JPH10167972A - 免疫賦活剤 - Google Patents

免疫賦活剤

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JPH10167972A
JPH10167972A JP8327673A JP32767396A JPH10167972A JP H10167972 A JPH10167972 A JP H10167972A JP 8327673 A JP8327673 A JP 8327673A JP 32767396 A JP32767396 A JP 32767396A JP H10167972 A JPH10167972 A JP H10167972A
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幸太郎 室山
Yasunobu Kikkai
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現在用いられている免疫賦活剤は、免疫担当細
胞を非特異的に活性化することにより微生物感染、腫瘍
等に対する生体の防御機構を高めるものであるが、有効
性において必ずしも満足しうるものではない。またこれ
らの免疫賦活剤は一般に作用の特異性が低いため、たと
えばBリンパ球の活性化による全身性エリテマトーデ
ス、慢性関節リウマチ等の自己免疫疾患のような副作用
が懸念される。 【解決手段】ラクトバチルス(Lactobacillus)属に属
する菌の中に、Tリンパ球共刺激作用とBリンパ球活性
化抑制作用または/およびインターロイキン12の産生
を選択的に促進する作用を有するものが存在することを
見出した。この菌の菌体またはその処理物を医薬として
投与または食品として摂取すると、副作用を伴うことな
く免疫を賦活させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳酸菌に属するラ
クトバチルス( Lactobacillus )の菌体またはその処
理物を含んでなる免疫賦活剤に関する。
【0002】
【従来の技術】生体内の免疫系は、細菌、酵母、カビ、
ウイルスなどの微生物による感染や、腫瘍に対する防御
に重要な役割を果たしており、その防御機構の中心はT
リンパ球である。Tリンパ球はこれらの微生物や腫瘍
を、抗原受容体を介して認識することにより刺激を受
け、抗原特異的に活性化され、これらの異物を排除する
能力を高める。常に微生物に曝され、また細胞が変異し
ている生体内では、こうしたTリンパ球は抗原受容体を
介して常に活性化される一方で、抗原受容体以外の経路
でも抗原非特異的に活性化されている。抗原特異的およ
び抗原非特異的のいずれの活性化においても、他からの
刺激、すなわち共刺激が加わるとTリンパ球の活性化は
さらに促進される。現在用いられている免疫賦活剤は、
免疫担当細胞を非特異的に活性化することにより、微生
物感染、腫瘍に対する生体の防御機構を高めるものであ
るが、有効性において満足しうるものは少なく、また、
これらの免疫賦活剤は、一般に作用の特異性が低いた
め、たとえばBリンパ球の活性化による全身性エリテマ
トーデス、慢性関節リュウマチ等の自己免疫疾患のよう
な副作用が懸念される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、自体免疫賦
活作用を有し、さらに他の免疫賦活物質と併用すること
により、より強い免疫賦活作用を示し、実質的に副作用
がなくたとえば食品に配合して投与することもできる免
疫賦活剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため免疫賦活剤に関する研究を重ねたとろ、
乳酸菌の1種であるラクトバチルス・プランタラム(La
ctobacillus plantarum)L−137株の菌体がTリン
パ球共刺激作用を示すことを見いだした。また該菌体が
