JPH10169767A - 無段変速機の制御装置 - Google Patents

無段変速機の制御装置

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JPH10169767A
JPH10169767A JP8330549A JP33054996A JPH10169767A JP H10169767 A JPH10169767 A JP H10169767A JP 8330549 A JP8330549 A JP 8330549A JP 33054996 A JP33054996 A JP 33054996A JP H10169767 A JPH10169767 A JP H10169767A
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brake
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speed change
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Hiroshi Tanaka
浩 田中
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2552/00Input parameters relating to infrastructure
    • B60W2552/15Road slope, i.e. the inclination of a road segment in the longitudinal direction

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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スポーツモードなどのように大きな変速比が
選択されて低摩擦路を走行している状態のもとでブレー
キの作動が解除されたときにおける走行フィーリングを
向上する。 【解決手段】 スロットル開度が所定値以下であり、大
きな変速比の変速パターンが選択されている状態のもと
で、ブレーキの作動により所定値を超える大きな減速度
となった後に前記ブレーキの作動が解除されるとともに
車速が所定値以下の場合には、変速パターンを所定の時
間だけ変速比の小さい変速パターンに変更する。前記し
た所定の時間は、変速パターンの変速比が大きいほど大
きく設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用のベルト式無
段変速機の制御装置に関し、詳しくは、低摩擦路での走
行性を向上するようにした無段変速機の制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両用の無段変速機としては、入力軸に
装着されるプーリ溝幅間隔可変のプライマリプーリと出
力軸に装着されるプーリ溝幅間隔可変のセカンダリプー
リとの間に金属製の駆動ベルトを掛け渡し、油圧によっ
てプライマリプーリとセカンダリプーリのプーリ径を変
化させて出力軸の回転数を無段階に変化させるようにし
たものがある。
【0003】このようなタイプの無段変速機において
は、スロットル開度とセカンダリプーリ回転数とにより
変速パターンを求めて目標変速比およびプライマリプー
リ回転数を設定するようにしており、目標変速比と実際
の変速比つまり実変速比との偏差に基づいてプライマリ
プーリを作動させることにより、実変速比が目標変速比
に近づくように追従制御が行われる。
【0004】車両が所定の速度で走行していた状態のも
とで、ブレーキが操作されて車体が減速する場合には、
通常のブレーキ作動時では車輪が減速されることによっ
てタイヤグリップ力を介して車体も減速される。このと
きには、スロットル開度が一定であれば、プライマリプ
ーリの巻き付け径が減少するように所定の変速パターン
に応じてダウンシフト制御が行われる。また、走行時に
ブレーキを踏み込んでタイヤをロック側に制動した後に
ブレーキの作動を解除すると、路面とタイヤとの摩擦力
により路面からはタイヤグリップ力を介してエンジンに
はその回転数が増加するようにトルクが伝達される。
【0005】ところで、ベルト式無段変速機は入力軸と
出力軸とにプーリが設けられるとともに、プーリ間に金
属製の駆動ベルトが掛け渡されていることから、変速機
それ自体の慣性力が大きい。このため、雪、氷などの低
