JP2006102562A - 光学物品の洗浄方法および洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 表面形状が球面の光学物品を、研磨剤を用いることなく、効率良く洗浄する洗浄方法及び洗浄装置を提供する。
【解決手段】 成形型Mを保持し回転させるスピンドル2と、表面が凹凸付弾性体からなり成形型Mの回転軸方向と交差する方向に回転する洗浄ローラ5と、洗浄液を成形型Mまたは洗浄ローラ5に供給する洗浄液吐出ノズル6を備え、成形型Mをスピンドル2の回転軸の周方向に回転し、洗浄ローラ5を成形型Mに圧接させながら、洗浄ローラ5の回転接線方向と成形型Mの回転接線方向とが互いに同一方向とならない方向に回転し、洗浄液吐出ノズル6から洗浄液を成形型Mまたは洗浄ローラ5に供給しながら、洗浄ローラ5を成形型Mの回転中心から外周方向、または外周から回転中心方向へ移動させて成形型Mの表面を洗浄する。
【選択図】 図2
【解決手段】 成形型Mを保持し回転させるスピンドル2と、表面が凹凸付弾性体からなり成形型Mの回転軸方向と交差する方向に回転する洗浄ローラ5と、洗浄液を成形型Mまたは洗浄ローラ5に供給する洗浄液吐出ノズル6を備え、成形型Mをスピンドル2の回転軸の周方向に回転し、洗浄ローラ5を成形型Mに圧接させながら、洗浄ローラ5の回転接線方向と成形型Mの回転接線方向とが互いに同一方向とならない方向に回転し、洗浄液吐出ノズル6から洗浄液を成形型Mまたは洗浄ローラ5に供給しながら、洗浄ローラ5を成形型Mの回転中心から外周方向、または外周から回転中心方向へ移動させて成形型Mの表面を洗浄する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、光学物品の洗浄方法に関し、特に表面形状が球面または非球面のレンズあるいはレンズの成形型等の洗浄方法および洗浄装置に関する。
プラスチックレンズの製造に用いる成形用モールドを組み立てる際、あるいはレンズの各種表面コートの前処理として、成形型の成形面やレンズ表面に付着した汚れや埃を洗浄することにより、レンズの外観欠点等の発生を防止することが行われている。従来、成形型やレンズを洗浄する方法としては、研磨剤を塗布しながらのスクラブ洗浄方法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。また、別の方法として、研磨剤を含有した樹脂(PVA砥石)を用いたスクラブ洗浄方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1の洗浄方法は、レンズに研磨剤を吹きかけながら洗浄することにより、研磨剤の飛び散り等による洗浄装置内の汚染、あるいは研磨剤供給装置や研磨廃液処理するための排水処理設備を配備することによるスペース効率の低下や、環境への負荷が増大する等の課題があった。また、特許文献2の洗浄方法は、レンズを洗浄する毎にPVA砥石内の研磨剤が流れ落ちていき、その含有量の変化で一定した洗浄効果が得られない等の課題がある。
こうした課題を解決するために、本発明は、被洗浄物としての光学物品、特に表面形状が球面または非球面のレンズあるいはレンズの成形型等を、研磨剤を用いることなく効率良く洗浄する洗浄方法及び洗浄装置を提供することを目的とする。
こうした課題を解決するために、本発明は、被洗浄物としての光学物品、特に表面形状が球面または非球面のレンズあるいはレンズの成形型等を、研磨剤を用いることなく効率良く洗浄する洗浄方法及び洗浄装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の光学部品の洗浄方法は、被洗浄物を保持し回転する保持部と、表面が凹凸付弾性体からなり前記被洗浄物の回転軸方向と交差する方向に回転軸を有する洗浄ローラと、洗浄液を被洗浄物または/かつ洗浄ローラに供給する吐出ノズルとを備え、前記被洗浄物を回転させ、前記吐出ノズルから前記洗浄液を前記被洗浄物かつ/または前記洗浄ローラに供給しながら、前記洗浄ローラを前記被洗浄物に圧接、回転させ、前記被洗浄物の表面を洗浄することを特徴とする。
