JP2004500368A - 高不鹸化物及びその使用方法 - Google Patents
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Abstract
Description
発明の分野
本発明は、天然材料又はその抽出物から誘導された物質の新しい組成物に関する。特に本発明は、天然のろう、油、及び抽出物から誘導された常置性担体、特に比較的高レベルの不鹸化材料を伴う天然の成分から誘導された常置性担体及びその使用方法に関する。
【0002】
技術の背景
植物及び動物の脂肪は、一般に長鎖脂肪酸及びグリセリンのエステルを含有する有機脂質材料である。或る種の条件下では、これらのエステルは、水と反応し(加水分解)、アルコール(グリセリン)と脂肪酸を形成する。(加水分解は、水と酵素、酸又は塩基の添加による1つの化合物の複数の成分への分割である。)加水分解反応の結果は「水解物」として知られている。アルカリ水酸化物の存在下で加熱された場合、上述のエステルは、石鹸(脂肪酸のアルカリ塩)とグリセリンを生成する。この特定の加水分解プロセスは、鹸化と呼ばれる。「鹸化」及び「鹸化する(鹸化性)」という語は、本書では、その通常の要領で、対応する金属塩石鹸を形成するためのろう、油、脂肪とアルカリ金属又はアルカリ土類金属水酸化物の間の加水分解反応を意味するべく使用されている。これらの油脂は、遊離有機酸及び/又は有機酸エステル1グラムの完全な鹸化に必要とされる水酸化カリウムのミリグラム数である鹸化値を有する。
【0003】
鹸化後の生成物は、親水性(水溶液)又は疎水性(非水溶性)のいずれでもあり得る。ここでは我々は、鹸化反応が完了した後非水溶性であり続けるような材料を意味するべく「不鹸化性」という語を使用することにする。これは、通常の苛性処理によっては鹸化できないものの普通の油脂中に可溶であるような油脂成分として頻繁に見い出される物質として不鹸化材料を定義づけているA.O.C.S.公式方法Ca6b−53と完全に符合している。不鹸化材料の群の中に(ただし限定的な意味なく)含まれているのは、高級脂肪族アルコール、ステロール、顔料、鉱油、及び炭化水素である。不鹸化材料は一般に、103℃で非揮発性である。1つの物質中の不鹸化材料の重量%は、不鹸化性として定義づけされるような材料の重量%を測定することによって直接測定され得る。
【0004】
最も良く知られている植物性及び動物性脂質は、低いレベル、すなわち5%未満(<5%)の不鹸化材料を有する。このことは、鹸化反応の生成物の大部分が水溶性であることを意味している。一般に使用される植物油は、一般に1%以下の不鹸化材料レベルを有する。例えば、大豆油の鹸化は0.7重量%の不鹸化材料を残し、オリーブ油の鹸化は、1.2重量%の不鹸化材料を残し、落花生油の鹸化は、0.4重量%の不鹸化材料を残す。しかしながら、一部の市販の油は、最高で6.0重量%の不鹸化材料といったさらに高い濃度の不鹸化生成物を含有する。例としては、粗製米ぬか油の不鹸化物4.2%,粗製小麦胚芽油の不鹸化物6%そしてシアバターの不鹸化物9〜13%が挙げられる。シアバターといったような高レベルの不鹸化物を伴う材料は、鹸化反応の後に残される不鹸化材料の量が多いことから、石鹸の生産のための好適な出発材料ではない。
【0005】
大部分のケースにおいて、鹸化プロセスの加水分解生成物は、専ら衛生皮膚清浄剤(石鹸)としてという目的のみで使用される。過去において、石鹸の基本成分は、動物性脂肪(ラード又は獣脂としても知られている)であり、鹸化プロセスでは木灰ベースの灰汁が用いられた。理想的には、棒状石鹸は、ユーザーサイクルを最大限にするのに適した硬度をもち、かつ使用していないとき水の再吸収に対する一定レベルの耐性を有し、同時に石鹸の清浄能力を増強させるのに充分な泡(起泡剤として作用する)を提供する。石鹸製造プロセスにおける活性成分としての動物性脂質は、一般にこれらのユーザー側の要求を程度に多少の差はあれ満たすことになる。現在の石鹸生産では、石鹸の組成中にさらに多くの異なるタイプの合成材料が使用され始めてはいるものの、なおも顧客の要求及び生産上の必要条件を満たすためその製品中の動物性脂肪に対する依存度は高いものであり続けている。近代的な石鹸製造技術においては、さまざまな合成化合物及び化合物混合物が、石鹸の品質及びユーザーの満足度に対するその改善のためのきわめて人気の高い添加物となっている。しかしながら、これらの合成ベースの石鹸は一般に天然の分解プロセス(すなわち生物分解性)に対する耐性をもちかくして環境の中で比較的不変である。
【0006】
石鹸製造プロセスには基本的に2つのタイプが存在する。第1の方法においては、油脂を苛性アルカリ溶液と共に開放釜内で沸とうさせ、全ての油脂が完全にケン化されるまで漸進的なケン化を行い、その後続いてグリセリンを除去する。このプロセスはバッチ又は連続的プロセスのいずれかで実行できる。
【0007】
標準的に連続的方法である(ただしバッチ形式でも実行可能である)第2の方法においては、脂肪酸及びアルカリは、それらを密に接触させる混合用バルブ又はその他の装置の中で完全な鹸化のために適切な分量で合わされる。鹸化の進捗は、温度、接触時間、及び混合効率によって左右される。これらの方法により生成された濃縮溶液は、「ニート」ソープと呼ばれ60〜65%の石鹸そして、水、微量の塩及びグリセリンが約35%といった濃度を有する。この生成物からまず第1にニートソープを含水量約12〜16%のペレットへと乾燥させその後摩砕、押出し、混汞などといったような仕上げ段階を行なうことによって棒状、フレーク状、顆粒状そして粉末状の消費者用石鹸が生産される。
【0008】
消費者用棒状石鹸は今日、ココヤシ油及び/又は獣脂又はその脂肪酸から製造される。ヤシカーネル油は経済的理由でココヤシ油に置換わり、ヤシカーネル油を用いて調製された石鹸は、未置換獣脂/ココヤシ処方に類似の性能特性をもつように調整される。ヤシ油も同じく、往々にして獣脂に置換えられる。
【0009】
石鹸を作るための材料を選択する上での1つの考慮事項は、望ましい安定性、可溶性、泡立ち易さ、硬度、洗浄能力などといった品質をもつ石鹸を結果としてもたらすような飽和対不飽和及び長鎖対短鎖の脂肪酸の適切な比率である。混合物中の大部分の脂肪酸が12個未満の原子の炭素鎖をもつ脂肪酸から調製された石鹸は皮膚を刺激するということが確認された。飽和C16及びC18脂肪酸から調製された石せんは、標準的に、消費者が使用するには過度に不溶性である。かくして、石せん生産のための好ましい材料は、長さが12〜18炭素原子である脂肪酸鎖を有する。
