JPH10169688A - 回転ダンパ - Google Patents
回転ダンパInfo
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- JPH10169688A JPH10169688A JP33911696A JP33911696A JPH10169688A JP H10169688 A JPH10169688 A JP H10169688A JP 33911696 A JP33911696 A JP 33911696A JP 33911696 A JP33911696 A JP 33911696A JP H10169688 A JPH10169688 A JP H10169688A
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Abstract
を防止し、制動特性を安定させる。 【解決手段】 本体ケース2内に配設される回転軸3
と、本体ケース2の内面に設けられる隔壁4と、回転軸
3に設けられ、該隔壁4、本体ケース2内面及び回転軸
3外面により形成される液体室内に充填される粘性液体
を押圧するベーン5と、を有する。前記隔壁4は、少な
くとも、本体ケース2の内面に固定されるケース側隔壁
部41と回転軸3外面と摺接する摺接面を含む摺接面側
隔壁部42とに分割されている。摺接面側隔壁部42が
回転軸3の動作に追従するように回動するため、回転軸
3の軸心がずれても摺接面側隔壁部42と回転軸3との
間にギャップが生じない。
Description
る。
ーンが突設されていると共に、本体ケース内には、先端
面が回転軸の外面と摺接するように所定幅の隔壁が形成
されている。回転軸が回転すると、本体ケース内に充填
される粘性液体がベーンにより圧縮され、ベーンの先端
面と本体ケースの内面との間に生じる僅かな隙間、ある
いはベーンや隔壁に設けたオリフィスを通じて粘性液体
がベーン及び隔壁を境として形成される一方の液体室か
ら他方の液体室へ移動する。そして、そのときに発生す
る動圧抵抗や粘性抵抗によって回転軸の回転動作が遅動
される。
が粘性液体による制動力を受ける方向に回転する場合、
すなわち、ベーンが粘性液体を圧縮する方向に回転する
場合、粘性液体の抵抗により、回転軸が押圧されて軸心
から外れ、回転軸の外面と隔壁の先端面(摺接面)との
間にギャップが生じ、そのギャップを通じても粘性液体
が移動し、制動特性が安定しないという問題があった。
特に、回転軸の動作角度が180度以上の場合には、回
転軸に設けられるベーンが一つである場合が多く、かか
る問題の発生することが比較的多かった。
り、回転軸と隔壁との間に上記ギャップが生じることを
防止し、制動特性を安定させることができる回転ダンパ
を提供することを目的とする。
め、本発明の回転ダンパは、本体ケース内に配設される
回転軸と、本体ケースの内面に設けられる隔壁と、回転
軸に設けられ、該隔壁、本体ケース内面及び回転軸外面
により形成される液体室内に充填される粘性液体を押圧
するベーンと、を有する回転ダンパにおいて、前記隔壁
が、少なくとも、本体ケースの内面に固定されるケース
側隔壁部と回転軸外面と摺接する摺接面を含む摺接面側
隔壁部とに分割され、摺接面側隔壁部がケース側隔壁部
から独立して可動に設けられていることを特徴とする。
は、例えば、前記ケース側隔壁部と摺接面側隔壁部との
各対向面のうち、一方に、軸方向に沿って所定幅の溝を
設け、他方に、幅が該溝の幅より狭く該溝内に余裕を持
って挿入される突起を設け、摺接面側隔壁部が該突起に
対する溝の余裕幅分回動可能とすることで達成すること
ができる。また、前記ケース側隔壁部と摺接面側隔壁部
とのいずれかに、摺接面側隔壁部が一方向に回動すると
きに閉塞され、他方向に回動するときに開放される液体
流路を形成することができる。さらに、本発明は、回転
軸に設けられるベーンが1つであるタイプに適用すると
好適である。
に基づいて詳述する。図において、1は本実施の形態の
回転ダンパであり、本体ケース2、回転軸3、隔壁4、
ベーン5を有して構成される。
略円筒状に形成されている。後述の回転軸3は、その一
端部3aを本体ケース2の一端2aから突出させて収容
され、ベーン5は、回転軸3と共にこの本体ケース2の
内部に収容される。そして、これらの抜け止めのためキ
ャップ21が装着されている。なお、本体ケース2の底
壁2bの内端面には、回転軸3の軸受け孔2cが形成さ
れている。
けられている。この隔壁4は、回転軸3に設けられるベ
ーン5により、粘性液体を圧縮するために設けられ、円
周方向に所定の幅で、かつ軸心方向に所定の長さをもっ
て本体ケース2の内面に一体的に突設されている。半径
方向の長さは、回転軸3の径によるが、先端面(摺接
面)42cが回転軸3の外面に摺接する程度に設定され
ている。本実施の形態では、さらに、かかる隔壁4が本
体ケース2に一体的に固着されているケース側隔壁部4
1と、摺接面42cを含む摺接面側隔壁部42とに軸心
方向に沿って分割されている。
部42との対向面41aには、軸心方向に沿って所定の
幅の溝41bが形成されている。この溝41bには、摺
接面側隔壁部42におけるケース側隔壁部41との対向
面42aに軸心方向に沿って突設された突起42bが挿