摩擦路(低μ路)での走行時にブレーキを踏み込んでタ
イヤをロック側に制動した後にブレーキの作動を解除し
た場合には、ブレーキングによりダウンシフトした後に
ブレーキの作動が解除されることになり、タイヤのグリ
ップ力によるエンジン回転数の上昇が変速機の慣性によ
り遅くなる。これにより、大きなエンジンブレーキトル
クがタイヤのグリップ力を上回り、タイヤがスリップす
る傾向となり、走行フィーリングが良くないという問題
点がある。
【0006】そこで、従来では、特開平2-163563号公報
に示されるように、急激にブレーキが作動されたときに
は、減速度を検出して変速比をホールドし、ブレーキが
戻されたときにはブレーキ作動前の変速比に戻すように
制御するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】通常の走行レンジであ
るDレンジなどのように変速比の小さなノーマルモード
で走行中にブレーキが作動された後にブレーキの作動が
解除された場合には、ブレーキの作動前の変速比つまり
目標変速比に戻されても、目標変速比はそれほど大きく
なくエンジンブレーキトルクが小さいためにスリップが
発生することはない。
【0008】しかしながら、走行レンジのうち変速比が
大きく設定されるスポーツモードや、変速比を固定する
マニュアルモードで大きな変速比がセレクトレバーやス
イッチにより選択された場合には、ブレーキを解除した
後にブレーキ作動前の変速比に戻されると、ブレーキ解
除後の変速比が大きくなるので、エンジンブレーキトル
クがタイヤグリップ力を上回り、タイヤがスリップする
傾向となり、走行フィーリングが良くない。
【0009】本発明の目的は、スポーツモードなどのよ
うに大きな変速比が選択されて低摩擦路を走行している
状態のもとでブレーキの作動が解除されたときにおける
走行フィーリングを向上することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0011】すなわち、本発明の無段変速機の制御装置
は、入力軸に装着されるプーリ溝幅間隔可変のプライマ
リプーリと、出力軸に装着されるとともに前記プライマ
リプーリとの間に駆動ベルトが掛け渡されるプーリ溝幅
間隔可変のセカンダリプーリとを有する無段変速機の制
御装置であって、スロットル開度が所定値以下であり、
大きな変速比の第1の変速パターンが選択されている状
態のもとで、ブレーキの作動により所定値を超える大き
な減速度となった後に前記ブレーキの作動が解除される
とともに車速が所定値以下の場合には、変速パターンを
所定の時間だけ変速比の小さい第2の変速パターンに変
更する変速パターン変更手段を有することを特徴とす
る。前記第1の変速パターンの変速比が大きいほど前記
所定時間の値を大きく設定するようにしても良い。
【0012】本発明にあっては、スポーツモードなどの
ように変速比の大きい変速パターンで走行していた状態
で急減速された後にブレーキが開放された場合には、所
定の条件のもとで所定の時間だけ変速比が小さい変速パ
ターンに変更されるので、低摩擦路において走行してい
たときに急減速した後におけるタイヤのスリップが防止
されて、走行フィーリングが向上することになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1はベルト式無段変速機を有する車両の
駆動系を示す概略図である。エンジンにより駆動される
クランク軸1の回転は、電磁クラッチ2および前後進切
換機構3を介して入力軸4に伝達され、電磁クラッチ2
のコイルに流す電流に比例してクランク軸1と入力軸4
の結合力が制御される。入力軸4の回転はこれに平行に
配置された出力軸5に無段変速機6を介して伝達される
ようになっている。
【0015】入力軸4にはプライマリプーリ7が設けら
れており、これに対向してプライマリ側の可動シーブ7
aが入力軸4に軸方向に摺動自在に装着され、プライマ
リプーリ7はプーリ溝幅間隔が可変となっている。出力
軸5にはセカンダリプーリ8が設けられており、これに
対向してセカンダリ側の可動シーブ8aが出力軸5に摺
動自在に装着され、セカンダリプーリ8もプーリ溝幅間
隔が可変となっている。これらのプライマリプーリ7と
セカンダリプーリ8との間には金属製の駆動ベルト10
が掛け渡されており、両方のプーリ7,8の溝幅を変化
させることにより、それぞれのプーリに対する巻き付け
径が変化して出力軸5の回転数は無段階に変速される。
【0016】プライマリ側の可動シーブ7aを軸方向に
