JPH10167459A - 物品の移送装置 - Google Patents

物品の移送装置

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JPH10167459A
JPH10167459A JP32288896A JP32288896A JPH10167459A JP H10167459 A JPH10167459 A JP H10167459A JP 32288896 A JP32288896 A JP 32288896A JP 32288896 A JP32288896 A JP 32288896A JP H10167459 A JPH10167459 A JP H10167459A
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rack
carriage
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一方のラック1aからガラス基板Wをハンド部
材20上に正確に位置決めして受け取り、他方のラック
1bに正確に受け渡す。 【解決手段】ハンド部材20が一方のラック1a内に挿
入されてガラス基板Wを載置した後に、このハンド部材
20が水平面内でラックの奥方向および幅方向に移動
し、ガラス基板Wをラック1aの内面に当接させた状態
でハンド部材20上を摺動させ、このハンド部材20に
対してガラス基板20を位置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品を一方のコン
ベアや容器等の物品保持装置からから他方の物品保持装
置に移送する装置において、一方の物品保持装置から物
品を受け取る際に、この物品を受け取るハンド部材に対
してこの物品を正確な位置に位置決めして保持させるこ
とができる物品の移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、各種の物品の製造や流通にお
いて、これらの物品を一方のコンベアや容器等から、他
方のコンベアや容器等に移送する移送装置が用いられて
いる。これらの移送装置には、当然ながら、移送すべき
物品を損傷することなく、正確かつ確実に所定の場所に
高速で移送することが要求される。また、このような移
送装置を設置するに必要な床面積も可能な限り小さいこ
とが望ましい。
【0003】ところで、上記のような移送すべき物品と
して、たとえば液晶表示パネルの製造工程におけるガラ
ス基板がある。このガラス基板は、その面積が比較的大
きく、かつ厚さが薄く、脆弱で破損しやすいという特徴
がある。また、このような液晶表示パネルの製造工程に
おいては、これらのガラス基板は複数枚がラックに収容
された状態で搬送され、次の工程に送られる際に移送装
置によって別のラックに移送される。
【0004】上記のラックは、一般的には図1に示すよ
うな構造をなし、このラック1の本体部は前面が開放さ
れた箱状をなしている。そして、このラック1の両内側
面には、複数の突条を有するホルダ部材2が取り付けら
れており、上記のガラス基板Wは、それらの両縁部が上
記のホルダ部材2に保持された状態でこのラック1内に
水平に収容され、また互いに上下に比較的狭い間隔で複
数段に重ねて配置される。
【0005】上述のように、上記のガラス基板Wは、薄
くかつ大面積で脆弱であるとともに、上記のラック1に
上下に狭い間隔で重ねられて収容されているので、これ
らガラス基板Wを上記のラック1の前面から一枚ずつ取
り出して別のラックに収容するための移送装置は、高い
精度が要求される。
【0006】このような移送装置として、たとえば図2
および図3に示すようなアーム形のロボット3が使用さ
れていた。このロボット3は、昇降機構4と関節形のア
ーム機構5を備えており、このアーム機構5の先端部に
はハンド6と称される薄い板状の部材が突設されてい
る。そして、上記の昇降装置4により、上記のハンド6
が移送すべきガラス基板Wの高さに対応した高さに位置
決めされ、上記のアーム機構5が水平面内で回動し、上
記のハンド6が移送すべき一方のラック1aのガラス基
板Wの下面に沿って挿入される。そして、次に上記の昇
降機構4によりこのハンド6が上昇し、その上にガラス
基板Wを載置する。次いで、アーム機構5により、この
ハンド6がガラス基板Wを載置したままこのラック1a
内から引き抜かれる。そして、このアーム機構5が反転
回動し、他方のラック1bの前面にこのガラス基板Wを
移動させ、さらにこのアーム機構5によりこのガラス基
板Wがこのラック内に挿入されて移送が完了する。
【0007】ところで、上記のようなラック1a,1b
には、上記のガラス基板Wの抜き出しおよび挿入を円滑
にするために、このガラス基板Wの縁部とこのラックの
内面との間に所定の隙間が形成されるように構成されて
いる。したがって、上記の一方のラック1a内に収納さ
れているガラス基板Wは、このラック1aの内面に対し
て正確には位置決めされておらず、このラック1aの側
方向および奥方向に対してずれて収容されていことが多
い。
【0008】このため、上記のハンド6をこの一方のラ
ック1a内に挿入してその上にガラス基板Wを載置する
場合に、このガラス基板Wはこのハンド6に対して正確
には位置決めされない。このため、このガラス基板Wを
他方のラック1b内に挿入する場合に、このガラス基板
Wの縁部がこの他方のラック1bの内面と干渉し、この
ガラス基板Wが損傷するという不具合があった。また、
