JPH10167652A - 乗客コンベヤーの手摺駆動装置 - Google Patents

乗客コンベヤーの手摺駆動装置

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JPH10167652A
JPH10167652A JP33411096A JP33411096A JPH10167652A JP H10167652 A JPH10167652 A JP H10167652A JP 33411096 A JP33411096 A JP 33411096A JP 33411096 A JP33411096 A JP 33411096A JP H10167652 A JPH10167652 A JP H10167652A
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JP
Japan
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handrail
pressure roller
pressing
roller
passenger conveyor
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JP33411096A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kawasaki
敦司 川崎
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な装置構成であって、加圧ローラを介し
て発生する汚れが少ない乗客コンベヤーの手摺駆動装置
を得る。 【解決手段】 回転する駆動ローラ2を手摺1の裏側に
接して配置し、手摺の表側を押圧する加圧ローラ40を
手摺1を介して駆動ローラと対向して設ける。また、加
圧ローラ40の手摺1との対向面に、フッ素系樹脂及び
ゴム弾性材が共重合された物質により形成された押圧層
を設ける。これにより、手摺1に付着している汚れが押
圧層に付き難く、加圧ローラ40の押圧層のために乗客
等から手摺の表側に付いた汚れの加圧ローラ40への移
転が減少する。このため、加圧ローラ40を介して手摺
1に発生する汚れを防止し、この汚れが乗客に不潔感を
与える不具合を解消し、また美観を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、裏側に配置され
た駆動ローラと表側に設けられた加圧ローラにより手摺
を挟圧する乗客コンベヤーの手摺駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7及び図8は、例えば実開平3−12
2068号公報に示された構成に類似した従来の乗客コ
ンベヤーの手摺駆動装置を示す図で、図7は正面図、図
8は図7の手摺駆動装置における手摺の汚れ状況を示す
斜視図である。図において、1は欄干(図示しない)に
移動可能に装備された手摺、2は複数の駆動ローラで、
欄干の固定部に枢着されて手摺1の裏側に接して配置さ
れ、手摺1の長手方向に回転軸線をそれぞれ直交させて
互いに離れて配置されている。
【0003】3は乗客コンベヤーの駆動機(図示しな
い)の駆動鎖で、駆動ローラ2に係合されて駆動力を伝
達して駆動ローラ2を回転させる。4は複数の加圧ロー
ラで、手摺1の長手方向に回転軸線をそれぞれ直交させ
て互いに離れて配置されると共に、手摺1を介して駆動
ローラ2と対向して配置されて手摺1の表側、すなわち
乗客コンベヤーの乗客が掴まる面を押圧する。
【0004】5は欄干の固定部に設けられた押圧装置
で、一側が加圧ローラ4の連結材に係合されて圧縮コイ
ルばね6により加圧ローラ4を手摺1の表側方向に押圧
する。7は手摺1の表側に発生した加圧ローラ4の圧痕
に対応した汚れである。
【0005】また、図9は例えば実公平2−21506
号公報に示された乗客コンベヤーの欄干基部を拡大して
示す斜視図である。図において、8は欄干基部に設けら
れた手摺清掃装置で、9は手摺1の出入口部に設けられ
たホルダー、10はホルダー9に保持された清掃具で、
洗浄液を染み込ませてあり出入口部に出入する手摺1を