【0010】
獣脂製品の鹸化は、C14;0,C16;0,C18;0,及びC18;1(それぞれミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びオレイン酸)の脂肪酸混合物から成る石鹸を生成し、ココヤシ油の鹸化は、C12;0及びC14;0(それぞれラウリン酸及びミリスチン酸)及び有意な量のC8;0及びC10;0脂肪酸の混合物から成る石鹸を生成する。消費者石鹸調製物は通常、約90;10〜75;25の範囲内の獣脂/ココヤシ(T/C)比を含有する。ラウリン酸は、T/C混合物のココヤシ留分内のみに発見されることから、T/C混合物のココヤシ留分の百分率を増大させる上で見られる最も劇的な変化は、ラウリン酸の増大である。T/C 脂肪酸含有石鹸内でココヤシ留分を増大させると、一般に、かかる石鹸の望ましい発泡特性が改善される。しかしながら、50:50のT/C比をもつ石鹸においては、皮膚に対する望ましい低刺激性が減少する。
【0011】
主な石鹸製造成分の標準的脂肪酸分布が以下に示されている:
【0012】
【表1】
【0013】
この表から、ココヤシ及びヤシのカーネル脂肪(共にラウリン脂肪として知られている)が特にC10−14飽和脂肪酸、特にラウリン酸自体からの誘導体を豊富に含むことがわかる。ココヤシ油に類似した比較的短鎖の飽和脂肪酸は、ババスー油である。これとは対照的に、獣脂及びヤシ油自体は、非ラウリン脂肪、特にC16及びC18脂肪酸を含有する非ラウリン脂肪の工業的供給源である。
【0014】
一般に、より長鎖の脂肪酸アルカリ塩、特により安価なC16及びC18塩(獣脂及びヤシ油から得られるような)は、仕上った棒状石鹸において構造を提供し、水に露呈され場合に、棒状石鹸の壊変を妨げるか又は遅延させる。より高価で短鎖のラウリン脂肪由来の(すなわちラウリン酸塩)及びその他の可溶性の塩(標準的にはココヤシ油及びヤシカーネル油から得られるようなもの)は、組成物全体の泡立ち特性に寄与する。棒状石鹸の処方における一般的な問題点は、実用性のある包括的コストで構造を提供すること(一般には長鎖化合物から得られる)と泡立ち特性(一般にはより高価な短鎖成分から得られる)を維持することの間のバランスを見い出すことにあった。
【0015】
脂肪酸に加えて、棒状石鹸は遊離脂肪酸を含有し得る。遊離脂肪酸の添加は「過脂肪化」として知られている。5〜10%の遊離脂肪酸レベルでの過脂肪化は、豊富でクリーミーな泡を与えるものとして知られている。使用されるその他の過脂肪剤としては、脂肪混和物内の遊離脂肪酸の形成を促進することにより、機能するクエン酸及びその他の酸がある。
【0016】
石鹸ケークの製造のためには、オーバーグリース剤(1〜3重量%),安定化剤(酸化防止剤、錯化剤)(0.05〜0.5重量%),香料(0.5〜3重量%)そして場合によっては染料(0.05〜0.3重量%)ならびにソルビトール,グリセリンなどといった皮膚保護剤(1〜5重量%)といったような、基礎石鹸100重量部分を基準とした以上のような標準的数量で、一般的な添加剤を基礎石鹸に加えることができる。
【0017】
薬品及び化粧品業界は、かなり早い時期から植物由来の脂肪抽出物を使用してきている。何年も前に、これらの業界では、不鹸化材料の豊富な植物性脂肪又はその抽出物を使用した結果として特に価値のある生物学的特性が得られるということが明らかになった。例えば、アボカド、特にシアバターといったような或る種の植物油は、不鹸化材料が特に豊富でありかつ/又はこれらの不鹸化材料を含有しているということが知られている。
【0018】
油特にシアバターの中の不鹸化物を化粧品及び薬剤組成物の中で使用する目的で富化するプロセスは、Laurに対し発行された米国特許第5,679,383号の中で記述されている。このプロセスは、結晶化及び分留プロセスにより油脂の不鹸化性留分を濃縮する。この方法は高価でしかも、出発化合物からアルコール半分を遊離させない(加水分解)。かくして、Laurのプロセス及びその生成物の使用方法は、アルカリ塩を作り出しアルコール及びその他の不鹸化物を遊離させるために加水分解を利用することが全く無い。
【0019】
生物及び無生物に対し局所施用される水解物は、化粧品調製物、薬剤、水和製剤、殺虫剤、防虫剤などの範囲内に入る浄化以外の数多くの分野において使用される。局所施用される作用物質をさまざまな形で使用することによって作り出される有利な分野の1つは、局所施用された活性作用物質が塗布された表面上に存在する時間を最大にすること(常置性)である。この強力な利点の結果として、局所施用された定量の化粧品、薬剤及び生物活性作用物質の持続時間を改善する方法を探究することが、これまで、局所施用される化粧品、薬剤及び生物活性作用物質を利用する全ての分野において最も重要なことであった。この利点の一例は、サンスクリーン組成物に関係する先行技術において見い出すことができる。
【0020】
サンスクリーン組成物の使用は、幅広い社会的階層によって必要とされてきたが、それは、日光にさらされた人のうち太陽放射線の有害な効果に対する保護を提供する自然の色素形成をもつ人の割合はわずかにすぎないからである。数多くの人は、短時間日光にさらされただけでも紅斑を示すことから、日焼けの危険性が比較的低い状態でより長時間日光にさらすことができるように、紅斑をひき起こす放射線すなわち紫外線から保護するサンスクリーン組成物に対する必要性が存在する。
【0021】
さまざまなサンスクリーン組成物が、当該技術分野において知られている。サンスクリーン組成物を処方する上での1つの傾向は、耐水性ある皮膚用の組成物を調製することであった。1つの方法は、米国特許第3,506,758号に記述されているように、イミダゾールを四元化することにより皮膚とのその相互作用を増大させるべく紫外線吸収剤を化学的に改質することにある;もう1つの方法は、米国特許第3,529,055号及び3,864,473号に記述されているように、耐水性フィルムを形成するべく紫外線及び吸収性単量体とその他の単量体を共重合させることにある; さらにもう1つの方法は、米国特許第3,784,488号に記述されているように非水溶性重合体を用いて重合体フィルムを形成することにある。
【0022】