入される。溝41bの円周方向に沿った幅は、突起42
bの円周方向に沿った幅よりも広く形成されており、突
起42bは溝41b内においてこの余裕幅分動くことが
可能である。摺接面側隔壁部42の摺接面42cは回転
軸3の外面に沿って円弧状に形成されており、回転軸3
が回転し、粘性液体の抵抗を受けて回転軸3が軸心から
外れようとする動きをした場合には、摺接面42cが回
転軸3の外面に摺接しているため、摺接面側隔壁部42
は、突起42bの溝41bにおける余裕幅分、回転軸3
に追従して回動することになる。
42に、該摺接面側隔壁部42が回転軸3に追従して一
方向に回動する場合に閉塞され、他方向に回動する場合
に開放される液体流路42dが形成されている。
に、突起42bの一方の側部が凹凸状に形成され、その
うちの凹部に相当する部位が、ケース側隔壁部41に形
成された溝41bとの対向部側から切り欠かれており、
当該切り欠かれた部位が液体流路42dを構成してい
る。また、ケース側隔壁部41の溝41bを形成してい
る2つの端壁41c,41dは、その高さ(溝41b底
面からの高さ)が突起42bの高さよりも低く形成さ
れ、摺接面側隔壁部42の対向面42aとの間に僅かな
隙間を形成している。このことから、摺接面側隔壁部4
2が一方向に回動する場合には、突起42bの他方の側
部が溝41bの他方の端壁41dに当接し、液体流路4
2dが閉塞されるが、他方向に回動する場合には、凸部
42eが溝41bの一方の端壁41cに当接するため、
液体流路42dが閉塞されない。
が本体ケース2から突出されて配設され、本体ケース2
内に形成された液体室22内に、ベーン5が配設されて
いる。本実施の形態では、このベーン5は、図2に示す
ように、第1のベーン51と第2のベーン52とから構
成され、第1のベーン51は、回転軸3の外面に、軸方
向に沿ってかつ円周方向に所定間隔をおいて突設され、
さらに、回転軸3の外面からの径方向の長さが本体ケー
ス2の内面との隙間の距離よりも短い2つの突壁51
a,51bから構成されている。第2のベーン52は、
円周方向に沿った幅が第1のベーン51を構成する2つ
の突壁51a,51b間の間隔よりも広く、第1のベー
ン51を構成する各突壁51a,51bの端面と本体ケ
ース2の内面との隙間の距離以下の厚みを有する円弧状
部52aと、この円弧状部52aの内面側に軸方向に沿
って形成された突状部52bとを有して構成されてい
る。そして、第2のベーン52は、この突状部52bが
第1のベーン51を構成する突壁51a,51b間に挿
入されて配設されている。
における回転軸3の外面との対向面側には、上記した隔
壁4の摺接面側隔壁部42と同様、液体流路52cが形
成されていると共に、一方の側部は凹凸状に形成されて
おり、回転軸3が一方向に回転し、突状部52bが一方
の突壁51bに当接した場合には、液体流路52cが閉
塞され、回転軸3が他方向に回転し、突状部52bが他
方の突壁51aに当接した場合には液体流路52cが開
放される構成となっている。
を分割して摺接面側隔壁部42を可動にしたことに特徴
がある。従って、ベーン5の構成は回転軸3が制動力を
発揮する方向に回転する場合に、粘性液体を圧縮するこ
とができれば全く限定されるものでないことはもちろん
であり、回転軸3に突設され、径方向の長さが本体ケー
ス2の内面に当接する程度である一体型の一枚のベーン
等、種々のベーンを採用することができる。また、図示
しないがオリフィスとしては、ベーン5と本体ケース2
の内面との隙間を利用してもよいし、小径の孔をベーン
に穿設するようにしてもよい。さらには、このオリフィ
スを開閉する弁機構(図示せず)を付加するようにして
もよい。また、ベーン5の設置数も限定されるものでは
なく、一枚であってもよいし、複数枚であってもよい。
但し、本発明が、回転軸3の外面と隔壁4との間に隙間
を生じ易いベーン5が一枚のタイプのものに好適である
ことは上記したとおりである。
転軸3が、図2中、矢印X方向に回転する場合、第2の
ベーン52の突状部52bは、第1のベーン51の突壁
51bに当接し、一方の液体室22a内の粘性液体を押
圧していく。粘性液体は、オリフィスとして機能する第
2のベーン52の外面と本体ケース2の内面とのわずか
な隙間を通じてベーン5を境として形成される反対側の
液体室22bに流入し、そのときに生じる動圧抵抗によ
り回転軸3の回転をスローダウンさせる。しかしなが
ら、オリフィスを通じて一方の液体室22aから反対側
の液体室22bに流出する粘性液体の流出速度が遅いた
め、一方の液体室22a内は高圧になる。このため、回
転軸3の軸心が反対側の液体室22b側にずれようとす
る。このとき、本実施の形態によれば、隔壁4を構成す
る摺接面側隔壁部42が回転軸3に追従するように、ケ
ース側隔壁部41の溝41bの余裕幅の範囲内で突起4
2bが回動する。従って、摺接面側隔壁部42は、その
摺接面42cが回転軸3の外面に摺接した状態で維持さ
れるため、回転軸3の軸心がずれても、隔壁4を構成す
る摺接面側隔壁部42と回転軸3との間に隙間が生じな
い。
回転する場合、ベーン5を構成する第2のベーン52の
突状部52bは、第1のベーン51の突壁51aに当接
し、粘性液体が液体流路52cを通じて反対側の液体室
