JPH11269496A - 植物エキス配合の石けん - Google Patents

植物エキス配合の石けん

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JPH11269496A
JPH11269496A JP10117730A JP11773098A JPH11269496A JP H11269496 A JPH11269496 A JP H11269496A JP 10117730 A JP10117730 A JP 10117730A JP 11773098 A JP11773098 A JP 11773098A JP H11269496 A JPH11269496 A JP H11269496A
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JP
Japan
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plant extract
soap
effects
skin
extract
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Application number
JP10117730A
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English (en)
Inventor
Manabu Nomura
学 野邨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOMURA KK
Nomura N & Co Ltd
Original Assignee
NOMURA KK
Nomura N & Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素肌に対する美白効果と血行改善効果を有す
る植物エキス配合の石けんを提供するものである。 【解決手段】 本発明の石けんは、有効成分としてラン
科植物のエビネ属またはガンゼキラン属の植物エキスを
1種以上含有する。植物エキスの採取にあたっては、例
えばエビネを水洗して細断し、この細断エビネの300
gを70%アルコール水溶液1000ccに浸漬し抽出
ろ過する。この粉末エキスを20重量%含有させた石け
んを3カ月間使用すれば、素肌に対して美白効果と血行
改善効果が生じる上に、アトピーに対する止痒効果が生
じ素肌の艶と張りも良くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有効成分として特
定の植物エキスを配合させることにより、皮膚に対する
美容作用を促進させることができる石けんに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、皮膚用石けんなどの身体用洗
浄剤にあっては、洗浄力だけでなく独特の泡立ちと使用
感の良いことが望まれている。加えて近年では、消費者
ニーズの高まりから、皮膚に対して有効な美容作用を有
する高付加価値の石けんが要望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】皮膚に対する美容作用
を促進させるために、従来より様々な成分を配合させた
身体用洗浄剤が試みられている。特に皮膚用石けんにあ
っては、素肌に対する美白効果や血流促進効果の大きい
商品開発が強く要請されているが、未だこれを十分満足
させた商品は出現していない。本発明者は上記の現状に
鑑み、皮膚に対して有効な美容作用を有する石けんを鋭
意開発したもので、ラン科植物の特定エキスを配合させ
ることにより、素肌表面に対する美白作用と血流促進作
用を有効に促進させることができることを見出し、本発
明を完成したものである。すなわち本発明は、皮膚に対
して美白効果を発現でき、加えて血流促進効果および抗
アレルギー効果も発現できる植物エキス配合の石けんを
提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的は本発明では、
有効成分としてラン科植物のエビネ属またはガンゼキラ
ン属の植物エキスを1種以上含有することを特徴とする
植物エキス配合の石けんによって達成される。本発明の
植物エキスとしては、より具体的にはエビネのエキスま
