JP3712258B2 - 外用に適した組成物、保湿剤及び肌荒れ改善剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定の植物の抽出物を含有してなる外用に適した組成物に関し、詳しくは効果に優れた、保湿剤及び肌荒れ改善剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
皮膚外用剤は皮膚に対する効果を意図した製剤であり、保湿効果や、肌荒れ改善効果はその目的とする効果のひとつである。これらの効果を目的とした化粧料などの皮膚外用剤の有効成分としては、アミノ酸や多糖、多価アルコール(非特許文献1参照)、薬用植物などの抽出物(非特許文献2〜非特許文献5参照)などが従来から用いられている。特に、植物抽出物においては、現在も非常に活発な研究が成されている。例えば、保湿剤、肌荒れ改善剤に限っても、ラン科植物(特許文献1参照)、ラッカセイ(特許文献2参照)、サルナシ(特許文献3参照)、オオバコ(特許文献4参照)、ハマグルマ属植物(特許文献5参照)、サクラ属植物等(特許文献6参照)、アカテツ科植物(特許文献7参照)、レピディウム属植物(特許文献8参照)、アボカド等(特許文献9参照)、イヌカラマツ(特許文献10参照)、ウコギ科植物(特許文献11参照)、アスパラガス・ラセモサス等(特許文献12参照)、ホウセンカ(特許文献13参照)、ブナ(特許文献14参照)、ニシキギ属植物(特許文献15参照)、ココツヤシ(特許文献16参照)などの植物に関する技術が開示されている。このように保湿効果及び/または肌荒れ改善効果を有する有効成分について、数多くの検討が成されているものの、上記の有効成分を含有する皮膚外用剤は何れに於いても、その保湿効果、肌荒れ改善効果は必ずしも十分ではなく、より優れた効果の有効成分およびその成分を含有する皮膚外用剤の開発が望まれていた。
【0003】
なお、本発明に必須な構成成分であるヤマトグサ科(Theligonaceae)に属する植物を利用する本発明の技術分野に関連する先行技術に関して、本発明者らは見出すことはできなかった。
【0004】
したがって、保湿効果及び肌荒れ改善効果に優れた、ヤマトグサ科(Theligonaceae)に属する植物抽出物を含有してなる外用に適した組成物、保湿剤及び肌荒れ改善剤は、本発明者らがはじめて完成したものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−205933号公報
【特許文献2】
特開2002−145757号公報
【特許文献3】
特開2002−145754号公報
【特許文献4】
特開2002−145731号公報
【特許文献5】
特開2002−20262号公報
【特許文献6】
特開2002−20225号公報
【特許文献7】
特開2001−122732号公報
【特許文献8】
特開2001−39854号公報
【特許文献9】
特開2001−39823号公報
【特許文献10】
特開2000−226323号公報
【特許文献11】
特開平11−158053号公報
【特許文献12】
特開平11−92332号公報
【特許文献13】
特開平10−287527号公報
【特許文献14】
特開平9−227397号公報
【特許文献15】
特開平7−126146号公報
【特許文献16】
特開平6−72838号公報
【非特許文献1】
光井武雄編、「新化粧品学」、第2版、南山堂、2001年1月18日、p.152−156、およびp.187−188
【非特許文献2】
一丸貿易製造開発部、「薬用植物の応用とその効果について」、フレグランスジャーナル、フレグランスジャーナル社、1979年、臨時増刊1号、p.43−48
【非特許文献3】
田口昌之、「ヨーロッパにおける生薬の化粧品への利用と安全性」、フレグランスジャーナル、フレグランスジャーナル社、1979年、臨時増刊1号、p.66−74
【非特許文献4】
大津吉朗、「植物性抽出成分の化粧品への利用と課題」、フレグランスジャーナル、フレグランスジャーナル社、1979年、臨時増刊1号、p.84−87
【非特許文献5】
