JP3349065B2 - 車両用無段変速装置の変速段表示装置 - Google Patents

車両用無段変速装置の変速段表示装置

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JP3349065B2 JP12892097A JP12892097A JP3349065B2 JP 3349065 B2 JP3349065 B2 JP 3349065B2 JP 12892097 A JP12892097 A JP 12892097A JP 12892097 A JP12892097 A JP 12892097A JP 3349065 B2 JP3349065 B2 JP 3349065B2
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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手動変速モード時
に選択した変速段を表示し、又減速時には自動的にダウ
ンシフトした変速段を表示する車両用無段変速装置の変
速段表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両に搭載されている無段変速
機の変速比は、エンジン負荷、エンジン回転数、車速等
に基づいて自動的に連続可変設定することが可能である
が、最近では、このようないわゆる自動変速モードと、
運転者が変速段を任意に選択することのできる手動変速
モードとを併設する技術が種々提案されている。
【0003】又、この種の手動変速モードは、無段変速
機の変速比を6速段などの複数の固定変速段に区分し、
運転者がアップシフト、ダウンシフトすることで通常の
手動変速機のように変速操作することを可能としたもの
で、この場合、例えば特開平2−133240号公報に
開示されているように、メータパネルに変速段表示部を
設け、この変速段表示部に現在の変速段を表示すること
で、運転者に現在の変速段を認識させる技術が知られて
いる。
【0004】ところで、手動変速モードによる変速操作
では、運転者がアップシフト或いはダウンシフトを行っ
ても変速段が直ちに切換えられるものではなく、運転者
が選択した変速段に無段変速機の変速比が設定されるま
でにはある遅れが生じる。
【0005】そのため、手動変速モード時に表示する変
速段を、実際の無段変速機の入力回転数と出力回転数と
の比(実変速比)を算出し、この実変速比が運転者の選
択した変速段に対応する目標変速比に達したとき切換表
示するようにしているものがある。
【0006】又、手動モードであっても、低車速域等に
おいて減速した結果、運転者の設定した変速段を維持す
ることができないときには、無段変速機の変速比を自動
的にダウンシフトさせる技術が一般に多く採用されてい
る。この場合、実変速比が変化するため上記変速段表示
部の変速段も自動的に切換表示される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば雪道、
或いは雨水に覆われた道等の低μ路を走行中のブレーキ
操作、或いは通常路面での急ブレーキ操作により駆動輪
側のタイヤが一時的にロックしてしまうと上記無段変速
機の出力回転数が0になるため実変速比を算出すること
ができなくなる。
【0008】このような場合には、例えば直前に表示し
た変速段をそのまま表示することで対処することも考え
られるが、駆動輪がロックした状態でも車両はスキッド
状態で移動しており、無段変速装置では減速する車速に
従い変速比を自動的にダウンシフトさせるような制御を
行っている。
【0009】その結果、例えば駆動輪がロックしたまま
の状態で停車した場合、手動変速モード時の変速段が実
際には1速段にダウンシフトされているにも拘わらず、
上記変速段表示部が高速側の変速段(例えば6速段)の
表示が維持されていると、運転者に対して6速段から発
進させるような印象を与え、運転者はセレクトレバー操