上記のガラス基板W自体の寸法にも多少の誤差があるた
め、上記のような不具合を一層助長するという不具合が
あった。
【0009】このような問題は、上記のようなラック間
でガラス基板を移送する場合に限らず、たとえば一方の
コンベアのホルダに保持された物品を他方のコンベアの
ホルダに移送する場合にも同様の問題を生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の事情に
基づいたなされたもので、ハンド部材によって一方の物
品保持装置から物品を受け取り、他方の物品保持装置に
移送する装置において、上記の一方の物品保持装置から
物品を受け取る際に、このハンド部材に対して物品を所
定の位置に正確に位置決めして受け取り、この物品を正
確に位置決めして他方に物品保持装置に受け渡すことが
できる物品の移送装置を提供することを目的とするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、一方の物品保持装置内に保持されている物品をその
上に載置して受け取り、この載置保持した物品を上記の
他方の物品保持装置に受け渡すハンド部材と、このハン
ド部材を上記の一方の物品保持装置から他方の物品保持
装置までの所定の移送経路に沿って移動させるとととも
に、このハンド部材を少なくとも上記の物品保持装置内
において水平面内で移動させるハンド部材移動機構と、
このハンド部材移動機構を制御し、上記の一方の物品保
持機構内で上記の物品を載置したまま上記のハンド部材
を水平面内で移動させ、このハンド部材上に載置された
物品を物品保持装置の内面に当接させてこのハンド部材
上を摺動させ、この物品をこのハンド部材に対して所定
の位置に位置決めする制御装置とを備えたものである。
【0012】したがって、このハンド部材上に載置され
た物品は、その縁部とハンド部材との位置関係が、この
ハンド部材と物品保持装置の内面との位置関係に正確に
対応するように位置決めされる。よって、このハンド部
材と物品保持装置の内面との位置関係を正確に設定して
おけば、この物品をこのハンド部材に対して正確に位置
決めして受け取ることができ、他方の物品保持装置内に
この物品を正確に位置決めして受け渡すことができる。
【0013】また、請求項2に記載の本発明は、前記の
物品は板状の物品であり、また前記の物品保持装置は前
面が開放され前記の板状の物品を水平の状態で保持する
ラックであり、前記の制御装置は前記のハンド部材をこ
のラック内で物品を載置保持したままこのラックの奥方
および側方の互いに直交する方向に移動させ、この物品
をこのハンド部材に対して互いに直交する2方向に対し
て位置決めするものである。したがって、この物品は水
平面内で互いに直交する2方向に対しても正確に位置決
めされてハンド部材に受け取られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の一実
施形態を説明する。この実施形態のものは、物品保持装
置として図1に示すようなラック1を使用し、一方のラ
ック1a内に上下に間隔を存して重ねられて収納された
物品たとえば液晶表示パネルのガラス基板Wを他方のラ
ック1bに移送するものである。
【0015】まず、図4および図5を参照して本発明の
移送装置の概略を説明する。図4はこの移送装置の概略
的な平面図、図5は概略的な正面図である。図中の11
a,11bは、コンベア装置であって、これらコンベア
装置11a,11bは互いに所定の間隔をもって互いに
対向して配置されている。そして、これらのコンベア装
置11a,11bの上には、たとえばそれぞれ3個ずつ
のラック1a,1bの前面が互いに対向して載置されて
いる。
【0016】図中の12はこの移送装置の基台で、この
基台12には上記のコンベア装置11a,11bの間
に、これらコンベア装置の長手方向すなわち上記のラッ
ク1a,1bの幅方向に沿って配置された一対のレール
部13が設けられている。
【0017】また、この基台12の上には移動台14が
設けられ、この移動台14は上記のレール部13に沿っ
て移動自在に支承されている。そして、この基台12に
は、この移動台14をこのレール部13に沿って往復移
動させ、かつこの移動台14を任意の位置に停止して位
置決めすることができる幅方向駆動機構15が設けられ
ている。なお、この幅方向駆動機構15については、後
に詳説する。
【0018】また、この移動台14上には、昇降台16
が上下に昇降自在に設けられ、またこの移動台14内に
は、この昇降台16を上下に移動させ、かつ任意の位置
に停止して位置決めすることができる昇降駆動機構17
が設けられている。なお、この昇降駆動機構17につい
ては、後に詳述する。
【0019】また、上記の昇降台16の上端部には、キ
ヤリッジ機構18とハンド機構19が設けられている。
このキヤリッジ機構18は、上記の互いに対向するラッ
ク1の間を結ぶ直線的な移送経路、すなわち上記のレー
ル部13と直交する方向の移送経路に沿って水平に往復
移動するように構成されている。また、上記のハンド機
構19は、たとえば一対の細長薄板状のハンド部材20
を備えており、これらのハンド部材20は上記のキヤリ
ッジ機構18に対して、上記の移送経路に沿って往復移
動するように構成されている。
【0020】また、上記の昇降台16の上端部には、上
記の移送経路の中間部において上記の一対のハンド部材
20の間に位置して載置テーブル機構21が設けられて
いる。なお、この載置テーブル機構21については、後