「各社植物成分リスト」、フレグランスジャーナル、フレグランスジャーナル社、1986年、臨時増刊6号、p.324−349
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、保湿効果及び肌荒れ改善効果に優れた、特定の植物抽出物を含有する外用に適した組成物、保湿剤及び肌荒れ改善剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために、保湿性に優れ、肌荒れ改善・予防効果に優れた成分を得るべく鋭意研究を重ねた結果、驚くべきことに、ヤマトグサ科(Theligonaceae)に属する植物の抽出物を含有させることで、保湿性に優れ、肌荒れ改善効果に優れた、外用に適した組成物、保湿剤及び肌荒れ改善剤が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0009】
本発明にかかるヤマトグサ科(Theligonaceae)植物は、ヤマトグサ属(Thelligonum L.)の1属で構成される、雌雄同株の多肉多汁性の双子葉植物で、日本、中国南西部、地中海沿岸部、及びカナリア諸島に分布する。ヤマトグサ属植物には、シンヤマトグサ(Theligonum formosanum (Ohwi) Ohwi & Liu)、テリゴヌム・マクラントゥム(T. macranthum Franch)、マキノヤマトグサ(T. cynocrambe Linn.)、ヤマトグサ(T. japonica Okubo et Makino)等の5種の植物が分類される。中でもヤマトグサは日本固有の植物であり、本州の関東以西、四国、九州に分布する多年草として知られる。また、マキノヤマトグサは、地中海沿岸部において食用として用いられることがある。
【0010】
上記植物のうち、本願発明では何れのものを用いても良いが、原料の入手の観点から、日本国内にて自生するヤマトグサや、食用に栽培されるマキノヤマトグサを用いることが特に好ましい。
【0011】
本発明にかかる抽出物を得る際は、雄花、雌花、種子、葉、茎、根の植物体の何れの部分を用いても良く、さらにはそれぞれの全草を用いて抽出しても良く、さらにはそれぞれの植物の全草および各部位から複数を選択、混合して抽出しても良い。また、その抽出方法は常法であればよく、各部位を生のまま、或いは乾燥・粉砕後に抽出することができる。
【0012】
次に、本発明において使用するヤマトグサ科植物抽出物を調製する方法について述べる。抽出溶媒としては、水、エタノール、メタノール、イソプロパノール、イソブタノール、n−ヘキサノール、メチルアミルアルコール、2−エチルブタノール、n−オクチルアルコールなどのアルコール類、グリセリン、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール等の多価アルコール又はその誘導体、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル−n−プロピルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸イソプロピルなどのエステル類、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、n−ブチルエーテル等のエーテル類などの極性溶媒から選択される1種又は2種以上の混合溶媒が好適に使用でき、また、リン酸緩衝生理食塩水や尿素水溶液を用いることができる。
【0013】
なお、上記溶媒のうち、水、アルコール及び多価アルコール又はその誘導体類(エタノール、メタノール、イソプロパノール、イソブタノール、n−ヘキサノール、メチルアミルアルコール、2−エチルブタノール、n−オクチルアルコール、グリセリン、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール等)およびそれらの混合溶媒については、その溶媒を留去せずに抽出物として構わない。
【0014】