抗原受容体を介する刺激により活性化されたTリンパ球
の活性をさらに上昇させ、また抗原受容体以外の経路に
より抗原非特異的に活性化されたTリンパ球の活性をも
上昇させることを突き止めた。これらのTリンパ球の活
性化に伴い、Tリンパ球のインターフェロン−γの産生
が増強される一方、Bリンパ球への抗原受容体を介する
刺激および抗原受容体以外の経路による活性化は抑制さ
れる事実も判明した。これとは別に該菌体がマクロファ
ージのインターロイキン12の産生を選択的に促進する
作用を有していることも判明した。すなわち、ラクトバ
チルス・プランタラムL−137菌体は、抗原受容体を
介するTリンパ球の活性化を上昇させることにより、生
体内で常時起こっている微生物および腫瘍細胞に対する
排除反応を高め、特にインターフェロン−γの産生を増
強することから、ウイルスや腫瘍に対する防御能を高め
る。しかし、単独ではリンパ球をほとんど活性化しない
ことから、生体にとって好ましくない免疫応答を誘導せ
ず、また、Bリンパ球の抗原受容体を介する活性化や抗
原非特異的な活性化を抑制することにより、免疫賦活に
伴い予測されるBリンパ球のポリクローナルな活性化に
より誘導される自己免疫疾患等は増悪させない。またラ
クトバチリス・プランタラムL−137菌体は、腫瘍細
胞傷害性を有するナチュラルキラー細胞を活性化するサ
イトカインであるインターロイキン12のマクロファー
ジからの産生を高める結果、腫瘍に対する防御能を特に
高めるとともに、後天性免疫不全症候群(AIDS)の発症
予防にも有用である。しかし腫瘍壊死因子αの産生は軽
度にしか上昇させないため、通常のマクロファージの活
性化剤により上昇する腫瘍壊死因子αにより引き起こさ
れる、発熱、体重減少、エンドトキシンショックへの感
受性増大などの副作用を誘導しない。このように、ラク
トバチルス・プランタラムL−137菌体は副作用がな
く常用に適した免疫賦活剤であり、また該菌体は抗原非
特異的なTリンパ球の活性化を上昇させたり、またマク
ロファージによるインターロイキン12の産生を促進す
るするので他の免疫賦活剤との併用も有効であることを
見いだし本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、(1)ラクトバチルス( Lactobacillus )属に属
し、Tリンパ球共刺激作用とBリンパ球活性化抑制作用
または/およびインターロイキン12産生促進作用を有
する菌またはその処理物を含んでなる免疫賦活剤、
(2)菌がラクトバチルス・プランタラム( Lactobaci
llus plantarum )である前記(1)記載の免疫賦活
剤、および(3)菌がラクトバチルス・プランタラムL
−137株である前記(1)記載の免疫賦活剤、であ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる菌は、ラクト
バチルス属に属し、Tリンパ球共刺激作用およびBリン
パ球活性化抑制作用または/およびマクロファージのイ
ンターロイキン12産生を促進する作用を有するもので
あればどのような菌でもよい。菌のTリンパ球共刺激作
用並びにBリンパ球活性抑制作用は、たとえばマウス脾
臓細胞をフィトヘマグルチニン等のTリンパ球増殖刺激
物質またはリポポリサッカライドなどのBリンパ球増殖
刺激物質を含む培地で培養するときラクトバチルス属に
属する菌を添加し、一定期間培養して培地中の細胞のミ
トコンドリア代謝活性を臭化3−(4,5−ジメチル−
2−チアゾリル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラ
ゾリウムを用いて測定する比色定量法により容易に判定
することができる。菌のマクロファージのインターロイ
キン12産生促進作用は、たとえばマウス腹腔マクロフ
ァージを組織培養プレートで培養し、ラクトバチリス属
に属する菌を添加し一定期間培養して培地中のインター
