JPH10168187A - 接着性の改良されたポリイミド樹脂 - Google Patents

接着性の改良されたポリイミド樹脂

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JPH10168187A
JPH10168187A JP34280096A JP34280096A JPH10168187A JP H10168187 A JPH10168187 A JP H10168187A JP 34280096 A JP34280096 A JP 34280096A JP 34280096 A JP34280096 A JP 34280096A JP H10168187 A JPH10168187 A JP H10168187A
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JP
Japan
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diamine
polyimide
polyimide resin
group
adhesiveness
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JP34280096A
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Tsuyoshi Ikeda
強志 池田
Tomio Nobe
富夫 野辺
Shigeo Takatsuji
重雄 高辻
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New Japan Chemical Co Ltd
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New Japan Chemical Co Ltd
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工性、接着性に優れた高重合ポリイミド樹
脂を提供することを目的とする。 【構成】 本発明に係わる接着性の改良されたポリイミ
ド樹脂は、エチレングリコールビストリメリット酸二無
水物(無水トリメリット酸含量が1重量%以下である)
とジアミンとを反応させて得られることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接着性の改良されたポ
リイミド樹脂に関する。更に詳しくは、ポリイミドとし
て充分な機械特性を発揮するための高い粘度を有し、且
つ可撓性、接着性に優れたポリイミド樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリイミドは、優れた耐熱性、機
械特性、電気特性等により電気、電子材料に広く用いら
れている。しかしながら、芳香族ポリイミドは、一般
に、不溶、不融であり、且つ、接着性に劣るという欠点
が存在する。従って、例えばフレキシブルプリント基板
等に用いる場合、フィルム状に加工したポリイミドと銅
箔とを接着剤で張り合わせる必要がある。このため、フ
レキシブルプリント基板の耐熱性が、接着剤の耐熱性に
よって制限を受け、ポリイミド本来の耐熱性が発揮でき
ない等の問題があった。
【0003】従って、ポリイミド樹脂の接着性を改善す
ることにより、接着剤を用いず基板等にポリイミド樹脂
を容易に接着することができ、基板自体の耐熱性の向上
を図ることが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、接着性に優
れた高重合ポリイミド樹脂を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、特定の酸成分を用いた
ポリイミド樹脂が所定の効果を奏することを見いだし、
かかる知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明に係るポリイミド樹脂は、一
般式(1)で表されるエチレングリコールビストリメリ
ット酸二無水物とジアミンとをイミド化反応して得られ
るポリイミド樹脂において、エチレングリコールビスト
リメリット酸二無水物中に含まれる無水トリメリット酸
が1重量%以下であることを特徴とする。
【0007】
【化4】
【0008】本発明で使用されるエチレングリコールビ
ストリメリット酸二無水物(以下、「TMEG」と略
す)中の無水トリメリット酸(以下、「TMA」と略
す)の含有量は1重量%以下であり、好ましくは0.5
重量%以下である。TMAはポリイミド前駆体であるポ
リアミド酸生成時に重合阻害物質として作用する。その
ため、TMEG中のTMA含有量が1%を越える場合
は、重合阻害作用が大きくなり、ポリイミドフィルムを
形成するに充分な重合度が得られず、フィルムの自己支
持性が無く、脆弱なフィルムしか得られない。このよう
なフィルムは、実用性に欠ける。
【0009】本発明で使用される、TMA含量1%以下
のTMEGの製造方法としては、TMA含有TMEGを
混合溶剤を用いて再結晶する方法(特開平2−2400
74号)が挙げられる。
【0010】具体的方法としては、TMEGの粗物10
0重量部と、(A)群に属する溶媒及び(B)群に属す
る溶媒からなる混合溶媒100〜1000重量部とを混
合し、100〜200℃程度に加熱溶解させる。続い
て、系を室温まで徐々に冷却することにより、TMEG
結晶が析出する。本結晶を濾別し、続いて乾燥すること
によりTMA1重量%以下のTMEGを得る。
【0011】(A)群に属する溶媒としては、TMEG
に不活性で、25℃におけるTMEGに対する溶解度が
3g/100g以下の炭化水素系溶媒が挙げられ、具体