これによれば、被洗浄物を回転軸の周方向に回転し、表面が凹凸付弾性体からなる洗浄ローラを、被洗浄物に圧接させながら被洗浄物の回転軸方向と交差する方向に回転することで、被洗浄物に押圧する凹凸付弾性体の凸部が、被洗浄物の回転方向とその逆方向に押圧された変形状態と、被洗浄物から離れた変形解除状態とを頻繁に繰り返して、凸部のエッジ等で被洗浄物の表面(洗浄面)をブラッシングして洗浄すると共に、被洗浄物と洗浄ローラの双方の回転により摩擦抵抗が増加することで、より洗浄効果を高めることができ、研磨剤を用いることなく被洗浄物の表面の汚れや埃を効率良く除去(洗浄)することができる。また、凹凸部が圧着された変形状態であっても多数の凹凸部間に隙間ができるため、流水経路が確保され、除去した汚れや埃を効率的に排除し再付着を防止することができる。したがって、研磨廃液処理のための排水処理設備を配備する等によるスペース効率の低下や環境への負荷の増大を防ぐことができる。また、研磨剤を使用しないため、ランニングコストを削減できる。
また、本発明の光学部品の洗浄方法は、前記洗浄ローラと前記被洗浄物との圧接面において、前記洗浄ローラの回転接線方向と前記被洗浄物の回転接線方向とが互いに同一方向とならない回転方向に回転させながら、前記洗浄ローラを前記被洗浄物の回転中心から外周方向、または、外周から回転中心方向へ移動して、前記被洗浄物の表面の洗浄を行うことを特徴とする。
本発明で示される回転接線方向とは、洗浄ローラと被洗浄物との圧接面における、洗浄ローラあるいは被洗浄物の回転方向である。本発明によれば、被洗浄物に圧接する洗浄ローラの回転接線方向と、被洗浄物の回転接線方向とが互いに同一方向とならない回転方向に回転させながら、洗浄ローラを被洗浄物の回転中心から外周方向、または、外周から回転中心方向へ移動させて、被洗浄物の表面の洗浄をおこなうことにより、洗浄ローラが被洗浄物の洗浄面を掻き出すように回転し、双方の回転による摩擦抵抗の増加により洗浄効果を高めると共に、被洗浄物の表面を洗浄ローラが移動することで、被洗浄物の表面全体をより効率良く洗浄することができ、研磨剤を用いることなく被洗浄物を洗浄することができる。
また、本発明の光学部品の洗浄方法は、前記洗浄液が水であることを特徴とする。
これによれば、表面が凹凸付弾性体からなる洗浄ローラを被洗浄物の表面に圧接しながら洗浄することで、凸部のエッジ等で被洗浄物の表面(洗浄面)をブラッシングして洗浄することができるため、研磨剤を用いることなく被洗浄物の表面の汚れや埃を除去するので、洗浄液として水を用いることができる。また、洗浄液(水)の流水経路が確保され、除去した汚れや埃を効率的に排除し再付着を防止することができる。
これによれば、表面が凹凸付弾性体からなる洗浄ローラを被洗浄物の表面に圧接しながら洗浄することで、凸部のエッジ等で被洗浄物の表面(洗浄面)をブラッシングして洗浄することができるため、研磨剤を用いることなく被洗浄物の表面の汚れや埃を除去するので、洗浄液として水を用いることができる。また、洗浄液(水)の流水経路が確保され、除去した汚れや埃を効率的に排除し再付着を防止することができる。
また、本発明の光学部品の洗浄方法は、前記被洗浄物はレンズまたはレンズ成形型であることを特徴とする。
これによれば、洗浄ローラを、回転する被洗浄物の表面に圧接させながら回転し、被洗浄物の回転中心から外周方向、または外周から回転中心方向へ移動させて洗浄を行うことにより、被洗浄物の表面中心部の磨き残しもなく、表面が球面形状または非球面形状で形成されたレンズ、あるいはレンズ成形型等の表面全体を効率的に洗浄することができる。
これによれば、洗浄ローラを、回転する被洗浄物の表面に圧接させながら回転し、被洗浄物の回転中心から外周方向、または外周から回転中心方向へ移動させて洗浄を行うことにより、被洗浄物の表面中心部の磨き残しもなく、表面が球面形状または非球面形状で形成されたレンズ、あるいはレンズ成形型等の表面全体を効率的に洗浄することができる。
また、本発明の光学部品の洗浄装置は、被洗浄物を保持し回転する保持部と、表面が凹凸付弾性体からなる洗浄ローラと、該洗浄ローラを前記被洗浄物の回転軸と交差する回転軸中心に回転する手段と、前記洗浄ローラを前記被洗浄物の回転軸方向に移動する手段と、前記洗浄ローラを前記被洗浄物の回転軸と交差する方向に移動する手段と、前記被洗浄物または/かつ前記洗浄ローラに洗浄液を供給する吐出ノズルとを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、被洗浄物を回転し、表面が凹凸付弾性体からなる洗浄ローラを、被洗浄物に圧接させながら被洗浄物の回転軸方向と交差する方向に回転することで、被洗浄物に押圧する凹凸付弾性体の凸部が、被洗浄物の回転方向とその逆方向に押圧された変形状態と、被洗浄物から離れた変形解除状態とを頻繁に繰り返して、凸部のエッジ等で被洗浄物の表面(洗浄面)をブラッシングして洗浄すると共に、被洗浄物と洗浄ローラの双方の回転により摩擦抵抗が増加することで、より洗浄効果を高めることができ、研磨剤を用いることなく被洗浄物の表面の汚れや埃を効率良く除去(洗浄)する洗浄装置を提供することができる。したがって、洗浄装置内の汚染が無くなり、ランニングコストが削減できる。また、研磨剤供給装置あるいは排水処理設備を配備することによるスペース効率の低下を防ぎ、しかも環境への負荷が低減した洗浄装置を提供することができる。