紫外線吸収剤を保持するために架橋エチレン−マレイン無水物共重合体の酸性形態を使用することが、米国特許第3,821,363号に開示されている。弱水素結合性溶剤中での6〜10の可溶性パラメータをもつ非水溶性アクリレート重合体の使用は、米国特許第4,172,122号の中で開示されている。非水溶性、アルコール可溶性フィルム形成ポリアミド材料の使用は、改善された常置性を提供する目的でのみ、米国特許第3,895,104号の中で開示されている。
【0023】
先行技術の化粧品及びその他の利用分野は、これまでのところ、高不鹸化物又は長鎖エステル(長さ18炭素以上)と共に取込まれる局所施用される作用物質の固有の常置性を高めるため、それらを含有する天然由来の材料の水解物の中に内在する常置性を利用したことがなかった。従来、先行技術の組成物の中に重合体又は重合体材料を利用する目的は、皮膚に対する局所的材料の付着性すなわち常置性を改善することに向けられてきたか或いは、単に増粘剤として利用されたにすぎなかった。他の特性のなかでも本発明に従って水解物を用いて達成される改善された常置性は、これまで先行技術において開示されることも評価されることもなかった。
【0024】
局所施用される作用物質の常置性の増大は、かかる材料のより効果的かつ経済的な用途を提供する。特に、本発明は、皮膚軟化剤、皮膚水和剤、サンスクリーン、口紅、メーキャップ、防虫剤、殺虫剤、農薬、除草剤などを含めた、好ましくは長鎖エステルの高レベルの不鹸化材料を含む有効量の水解物を少なくとも有する改善された組成物を提供する。
【0025】
発明の概要
植物からの抽出物といったような高レベルの不鹸化材料をもつ材料の加水分解は、独自の特性をもつ生成物を結果としてもたらす。従来の天然油の鹸化生成物は、(上述のように)中に含まれている不鹸化物のレベルが低いことの直接的結果として現在それが示しているような機能を果たしている。かかる特性には、高レベルの水性界面活性剤活性、水溶性又は容易な水分散性、発泡剤としての活性などが含まれる。従来の鹸化の目的はまさに、天然に発生する材料の水溶性及び表面活性剤活性を増大させることにある。鹸化性留分と組合わせた形で高い不鹸化性留分(例えば材料の合計重量の少なくとも6%)を伴う材料特に天然由来の材料に対する加水分解の適用は、6重量%未満の不鹸化物を伴う材料の従来の鹸化の結果得られる生成物と著しく異なる特性をもつ水解物を生成するということが発見された。
【0026】
本発明を実践した結果として得られる生成物は、常置性で、耐水性があり、塗布された表面による担持された活性成分の望ましくない吸収を防ぎ、独特の界面活性剤活性を示し、水による発泡性をもたない。結果として得られた水解物についての予想外のいくつかの用途としては、皮膚軟化剤及び/又は特に対象の皮膚に対する化粧品、薬剤及び生物活性作用物質の局所施用のための代替的な天然の担持体としてのものがあり、担持される材料のための常置性のある支持体を提供するということが発見された。
【0027】
本発明の特徴とみなされる新しい特長は、添付クレーム中にその特殊性と共に記されている。しかしながら、発明自体は、その構造及びその作用の両方及びその付加的な目的及び利点に関して、添付図面と合わせて本発明の好ましい実施形態の以下の説明を読むことにより、最も良く理解できることだろう。特に記載のないかぎり、明細書及びクレーム中の語句には、適用可能な単数又は複数の技術分野における当業者にとって普通の及び習慣的な意味が付与されるものと意図されている。その他の意味が意図される場合には、明細書には、1つの語又は句に対し特別な意味が適用されていることが特定的に記述されることになる。同様にして、本発明の詳細な説明における「機能」又は「手段」という語は、本発明を定義するために35.U.S.C.§112,第6段落の特別規定を援用しようとする希望を表示することを意図したものではない。反対に、単数又は複数の発明を定義する目的で35.U.S.C.§112第6段の規定を援用しようとする場合、クレームは、1つの機能と(を伴う)「のための手段」又は「のための段階」という句の中にその機能を裏づける何らかの構造、材料又は行為を同時に列挙せずにかかる句を特定的に記述することになる。クレームに1つの機能を実施する「ための手段」又は「ための段階」が列挙されている場合でも、その手段又は段階を裏づける何らかの構造、材料又は行為についても列挙しているならば、35.U.S.C.§112第6段落の規定を援用することに意図があるわけではない。さらに、発明を定義するために35.U.S.C.§112,第6段落の規定が援用される場合でさえ、本発明は、好ましい実施形態の中で記述されている特定の構造、材料又は行為のみに制限されるものではなく、さらに、請求対象の機能を実施するための何らかの及び全ての既知の又は後日開発された等価の構造、材料又は行為と共に請求対象の機能を実施する何らかの及び全ての構造、材料又は行為を内含するものであることが意図されている。
【0028】
発明の開示及びその最良の実施形態
本発明は、常置性といったようないくつかの有用な固有の特性をもつ局所施用される材料として有用なものである、物質組成物及びその使用方法に関する。さらに、該組成物は、局所施用の活性材料を有効量担持するためにも有用である。より特定的には、本発明に従った組成物は、より優れた「持続的」パワー又は常置性が必要とされる場合に、材料の局所施用のための担持体を提供している。さらに、本発明は、なかでもそれが皮膚軟化剤及び独特の乳化剤の両方として作用し常置性を立証するという理由で、有用なものである。それは、あらゆる塗布対象の生物又は無生物に対する、サンスクリーンから薬剤調製物に至る数多くの異なるタイプの「活性」材料を「固定する」能力をもつ。
【0029】
本発明では、次のような定義を考慮すべきである:
【0030】
「高不鹸化材料」又は「高不鹸化物含有量」油、ろう、脂肪などは、不鹸化性である材料を合計有機材料の少なくとも6重量%,そして鹸化性の有機材料を少なくとも10重量%含む組成物を意味する(不鹸化物の百分率は、一部の処方では95%を上回ることさえあり得る)。従って、この用語は、有機物の6〜90重量%の不鹸化材料及び10〜90重量%の鹸化性材料を含有する組成物を内含している。高WSPを伴う生体ベースの材料の例が下表に列挙されている:
【0031】
【表2】
【0032】
「常置性」というのは、1つの材料がもつ容易に除去されないように抵抗する傾向又は皮膚に対するトリートメントの持続性を意味する。例えば、一部のサンスクリーンローションは、比較的不水溶性のフィルムを皮膚上に形成することから、常置性あるものである。このときこれは、常置性材料が、物理的接触、発汗又は洗たくによる除去又は移行に耐えることを意味する。
【0033】