22bから一方の液体室22aへ流入する。また、回転
軸3の回転に伴って摺接面側隔壁部42も矢印Y方向へ
僅かに回動し、一方の側部の凸部42eが一方の端壁4
1cに当接し、摺接面側隔壁部42に形成された液体流
路42dも閉塞されない。従って、粘性液体は、この液
体流路42dを通じても反対側の液体室22bから一方
の液体室22aへ移動するため、回転軸3は大きな抵抗
を受けることなくスムーズに回転する。
成する、回転軸外面と摺接する摺接面を含む摺接面側隔
壁部が独立して可動に設けられているため、回転軸と隔
壁との間にギャップが生じることを防止し、制動特性を
安定させることができる。特に、本発明を、回転軸と隔
壁との間にギャップが生じやすいベーンが一つのタイプ
のものに適用すると効果的である。
を示す縦断面図である。
部の他方の側部方向からみた斜視図である。
部の一方の側部方向からみた斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 本体ケース内に配設される回転軸と、本
体ケースの内面に設けられる隔壁と、回転軸に設けら
れ、該隔壁、本体ケース内面及び回転軸外面により形成
される液体室内に充填される粘性液体を押圧するベーン
と、を有する回転ダンパにおいて、 前記隔壁が、少なくとも、本体ケースの内面に固定され
るケース側隔壁部と回転軸外面と摺接する摺接面を含む
摺接面側隔壁部とに分割され、摺接面側隔壁部がケース
側隔壁部から独立して可動に設けられていることを特徴
とする回転ダンパ。 - 【請求項2】 前記ケース側隔壁部と摺接面側隔壁部と
の各対向面のうち、一方に、軸方向に沿って所定幅の溝
が設けられ、他方に、幅が該溝の幅より狭く該溝内に余
裕を持って挿入される突起が設けられ、摺接面側隔壁部
が該突起に対する溝の余裕幅分回動可能である請求項1
記載の回転ダンパ。 - 【請求項3】 前記ケース側隔壁部と摺接面側隔壁部と
のいずれかに、摺接面側隔壁部が一方向に回動するとき
に閉塞され、他方向に回動するときに開放される液体流
路が形成されている請求項1又は2に記載の回転ダン
パ。 - 【請求項4】 前記回転軸に設けられるベーンが1つで
ある請求項1〜3のうちいずれか1に記載の回転ダン
パ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33911696A JP3981172B2 (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | 回転ダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33911696A JP3981172B2 (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | 回転ダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10169688A true JPH10169688A (ja) | 1998-06-23 |
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Family
ID=18324413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33911696A Expired - Lifetime JP3981172B2 (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | 回転ダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3981172B2 (ja) |
Cited By (8)
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---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-12-05 JP JP33911696A patent/JP3981172B2/ja not_active Expired - Lifetime
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KR101423742B1 (ko) * | 2013-05-22 | 2014-08-01 | 주식회사 한일정밀 | 로터리 댐퍼 |
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US10844925B2 (en) | 2016-05-25 | 2020-11-24 | Oiles Corporation | Rotary damper |
CN110217630A (zh) * | 2019-06-05 | 2019-09-10 | 长江大学工程技术学院 | 张力阻尼器 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3981172B2 (ja) | 2007-09-26 |
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