摺擦して清掃する。
【0006】また、図10は、例えば特開平8−532
80号公報に示された他の従来の乗客コンベヤーの手摺
駆動装置の正面図である。図において、前述の図7及び
図8と同符号は相当部分を示し、11は押圧解除装置
で、欄干の固定部に設けられた電磁機構からなり、深夜
等の乗客コンベヤーの休止時には押圧装置5を手摺1に
対して引退位置に移動させる。
【0007】図7及び図8のように構成された従来の乗
客コンベヤーの手摺駆動装置は、手摺1の裏側に配置さ
れた駆動ローラ2が駆動機によって回転し、また手摺1
の表側に設けられた加圧ローラ4により手摺1を押圧す
る。これによって、手摺1が駆動ローラ2と加圧ローラ
4により挟圧されて摩擦により駆動され、周知のように
乗客コンベヤーの踏板(図示しない)の移動とほぼ同速
度で移動するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】周知のように手摺1に
は乗客コンベヤーの多数の乗客が毎日掴まり、また手摺
1は屈曲性が必要であるためゴム等の軟質材料が使用さ
れるので手垢や塵埃が付着し易い。さらに、図7及び図
8のように構成された従来の乗客コンベヤーの手摺駆動
装置において、手摺1の表側が加圧ローラ4により常時
押圧されている。このため、乗客等から手摺1の表側に
付いた汚れが加圧ローラ4に移ることになる。
【0009】そして、深夜等の乗客コンベヤーの休止時
に加圧ローラ4の汚れは押圧装置5による押圧によっ
て、再度手摺1の表側に移行する。これにより、翌朝乗
客コンベヤーを運転すると、手摺1の表側には図8に示
すような加圧ローラ4の圧痕に対応した汚れ7が現れ
る。このような加圧ローラ4を介して発生する汚れは乗
客に不潔感を与え、また美観が損なわれるという問題点
があった。
【0010】なお、加圧ローラ4に汚れがある程度付着
した初期の段階では、加圧ローラ4と手摺1との接触部
の外周部分のみにほぼ楕円状の圧痕に対応した汚れ7が
発生する。さらに、加圧ローラ4の汚れの程度が進行す
ると図8に示すような汚れ7が付着する。この圧痕に対
応した汚れ7は強力に付着するので、拭き取って清掃す
るのは多大な労力が必要である。また、このような手摺
1の清掃の労力節減のために、図9に示す手摺清掃装置
が提案されている。
【0011】また、手摺1の表側に生じる加圧ローラ4
の圧痕に対応した汚れ7の発生を防ぐために図10に示
すように、乗客コンベヤーの休止時には押圧装置5を手
摺1に対して引退位置に移動させる押圧解除装置11が
提案されている。なお、実開昭50−48390号公報
には加圧ローラ4の圧痕に対応した汚れ7の発生を防ぐ
ために、加圧ローラ4の表面をフッ素樹脂で被覆するこ
とが提案されている。しかし、フッ素樹脂の被覆は寿命
が短く実用上不十分である。
【0012】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、簡易な装置構成であって、加圧
ローラを介して発生する汚れが少ない乗客コンベヤーの
手摺駆動装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る乗客コン
ベヤーの手摺駆動装置においては、駆動力が伝達されて
回転し手摺の裏側に接して配置された駆動ローラと、手
摺を介して駆動ローラと対向して設けられ手摺の表側を
押圧する加圧ローラと、フッ素系樹脂及びゴム弾性材が
共重合された物質により形成されて加圧ローラにおける
手摺との対向面を形成した押圧層とが設けられる。
【0014】また、この発明に係る乗客コンベヤーの手
摺駆動装置においては、フッ素系樹脂及びゴム弾性材が
共重合された物質からなりボスの外周に形成されて手摺
との対向面を形成した押圧層を有する加圧ローラが設け
られる。
【0015】また、この発明に係る乗客コンベヤーの手
摺駆動装置においては、幅方向において中高に構成され
た手摺との対向面を有する加圧ローラが設けられる。
【0016】また、この発明に係る乗客コンベヤーの手
摺駆動装置においては、加圧ローラの押圧面を摺擦する
清掃装置が設けられる。
【0017】また、この発明に係る乗客コンベヤーの手
摺駆動装置においては、加圧ローラの押圧面に洗浄液を