少なくとも6重量%の不鹸化性成分と少なくとも10重量%の鹸化性成分を含有する、ろう、油及び/又は脂肪(脂質)を含む物質組成物は、アルカリ性加水分解反応に付されて、活性成分又は化粧品、薬剤又はその他の活性成分の適用のための担体ベースといったようなその他の活性成分の適用のための担体として使用可能な独特の表面活性剤特性をもつ非発泡性の常置性組成物を生成する。高不鹸化物をもつ市販の生体ベースの抽出物としては、カンデリラろう、カルナバろう、ホホバ油、ラノリン、レシチン及びシアバターが含まれるが、これらに限られるわけではない。
【0034】
本発明のプロセスに付される脂質は、未加工生成物であってもよいし、或いは又予めさまざまな精製及び/又は改質段階を受けることもできる。言及できる精製プロセスの例としては、従来の化学的又は物理的精製のプロセス又は特に不鹸化材料を最大量保持するか又は濃縮し、その後かかる処理済み材料を本発明のプロセスに付すことを可能にするようなさらに専門化されたプロセスがある。
【0035】
本発明に従ったプロセスに付される前に植物性脂肪に適用される、優先的に使用される化学的精製は、任意の従来の化学精製プロセス、特に以下の段階を含むあらゆるプロセスであってよい。
ステップ1: 一般的には酸、最も頻繁にはリン酸の存在下での水によるホスファチドの不溶化及び傾瀉又は遠心分離による分離が関与する脱ガム(連続プロセス);
ステップ2: 水酸化ナトリウム溶液の添加による油中の遊離脂肪酸の中和及び最も頻繁には遠心分離とそれに続く数回の水洗浄による形成された石鹸(石鹸原料と呼ばれる)の分離。ステップ1及び2は往々にして連続プロセス内で同時に実施される。
ステップ3: 低真空下約100℃での活性化された漂白粘土による脱色及びろ過。
ステップ4: 油の臭い及び香りの原因である化合物を除去し精製油を生産するのに必要である脱臭作業。この作業は、脱臭機と呼ばれる装置内で実施され、手順には、およそ4トール(すなわち約532Pa)の真空下で高温(180°〜220℃)まで油を加熱すること及び不純物を放散させるための蒸気の大量注入が関与する。
【0036】
代替的な物理的精製方法は、上述の化学的精製プロセスの一変形形態として理解され、その差異は、水酸化ナトリウムでの中和段階が行なわれず、油からの遊離脂肪酸の除去が脱臭段階中に実施されないという点にある。この物理的精製方法中に選択された精製条件には、本発明の調製のための手順中に使用するために選択された高不鹸化物の望ましい特性を保持する目的で修正が必要となるかもしれない。
【0037】
本発明の方法に従った加水分解反応のための出発材料として使用される抽出物は、その未加工状態又は精製済み状態にあってよい。抽出物は同様に、加水分解反応に先立ち、アルコキシル化、重合、アセチル化、酸化、還元、濃縮、水素化、部分的水素化、エステル交換、2重結合改質、ランダム化、精製又はその他の形での改質を受けることもできる。数多くの脂質が低濃度又は低留分(例えば上述のとおり1%以下)の不鹸化物を有することから、本発明は、例えば6%以上といったようなより高い留分への低留分不鹸化物の濃縮を包含している。
【0038】
不鹸化物を生成する有機材料の加水分解反応からの生成物は、a)極性親水性塩(鹸化物)及び b)非極性親油性材料(不鹸化物)の混合物を含んで成り、初期反応物の供給源、状態及び形状に応じてその他の材料も存在する可能性がある。
【0039】
本発明に従った方法によって作り出される材料の組成物は、水性アルカリ金属水酸化物、例えばNaOH,LiOH,KOH(好ましい水酸化物)、CaOH、MgOHなどと、高い割合(6%以上)そして好ましくは長鎖エステルとしての不鹸化材料を含む有機脂質組成物、つまり通常は植物抽出物、(抽出物又はその誘導体の)油、脂肪、ろうの反応によって生成される。
【0040】
一例として、ホホバ油を検討することができる。精製ホホバ油は、長鎖二不飽和エステルをさまざまな割合で含んでいる。精製ホホバ油の水解物は、ほとんど極性親水性長鎖塩(アルカリ塩)と比較的非極性の親油性材料(脂肪アルコール)55:45の混合物である。親油性留分は、本書中で使用されている定義に従った不鹸化材料である。これらのホホバ水解物の両方の炭素鎖の長さは、C18からC24までの範囲を含みこの間で変動し、各分子の一部分としてω−92重結合をもつ。本発明に従った水解物の鹸化及び不鹸化性留分の組合せは、化粧品、薬剤及びその他の組成物の処方を助ける特性をもつことがわかっている。
【0041】
本発明の実施中に作り出されるような高い百分率の不鹸化材料を含有する脂質の加水分解の結果得られる生成物は、賦形剤、溶剤又は担体を用いた精製状態、配合状態、溶解状態、分散状態又は乳化状態のいずれの形で使用されるかとは無関係に、有用な特性を含みかつそれを塗布された表面に対し付与することができる。これらの表面は、生物表面特に人間の皮膚、植物表面であってもよいし或いは又、木、繊維又はプラスチック製の物体といったような無生物の表面でさえあり得る。特性には、常置性、乳化、水和などが含まれ得るがこれらに制限されるわけではない。
【0042】
上述の特性のうちの1つである常置性は、口紅、シャンプー、コンディショナ、毛髪艶出し剤、忌避剤、誘引剤、化粧品、薬剤及びサンスクリーンの分野で特に有用である。常置性特性は、常置性を示す天然に誘導体化された材料が特に商業的に望ましい「リーブ・イン」ヘヤコンディショナ、といったようなヘヤケア製品にとって特に有益である。常置性は同様に、サンスクリーン、サンブロック又は日やけ用製剤ならびに、ダニ、ノミ及びハエ忌避剤といったような防虫剤及び農薬にも特に有用である。常置性は同様に、空気清浄スプレー、抗菌剤、抗ウドンコ病菌剤及び抗真菌剤、はえ取りリボン、農薬、殺虫剤、防虫剤、除草剤などといったような、無生物上で使用された場合にも有益でありうる。
【0043】
有機材料中の高レベルの不鹸化材料の内含により、本発明に従った水解物がその独特の特性の組合せを示すことができるようになるという理論が立てられている。油、ろう、脂肪又はその他の天然抽出物の中の不鹸化材料の精確な性質は、(特定の特性が望まれる場合以外)特に重要ではなく、さまざまな形で利用可能な天然の出発材料の各々は、その不鹸化物のタイプ及び組成に関し著しく異なるものでありうる。例えばコリニア抽出物(例えばコリニアの石油エーテル抽出物)は、40重量%の4環式トリテルペンアルコールとそのエステル(ミリスチン酸塩、パルミチン酸塩及び酢酸塩)ならびにα−アミリン、β−アミリン、ルペオール及びタラクサステロール例えばt−タラクサステロール(Lipids, K.L. Mikolajczak et al.,1967年、第2巻、No.2,pp.127−132)を含み得る。ブリザ油は、49%の不鹸化性ジガラクトシルグリセリド、29%の不鹸化性モノガラクトシルグリセリド及び少量の従来の鹸化性トリグリセリドを含む、半固体である脂質を20重量%含有し得る。上述の油中に優勢な脂肪酸はパルミチン酸、オレイン酸及びリノール酸である(Lipids. C.R.Smith,Jr.et al.,1966年3月、第1巻、No.2,pp.123−127)。