作により変速段を1速段へダウンシフトさせようとする
等、運転者に誤った情報を与えることになる。
【0010】本発明は上記事情に鑑み、手動変速モード
時の変速段を表示するに際し、無段変速機の出力回転数
が0となり実変速比が計算不能の状態に陥っても現在の
変速段を正しく表示することが可能で、運転者に正確な
情報を与えることのできる車両用無段変速装置の変速段
表示装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解説するための手段】上記目的を達成するため
本発明による変速段表示装置は、無段変速機の目標変速
比を複数の変速段に区分すると共に選択した該目標変速
比が許容変速可能領域から外れたときは該目標変速比を
該許容変速可能領域に収まる目標変速比に自動的に切換
える手動変速モードを備える車両用無段変速装置におい
て、上記無段変速機の出力回転数の変化量に基づいて算
出した減速度から急減速を検出する急減速検出手段と、
急減速検出時の上記出力回転数に基づき車体の慣性力に
よる移動速度を示す疑似車速の初期値を設定すると共に
該疑似車速を設定周期毎に減速して新たな疑似車速を設
定する疑似車速設定手段と、通常運転時は上記無段変速
機の入力回転数と出力回転数との比較値に基づき変速段
を算出し、上記急減速検出時は上記疑似車速に基づき
変速段を算出する変速段算出手段と、上記変速段を表示
する変速段表示手段とを備えることを特徴とする。
【0012】又、好ましくは前記急減速検出手段ではブ
レーキペダル踏込みを検出したときの前記出力回転数の
変化量に基づいて減速度を算出することを特徴とする。
【0013】本発明では、無段変速機の出力回転数の変
化量から減速度を算出し、この減速度に基づいて急減速
状態を検出する。そして、急減速検出時には、そのとき
の上記出力回転数に基づいて車体の慣性力による移動速
度を示す疑似車速の初期値を設定し、次いで、この疑似
車速に基づいて現在の変速段を算出し、当該変速段を変
速段表示手段に表示する。そして、上記疑似車速を設定
周期毎に減速して新たな疑似車速を設定し、この疑似車
速に基づく変速段を設定周期毎に算出して、当該変速段
を変速段表示手段に表示する。その結果、駆動輪がロッ
クした場合などの急減速時においても車両の減速状態に
対応した変速段が表示される。
【0014】又、好ましくは、急減速を検出する際にブ
レーキペダルの踏込みの有無を検出し、ブレーキペダル
踏込み時の出力回転数の変化量から減速度を算出する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。図2に車両用無段変速装置の全
体概略図を示す。同図の符号1はエンジンであり、この
エンジン1の出力軸が電磁クラッチ或いはトルクコンバ
ータ等の発進クラッチ2を介して無段変速装置3に設け
た前後進切換装置4に連設されている。
【0016】又、この前後進切換装置4が無段変速機3
のプライマリプーリ5aを軸支するプーリ入力軸5bに
連設され、このプーリ入力軸5bと平行に配設されてい
るプーリ出力軸5cにセカンダリプーリ5dが軸着さ
れ、この両プーリ5a,5dに駆動ベルト5eが巻装さ
れている。
【0017】更に、上記プーリ出力軸5cが終減速装置
6の減速歯車群6aを介してデファレンシャル装置6b
に連設され、このデファレンシャル装置6bに前輪或い
は後輪の駆動輪7aを軸着する駆動軸7が連設されてい
る。
【0018】上記無段変速機3は、上記プライマリプー
リ5aに設けたプライマリ油圧室5fに供給されるプラ
イマリ圧によりプーリ溝幅が設定され。又、セカンダリ
プーリ5dに設けたセカンダリ油圧室5gに供給される
セカンダリ圧により、上記セカンダリプーリ5dに対し
トルク伝達に必要な張力を付与する。上記プライマリ
圧、及び上記セカンダリ圧は後述するトランスミッショ
ン制御装置(TCU)21においてエンジン運転状態に
基づいて設定され、上記無段変速機3において両プーリ