供給する清掃装置が設けられる。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態の一例を
示す図で、加圧ローラの拡大斜視図であり、図1の他は
前述の図7と同様に乗客コンベヤーの手摺駆動装置が構
成されている。図において、40は加圧ローラで、ボス
41、ボス41の外周に設けられたゴム層42及びフッ
素系樹脂及びゴム弾性材が共重合された物質により形成
されてゴム層42の外周に設けられ加圧ローラ40にお
ける手摺1との対向面を形成した押圧層43によって構
成されている。
【0019】なお、手摺1の裏側に配置された駆動ロー
ラ2が駆動機によって回転し、また押圧装置5により手
摺1の表側に設けられた加圧ローラ40を介して手摺1
を押圧する。これによって、手摺1が駆動ローラ2と加
圧ローラ40により挟圧されて摩擦により駆動され、周
知のように乗客コンベヤーの踏板(図示しない)の移動
とほぼ同速度で移動する。このような構成において、加
圧ローラ40の機能は手摺1を駆動ローラ2に押圧する
ことにあって、摩擦係数が小さくても何ら支障はない。
【0020】上記のような構成による加圧ローラ40が
設けられた乗客コンベヤーの手摺駆動装置において、ボ
ス41の外周に先に射出成形等によってゴム層42が設
けられる。次いで、ゴム層42の外周にコーティング、
接着剤による接着、テープやフィルム状の材料を貼り付
ける手段等によって押圧層43が形成されて加圧ローラ
40が製作される。
【0021】そして、フッ素系樹脂及びゴム弾性材が共
重合された物質により形成されて加圧ローラ40におけ
る手摺1との対向面を形成した押圧層43は、手摺1に
付着している汚れが付き難くなる。したがって、乗客等
から手摺1の表側に付いた汚れが、加圧ローラ40の押
圧層43のために加圧ローラ40に移り難くなる。ま
た、深夜等の乗客コンベヤーの休止時に加圧ローラ40
の汚れが、押圧装置5による加圧ローラ40の押圧によ
り、加圧ローラ40の汚れが再度手摺1の表側に移る不
具合を解消することができる。
【0022】このように、簡易な装置構成によって加圧
ローラ40を介して手摺1に発生する汚れを防止でき、
この汚れが乗客に不潔感を与える不具合を除去し、また
美観を容易に維持することができる。また、ゴム層42
に上に押圧層43を形成して押圧層43付の加圧ローラ
40を製作することにより、既設の乗客コンベヤーの手
摺駆動装置の加圧ローラ40を加工して押圧層43を設
けることができる。したがって、既設の加圧ローラ40
を新しいものに取り替える必要がなく、容易に少ない費
用で加圧ローラ40を介して発生する汚れを防止するこ
とができる。
【0023】また、押圧層43が劣化した場合には、加
圧ローラ40のゴム層42に上に押圧層43を再形成す
ることにより、少ない費用で容易に加圧ローラ40を介
して手摺1に発生する汚れの防止作用を得ることができ
る。また、押圧層43面には汚れが付き難いため、特に
日頃の手入れを行わなくても所要の汚れ防止作用を得る
ことができ、保守作業日ごとに加圧ローラ40を清掃す
ることにより所要の汚れ防止作用を得ることができる。
【0024】さらに、加圧ローラ40に押圧層43を形
成することにより乗客コンベヤーの主枠(図示しない)
内に余計なスペースを要することなく、加圧ローラ40
を介して手摺1に発生する汚れの防止作用を得ることが
できる。したがって、加圧ローラ40による手摺1の汚
れの防止作用を得るために、乗客コンベヤー設置の所要
スペースの拡大を要する等の設置場所に対する制約を受
けることはない。
【0025】また、押圧層43による作用を次に示す表
1によって説明する。すなわち、ある物体への汚れの付
き難さを表現するパラメータとして、一般に摩擦係数と
非粘着性が考えられる。そこで、表1にフッ素系樹脂の
一例であるPTFE(商品名テフロン)について、摩擦
係数と非粘着性を他の材料と比較して示す。そして、表
1からPTFEの摩擦係数は他の材料よりも小さく、加
圧ローラ40の手摺1との対向面、すなわち押圧層43
が滑らかになることにより、手摺1面での汚れが押圧層
43に引っ掛かり難くなり、押圧層43面に付着し難く