【0044】
本発明に従った組成物は、好ましくは、プロペラミキサーの備わった大型蒸気釜を用いたバッチプロセス内で生成される。
【0045】
計測された量の水酸化カリウムペレットが、計測された量の精製水、脱イオン水又は逆浸透浄化水と共に蒸気釜の中に添加される。従って遊離有機酸及び/又は有機酸エステルを完全に鹸化するために利用される水酸化カリウムの量は、出発材料の鹸化値から計算でき、理論的には化学量論量となる。しかしながら実際には、形成される水解物が未使用アルカリで汚染されないようにするため、水酸化カリウムの化学量論量よりもわずかに少ない量を利用することが好ましい。利用される水酸化カリウムの量は、化学量論量よりも著しく少ないものであってよく、例えば、所望の結果に応じて化学量論量の50%以下という少ない量を使用することもできる。しかしながら、有機酸又はエステルの完全鹸化を達成しなければならない場合には、化学量論量を上回る例えば化学量論量よりも最高10%多い水酸化カリウム量を利用することができる。ということを理解すべきである。反応の終わりに残っている余剰の水酸化カリウムは、従来の方法によって除去することができる。
【0046】
水酸化カリウムペレット及び水は、水酸化カリウムペレットが溶解されるまでプロペラミキサーを用いて合せて撹拌される。安全性を目的として、この段階の間に熱が生成され混合物がかなり苛性であるという点に留意することが重要である。そばにいる者は、手袋、眼及び顔面保護具及び防護衣を身につけ、熱及び化学薬品の両方によるやけどを回避すべきである。
【0047】
次に、ホホバ油といったような高い割合の不鹸化物を含有する精製された又は誘導体化された計測量の有機材料を、中に入った苛性溶液がはねないように注意しながら、蒸気釜にゆっくりと添加する。
【0048】
蒸気釜を、90〜95℃まで加熱し、2時間つねに撹拌しながらこの温度範囲内に保持する。この時点で、結果として得られた混合物のpHをテストしなければならない。溶液pHが10.0以上である場合、90〜95℃でつねに撹拌しながら混合物を加熱し続ける。pHが10.0以下になるまで溶液を定期的に再テストする。
【0049】
pHがひとたび10.0以下になった時点で、分析のため標本を抜き取る。反応が望む通りに進捗したことを示すため、クロマトグラフィといった方法又はその他の類似の又は同様の方法によりこの標本を分析すべきである。
【0050】
その後、第2の計測量の水又はその他の希釈剤を蒸気釜に添加することで結果として得られた水解物を希釈し、混合用プロペラで撹拌することができる。混合物が均質になるまで、80℃未満の熱を連続的に加えるべきである。
【0051】
ひとたび均質になった時点で、水解物混合物を、プロペラで混合し続けながら、60℃まで冷却する。次に水解物混合物を保持用コンテナに移し、保持用コンテナを密封する前に室温まで冷却させることができる。
【0052】
乳化は、分離した液滴の形に1つの材料をもう1つの材料全体を通って分散させ、産業目的では少なくとも1〜2年の期間にわたりその物理的特性を保持するような分散を実施するプロセスである。使用のため選択される乳化剤タイプに対する影響は、乳化される油の類似の(ただし逆の)性質を基準とした乳化剤が表わす親水性及び親油性の性質の比率に関係する。これら2つの特性は、乳化剤の親水性−親油性バランス(HLB)及び油の所要HLBと呼ばれる。HLBシステムは、一定の与えられた油に対して適切な乳化剤を整合させる目的で乳剤処方者にとって一助となる。この整合は、通常は実験により行なわれるが、乳剤のHLB及び一定の与えられた油のHLB必要条件がわかっている場合、この実験を大幅に削減できる。本発明のHLBは、3〜4HLB数の幅をもち親水性範囲内にあるという独特の特性を示す。広いHLB有効範囲をもつ乳化剤が、かかる乳化剤により本来付与される融通性のため有利である。本発明の広いHLB有効範囲は同様に、化粧品、薬剤及びその他の生物活性製品の正規の分布において遭遇しうるpH,熱、低温などといった普通でない条件に対処するための追加の余裕を製剤に対し提供している。
【0053】
1つの実験中に、指示に従って濃縮ハエ忌避剤(Purina馬用スプレー式濃縮殺虫剤)を希釈したとき、結果として得られた混合物は分離し、使用の前に撹拌することにより再統合させることが必要である、ということがわかった。成分のこの分離は、本発明に従った水解物の添加により無くなり、かくして、該水解物の独特の乳化特性を実証した。
【0054】
産業上の利用可能性
以下では、本発明に従った水解物について見い出された複数の使用例が記述されている。
【0055】
実施例1.皮膚水和作用の増強
ノバメータは、皮膚の水和作用に関する生物物理的性質を数量化するための非侵襲性で客観的に再現可能な測定方法を提供するために設計され一般に使用されているインピーダンス測定装置である。結果を登録し記録するためにノバメータを利用する皮膚水和作用研究に10名の回答者が参加した。テストは以下の手順に従って行なわれた。
【0056】
市販のスキンローションを購入し等分した。半分を対照として用い、半分をベースとして用い、このベースの中に5%のホホバ水解物を取込んだ。ホホバ水解物は、本発明に開示された方法に従って調製した。いずれかのローションを塗布する前に各回答者について、ノバメータを用いて基準線皮膚水和作用読取りを行なった。対照及び水解物含有ローションを各回答者の前腕の異なる部域に塗布した。水解物含有ローションを右前腕に塗布し、対照ローションを左前腕に塗布した。各参加者が各ローションを塗布した前腕部域の皮膚水和作用読取りを行なうのにノバメータを使用した。ローション塗布後2時間間隔で多数の皮膚水和作用読取りを行ない、記録した。結果は図1に示されている。
【0057】