5a,5dの溝幅を反比例状態に設定して所望の変速比
を得る。
【0019】次に、上記無段変速装置3の油圧回路につ
いて説明する。図中の符号11はエンジン駆動式オイル
ポンプで、このオイルポンプ11の吐出口がライン圧油
路12を介してライン圧制御弁13に連通されている。
更に、このライン圧制御弁13が上記ライン圧油路12
を介して上記無段変速機3のセカンダリプーリ5dに設
けたセカンダリ油圧室5g、プライマリ圧制御弁14、
及び変速制御用アクチュエータ15を構成するライン圧
制御用ソレノイド弁15aとプライマリ圧制御用ソレノ
イド弁15bとにオリフィス16を介して連通されてい
る。
【0020】上記ライン圧制御用ソレノイド弁15a及
びプライマリ圧制御用ソレノイド弁15bがトランスミ
ッション制御装置(TCU)21からのデューティ比等
の制御信号にて制御動作され、上記ライン圧制御用ソレ
ノイド弁15aから油路17を経て上記ライン圧制御弁
13にライン動作圧を供給し、又、プライマリ圧制御用
ソレノイド弁15bからプライマリ圧制御弁14へ油路
18を経てプライマリ動作圧を供給する。
【0021】上記ライン圧制御弁13では上記ライン動
作圧により変速比i、エンジントルクTに基づくライン
圧Psを設定する。又、上記プライマリ圧制御弁14で
は元圧であるライン圧Psと上記プライマリ動作圧との
圧力の釣り合いにより、上記プライマリ圧制御弁14上
流のライン圧油路12と上記無段変速機3のプライマリ
プーリ5aに設けたプライマリ油圧室5fに連通する油
路19とを接続する給油位置と、上記油路12,19を
遮断すると共に該油路19をドレーンする排油位置とを
切換動作することで、上記プライマリ油圧室5fに供給
する油圧を制御して変速制御を行う。
【0022】又、上記無段変速機3のプライマリプーリ
5aにはプーリ入力軸5bの回転数を検出する入力回転
数センサ8が対設され、又セカンダリプーリ5dにはプ
ーリ出力軸5cの回転数を検出する出力回転数センサ9
が対設されている。
【0023】又、上記TCU21における変速制御に
は、自動変速モードと手動変速モードとがあり、自動変
速モードは、車室内のコンソールボックスに設けた変速
制御部24のセレクトレバー25をドライブ(D)レン
ジにセットしたときに選択され、手動変速モードは上記
セレクトレバー25を上記Dレンジの横に併設する手動
変速スロット26へ移動させることで選択でき、このと
きマニュアルスイッチ27がオン動作する。
【0024】上記手動変速スロット26には、アップシ
フトポジション(+)とダウンシフトポジション(−)
とが設けられており、この両シフトポジションにアップ
スイッチ28a、ダウンスイッチ28bが配設されてい
る。
【0025】又、運転席に設けたメータパネル31には
手動変速モード時の変速段を表示する変速段表示手段3
2が配設されている。
【0026】本実施の形態では、図5に示すように手動
変速モード時のプーリ入力回転数Npとプーリ出力回転
数Nsとの比である変速比i(i=Np/Ns)がマニ
ュアルトランスミッションのように6速段に区分された
固定変速比i1〜i6に区分されている。尚、本実施の形
態における各固定変速比i1〜i6は、i1=2.5,i2=
2.0,i3=1.5,i4=1.0,i5=0.7,i6=0.5に設定
されている。
【0027】又、上記プーリ入力回転数Npが許容変速
可能領域の下限L以下のときは、手動変速モードが選択
されている状態でも1速段へ自動的にダウンシフトさ
れ、又、上記プーリ入力回転数Npが許容変速可能領域
の上限Hである過回転域に達したときは自動的にアップ
シフトされる。
【0028】図1に、上記TCU21で実行される手動
変速モード時の変速制御及び変速段表示を実行する機能
ブロック図を示す。
【0029】上記TCU21の手動変速モード時の変速
制御及び変速段表示を実行する機能として、目標変速比
演算手段41、急減速検出手段42、疑似車速設定手段