また、本発明の光学部品の洗浄装置は、前記洗浄ローラが、ポリビニルアセタール素材から成ることを特徴とする。
この構成によれば、ポリビニルアセタール素材は、吸水性と保水性に優れ、湿潤時に好ましい柔軟性と適度な反発弾性を有し、耐磨耗性にも優れているため、光学面を傷つけずに、しかも研磨剤を用いなくとも効率的に光学物品の表面を洗浄することが可能である。
この構成によれば、ポリビニルアセタール素材は、吸水性と保水性に優れ、湿潤時に好ましい柔軟性と適度な反発弾性を有し、耐磨耗性にも優れているため、光学面を傷つけずに、しかも研磨剤を用いなくとも効率的に光学物品の表面を洗浄することが可能である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態は、洗浄する光学物品(被洗浄物)としてレンズ成形型(以降、成形型と表現する)を用いた場合で説明する。
レンズ成形型は、表面(成形面)に球面または非球面のレンズ光学面が形成され、外形が円形のガラスから成り、プラスチックレンズを注型成形する際に、2個(2種)の成形型が、粘着テープ等で所定の間隔が保たれるように固定されて成形用モールドに組立てられる。組立てられた成形用モールドの間に原料組成物を注入し、硬化して、プラスチックレンズの生地が完成する。
レンズ成形型は、表面(成形面)に球面または非球面のレンズ光学面が形成され、外形が円形のガラスから成り、プラスチックレンズを注型成形する際に、2個(2種)の成形型が、粘着テープ等で所定の間隔が保たれるように固定されて成形用モールドに組立てられる。組立てられた成形用モールドの間に原料組成物を注入し、硬化して、プラスチックレンズの生地が完成する。
図1〜図4は、本発明の洗浄方法を説明する洗浄装置の洗浄部の模式図であり、図1は待機状態を示す側面図、図2は洗浄状態を示す側面図であり、図3は洗浄状態を示す平面図、図4は洗浄状態を示す正面図である。図5は、洗浄ローラの模式斜視図である。
先ず、洗浄装置1の構成について説明する。
図1において、洗浄装置1の洗浄部は、保持部としてのスピンドル2、スクラブユニット3、スクラブユニット上下シリンダ4、洗浄ローラ5、洗浄液吐出ノズル6、支柱7等を備えている。
図1において、洗浄装置1の洗浄部は、保持部としてのスピンドル2、スクラブユニット3、スクラブユニット上下シリンダ4、洗浄ローラ5、洗浄液吐出ノズル6、支柱7等を備えている。
スピンドル2は、洗浄する成形型Mを真空で吸着保持すると共に、スピンドル駆動モータ(図示せず)により回転可能に構成され、モータの回転軸が洗浄装置1の天地(垂直)方向に配備されている。なお、成形型Mのスピンドル2への保持は、円形の成形型Mの中心がスピンドル2の回転軸の略中心に保持される。保持部としてスピンドル2の他に、回転機構を持ったツメを有するチャックで成形型Mを保持、回転させても良い。
スクラブユニット3は、ユニット本体31、上下アーム32、バランスウェイト33、ユニット取付具34、取付軸35を備えている。
ユニット本体31は、本体内にローラ駆動モータ(図示せず)を備え、そのモータの回転軸の先端部に、洗浄ローラ5が取付られている。また、ユニット本体31は、モータの回転軸方向の一方の側面が上下アーム32に沿うようにして、上下アーム32の一方の端部に結合されている。ユニット本体31のローラ駆動モータが、洗浄ローラを被洗浄物の回転軸と交差する方向を回転軸として回転する手段である。
ユニット本体31は、本体内にローラ駆動モータ(図示せず)を備え、そのモータの回転軸の先端部に、洗浄ローラ5が取付られている。また、ユニット本体31は、モータの回転軸方向の一方の側面が上下アーム32に沿うようにして、上下アーム32の一方の端部に結合されている。ユニット本体31のローラ駆動モータが、洗浄ローラを被洗浄物の回転軸と交差する方向を回転軸として回転する手段である。
上下アーム32は、ユニット本体31の固定された他方の端部に、バランスウェイト33が軸着され、中央部に取付軸35に軸着される案内穴を備えている。