的には、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼ
ン、イソプロピルベンゼン等の芳香族炭化水素、ヘプタ
ン、ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭
化水素が例示される。
【0012】(B)群に属する溶媒としては、TMEG
に不活性で、25℃におけるTMEGに対する溶解度が
5g/100g以上の溶媒が挙げられ、具体的には、ジ
イソプロピルケトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、アセチルアセトン、アセトフェノン、シ
クロヘキサノン等のケトン類、ジイソプロピルエーテ
ル、エチルブチルエーテル、ジ(クロロイソプロピルエ
ーテル)等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル、セ
ロソルブアセセート、カルビトールアセテート、アセト
酢酸メチル、プロピオン酸メチル、酪酸メチル、フタル
酸メチル等のエステル類が例示される。
【0013】(A)群に属する溶媒と、(B)群に属す
る溶媒の混合比は(A):(B)=1:9〜9:1の範
囲内で選択される。
【0014】本発明で使用されるジアミンとしては、脂
肪族ジアミン、一般式(2)で表される芳香族ジアミン
又は一般式(3)で表される芳香族ジアミンが挙げられ
る。これらジアミンは単独又は2種以上混合して使用で
きる。
【0015】
【化5】 [R1は、アルキル基、フッ素置換アルキル基、アルコキ
シル基、ハロゲン基を表す。nは0〜4の整数を表す。
但し、n個のR1は、同一又は異なっていても良い。]
【0016】
【化6】 [Aは、単結合群、−O−、−CH2−、−CO−、−C
(CH32−、−C(CF32−、−S−及び−SO2
−で表される群からから選択されるいずれかの結合基で
ある。R2、R3、R4は同一又は異なっていて、R1と同
義である。x、y、z及びmは0〜4の整数を表す。更
に、(m+1)個のAは同一又は異なっていても良
い。]
【0017】脂肪族ジアミンとしては、1,2−ジアミ
ノエタン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミ
ノブタン、1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジアミ
ノヘキサン、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジア
ミノオクタン、1,9−ジアミノノナン、1,10−ジ
アミノデカン等が例示される。
【0018】一般式(2)及び/又は一般式(3)で表
される芳香族ジアミンとしては、o−フェニレンジアミ
ン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミ
ン、2,4−トルエンジアミン、3,3’−ジアミノジ
フェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエー
テル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,
3’−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジアミノ
ジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタ
ン、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジ
アミノベンゾフェノン、3,3’−ジアミノジフェニル
スルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィ
ド、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、
1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,
4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、2,2−
ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]プロパ
ン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル]プロパン、4,4’−ビス(p−アミノフェノキ
シ)ジフェニルスルホン、3,4’−ビス(p−アミノ
フェノキシ)ジフェニルスルホン、3,3’−ビス(p
−アミノフェノキシ)ジフェニルスルホン、4,4’−
ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル等の芳香族ジ
アミンが例示される。
【0019】本発明に係るポリイミドは、ジアミン成分
として、耐熱性等の点からは脂肪族ジアミンより芳香族
ジアミンを用いる方が好ましい。
【0020】一方、本発明に係るポリイミド樹脂は、ポ
リイミドの特性を低下させない程度に、TMEGと他の
テトラカルボン酸二無水物を併用することもできる。併
用できるテトラカルボン酸二無水物としては、例えばピ
ロメリット酸二無水物、ベンゾフェノンテトラカルボン
酸二無水物、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ジ
フェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、ナフタリ
ンテトラカルボン酸二無水物、ジフェニルスルホンテト
ラカルボン酸二無水物等が挙げられ、2種以上混合して
用いてもよい。
【0021】又、更に接着性を向上させるために本発明