ロイキン12濃度をエンザイムイムノアッセイで測定す
ることにより容易に判定することができる。本発明の免
疫賦活剤との共刺激作用によりTリンパ球の活性を上昇
させる物質、すなわち本発明の免疫賦活剤と併用しうる
免疫賦活剤としては、たとえばインターロイキン2など
のサイトカイン類、フィトヘマグルチニンなどのレクチ
ン類、抗CD3抗体などの抗Tリンパ球表面抗原抗体な
どが挙げられる。
【0006】本発明に用いられるラクトバチルス属に属
する菌の代表的なものとしてラクトバチルス・プランタ
ラムL−137を挙げることができるが、この菌は工業
技術院生命工学工業技術研究所に平成7年11月30日
に受託番号FERM P−15317,微工研 菌寄第
15317号として寄託されている。ラクトバチルス・
プランタラムL−137は、フィリピンの発酵食品ブロ
ングイスダ(Burong isda)から分離された微生物であ
り、特定の糖類(グルコン酸、アラビノース、ラムノー
スおよびスターチ)に対する資化性が、ラクトバチルス
・プランタラム(Lactobacillus plantarum)JCM
1149基準株およびラクトバチルス・プランタラムL
−051(微工研菌寄第11912号)と相違する。す
なわち、下記の糖類に対して次のような資化性を示す。 グルコン酸 − アラビノース − ラムノース − スターチ + さらに、ラクトバチルス・プランタラムL−137と前
記ラクトバチルス・プランタラムJCM 1149基準
株およびラクトバチルス・プランタラムL−051株と
の菌学的性質を対比すると、〔表1〕の通りである。
【0007】
【表1】
【0008】以上の菌学的性質、および細胞壁のペプチ
ドグリカンタイプがメゾ−ジアミノピメリン酸(meso-d
iaminopimelic acid)であること、さらに、L−137
菌株と22タイプの乳酸菌基準株との間での DNA-DNA交
雑実験法を行ったところ、L−137菌株はラクトバチ
ルス・プランタラムにのみ強くDNAの相同性が得られた
ことにより、本発明に用いられる微生物はラクトバチル
ス・プランタラムと同定された。本発明の微生物につい
ては、Journal of Fermentation and Bioengineering,
Vol.73, No.3, 193-197(1992)及び Vol. 80, No.2, 124
-130(1995)にも報告されている。本発明の免疫賦活剤
は、ラクトバチルス属に属し、Tリンパ球共刺激作用と
Bリンパ球活性化抑制作用を有する菌を天然培地、合成
培地、半合成培地などの培地に培養することにより得る
ことができる。培地としては、窒素源および炭素源を含
有するものが用いられる。窒素源としてはたとえば、肉
エキス、ペプトン、グルテン、カゼイン、酵母エキス、
アミノ酸等であり、炭素源としては、たとえば、グルコ
ース、キシロース、フラクトース、イノシトール、水ア
メ、麹汁、澱粉、バカス、フスマ、糖蜜、グリセリン等
が用いられる。このほか、無機質として、たとえば硫酸
アンモニウム、リン酸カリウム、塩化マグネシウム、食
塩、鉄、マンガン、モリブデン更に各種ビタミン類その
他を添加することができる。
【0009】培養温度は25〜40℃、好ましくは27
〜35℃であり、培養時間は12〜48時間程度であ
り、通気振盪してもよい。培地のpHは3〜6、好まし
くは4〜6である。培養終了後菌体を採取し蒸留水を加
え、遠心分離などの手段により上清を除き、必要により
その操作を繰り返し、遠心分離や濾過等により菌体を採
取する。採取された菌体は生菌のまま、またはたとえば
過熱、紫外線照射、ホルマリン処理などにより不活性化
して投与に適した剤型にすることもできる。分離された
生菌体、死菌体はさらに摩砕や破砕処理をし、得られた
処理物を必要により加熱滅菌、無菌濾過し、濾液を凍結
乾燥して製品とすることもできる。菌体の処理物にはた
とえば、上記摩砕物、破砕物、それらからの抽出液、凍