実験の結果、対照製剤のテスト部域に比べ、水解物製剤が塗布されたテスト部域内で全被験者のうちの大部分について皮膚水和作用の劇的な増加が得られた。一般に、塗布から6〜10時間後に、水解物ローション製剤は、基準線部域全体にわたり皮膚水和作用の20%〜54%の改善を実証した。水解物製剤は、対照製剤で処置した皮膚全体にわたり皮膚水和作用の10%〜47%の改善を示した。
【0058】
実施例2−脱水の減少
本発明に従った水解物を5%含む水解物製剤及び追加の5%の水を含む対照製剤という2つのメークアップ処方を調製した。2つの製剤間で残りの成分組成を同じに保つため、対照製剤に対し5%の水を添加した。対照製剤を左前腕に、水解物製剤を右前腕に塗布した。
【0059】
メークアップ塗布の前に各参加者の基準線水和作用読取りを行なうため、そして各製剤の塗布後4時間及び7時間の間隔で水和作用読取りを行なうために、ノバメータを使用した。基準線からの皮膚水和作用の百分率差を見極めるため、対照及び水解物含有ローションを用いた各人について結果を平均した。結果は図2に示されている。
【0060】
メークアップ塗布の4時間後に、参加者の平均ノバメータ読取り値は、水解物製剤が塗布された部域上で基準線より約5%高い皮膚水和作用の増大を示した。基準線からの約4%の皮膚水和作用の減少が、対照製剤を伴う部域上で観察された。水解物と対照製剤の間の差は約9%であり、水解物製剤はより優れた水和特性を示した。実際、対照製剤は、皮膚の脱水を示したが、これは、メークアップ及び口紅といったような顔料の多い化粧用製剤については異常なことではない。
【0061】
塗布から7時間後に、参加者の平均ノバメータ読取り値は、水解物製剤を伴う部域上で基準線より下約4%の皮膚水和作用の減少を示した。対照製剤を伴う部域上では、基準線より下約6%の皮膚水和作用の減少が見られた。7時間後の2つのメークアップ製剤の間の水和作用の差は約2%であり、水解物製剤は、対照製剤よりも優れた水和作用特性を示し続けた。対照メークアップ製剤に比べ、皮膚に対する乾燥レベルに近づくのに水解物メークアップ製剤は7時間を要した。
【0062】
従って、本発明に従った水解物を標準的に乾燥するメークアップ製剤の中に取込むことにより、該水解物を含有しない製剤に比べて改善された皮膚水和作用特性が示された。実際、水解物製剤は、対照メークアップ製剤において見られる脱水効果とは反対に、最初に皮膚を水和するように思われる。
【0063】
実施例3−性能/常置性の増強
馬といった動物についてのハエ排除処理用の4つの異なる製品が得られた(Ceratex, Gnat−Away, Solitude及びAqua−Pel) 。これらの製品の濃縮バージョンは入手できなかった; 従って、市販の希釈物を使用した。
【0064】
各標本に対し、水又は本発明に従った水解物のいずれかを添加して、10%の水解物含有溶液を作った。全ての製剤を均質になるまで攪拌器で徹底的に混合した。全ての製剤を噴霧びんの中に移した。
【0065】
参加する動物として4頭の馬を選択した。各馬の左側面に対照製剤を噴霧した。各馬の右側面には、水解物製剤を噴霧した。8日間、いずれかの製剤を再度塗布する前に各馬の脚の上のハエの数を決定した。4つの水解物製剤の各々について、8日後の累積的効果は、ハエ計数値の著しい減少を実証した。図3−7は、水解物製剤が対照製剤に比べてハエ計数値のより大幅の減少を生み出すことを明らかに示している。かくして本発明に従った水解物を内含させることで、市販のハエ排除製品の中で水解物と共に移送される活性材料の累積的性能が改善される。
【0066】
本発明の好ましい実施形態(単複)は、前出の「発明の詳細な説明」のところで記述されている。これらの説明は、以上の実施形態を直接記述しているが、当業者であれば、本書に示され記述されている特定の実施形態に対する修正及び/又は変更を考えつくことが可能であるということがわかる。この記述の範囲内に入るかかる修正又は変更はいずれも、その中に同じく内含されるべく意図されたものである。特定の記載のないかぎり、明細書及びクレーム中の語句には、適用可能な技術分野(単複)における当業者にとっての通常の及び習慣的な意味が付与されるというのが、発明人の意図するところである。出願提出時点で出願人にとって既知の本発明の好ましい実施形態及び最良の態様についての以上の説明は、例示及び描写を目的として提示されてきたものでありかかる意図をもつものである。開示された明確な形態に本発明を制限したり網羅的であることは意図されておらず、上述の教示に照らして数多くの修正及び変更が可能である。実施形態は、本発明の原理及びその実践的応用を最もうまく説明し、当業者がさまざまな実施形態で、かつ考慮されている特定の用途に適するようなさまざまな修正を伴って本発明を最もうまく利用できるようにするために選択され記述されたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
水和ローションについて使用された場合の水解物の効果のグラフである。
【図2】
メークアップについて使用された場合の水解物の効果のグラフである。
【図3】
ハエスプレーが本発明に従った水解物を取込んでいる場合のハエの平均減少率の例示である。
【図4】
本発明の水解物を取込んでいる場合のAquapelについてのハエ減少のグラフである。
【図5】
本発明の水解物を取込んでいる場合のCeratexについてのハエ減少のグラフである。
【図6】
本発明の水解物を取込んでいる場合のGnatAwayについてのハエ減少のグラフである。
【図7】
本発明の水解物を取込んでいる場合のSolitudeについてのハエ減少のグラフである。
Claims (47)
- 有機材料の加水分解生成物を含む局所施用組成物において、前記有機材料が少なくとも6重量%の不鹸化材料をさらに含んで成る組成物。
- 前記有機材料が、加水分解に先立って前処理されており、該前処理が、アルコキシル化、重合、アセチル化、酸化、還元、濃縮、水素化、部分的水素化、エステル交換、2重結合改質、ランダム化及び精製から成る処理群の中から選択される、請求項1に記載の組成物。
- 前記前処理された有機材料が、アマランス種子油、アニス種子油、アボカド種子油、大麦油、ブリザ油、 ソバの実油、カンデリラろう、カルナバろう、カシアオクシデシタリス油、コーヒー豆種子油、脱油レシチン、ツノザメ油、エスパルトろう、真菌その他の微生物由来の油、グアユールゴム植物抽出物、ホホバ油、ユリニア油、ラノリン、月桂樹果実油、オレストラ(オレアン)、オリーブ油濃縮物(フィトスクアレン)、オリーブ種子油、オレンジラフィー油、ウリクリろう、 キノア種子油、ライ麦胚芽油、サメ肝油、シアバター、マッコウクジラ油、サトウキビろう、ヒマワリろう、トールオイル、トールオイル精製物、小麦穀粒からのVegapure及び小麦胚芽油から成る群の中から選択された抽出物をさらに含んで成る、請求項2に記載の組成物。