或いは、石油エーテル、n−ヘキサン、n−ペンタン、n−ブタン、n−オクタン、シクロヘキサン、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、トリクロロエチレン、ベンゼン、トルエンなどの低極性もしくは無極性溶媒から選択される1種又は2種以上の混合溶媒も好適に使用することもできる。
【0015】
なお、これらの低極性、無極性の溶媒のうち流動パラフィンやスクワランなどに関しては、その溶媒を留去せずに抽出物として構わない。
【0016】
さらには、水や二酸化炭素、エチレン、プロピレン、エタノール、メタノール、アンモニアなどの1種または2種以上の超臨界流体や亜臨界流体も用いることもできる。
【0017】
抽出時の圧力、温度、時間などの条件は、任意の条件であり、適宜調整して抽出を行なうことができる。
【0018】
このようにして得られたヤマトグサ科植物抽出物は、そのまま本発明に係る組成物に配合することもできるが、その効果を失わない範囲で、脱臭、脱色、濃縮などの精製操作を加えたり、さらにはカラムクロマトグラフィーなどを用いて分画物として用いてもよい。これらの抽出物や、その精製物、分画物は、これらから溶媒を除去することによって乾固物とすることもでき、さらに、アルコールなどの溶媒に可溶化した形態、或いは乳剤の形態で用いることができる。
【0019】
本発明においては、ヤマトグサ科植物抽出物を有効成分として含有させることにより、優れた保湿効果および/または肌荒れ改善効果を発揮する組成物を提供することができる。
【0020】
ヤマトグサ科植物抽出物の本願発明に係る組成物への配合量としては、乾燥物として一般的に0.0001重量%〜10.0重量%であり、好ましくは、0.001重量%〜5.0重量%、さらに好ましくは、0.001重量%〜1.0重量%である。
【0021】
ヤマトグサ科植物抽出物を配合し得る本願発明に係る組成物の例としては、クリーム、乳液、化粧水、ジェル状化粧料、石鹸、洗顔フォーム、ボディーシャンプー、ヘアシャンプー、パック剤、ファンデーション、口紅、リップクリーム、ヘアトリートメント、整髪剤などがあげられる。
【0022】
その際、本発明の効果を損なわない範囲に於いて、皮膚外用剤に一般的に用いられる原料、すなわち油性成分、界面活性剤、本発明以外の保湿剤、顔料、紫外線吸収剤、抗酸化剤、香料、防菌・防黴剤、キレート剤や、他の有効成分である皮膚細胞賦活剤、抗炎症剤、美白剤などを用いて、本願発明に係る組成物を提供することができる。
【0023】
【実施例】
以下に、ヤマトグサ科植物抽出物の製造例、組成物としての実施例、試験例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の技術範囲はこれによって何ら限定されるものではない。
【0024】
はじめに、本発明で用いたヤマトグサ科植物抽出物の製造例を、その植物、使用部位および抽出方法とともに示す。
【0025】
<製造例1>
乾燥・粉砕したヤマトグサの全草を10重倍量の50重量%エタノール水溶液に2日間50℃で浸漬する。これをろ過することにより、ヤマトグサ科植物抽出物(製造例1)を得る。
【0026】
<製造例2>
滅菌水で洗浄した生のヤマトグサを圧搾機を用いて圧搾し、ろ過を行い、ヤマトグサ科植物抽出物(製造例2)を得る。
【0027】
<製造例3>
乾燥・粉砕したヤマトグサの雄花及び雌花を、加圧下超臨界二酸化炭素を用いて抽出し、常圧下溶媒を揮発させ、ヤマトグサ科植物抽出物(製造例3)を得る。
【0028】
<製造例4>
乾燥・粉砕したマキノヤマトグサの地上部を10重倍量の50重量%の1,3-ブチレングリコールで室温にて、7日間浸漬する。これをろ過することにより、ヤマトグサ科植物抽出物(製造例4)を得る。
【0029】
上記製造例1から製造例4のヤマトグサ科植物の抽出物を用いた本願発明に係る組成物の実施例、及び、本願発明にかかる組成物の保湿剤及び肌荒れ改善剤としての有効性について実施した試験内容及びその結果を以下に示す。
【0030】
[試験1:保湿剤としての効果]
表1に示した処方の化粧水を常法により調製し、ヤマトグサ科植物抽出物を含有する組成物の保湿性を評価した。本試験1には実施例1から実施例4および、ヤマトグサ科植物抽出物を精製水に代替して調製した比較例1を用いた。