結乾燥品が含まれる。また、本発明に用いられる乳酸菌
の一種、ラクトバチルス・プランタラム L−137株
は、元々発酵食品であるブロングイスダから分離された
ものであり、食品、たとえば果菜類、穀類から選択され
た少なくとも1種または、果菜類や穀類を発酵可能な形
態に処理したもの、たとえば切断物、粉砕物、摩砕物、
搾汁、搾汁濃縮物を本発明において用いられる菌により
発酵させた菌を含む発酵物をそのまま用いることがで
き、これも本発明の好ましい態様の1つである。前記の
発酵法を利用すると、野菜汁に対して、フレッシュなニ
ンジン汁などを得るためのフレッシュスクイーズ法など
の特別な前処理を施す必要がなく、また乳成分を添加す
る必要がなく、乳酸菌の果菜類などの処理物(野菜汁な
ど)に対する高い発酵能により、乳酸菌を多量に含み味
覚的にも極めて優れた発酵物を得ることができる。ま
た、被発酵処理物が臭いのきつい果菜類や穀類を含んで
いても、野菜類などの特有の不快臭や加熱による不快臭
を顕著に低減できるとともに、風味を改善でき、極めて
容易に食することができる発酵食品が得られる。しか
も、サイレージと異なり発酵食品から分離された食習慣
のある乳酸菌であるため、本発明の微生物は安全性も高
い。
【0010】上述の乳酸菌発酵物は、果菜類及び穀類か
ら選択された少なくとも一種の処理物を前記乳酸菌によ
り発酵させることにより得られる。前記果菜類には、種
々の可食性植物、例えば、野菜類(例えば、ニンジン、
トマト、ホウレン草、ぱせり、シソ葉、大葉、芽キャベ
ツ、小松菜、カボチャ、大根葉、ピーマン、ケール、カ
ンショ葉、春菊、セリなどの緑黄色野菜類、セロリ、キ
ャベツ、アスパラガス、キュウリ、スイカなどの他の野
菜類)、リンゴ、バナナ、パパイヤ、アボガド、ミカ
ン、グレープフルーツ、レモン、パイナップル、ピー
チ、柿、イチゴ、ブドウ、メロン、ココナッツなどの果
物類などが含まれる。穀類には、米、トウモロコシ、大
豆、小麦、ライ麦などが含まれる。これらの果菜類など
は単独で又は二種以上組み合わせて使用でき、必要に応
じて、これらの果菜類などは、ジャガイモ、サツマイモ
などのイモデンプン類と併用してもよい。好ましい果菜
類には、ニンジンなどの緑黄色野菜類、バナナなどの果
物類、米などの穀類などが含まれる。また、処理物とし
ては、切断物、粉砕物、摩砕物、搾汁、搾汁濃縮物など
が単独又は二種以上組み合わせて使用できる。好ましい
処理物には、野菜汁、果汁などの搾汁や搾汁濃縮物など
の搾汁類が含まれる。この搾汁類において、ニンジンを
用いる場合、ニンジン汁の濃度はBrix2〜30程度の範
囲から選択できる。また、50重量%以上のニンジン処
理物を含む処理物は、発酵飲料などの風味を改善する上
で有用である。
【0011】前記果菜類などの処理物は、通常、ブラン
チング処理及び/又は殺菌処理に供された後、前記乳酸
菌による発酵に供される。ブランチング処理は、前記果
菜類などやその処理物、特に果菜類やその切断物を加熱
処理し、酵素活性を失活させることにより行うことがで
き、ブランチング処理の後、遠心分離やフィルタープレ
スなどの方法で搾汁しジュースを得る場合が多い。ま
た、殺菌処理は、ブランチング処理された前記果菜類な
どやその処理物、特に搾汁類について行う場合が多い。
なお、ブランチング処理および殺菌処理は、風味を損な
わない範囲で選択でき、ブランチング処理は、慣用の方
法、例えば、必要に応じてオートクレーブを用い、70
〜100℃で短時間処理することにより行うことができ
る。殺菌処理は、慣用の方法、例えば、70〜125℃
程度の温度又は高温短時間で加熱殺菌する方法、紫外線
などの光線を照射する方法などが採用できる。前記微生
物による発酵は、前記乳酸菌を搾汁類などの処理物に直
接接種して行ってもよいが、通常、適当な培地や前記処
理物を用いて馴化培養した前記乳酸菌をスターターとし
て搾汁類などの処理物に接種して行う場合が多い。発酵