に詳述する。
【0021】そして、上記のキヤリッジ機構18がこの
移送経路の一方の終端部すなわち一方のラック1aに近
接した位置に移動した場合には、図に2点鎖線で示すよ
うに、この板状のハンド部材20の一端部がこのキヤリ
ッジ機構18の一端部から突出してこの一方のラック1
a内に挿入され、ガラス基板Wをこのハンド部材20の
一端部で受取る。次に、上記のキヤリッジ機構18が移
送経路の他方の終端部側、すなわち他方のラック1b側
に移動し、またこれとともに上記のハンド部材20がガ
ラス基板Wを載置保持したままこのキヤリッジ機構18
上を他方のラック1b側に移動する。
【0022】そして、このハンド部材20の一端部に載
置保持されたガラス基板Wが上記の載置テーブル機構2
1の真上まで移動すると、上記のラック機構18および
ハンド機構19が停止し、この後にこの載置テーブル機
構21が上昇し、その上に上記のガラス基板Wを一旦載
置する。次に、上記のキヤリッジ機構18およびハンド
部材20が一方のラック1a側に戻るように移動し、こ
のハンド部材20の他端部がこの載置テーブル機構18
に保持されているガラス基板Wの下に位置するまで移動
して停止する。
【0023】次に、この載置テーブル機構21が下降
し、その上に載置されていたガラス基板Wを上記のハン
ド部材20の他端部上に載置させる。そして、このハン
ド部材20および上記のキヤリッジ機構18は、他方の
ラック1b側に移動し、移送経路の他方の終端部におい
てこのハンド部材20の他端部がこのキヤリッジ機構1
8の他端部から突出して他方のラック1b内に挿入さ
れ、その上に載置されていたガラス基板Wをこの他方の
ラック1b内に受け渡す。そして、このような作動を繰
り返し、上記の一方のラック1a内のガラス基板Wを他
方のラック1b内に移送する。
【0024】なお、上記の各機構の作動および作動のタ
イミング等は、制御装置22によって制御される。この
制御装置22は、従来公知の制御回路その他の機構から
構成され、その作動については後に各機構の作動の説明
とともに詳述する。
【0025】次に、上記の各機構について説明する。図
6および図7には、前記の幅方向駆動機構15および昇
降駆動機構17を示す。前記の移動台14は矩形断面の
角筒形をなし、その両側面部からは支持片31が突設さ
れている。また、上記の基台12のレール部13の上面
にはレール32が敷設され、上記の支持片31の下面に
設けられた摺動部材33がこれらのレール32に摺動自
在に嵌合し、この移動台14をラック1a,1bの幅方
向に移動自在に案内している。
【0026】また、上記の基台12に設けられた幅方向
駆動機構15は、上記のレール32と平行に配置された
回転自在のスクリューロッド35と、このスクリューロ
ッド53を両方向に回転駆動する回転駆動機構34を備
え、この回転駆動機構34はステッピングモータ、減速
機等から構成されている。また、上記の移動台14には
スクリューナット36が取り付けられ、このスクリュー
ナット36は上記のスクリューロッド35に螺合してい
る。
【0027】したがって、上記の回転駆動機構34によ
り上記のスクリューロッド35が回転されると、これに
螺合しているスクリューナット36が螺進し、上記の移
動台14がこのスクリユーロッド35およびレール32
の方向、すなわちラック1の幅方向に移動する。なお、
この回転駆動機構34の回転は、前記の制御機構22に
よって制御され、上記の移動台14の上のハンド機構1
9がラック1a,1bの前面に対して所定の幅方向位置
に位置決めされるように制御する。
【0028】また、前記の昇降台16は、断面矩形の角
筒形をなし、上記の移動台14内に上下に移動自在に収
容されている。また、この移動台14の内面には、上下
方向に沿ってレール41が取り付けられ、また上記の昇
降台16の外側面には摺動部材42が取り付けられ、こ
れらの摺動部材42は上記のレール41に摺動自在に嵌
合し、この昇降台16をこの移動台14に対して正確に
上下方向に移動自在に案内している。
【0029】また、前記の昇降駆動機構17は、この移
動部材14内に上下方向に沿って回転自在に支承された
スクリューロッド43と、これを両方向に回転する回転
駆動機構45とを備えている。この回転駆動機構45
は、ステッピングモータ、プーリ、ベルト等の減速伝達
機構等から構成されている。そして、上記の昇降台16
の外側面にはスクリューナット44が取り付けられ、こ
のスクリューナット44は上記のスクリューロッド43
に螺合している。
【0030】そして、上記の回転駆動機構45によりス
クリューロッド43が回転されると、上記のスクリュー
ナット44が螺進し、上記の昇降台16を上下方向に移
動させる。なお、上記の回転駆動機構45は前記の制御
装置22により制御され、上記の昇降台16の上に設け
られているハンド機構19をラック1a,1b内の任意
のガラス基板Wの高さ位置に対応して位置決めがなされ
る。
【0031】次に、図8ないし図12を参照して、前記
のキヤリッジ機構18およびハンド機構19の構成を説
明する。上記のキヤリッジ機構18は、キヤリッジガイ
ド50を備えている。このキヤリッジガイド50は、図
9に示すように、たとえば断面L字形の型材を、前記の
移送経路に沿った細長矩形の枠状に組み立てたもので、
上記の昇降台16の上端部に水平に取り付けられてい
る。そして、このキヤリッジガイド50の両側には2個
のキヤリッジ51が設けられている。これらのキヤリッ
ジ51は、上記のキヤリッジガイド50の側面に設けら
