である。化粧料
に対するカーボンブラックの例から推察すれば、石鹸の
色に深みを持たせるには、黒色系の着色剤を着色助剤と
するのが望ましいと考えられる。ところで、化粧料の製
造に通常使用する黒色系着色剤としては、黒酸化鉄、銅
クロロフィリンナトリウム、有機合成顔料等の合成着色
剤が挙げられる。しかしながら本発明者等のスクリーニ
ングテストによれば、これらのものを着色助剤として用
いた場合の石鹸、特に透明石鹸の色に質感のある深みを
もたらす効果については、いずれのものもカーボンブラ
ックには及ばない恨みがある。また、有機合成着色剤は
皮膚アレルギーの原因ともなりかねない等、健康面での
問題も内包しており、なるべくは使用しないのが好まし
いが、やむをえず使用するにしても可及的少種類かつ少
量とするのが好ましいとされる。
【0004】天然物由来の黒色系の有色材として、木
炭、石炭、活性炭、イカスミ、ココア、コーヒー、暗褐
色系茶等の粉末が挙げられる。これまでこれらのものを
固形石鹸や洗剤の着色剤または着色助剤として使用乃至
提案している例はない。前述の通りカーボンブラックは
石油または天然ガスの不完全燃焼物、即ち煤であるが、
木炭、石炭は燃料そのものであり、活性炭は木材、木炭
または石炭由来の炭素質炭であって、カーボンブラック
とは素材、生成過程を全く異にしている。またイカス
ミ、ココア、コーヒー、暗褐色系茶は本来食品であり、
カーボンブラックとは全く異なる素材のものである。さ
らにカーボンブラックは非常に強い吸着性を有している
が、これらのものは例えば比較的吸着性があるとされる
活性炭、木炭であってもカーボンブラックほどの強い吸
着性はない。
【0005】なお、活性炭については、特開昭57−1
76257号公報(反物及び白生地の洗浄法)におい
て、フッソ113又はフッソ11、洗剤としてのソー
プ、メチルアルコールと活性炭を混合した溶液を用いて
反物及び白生地を変色、退色しないように洗浄する方法
が提案されている。しかしながら、この活性炭はソープ
の構成分としてではなく、ソープと併用するものとして
メチルアルコールと共に反物に付着している水分を除去
し、ドライクリーニングを行う作用のもので、前述した
ように、活性炭を洗剤の着色剤または着色助剤として使
用しているのではない。
【0006】また、特開平4−185700号公報(粉
末状洗浄吸着剤)は、界面活性剤(セッケン)とポリア
クリル酸塩類と粉末状吸着剤(活性炭)とからなる粉末
状洗浄吸着剤を提案している。このものは洗濯やドライ
クリーニング法によらず、カーペット等を剥離すること
なくその場で少量の水により容易に洗浄できるようにし
たものであるが、先の公報と同様に活性炭はセッケンの
構成分としてではなく、セッケンと併用するものとして
扱っており、また洗剤の着色剤または着色助剤として使
用しているのではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、従来固
形石鹸に用いられている黒色系の着色剤以外のもので、
色に深みを与える着色助剤として好適な天然物系の材料
を得んものとして鋭意研究、試行錯誤の結果、木炭、石
炭、活性炭、イカスミ、ココア、コーヒー、暗褐色系茶
等の粉末が良いとの結論に達し、本発明を完成させるに
至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、着色助剤とし
て木炭、石炭、活性炭、イカスミ、ココア、コーヒー、
暗褐色系茶のいずれか1種または2種以上を用いてなる
ことを特徴とする着色固形石鹸である。これらの着色助
剤は、微粉末、例えば粒径0.5mg以下で、可及的細
かな粒子の割合を多くするようにしたものを、好ましく
は製造に際しペースト状にして使用する。なお、本発明
において着色助剤とは、微量用いることで固形石鹸に用