は、慣用の方法、例えば、処理物に対して0.5〜3重
量%程度のスターターを接種し、25〜40℃(例え
ば、25〜38℃)、好ましくは27〜38℃(例え
ば、27〜35℃)程度で行うことができる。発酵時間
は、果菜類などの処理物の種類などに応じて、例えば、
数時間〜数日間程度の範囲から選択できる。本発明の好
ましい態様には、ニンジンなどの緑黄色野菜、果物及び
穀類のうちの少なくとも一種の処理物(特に野菜および
果物のうち少なくとも一種から得られた搾汁類)を前記
乳酸菌で発酵させ、乳酸菌発酵飲料(緑黄色野菜ジュー
ス、果物ジュースなど)やその加工品(緑黄色野菜ゼリ
ー,スプレットなど)として得る方法が含まれる。
【0012】なお、発酵に際しては、必要に応じて、他
の微生物、例えば、乳酸菌(ラクトバチルス・プランタ
ラム、ラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・ラム
ノサスなど)やエンテロコッカス属微生物(エンテロコ
ッカス・フェカーリスなど)、酵母などを併用してもよ
い。さらに、必要に応じて、前記処理物に、種々の添加
剤、例えば、ビタミン、アミノ酸、ミネラル、植物繊
維、糖類、蜂蜜などの甘味料、香料、牛乳、脱脂粉乳な
どの乳成分、果汁などを添加して発酵させてもよく、得
られた乳酸菌発酵物に前記添加剤を添加してもよい。こ
のようにして、果菜類などの処理物を前記乳酸菌により
発酵させると、得られる乳酸菌発酵物の風味を改善でき
る。この方法により得られた乳酸菌発酵物は、被発酵処
理物が臭いのきつい果菜類や穀類を含んでいても、不快
臭を顕著に低減できるとともに、加熱による不快臭も抑
制できる。また、乳酸菌の発酵により適度な酸味(例え
ば、pH4〜5程度)を呈するとともに、官能的に優れ
た風味を有しており、極めて容易に食することができ
る。
【0013】本発明の免疫賦活剤は、自体公知の食品あ
るいは、食品成分、医薬担体または賦形剤と自体公知の
方法で合して、免疫力を高める食品や医薬剤としても利
用可能である。用いる食品あるいは、食品成分、医薬担
体または賦形剤は特に限定するものではなく、当該免疫
賦活剤の具体的用途に応じて当業者が適宜選択できる。
また免疫賦活剤の形態も特に限定する物ではなく、具体
的用途に応じて種々の固体や液体の形態とすることがで
きる。本発明の免疫賦活剤は、医薬として用いる場合、
経口投与あるいは、非経口投与が考えられるが、一般的
に請求項1に記載の有効成分のいずれか、あるいは組み
合わせて用いることが可能であり、その投与量は、投与
形態にもよるが、経口投与の場合有効成分として成人1
日当たり40mg〜40gであり、静注の場合は0.1
mg〜1gである。本発明の免疫賦活剤を食品として用
いる場合、調味料、畜肉加工品、水産加工品、農産加工
品、ステープル、調味食品、調味済食品、デザート類、
乳油製品、菓子、スナック菓子等の形態で提供すること
も可能である。本発明の免疫賦活剤は、たとえば、ウイ
ルス、バクテリヤ等の微生物による感染症や各種悪性腫
瘍などの予防・治療に有効である。
【0014】
【実施例】以下に実施例および試験例をあげて本発明を
さらに具体的に説明するが、本発明はそれらによって限
定されるものではない。 実施例1 ラクトバチルス・プランタラムL−137乾燥菌体の製
造方法 乳酸菌培養培地であるGYP培地のグルコースの代わり
にスターチを加えた培地200mlにラクトバチルス・
プランタラムL−137をスターターとして1重量%接
種し、32℃で24時間前培養を行った。その後、6L
のGYP培地にその前培養した培養液をスターターとし
て1重量%接種し、32℃にて24時間静地培養した。
培養後、5000rpmで35分間遠心分離した。そし
て、上清を除き、菌体を集めた。さらに、集めた菌体ペ
ーストを生理食塩水に良く分散し、5000rpmで3
5分遠心分離したのち、上清を除き菌体を集めた。これ
を3回繰り返したのち、蒸留水に分散した。そして70