【0031】
【表1】
【0032】
上記の実施例1〜4から選択した1サンプルと比較例1を1組として、20代から40代の女性専門パネル各組15名に盲試料として半顔ずつ塗布させた。保湿効果の評価は、各パネルが保湿効果に優れていると感じた方に2点、劣っていると感じた方に1点を付与し、その合計点を集計することにより評価した。その結果については、表2に示した。
【0033】
【表2】
【0034】
この評価方法は、クレーマーの検定法と呼ばれ、2サンプルを評価するときに評価を15回行なった場合の各サンプルの評価点の合計点が26点対19点以上の格差が生じたときに、対象となる2サンプル間に評価した項目に於いて性質が有意に異なると判定する方法である。そこで表2の結果を見ると、ヤマトグサ科植物抽出物を含有する何れの実施例も、比較例1よりも明らかに保湿効果に優れていると判断できる。このことから、本願発明に係るヤマトグサ科植物抽出物を含有してなる組成物は、保湿剤として優れた効果を有することが認められ、外用に適していると認められた。
【0035】
[試験2:肌荒れ改善剤としての効果]
表3に示した処方の乳液を常法により調製し、得られた乳液の肌荒れ改善効果を評価した。試験に用いたサンプルをそれぞれ実施例5から実施例8とし、比較例として、ヤマトグサ科植物抽出物を配合しないものを比較例2を用いて試験を実施した。
【0036】
【表3】
【0037】
上記の実施例5〜8及び比較苓2から選択したサンプルを盲試料として、各10名の肌荒れパネラーに1ヶ月間連続で使用させた。肌荒れの改善効果は、試験の前後の肌荒れ状態を専門の判定員に評価させ、前後の状態を比較して、肌荒れが「改善」、「やや改善」、「変化無し」、「悪化」の4段階に分類した。その結果を表4に示した。
【0038】
【表4】
【0039】
表4の結果より、実施例においては何れの場合に於いても、比較例2を使用した群と比較すると、肌荒れ状態が「改善」したパネルの数が多かった。すなわち各実施例のヤマトグサ科植物抽出物を配合した組成物には、顕著な肌荒れ改善効果があることが判明した。
【0040】
以上の検討より、本願発明に係るヤマトグサ科植物抽出物を含有してなる組成物は、肌荒れ改善剤として優れた効果を有することが認められ、外用に適していると認められた。
【0041】
以下に、本発明に係る組成物の実施例を示す。
【0042】
<実施例9> O/W乳化型クリーム
(1)スクワラン 10.00(重量%)
(2)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.00
(3)水素添加大豆リン脂質 0.20
(4)バチルアルコール 3.00
(5)硬化油 2.00
(6)ステアリン酸 1.50
(7)親油型モノステアリン酸グリセリン 1.50
(8)モノステアリン酸ポリグリセリル 1.50
(9)ベヘニルアルコール 0.80
(10)モノミリスチン酸ポリグリセリル 0.70
(11)サラシミツロウ 0.30
(12)混合脂肪酸トリグリセリド 0.10
(13)d−δ−トコフェロール 0.05
(14)精製水 100とする残部
(15)キサンタンガム(1重量%水溶液) 20.00
(16)1,3−ブチレングリコール 15.00
(17)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
(18)水酸化ナトリウム(10重量%水溶液) 2.00
(19)香料 0.15
(20)ヤマトグサ科植物抽出物(製造例1) 0.20
(21)エタノール 2.00
製法:(1)〜(13)の油相成分及び(14)〜(17)の水相成分をそれぞれ80℃に加熱し、混合均一化した後、水相に油相を添加する。(18)を加えてホモミキサーにて乳化する。撹拌しながら冷却し、40℃で予め混合、溶解した(19)〜(21)を順次添加し、撹拌、均一化する。
【0043】
<実施例10> ジェル状化粧水
(1)精製水 100とする残部(重量%)
(2)エタノール 8.00
(3)パラオキシ安息香酸メチル 0.05
(4)ヤマトグサ科植物抽出物(製造例3) 0.05