いる着色剤の発色に深みのある質感を与える作用を有す
る物質を言う。
【0009】本発明で使用する木炭および石炭は、燃料
用に市販されている通常のものを使用すればよい。これ
らのものを機械的に破砕し、可及的細かな微粉末として
使用する。なお、石炭は練炭を微粉末にするのであって
もよい。
【0010】また本発明で使用する活性炭はいわゆる薬
用炭をも含む概念で理解されるが、市販の微粉末品をそ
のまま使用する。
【0011】さらに本発明で使用するイカスミは、調理
用に通常使われている市販の微粉末品をそのまま使用す
る。
【0012】さらにまた本発明で使用するココア、コー
ヒー、暗褐色系茶は、市販されている暗褐色のココア
豆、コーヒー豆、茶葉を機械的に破砕して可及的細かな
微粉末としたもの、もしくはこれらの水乃至熱湯抽出液
を凍結乾燥、蒸発乾固させたものを使用すればよい。な
お、本発明で用いる暗褐色系茶とは、茶葉が黒色に近い
暗褐色系に呈色しているものを言い、これには例えば、
紅茶、ウーロン茶、玄米茶、ほうじ茶、麦茶、番茶、ド
クダミ茶等が挙げられ、これらの1種または2種以上を
選択使用すればよい。
【0013】これらの着色助剤はいずれか1種または2
種以上を用いるが、着色助剤としての使用量は製造原料
全体の約1〜0.01%重量(以下、重量%は%で表示
する)である。また、2種以上を用いる場合の組み合わ
せ、使用比率は任意に定めてよい。
【0014】本発明着色固形石鹸の製造において、これ
らの着色助剤はペースト状にして用いるのが好ましい。
ペーストにするには、単に水と混練りするのであっても
よいが、適量のアマニ油、ヒマワリ油、サフラワー油、
コーン油、綿実油、ゴマ油、米油、オリーブ油、菜種
油、大豆油、やし油、パーム油、ひまし油、豚脂、牛
脂、鯨油、ニシン油等の動植物・工業用油脂類、(濃)
グリセリン、トリグリセリド、混合脂肪酸グリセリド、
エチレングリコール、ベヘニルアルコール、ミリスチル
アルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコー
ル、ラウリルアルコール等の多価アルコール類、ソルビ
タンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモ
ノオレエート、グリセリンモノオレエート、ポリオキシ
エチレングリセリンモノオレエート、ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル、ポリオキシエチレン−オクチルド
デシルエーテル等の非イオン性界面活性剤と混練りして
作ってもよい。
【0015】本発明で使用する着色剤は石鹸の製造に通
常使用する市販のものを使用すればよい。これには例え
ば、ベンガラ(赤)、黄酸化鉄(黄)、黒酸化鉄
(黒)、タルク、酸化チタン(白)、チタン酸リチウム
コバルト、銅クロロフィリンナトリウム(青、緑)、ア
ズレン(紫)、雲母チタン、魚燐箔、脂肪酸モノエタノ
ールアミド、ジステアリン酸エチレングリコール(パー
ル)、その他有機系色素等が挙げられる。
【0016】本発明において、石鹸ベース、香料その他
の原料は石鹸の製造に通常使用するものを適宜使用すれ
ばよく、とくに限定されないが、天然物を使用するのが
好ましい。例えばアルコール類、白糖、ハチミツ等の透
明化剤、ベントナイト、カオリン、モンモリロナイト、
オリゴメール、海草水抽出液、海水乾燥物等のミネラル
分、トコフェロール、アスコルビン酸、ジブチルヒドロ
キシトルエン、ヒドロキシエタンジホスホン酸ナトリウ
ム等の酸化防止剤等の原料も任意に選択使用してよい。
【0017】石鹸の製造は常法による。即ち、中和法、
けん化法いずれによってもよく、通常用いる設備、機械
にて製造、加工すればよい。
【0018】次に本発明の実施例を挙げて説明するが、