なる。
【0026】
【表1】
【0027】また、非粘着性を示す目安としては、材料
の表面に水滴を落としたときの材料表面と水の接触角の
大きさで表現する方法がある。この方法では接触角が大
きい程、その材料は水に濡れ難い、換言すれば材料の表
面張力が高く非粘着性が高いことになる。これについ
て、表1から非粘着性についてもPTFEが最も水の接
触角が大きく、汚れを寄せ付け難い材料であることがわ
かる。このように、低い摩擦係数と高い非粘着性を有す
るPTFE等のフッ素系樹脂は、汚れ対策に用いる材料
として最適である。
【0028】しかし、前述の実開昭50−48390号
公報で提案されているような加圧ローラ40の表面をフ
ッ素樹脂で被覆することにおける一般フッ素系樹脂単体
は、磨耗特性、線膨張係数等が劣るため、加圧ローラ4
0のような厳しい条件下での使用に耐えられない。これ
に対して、フッ素系樹脂にゴム弾性材を共重合させるこ
とにより、一般フッ素系樹脂単体の特性を改善すること
ができ、さらに加圧ローラ40のゴム層42の弾力性や
可撓性を損なうことがなく、また繰り返し圧縮にも十分
耐える特性を得ることができる。
【0029】実施の形態2.図2は、この発明の他の実
施の形態の一例を示す図で、加圧ローラの拡大斜視図で
あり、図1の他は前述の図7と同様に乗客コンベヤーの
手摺駆動装置が構成されている。図において、40は加
圧ローラで、ボス41並びにフッ素系樹脂及びゴム弾性
材が共重合された物質により形成されてボス41の外周
に設けられ、加圧ローラ40における手摺1との対向面
を形成した押圧層43により構成されている。
【0030】上記のような構成による加圧ローラ40が
設けられた乗客コンベヤーの手摺駆動装置においても、
加圧ローラ40の押圧層43によって手摺1の表側が押
圧される。したがって、詳細な説明を省略するが図2の
実施の形態においても図1の実施の形態と同様な作用が
得られる。なお、図2の実施の形態において、ボス41
の外周が一種類の材料によって製作されるので、製作工
程が単純になり生産性を向上することができる。
【0031】実施の形態3.図3及び図4は、この発明
の他の実施の形態の一例を説明する図で、図3はこの発
明の他の実施の形態の一例を示す図であり、加圧ローラ
の配置箇所における手摺の横断面図、図4は図3に相当
する加圧ローラの配置箇所における手摺の他の事例の横
断面図であり、図3及び図4の他は前述の図7と同様に
乗客コンベヤーの手摺駆動装置が構成されている。図に
おいて、1は手摺である。
【0032】401は前述の図1又は図2の加圧ローラ
40と同様に構成された加圧ローラで、加圧ローラ40
1の幅方向において中高に構成された手摺1との対向面
44が設けられている。また、402は前述の図1又は
図2の加圧ローラと同様に構成された加圧ローラで、加
圧ローラ402の幅方向において回転軸線と平行に構成
された手摺1との対向面45が設けられている。
【0033】上記のような構成による加圧ローラ402
が設けられた乗客コンベヤーの手摺駆動装置では、手摺
1との対向面45には加圧ローラ402の幅方向におい
て、図4に矢印Bで示すように圧力分布が生じる。すな
わち、加圧ローラ402幅の縁部位置に高圧力が発生す
る。このため、手摺1の表側は加圧ローラ402に押圧
されて図4に示すように変形し、加圧ローラ402幅の
縁部位置から外れた手摺1の表側において急激な変形が
発生する。
【0034】このため、仮に加圧ローラ402に汚れが
付着した場合には、一般に乗客コンベヤーの休止時にお
いて次に述べるように、加圧ローラ402の汚れが手摺
1に付着する。すなわち、乗客コンベヤーの休止中に前
述の図8に示す圧痕が手摺1に生じる。そして、加圧ロ
ーラ402を使用した場合には、乗客コンベヤーの運転
再開時に、図8の圧痕における加圧ローラ402の両側
面位置に対応した押圧力の高い箇所に、加圧ローラ40
2の両側面位置に対応した形状に加圧ローラ402の汚
れが付着する不具合がある。なお、図8の圧痕自体は乗
客コンベヤーの運転再開の数時間後に消失する。
【0035】しかし、加圧ローラ402が設けられた乗
客コンベヤーの手摺駆動装置に対して、加圧ローラ40