ユニット本体31が結合し、バランスウェイト33が軸着された上下アーム32は、ユニット取付具34の端面部に、中央部の案内穴によって取付軸35に軸着されている。
ユニット本体31が結合し、バランスウェイト33が軸着された上下アーム32は、ユニット取付具34の端面部に、中央部の案内穴によって取付軸35に軸着されている。
ユニット取付具34は、洗浄装置1の垂直方向(スピンドル2と平行方向)に配備された支柱7の所定の位置に固定されている。したがって、ユニット取付具34に取り付けられたスクラブユニット3は、ユニット本体31内のモータ回転軸が、スピンドル2の回転軸に交差する略直交方向(洗浄装置1の水平方向)に配置される。なお、スクラブユニット3は、ユニット本体31に取り付けられた洗浄ローラ5の円筒形の幅の中心が、スピンドル2の略回転軸中心を通過する位置に配備されている。洗浄ローラ5の詳細については後述する。
スクラブユニット上下シリンダ4は、支柱7にとりつけられたユニット取付具34より上方の所定位置の支柱7にとりつけられ、上下アーム32に軸着されたバランスウェイト33の端部近傍に、シリンダ端子41が下降することにより、スクラブユニット3が取付軸35を回転中心にして上下揺動(シーソ揺動)する。このスクラブユニット上下シリンダ4が、洗浄ローラ5を被洗浄物の概回転軸方向に移動させる手段である。
以上のように構成されたスクラブユニット3は、ロータリーアクチュエーター等(図示せず)が取り付けられた支柱7を中心として旋回移動(図3に示す矢印BまたはC)する。このロータリーアクチュエータ等を取り付けた支柱7が、洗浄ローラ5を被洗浄物の回転軸と交差する方向に移動させる手段である。
洗浄液吐出ノズル6は、スクラブユニット3の上下アーム32に沿うようにユニット本体31の上部に取付られており、洗浄液としての水が貯留された洗浄液タンク(図示せず)から、ポンプ(図示せず)により洗浄ローラ5の表面に吐出(供給)する。また、洗浄液吐出ノズル6は、成形型Mの洗浄面の洗浄後の純水塗布仕上げの際に、純水が貯留された純水タンク(図示せず)から、ポンプ(図示せず)により洗浄ローラ5の表面に純水を吐出する。水(洗浄液)及び純水の吐出は、成形型Mの洗浄面に直接吐出する、あるいは成形型Mと洗浄ローラ5の両方に吐出するように構成してもよいし、純水の吐出は別の吐出ノズルを配設してもよい。
次に、洗浄ローラ5について説明する。
図5において、洗浄ローラ5は、表面が凹凸付弾性体としてのスポンジのローラであり、円筒形状のローラ本体51の表面に多数の突起52が設けられている。スポンジの素材は、ポリビニルアセタール(PVA)から成る。ポリビニルアセタール素材は、乾燥状態で硬化し、湿潤状態で軟化する。また、吸水性と保水性に優れ、湿潤時に好ましい柔軟性と適度な反発弾性を有し、耐磨耗性にも優れている。なお、他のスポンジ素材として、ポリウレタンフォーム等を用いることもできる。
図5において、洗浄ローラ5は、表面が凹凸付弾性体としてのスポンジのローラであり、円筒形状のローラ本体51の表面に多数の突起52が設けられている。スポンジの素材は、ポリビニルアセタール(PVA)から成る。ポリビニルアセタール素材は、乾燥状態で硬化し、湿潤状態で軟化する。また、吸水性と保水性に優れ、湿潤時に好ましい柔軟性と適度な反発弾性を有し、耐磨耗性にも優れている。なお、他のスポンジ素材として、ポリウレタンフォーム等を用いることもできる。
ローラ本体51の円筒形の幅は、成形型Mの洗浄面が球面形状であるため、幅が広いと成形型Mに接触しないムダな部分が発生し、幅が狭いと成形型Mとの接触抵抗によりローラ本体51がねじれてしまうことから、20〜30mmが好ましい。また、ローラ本体51の外径は、大きいとスクラブユニット3(すなわち、洗浄装置1)が大型化し、小さいと接触面積が小さくなることにより洗浄時間が増加してしまうため、50〜70mmが好ましい。なお、円形の成形型Mの外径は、一般的に70〜85mmに設定される。
多数の突起52の間隔は、3〜10mmが好ましく、突起52の高さは、2〜6mmが好ましい。また、突起52の平面形状は、円形状でも良いし、多角形状でも良い。突起52の断面形状は、どのような形状であっても良い。
次に、成形型Mの洗浄方法について説明する。
先ず、洗浄される成形型Mが洗浄装置1のスピンドル2に真空で吸着し保持される。成形型Mは、円形の成形型Mの中心がスピンドル2の回転軸の略中心に保持される。その際、スクラブユニット3は、スクラブユニット上下シリンダ4のシリンダ端子41が下降した状態、すなわち洗浄ローラ5が上昇した状態(図1参照)で、しかも成形型Mの平面外形から離れた状態(図3の図中、2点鎖線で示す)の待機位置に位置している。