℃で10分間殺菌した。これを凍結乾燥し、乾燥菌体を
7.07g得た。
【0015】実施例2 4倍濃縮ニンジン汁のラクトバチルス・プランタラムL
−137発酵物の製造方法 L−137乾燥菌体の作成方法と同様の方法で6リット
ルのGYP培地で32℃、24時間培養したのち生理食
塩水中に分散、遠心分離することにより集めた菌体ペー
ストを4倍濃縮ニンジン汁(人参1/6濃縮搾汁 宮崎
農協製を蒸留水ににより希釈したもの)300mlに添
加し、32℃で24時間培養した。そして70℃で10
分間殺菌した。こうして得られたニンジン発酵液を適当
量の蒸留水で希釈し、凍結乾燥した。凍結乾燥物として
約77.4gを得た。
【0016】試験例1 本試験例では、実施例1で得たラクトバチルス・プラン
タラムL−137菌体を用いて、マウス脾臓リンパ球の
増殖反応に対するラクトバチルス・プランタラムL−1
37菌体のTリンパ球共刺激効果およびBリンパ球抑制
効果を検証した。マウス(B10.A、雌、8週令)から無
菌的に脾臓を摘出し、RPMI 1640培地中で脾臓
を押し潰し、#200メッシュに通し脾臓細胞浮遊液を
得た。脾臓細胞浮遊液の細胞数を自動血球計測装置によ
り測定した後、細胞数を5×106/mlの濃度にRP
MI 1640培地で調製し、96穴組織培養プレート
に1穴あたり100μlを播種した。Bリンパ球増殖刺
激物質のリポポリサッカロイド(Difco 社製)を200
μg/mlの濃度でRPMI 1640培地に溶解した
液、Bリンパ球増殖刺激物質の抗マウスイムノグロブリ
ンM(Cappel 社製)を200μg/mlの濃度でRP
MI 1640培地に溶解した液、Tリンパ球増殖刺激
物質のフィトヘマグルチニン(Difco 社製)をRPMI
1640培地で400倍希釈した液、およびRPMI
1640培地を、それぞれ1穴当たり50μl播種した
脾臓細胞浮遊液に加えて、Bリンパ球刺激群(1)、B
リンパ球刺激群(2)、Tリンパ球刺激群(1)、無刺
激群とした。Tリンパ球刺激群(2)として、細胞播種
前にTリンパ球増殖刺激物質の抗マウスCD3抗体(Ce
darlane 社製)を10μg/mlの濃度でホウ酸緩衝液
に溶解した液を1穴当たり100μl加え、37℃で3
時間放置し、抗マウスCD3抗体を各穴に付着させ、3
時間後にRPMI 1640培地で洗浄後、RPMI 1
640培地を1穴当たり50μl加えた穴に細胞を播種
した。これらの5群にRPMI 1640培地(対照)
あるいはラクトバチルス・プランタラムL−137菌体
を50μg/ml、12,5μg/mlおよび3.13μ
g/mlの濃度でRPMI 1640培地に溶解した液
をそれぞれ1穴当たり50μl加え、37℃の5%炭酸
ガス培養器内で2日間培養し、培養後代謝活性を調べ
た。細胞代謝活性は、培養の終わる3時間前に臭化3−
(4,5−ジメチル−2−チアゾリル)−2,5−ジフ
ェニル−2Hテトラゾリウムを5mg/mlの濃度でR
PMI 1640培地に溶解した液を1穴当たり10μ
l加え、培養終了時に20%ドデシル硫酸ナトリウム溶
液を1穴当たり50μl加え、37℃で1日放置後、マ
イクロプレートリーダーで培養液の吸光度550nmを
測定することにより細胞代謝活性を求めた。〔表2〕に
その結果を示す。
【0017】
【表2】 〔表2〕から明らかなごとく、ラクトバチルス・プラン
タラムL−137菌体は、脾臓細胞が刺激を受けていな
い無刺激群では、わずかに細胞代謝活性を上昇させたに
すぎなかったが、抗原受容体を介するTリンパ球刺激群
(2)および抗原受容体以外の経路のTリンパ球刺激群
(1)では顕著に細胞代謝活性を上昇させ、ラクトバチ
ルス・プランタラムL−137菌体のTリンパ球共刺激
効果が認められた。一方、ラクトバチルス・プランタラ
ムL−137菌体は、抗原受容体を介するBリンパ球刺
激群(2)および抗原受容体以外の経路のBリンパ球刺
激群(1)では細胞代謝活性の上昇を抑制する作用が認