1が設けられた乗客コンベヤーの手摺駆動装置では、手
摺1との対向面44に加圧ローラ401の幅方向におい
て、図3に矢印Aで示すようにほぼ均等な圧力分布が生
じる。そして、手摺1の表側は加圧ローラ401に押圧
されて図3に示すように変形する。すなわち、加圧ロー
ラ401幅の縁部位置から幅方向の中心に向かって撓み
が漸増する形状に変形する。
【0036】そして、手摺1の表側に作用する圧力分布
において加圧ローラ401幅の縁部位置に高圧力が発生
せず、加圧ローラ401幅の縁部位置から外れた手摺1
の表側において急激な変形が発生しない。このため、仮
に加圧ローラ401に汚れが付着した場合であっても、
前述の図8に示す圧痕における加圧ローラ401の両側
面位置に対応した箇所に汚れが集まることがなく、図8
の圧痕に対して加圧ローラ401の両側面位置に対応し
た形状の汚れが発生することがない。
【0037】したがって、簡易な装置構成によって加圧
ローラ401を介して手摺1に発生する汚れが防止で
き、この汚れが乗客に不潔感を与える不具合を除去し、
また美観を容易に維持することができる。
【0038】実施の形態4.図5も、この発明の他の実
施の形態の一例を示す図で、乗客コンベヤーの手摺駆動
装置の正面図である。図において、1は欄干(図示しな
い)に移動可能に装備された手摺、2は複数の駆動ロー
ラで、欄干の固定部に枢着されて手摺1の裏側に接して
配置され、手摺1の長手方向に回転軸線をそれぞれ直交
させて互いに離れて配置されている。
【0039】3は乗客コンベヤーの駆動機(図示しな
い)の駆動鎖で、駆動ローラ2に係合されて駆動力を伝
達し駆動ローラ2を回転させる。40は複数の加圧ロー
ラで、手摺1の長手方向に回転軸線をそれぞれ直交させ
て互いに離れて配置されると共に、手摺1を介して駆動
ローラ2と対向して配置されて手摺1の表側、すなわち
乗客コンベヤーの乗客が掴まる面を押圧する。
【0040】また、加圧ローラ40は図示が省略してあ
るが、前述の図1の実施の形態の加圧ローラ40と同様
にボス41、ボス41の外周に設けられたゴム層42並
びにフッ素系樹脂及びゴム弾性材が共重合された物質に
より形成されてゴム層42の外周に設けられ加圧ローラ
40における手摺1との対向面を形成した押圧層43に
よって構成されている。
【0041】また、加圧ローラ40は前述の図2の実施
の形態の加圧ローラ40のように構成することも可能で
ある。12は欄干の固定部に設けられた清掃装置で、加
圧ローラ40の押圧面を摺擦するブラシを主要部として
構成されている。
【0042】上記のように構成された乗客コンベヤーの
手摺駆動装置においても、加圧ローラ40の押圧層43
によって手摺1の表側が押圧される。したがって、詳細
な説明を省略するが図5の実施の形態においても図1の
実施の形態と同様な作用が得られる。また、図5の実施
の形態において、押圧層43を有する加圧ローラ40が
設けられているので、汚れが手摺1から加圧ローラ40
に移行することを防ぐことができる。
【0043】しかし、一時的等であって仮に手摺1から
の汚れが加圧ローラ40に付着した場合には、移動する
手摺1に押圧されて回転する加圧ローラ40が清掃装置
12によって摺擦される。これにより、加圧ローラ40
に付着した汚れが除去されて、加圧ローラ40を介して
手摺1に発生する汚れが防止でき、この汚れが乗客に不
潔感を与える不具合を除去し、また美観を容易に維持す
ることができる。
【0044】なお、清掃装置12のブラシの材質として
は、耐磨耗性がよく繰り返し曲げに強く、復元力がある
合成樹脂、例えば商品名ナイロンが適当である。また、
清掃装置12のブラシの材質として付着力が強力な汚れ
に対しては、ワイヤブラシ等の金属製のブラシも選択の
余地がある。
【0045】また、清掃装置12のブラシの装着位置は
図5に示すように加圧ローラ40の直下であれば、加圧
ローラ40がどちらに回転しても、すなわち乗客コンベ
ヤーが上昇、下降のどちらに運転されても、ブラシによ
って取り払われる汚れは下方に落下する。このため、汚
れがブラシ上に堆積する不具合はなく、また汚れが下方
に落下することを避ける必要があるときには、ブラシの
下方に汚れを受ける受け皿を設けることも可能である。