- 不鹸化物を少なくとも20重量%含む、請求項1に記載の組成物。
- 不鹸化物を少なくとも20重量%含む、請求項2に記載の組成物。
- 皮膚軟化剤、コンディショナ、顔料、染料、医薬品、紫外線吸収剤、物理的放射線ブロック、防虫剤、動物忌避剤、殺虫剤、農薬、殺虫剤、動物誘引剤、芳香剤及びホルモンから成る群の中から選択された少なくとも1つの成分と組合わせた形で請求項1に記載の組成物を含んで成る常置性組成物。
- 皮膚軟化剤、コンディショナ、顔料、染料、医薬品、紫外線吸収剤、物理的放射線ブロック、防虫剤、動物忌避剤、殺虫剤、農薬、殺虫剤、動物誘引剤、芳香剤及びホルモンから成る群の中から選択された少なくとも1つの成分と組合わせた形で請求項2に記載の組成物を含んで成る常置性組成物。
- 皮膚軟化剤、コンディショナ、顔料、染料、医薬品、紫外線吸収剤、物理的放射線ブロック、防虫剤、動物忌避剤、殺虫剤、農薬、殺虫剤、動物誘引剤、芳香剤及びホルモンから成る群の中から選択された少なくとも1つの成分と組合わせた形で請求項4に記載の組成物を含んで成る常置性組成物。
- 皮膚軟化剤、コンディショナ、顔料、染料、医薬品、紫外線吸収剤、物理的放射線ブロック、防虫剤、動物忌避剤、殺虫剤、農薬、殺虫剤、動物誘引剤、芳香剤及びホルモンから成る群の中から選択された少なくとも1つの成分と組合わせた形で請求項5に記載の組成物を含んで成る常置性組成物。
- 動物被験体の毛髪、皮膚、うろこ又は羽根に対し請求項1に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、動物被験体に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 動物被験体の毛髪、皮膚、うろこ又は羽根に対し請求項2に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、動物被験体に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 動物被験体の毛髪、皮膚、うろこ又は羽根に対し請求項6に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、動物被験体に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 動物被験体の毛髪、皮膚、うろこ又は羽根に対し請求項7に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、動物被験体に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 植物被験体の表面に対し請求項1に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、植物被験体に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 植物被験体の表面に対し請求項2に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、植物被験体に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 植物被験体の表面に対し請求項6に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、植物被験体に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 植物被験体の表面に対し請求項7に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、植物被験体に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 無生物の表面に対し請求項1に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、無生物に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 無生物の表面に対し請求項2に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、無生物に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 無生物の表面に対し請求項6に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、無生物に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 無生物の表面に対し請求項7に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、無生物に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 有機材料の加水分解生成物を含む局所施用組成物において、前記有機材料がさらに少なくとも6重量%の長炭素鎖材料を含んで成り、該長炭素鎖材料が少なくとも18炭素の長さを有する、組成物。
- 前記有機材料が、加水分解に先立って前処理されており、該前処理が、アルコキシル化、重合、アセチル化、酸化、還元、濃縮、水素化、部分的水素化、エステル交換、2重結合改質、ランダム化及び精製から成る処理群の中から選択されている、請求項22に記載の組成物。
- 前記前処理された有機材料が、アマランス種子油、アニス種子油、アボカド種子油、大麦油、ブリザ油、 ソバの実油、カンデリラろう、カルナバろう、カシアオクシデシタリス油、コーヒー豆種子油、脱油レシチン、ツノザメ油、エスパルトろう、真菌その他の微生物由来の油、グアユールゴム植物抽出物、ホホバ油、ユリニア油、ラノリン、月桂樹果実油、オレストラ(オレアン)、オリーブ油濃縮物(フィトスクアレン)、オリーブ種子油、オレンジラフィー油、ウリクリろう、 キノア種子油、ライ麦胚芽油、サメ肝油、シアバター、マッコウクジラ油、サトウキビろう、ヒマワリろう、トールオイル、トールオイル精製物、小麦穀粒からのVegapure及び小麦胚芽油から成る群の中から選択された抽出物をさらに含んで成る、請求項23に記載の組成物。