れたレール52に摺動自在に嵌合する摺動部材53が設
けられ、これらのキヤリッジ51はこのレール52に沿
って摺動自在に案内されている。
【0032】また、このキヤリッジ51の上端部には、
それぞれ案内部材54が設けられ、この案内部材54に
はそれぞれ前記のハンド機構19のハンド部材20が前
記の移送経路に沿って移動自在に案内されている。これ
らのハンド部材20は、図10に示すように細長板状を
なしており、その下面にはレール61が取り付けられ、
また上記の案内部材54の上面には摺動部材62が取り
付けられ、この摺動部材62は上記のレール61を摺動
自在に案内している。したがって、これらのハンド部材
20は、上記のキヤリッジ51に対して移送経路に沿っ
て移動自在に案内され、これらのハンド部材20の一端
部は、このキヤリッジ51の一端部から突出してキヤリ
ッジ機構18の一端部から突出し、またこれらのハンド
部材20の他端部はこのキヤリッジ51の他端部から突
出してキヤリッジ機構18の他端部から突出するように
構成されている。
【0033】そして、この実施形態では、上記のキヤリ
ッジ機構18のキヤリッジ51を移動させる機構と、ハ
ンド機構19のハンド部材20を移動させる機構とが一
体化されている。
【0034】以下、このキヤリッジ51とハンド部材2
0の移動機構を図9および図12を参照して説明する。
この図12は、この移動機構を片側のキヤリッジおよび
ハンド部材についてのみ概略的に示したもので、各部を
構成する機械要素は、従来公知のものが使用される。ま
た、この図12には、上記のハンド部材20に設けられ
た吸着パッドに負圧を供給する負圧系統が破線で示され
ているが、この負圧系統については後に説明する。
【0035】まず、上記のキヤリッジ51を移動させる
機構を説明する。すなわち、前記のキヤリッジガイド5
0の両端部の下面には、それぞれプーリ70が設けられ
ている。そして、これらのプーリ70の間には無端状の
ベルト71の中間部が掛け渡されており、このベルト7
1の中間部は連結部材77によって上記のキヤリッジ5
1に連結されている。また、このキヤリッジガイド50
の他端側のプーリ70は、その左右のプーリ70が軸7
2により一体的に連結されており、この軸72の中間部
には駆動プーリ73が取り付けられている。そして、こ
の駆動プーリ73は、無端ベルト74、プーリ75を介
してステッピングモータ76に連結されている。
【0036】したがって、上記のステッピングモータ7
6により、上記のプーリ70がそれぞれ両方向に回転駆
動され、これにより上記のベルト71が走行し、上記の
キヤリッジ51がキヤリッジガイド50に沿って往復移
動する。なお、このステッピングモータ76は、前述の
制御装置22よって制御され、上記のキヤリッジ51や
ハンド部材20の作動はこの制御装置により制御され
る。
【0037】また、上記のキヤリッジ51には、第1の
プーリ81と第2のプーリ82とが設けられ、これらの
プーリ81,82は共通の軸により一体的に回転するよ
うに支承されている。そして、上記のキヤリッジガイド
50の下面に沿って、第1のベルト84が張設され、こ
の第1のベルト84の両端部はそれぞれこのキヤリッジ
ガイド50の両端部に固定されている。そして、この第
1のベルト84の中間部は、上記の第1のプーリ81の
周囲に巻回されている。なお、83はこの第1のベルト
84を案内するガイドローラである。
【0038】また、上記のハンド部材20の下面に沿っ
て第2のベルト85が張設されており、この第2のベル
ト85の両端部はこのハンド部材20の両端部に固定さ
れている。そして、この第2のベルト85の中間部は、
上記のキヤリッジ51の第2のプーリ82の周囲に巻回
されている。なお、86はこの第2のベルト85を案内
するガイドローラである。
【0039】上記のような機構は、上記のキヤリッジ5
1がキヤリッジガイド50に対して移動すると、上記の
第1のベルト84により第1のプーリ81が回転され
る。そして、この第1のプーリ81の回転とともに、上
記の第2のプーリ82が回転し、第2のベルト85がこ
のキヤリッジ51に対して走行される。したがって、上
記のハンド部材20は、このキヤリッジ51に対して移
動される。
【0040】この場合、上記の第1のプーリ81と第2
のプーリ82の回転方向は同じ方向であるから、図12
から明らかなように、このキヤリッジ51の移動方向
と、このキヤリッジ51に対するハンド部材20の移動
方向は同じ方向である。したがって、このキヤリッジ5
1がこのキヤリッジガイド50の一端部まで移動した場
合には、上記のハンド部材20の一端部がこのキヤリッ
ジ51の一端部から突出してキヤリッジ機構18の一端
部から突出し、またこのキヤリッジ51がこのキヤリッ
ジガイド50の他端部に移動した場合には、上記のハン
ド部材20の他端部がこのキヤリッジ51の他端部から
突出してキヤリッジ機構18の他端部から突出する。ま
た、このキヤリッジガイド50に対するキヤリッジ51
の移動量と、このキヤリッジ51に対するハンド部材2
0の移動量とは、上記の第1のプーリ81と第2のプー
リ82との径の比に対応して設定される。
【0041】次に、上記のハンド部材20の構成を図1
0および図11を参照して説明する。このハンド部材2
0は、上述のように細長板状をなし、その両端部上にガ
ラス基板Wを載置保持できるものである。そして、この
ハンド部材20の上面には、複数の吸着パッド63が設
けられ、載置されるガラス基板Wがずれないように吸着