められた。
【0018】試験例2 本試験例では、実施例1で得たラクトバチルス・プラン
タラムL−137菌体を用いて、マウス脾臓リンパ球の
インターフェロン−γ産生反応に対するラクトバチルス
・プランタラムL−137菌体の増強効果を検証した。
マウス(B10.A、雌、7週齢)から無菌的に脾臓を摘出
し、RPMI 1640培地中で脾臓を押し潰し、#2
00メッシュに通し脾臓細胞浮遊液を得た。脾臓細胞浮
遊液の細胞数を自動血球計測装置で測定した後、細胞数
を5×106/mlの濃度にRPMI 1640培地で調
製し、96穴組織培養プレートに1穴当たり100μl
を播種した。Tリンパ球増殖刺激物質のフィトヘマグル
チニン(Difco 社製)をRPMI1640培地で400
倍希釈した液を1穴当たり50μl播種した脾臓細胞浮
遊液に加えた。これにRPMI 1640培地(対照)
あるいはラクトバチルス・プランタラムL−137菌体
を200μg/mlおよび100μg/mlの濃度でR
PMI 1640培地に溶解した液をそれぞれ1穴当た
り50μl加え、37℃の5%炭酸ガス培養器内で3日
間培養し、培養後の培養上清のインターフェロン−γを
エンザイムイムノアッセイで測定した。エンザイムイム
ノアッセイは、ハムスター抗マウスインターフェロン−
γ抗体(Genzyme 社製)をホウ酸緩衝液で3μg/ml
に調製した溶液を、96穴組織培養プレート1穴当たり
100μl加え、5℃で3日間放置しハムスター抗マウ
スインターフェロン−γ抗体を各穴に付着させたプレー
トを用いて行った。培養上清を1穴当たり50μl加え
室温で90分間放置し、培養上清のインターフェロン−
γをプレートに付着したハムスター抗マウスインターフ
ェロン−γ抗体と結合させた。洗浄後ラット抗マウスイ
ンターフェロン−γ抗体を加え、プレートに結合させた
インターフェロン−γに結合させた。洗浄後ペルオキシ
ダーゼで標識した抗ラットIgG抗体を加え、プレート
に結合させたラット抗マウスインターフェロン−γ抗体
に結合させた。洗浄後、過酸化水素0.006%とオル
トフェニレンジアミン0.1%を含有するリン酸緩衝液
を1穴当たり100μl加え、室温で20分間反応さ
せ、反応を1.5N硫酸で停止し、マイクロプレートリ
ーダーで吸光度492nmを測定し、リコンビナントマ
ウスインターフェロン−γで作成した標識曲線から、培
養上清中のインターフェロン−γの濃度を求めた。〔表
3〕にその結果を示す。
【0019】
【表3】 〔表3〕から明らかなごとくラクトバチルス・プランタ
ラムL−137菌体はフィトヘマグルチニンにより誘導
されるインターフェロン−γの産生を大幅に上昇させ
た。
【0020】試験例3 本試験例では、実施例1で得たラクトバチリス・プラン
タラムL−137菌体を用いて、マウス腹腔マクロファ
ージのインターロイキン12産生性に対するラクトバチ
リス・プランタラムL−137菌体の促進効果を検証し
た。マウス(C57BL/6、雌、15週齢)の腹腔に
無菌的にRPMI 1640培地を注入し、腹部を良く
揉んだ後、注入したRPMI 1640培地を回収し腹
腔細胞浮遊液を得た。腹腔細胞浮遊液の細胞数とそれに
含まれるマクロファージの割合を自動血球計測装置で測
定した後、マクロファージとして1×106/mlの細
胞数にRPMI 1640培地で調製し、96穴組織培
養プレートに1穴当たり100μlを播種した。37℃
の5%炭酸ガス培養器内に2時間放置し、腹腔マクロフ
ァージを各穴に付着させ、2時間後にRPMI 164
0培地で洗浄後、RPMI 1640培地を1穴当たり
100μl加えた。これにRPMI 1640培地(対
照)あるいはマクロファージ活性化物質のリポポリサッ
カライド(Difico 社製)を0.2μg/mlの濃度でR
PMI 1640培地に溶解した液、あるいはラクトバ
チリス・プランタラムL−137菌体を0.2μg/m
lの濃度でRPMI 1640培地に溶解した液をそれ