これらは本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【実施例】
実施例1 木炭を機械的に破砕して得た粒径0.3mg以下の微粉
末250gにオリーブ油750kgを混合して木炭ペー
スト1kgを得た。このものを用いて、下記処方の石鹸
用素材を充分混練りした後、口金を50℃に維持した押
出成型機に入れて押出し、形打ち成型機にかけて100
g重量の本発明固形石鹸を製造した。この石鹸は透明で
淡い黒味を帯びた深みのあるパール色を呈していた。 処方(重量%) セタノール 12.0 カオリン 0.2 雲母チタン 0.5 黒酸化鉄 0.004 精製水 1.0 木炭ペースト 4.0 天然油脂石鹸ベース(牛脂40%、やし油20%、 NaOH30%、水分10% 残量 比較例1 実施例1において木炭の微粉末250gの代わりに、カ
ーボンブラック250gを用いたカーボンブラックペー
スト4.0%を用いる他は同様にして透明で淡い黒味を
帯びた深みのあるパール色の固形石鹸を得た。両者の色
調は全く区別できない程度に深みのある質感を保持して
いたが、濡れた白タオルにそれぞれの石鹸を塗り付けた
後水洗いしたところ、木炭ペースト使用の本発明固形石
鹸を塗り付けたタオルは元の白さを維持していたのに対
して、カーボンブラックペースト使用の固形石鹸を塗り
付けたタオルは、所々黒く着色していた。
【0019】実施例2 石炭を機械的に破砕して得た粒径0.01mg以下の微
粉末3gに牛脂997gを混合して石炭ペースト1kg
を得た。このものを用いて、下記処方の石鹸用素材を充
分混練りした後、口金を55℃に維持した押出成型機に
入れて押出し、形打ち成型機にかけて90g重量の本発
明固形石鹸を製造した。この石鹸は半透明で深みのある
質感の白色を呈していた。 処方(重量%) 濃グリセリン 10.0 ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル 5.0 白糖 10.0 スクワラン 1.0 ラウリン酸ミリスチン酸ジエタノールアミド 0.5 酸化チタン 0.1 精製水 3.0 石炭ペースト 4.0 天然油脂石鹸ベース(牛脂50%、菜種油10%、 NaOH30%、水分10%) 残量 比較例2 実施例2において石炭の微粉末3gの代わりに、カーボ
ンブラック3gを用いたカーボンブラックペースト4.
0%を用いる他は同様にして半透明で深みのある質感の
白色の固形石鹸を得た。両者の色調は全く区別できない
程度に深みのある質感を保持していたが、濡れた白タオ
ルにそれぞれの石鹸を塗り付けた後水洗いしたところ、
石炭ペースト使用の本発明固形石鹸を塗り付けたタオル
は元の白さを維持していたのに対して、カーボンブラッ
クペースト使用の固形石鹸を塗り付けたタオルは、所々
黒っぽく着色していた。
【0020】実施例3 練炭を機械的に破砕して得た粒径0.003mg以下の
微粉末100gにトリグリセリド900kgを混合して
練炭ペースト1kgを得た。このものを用いて、下記処
方の石鹸用素材を充分混練りした後、口金を55℃に維
持した押出成型機に入れて押出し、形打ち成型機にかけ
て100g重量の本発明固形石鹸を製造した。この石鹸
は透明で深みのある紫色を呈していた。 処方(重量%) 濃グリセリン 15.0 ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル 5.0 白糖 10.0 ハチミツ 0.1 スクワラン 1.0 ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム 0.1 ラウリン酸ミリスチン酸ジエタノールアミド 0.5 アズレン 0.1 精製水 5.0 練炭ペースト 0.1 比較例3 実施例3において練炭の微粉末100gの代わりに、カ
ーボンブラック100gを用いたカーボンブラックペー
スト0.1%を用いる他は同様にして透明で深みのある