移動するために入力軸4にプライマリ側のシリンダ11
が設けられ、セカンダリ側の可動シーブ8aを軸方向に
移動するために出力軸5にセカンダリ側のシリンダ12
が設けられている。プライマリ側のシリンダ11の加圧
面積はセカンダリ側のシリンダ12の加圧面積よりも大
きく設定されており、シリンダ11内の油圧室に供給さ
れるプライマリ油圧によってプライマリプーリ7の溝幅
が調整されて変速比が調整される。一方、シリンダ12
内の油圧室に供給されるセカンダリ油圧によって運転条
件に応じて駆動ベルト10に最適な張力が加えられ、こ
のセカンダリ油圧は変速比に応じて定まる単位トルク伝
達に必要な油圧にエンジントルクをかけるとともに所定
の安全率をかけて決定される。
【0017】出力軸5はギヤ13a,13bを介して中
間軸14に連結されており、中間軸14に取り付けられ
たギヤ15がディファレンシャル装置16のファイナル
ギヤ17に噛み合い、ディファレンシャル装置16に連
結された車軸18a,18bを介して車輪19a,19
bに駆動力が伝達される。なお、前輪駆動車の場合に
は、車輪19a,19bは前輪となる。また、電磁クラ
ッチ2に代えて乾式クラッチを設けて電子制御と油圧に
よって乾式クラッチを作動させるようにしても良く、さ
らには、電磁クラッチ2に代えてトルクコンバータを設
けるようにしても良い。
【0018】図2は無段変速機の制御システムを示す概
略図であり、クランク軸1により駆動されるオイルポン
プ21の吐出口はライン圧制御弁22、変速制御弁23
およびシリンダ12内のセカンダリ油室12aに接続さ
れている。オイルポンプ21の吐出圧はライン圧制御弁
22により変速比に応じたライン油圧に調整され、調整
されたライン油圧がセカンダリ油圧としてセカンダリ油
室12a内に供給されるようになっている。変速制御弁
23はライン油圧を制御して得られるプライマリ油圧を
シリンダ11内のプライマリ油室11aに供給し、プラ
イマリプーリ7の溝幅を調整して変速比を制御する。
【0019】ライン圧制御弁22および変速制御弁23
は、それぞれ比例電磁弁であり、図2に示すように、制
御ユニット24からの制御電流により作動する比例ソレ
ノイド22a,23aを有している。また、プライマリ
プーリ7の回転数を検出するプライマリプーリ回転数セ
ンサ7bと、セカンダリプーリ8の回転数を検出するセ
カンダリプーリ回転数センサ8bがそれぞれ制御ユニッ
ト24に接続されている。
【0020】さらに、ブレーキの作動状態を検出するブ
レーキスイッチ25が制御ユニット24に接続され、乗
員がセレクトレバーを操作することにより、通常の走行
モードであるDレンジ、スポーツモードであるDS レン
ジ、後退走行であるRレンジなどの種々の設定されたレ
ンジを検出するレンジ検出センサ26と、吸気の通路を
開閉してエンジンに供給される吸気量を制御して出力を
調整するための絞り弁、つまりスロットル弁の開度を検
出するスロットル開度センサ27と、エンジンの回転数
を検出するエンジン回転数センサ28とがそれぞれ制御
ユニット24に接続されている。
【0021】図3は図2に示された制御ユニット24の
詳細を示すブロック図であり、制御ユニット24は、プ
ライマリプーリ7とセカンダリプーリ8の回転数を検出
するセンサ7b,8bからの回転信号Np,Ns が入力さ
れる実変速比算出部31を有し、この実変速比算出部3
1によってi=Np /Ns より実変速比iが算出され
る。
【0022】ライン圧制御弁22を作動させてライン油
圧を調整し、駆動ベルト10に最適な張力を加えるため
に、エンジントルク算出部32と必要ライン圧設定部3
3とが制御ユニット24に設けられており、スロットル
開度センサ27からの角度信号θとエンジン回転数セン
サ28からの信号Ne とがエンジントルク算出部32に
入力され、これらの入力値からエンジントルクTが算出
される。必要ライン圧設定部33は実変速比算出部31
により求められた実変速比iに基づいて単位トルク当た
りの必要ライン油圧PLUを求め、この必要ライン油圧P
LUとエンジントルクTが目標ライン圧算出部34に入力
され、この目標ライン圧算出部34においてPL =PLU
×Tから目標ライン油圧PL が算出される。この出力P
L はソレノイド電流設定部35に入力され、目標ライン
油圧PL に対応した電流値Ip が設定される。これによ
り、駆動部36を介してライン圧制御弁22の比例ソレ
ノイド22aに所定の電流が通電され、ライン油圧が調
整されてセカンダリプーリ8には運転条件に応じたライ