先ず、洗浄される成形型Mが洗浄装置1のスピンドル2に真空で吸着し保持される。成形型Mは、円形の成形型Mの中心がスピンドル2の回転軸の略中心に保持される。その際、スクラブユニット3は、スクラブユニット上下シリンダ4のシリンダ端子41が下降した状態、すなわち洗浄ローラ5が上昇した状態(図1参照)で、しかも成形型Mの平面外形から離れた状態(図3の図中、2点鎖線で示す)の待機位置に位置している。
そして、スピンドル駆動モータが作動して、成形型Mが保持されたスピンドル2が回転する。スピンドル2(成形型M)の回転方向は、例えば成形型Mの洗浄面側から見て右回転(図2〜4の図中、矢印Aで示す)する。スピンドル2の回転数は、200〜800rpmに設定される。回転数が200rpmより低いと洗浄時間が長くなり、800rpmより高いと、成形型Mが乱視用ガラス型の場合に、スポンジからなるローラ本体51が跳ねて洗浄残りが発生する。
そして、支柱7のロータリアクチュエータ等が作動することにより、洗浄ローラ5が取り付けられたスクラブユニット3が、支柱7を中心として、ユニット本体31内の回転軸が成形型Mの中心線上の位置まで旋回(図3の図中、矢印Bで示す)移動する。
そして、ローラ駆動モータが作動して洗浄ローラ5が回転する。洗浄ローラ5の回転方向は、例えば、ローラ駆動モータ回転軸を洗浄ローラ5側から見て右回転をしている(図4の図中、矢印Dで示す)。ローラ駆動モータの回転数は、100〜600rpmに設定される。回転数が100rpmより低いと洗浄効果が低下し、600rpmより高いとスポンジからなるローラ本体51の耐久性が落ちる。
そして、スクラブユニット上下シリンダ4が作動してシリンダ端子41が上昇し、スクラブユニット3が取付軸35を回転中心に上下揺動して、洗浄ローラ5が下降する。スクラブユニット3の上下揺動により洗浄ローラ5は、成形型Mの表面(洗浄面)に圧接する(図2参照)。洗浄ローラ5が成形型Mの洗浄面に圧接する荷重は、予めバランスウェイト33の重量を変化させて調整する。圧接荷重は、300〜800gが望ましい。荷重が300gより軽いと洗浄効果が低下し、荷重が800gより重いとローラ本体51の表面の突起52が潰れることにより、洗浄液の流水経路が縮小して洗浄効果が低下する。
洗浄ローラ5が下降して成形型Mの表面(洗浄面)に圧接すると、洗浄液吐出ノズル6から洗浄液としての水が、洗浄ローラ5の表面に吐出される。水の吐出量は、0.5〜2.0リットル/分が好ましい。
そして、洗浄ローラ5が成形型Mの中心部で1〜2秒間回転させた状態に保持される。洗浄ローラ5の成形型Mの中心部での保持動作は、成形型Mの中心が殆ど回転しないため、中心部の磨き残しを防止することにある。
そして、洗浄ローラ5が成形型Mに圧接された状態で、支柱7がロータリーアクチュエーター等により回転し、スクラブユニット3が支柱7を中心として成形型Mの外周方向に旋回移動(図3に示す矢印C)する。すなわち洗浄ローラ5が成形型Mの外周方向に旋回移動して、成形型Mの洗浄面の洗浄が行われる。
洗浄ローラ5(スクラブユニット3)が成形型Mの外周方向に旋回移動することにより、洗浄ローラ5と成形型Mとの接触面おいて、洗浄ローラ5の回転接線方向と成形型M(スピンドル2)の回転接線方向とが、同一方向とならない回転方向となる。この回転方向については、図6及び図7に基づいて後に説明する。洗浄ローラ5の移動スピードは、1〜10mm/secが好ましい。1mm/secより遅いと洗浄時間が増加し、10mm/secより速いと洗浄残りが発生する。
洗浄ローラ5が成形型Mの洗浄面に圧着した状態で旋回移動することにより、ローラ本体51の表面の突起52は、成形型Mによって回転方向と逆方向に圧着された変形状態と、成形型Mから離れた変形解除状態とを頻繁に繰り返すことで、突起52のエッジ等で洗浄面がブラッシングされ、成形型Mの表面に付着した汚れや埃の除去が行われる。なお、突起52が圧着された変形状態であっても多数の突起52間に隙間ができるため、洗浄液としての水の流水経路が確保されることができ、除去した汚れや埃を効率的に排除し再付着を防止することができる。さらに、洗浄ローラ5は突起52が脱落するまで、交換することなしに使用することができる。
そして、洗浄ローラ5が成形型Mの外周に達すると、スクラブユニット上下シリンダ4が作動してシリンダ端子41が上昇し、スクラブユニット3が取付軸35を回転中心に揺動し、洗浄ローラ5が上昇して成形型Mの洗浄面から離れる。洗浄ローラ5の上昇と共に、洗浄液吐出ノズル6から吐出される水の吐出が停止される。