紫色の固形石鹸を得た。両者の色調は全く区別できない
程度に深みのある質感を保持していたが、濡れた白タオ
ルにそれぞれの石鹸を塗り付けた後水洗いしたところ、
練炭ペースト使用の本発明固形石鹸を塗り付けたタオル
は元の白さを維持していたのに対して、カーボンブラッ
クペースト使用の固形石鹸を塗り付けたタオルは、点々
と黒っぽく着色していた。
【0021】実施例4 活性炭250gをオレイルアルコール750gと混合し
て活性炭ペースト1kgを得た。このものを用いて、下
記処方の石鹸用素材を充分混練りした後、口金を60℃
に維持した押出成型機に入れて押出し、形打ち成型機に
かけて90g重量の本発明固形石鹸を製造した。この石
鹸は透明で深みのある青色を呈していた。 処方(重量%) セタノール 12.0 モンモリロナイト 0.2 ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム 0.1 チタン酸リチウムコバルト 0.005 精製水 3.0 活性炭ペースト 2.0 99度アルコール含有石鹸ベース 残量 比較例4 実施例4において活性炭250gの代わりに、カーボン
ブラック250gを用いたカーボンブラックペースト
2.0%を用いる他は同様にして透明で深みのある青色
の固形石鹸を得た。両者の色調は全く区別できない程度
に深みのある質感を保持していたが、濡れた白タオルに
それぞれの石鹸を塗り付けた後水洗いしたところ、活性
炭ペースト使用の本発明固形石鹸を塗り付けたタオルは
元の白さを維持していたのに対して、カーボンブラック
ペースト使用の固形石鹸を塗り付けたタオルは、所々黒
っぽく着色していた。
【0022】実施例5 薬用炭10gを、濃グリセリン990gと混合して薬用
炭ペースト1kgを得た。このものを用いて、下記処方
の石鹸用素材を充分混練りした後、口金を55℃に維持
した押出成型機に入れて押出し、形打ち成型機にかけて
90g重量の本発明固形石鹸を製造した。この石鹸は透
明で赤色をおび、深みのあるパール色を呈していた。 処方(重量%) グリセリン 7.0 白糖 11.2 ハチミツ 0.1 ベントナイト 0.5 ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム 0.1 精製水 3.0 魚燐箔 0.1 ベンガラ 0.01 薬用炭ペースト 6.0 天然油脂石鹸ベース(牛脂40%、やし油20%、 NaOH30%、水分10% 残量 比較例5 実施例5において薬用炭10gの代わりに、カーボンブ
ラック10gを用いたカーボンブラックペースト6.0
%を用いる他は同様にして透明で赤色をおび、深みのあ
るパール色の固形石鹸を得た。両者の色調は全く区別で
きない程度に深みのある質感を保持していたが、濡れた
白タオルにそれぞれの石鹸を塗り付けた後水洗いしたと
ころ、薬用炭ペースト使用の本発明固形石鹸を塗り付け
たタオルは元の白さを維持していたのに対して、カーボ
ンブラックペースト使用の固形石鹸を塗り付けたタオル
は、所々黒く着色していた。
【0023】実施例6 イカスミの微粉末200gをグリセリンモノオレエート
800gと混合してイカスミペースト1kgを得た。こ
のものを用いて、下記処方の石鹸用素材を充分混練りし
た後、口金を50℃に維持した押出成型機に入れて押出
し、形打ち成型機にかけて100g重量の本発明固形石
鹸を製造した。この石鹸は透明で黄色味をおび、深みの
あるパール色を呈していた。 処方(重量%) セタノール 14.0 海草水抽出液 0.2 ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム 0.1 黄酸化鉄 0.005 脂肪酸モノエタノールアミド 0.3 精製水 3.0 イカスミペースト 5.0 99度アルコール含有石鹸ベース 残量 比較例6 実施例6においてイカスミの微粉末200gの代わり