ン油圧が作用することになる。
【0023】制御ユニット24は、図3に示すように、
セカンダリプーリ回転数センサ8bからのセカンダリプ
ーリ回転数Ns の信号が入力される車輪速度検出部41
を有し、この車輪速度検出部41は回転数Ns に対して
出力軸5以降のギヤ比を乗算することによって車輪速度
Vw を検出する。検出された車輪速度Vw の信号は減速
度算出部42に送られ、この減速度検出部42により単
位時間当たりの速度の変化率から減速度−dVw/dtが
算出される。この減速度の算出値とブレーキスイッチ2
5からの信号は、それぞれタイヤロック判定部43に入
力される。これにより、ブレーキ作動時における減速度
−dVw/dtと設定値−Gとが比較され、−dVw/dt
≦−Gの場合にはタイヤロックであると判断する。さら
に、制御ユニット24はタイヤロック判定部43とブレ
ーキスイッチ25と車輪速度検出部41からの信号が入
力されるタイヤロック解除判定部44を有し、ブレーキ
が作動している状態のもとで、タイヤロックが判定され
た後にブレーキが開放されたときには、タイヤロックが
解除されたと判断する。
【0024】次に、変速制御弁23を作動させてライン
油圧を調整してプライマリ側のシリンダ11内の油圧室
11aに供給されるプライマリ油圧を制御し、変速比を
調整するための変速制御系について説明する。
【0025】図3に示すように、制御ユニット24はセ
カンダリプーリ回転数センサ8bからの回転数Ns とレ
ンジ検出センサ26からのレンジ信号とスロットル開度
センサ27からの信号θとが入力される変速パターン設
定部51を有する。この変速パターン設定部51は、変
速パターンに応じたテーブルを有しており、このテーブ
ルに格納されているセカンダリプーリ回転数Ns とスロ
ットル開度θの値から目標変速比is が、乗員がセレク
トレバーの操作により選択したレンジに応じて検索され
る。
【0026】図4は無段変速機の変速特性図を示し、通
常の走行モードであるDレンジつまりドライブレンジが
選択された場合には、これがレンジ検出センサ26によ
り検出され、図4において実線で示す範囲で変速機の変
速比が制御される。たとえば、この特性図において、エ
ンジン回転数に対応するプライマリプーリの回転数Np
はEv1の方がEv2よりも大きいが、Ev1におけるプライ
マリプーリ7の巻き付け径がEv2における巻き付け径よ
りも小さいので、変速比(プライマリ回転数Np /セカ
ンダリ回転数Ns)もEv1の方がEv2よりも大きくなり、
車輪の回転数つまり車速は相互に同一となる。
【0027】セレクトレバーの操作によって走行モード
のうちスポーツモード、つまりDsレンジが選択された
ことがレンジ検出センサ26により検出された場合に
は、図4においてハッチングを付して示されるスポーツ
モードの範囲で変速機の作動が制御される。このモード
は坂道でエンジンブレーキが必要な場合などに選択され
る。
【0028】一方、無段変速機をマニュアル操作によっ
て変速させるようにすることも可能であり、その場合に
はモード切換スイッチを変速パターン設定部51に接続
し、そのスイッチからの入力信号により、たとえば、図
4において二点鎖線で示すように、乗員の設定により複
数段に変速比を固定し得るようにする。図示する場合に
は、マニュアルモードとしては第I速〜第III 速とオー
バードライブ(IV速)とが設定されており、これらの変
速比のうちいずれか任意の変速比を乗員が選択すること
ができ、変速パターン設定部51は選択された変速比の
もとで目標変速比is を出力する。
【0029】変速パターン設定部51の出力信号is は
変速パターン変更部52に入力され、所定の条件のもと
では目標変速比が変更され、変更された変速比の値が変
速速度算出部53に送られるようになっている。この変
速速度算出部53には係数設定部54により設定された
係数kと、実変速比算出部31により求められた実変速
比iの値が入力され、di/dt=k(is −i)によ
り変速速度di/dtが算出されるとともに、その正、
負の符号によりシフトアップとシフトダウンが決定され
る。
【0030】この変速速度の値はソレノイド電流設定部
55に入力されて電流値Is が設定される。これによ
り、駆動部56を介して変速制御弁23の比例ソレノイ
ド23aに所定の電流が通電され、プライマリ油圧が調
整されてシリンダ11に供給されることになり、プライ
マリプーリ7は所定の変速比となるようにプーリ溝幅間
隔が制御される。
【0031】変速パターン変更部52には、車輪速度検