そして、再度、スクラブユニット3(洗浄ローラ5)は、支柱7を中心としてユニット本体31内の回転軸が成形型Mの中心線上の位置まで旋回移動し、スクラブユニット上下シリンダ4が作動して取付軸35を回転中心に上下揺動し、洗浄ローラ5が成形型Mの表面に圧接する。洗浄ローラ5が成形型Mの表面に圧接すると、洗浄液吐出ノズル6から純水が吐出され、洗浄ローラ5が成形型Mの洗浄面に圧着した状態で旋回移動することにより、純水塗布仕上げが行われ、洗浄面の汚れや埃の仕上げ除去が行われる。
洗浄ローラ5が成形型Mの外周に達すると、スクラブユニット上下シリンダ4が作動して、スクラブユニット3が取付軸35を回転中心に上下揺動し、洗浄ローラ5が上昇して成形型Mの洗浄面から離れる。洗浄ローラ5の上昇と共に、洗浄液吐出ノズル6から吐出される純水の吐出が停止される。
洗浄ローラ5が成形型Mの外周に達すると、スクラブユニット上下シリンダ4が作動して、スクラブユニット3が取付軸35を回転中心に上下揺動し、洗浄ローラ5が上昇して成形型Mの洗浄面から離れる。洗浄ローラ5の上昇と共に、洗浄液吐出ノズル6から吐出される純水の吐出が停止される。
そして、ローラ駆動モータが停止して、洗浄ローラ5の回転が停止する。洗浄ローラ5の回転の停止後、スクラブユニット3は、支柱7を中心として旋回移動することにより待機位置に移動して停止する。
そして、スピンドル駆動モータを停止して、成形型Mが保持されたスピンドル2の回転が停止される。その後、スピンドル2の吸着保持を解除して成形型Mが取外され、成形型Mの洗浄が終了する。
そして、スピンドル駆動モータを停止して、成形型Mが保持されたスピンドル2の回転が停止される。その後、スピンドル2の吸着保持を解除して成形型Mが取外され、成形型Mの洗浄が終了する。
洗浄された成形型Mは、次工程に搬送されて、洗浄された2種の成形型Mを粘着テープ等で所定の間隔が保たれるように固定されて成形用モールドに組立てられる。
次に、洗浄ローラ5の回転接線方向と成形型M(スピンドル2)の回転接線方向とが、同一方向とならない回転方向について説明する。
図6及び図7は、洗浄ローラと成形型との接触面(洗浄面)における回転方向の説明図であり、図6は洗浄ローラの移動方向と洗浄ローラの回転軸方向が交差する場合(直交する場合)を示し、図7は洗浄ローラの移動方向と洗浄ローラの回転軸方向が交差しない場合(平行の場合)を示す。また、各図(a)は洗浄ローラと成形型との接触面(洗浄面)の部分側面図であり、各図(b)は成形型の洗浄面における回転方向を示す模式図である。
図6及び図7は、洗浄ローラと成形型との接触面(洗浄面)における回転方向の説明図であり、図6は洗浄ローラの移動方向と洗浄ローラの回転軸方向が交差する場合(直交する場合)を示し、図7は洗浄ローラの移動方向と洗浄ローラの回転軸方向が交差しない場合(平行の場合)を示す。また、各図(a)は洗浄ローラと成形型との接触面(洗浄面)の部分側面図であり、各図(b)は成形型の洗浄面における回転方向を示す模式図である。
図6(a)に示すように、洗浄ローラ5の移動方向(矢印E)と洗浄ローラの回転軸方向が交差する場合は、成形型M(スピンドル2)は、矢印Aの回転方向に回転し、その成形型Mの洗浄面を洗浄ローラ5が矢印Fの回転方向に回転しながら、矢印Eの方向に移動して洗浄が行われる。すなわち、図6(b)に示す成形型Mの洗浄面において、成形型M(スピンドル2)の回転接線方向αと、洗浄ローラ5の回転接線方向β1とが同一方向とならない略直角の方向を成している。この様に、洗浄ローラ5が、成形型Mの洗浄面を掻き出す方向に回転し、成形型Mとの双方の回転による摩擦抵抗の増加により、洗浄効果を高めると共に、洗浄ローラ5が移動することで、球面形状である成形型Mの表面全体を効率良く洗浄し、洗浄面に付着した汚れや埃を除去することができる。
同様に、図7(a)に示すように、洗浄ローラ5の移動方向(矢印E)と洗浄ローラの回転軸方向が交差しない場合は、成形型M(スピンドル2)は、矢印Aの回転方向に回転し、その成形型Mの洗浄面を洗浄ローラ5が矢印Gの回転方向に回転しながら、矢印Eの方向に移動して洗浄が行われる。すなわち、図7(b)に示す成形型Mの洗浄面において、成形型M(スピンドル2)の回転接線方向αと、洗浄ローラ5の回転接線方向β2とが同一方向とならない略180°の方向を成している。これにより、図6に示した場合と同様に、成形型Mの洗浄面に付着した汚れや埃を、効率良く除去することができる。