43、変速比演算手段44が設けられている。
【0030】目標変速比演算手段41では、アップスイ
ッチ28a或いはダウンスイッチ28bのON信号に基
づき運転者の設定した変速段に対応する目標変速比is
を設定し、プーリ入力回転数Npとプーリ出力回転数N
sとの比である実変速比iが上記目標変速比isに収束
するように変速制御用アクチュエータ15に設けたプラ
イマリ圧制御用ソレノイド弁15bを制御動作させるこ
とで、プライマリプーリ5aによる変速制御を行う。同
時に、スロットル開度センサ35の出力信号に基づいて
算出したスロットル開度と上記プーリ入力回転数Npと
をパラメータとしてマップを補間計算付で参照して必要
ライン圧を設定し、この必要ライン圧とエンジントルク
とに基づいて目標ライン圧Psを設定し、対応する制御
信号をセカンダリ圧制御用ソレノイド弁15aに出力
し、このセカンダリ圧制御用ソレノイド弁15aにてセ
カンダリプーリ5dのセカンダリ油圧室5gにトルク伝
達に必要な張力を付与するためのライン圧Psを供給す
る。又、後述する急減速検出手段43で上記プーリ出力
回転数Nsの変化から駆動輪7aが急減速状態にあると
判定したとき、或いは駆動輪7aがロックされていると
判定したときは、後述する疑似車速設定手段43で算出
した疑似車速Vsに基づいて目標変速比isを設定す
る。
【0031】急減速検出手段42では、ブレーキ踏込み
時にON動作するブレーキスイッチ36からON信号が
出力されたとき、出力回転数センサ9の出力信号に基づ
き算出したプーリ出力回転数Nsの単位時間(Δt)当
たりの回転数変化量ΔNsから減速度|α|(rad/sec
2)を算出し、この減速度|α|が急減速判定値α0以上
のとき、駆動輪7aが急減速状態にあると判定する。
【0032】疑似車速設定手段43では、上記急減速検
出手段42で急減速と判定されたときの上記プーリ出力
回転数Nsをパラメータとしてテーブルを補間計算付で
参照して、そのときの疑似車速Vsを設定し、この疑似
車速Vsをメモリに初期値設定する。そして、上記メモ
リに設定された疑似車速Vsを所定演算周期毎に減算
し、新たな疑似車速Vsで上記メモリに格納されている
データを逐次更新する。
【0033】変速段算出手段44では、プーリ入力回転
数Npとプーリ出力回転数Nsとに基づいて実変速比i
を算出し、この実変速比iと予め設定されている各変速
段毎の固定変速比i1〜i6(図5参照)とを比較し、上
記実変速比iが上記固定変速比i1〜i6の何れかの設定
許容幅以内に収まったとき、この固定変速比に対応する
変速段を決定し、メータパネル31に設けた変速段表示
手段32に現在の変速段を表示する。又、上記急減速検
出手段42で急減速と判定したときは上記疑似車速設定
手段43で算出した疑似車速Vsに基づいて現在の変速
段を算出し、上記変速段表示手段32に表示する。尚、
本実施の形態では変速段表示手段32がデジタル表示に
成っているが変速段を表示する複数のランプであっても
良い。
【0034】手動変速モード時の変速段を表示するため
の具体的な演算手順は、図3に示す変速段表示設定ルー
チン、及び図4に示す急減速時変速段表示設定サブルー
チンで実行される。
【0035】図3に示す変速段表示設定ルーチンは、設
定演算周期Δt毎に実行され、先ず、ステップS1でブ
レーキペダルが踏み込まれているか否かをブレーキスイ
ッチ36の出力値に基づいて判定し、このブレーキスイ
ッチ36がOFFのブレーキ未踏状態のときはステップ
S6へジャンプし、通常の変速段表示処理を実行し、ル
ーチンを抜ける。上記ブレーキスイッチ36がONのブ
レーキ踏込み状態のときはステップS2へ進み、駆動輪
7aがロック状態にあるか否かをプーリ出力回転数Ns
に基づいて判定し、Ns>0の駆動輪7aが回転状態に
あるときはステップS3へ進み、又、Ns=0の駆動輪
7aがロック状態にあるときはステップS7へジャンプ
する。
【0036】走行中のブレーキペダル踏込み初期の段階