に、カーボンブラック200gを用いたカーボンブラッ
クペースト5.0%を用いる他は同様にして透明で黄色
味をおび、深みのあるパール色の固形石鹸を得た。両者
の色調は全く区別できない程度に深みのある質感を保持
していたが、濡れた白タオルにそれぞれの石鹸を塗り付
けた後水洗いしたところ、イカスミペースト使用の本発
明固形石鹸を塗り付けたタオルは元の白さを維持してい
たのに対して、カーボンブラックペースト使用の固形石
鹸を塗り付けたタオルは、所々黒く着色していた。
【0024】実施例7 木炭の微粉末250gの代わりに粒径0.3mg以下の
ココアパウダー250gを用いる他は、実施例1と同様
に処理して透明で淡い黒味を帯びた深みのあるパール色
の本発明固形石鹸を得た。この固形石鹸を濡れた白タオ
ルに塗り付けた後水洗いしたところ、タオルは元の白さ
を維持していた。
【0025】実施例8 木炭の微粉末250gの代わりに粒径0.3mg以下の
コーヒーパウダー250gを用いる他は、実施例1と同
様に処理して透明で淡い黒味を帯びた深みのあるパール
色の本発明固形石鹸を得た。この固形石鹸を濡れた白タ
オルに塗り付けた後水洗いしたところ、タオルは元の白
さを維持していた。
【0026】実施例9 木炭の代わりに乾燥した紅茶葉を用いる他は、実施例1
と同様に処理して透明で淡い黒味を帯びた深みのあるパ
ール色の本発明固形石鹸を得た。この固形石鹸を濡れた
白タオルに塗り付けた後水洗いしたところ、タオルは元
の白さを維持していた。
【0027】実施例10 石炭の代わりに乾燥したウーロン茶葉、そして酸化チタ
ンの代わりにアズレンを用いる他は、実施例2と同様に
処理して半透明で深みのある紫色の本発明固形石鹸を得
た。この固形石鹸を濡れた白タオルに塗り付けた後水洗
いしたところ、タオルは元の白さを維持していた。
【0028】実施例11 木炭ペースト10.0%の代わりに木炭ペースト5.0
%および実施例5で用いた薬用炭ペースト5.0%を用
いる他は、実施例1と同様に処理して透明で淡い黒味を
帯びた深みのあるパール色の本発明固形石鹸を得た。こ
の固形石鹸を濡れた白タオルに塗り付けた後水洗いした
ところ、タオルは元の白さを維持していた。
【0029】実施例12 薬用炭ペースト6.0%の代わりに薬用炭ペースト4.
0%および実施例6で用いたイカスミペースト2.0%
を用いる他は、実施例5と同様に処理して透明で赤色を
おび、深みのあるパール色の本発明固形石鹸を得た。こ
の固形石鹸を濡れた白タオルに塗り付けた後水洗いした
ところ、タオルは元の白さを維持していた。
【0030】実施例13 木炭の微粉末250gの代わりにココアパウダー125
gおよびコーヒーパウダー125gを用いる他は、実施
例1と同様に処理して透明で淡い黒味を帯びた深みのあ
るパール色の本発明固形石鹸を得た。この固形石鹸を濡
れた白タオルに塗り付けた後水洗いしたところ、タオル
は元の白さを維持していた。
【0031】実施例14 乾燥紅茶葉:乾燥玄米茶葉:乾燥ほうじ茶葉=1:1:
1の混合物を機械的に破砕して得た粒径0.01mg以
下の微粉末250gに濃グリセリン750kgを混合し
て混合茶ペースト1kgを得た。このものを用いて、下
記処方の石鹸用素材を充分混練りした後、口金を55℃
に維持した押出成型機に入れれて押出し、形打ち成型機
にかけて100g重量の本発明固形石鹸を製造した。こ
の石鹸は透明で深みのある紫色を呈していた。 処方(重量%) 濃グリセリン 15.0 ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル 5.0 白糖 10.0 ハチミツ 0.1 スクワラン 1.0 ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム 0.1 ラウリン酸ミリスチン酸ジエタノールアミド 0.5 アズレン 0.1 精製水 5.0 混合茶ペースト 0.3 比較例7 実施例14において乾燥紅茶葉:乾燥玄米茶葉:乾燥ほ