たはガンゼキランのエキスを用いることが好ましいが、
特にこれに限定されず、その他偽球茎を有する属(ホテ
イラン属、ヒトツボクロ属その他特許第2564226
号公報に開示されている属)の植物エキスを用いてもよ
い。
【0005】
【実施の形態】本発明では、必要に応じてアルコール
類、炭化水素、香料、色素、糖類、水溶性高分子、ビタ
ミン類などが配合される。本発明の石けんにはボディー
リンスも含まれ、浴用、手洗い用、洗顔用、化粧用、薬
用の各石けんは無論のこと、さらに皮膚刺激のない過脂
肪石けん、防臭性のよいデオドラント石けん等にも適用
可能である。
【0006】本発明に含有される植物エキスは、栽培種
又は野生種のラン科植物、特にエビネ(Calanth
e discolor Lindl.)またはガンゼキ
ラン(Phaiusflavus Lindl.)の
花、根、茎、葉、枝などから採取される。
【0007】抽出溶媒としてのアルコール溶液の濃度は
10〜100%、好ましくは40〜80%がよく、抽出
後は植物エキスの効能と取扱の観点からアルコール溶液
の濃度は25%以下、場合によってはアルコール分を0
にして使用してもよい。
【0008】植物エキスの採取法には、上記植物を水洗
・細断して抽出もしくは圧搾する方法、更には液体分を
留去して濃縮乾燥することにより、粉末状ないし固形状
のエキスにする方法がある。例えば抽出法では、細断し
たラン科植物の250gを70%濃度アルコール水溶液
1000ccに浸漬し、10日間抽出操作してろ過すれ
ば、刺激臭のある褐色溶液状態のエキスが得られる。更
にこの液体分を留去すれば粉末状の濃縮エキスが得られ
る。なお、溶液状態の植物エキスを保存する際の希釈濃
度は20〜70%、好ましくは30〜50%がよい。
【0009】洗浄剤への植物エキスの配合方法として
は、石けん原料主成分に直接もしくは間接に添加する方
法があり、例えば高級脂肪酸のけん化時に植物エキスを
添加できる。植物エキスの配合量は石けんの形態などに
よっても異なるが、一般の脂肪酸ナトリウム塩系の固形
石けんの場合は、組成物全量に対して5〜40重量%の
範囲内、好ましくは10〜30重量%の範囲内がよい。
この理由は、配合量が5重量%未満だと皮膚に対する美
白作用が十分ではなく、逆に40重量%を越えると起泡
性が低下するからである。従って、例えば石けんの製造
工程では、原料脂肪酸にカセイソーダ液を加えて塩析し
た後に、石けん層に植物エキスを10〜30重量%混和
させればよい。尚、本発明では前記植物エキスの他に、
香料、色素、蛍光漂白剤(ビルダー)、殺菌剤、安定化
剤、過脂剤、pH調整剤、増粘剤を適量混和させてもよ
い。
【0010】本発明の石けんは、有効成分としてエビネ
属またはガンゼキラン属の植物エキスを1種以上含有す
るので、泡立ちのよさと刺激性のない感触のよさを維持
しつつ、シミやソバカス等に対して美白効果と血流促進
効果が有効に生じ、さらにアトピー性皮膚炎やじん麻疹
等に対する痒止め効果も有効に生じ肌の艶と張りも良く
なる。この美白効果の主な原因は、植物エキスの配合に
より、チロシナーゼによるメラニン色素の生成を抑制す
ると共に、表皮細胞の新陳代謝を促進させるためと思わ
れる。また血流促進効果の主な原因は、筋弛緩作用およ
び末梢血管拡張作用を促進させるためと思われる。さら
に痒止め効果の主な原因は、IgE抗体に対する抗アレ
ルギー作用および抗ヒスタミン作用を促進させるためと
思われる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例を比較例と共に説明
する。 実施例1 野生種エビネの地下茎を水洗して細断し、その300g
を濃度70%のアルコール水溶液1000ccに浸漬し
た後、10日間抽出操作したうえでろ過することで液状
の植物エキスを得、更に液体分を留去して粉末状のエキ
スを得た。この植物エキスを塩析後の石けん層に混和さ
せることにより、エビネエキスを有効成分とする固形石
けんを常法で製造した。この重量組成は、エビネエキス
20.0%、脂肪酸ナトリウム塩(牛脂/ヤシ油比=8
/2)63.2%、香料・色素その他添加剤16.8%
であった。
【0012】実施例2 上記エキスを配合した石けんを製造した。この重量組成
は、エビネエキス15.0%、脂肪酸ナトリウム塩6
8.2%、香料・色素その他添加剤16.8%であっ
た。
【0013】比較例1 植物エキスを配合しない石けんを製造した。この重量組