【0046】また、清掃装置12としてブラシを主要部
として構成を説明したが、布、スポンジ等を主要部とし
て構成された清掃装置12とすることも可能である。な
お、加圧ローラ40の周囲にわずかなスペースがあれば
容易に清掃装置12を設けることができる。したがっ
て、加圧ローラ40の汚れの清掃のために、乗客コンベ
ヤー設置の所要スペースの拡大を要する等の設置場所に
対する制約を受けることはない。
【0047】実施の形態5.図6も、この発明の他の実
施の形態の一例を示す図で、乗客コンベヤーの手摺駆動
装置の正面図である。図において、前述の図5と同符号
は相当部分を示し、121は清掃装置で、加圧ローラ4
0の押圧面を摺擦するブラシ13、洗浄液を収容したタ
ンク14、洗浄液を送出するポンプ15、洗浄液を送る
配管16及び洗浄液を加圧ローラ40に吹きつけるノズ
ル17によって構成されている。
【0048】上記のように構成された乗客コンベヤーの
手摺駆動装置においても、加圧ローラ40の押圧層43
によって手摺1の表側が押圧され、またブラシ13を有
する清掃装置121が設けられる。したがって、詳細な
説明を省略するが図6の実施の形態においても図5の実
施の形態と同様な作用が得られる。
【0049】また、図6の実施の形態において、清掃装
置121により次に述べる清掃が行われる。すなわち、
乗客コンベヤーの制御装置(図示しない)から適時に自
動的に、又は適宜なスイッチ(図示しない)が人為的に
操作されてポンプ15が付勢される。これにより、タン
ク14の洗浄液が送出されて、配管16を経て洗浄液が
ノズル17から加圧ローラ40に直接吹きつけられる
か、又は手摺1に洗浄液が吹きつけられて間接的に加圧
ローラ40に供給される。
【0050】そして、洗浄液が所定時間供給されて清掃
装置121が自動的に消勢される。一方、加圧ローラ4
0に供給された洗浄液によって、加圧ローラ40に付着
している汚れを湿らせて付着力を弱めた状態でブラシ1
3により除去される。なお、清掃装置121による洗浄
液の吹きつけは、乗客コンベヤーの通常の運転中に行う
と手摺1に洗浄液がついて、乗客コンベヤーの乗客の手
が洗浄液で濡れる不具合がある。
【0051】このため、清掃装置121による洗浄液の
吹きつけは、乗客コンベヤーが設置された場所の開店時
等であって乗客コンベヤーの起動直後の乗客の乗り込み
前又は閉店時等であって乗客コンベヤーの休止直前に行
う。このようにすることにより、洗浄液は短時間に乾燥
するので乗客の手が洗浄液で濡れる不具合を回避するこ
とができる。
【0052】特に、乗客コンベヤーの休止直前に洗浄液
を吹きつけることにより、次に述べる作用を得ることが
できる。すなわち、汚れが清掃された状態で加圧ローラ
40が手摺1を押圧する。これにより、加圧ローラ40
が手摺1を押圧した状態で長時間経過しても、手摺1の
表側に圧痕状の汚れが付着する不具合を解消することが
できる。
【0053】なお、タンク14は乗客コンベヤーの上部
又は下部の機械室に設けることにより、乗客コンベヤー
の保守作業時に洗浄液の点検、補充等、容易に洗浄液を
管理することができる。また、図6において一つのノズ
ル17を設けたが、加圧ローラ40のそれぞれに対して
ノズル17を設けることにより、効率よく清掃すること
ができる。また、洗浄液としては純水や石鹸水等が考え
られる。
【0054】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、駆動力
が伝達されて回転し手摺の裏側に接して配置された駆動
ローラと、手摺を介して駆動ローラと対向して設けられ
手摺の表側を押圧する加圧ローラと、フッ素系樹脂及び
ゴム弾性材が共重合された物質により形成されて加圧ロ
ーラにおける手摺との対向面を形成した押圧層とを設け
たものである。
【0055】そして、フッ素系樹脂及びゴム弾性材が共
重合された物質により形成されて加圧ローラにおける手
摺との対向面を形成した押圧層は、手摺に付着している
汚れが付き難くなる。したがって、乗客等から手摺の表
側に付いた汚れが、加圧ローラの押圧層のために加圧ロ
ーラに移り難く、また深夜等の乗客コンベヤーの休止時
に手摺に押圧された加圧ローラの汚れが、再度手摺の表