ぞれ1穴当たり100μl加え、37℃の5%炭酸ガス
培養器内で15時間培養し、培養後の培養上清のインタ
ーロイキン12と腫瘍壊死因子αをエンザイムイムノア
ッセイで測定した。エンザイムイムノアッセイは、ラッ
ト抗マウスインターロイキン12 IgG2a抗体(Gen
zyme 社製)あるいはハムスター抗マウス腫瘍壊死因子
α&β抗体(Genzyme 社製)をホウ酸緩衝液で6μg/
mlに調製した溶液を、96穴組織培養プレート1穴当
たり100μl加え37℃で1日間放置し、ラット抗マ
ウスインターロイキン12 IgG2a抗体あるいはハ
ムスター抗マウス腫瘍壊死因子α&β抗体を各穴に付着
させたプレートを用いて行った。培養上清を1穴当たり
50μl加え室温で90分間放置し、培養上清のインタ
ーロイキン12あるいは腫瘍壊死因子αをプレートに付
着したラット抗マウスインターロイキン12IgG2a
抗体あるいはハムスター抗マウス腫瘍壊死因子α&β抗
体と結合させた。洗浄後ラット抗マウスインターロイキ
ン12 IgG 1抗体(Genzyme 社製)あるいはラビッ
ト抗マウス腫瘍壊死因子α抗体(Genzyme 社製)を加
え、プレートに結合させたインターロイキン12あるい
は腫瘍壊死因子αに結合させた。洗浄後ペルオキシダー
ゼで標識した抗ラットIgG 1抗体あるいは抗ラビッ
トIgG抗体を加え、プレートに結合させたラット抗マ
ウスインターロイキン12IgG 1抗体あるいはラビ
ット抗マウス腫瘍壊死因子α抗体に結合させた。洗浄
後、過酸化水素0.006%とオルトフェニレンジアミ
ン0.1%を含有するリン酸緩衝液を1穴当たり100
μl加え、室温で20分間反応させ、反応を1.5N硫
酸で停止し、マイクロプレートリーダーで吸光度492
nmを測定し、リコンビナントマウスインターロイキン
12あるいは腫瘍壊死因子αで作成した標準曲線から、
培養上清中のインターロイキン12あるいは腫瘍壊死因
子αの濃度を求めた。〔表4〕にその結果を示す・
【0021】
【表4】 〔表4〕から明らかなごとくラクトバチリス・プランタ
ラムL−137菌体は、マクロファージからのインター
ロイキン12の産生を大幅に上昇させたが、腫瘍壊死因
子αの産生は軽度にしか上昇させなかった。強力なマク
ロファージ活性化剤であるリポポリサッカライドのサイ
トカイン産生促進作用と比較すると、ラクトバチリス・
プランタラムL−137菌体が選択的にマクロファージ
のインターロイキン12の産生を上昇させることが明ら
かとなった。
【0022】
【発明の効果】本発明の免疫賦活剤は、有効成分の生産
性が容易で且つ高く、また得られた免疫賦活剤は人体に
投与した場合安全性が高く且つ免疫賦活効果も高く単独
または他の免疫賦活剤と併用して、ウイルス、バクテリ
ヤ等による感染症、悪性腫瘍等の予防・治療に用いるこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 室山 幸太郎 兵庫県伊丹市鋳物師2丁目69番地 メゾ ン・ド・オーク303号 (72)発明者 吉開 泰信 愛知県名古屋市千種区園山町1丁目9−2

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラクトバチルス( Lactobacillus )属に
    属し、Tリンパ球共刺激作用とBリンパ球活性化抑制作
    用または/およびインターロイキン12産生促進作用を
    有する菌またはその処理物を含んでなる免疫賦活剤。
  2. 【請求項2】菌がラクトバチルス・プランタラム( Lac
    tobacillus plantarum)である請求項1記載の免疫賦活
    剤。
  3. 【請求項3】菌がラクトバチルス・プランタラムL−1
    37株である請求項1記載の免疫賦活剤。
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