に係るポリイミド樹脂にシランカップリング剤、チタン
系カップリング剤、ノニオン系界面活性剤等を適宜添加
してもよい。
【0022】シランカップリング剤としては、ビニルト
リクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、メタアク
ロキシプロピルトリメトキシシラン等が例示され、その
配合量は、ポリイミド樹脂に対して0.01〜5重量%
である。
【0023】チタン系カップリング剤としては、イソプ
ロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピル
トリデシルベンゼンスルホニルチタネート等が例示さ
れ、その配合量は、ポリイミド樹脂に対して0.01〜
5重量%である。
【0024】ノニオン系界面活性剤としては、脂肪酸モ
ノグリセリンエステル、脂肪族ポリグリコールエステ
ル、脂肪酸アルカノールアミド等が例示され、その配合
量は、ポリイミド樹脂に対して0.01〜5重量%であ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明に係るポリイミド樹脂は公
知の手法により製造できる。具体的にはまずTMEG
(TMA含有量は1重量%以下である)とジアミンを特
定の有機溶剤中で反応させて、ポリイミド前駆体である
ポリアミド酸を生成させる。この場合、TMEGとジア
ミンは等モル又はほぼ等モル、好ましくはTMEG:ジ
アミン=0.98:1〜1.02:1(モル比)で用
い、各成分の添加順序は任意である。
【0026】用いる有機溶媒としては、一般的にはジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル
−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、フェノー
ル、クレゾール、クロルフェノール等の非プロトン系極
性溶媒又はフェノール系溶媒が使用される。これらを単
独又は2種以上の混合溶媒として用いることもできる。
更に、これら極性溶媒とともにアセトン、トルエン、ベ
ンゼン等のポリアミド酸の非溶媒との混合溶媒も用いる
ことができる。
【0027】反応温度は80℃以下、好ましくは0〜5
0℃である。反応時間は30分〜50時間で任意に設定
できる。反応が進行するにつれて反応液の粘度が徐々に
上昇し、ポリアミド酸が生成する。
【0028】ポリイミド樹脂はポリアミド酸をその溶液
中で脱水閉環して得られる。脱水閉環は熱的及び/又は
化学的に行うことが出来る。
【0029】熱的脱水閉環はポリアミド酸溶液をガラス
板、金属板、PET等の有機フィルム等の支持体上に流
延又は塗布し、80〜300℃で熱処理して行うことが
できる。加熱の際の昇温速度は特に制限はないが、加熱
予定の最高温度まで徐々に加熱するのが好ましい。加熱
時間はフィルムの厚みや最高温度により異なるが、一般
には最高温度に達してから1分〜2時間の範囲が好まし
い。
【0030】化学的に閉環する方法では上記ポリアミド
酸溶液に化学量論以上の脱水剤と必要に応じて触媒量の
3級アミンを用い、熱的に脱水閉環する方法と同様な処
理を行うことにより、所望のポリイミドフィルムを得る
ことができる。
【0031】上記脱水剤としては一般的には無水酢酸、
無水プロピオン酸等の酸無水物が使用される。
【0032】又、上記3級アミンとしてはピリジン、イ
ソキノリン、トリメチルアミン、イミダゾール等が挙げ
られる。
【0033】本発明で得られるポリイミド樹脂は、耐熱
性接着剤、複合材料、電気、電子材料等の分野での応用
が可能で、具体的にはプリント配線基板、フレキシブル
配線基板、テープキャリアー、半導体集積回路素子等の
電子部品の接着剤、表面保護膜、接着フィルム、カバー
レイフィルムとして、また、アルミ、鉄、セラミック、
繊維、フィラー等の接着剤、結束剤として使用される。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明する。尚、実施例及び比較例中における物性の測定方
法は次の通りである。
【0035】(a)固有粘度 ポリアミド酸の固有粘度をオストワルド型粘度計で30
℃にて測定した。固有粘度が高いほど重合度が高く、最
終ポリイミドとしての機械特性等に優れる。
【0036】(b)ガラス転移温度 示差走査熱量計(DSC)を使用し、昇温速度10℃/
minの条件にて、吸熱開始温度を測定した。この吸熱
開始温度をガラス転移温度とした。ガラス転移温度が低
いほど加工性に優れる。
【0037】(c)碁盤目テープ試験 JIS K−5400に準拠して実施した。点数は10
点満点で、点数が高いほど密着性に優れる。
【0038】(d)引張強度 JIS K−7172に準拠して実施した。数値が高い
ほど機械的強度に優れる。
【0039】実施例1 温度計、攪拌機及び塩化カルシウム管を備えた500m
lの四ッ口フラスコに20.0g(100mmol)の
4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(DDE)及び
ジメチルホルムアミド(DMF)244gをとり、攪拌
した。ジアミン溶解後、25℃で無水トリメリット酸
(TMA)含量0.3重量%のエチレングリコールビス
トリメリット酸無水物(TMEG)を41.1g(TM
EG純分で100mmol)投入し、3時間攪拌反応し
てポリアミド酸溶液を得た。このポリアミド酸の固有粘
度は1.1であった。
【0040】このポリアミド酸溶液をPETフィルム上
に流延塗布し80℃で30分間加熱してPETフィルム
を剥した後、150℃、200℃及び250で各30分
間加熱後、最終的に300℃で10分間加熱して25μ
mの強靱なポリイミドフィルムを得た。IR測定にて1
780cm-1にイミド基による吸収を有するポリイミド