側に移る不具合を解消することができる。これにより、
簡易な装置構成により加圧ローラを介して手摺に発生す
る汚れが防止でき、この汚れが乗客に不潔感を与える不
具合を除去し、また美観を維持する効果がある。
【0056】また、この発明は以上説明したように、フ
ッ素系樹脂及びゴム弾性材が共重合された物質からなり
ボスの外周に形成されて手摺との対向面を形成した押圧
層を有する加圧ローラを設けたものである。
【0057】これによって、押圧層に手摺に付着してい
る汚れが付き難くなる。したがって、乗客等から手摺の
表側に付いた汚れが、加圧ローラの押圧層のために加圧
ローラに移り難く、また乗客コンベヤーの休止時に手摺
に押圧された加圧ローラの汚れが、再度手摺の表側に移
る不具合を解消することができる。そして、簡易な装置
構成により加圧ローラを介して手摺に発生する汚れが防
止でき、乗客に不潔感を与える不具合を除去し、また美
観を維持する効果がある。また、加圧ローラのボス以外
が一種類の材料により製作されるので、製作工程が単純
になり生産性を向上する効果がある。
【0058】また、この発明は以上説明したように、幅
方向において中高に構成された手摺との対向面を有する
加圧ローラを設けたものである。
【0059】そして、押圧層に手摺に付着している汚れ
が付き難くなる。したがって、乗客等から手摺の表側に
付いた汚れが、加圧ローラの押圧層のために加圧ローラ
に移り難く、また乗客コンベヤーの休止時に手摺に押圧
された加圧ローラの汚れが、再度手摺の表側に移る不具
合を解消することができる。そして、簡易な装置構成に
より加圧ローラを介して手摺に発生する汚れが防止で
き、乗客に不潔感を与える不具合を除去し、また美観を
維持する効果がある。
【0060】また、仮に加圧ローラに汚れ付着した場合
であっても、加圧ローラが幅方向において中高に構成さ
れているので、手摺の表側に作用する圧力分布において
加圧ローラ幅の縁部位置に高圧力が発生しない。これに
よって、乗客コンベヤーの休止時に手摺に生じる圧痕に
対し加圧ローラの両側面位置に対応した箇所に加圧ロー
ラの汚れが付着することがなく、加圧ローラの両側面位
置に対応した形状の汚れが手摺に発生する不具合を防止
する効果がある。
【0061】また、この発明は以上説明したように、加
圧ローラの押圧面を摺擦する清掃装置を設けたものであ
る。
【0062】そして、押圧層に手摺に付着している汚れ
が付き難くなる。したがって、乗客等から手摺の表側に
付いた汚れが、加圧ローラの押圧層のために加圧ローラ
に移り難く、また乗客コンベヤーの休止時に手摺に押圧
された加圧ローラの汚れが、再度手摺の表側に移る不具
合を解消することができる。そして、簡易な装置構成に
より加圧ローラを介して手摺に発生する汚れが防止で
き、乗客に不潔感を与える不具合を除去し、また美観を
維持する効果がある。
【0063】また、一時的等であって仮に手摺からの汚
れが加圧ローラに付着した場合には、移動する手摺に押
圧されて回転する加圧ローラが清掃装置によって摺擦さ
れる。これにより、加圧ローラに付着した汚れが除去さ
れて、加圧ローラを介して手摺に発生する汚れを防止す
る効果がある。
【0064】また、この発明は以上説明したように、加
圧ローラの押圧面に洗浄液を供給する清掃装置を設けた
ものである。
【0065】そして、押圧層に手摺に付着している汚れ
が付き難くなる。したがって、乗客等から手摺の表側に
付いた汚れが、加圧ローラの押圧層のために加圧ローラ
に移り難く、また乗客コンベヤーの休止時に手摺に押圧
された加圧ローラの汚れが、再度手摺の表側に移る不具
合を解消することができる。そして、簡易な装置構成に
より加圧ローラを介して手摺に発生する汚れが防止で
き、乗客に不潔感を与える不具合を除去し、また美観を
維持する効果がある。
【0066】また、一時的等であって仮に手摺からの汚
れが加圧ローラに付着した場合には、移動する手摺に押
圧されて回転する加圧ローラに、洗浄液が供給されて清
掃装置によって清掃される。これにより、加圧ローラに
付着した汚れが除去されて、加圧ローラを介して手摺に
発生する汚れを防止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図であり、加