保持する。この吸着パッド63は、たとえば合成ゴム材
料で形成された吸盤状をなし、このハンド部材20に埋
設されたホルダ65に保持されている。そして、このホ
ルダ65および吸着パッド63は、ポート66を介して
このハンド部材20の下面に沿って配置された可撓性の
負圧チューブ91に接続され、この負圧チューブ91は
真空ポンプ等の負圧機構に接続されている。
【0042】上記の負圧機構は、この移送装置の本体側
に取り付けられており、上記の負圧チューブ91は上記
のキヤリッジ51やハンド部材20の移動によって弛み
を生じることがないように、図12に示すような機構に
よって張設されている。
【0043】すなわち、この移送装置の本体側、たとえ
ば前記の昇降台16にはこのキヤリッジ51やハンド部
材20の移動方向に互いに離間した一対のローラ94が
設けられている。そして、この負圧チユーブ91の中間
部は、この一対のローラ94の間に掛け渡され、略18
0°折り返されている。そして、この負圧チューブ91
は、上記のキヤリッジ51内に挿通され、このキヤリッ
ジ51側に設けられたローラ92,93に案内されてい
る。この負圧チューブ91の両端部は、上記のローラ9
2,93によって案内されて互いに反転するように18
0°折り返され、上記のハンド部材20の下面に沿って
配置され、その両端はこのハンド部材20の両端部に固
定され、かつこの両端がこのハンド部材20の吸着パッ
ド63に連通している。
【0044】また、上記の一対のローラ94間の負圧チ
ューブ91の中間部には、接続部材95が設けられ、こ
の接続部材95を介して可撓性の負圧供給チューブ96
が分岐接続されている。そして、この負圧供給チューブ
96は、前述の負圧機構に接続されている。また、上記
の負圧チューブ91は、図12に示すようにな経路に所
定の張力で張設されており、また上記の負圧供給チュー
ブ96は弛みを与えられており、上記の接続部材95が
移動可能となっている。
【0045】次に、上記のような負圧チューブ91の張
設機構の作動を説明する。まず、仮に上記のハンド部材
20が移動せずに、上記のキヤリッジ51のみがたとえ
ば一方側すなわち図12中の左方に移動した場合には、
これによってこの負圧チューブ91の中間部の接続部材
95がその反対方向すなわち右方に移動する。また、仮
にこのキヤリッジ51が移動せずに、上記のハンド部材
20のみがこのキヤリッジ51に対してたとえば左方に
移動した場合には、この負圧チューブ91はこのキヤリ
ッジ51内で180°折り返されているので、この接続
部材95は上記とは逆に右方に移動する。そして、上述
のように、このキヤリッジ51とハンド部材20とは、
同時に同じ方向に移動するので、上記のような負圧チュ
ーブ91の中間部の走行すなわち接続部材95の移動
は、互いに相殺される。
【0046】この場合に、上記の第1のプーリ81と第
2のプーリ82の径を互いに等しく設定しておけば、キ
ヤリッジ51の移動量と、このキヤリッジ51に対する
ハンド部材20の移動量とは互いに等しくなり、これら
の移動による負圧チューブ91の走行は互いに完全に相
殺され、この負圧チューブ91の中間部すなわち接続部
材95は移動しない。しかし、このキヤリッジ51の移
動量と、このキヤリッジ51に対するハンド部材20の
移動量とは、前記のガラス基板やラックの寸法、このハ
ンド部材20のラック内への挿入量等の各種の条件に対
応して設定され、この実施形態の場合には、上記の第1
のプーリ81の直径は第2のプーリ82の直径の1.8
倍に設定されている。
【0047】したがって、この実施形態の場合には、上
記のこのキヤリッジ51の移動量と、このキヤリッジ5
1に対するハンド部材20の移動量の差に対応した量だ
け、この負圧チューブ91の中間部の接続部材95が移
動することになる。この場合に、上記の負圧供給チュー
ブ96は上記のように弛みが与えられており、この接続
部材95の移動を許容する。
【0048】このような負圧チューブ91の張設機構に
よれば、上記のキヤリッジ51やハンド部材20の移動
に伴って移動するのは負圧供給チューブ96のみであ
り、負圧チューブ91は所定の経路に張設された状態を
維持する。よって、この負圧チューブ91が他の物に干
渉することがなく、またこの負圧チューブ91の配置の
ために要するスペースを節減でき、この装置を小形化す
ることができる。
【0049】次に、前述した載置テーブル機構21を図
13を参照して説明する。この載置テーブル機構21
は、前述したように、上記のハンド部材20の一端部に
載置保持したガラス基板Wを一旦受取り、このガラス基
板Wをこのハンド部材20の他端部に受け渡すものであ
る。
【0050】図中の101は、この載置テーブル機構2
1のベース板であり、このベース板101は前記の昇降
台16の上端に取り付けられている。そして、このベー
ス板101の下面中央から下方に向けて支承部材102
が突設され、この支承部材102にはテーブル軸103
が支承されている。このテーブル軸103は、鉛直方向
に沿って配置され、この支承部材102に回転自在およ
び上下に摺動自在に支承されている。
【0051】このテーブル軸103の上端部は、上記の
ベース板101を貫通してその上方に突出しており、そ
の上端には円板状の載置テーブル104が取り付けられ
ている。この載置テーブル104は、その上にガラス基
板Wを載置可能なものであり、前記のキヤリッジガイド
50の中央位置で、かつ両側の一対のハンド部材20の
間に配置されている。また、この載置テーブル104の
