JPH10169736A - 無段変速機の可変プーリ - Google Patents

無段変速機の可変プーリ

Info

Publication number
JPH10169736A
JPH10169736A JP32693996A JP32693996A JPH10169736A JP H10169736 A JPH10169736 A JP H10169736A JP 32693996 A JP32693996 A JP 32693996A JP 32693996 A JP32693996 A JP 32693996A JP H10169736 A JPH10169736 A JP H10169736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cone member
belt
pulley
main shaft
sheave surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32693996A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Imaida
真 今井田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP32693996A priority Critical patent/JPH10169736A/ja
Publication of JPH10169736A publication Critical patent/JPH10169736A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pulleys (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイズの大型化を伴うことなしに変速比の拡
大(LOW 側)を図る。 【解決手段】 主軸と一体になる固定円すい部材と、こ
の固定円すい部材とともに回転し主軸の軸心に沿ってス
ライド可能な可動円すい部材と、これら各円すい部材の
シーブ面にて形づくられるV字状の溝に装着されるVベ
ルトとを備え、可動円すい部材のスライドに伴うVベル
トのシーブ面上の移動にて変速比を変更する可変プーリ
において、可動円すい部材の先端に、Vベルトの移動領
域を増大させるシーブ面を有するシーブ面延長部材を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無段変速機の可
変プーリに関し、とくに変速機自体の構造の大型化や複
雑化を伴うことなしに変速領域の拡大を図ろうとするも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の無段変速機の可変プーリは、例え
ば特開平6−221395号公報に開示されているよう
に、主軸と一体になる固定円すい部材と、主軸の軸心に
沿って移動できる可動円すい部材と、これらの相互間に
配置されるVベルトを主要構成部材としており、可動円
すい部材を主軸上でスライドさせてVベルトのシーブ面
における位置の変更によって変速比を換える仕組みにな
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な可変式のプーリは、次に述べるような不具合があり、
未だ改良の余地が残されていた。
【0004】可動円すいプーリと主軸に保持された固定
円すいプーリの組合せを模式的に図1に示すように、可
動円すいプーリP1 はその内部にボールスプライン1を
構成するために溝加工が施されるとともに可動円すいプ
ーリP1 が固定円すいプーリP2 に最も近接したときに
主軸2の段差2aに突き当たるストッパsが設けられる
が、とくに、ボールスプライン1のための溝を加工する
際においては加工工具の取り合い等から逃げδdが必要
なるため、それ以外の領域は内径をより大きくする加工
をしなければならず、加工に手間がかかるうえ、Vベル
トが移動するシーブ面の寸法の短縮を余儀なくされ、プ
ーリのサイズの変更なしにとくにLOW 側への変速比の拡
大を図るのが困難な状況にあった。
【0005】この発明の目的は、プーリのサイズ変更等
を伴うことなしに、とくに、LOW 側への変速比の拡大を
図ることができる新規な無段変速機の可変プーリを提案
するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る無段変速機の可変プーリは、主軸と一体になる固定円
すい部材と、この主軸とともに回転し主軸の軸心に沿っ
てスライド可能な可動円すい部材と、これら各円すい部
材のシーブ面にて形づくられるV字状の溝に装着される
Vベルトとを備え、可動円すい部材のスライドに伴うV
ベルトのシーブ面上の移動にて変速比を変更する可変プ
ーリであって、前記可動円すい部材の先端に、Vベルト
の移動領域を増大させるシーブ面延長部材を設けた点に
特徴を有する。
【0007】この発明の請求項2に係る無段変速機の可
変プーリは、請求項1に係る可変プーリにおいて、シー
ブ面延長部材を可動円すい部材と一体になるものとする
点に特徴を有する。
【0008】この発明の請求項3に係る無段変速機の可
変プーリは、請求項1に係る可変プーリにおいて、シー
ブ延長部材を可動円すい部材の先端開口部にはめ合わさ
る可動円すい部材とは別体のアタッチメントとする点に
特徴を有する。
【0009】
【発明の効果】請求項1に係る無段変速機においては、
固定円すい部材に対向する可動円すい部材の先端に、V
ベルトの移動領域を増大させるシーブ面延長部材を設け
たので可動円すい部材そのもののサイズを変更すること
なしに変速比をLOW 側に拡大することができる。
【0010】請求項2に係る無段変速機においては、ボ
ールスプラインを構成する溝を可動円すい部材の一方向
(可動円すい部材の後端)から加工しその先端にVベル
トの移動領域を増大させるシーブ面を有する形状に加工
することによりVベルトが移動するシーブ面の領域を同
一サイズのプーリよりも拡げることができ、これによっ
てサイズの大型化を伴うことなしに変速比をLOW 側へ拡
大することが可能となり、また、この場合、可動円すい
部材と一体になるので部品点数が少なくてすみ加工工程
を簡略化できる利点がある。
【0011】請求項3に係る無段変速機においては、シ
ーブ面延長部材と可動円すい部材とは別体のアタッチメ
ントとしたので固定円すい部材を保持する軸の径を調整