出部41からの車輪速度Vw と、減速度算出部42から
の減速度−dVw/dtとタイヤロック解除判定部44か
らの信号が入力されるようになっている。
【0032】この変速パターン変更部52は、スポーツ
モードDs などのように大きな変速比の変速パターンが
選択されており、アクセルペダルを離した場合のように
スロットル開度が所定値以下である状態のもとで、ブレ
ーキの作動により所定値を超える大きな減速度となった
ことが減速度算出部42からの信号により検出された後
に、ブレーキの作動が解除されたことが検出されるとと
もに、車速が0でない所定値以下であると判断された場
合には、変速パターンを所定の時間T1 だけ変速比の小
さい変速パターンに変更するように出力信号を変速速度
算出部53に送る。
【0033】たとえば、図5においてハッチングで示す
スポーツモードの範囲で変速制御が行われるが、この図
において符号Aで示すように、スポーツモードの最小変
速比のもとで高速走行していた状態において、ブレーキ
が作動して所定の減速度を超える大きな減速度で制動さ
れた場合には、変速機はスポーツモードの最小変速比を
維持した状態のまま、符号Bで示すように、低速走行状
態となる。
【0034】このようにして車速が所定値以下となった
状態のもとで、ブレーキの作動が解除されたことが検出
された場合には、通常の走行モードつまりDレンジの範
囲に変速制御が切換えられ、たとえば、符号Cで示すノ
ーマル走行モードの最小変速比に所定の時間T1 だけ保
持された後に、変更前のスポーツモードの範囲の低速走
行状態Bに戻される。この時間T1 としてはたとえば数
秒程度が設定される。
【0035】図5にあっては、スポーツモードの最小変
速比Aのもとで高速走行していた状態でブレーキが作動
された場合を示すが、最小変速比Aよりも大きい変速比
で走行していた場合にも同様にブレーキの作動を解除し
た後の所定の時間だけノーマルモードの最小変速比に保
持される。また、スポーツモードの最小変速比Bの状態
で走行していたときにブレーキが作動した場合にも、ブ
レーキ開放後の所定の時間だけノーマルモードの最小変
速比Cに保持される。ただし、必ずしもノーマルモード
の最小変速比Cまで変速比を低下させることなく、その
近傍の変速比まで低下させるようにしても良い。
【0036】変速比が最小変速比に保持される時間T1
は、選択された変速パターンの変速比が大きいほど長く
設定される。
【0037】図6は上述した制御手順のタイムチャート
を示し、図7は制御ユニットの作動手順のフローチャー
トを示す。
【0038】図6および図7を参照しつつ、変速パター
ンの変更動作について説明すると、まず、ステップS1
ではスロットル開度が所定値以下であるか以上であるか
が判断され、ステップS2では乗員によってDレンジな
どのようなノーマルモードが選択されたか否か、つまり
大きな変速比の変速パターンが選択されたか小さな変速
比の変速パターンが選択されたかが判断される。このス
テップS2でスポーツモードなどのようにノーマルモー
ド以外のモードが選択されたと判断された場合には、ス
テップS3に進み、ブレーキが作動したか否かつまりブ
レーキが踏み込まれたか開放されたかが判断される。ブ
レーキが踏み込まれた場合には、踏み込みによって所定
の減速度Gを超える大きな減速度となったか否かがステ
ップS4で判断される。
【0039】ステップS4で所定の減速度を超える減速
度となったことが判断されたならば、ステップS5でフ
ラグをセットする。ステップS1でスロットル開度が所
定値以上であると判断された場合、およびノーマルモー
ドが選択されたと判断された場合には、いずれもステッ
プS6でフラグがリセットされる。
【0040】次いで、ステップS7が実行されて、フラ
グがセットされている場合にはステップS8において車
輪速が0になったか否かを判断する。ステップS8にお
いて車速が存在し、かつステップS9でブレーキが踏み
込まれた状態であるか開放されたか否かが判断され、開
放されたと判断された場合には、ステップS10で車速
が所定の車速Va以下であるか以上であるかが判断され
る。このステップS10で車速が所定の車速Va以下で
あると判断された場合には、制御ユニット24に設けら
れたタイマがステップS11で作動して時間T1 が設定
され、ステップS12ではノーマルモードに変更され
る。
【0041】ステップS13ではタイマが単位時間減算
され、ステップS14でタイマのカウント終了が判断さ
れたならば、ステップS15で元のモード、つまりノー