成は、脂肪酸ナトリウム塩83.2%、香料・色素その
他添加剤16.8%であった。
【0014】実施例1、2と比較例1につき、素肌に対
する美白作用と血流促進(血液循環改善)作用を対照試
験した。その際、被験者として、肌白でなく血行及び肌
と艶と張りが悪く痒い皮疹のある60人を選び、20人
ずつの三組に分けた。その二つの組にそれぞれ実施例
1、2を、残りの組に比較例1を連日入浴時と洗顔時に
使用させて、3ヵ月後に判定者3人で上記作用について
使用前と比較評価すると共に、肌表面および皮疹の変化
具合も調べた。美白作用では、使用前に比べ肌白になっ
たと外観上認定された者の数により、また血流促進作用
では、身体各部の皮膚温測定(サーモグラフィ)と顔面
観察で血行改善したと認定された者の数により区分評価
した。区分評価の基準は各作用の効果において、20人
のうち認定者が16人以上の場合を非常に高い、10〜
15人の場合を高い、3〜9人の場合を低い、2人以下
の場合を非常に低いとした。
【0015】実施例1、2の評価結果:美白作用も血流
促進作用も非常に高い効果を示した。比較例1の評価結
果:美白作用も血流促進作用も非常に低かった。この評
価結果から明らかなように、実施例1、2の植物エキス
入り石けんは、比較例1の植物エキスなし石けんに比べ
て、素肌に対する美白効果と血流促進効果が有効にあら
われた。また、実施例1、2では使用前に比べ肌艶と張
りのよくなった者が17人もいたのに対し、比較例1で
は2人にすぎなかった。この実施例1、2で美白効果が
生じた理由は、植物エキス成分の効能によって、チロシ
ナーゼによるメラニンの生成を抑制すると共に、表皮細
胞の新陳代謝を促進させたためと考えられる。また血流
促進効果が生じた理由は、皮膚表層の末梢血管に対する
拡張作用及び筋弛緩作用を促進させたためと考えられ
る。
【0016】さらに実施例1、2では皮疹が消えて痒み
が止まった者がそれぞれ16人もいたのに対し、比較例
1では2人にすぎなかった。この止痒効果(抗炎症効
果)を生じた理由は、アナフィラキシー型の免疫反応に
対する抗アレルギー作用及び抗ヒスタミン作用を促進さ
せたためと考えられる。
【0017】実施例1、2のエビネに代えてガンゼキラ
ンを含有させた石けんでも、あるいはエビネと共にガン
ゼキランを含有させた石けんでも、実施例1、2と同様
の上記効果が得られた。本発明は実施例1、2の配合組
成に限らず、石けん全体に対する植物エキスの配合量は
例えば5〜15%未満であっても所期の効果を十分に発
揮しうる。
【0018】また植物エキス入り石けんの作用効果を相
乗的に高めるために、植物エキスに加えて公知の添加
剤、例えばビオチンH、ナイアシン等のビタミン類、ド
ーパ等のアミノ酸類、馬油、ゴマ油等の動植物油類、エ
トキシレート等の皮膚保護剤を適量添加してもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明の石けんによれば、洗浄時の起泡
性と肌への感触のよさを保ちつつ、チロシナーゼによる
メラニンの生成を抑制すると共に、表皮細胞の新陳代謝
を促進させるので、シミやソバカス等に対する美白効果
が有効に生じる。また、筋弛緩作用および血管拡張作用
を促進させるので、皮膚表面における血液循環改善効果
が生じる。さらに、I型抗原抗体反応に対する抗アレル
ギー作用及び抗ヒスタミン作用を促進させるので、アト
ピー性皮膚疾患などに対する止痒効果及び抗炎症効果が
生じ、加えて素肌の艶と張りも良くなる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効成分としてラン科植物のエビネ属ま
    たはガンゼキラン属の植物エキスを1種以上含有するこ
    とを特徴とする植物エキス配合の石けん。
  2. 【請求項2】 植物エキスがエビネまたはガンゼキラン
    のエキスであることを特徴とする請求項1記載の植物エ
    キス配合の石けん。
JP10117730A 1998-03-24 1998-03-24 植物エキス配合の石けん Pending JPH11269496A (ja)

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Cited By (7)

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