するのみで、通常、使用されている可動円すい部材をそ
のまま適用することができ、新たな工程の追加や生産設
備の改造を伴うようなことはない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明をよ
り具体的に説明する。図2はこの発明に従う可変プーリ
を備えた無段変速機であって、図中3は主軸、4はこの
主軸3と一体になる固定円すい部材、5は固定円すい部
材4とともに回転し主軸3の軸心Lに沿ってスライド可
能な可動円すい部材、6は円すい部材4,5のシーブ面
4a,5aにて形づくられるV字状の溝に装着されるV
ベルトであり、可変プーリを構成する円すい部材のうち
可動円すい部材5の先端には、主軸3との間で極わずか
なすき間を形成する主軸3と同等の曲面とVベルト6の
移動領域を増大させるシーブ面eを有するシーブ面延長
部材b(シーブ面延長部材bは可動円すい部材5と一体
になっている例を示してある)を備えている。
【0013】また、7は固定円すい部材7a、可動円す
い部材7bからなりそれらのシーブ面にてVベルト6が
係合する従動プーリ、8は従軸、9はトルクコンバータ
であって、これはポンプインペラ、タービンランナ、ス
テータ、ロックアップクラッチなどからなる。10は前後
切り換え装置である。
【0014】トルクコンバータ9の一端につながる出力
軸の回転を差動装置に伝達するに際して、主軸3の内部
に設けた油路から可動円すい部材5を通して第1油室11
および第2油室12に作動油を供給して内圧を高めるか、
あるいは作動油の供給を停止して内圧を低下させること
によって可動円すい部材5は固定円すい部材4に対して
接近、離隔する向きに移動し、その際、Vベルト6はシ
ーブ面4a、5aおよび従動プーリ7の固定円すい部材
7a、可動円すい部材7bのシーブ面上を移動すること
になり連続的に変速比が変更される。
【0015】可動円すい部材5が固定円すい部材4から
最も離れた状態(変速比はLOW 側)では、上掲図1に示
したような従来構造のものではVベルトは主軸3に最も
近いところに位置することになる(変速比大)が、この
発明に従う可変プーリにおいては、その要部を拡大して
図3に示すようにシーブ面延長部材eが存在するので、
従来の構造のものよりもさらに主軸3の軸心Lに2dだ
け近づくため変速比がLOW 側へさらに拡大され、主軸3
の径も2d分だけ小さくできるので僅かではあるが変速
機の軽量化を図ることもできる。
【0016】可動円すい部材5が固定円すい部材4に最
も接近するHigh側においては、その相互間の間隔を一定
に保持するために通常は可動円すい部材の内部に設けた
ストッパを主軸の段差部に接触させてその位置決めを行
うが、この発明においては、シーブ面延長部材bの先端
を固定円すい部材4の段差部4bに接触させて位置決め
を行う。
【0017】図4はシーブ面延長部材bを可変プーリの
開口部にはめ合わさるアタッチメントとした例を示した
ものである。このような構造のものでも上掲図3と同
様、従来の変速機に比較しVベルト6の下端が、主軸3
の軸心Lに2dでけ近づくため変速比がLOW 側へ拡大さ
れる。
【0018】この例では、上掲図1に示したような従来
の可動円すいプーリを利用し、これにシーブ面延長部材
bをはめ込み、可動円すいプーリの可動に支障がないよ
うに主軸を加工するだけでよいので製造設備の大幅な変
更を要しない利点がある。
【0019】なお、主軸の強度は、通常、ボールスプラ
インが配置される領域の径で決定されるので、シーブ面
延長部材を設けることによる主軸の径の減少はその領域
における軸径がボールスプラインが配置される領域の径
よりも小さくならないようにすることが肝要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の可変プーリの要部構造を示した図であ
る。
【図2】この発明に従う可変プーリの構成を示した図で
ある。
【図3】この発明に従う可変プーリの要部を示した図で
ある。
【図4】この発明に従う可変プーリの他の例をその要部
について示した図である。
【符号の説明】
1 ボールスプライン 2 主軸 2a 段差 3 主軸 4 固定円すい部材 4a シーブ面 4b 段差 5 可動円すい部材 5a シーブ面 6 Vベルト 7 従動プーリ 8 従軸 9 トルクコンバータ 10 前後切り換え装置 11 第1油室 12 第2油室 S ストッパ δd 逃げ量 b シーブ面延長部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸と一体になる固定円すい部材と、こ
    の固定円すい部材とともに回転し主軸の軸心に沿ってス
    ライド可能な可動円すい部材と、これら各円すい部材の
    シーブ面にて形づくられるV字状の溝に装着されるVベ
    ルトとを備え、可動円すい部材のスライドに伴うVベル
    トのシーブ面上の移動にて変速比を変更する可変プーリ
    であって、 前記可動円すい部材の先端に、Vベルトの移動領域を増
    大させるシーブ面を有するシーブ面延長部材を設けたこ
    とを特徴とする無段変速機の可変プーリ。
  2. 【請求項2】 シーブ面延長部材は可動円すい部材と一
    体になるものである、請求項1記載の無段変速機の可変
    プーリ。
  3. 【請求項3】 シーブ面延長部材は可動円すい部材の先
    端開口部にはめ合わさる可動円すい部材とは別体のアタ
    ッチメントである、請求項1記載の無段変速機の可変プ
    ーリ。
JP32693996A 1996-12-06 1996-12-06 無段変速機の可変プーリ Pending JPH10169736A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32693996A JPH10169736A (ja) 1996-12-06 1996-12-06 無段変速機の可変プーリ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32693996A JPH10169736A (ja) 1996-12-06 1996-12-06 無段変速機の可変プーリ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10169736A true JPH10169736A (ja) 1998-06-26