上面は、上記のハンド部材20の上面すなわちガラス基
板Wの移送される搬送面Aよりやや下方に位置してい
る。
【0052】また、上記の支承部材102の下端部に
は、このテーブル軸103を回転駆動する回転駆動機構
105と、このテーブル軸103を上下に昇降する昇降
駆動機構106が設けられている。上記の回転駆動機構
105は、ステッピングモータ107、ピニオン10
8、歯車109等から構成され、上記のテーブル軸10
3および載置テーブル104を所定の角度回動させる。
また、上記の昇降駆動機構106は、モータ110、カ
ム機構111、スイベル継手112等から構成されてお
り、上記のテーブル軸103を上昇させ、上記の載置テ
ーブル104を上記の載置搬送面Aより上方まで上昇さ
せる。なお、上記の回転駆動機構105のピニオン10
8と歯車109とは、軸方向に摺動自在に噛合してお
り、上記のテーブル軸103の上下の移動を許容する。
【0053】また、上記の載置テーブル104の周縁部
には、複数の吸着パッド113が設けられ、これらの吸
着パッド113は、負圧チューブ114、上記のテーブ
ル軸103内に形成された通路、その他を介して負圧機
構に接続されている。そして、これらの吸着パッド11
3は、この載置テーブル104上に載置されたガラス基
板Wを吸着保持し、このガラス基板Wがずれたり、落下
したりすることを防止する。
【0054】なお、上記の回転駆動機構105、昇降駆
動機構106等の作動は、前述した制御装置22によっ
て制御されることはもちろんである。
【0055】次に、上記のような実施形態の移送装置の
作動を図14ないし図25を参照して説明する。図14
ないし図19には、一方のラック1aから他方のラック
1bにガラス基板Wを移送する基本的な作動を示す。
【0056】まず、前記の移動台14が幅方向駆動機構
15によって移送すべきガラス基板Wを収容したラック
1aの幅方向に対して所定の位置に移動し、また昇降台
16が昇降駆動機構17によって上下方向に移動し、ハ
ンド部材20の上面が移送すべきガラス基板Wの下面よ
りやや下方の位置に位置決めされる。
【0057】次に、図14に示すように、前記のキヤリ
ッジ51がキヤリッジガイド50に沿って、すなわち直
線的な移送経路に沿って一方側に移動し、これと同時に
ハンド部材20がこのキヤリッジ51に対して一方側に
移動し、このハンド部材20の一端部がこのキヤリッジ
51の一端部から突出してキヤリッジ機構18の一端部
から突出し、一方のラック1a内に挿入され、移送すべ
きガラス基板Wの下面に対応する。この後に、上記の昇
降台16が少し上昇し、このハンド部材20の一端部上
にこのガラス基板Wを載置する。この後に、このハンド
部材20の吸着パッド63に負圧が供給され、このガラ
ス基板Wを吸着保持する。
【0058】次に、図15に示すように、上記のキヤリ
ッジ51およびハンド部材20がガラス基板Wを保持し
たまま、他方側に移動する。そして、このハンド部材2
0の一端部に載置されているガラス基板Wの中心が前記
の載置テーブル機構21の載置テーブル104の中心に
位置した状態で、このキヤリッジ51およびハンド部材
20が停止し、また吸着パッド63による吸着が解除さ
れる。そして、この後に上記の載置テーブル104が上
昇し、このガラス基板Wをこの載置テーブル104上に
載置し、吸着パッド113により吸着保持する。
【0059】次に、この実施形態の場合には、図16に
示すように、この載置テーブル104が180°回動
し、このガラス基板Wを180°回動させる。また、こ
れと同時に、上記のキヤリッジ51とハンド部材20が
一方側に戻るように移動する。そして、図17に示すよ
うに、このハンド部材20の他端部がこのガラス基板W
の下方に位置した状態で、このキヤリッジ51およびハ
ンド部材20が停止する。この後に、上記の載置テーブ
ル104が下降するとともに、その吸着パッド113に
よる吸着保持が解除され、このガラス基板Wはこのハン
ド部材20の他端部の上に載置され、このハンド部材2
0の吸着パッド63がこのガラス基板Wを吸着保持す
る。
【0060】そして、この後に図18に示すように、こ
のキヤリッジ51およびハンド部材20が他方側に移動
し、このキヤリッジ51がキヤリッジガイド50の他端
部に位置するとともに、上記のハンド部材20がこのキ
ヤリッジ51の他端部から突出してキヤリッジ機構18
の他端部から突出し、他方のラック1b内に挿入され、
この他端部の上に載置されているガラス基板Wをこの他
方のラック1b内に挿入し、このラック1b内のホルダ
部材に保持させる。
【0061】この後に、このハンド部材20の吸着パッ
ド63の吸着保持が解除されるとともに、上記の移動台
16が少し下降し、このハンド部材20の上面がガラス
基板Wの下面から離れる。そして、図19に示すよう
に、このキヤリッジ51およびハンド部材20が一方側
に移動し、他方のラック1b内から抜き去られる。そし
て、このような作動を繰り返し、一方のラック1a内の
ガラス基板Wを他方のラック1b内に移送する。
【0062】次に、この実施形態の装置におけるガラス
基板Wの受け取りの際の位置決めの作動を説明する。
【0063】前述のように、上記のようなラック1a,
内のホルダ2にはガラス基板Wの両縁部が係合して保持
されているものであるが、このホルダ2に保持されてい
るガラス基板Wの縁部と、このラック1aの側壁の内面
および奥壁の内面との間にはある程度の隙間が存在して