では、駆動輪7aは回転しているため、Ns>0であ
り、従ってステップS3へ進み、上記プーリ出力回転数
Nsの演算周期Δt当たりの変化量ΔNsから減速度|
α|(rad/sec2)を算出し(|α|←ΔNs/Δ
t)、ステップS4で、上記減速度|α|と急減速判定
用設定値α0とを比較する。
【0037】そして、|α|≦α0の通常ブレーキ操作
のときはステップS5へ進み、初期値判定フラグFをク
リアし、ステップS6で通常の変速段表示処理を実行し
てルーチンを抜ける。
【0038】その結果、上記ステップS6において実行
される変速段表示処理は、プーリ入力回転数Npとプー
リ出力回転数Nsとの比から求めた実変速比iと予め設
定した固定変速比i1〜i6とを比較し、上記実変速比i
が何れかの固定変速比i1〜i6の許容範囲に収束された
とき、当該変速段をメータパネル41に設けた変速段表
示手段32に表示する。無段変速装置3の場合、運転者
が手動変速モードで走行中にアップシフト、或いはダウ
ンシフトしても所望の変速段に対応する変速比に達する
迄に或る遅れが生じるため、実変速比iに基づいて現在
の変速段を算出し、それを表示することで運転者に対
し、変速段の切換わりタイミングを正確に知らせる。
【0039】その後、ブレーキペダルの踏込みにより、
駆動輪7aの回転が急激に低下し、上記プーリ出力回転
数Nsの演算周期Δt当たりの変化量ΔNsに基づいて
算出した減速度|α|(rad/sec2)と急減速判定用設
定値α0とを比較し、|α|>α0の急減速状態のとき
は、ステップS7へ分岐し、急ブレーキ時変速段表示サ
ブルーチンを実行し、ルーチンを抜ける。
【0040】そして、上記ブレーキペダルの踏込みによ
り、プーリ出力回転数Nsが、Ns=0の駆動輪7aが
ロック状態のときは、ステップS2からステップS7へ
分岐し、上記急ブレーキ時変速段表示サブルーチンを実
行し、ルーチンを抜ける。
【0041】上記急ブレーキ時変速段表示サブルーチン
は、図4のフローチャートに従って実行される。
【0042】先ず、ステップS11で、初期値設定フラ
グFの値を参照し、F=0の初期値未設定のときはステ
ップS12へ進み、現在のプーリ出力回転数Nsに基づ
き、図6に示す特性を有するテーブルを補間計算付で参
照して、疑似車速Vsを初期値設定し、メモリに記憶す
る。
【0043】そして、ステップS13で上記初期値設定
フラグFをセットし、ステップS14で、初期値設定さ
れた疑似車速Vsに基づき演算により、或いはテーブル
検索により、現在の変速段を設定し、ステップS15
で、上記変速段に対応する変速段をメータパネル41に
設けた変速段表示手段32に表示し、ルーチンを抜け
る。
【0044】その後、再びルーチンが実行されると、初
期値設定フラグFがセットされているため、ステップS
11からステップS16へ分岐し、メモリに記憶されて
いる疑似車速Vsを読込み、該疑似車速Vsから予め設
定されている演算周期Δt毎の減速値V0を減算し、そ
の値でメモリに格納されている疑似車速Vsを更新し
(Vs←Vs−V0)、ステップS14へ戻る。
【0045】尚、図8に、上記ステップS15において
疑似車速Vsに基づいて設定する変速段の一例を示す。
同図に示すように、疑似車速Vsが低下するに従い、表
示される変速段がダウンシフトされる。
【0046】ところで、急ブレーキ操作により駆動輪7
aの急減速をプーリ出力回転数Nsの変化から検出し、
或いは駆動輪7aがロック状態に有ると判定したときで
あっても、車体は慣性力により移動しており、無段変速
装置3では、手動変速モードが選択されていても、その
ときの疑似車速Vsに基づいて目標変速比isを設定し
(図7参照)、この目標変速比isに基づき無段変速機
3の変速比を可変するプライマリ圧Ppを設定し、無段
変速機3の変速比をダウンシフトし、Vs=0のときに
は最大変速比に設定して、その後の発進に備える。
【0047】その際、図7、図8に示すように、変速段
表示手段32には、疑似車速Vsに対応した変速段が表