Family

ID=18193470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32693996A Pending JPH10169736A (ja) 1996-12-06 1996-12-06 無段変速機の可変プーリ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10169736A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004094874A1 (en) * 2003-04-23 2004-11-04 Dayco Europe S.R.L. Con Unico Socio A pulley for a continuously variable transmission
JP2005344922A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Jatco Ltd ベルト式無段変速機
EP1582773A3 (en) * 2004-03-31 2007-03-28 JATCO Ltd Pulley structure

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004094874A1 (en) * 2003-04-23 2004-11-04 Dayco Europe S.R.L. Con Unico Socio A pulley for a continuously variable transmission
EP1582773A3 (en) * 2004-03-31 2007-03-28 JATCO Ltd Pulley structure
JP2005344922A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Jatco Ltd ベルト式無段変速機
JP4514522B2 (ja) * 2004-06-07 2010-07-28 ジヤトコ株式会社 ベルト式無段変速機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5033989A (en) Continuously variable chain transmission and lubricating system
JP2003028258A (ja) トロイダル型無段変速機
JPH06221395A (ja) 無段変速機の溝可変プーリ
JP4918362B2 (ja) 遊星歯車装置
JPH02130224A (ja) 補機駆動装置
US4504246A (en) Revised spline drive for metal belt CVT
JPH10169736A (ja) 無段変速機の可変プーリ
KR100282833B1 (ko) 벨트형 무단 변속기의 풀리 작동 유로 구조
JPS60252857A (ja) ベルト式無段変速機
JPH02150549A (ja) 連続可変変速機の潤滑装置
US6652406B2 (en) Transmission
CN100464088C (zh) 行星电磁斩波式无级变速器
JPH11141633A (ja) 無段変速機のプーリ構造
JP3290051B2 (ja) 可変プーリー
JPH06280960A (ja) トロイダル型無段変速機
KR100276918B1 (ko) 벨트무단변속장치
JP2949833B2 (ja) ベルト式無段変速機
JP2545996B2 (ja) ベルト式無段変速機の潤滑方法および装置
JP2000065169A (ja) 無段変速機
KR100460903B1 (ko) 차량용 무단 변속기
JPS6362953A (ja) 廻転制御装置
KR100488688B1 (ko) 무단 변속기의 이동 플랜지 지지 구조
CN112539251A (zh) 基于公转的自转驱动方法、结构及所应用的挤压机
JPS6170264A (ja) Vベルト式無段変速機
JP2001221309A (ja) 車両用無段変速機