なお、成形型M(スピンドル2)の回転接線方向αと、洗浄ローラ5の回転接線方向β1及びβ2の成す角度が45°以上あれば、成形型Mの表面に付着した汚れや埃を効率良く除去することができる。
以上に説明した本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)成形型Mを回転軸の周方向に回転し、表面が凹凸付弾性体からなる洗浄ローラ5を、成形型Mに圧接させながら成形型Mの回転軸方向と交差する方向に回転することで、成形型Mと洗浄ローラの双方の回転により摩擦抵抗を増加し、より洗浄効果を高めることで、研磨剤を用いることなく成形型Mの表面(洗浄面)の汚れや埃を効率良く除去(洗浄)することができる。したがって、研磨剤の処理のための排水処理設備を配備する等によるスペース効率の低下や環境への負荷の増大を防ぐことができる。
(1)成形型Mを回転軸の周方向に回転し、表面が凹凸付弾性体からなる洗浄ローラ5を、成形型Mに圧接させながら成形型Mの回転軸方向と交差する方向に回転することで、成形型Mと洗浄ローラの双方の回転により摩擦抵抗を増加し、より洗浄効果を高めることで、研磨剤を用いることなく成形型Mの表面(洗浄面)の汚れや埃を効率良く除去(洗浄)することができる。したがって、研磨剤の処理のための排水処理設備を配備する等によるスペース効率の低下や環境への負荷の増大を防ぐことができる。
(2)成形型Mの表面に圧接する洗浄ローラ5の回転接線方向と、成形型Mの回転接線方向とが互いに同一方向とならない回転方向に回転させながら、洗浄ローラ5を成形型Mの回転中心から外周方向、または外周から回転中心方向へ移動させて、成形型Mの表面の洗浄をおこなうことにより、成形型Mと洗浄ローラの双方の回転による摩擦抵抗の増加により洗浄効果を高めると共に、成形型Mの表面を洗浄ローラ5が移動することで、成形型Mの表面全体をより効率良く洗浄することで、研磨剤を用いることなく成形型Mを洗浄できる。
(3)表面が凹凸付弾性体からなる洗浄ローラ5を、成形型Mの表面に圧接しながら洗浄することで、凹凸付弾性体の突起52が圧着された変形状態であっても多数の突起52間に隙間ができるため、洗浄液(水)の流水経路が確保され、除去した汚れや埃を効率的に排除し再付着を防止することができ、しかも研磨剤を用いることなく成形型Mの表面の汚れや埃を除去するので、洗浄水として水を用いることができる。
(4)洗浄ローラ5を、回転する成形型Mの表面に圧接させながら回転し、成形型Mの回転中心から外周方向、または、外周から回転中心方向へ移動させて、洗浄を行うことにより、成形型Mの表面中心部の洗浄残りもなく、表面が球面形状で形成されたレンズ、あるいはレンズ成形型等の表面全体を効率的に洗浄することができる。
(5)成形型Mを回転し、表面が凹凸付弾性体からなる洗浄ローラ5を成形型Mに圧接させながら成形型Mの回転軸方向と交差する方向に回転することで、成形型Mに押圧する洗浄ローラ5の突起52が、成形型Mの回転方向とその逆方向に押圧された変形状態と、成形型Mから離れた変形解除状態とを頻繁に繰り返して、突起52のエッジ等で成形型Mの表面をブラッシングして洗浄すると共に、成形型Mと洗浄ローラ5の双方の回転により摩擦抵抗が増加することで、より洗浄効果を高めることができ、研磨剤を用いることなく成形型Mの表面の汚れや埃を効率良く除去(洗浄)する洗浄装置を提供することができる。したがって、洗浄装置1内の汚染や、研磨剤供給装置あるいは排水処理設備を配備することによるスペース効率の低下を防ぎ、しかも環境への負荷が低減した洗浄装置を提供することができる。
以上の実施形態の変形例を以下に記載する。
本発明の実施形態は、洗浄する光学物品として球面形状または非球面形状を有するレンズ成形型を用いた場合で説明したが、眼鏡レンズ等のレンズそのものであってもよいし、レンズに限らず、他の光学部品や平面形状を有するシリコンウェーハ、ガラス板等にも適用することができる。
本発明の実施形態は、洗浄する光学物品として球面形状または非球面形状を有するレンズ成形型を用いた場合で説明したが、眼鏡レンズ等のレンズそのものであってもよいし、レンズに限らず、他の光学部品や平面形状を有するシリコンウェーハ、ガラス板等にも適用することができる。
また、洗浄ローラ5は、ローラ本体51の表面に多数の突起52が設けられた場合で説明したが、ローラ本体51の表面に多数の溝部が形成した場合であってもよい。溝部の形状は、凹字形、U字形、V字形等どのような形状でもよいし、溝部の平面形状は、円形状、多角形状でもよい。