示されるため、この表示される変速段は目標変速比is
にほぼ対応した変速段となり、従って、例えば車両が停
止したときは1速段が表示されるため、運転者はスムー
ズに発進操作を行うことができる。
【0048】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
無段変速機の出力回転数の変化から急減速を検出したと
きは、そのときの上記出力回転数に基づいて疑似車速の
初期値を設定し、初期値設定した疑似車速、及びその後
の減速された疑似車速に基づいて現在の変速段を算出
し、当該変速段を変速段表示手段に表示するようにした
ので、変速比の計算が不能になる急減速時においても車
両の実際の減速状態に対応した変速段を変速段表示手段
に表示することができるため、停止後の再発進時の変速
段表示手段には、1速段が表示される等、運転者に正確
な情報を与えることができる。
【0049】又、好ましくは、ブレーキ操作後の急減速
を検出するようにすることで急減速の有無を正確に検出
することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用無段変速装置の機能ブロッ
ク図
【図2】同、車両用無段変速装置の全体概略図
【図3】同、変速段表示設定ルーチンを示すフローチャ
ート
【図4】同、急減速時変速段表示設定サブルーチンを示
すフローチャート
【図5】同、無段変速機の変速段を示す特性図
【図6】同、疑似車速の初期値設定テーブルの概念図
【図7】同、急減速時の疑似車速と目標変速比及び表示
変速段との関係を示す特性図
【図8】同、疑似車速と表示変速段との具体的関係を示
す特性図
【符号の説明】
3…無段変速機 32…変速段表示手段 42…急減速検出手段 43…疑似車速設定手段 i…比較値(実変速比) is…目標変速比 Np…プーリ入力回転数 Ns…プーリ出力回転数 Vs…疑似車速 |α|…減速度 ΔNs…変化量 Δt…演算周期
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16H 59:48 F16H 59:48 59:54 59:54 (56)参考文献 特開 平9−229182(JP,A) 特開 平9−250636(JP,A) 特開 平10−176750(JP,A) 特開 平3−204462(JP,A) 特開 平3−292449(JP,A) 特開 昭62−146737(JP,A) 特開 平2−133240(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無段変速機の目標変速比を複数の変速段に
    区分すると共に選択した該目標変速比が許容変速可能領
    域から外れたときは該目標変速比を該許容変速可能領域
    に収まる目標変速比に自動的に切換える手動変速モード
    を備える車両用無段変速装置において、上記無段変速機の出力回転数の変化量に基づいて算出し
    た減速度から急減速を検出する急減速検出手段と、 急減速検出時の上記出力回転数に基づき車体の慣性力に
    よる移動速度を示す疑似車速の初期値を設定すると共に
    該疑似車速を設定周期毎に減速して新たな疑似車速を設
    定する疑似車速設定手段と、 通常運転時は 上記無段変速機の入力回転数と出力回転数
    との比較値に基づき変速段を算出し、上記急減速検出時
    は上記疑似車速に基づき変速段を算出する変速段算出
    手段と、 上記変速段を表示する変速段表示手段と を備えることを特徴とする車両用無段変速装置の変速段
    表示装置。
  2. 【請求項2】前記急減速検出手段ではブレーキペダル踏
    込みを検出したときの前記出力回転数の変化量に基づい
    て減速度を算出することを特徴とする請求項1記載の車
    両用無段変速装置の変速段表示装置。
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