であることを確認した。このポリイミドフィルムのガラ
ス転移温度は195℃で、引張強度は13.3Kg/c
2であった。
【0041】また、このポリアミド酸溶液をアルミ板
(JIS H4000 A1050P)及び軟質ソーダガ
ラス板上にドクターナイフでキャストし、ファインオー
ブン中、80℃、150℃、200℃及び250℃で各
30分間加熱後、最終的に300℃で10分間加熱を行
い20〜25μmのポリイミド皮膜を得て碁盤目テープ
試験を行ったところアルミ、ガラス板上の皮膜とも10
点であった。
【0042】実施例2 TMA含量0.3重量%のTMEGとDDEの添加順序
を逆にした以外は実施例1と同様の操作により、固有粘
度1.1のポリアミド溶液を得た。更に、実施例1と同
様の方法によりポリイミドフィルム及びポリイミド皮膜
を得た。本イミドは、IR測定にて1780cm-1にイ
ミド基による吸収を有することを確認した。更に、ポリ
イミドフィルムのガラス転移温度は195℃であり、引
張強度は13.2kg/cm2であった。一方、ポリイ
ミド皮膜の碁盤目テープ試験はアルミ、ガラス版とも1
0点であった。
【0043】実施例3 ジアミンをDDEの代わりに4,4’−ジアミノジフェ
ニルメタン(DAM)19.8g(100mmol)と
した他は実施例1と同様の操作を行い、固有粘度1.0
のポリアミド酸溶液を得た。更に、実施例1と同様の方
法により、強靱なポリイミドフィルム及びポリイミド皮
膜を得た。本イミドは、IR測定にて1780cm-1
イミド基による吸収を有することを確認した。ポリイミ
ドフィルムのガラス転移温度は193℃で、引張強度は
13.2Kg/cm2であった。一方、ポリイミド皮膜
の碁盤目テープ試験はアルミ、ガラス板とも10点であ
った。
【0044】実施例4 ジアミンをDDEの代わりに2,2−ビス[4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル]プロパン(BAPP)4
1.05g(100mmol)とした他は実施例1と同
様の操作を行い、固有粘度0.97のポリアミド酸溶液
を得た。更に、実施例1と同様の方法により、強靱なポ
リイミドフィルム及びポリイミド皮膜を得た。本イミド
は、IR測定にて1780cm-1にイミド基による吸収
を有することを確認した。ポリイミドフィルムのガラス
転移温度は184℃で、引張強度は12.5Kg/cm
2であった。一方、ポリイミド皮膜の碁盤目テープ試験
はアルミ、ガラス板とも10点であった。
【0045】実施例5 酸成分としてTMA含有量1.0重量%のTMEG4
1.4g(TMEG純分で100mmol)を使用した
他は実施例1と同様の操作で固有粘度0.70のポリア
ミド酸溶液を得た。更に、実施例1と同様の方法により
ポリイミドフィルム及びポリイミド皮膜を得た。本イミ
ドは、IR測定にて1780cm-1にイミド基による吸
収を有することを確認した。ポリイミドフィルムのガラ
ス転移温度は194℃で、引張強度は10.5Kg/c
2であった。一方、ポリイミド皮膜の碁盤目テープ試
験はアルミ、ガラス板とも10点であった。
【0046】比較例1 酸成分としてTMA含有量1.5重量%のTMEG4
1.6g(TMEG純分で100mmol)を使用した
以外は実施例1と同様の操作により、固有粘度0.24
のポリアミド酸溶液を得た。更に、実施例1と同様の方
法によりポリイミドフィルム及びポリイミド皮膜を得
た。本イミドは、IR測定にて1780cm-1にイミド
基による吸収を有することを確認した。フィルムは自己
支持性がなく、非常に脆いものであった。
【0047】
【発明の効果】本発明により得られるポリイミド樹脂は
充分な機械特性及び良好な接着性を有しており、耐熱性
接着剤、複合材料、電気、電子材料等の分野での応用が
可能である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)で表されるエチレングリコ
    ールビストリメリット酸二無水物とジアミンとをイミド
    化反応して得られるポリイミド樹脂において、エチレン
    グリコールビストリメリット酸二無水物中に含まれる無
    水トリメリット酸が1重量%以下であることを特徴とす
    るポリイミド樹脂。 【化1】
  2. 【請求項2】 ジアミンが一般式(2)で表される芳香
    族ジアミン及び/又は一般式(3)で表される芳香族ジ
    アミンであることを特徴とする請求項1に記載のポリイ
    ミド樹脂。 【化2】 [R1は、アルキル基、フッ素置換アルキル基、アルコキ
    シル基、ハロゲン基を表す。nは0〜4の整数を表す。
    但し、n個のR1は同一又は異なっていても良い。] 【化3】 [Aは、単結合、−O−、−CH2−、−CO−、−C
    (CH32−、−C(CF32−、−S−及び−SO2
    −で表される群から選択されるいずれかの結合基であ
    る。R2、R3、R4は同一又は異なっていて、R1と同義
    である。x、y、z及びmは0〜4の整数を表す。更
    に、(m+1)個のAは同一又は異なっていても良
    い。]
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005120176A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 New Japan Chem Co Ltd 溶剤可溶性ポリイミド共重合体
KR100839116B1 (ko) * 2002-01-29 2008-06-19 주식회사 코오롱 반도체 패키징용 폴리이미드 접착제 및 이를 포함하는접착테이프

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