圧ローラの拡大斜視図。
【図2】 この発明の実施の形態2を示す図であり、加
圧ローラの拡大斜視図。
【図3】 この発明の実施の形態3を示す図で、加圧ロ
ーラの配置箇所における手摺の横断面図。
【図4】 図3に相当する他の事例の加圧ローラの配置
箇所における手摺の横断面図。
【図5】 この発明の実施の形態4を示す図で、乗客コ
ンベヤーの手摺駆動装置の正面図。
【図6】 この発明の実施の形態5を示す図で、乗客コ
ンベヤーの手摺駆動装置の正面図。
【図7】 従来の乗客コンベヤーの手摺駆動装置を示す
正面図。
【図8】 図7の手摺駆動装置における手摺の汚れ状況
を示す斜視図。
【図9】 他の従来の乗客コンベヤーの欄干基部を拡大
して示す斜視図。
【図10】 他の従来の乗客コンベヤーの手摺駆動装置
を示す正面図。
【符号の説明】
1 手摺、2 駆動ローラ、12 清掃装置、121
清掃装置、40 加圧ローラ、401 加圧ローラ、4
1 ボス、43 押圧層、44 対向面。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動力が伝達されて回転し手摺の裏側に
    接して配置された駆動ローラと、上記手摺を介して上記
    駆動ローラと対向して設けられ上記手摺の表側を押圧す
    る加圧ローラと、フッ素系樹脂及びゴム弾性材が共重合
    された物質により形成されて上記加圧ローラにおける上
    記手摺との対向面を形成した押圧層とを備えた乗客コン
    ベヤーの手摺駆動装置。
  2. 【請求項2】 フッ素系樹脂及びゴム弾性材が共重合さ
    れた物質からなりボスの外周に形成されて手摺との対向
    面を形成した押圧層を有する加圧ローラを備えたことを
    特徴とする請求項1記載の乗客コンベヤーの手摺駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 幅方向において中高に構成された手摺と
    の対向面を有する加圧ローラを備えたことを特徴とする
    請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の乗客コン
    ベヤーの手摺駆動装置。
  4. 【請求項4】 加圧ローラの押圧面を摺擦する清掃装置
    を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれ
    か一つに記載の乗客コンベヤーの手摺駆動装置。
  5. 【請求項5】 加圧ローラの押圧面に洗浄液を供給する
    清掃装置を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4
    のいずれか一つに記載の乗客コンベヤーの手摺駆動装
    置。
JP33411096A 1996-12-13 1996-12-13 乗客コンベヤーの手摺駆動装置 Pending JPH10167652A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1739048A1 (de) * 2005-06-07 2007-01-03 Inventio Ag Rad zum Antreiben eines flexiblen Handlaufes
JP2007153569A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Mitsubishi Electric Corp 手摺駆動装置
US7398869B2 (en) 2005-06-07 2008-07-15 Inventio Ag Wheel for driving a flexible handrail
JP2010528957A (ja) * 2007-06-01 2010-08-26 コネ コーポレイション 負荷分散型ハンドレール駆動装置
CN111908304A (zh) * 2020-07-16 2020-11-10 深圳市千福之家养老产业有限公司 一种智能扶手

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