うじ茶葉=1:1:1混合物の微粉末250gの代わり
に、カーボンブラック250gを用いたカーボンブラッ
クペースト0.3%を用いる他は同様にして透明で深み
のある紫色の固形石鹸を得た。両者の色調は全く区別で
きない程度に深みのある質感を保持していたが、濡れた
白タオルにそれぞれの石鹸を塗り付けた後水洗いしたと
ころ、混合茶ペースト使用の本発明固形石鹸を塗り付け
たタオルは元の白さを維持していたのに対して、カーボ
ンブラックペースト使用の固形石鹸を塗り付けたタオル
は、点々と薄黒く着色していた。
【0032】実施例15 乾燥紅茶葉:乾燥玄米茶葉:乾燥ほうじ茶葉=1:1:
1の混合物を用いる代わりに乾燥麦茶葉:乾燥番茶葉=
1:1の混合物を用いる他は、実施例14と同様にして
透明で深みのある紫色の本発明固形石鹸を得た。この固
形石鹸を濡れた白タオルに塗り付けた後水洗いしたとこ
ろ、タオルは元の白さを維持していた。
【0033】実施例16 荒挽したコーヒー豆を熱湯で抽出して得たコーヒーを凍
結乾燥して暗褐色のコーヒー微粉末を得た。このコーヒ
ー微粉末250gを木炭の微粉末250gの代わりに用
いる他は、実施例1と同様に処理して透明で淡い黒味を
帯びた深みのあるパール色の本発明固形石鹸を得た。こ
の固形石鹸を濡れた白タオルに塗り付けた後水洗いした
ところ、タオルは元の白さを維持していた。
【0034】実施例17 紅茶葉:ドクダミ茶=1:1の混合茶を熱湯で処理して
得た混合茶を凍結乾燥して暗褐色の混合茶微粉末を得
た。この混合茶微粉末3gを木炭の微粉末3gの代わり
に用いる他は、実施例2と同様に処理して半透明白色で
深みのある質感の本発明固形石鹸を得た。この固形石鹸
を濡れた白タオルに塗り付けた後水洗いしたところ、タ
オルは元の白さを維持していた。
【0035】
【発明の効果】本発明着色固形石鹸は、これまで燃料や
食品として広く用いられて安全性が充分に認識されてい
る着色助剤を使用しているので人体に対する安全性が高
く、しかも着色助剤としてカーボンブラックを用いた石
鹸と同等以上の質感と深みを帯びている他、カーボンブ
ラックを用いた石鹸とは異なり、濡れタオルなどに塗り
付けても被塗布物が黒く着色することがない。========
====================== ====================== 1996-06-17 17:16:29 <<Start>> C:\石鹸.TXT << End >> C:\石鹸.TXT __________________________________________________
______________________ <<Start>> C:\石鹸.TXT << End >> C:\石鹸.TXT __________________________________________________
______________________

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色助剤として木炭、石炭、活性炭、イ
    カスミ、ココア、コーヒー、暗褐色系茶のいずれか1種
    または2種以上を用いてなることを特徴とする着色固形
    石鹸。
  2. 【請求項2】 着色助剤として木炭、石炭、活性炭、イ
    カスミ、ココア、コーヒー、暗褐色系茶のいずれか1種
    または2種以上を粒径0.5mg以下の微粉末として、
    製造原料全体の約1〜0.01%重量の割合で用いてな
    ることを特徴とする着色固形石鹸。
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