また、洗浄液は水の場合で説明したが、研磨剤を含まない液体であれば、何の場合であってもよい。
また、洗浄液は水の場合で説明したが、研磨剤を含まない液体であれば、何の場合であってもよい。
さらに、洗浄装置1は、スクラブユニット3がロータリーアクチュエーター等により支柱7を中心として旋回移動する構成で説明したが、リニアモータ等を用いて成形型Mの中心まで直線移動する構成であってもよい。
また、洗浄ローラ5を成形型Mに圧接する方法は、スクラブユニット3全体を上下に移動する構成であってもよい。
また、洗浄ローラ5を成形型Mに圧接する方法は、スクラブユニット3全体を上下に移動する構成であってもよい。
1…洗浄装置、2…保持部としてのスピンドル、3…スクラブユニット、4…スクラブユニット上下シリンダ、5…洗浄ローラ、6…吐出ノズルとしての洗浄液吐出ノズル、7…支柱、31…ユニット本体、32…上下アーム、33…バランスウェイト、34…ユニット取付具、35…取付軸、41…シリンダ端子、51…ローラ本体、52…突起、M…被洗浄物あるいは光学物品としての成形型。
Claims (6)
- 被洗浄物を保持し回転する保持部と、
表面が凹凸付弾性体からなり前記被洗浄物の回転軸方向と交差する方向に回転軸を有する洗浄ローラと、
洗浄液を被洗浄物または/かつ洗浄ローラに供給する吐出ノズルと
を備え、
前記被洗浄物を回転させ、前記吐出ノズルから前記洗浄液を前記被洗浄物かつ/または前記洗浄ローラに供給しながら、前記洗浄ローラを前記被洗浄物に圧接、回転させ、前記被洗浄物の表面を洗浄することを特徴とする光学部品の洗浄方法。 - 請求項1に記載の光学部品の洗浄方法において、
前記洗浄ローラと前記被洗浄物との圧接面において、前記洗浄ローラの回転接線方向と前記被洗浄物の回転接線方向とが互いに同一方向とならない回転方向に回転させながら、前記洗浄ローラを前記被洗浄物の回転中心から外周方向、または、外周から回転中心方向へ移動して、前記被洗浄物の表面の洗浄を行うことを特徴とする光学部品の洗浄方法。 - 請求項1または2に記載の光学部品の洗浄方法において、
前記洗浄液が水であることを特徴とする光学部品の洗浄方法。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光学部品の洗浄方法において、
前記被洗浄物はレンズまたはレンズ成形型であることを特徴とする光学部品の洗浄方法。 - 被洗浄物を保持し回転する保持部と、
表面が凹凸付弾性体からなる洗浄ローラと、
該洗浄ローラを前記被洗浄物の回転軸と交差する回転軸中心に回転する手段と、
前記洗浄ローラを前記被洗浄物の回転軸方向に移動する手段と、
前記洗浄ローラを前記被洗浄物の回転軸と交差する方向に移動する手段と、
前記被洗浄物または/かつ前記洗浄ローラに洗浄液を供給する吐出ノズルと
を備えたことを特徴とする光学部品の洗浄装置。 - 請求項5に記載の光学部品の洗浄装置において、
前記洗浄ローラは、ポリビニルアセタール素材から成ることを特徴とする光学部品の洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004288702A JP2006102562A (ja) | 2004-09-30 | 2004-09-30 | 光学物品の洗浄方法および洗浄装置 |
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JP (1) | JP2006102562A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112845253A (zh) * | 2020-12-20 | 2021-05-28 | 黄文强 | 一种金属成型清洗装置 |
CN112904595A (zh) * | 2021-01-21 | 2021-06-04 | 项文欣 | 一种眼镜清洗机及其清洗方法 |
CN113843948A (zh) * | 2020-06-25 | 2021-12-28 | 株式会社大镐技术 | 透镜及模具移送系统 |
CN118478459A (zh) * | 2024-07-16 | 2024-08-13 | 江苏优创红外科技有限公司 | 一种自动光学镜片模具清洗设备 |
-
2004
- 2004-09-30 JP JP2004288702A patent/JP2006102562A/ja not_active Withdrawn
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