いる。したがって、上記のガラス基板Wは、ラック1a
内には必ずしも正確には収容されておらず、このラック
1aの幅方向および前後方向にずれて収容されている場
合がある。このような場合には、前述のようにハンド部
材20がこのラック1a内に挿入されてその一端部にガ
ラス基板Wを受け取る際に、このハンド部材20に対し
てガラス基板Wがずれて載置されることがある。このよ
うな場合には、その後に前述のようにこのガラス基板W
を他方のラック1b内に挿入する際に、このガラス基板
Wの縁部がこの他方のラック1bの側壁内面や奥壁内面
に衝突し、破損する可能性がある。このような不具合を
防止するために、前記の制御装置22によって上記の移
送作動の際に図20ないし図23に示すような位置決め
作動がなされる。
【0064】まず図20に示すように、ハンド部材20
の一端部が一方のラック1a内に挿入され、昇降台16
が上昇してこのハンド部材20の一端部にガラス基板W
が載置された後で、かつこのハンド部材20の吸着パッ
ド63によってこのガラス基板Wがまだ吸着保持されて
いない状態において、図21に示すように、このハンド
部材20がさらに所定距離だけ前進する。
【0065】このようなハンド部材20の前進によっ
て、ガラス基板Wはこのラック1aの奥方に移動し、そ
の奥壁の内面に当接する。この場合に、このガラス基板
Wは吸着保持されていないので、このガラス基板Wが奥
壁に当接して停止した後もこのハンド部材20はガラス
基板Wと摺動しつつ前進し、所定の位置で停止する。こ
のハンド部材20の停止位置、たとえばその先端からラ
ック1aの奥壁内面との距離xは、あらかじめ一定の距
離となるように設定されている。したがって、このガラ
ス基板Wは、その奥方の縁からこのハンド部材20の先
端までの位置が常に上記のxの距離となり、前後方向に
関してこのハンド部材20に対して常に一定の位置に正
確に載置される。
【0066】次に、図22に示すように、前述の幅方向
駆動機構15によって移動台14が側方に移動し、この
ハンド部材20はこのラック1aの幅方向の一方側に移
動する。この場合も上記と同様に、このガラス基板Wの
側縁がこのラック1aの側壁の内面に当接して停止し、
ハンド部材20はこのガラス基板Wと摺動しつつこの側
壁内面に対して所定の位置、たとえばこれらのハンド部
材20の中心から側壁の内面までの距離が所定のyの位
置で停止する。したがって、このガラス基板Wは、この
ラック1aの幅方向に関してこのハンド部材20上に常
に一定の位置に正確に載置されることになる。
【0067】次に、このハンド部材20の吸着パッド6
3によってこのガラス基板Wが吸着保持され、このハン
ド部材20はこのガラス基板Wを所定の位置に載置吸着
したまま図23に示すようにこのラック1aの略中央ま
で戻り、この後に前述のように他方側に移動し、このラ
ック1a内からこのガラス基板Wを抜き出す。
【0068】なお、上記のような作動により、このガラ
ス基板Wはこのハンド部材20の一端部の中心からずれ
て載置保持されることになるが、このガラス基板Wはこ
のハンド部材20の一端部の基準位置に対して常に一定
の位置に正確に載置されている。したがって、この後の
前述した移送作動、たとえば載置テーブル104上での
回動や、このハンド部材20の他端部で載置保持された
ガラス基板Wを他方のラック1b内に挿入する際に、上
記のようなずれ分は正確に補正することができ、このガ
ラス基板Wを他方のラック1bに対して正確に位置決め
して挿入することができる。よって、このガラス基板W
の縁部がこの他方のラック1bの内面に衝突して破損す
るようなことが確実に防止される。また、このようにガ
ラス基板Wを他方のラック1b内に正確に挿入できるの
で、このラックとガラス基板との間の遊びを少なくする
ことも可能である。
【0069】上記のような作動は、この実施形態の装置
の標準的な作動であるが、この移送装置は上記の制御装
置22のプログラムを適宜設定することにより、各種の
作動が可能である。
【0070】たとえば、図24の(a)ないし(c)に
は、このガラス基板Wの移送の際の姿勢変更の例を示
す。この図24の(a)は、前述のように載置テーブル
104上でこのガラス基板Wを180°回動させた場合
である。この場合には、このガラス基板WのA端とB端
とが反転するので、対向した他方のラック1bに同じ向
き、すなわちA端が常にラックの前面側に位置するよう
に移送できる。
【0071】また、図24の(b)は、上記の載置テー
ブル104上でこのガラス基板Wを回動させない場合で
ある。この場合には、対向する他方のラック1b内にこ
のガラス基板Wが逆向きに、すなわちA端が奥方、B端
が前面側に向いた状態で移送することができる。また、
図24の(c)のように、90°回動させた状態でガラ
ス基板Wを他方のラック1bに移送することもできる。
【0072】また、この実施形態の移送装置では、図2
5に示すように、複数の一方のラック1aから、複数の
他方のラック1bに移送する場合に、移送先の他方のラ
ック1bを任意に選択することができる。すなわち、こ
の図25の(a)は、互いに対向するラック間で移送す
る場合である。また、一方のラック1aから受け取った
ガラス基板Wを他方のラックWに受け渡すまでの間に、
前述の幅方向駆動機構15により移動台14を移動させ
ることにより、この図25の(b)、(c)に示すよう
に、任意の他方のラック1bに選択または振り分けてガ
ラス基板Wを移送することも可能である。
【0073】上記のようなガラス基板Wの回転や振り分