(5)カルボキシビニルポリマー(1重量%水溶液) 20.00
(6)キサンタンガム(1重量%水溶液) 5.00
(7)1,3−ブチレングリコール 3.00
(8)濃グリセリン 6.00
(9)L−アルギニン(10重量%水溶液) 4.00
製法:(1)に予め混合しておいた成分(2)〜(4)を加え、(5)〜(9)の成分を順次添加して、混合、溶解、均一化する。
【0044】
<実施例11> W/O乳化型クリーム
製法:(1)〜(5)を混合した油相に、(8)を加熱し(7)を溶解後、冷却したものに(6)、(9)を加えた水相を攪拌しながら徐々に添加しホモミキサーにて乳化する。乳化後、(10)を添加し混合する。
【0045】
<実施例12> クレンジングジェル
製法:(3)、(7)を(11)に添加し均質とした後、(1)及び(2)に(4)〜(6)を溶解して加え、70℃に加熱して均一に溶解させる。次いで冷却して40℃にて(9)、(10)を順次添加し、最後に(8)を加えて中和する。
【0046】
<実施例13> ヘアトリートメント
製法:(1)〜(7)の油相成分を混合、加熱して80℃とする。一方、(8)〜(10)の水相成分を混合、加熱して85℃とし、これに前記油相を添加して乳化し、冷却後40℃にて(11)、(12)を順次添加する。
【0047】
<実施例14> ヘアフォーム
製法:(1)〜(11)を混合し、75℃まで加熱溶解した後、ホモミキサーにて均質に混合する。その後冷却を行い、40℃で(12)を添加し、混合する。充填は、缶に原液を充填し、バルブ装着後ガスを充填する。
【0048】
<実施例15> 洗顔料
(1)ステアリン酸 10.00(重量%)
(2)パルミチン酸 10.00
(3)ミリスチン酸 12.00
(4)ラウリン酸 4.00
(5)オレイルアルコール 1.50
(6)精製ラノリン 0.50
(7)水酸化カリウム 6.00
(8)精製水 100とする残部
(9)濃グリセリン 20.00
(10)ヤマトグサ科植物抽出物(製造例1) 0.15
(11)香料 0.10
製法:(1)〜(6)の油相及び(7)〜(9)の水相をそれぞれ混合し、75℃まで加熱溶解した後、油相に水相を加えてケン化する。冷却後40℃で(10)、(11)を添加して混合する。
【0049】
<実施例16> メイクアップベース
(1)ステアリン酸 1.00(重量%)
(2)ベヘニルアルコール 0.50
(3)自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1.50
(4)スクワラン 10.00
(5)1,3−ブチレングリコール 10.00
(6)濃グリセリン 3.00
(7)精製水 100とする残部
(8)キサンタンガム(1重量%水溶液) 10.00
(9)水酸化カリウム(10重量%水溶液) 1.00
(10)香料 0.10
(11)ヤマトグサ科植物抽出物(製造例2) 0.40
(12)酸化チタン 1.00
(13)ベンガラ 0.01
(14)黄酸化鉄 0.04
製法:(12)〜(14)を(5)で混練し、これを(6)〜(8)の水相に添加混合し、70℃に加熱する。一方、(1)〜(4)の油相成分を混合加熱して70℃とする。(9)を加えた水相に油相を攪拌しながら添加して乳化する。40℃まで冷却した後、(10)および(11)を添加する。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明にかかるヤマトグサ科(Theligonaceae)に属する植物の抽出物を含有させることで、優れた保湿性及び肌荒れ改善効果を有する外用に適した組成物、詳しくは保湿剤及び肌荒れ改善剤を提供することができる。
Claims (3)
- ヤマトグサ科(Theligonaceae)に属する植物の抽出物を含有してなる外用に適した組成物。
- ヤマトグサ科(Theligonaceae)に属する植物の抽出物を含有してなる保湿剤。
- ヤマトグサ科(Theligonaceae)に属する植物の抽出物を含有してなる肌荒れ改善剤。
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