マルモード以外のモードに戻される。なお、ステップS
8で車輪速が0になったことが判断された場合には、ス
テップS16でフラグがリセットされ、ステップS17
ではタイマが0にセットされる。
【0042】なお、本発明にあっては、Ds モードに設
定されて走行していた場合について説明したが、マニュ
アルモードが選択されており、そのモードで大きな変速
比が選択されて走行していた場合についても同様に作動
するようにすることも可能である。
【0043】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0044】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0045】変速比が大きな変速パターンのスポーツモ
ードや変速比を固定するマニュアルモードで大きな変速
比が選択された状態で、特に低摩擦路を走行中にブレー
キが作動されて急減速され、タイヤがロックあるいはロ
ック傾向となった場合でも、ブレーキを解除した際のエ
ンジンブレーキに起因したタイヤのスリップを防止し
て、走行フィーリングを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルト式無段変速機を有する車両の駆動系を示
す概略図である。
【図2】図1に示した無段変速機の制御システムを示す
概略図である。
【図3】図2に示された制御ユニットの詳細を示すブロ
ック図である。
【図4】無段変速機の変速特性図である。
【図5】ブレーキにより急減速した後にブレーキを開放
した場合における変速特性図である。
【図6】ブレーキを作動して急減速した後にブレーキを
開放した場合における制御装置の作動状態を示すタイム
チャートである。
【図7】ブレーキを作動して急減速した後にブレーキを
開放した場合における制御装置の作動手順を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 クランク軸 2 電磁クラッチ 3 前後進切換装置 4 入力軸 5 出力軸 6 無段変速機 7 プライマリプーリ 7b プライマリプーリ回転数センサ 8 セカンダリプーリ 8b セカンダリプーリ回転数センサ 10 駆動ベルト 11,12 シリンダ 14 中間軸 16 ディファレンシャル装置 17 ファイナルギヤ 21 オイルポンプ 22 ライン圧制御弁 23 変速制御弁 24 制御ユニット 25 ブレーキスイッチ 26 レンジ検出センサ 27 スロットル開度センサ 28 エンジン回転数センサ 31 実変速比算出部 32 エンジントルク算出部 33 必要ライン圧設定部 34 目標ライン圧算出部 41 車輪速度検出部 42 減速度算出部 43 タイヤロック判定部 44 タイヤロック解除判定部 51 変速パターン設定部 52 変速パターン変更部 53 変速速度算出部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸に装着されるプーリ溝幅間隔可変
    のプライマリプーリと、出力軸に装着されるとともに前
    記プライマリプーリとの間に駆動ベルトが掛け渡される
    プーリ溝幅間隔可変のセカンダリプーリとを有する無段
    変速機の制御装置であって、 スロットル開度が所定値以下であり、大きな変速比の第
    1の変速パターンが選択されている状態のもとで、ブレ
    ーキの作動により所定値を超える大きな減速度となった
    後に前記ブレーキの作動が解除されるとともに車速が所
    定値以下の場合には、変速パターンを所定の時間だけ変
    速比の小さい第2の変速パターンに変更する変速パター
    ン変更手段を有することを特徴とする無段変速機の制御
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無段変速機の制御装置で
    あって、前記第1の変速パターンの変速比が大きいほど
    前記所定時間の値を大きく設定するようにしたことを特
    徴とする無段変速機の制御装置。
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JP2007315535A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Denso Corp 変速操作指示装置

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