け等を行う際においても、一方のラック1a内からガラ
ス基板Wを受け取る際のハンド部材20とこのガラス基
板Wとの位置関係は正確に把握されているので、上記の
制御装置22内では上記のガラス基板Wの回転、振り分
けの際にこれらの位置関係を補正し、他方のラック1b
内にこれらガラス基板Wを正確に位置決めして挿入する
ことができる。
【0074】なお、本発明は上述の実施形態には限定さ
れない。たとえば、この移送装置は、上記のようなガラ
ス基板を一方のラックから他方のラックに移送するもの
には限定されず、各種の物品を一方の収納容器またはコ
ンベア等から、他方の収納容器またはコンベア等に移送
する装置一般に適用でき、この場合には移送する物品の
種類等に対応して、上記のハンド部材の形状、構造も任
意のものを採用できることはもちろんである。
【0075】また、上述の実施形態では、上記のハンド
部材を移動させるハンド部材移動機構はハンド機構、キ
ヤリッジ機構、幅方向駆動機構、昇降駆動機構等から構
成されているものであるが、このハンド部材移動機構は
上記のような構成のものには限定されず、その他の各種
の機構が採用可能であることはもちろんである。
【0076】また、このようなハンド部材移動機構とし
ては、上記のようにハンド部材を直線的に移動させるも
のには限定されず、アーム形、その他の機構でもよいも
のである。
【0077】
【発明の効果】上述の如く本発明は、一方の物品保持装
置から物品を受け取る際に、ハンド部材が物品を載置し
たままこの物品保持装置内で水平面内で移動し、載置し
ている物品を物品保持装置の内面に当接させてハンド上
で摺動させ、このハンド部材に対してこの物品を正確に
位置決めし、この物品を正確に他方の物品保持装置内に
受け渡すものである。したがって、その構造が簡単であ
るとともに、位置決め作動も単純であり、各種の物品保
持装置に対応することができ、しかも物品を正確かつ確
実に他方の物品保持装置に受け渡し、その破損等を確実
に防止することができる等、その効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】物品保持装置の例としてのラックの斜視図。
【図2】従来の物品移送装置の側面図。
【図3】従来の物品移送装置の平面図。
【図4】本発明の物品の移送装置の実施形態の平面図。
【図5】実施形態の正面図。
【図6】実施形態の縦断面図。
【図7】図6の7−7線に沿う断面図。
【図8】実施形態のキヤリッジ機構およびハンド機構の
平面図。
【図9】図8の9−9線に沿う断面図。
【図10】実施形態のハンド部材の平面図。
【図11】図10の11−11線に沿う断面図。
【図12】実施形態のキヤリッジ機構およびハンド機構
の移動機構の概略図。
【図13】実施形態の載置テーブル機構の縦断面図。
【図14】実施形態の移送作動を説明する図。
【図15】実施形態の移送作動を説明する図。
【図16】実施形態の移送作動を説明する図。
【図17】実施形態の移送作動を説明する図。
【図18】実施形態の移送作動を説明する図。
【図19】実施形態の移送作動を説明する図。
【図20】実施形態の位置合わせ作動を説明する図。
【図21】実施形態の位置合わせ作動を説明する図。
【図22】実施形態の位置合わせ作動を説明する図。
【図23】実施形態の位置合わせ作動を説明する図。
【図24】実施形態のガラス基板の回転移送作動を説明
する図。
【図25】実施形態のガラス基板の分配移送作動を説明
する図。
【符号の説明】
1,1a,1b ラック W ガラス基板 14 移動台 15 幅方向駆動機構 16 昇降台 17 昇降駆動機構 18 キヤリッジ機構 19 ハンド機構 20 ハンド部材 22 制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を収納または搬送する一方の物品保
    持装置から他方の物品保持装置に物品を移送する装置で
    あって、 上記の一方の物品保持装置内に保持されている物品をそ
    の上に載置して受け取り、この載置保持した物品を上記
    の他方の物品保持装置に受け渡すハンド部材と、このハ
    ンド部材を上記の一方の物品保持装置から他方の物品保
    持装置までの所定の移送経路に沿って移動させるととと
    もに、このハンド部材を少なくとも上記の物品保持装置
    内において水平面内で移動させるハンド部材移動機構
    と、このハンド部材移動機構を制御し、上記の一方の物
    品保持機構内で上記の物品を載置したまま上記のハンド
    部材を水平面内で移動させ、このハンド部材上に載置さ
    れた物品を物品保持装置の内面に当接させてこのハンド
    部材上を摺動させ、この物品をこのハンド部材に対して
    所定の位置に位置決めする制御装置とを具備したことを
    特徴とする物品の移送装置。
  2. 【請求項2】 前記の物品は板状の物品であり、また前
    記の物品保持装置は前面が開放され前記の板状の物品を
    水平の状態で保持するラックであり、前記の制御装置は
    前記のハンド部材をこのラック内で物品を載置保持した
    ままこのラックの奥方向および側方向の互いに直交する
    方向に移動させ、この物品をこのハンド部材に対して互
    いに直交する2方向に対して位置決めするものであるこ
    とを特徴とする請求項1の物品の移送装置。
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