- 不鹸化物を少なくとも20重量%含む、請求項22に記載の組成物。
- 不鹸化物を少なくとも20重量%含む、請求項23に記載の組成物。
- 皮膚軟化剤、コンディショナ、顔料、染料、医薬品、紫外線吸収剤、物理的放射線ブロック、防虫剤、動物忌避剤、殺虫剤、農薬、殺虫剤、動物誘引剤、芳香剤及びホルモンから成る群の中から選択された少なくとも1つの成分と組合わせた形で請求項22の組成物を含んで成る常置性組成物。
- 皮膚軟化剤、コンディショナ、顔料、染料、医薬品、紫外線吸収剤、物理的放射線ブロック、防虫剤、動物忌避剤、殺虫剤、農薬、殺虫剤、動物誘引剤、芳香剤及びホルモンから成る群の中から選択された少なくとも1つの成分と組合わせた形で請求項23の組成物を含んで成る常置性組成物。
- 皮膚軟化剤、コンディショナ、顔料、染料、医薬品、紫外線吸収剤、物理的放射線ブロック、防虫剤、動物忌避剤、殺虫剤、農薬、殺虫剤、動物誘引剤、芳香剤及びホルモンから成る群の中から選択された少なくとも1つの成分と組合わせた形で請求項25の組成物を含んで成る常置性組成物。
- 皮膚軟化剤、コンディショナ、顔料、染料、医薬品、紫外線吸収剤、物理的放射線ブロック、防虫剤、動物忌避剤、殺虫剤、農薬、殺虫剤、動物誘引剤、芳香剤及びホルモンから成る群の中から選択された少なくとも1つの成分と組合わせた形で請求項26の組成物を含んで成る常置性組成物。
- 動物被験体の毛髪、皮膚、うろこ又は羽根に対し請求項22に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、動物被験体に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 動物被験体の毛髪、皮膚、うろこ又は羽根に対し請求項23に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、動物被験体に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 動物被験体の毛髪、皮膚、うろこ又は羽根に対し請求項27に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、動物被験体に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 動物被験体の毛髪、皮膚、うろこ又は羽根に対し請求項28に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、動物被験体に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 植物被験体の表面に対し請求項22に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、植物被験体に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 植物被験体の表面に対し請求項23に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、植物被験体に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 植物被験体の表面に対し請求項27に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、植物被験体に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 植物被験体の表面に対し請求項28に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、植物被験体に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 無生物の表面に対し請求項22に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、無生物に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 無生物の表面に対し請求項23に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、無生物に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 無生物の表面に対し請求項27に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、無生物に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 無生物の表面に対し請求項28に記載の組成物を塗布する段階を含んで成る、無生物に対し常置性の恩恵を提供する方法。
- 物理的放射線ブロック剤、放射線吸収剤及び有機材料の加水分解生成物を含んで成り、該有機材料がさらに少なくとも6重量%の不鹸化材料を含んで成る、局所施用サンスクリーン組成物。
- 前記有機材料が、加水分解に先立って前処理されており、該前処理が、アルコキシル化、重合、アセチル化、酸化、還元、濃縮、水素化、部分的水素化、エステル交換、2重結合改質、ランダム化及び精製から成る処理群の中から選択されている、請求項43に記載の組成物。
- 前記前処理された有機材料が、アマランス種子油、アニス種子油、アボカド種子油、大麦油、ブリザ油、 ソバの実油、カンデリラろう、カルナバろう、カシアオクシデシタリス油、コーヒー豆種子油、脱油レシチン、ツノザメ油、エスパルトろう、真菌その他の微生物由来の油、グアユールゴム植物抽出物、ホホバ油、ユリニア油、ラノリン、月桂樹果実油、オレストラ(オレアン)、オリーブ油濃縮物(フィトスクアレン)、オリーブ種子油、オレンジラフィー油、ウリクリろう、 キノア種子油、ライ麦胚芽油、サメ肝油、シアバター、マッコウクジラ油、サトウキビろう、ヒマワリろう、トールオイル、トールオイル精製物、小麦穀粒からのVegapure及び小麦胚芽油から成る群の中から選択された抽出物をさらに含んで成る、請求項44に記載の組成物。
- 不鹸化物を少なくとも20重量%含む、請求項43に記載の組成物。
- 不鹸化物を少なくとも20重量%含む、請求項44に記載の組成物。
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